JPH0671882B2 - 複数の区間を有する空中ロープウェイ輸送装置 - Google Patents

複数の区間を有する空中ロープウェイ輸送装置

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JPH0671882B2
JPH0671882B2 JP60228550A JP22855085A JPH0671882B2 JP H0671882 B2 JPH0671882 B2 JP H0671882B2 JP 60228550 A JP60228550 A JP 60228550A JP 22855085 A JP22855085 A JP 22855085A JP H0671882 B2 JPH0671882 B2 JP H0671882B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の技術的分野〕 本発明は、空中ロープウエイ輸送装置に関するものであ
る。この空中ロープウエイ輸送装置は、中間駅を介して
直列に結合された少なくとも2個の区間を有している。
各区間は、モータによって連続的に駆動される空中ロー
プウエイを備えている。また、この空中ロープウエイ
は、閉路内の2つの駅の間に延設されている。
〔従来の技術とその問題点〕
この種の装置では、中間駅では乗客を降車させないこと
としており、車両は2つの区間を結ぶ連結軌道上を移動
して、ある区間から次の区間へ達する。中間駅において
は、車両は不規則に進行するので、車両が互いに衝突し
て数珠つなぎになることが避けられない。この衝突の衝
撃は、機器および乗客にとっての損失を招き、また、車
両の進行速度を低下させる。
本出願人が1984年1月13日および1985年7月16日にそれ
ぞれ出願した米国特許出願第570,687号(特願昭59−465
7号)および第755,470号には、ある区間における車両ま
たは椅子の走行を円滑にし、車両または椅子の運行速度
が一定になるようにし、且つ、車両をロープに沿って一
様に分布させる、運行速度調整装置が開示されいる。
本発明の目的は、複数の区間が直列に連結されている空
中ロープウエイ輸送装置に上記運行速度調整装置を設置
することを可能にし、これにより中間駅で車両を円滑に
走行させることにある。
〔問題を解決する手段〕
本発明の装置は、一方の区間における車両の運行速度を
検出する運行速度検出手段と、他方の区間における車両
の運行速度を検出する運行速度検出手段と、前記運行速
度検出手段により作動し且つ予め設定されたスタガーを
表示するユニットを有する調整器とを備える。そして、
この調整器は、表示されたスタガーと前記検出手段が検
出したスタガーとの間に差が生じた時に、車両が各駅に
帯留することなく一方の区間からの他方の区間へ連続的
に走行するように、いずれかの運行速度調整手段を調整
するための信号を生成する。
第1の運転モードでは、各区間を互いに独立させて運転
することでき、この場合には乗客は各駅で降車すること
ができる。ロープから分離した車両は、戻り用の周回路
上をロープの戻り軌道まで低速で移動し、駅を出る時に
ロープの戻り軌道に再結合される。
次の区間を利用する乗客は、この第2の区間の車両に乗
車すればよい。各区間における運行速度は、その区間用
の運行速度調整手段によって調整される。
第2の運転モードでは、各区間を直列に連結するための
命令を受けると、本発明に係わる調整器が作動して、2
個の区間での車両の運行速度を同一にする。また、この
調整器は、車両が一方の区間から出て接続軌道上を通過
する際に、次の区間の駆動装置が運行を引き継げるよう
な適切な時刻に当該次の区間に到達するように、一方の
区間と他方の区間との関係を調整する。
スタガーが、接続軌道の長さや接続軌道上で一方の区間
から他方の区間へ移動するのに要する時間に依存するこ
とは明白である。そのスタガーの値は、たとえば試験に
より決定される。
全ての車両は、運行速度調整装置が許容する時間範囲内
に到着しなければならない。そして、運行速度調整装置
は、この時間範囲を修正する。
駅で車両を駆動する装置は、任意のものとすることがで
きる。例えば、チェーンとピンとを用いたシステムや、
摩擦ホイール或いは重力ホイールを用いたシステムが使
用できる。これらの装置としては、全ての駅で同じもの
を使用する必要はない。
チェーンおよびピンを用いたシステムにおいては、この
チェーンにマークが付される。そして、このマークは、
所定の位置を通過する際に、例えば近接検出器や押しボ
タン等により作動する微小接点や光電変換セルなどの適
当な手段によって検出される。スタガーは正確な運転の
ために必要であり、ユニットに表示される。そして、第
1の区間でのマークの通過と第2の区間でのマークの通
過との間の時間差が監視される。この時間差は、表示さ
れているスタガーと一致しなければならない。
一方のチェーンの進行が遅れたときには、例えば、遅れ
ているチェーンの運転を一時的に加速することにより他
方のチェーンに対するスタガーの正確さを回復させるだ
