JPH0671583U - 傾斜道路用桝体 - Google Patents
傾斜道路用桝体Info
- Publication number
- JPH0671583U JPH0671583U JP3242193U JP3242193U JPH0671583U JP H0671583 U JPH0671583 U JP H0671583U JP 3242193 U JP3242193 U JP 3242193U JP 3242193 U JP3242193 U JP 3242193U JP H0671583 U JPH0671583 U JP H0671583U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 桝体21の一側部に流入口22を形成する。桝体
21の他側部に流出口23を形成する。流入口22と流出口23
とをインバート部24を介して連通する。桝体21の上方に
点検口用接続口31を突設する。点検口用接続口31を流入
口22と流出口23とを結ぶ軸上90°方向Cから流入口22側
に5〜30°の角度範囲内で傾斜させる。点検口用接続口
31に立上り管42を嵌合接続する。 【効果】 立上り管42には直接上からの荷重や土圧がか
からなくなる。立上り管42が傾くことがない。桝体21が
破壊されることがない。上からの桝体21内の点検の際に
見難くなることがない。道路37が狭い場所や曲りくねっ
た場所に設置する場合も設置が容易にできる。
21の他側部に流出口23を形成する。流入口22と流出口23
とをインバート部24を介して連通する。桝体21の上方に
点検口用接続口31を突設する。点検口用接続口31を流入
口22と流出口23とを結ぶ軸上90°方向Cから流入口22側
に5〜30°の角度範囲内で傾斜させる。点検口用接続口
31に立上り管42を嵌合接続する。 【効果】 立上り管42には直接上からの荷重や土圧がか
からなくなる。立上り管42が傾くことがない。桝体21が
破壊されることがない。上からの桝体21内の点検の際に
見難くなることがない。道路37が狭い場所や曲りくねっ
た場所に設置する場合も設置が容易にできる。
Description
【0001】
本考案は、例えば、傾斜道路下に埋設する下水本管の点検口に使用される小型 の桝体に関する。
【0002】
従来、下水本管や比較的大型のコンクリート製のマンホールを道路面が傾斜し ている道路(以下、傾斜道路という)の下に埋設する場合、例えば、図2に示す ように、下水本管1を傾斜した道路2よりも小さな傾斜角度で配管する工法が知 られている。この工法では、下水本管1を流入側から流出側に(図2の左側から 右側に)配管し、道路2から下水本管1までの深さが浅くなる地点でマンホール 3aを鉛直状に設置し、このマンホール3aの流入側の中間部に下水本管1aを接続し 、このマンホール3aの流出側の下部に下水本管1bを接続し、マンホール3b、下水 本管1c、マンホール3cおよび下水本管1dを、順次、設置し接続している。
【0003】 しかしながら、この図2に示す工法では、各下水本管1間の落差を各マンホー ル3で、例えば下水本管1aと下水本管1bとの落差をマンホール3aで吸収するよう にしているため、マンホール3を狭い間隔で多数設置しなければならず、一定区 間に設置すべきマンホール3の数が増加し、工費がかさむという問題がある。ま た、マンホール3内に比較的高い位置から下水を流入させると、流れ落ちる下水 にてマンホール3の底部の特定箇所が集中的に摩耗されるので、この摩耗を防止 するためにマンホール3の流入側に副管4を設けなければならず、工費がかさむ という問題もある。
【0004】 あるいは、図3に示すように、下水本管1を道路2と同じ傾斜角度で配管する 工法が知られている。この工法ではマンホール3を比較的広い一定間隔で設置す ることができるので、マンホール3の設置数を少なくすることができる。
【0005】 しかしながら、この図3に示す工法では、大型のコンクリート製のマンホール 3を用いているので、道路が狭い場所や曲りくねった場所に設置する場合、マン ホールの設置が困難であり、工費がかさむという問題がある。
【0006】 そこで、近時、図4に示すような小型の合成樹脂製の桝体5や立上り管6が用 いられるようになってきている。すなわち、図4に示すように、桝体5の流入口 7と流出口8に道路2と同じ傾斜角度で下水本管1を配管し、桝体5の上方に流 入口7と流出口8とを結ぶ軸上から90°方向に突設した接続口9に、立上り管6 を接続して道路2付近まで立ち上げ、この立上り管6の上部に環状の受座11を遊 嵌し、この受座11上に保護筐体12を設置し、この保護筐体12や受座11に道路2上 からの荷重がかかるようにしている。また、前記保護筐体12上端の開口部が点検 口13となり、この点検口13に蓋体14が開閉自在に嵌着されている。
【0007】
