JPH0671552U - 建設機械のキャブ防振装置 - Google Patents
建設機械のキャブ防振装置Info
- Publication number
- JPH0671552U JPH0671552U JP1288493U JP1288493U JPH0671552U JP H0671552 U JPH0671552 U JP H0671552U JP 1288493 U JP1288493 U JP 1288493U JP 1288493 U JP1288493 U JP 1288493U JP H0671552 U JPH0671552 U JP H0671552U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フレーム上に据えるキャブフロアの高さを従
来と同様にして、しかも強力な振動減衰装置を装着した
建設機械の防振装置を提供すること。 【構成】 図2の建設機械1の走行装置2に取り付けた
フレーム3において、キャブ6の支持部の少なくとも1
か所と、これに対応するキャブフロアとに、キャブフロ
ア6aより高い位置に延長する支持部材10a,10bを取
り付け、この支持部材10a,10b間に高減衰接合部材10
を取り付け、その他のキャブ6の支持部に防振ゴム9を
取り付けてキャブ6を支持した。
来と同様にして、しかも強力な振動減衰装置を装着した
建設機械の防振装置を提供すること。 【構成】 図2の建設機械1の走行装置2に取り付けた
フレーム3において、キャブ6の支持部の少なくとも1
か所と、これに対応するキャブフロアとに、キャブフロ
ア6aより高い位置に延長する支持部材10a,10bを取
り付け、この支持部材10a,10b間に高減衰接合部材10
を取り付け、その他のキャブ6の支持部に防振ゴム9を
取り付けてキャブ6を支持した。
Description
【0001】
本考案は建設機械のキャブ防振装置に関し、更に詳細には油圧ショベルなどの 建設機械が作業中に起こるキャブの振動を緩衝する装置に関するものである。
【0002】
例えば油圧ショベル(建設機械)1は、一般に図3に示すように走行装置2の 上にフレーム3を旋回自在に取り付け、このフレーム3の上に、動力部4、作業 腕5、キャブ6などを取り付けている。そして作業腕5は、それぞれ油圧シリン ダ7によって回動するブーム5a、アーム5bから成り、その先端にバケット8 を取り付けた構造をしている。前記キャブ6は、油圧ショベル1を操作するオペ レータ(図示せず)の安全の確保、騒音の軽減などを目的として設けるものであ るが、油圧ショベル1が、例えば図3に示すように掘削作業などをする際にバケ ット8からの衝撃によってキャブが振動し、オペレータが過酷な振動に晒される という問題がある。
【0003】 前記説明のように防振ゴム9を介して取り付けたキャブ6に起こる稼働時の振 動は、一般に図5に破線1xで示す低周波数域(約10Hz)のローリング振動と 、図6に破線1yで示す低周波数域(約15Hz)のピッチング振動とである。 そこで、従来は図3に示すように、フレーム3に取り付けるキャブフロア6a の複数箇所に防振ゴム9を取り付け、この防振ゴム9でフレーム3からキャブ6 に伝達する振動を緩衝するようにしている。なお、キャブ本体6bは通常キャブ フロア6aにボルト(図示せず)によって剛締結されている。また、図3に示す 符号3aはフレーム3のブーム支持部であり、符号3bはその縦材であり、符号 3cはブーム5a(図3)を軸支するピン孔である。
【0004】
ところで、オペレータの作業環境を更に改善するために前記のような振動を除 去するには、ショックアブソーバなどの強力な振動減衰装置を用いる必要がある 。しかしながら、そのためにキャブフロア6aの高さを高くすると、車高が高く なるという問題の外に、フレーム3に対するキャブ6の重心が高くなり振動し易 くなるなど、フレーム3とキャブフロア6aとの間隔(図3〜6参照)を余り大 きくすることができないという問題がある。このように、現行の油圧シャベルな どの建設機械の構造及び振動防止手段で、従来より更に振動レベルを下げること は困難であり、より適切な防振手段が要求されていた。
【0005】 本考案は、以上の問題に着目してなされたものであり、フレーム上に据えるキ ャブフロアの高さを従来より高くすることなく、強力な振動減衰装置を装着した 建設機械の防振装置を提供することを目的としている。
【0006】
以上の目的を達成するかめの本考案の建設機械の防振装置の構成は、建設機械 の車体主強度部材にフレームを取り付け、このフレームにキャブの隅部を支持す る支持部を設け、前記支持部の少なくとも1か所と、これに対応する部位のキャ ブフロアとに、キャブフロアより高い位置に延長する支持部材を固定し、前記フ レーム側支持部材とキャブフロア側支持部材との間に高減衰結合部材を取り付け 、その他のキャブ支持部に防振ゴムを取り付けてキャブを支持するようにしたも のである。