けでよく、また、チェーンが進んでいるときには減速す
るだけでよい。チェーンの駆動は、必ずしも同じ速度と
する必要はないが、同じ速度とする方が望ましい。ま
た、種々の区間の空中ロープも、必ずしも同じ速度とす
る必要はないが、同じ速度とする方が望ましい。転送用
チェーンの駆動動作がロープの動作によって与えられる
場合は、本発明に係わる調整器はロープの速度を調整
し、これにより、対応するチェーンの速度を間接的に調
整する。そのためには、本発明の調整器によって主モー
タの速度調整器を制御するだけで十分である。
一つの区間に2台の運行速度調整装置を設けることも可
能である。この場合には、上述の米国特許出願に開示さ
れているように、各駅に1台ずつ運行速度調整装置が設
けられる。しかし、ほとんどの場合には、運行速度の不
均一性を補償するためには、1つの区間に1台の調整装
置を設ければ十分である。この場合には、1台の運行速
度調整装置の動作が、1個の主ロープ・ブルホイールに
受け入れられる。中間駅における、2つの区間の運行速
度調整装置およびモータの配置により、電力供給と区間
の制御が容易になる。
本発明の一実施例によれば、運行速度調整装置は、半ル
ープ状の車両戻り用周回路に沿って戻り軌道まで延設さ
れた転送用チェーン上の固定ピンを用いて車両を駆動す
る第1の駆動手段と、僅かに異なる速度で駆動する摩擦
ホイールを用いた第2の駆動手段とを有する。車両は、
減速した後、長く停止することなしに、チェーンの固定
ピンまたは引込ピンの1本に捕えられ、低速で駆動速度
調整区間まで駆動される。その駆動速度調整区間は、な
るべく、車両が加速されてロープに再結合する区間の直
前に配置する。
駆動速度調整区間の入口において、引き込み可能なピン
をカムが持ち上げ、或いは引き込む。そして、駆動速度
調整区間から出てゆく時の速度は、前記米国特許出願に
開示されている方法によって、固定ピンが与える。
上り軌道の正確な調整は、下り軌道の正確な調整とは必
ずしも一致しない。本発明においては、両者を一致させ
るための修正を、転送チェーンを調整することによっ
て、運行速度調整手段を用いることなく行う。
〔発明の実施例〕
以下、本発明について、図面を参照して詳しく説明す
る。
各図において、空中ロープウエイ輸送装置、たとえば単
一ケーブルまたは二重ケーブルの着脱可能なゴンドラリ
フトまたは椅子リフトは、連続する3個の区間10,12,14
を有している。各図には、第3の区間14の最初の部分だ
けが示されている。
区間の数は3個に限定されるものではなく、2つとして
もよい。区間10,12,14は、標準型の場合には、それぞ
れ、牽引ロープ(或いは牽引運搬ロープ)16,18を有す
る。これらの牽引ロープ16,18は、2つの上り駅および
2つの下り駅20,22,24,26の間に延設されて、戻りブル
ホイール28,30,32,34により駆動される閉ループを構成
している。
各駅は、ロープ16,18の2つの部分を連結する半ループ
の移動用レール36,38,40,42を備えている。キャリッジ4
6は、ハンガーアーム47によって車両48を支持し、ま
た、グリップ44によってロープ16,18に連結されてい
る。このグリップ44は着脱式であり、駅20,26に入る時
に、カム49の作用によってキャリッジ46を外す。キャリ
ッジ46は、ホイール50により、レール36〜42上を移動す
る。
チェーン52,54,56,58には、ピンが取り付けられてい
る。そして、これらのチェーン52,54,56,58は、各レー
ル36〜42に沿って延設され、駅で乗客が乗降できるよう
な低速でキャリッジ46を駆動する。
駅20〜26の出口においては、タイヤ付の摩擦ホイール60
とキャリッジ46の軌道61とにより、このキャリッジ46が
加速される。そして、キャリッジ46の速度は、ロープ1
6,18に結合する前に、ロープ16,18と同じ速度まで上昇
する。
駅の入口においては、同様の摩擦ホイール60により、ロ
ープから外されたキャリッジ46を減速させることができ
る。
連続した区間10と区間12および区間12と区間14は、連結
軌道62によって連結される。これらの連結軌道62は、対
応する転送レール54,56,58とポイント64とによって連結
されている。これにより、上り行程と下り行程の両方
で、キャリッジ46を一方の区間から他方の区間へ通過さ
せることができる。
摩擦ホイール60は、連結軌道62に沿って取り付けられ、
これによりキャリッジ46を駆動する。
このような機構は当業者にとって周知であるので詳細に
説明しても無意味であり、各区間10,12,14をそれぞれ個
別に運転することができることを思い出せば十分であ
る。この場合、キャリッジ46が区間から外れて連結軌道
62上を移動することを防止するために、ポイント64を非
動作状態にする(第1の運転モード)。また、各区間1
0,12,14は、ポイント64を動作状態に切り換えることに
よって、直列に連結することもできる(第2の運転モー
ド)。これにより、キャリッジ46は、上り行程と下り行