しかしながら、上記従来の図4に示す方法では、桝体5の接続口9に接続され た立上り管6は、傾斜した道路2面に対して直角方向に立上り、すなわち、鉛直 方向ではない方向に立上っているので、立上り管6の一側部には、矢指Aに示す ように、道路2上からの荷重や道路2下の土圧が直接かかることとなる。このた め、立上り管6が傾き、倒れ易くなるとともに、このような力が桝体5にも加わ り、桝体5が破壊され易くなるという問題がある。また、点検口13から桝体5内 を点検する際に見難くなるという問題点も有している。
【0008】 本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、傾斜道路が狭い場所や曲りくね った場所に設置する場合にも設置が容易にでき、しかも上からの荷重や土圧が直 接かかることがなく耐久性の大きな傾斜道路用桝体を提供することを目的とする 。
【0009】
本考案の傾斜道路用桝体は、一側部に流入口を形成し、他側部に流出口を形成 し、前記流入口と前記流出口とをインバート部を介して連通しかつ上方に点検口 用接続口を突設した桝体において、前記点検口用接続口を前記流入口と前記流出 口とを結ぶ軸上90°方向から前記流入口側に5〜30°の角度範囲内で傾斜させた ものである。
【0010】
本考案の傾斜道路用桝体では、点検口用接続口を流入口と流出口とを結ぶ軸上 90°方向から流入口側に5〜30°の角度範囲内で傾斜させているため、設置する 道路の傾斜角度に合わせた角度に傾斜した桝体を選択することにより、立上り管 は常に鉛直方向に設置されることになる。このため、立上り管には直接上からの 荷重や土圧がかからなくなり、立上り管が傾くことがなく、桝体が破壊されるこ とがなく、桝体の耐久性が向上する。
【0011】 なお、30°以上の急傾斜した道路下に下水本管や立上り管を埋設することはあ り得ないので、事実上すべての傾斜道路に対処できる。
【0012】 また、立上り管が常に鉛直方向に設置されるので、上からの桝体内の点検の際 に見難くなることがない。
【0013】
以下、本考案の傾斜道路用桝体の一実施例の構成を図1に基づいて説明する。
【0014】 21は塩化ビニル樹脂などの合成樹脂にて成形した桝体で、この桝体21は下部側 面に筒状の流入口22と筒状の流出口23が対向して形成され、この流入口22と流出 口23とはインバート部24を介して連通するようになっている。また、前記流入口 22は自在受口となっており、内面には回転受口部25が前記流入口22に回転自在に 嵌合されているのに対して、前記流出口23は差し口となっている。さらに、前記 流入口22の回転受口部25は外面と内面に弾性リング26,27を嵌着する環状凹部28 ,29がそれぞれ形成されている。
【0015】 また、上面には内径が500mm 以下で略筒状の点検口用接続口31が、前記流入口 22と流出口23とを結ぶ軸B上に対する90°方向Cから流入口22側に5〜30°の角 度範囲内の所定角度αで傾斜するように突設され、流出口23側の側面31a が流入 口22側の側面31b より長く形成されている。そして、この点検口用接続口31には 拡径された受け段部32が形成され、この受け段部32の上方は受口33となっている 。この受口33は、下部に下側に向かって拡径された傾斜部34が形成され、上部の 内面に弾性リング35を嵌着する環状凹部36が形成されている。
【0016】 そして、設置施工に際しては、例えば15°の傾斜角度で傾斜した道路37下に桝 体21を設置する場合、前記角度αが15°である桝体21を選択し、流入口22と流出 口23とを結ぶ軸Bが道路37の傾斜角度に合致するように、すなわち、前記軸Bが 道路37面に平行になるように設置し、この流入口22と流出口23とにそれぞれ内径 が500mm 以下の下水本管38,39を接続する。このとき、流入口22は自在受口とな っているので、下水本管38の接続方向を自在に調整することができる。
【0017】 なお、下水本管39の先端部は、内面に弾性リング40を嵌着する環状凹部41が形 成された受口とし、液密性を維持できるようにしている。
【0018】 次に、桝体21の点検口用接続口31に合成樹脂製の立上り管42を嵌合接続し、こ の立上り管42の上端を道路37の表面よりやや下方に位置させ、この立上り管42の 上部に環状の受座43を遊嵌し、この受座43上に鋳鉄にて成形した保護筐体44を道 路37の傾斜角度に合わせて設置し、この保護筐体44の上端、すなわち、点検口45 には蓋体46を開閉自在に嵌着する。
【0019】 次に、本考案の作用について説明する。
【0020】 上記のように、道路37の傾斜角度に合わせた角度に傾斜した点検口用接続口31 を有する桝体21を選択し、この桝体21を流入口22と流出口23とを結ぶ軸Bが道路 37に平行になるように設置することにより、立上り管42は常に鉛直方向に立上り 、道路37上からの荷重の方向Dと同じ方向になるため、この荷重はすべて保護筐 体44と受座43にかかり、立上り管42と桝体21には直接かかることがなく、また、 道路37下の土圧も立上り管42にかかることがない。このため、上からの荷重や土 圧により立上り管42が傾くことがなく、立上り管42および桝体21の耐久性が向上 し、立上り管42や桝体21を合成樹脂にて成形し、道路37下に埋設した場合にも十 分な耐久性が得られる。
【0021】 また、立上り管42が常に鉛直方向に立上っているので、蓋体46を取外して、点 検口45から桝体21内を点検する場合においても、桝体21内が見難くなることがな い。
【0022】 さらに、点検口用接続口31には受け段部32および傾斜部34が形成されているた め、立上り管42を受け段部32に沿って回転させることにより、立上り管42の立上 り方向Eを点検口用接続口31の軸方向Fに対して約5°の角度範囲内で調整でき るようになっている。従って、前記角度αによる角度調整とこの受け段部32によ る角度調整とを組み合わせて、道路37の傾斜角度に合わせることができる。例え ば、道路37の傾斜角度が17°で、前記角度αが15°である桝体21を選択した場合 、道路37下に設置した後、立上り管42を点検口用接続口31の受け段部32に沿って 回転させて2°だけ微調整して、鉛直方向に立上げることも可能となる。
【0023】 なお、前記点検口用接続口31、流入口22、流出口23の形状は図1に示される形 状に限られるものではなく、他の種々の形状にすることもできる。
【0024】
本考案によれば、設置する道路の傾斜角度に合わせた角度に傾斜した桝体を選 択することにより、立上り管は常に鉛直方向に設置されることになるため、立上 り管には直接上からの荷重や土圧がかからなくなり、立上り管が傾くことがなく 、桝体が破壊されることがなく、桝体の耐久性が向上する。また、事実上すべて の傾斜道路に対処することができる。さらに、上からの桝体内の点検の際に見難 くなることがない。
【0025】 さらに、桝体を合成樹脂にて小型に容易に成形できるので、傾斜道路が狭い場 所や曲りくねった場所に設置する場合にも設置が容易にできる。
【図1】本考案の桝体の一実施例の設置状態を示す縦断
面図である。
面図である。
【図2】従来のマンホールと下水本管の設置状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】従来の別のマンホールと下水本管の設置状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図4】従来の桝体の設置状態を示す説明図である。
21 桝体 22 流入口 23 流出口 24 インバート部 31 点検口用接続口 α 角度
Claims (1)
- 【請求項1】 一側部に流入口を形成し、他側部に流出
口を形成し、前記流入口と前記流出口とをインバート部
を介して連通しかつ上方に点検口用接続口を突設した桝
体において、 前記点検口用接続口を前記流入口と前記流出口とを結ぶ
軸上90°方向から前記流入口側に5〜30°の角度範囲内
で傾斜させたことを特徴とする傾斜道路用桝体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3242193U JPH0671583U (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 傾斜道路用桝体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3242193U JPH0671583U (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 傾斜道路用桝体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671583U true JPH0671583U (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=12358492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3242193U Pending JPH0671583U (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 傾斜道路用桝体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671583U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002106051A (ja) * | 2000-09-27 | 2002-04-10 | Maezawa Kasei Ind Co Ltd | 既設マンホールの補修方法および補修桝 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP3242193U patent/JPH0671583U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002106051A (ja) * | 2000-09-27 | 2002-04-10 | Maezawa Kasei Ind Co Ltd | 既設マンホールの補修方法および補修桝 |
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