程の両方で、ある区間から次の区間へ移動することがで
きる。
連続する区間10,12の隣り合う2個の駅22,24は、第2図
に詳しく示されているような中間駅を構成する。
ロープ16用のホイール30は、減速機68を介してモータ66
によって駆動される駆動ホイールである。減速機68は、
例えば機械的に構成された減速伝動機構70を介してホイ
ール72を駆動し、このホイール72はピンが取り付けられ
たチェーン54を駆動する。
同様に、区間12のホイール32は、減速機76を介してモー
タ74によって駆動される。減速機76は、減速伝動機構78
を介して、ピンが取り付けらたチェーン56のホイール80
を駆動する。モータ66,74には、電源ユニット82,84か
ら、調整する速度に応じた直流電流が供給される。
チェーン54,56は、ロープ16,18にそれぞれ同期するよう
に、ギアを低速にして移動する。
駅22のレール38および駅24のレール40は、それぞれ、速
度調整区間Cを有している。この速度調整区間Cには2
個の駆動手段(本実施例では摩擦ホイール60および固定
ピン86)が設けられている。固定ピン86は、チェーン5
4,56上に三角形で示されている。また、他のピン88(四
角形で示されている)は、引き込みが可能であるととも
に、クリヤカム89と協働するテールピース87を有してい
る。このテールピース87は、速度調整区間Cに沿って延
びている。
チェーン54,56は例えば摩擦ホイール60の周速より僅か
に高い速度で移動する。これにより、チェーン54,56の
方が先行して駆動される。この種の速度調整区間は、上
述の米国特許出願で開示されており、キャリッジ46が通
るたびにそのキャリッジ46の速度を調整して、駅に車両
を帯留させることなしにキャリッジの間隔を一定に保つ
ことができる。軌道上での遅延が最大のキャリッジ46に
は固定ピン86が掛けられ、速度調整区間Cの全域にわた
って、高速で駆動される。
また、進みが最も大きいキャリッジ46には、引き込み可
能なピン88が掛けられる。このピン88は、キャリッジ46
が速度調整区間Cに入る時に、キャリッジ46から離脱す
る。
その後、キャリッジ46は、次の固定ピン86に追い付かれ
るまでの間、摩擦ホイール60によって低速で駆動され
る。この固定ピン86は、速度調整区間Cの終端部でキャ
リッジに掛かる。
中間位置においては、キャリッジ46には、その区間の通
過中に固定ピン86が掛けられる。このとき、キャリッジ
46の移動が進んでいる場合は遅めに掛けられ、移動が遅
れている場には速めに掛けられる。
速度調整システムとしては、異なる種類のもの、例えば
上述の米国特許出願に示されているものとすることがで
きることは明らかである。
速度調整区間Cは、キャリッジ46が加速される場所であ
るレール38,40の終端部の直前に配置される。ただし、
他の配置を採用してもよいことはもちろんである。ま
た、区間20,26のそれぞれに速度調整区間Cを設けても
よいことも、もちろんである。
本発明においては、ピンが設けられたチェーン54,56に
は、図中に菱形で示したように、マーク90,92が付され
る。これらのマークが通過することにより、微小接点9
4,96または他の検出手段が作動する。
微小接点94,96は、スタガー表示器100を有する比較器98
に接続されている。
比較器98は、微小接点94の出力信号号と微小接点96の出
力信号との時間間隔を測定し、その時間間隔と表示され
たスタガー値と比較して調整信号を生成する。そして、
生成した信号をモータ74の速度調整用電源ユニット84に
供給する。微小接点94,96からの信号が、チェーン54,56
の動きおよび位置関係を示しており、これにより区間1
0,12におけるキャリッジ46の速度および速度差が表され
ることは、容易に理解できる。スタガー値は、10%の誤
差を認めた場合の、車両48が一方の区間から他の区間ま
で移動するための所要時間に対応している。
次に、本発明の調整装置の動作を説明する。
区間10,12を個別に運転する場合は、スイッチ162を開く
ことにより比較器98と電源84との間の接続が断たれ、区
間10,12は自身の周期で運転される。
区間を接続するためには、正確なスタガー値を前もって
スタガー表示器100に表示させておかねばならない。こ
の初期調整はチェーン54に対するチェーン56の相対的な
関係を調整することを目的とし、試験によって得られる
値である。このような場合に、キャリッジ46の区間10内
での遅延が最大距離に達していると、このキャリッジ46
はチェーン54の固定ピン86によって駆動されて連結軌道
62を通過する。そして、区間12には、チェーン56の固定
ピン86に掛かるための正しい時間に到達する。これによ
り、区間12の速度調整区間Cを移動する間に、正しい速
度が再び得られる。
実際には、連結軌道62を通る間に僅かな速度誤差が生じ
得ることを考慮して、安全のための余裕をとらなければ
ならない。最も遅れているキャリッジ46のため正しいス
タガー値は他の全てのキャリッジ46に対しても正しいこ
とは、明らかである。
スタガー表示器100にはスタガー値が設定されて表示さ
れており、且つ、2個の区間が別個に運転されているよ
うな場合には、スイッチの接続を指示する命令が与えら
れた時に、スイッチ162が閉じられる。
そして、比較器98は、微小接点94の信号(チェーン54の
マーク90が通過したときに出力される)と微小接点96の
信号(チェーン56のマーク92が通過したときに出力され
る)との差、例えば一方の微小接点が閉じる瞬間から他
方の微小接点が閉じる瞬間までの時間間隔またはそのの
間の移動距離を、測定する。そして、このようにして測
定された差の値を、表示されたスタガー値と比較する。
この差の値が表示されたスタガー値よりも小さい場合
は、比較器98の命令によりモータ74が加速され、したが
ってチェーン56も加速される。これにより、上述した差
の値が増加して、正確な調整が達成される。一方、差の
値が表示されたスタガー値より大きい場合は、これとは
逆の制御を行う。その後、連結のための動作位置である
ポイント64をセットする。
以上の説明から容易に理解できるように、調整装置の微
小接点94とスタガー表示器100とは、区間10,12を同期さ
せる。また、チェーン54,56と同様に、ロープ16,18も、
常に同一の速度で移動する。さらに、チェーン54,56
は、スタガー表示器100によって設定された値だけ、位
相をずらされる。
チェーン54,56にロープ16,18とは独立した駆動手段が設
けられている場合には、チェーン54,56のみ調整すれば
よいようにすることも可能である。
チェーン以外の他の駆動手段により速度が設定されるよ
うにすると、当該他の駆動手段に対して調整が行なわれ
る。
以上の説明からわかるように、1つの区間、本実施例で
は区間10が、空中ロープウエイ輸送装置内の他の全ての
区間の先導となる。
戻り装置の調整の精度を維持するために、運行速度調整
装置が設けられていないチェーン52の速度を調整するこ
ととしてもよい。すべての調整は空中ロープウエイ輸送
装置に対して行なわれ、定期的に点検される。
このように、本発明によれば、速度検出手段90,94およ
び92,96によって検出された差の値をユニット100に表示
されたスタガーと比較し、両者に差が生じた時に速度調
整手段54,60および56,60を調整することとしたので、車
両48が各駅に帯留することを防止し、一方の区間からの
他方の区間へ連続的に走行させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる複数の区間を有する椅子リフト
の概略平面図、第2図は第1図の中間駅の概略斜視図、
第3図は速度調整区間にある車両キャリッジの横断面
図、第4図は引き込み可能なピンと固定ピンとを有する
転送チェーンを示す第3図のIV−IV断面図である。 10,12……区間、22,24……中間駅、38,40……転送レー
ル、54,56……チェーン、60……摩擦ホイール、94,96…
…微小接点。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの区間(10,12)と少なく
    とも4個の駅(20,22,24,26)とを有し、 これらの駅(20,22,24,26)は、2個の端部駅(20,26)
    と、2つの区間を直列に接続する中間駅を形成する2個
    の隣接する駅(22,24)とからなり、 各区間(10,12)は、前記端部駅(20,26)と前記中間駅
    (22,24)との間に延設されて閉路を構成するロープ(1
    6,18)と、当該区間の前記ロープ(16,18)を連続的に
    駆動するモータ(66,74)と、ライン上では前記ロープ
    (16,18)に連結させることができ且つ前記駅(20,22,2
    4,26)ではこのロープ(16,18)から取り外すできる車
    両または椅子(48)と、駅に設置されて前記ロープ(1
    6,18)から取り外された前記車両または椅子(48)が移
    動する転送路(36,38,40,42)とを有し、 この転送路(36,38,40,42)は、速度調整区間(C)を
    備え、 この速度調整区間(C)には、当該速度調整区間(C)
    を離れる前記車両または椅子(48)に、当該速度調整区
    間(C)に入る前記車両または椅子(48)の通過頻度と
    は独立した、一定の通過頻度を与える速度調整手段(5
    4,60;56,60)が設けられ、 2つの区間(10,12)は、第1の運転モードおよび第2
    の運転モードに従って互いに独立して選択的に運転する
    ように構成され、第1の運転モードにおいては複数の前
    記車両または椅子(48)の一部が区間(10,12)うちの
    一方の区間の閉路内を移動し、且つ、他の前記車両また
    は椅子(48)が他方の区間の閉路内を移動し、区間(1
    0,12)が直列結合される第2の運転モードにおいては中
    間駅(22,24)内で車両または椅子(48)が一方の区間
    から他方の区間に転送される、 複数の区間を有する空中ロープウエイ輸送装置におい
    て、 一方の区間(10)における前記車両または椅子(48)の
    速度を検出する第1の速度検出手段(90,94)と、 他方の区間(12)における前記車両または椅子(48)の
    速さを検出する第2の速度検出手段(92,96)と、 前記速度検出手段(90,94;92,96)によって作動し、予
    め設定されているスタガーを表示するユニット(100)
    が設けられ、表示されたスタガーと前記検出手段(90,9
    4;92,96)によって測定されたスタガーとの間に差が生
    じた時に、前記車両または椅子(48)が駅で滞留するこ
    となく一方の区間からの車両または椅子(48)を他方の
    区間へ連続して移動することができるように、一方の前
    記速度調整手段(54,60;56,60)の調整信号を生成する
    調整器(98,84)と、 を備えることを特徴とする複数の区間を有する空中ロー
    プウエイ輸送装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の装置であっ
    て、 前記調整器(98,84)は2つの区間における前記車両ま
    たは椅子(48)の速度を同一にするために前記速度調整
    手段(54,60;56,60)を調整し、 この速度調整手段(54,60;56,60)の予め設定されたス
    タガーは、一方の区間から他方の区間への転送時間に対
    応する、 ことを特徴とする複数の区間を有する空中ロープウエイ
    運送装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の装置であっ
    て、各区間(10,12)は装置内の駅(20,22,24,26)の1
    つに設置される1つの速度調整手段(54,60;56,60)を
    備えることを特徴とする複数の区間を有する空中ロープ
    ウエイ輸送装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項記載の装置であっ
    て、各区間(10,12)の駆動モータ(66,74)と速度調整
    手段(54,60;56,60)とが中間駅に設置されることを特
    徴とする複数の区間を有する空中ロープウエイ輸送装
    置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項記載の装置であっ
    て、 速度調整手段(54,60;56,60)の駆動は空中ロープの動
    きにより得られ、 これらの速度調整手段(54,60;56,60)の調整は、予め
    定められたスタガーを設定するため或いは再設定するた
    めにロープ駆動の一時的な加速または一時的な減速によ
    って行なわれる、 ことを特徴とする複数の区間を有する空中ロープウエイ
    輸送装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項記載の装置であっ
    て、 前記速度調整手段(54,60;56,60)は前記車両または椅
    子(48)を駆動するピンを有するチェーン(52,54,56,5
    8)または無端バンドを備え、 このチェーン(52,54,56,58)または無端バンドにはマ
    ーク(90,92)が付され、前記速度調整手段(54,60;56,
    60)の調整を決定するために前記マーク(90,92)の通
    過が前記検出手段(90,94;92,96)によって検出され
    る、 ことを特徴とする複数の区間を有する空中ロープウエイ
    輸送装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項記載の装置であっ
    て、 前記チェーン(52,54,56,58)は駅(22,24)において車
    両または椅子(48)を駆動するための固定ピン(86)と
    引き込み可能なピン(88)とを備え、 この引き込み可能なピン(88)は、摩擦ホイール(60)
    によって速度を回復させる第2の駆動手段を備える速度
    調整区間(C)において引き込まれる、 ことを特徴とする複数の区間を有する空中ロープウエイ
    輸送装置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第7項記載の装置であっ
    て、チェーン(52,54,56,58)の引き込み可能なピン(8
    8)を速度調整区間(C)において引き込むためにこの
    速度調整区間(C)に沿って配置されるカム(89)を有
    することを特徴とする複数の区間を有する空中ロープウ
    エイ輸送装置。
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