【0007】 前記支持部材は、キャブフロアより高い部分、即ちキャブの側壁相当部分を支 持することになるので、前記各支持部材は、それ自体が振動を起こさないように 、従来から知られている手段によって、それぞれフレーム及びキャブフロアに剛 締結、即ち強固に固着する。 前記高減衰結合部材は特に限定はなく、ゲル粘弾性体などの高振動減衰性体、 弾性ゴムなどにシリコンゲルなどを封入した液体封入マウントなどを使用するこ とができる。したがって高減衰結合部材の振動吸収能は、一方向のみではなく、 振動及び回転振動のそれぞれ3成分方向の振動、即ち自由度6の振動減衰能を発 揮できる。なお、高減衰結合部材を取り付ける部位は、通常1か所でよいが、複 数か所としてもよい。
【0008】 本発明のキャブ防振装置は、油圧ショベルなど無限軌道帯で走行する建設用機 械の外、ホイールローダ、フォークリフトなど車輪で走行する建設機械にも適用 することができる。
【0009】
キャブフロアより高い位置でキャブを支持するように支持部材を設け、これに 高減衰結合部材を取り付けてキャブの振動を吸収する前記手段は、キャブフロア の高さを従来より高くすることなく、高減衰結合部材の振動吸収時の変形量を大 きくすることを可能にする。したがって変形量の増大に比例して大きな振動減衰 力が得られ、キャブの振動系全体の振動を抑制するように作用させることができ る。前記高減衰結合部材は、キャブの1か所に設けるだけで効果が得られるが、 複数か所としても差し支えない。
【0010】
以下添付の図面を参照して一実施例により本考案を具体的に説明する。 図1,2によって本実施例の建設機械のキャブ防振装置を説明する。本実施例 のキャブフロア6aの高さは、従来のものと同様の高さに設定し、ブーム支持部 3aの縦材3bに、キャブ6を支持する支持部材10aを溶接などで固着した。ブ ーム5a(図3)を支持する前記ブーム支持部3a及びその縦材3bは、従来か ら高い剛性を有するように製作されており、また支持部材10aは、縦長で高い剛 性のものを使用し、前記縦材3bに溶接などで剛締結した。
【0011】 また、キャブ6側は、キャブフロア6aの前記支持部材10aに近い隅部にキャ ブ側支持部材10bを取り付け、その先端部にブラケット10cを突設した。そして 高減衰結合部材10を、前記ブラケット10cと支持部材10aに突設したブラケット 10dとの間に装着した。なお、前記キャブ側支持部材10bは、剛性を高くするた めに厚い板を三角形に切り、これを図のように折り曲げ、キャブフロア6aと接 続る下辺を十分に長くし、またブラケット10cも、キャブ側支持部材10に剛締結 することにより、十分剛性を高くした。そして、図2に拡大して示すように高減 衰結合部材10は、これに固着したボルト10eを前記ブラケット10c,10dにボル トに開けた穴(図示せず)に通し、ナット10fによって固着した。
【0012】 そして前記支持部材10aを設けた以外のキャブフロア6aの支持部位は、フレ ーム3に取り付けた防振ゴム9によってキャブフロア6aを下から支持するよう にした。これについては、図3〜6で説明した従来の手段と同様であるので説明 を省略する。 以上説明した本実施例のキャブ防振装置は、キャブフロア6aよりも高い位置 でキャブ6を支持するようにしたことにより設計上の自由度が大きくなり、振動 を吸収する際の高減衰結合部材10の変形量を大きくすることが可能になった。し たがって、フレーム3からキャブフロア6aに伝達された振動エネルギーは、高 い剛性としたキャブ側支持部材10b及びブラケット10cを通じて高減衰結合部材 10により減衰させることができる。したがって、キャブ6のローリング振動、ピ ッチング振動の両方の振動を大幅に減衰させ、オペレータの振動及び騒音に関す る作業環境を大幅に改善することができた。
【0013】 なお、前記説明の実施例は、ボルト10eを水平方向に向けて取り付けたが、既 に説明したとおり、この高減衰結合部材10は3次元的な振動と回転振動とを吸収 可能であるので、前記取り付け方向以外の方向を向けて取り付けることもできる 。
【0014】
以上説明したように本考案の建設機械のキャブ防振装置は、フレームがキャブ を支持する部分の少なくとも1か所を高い位置で支持するため、支持部材をフレ ームから縦方向に延長して設けたので、設計に対する自由度が増し、高減衰結合 部材が振動を吸収する際の変形量を大きくすることができる。したがって、キャ ブのローリング振動及びピッチング振動に対して十分に減衰を与え、振動レベル を大幅に低減させることができ、油圧ショベルなどの建設機械の稼働中に、オペ レータに過度の振動や騒音を及ぼすことを無くすことにより作業環境を改善し、 キャブの信頼性を高めることができた。
【図1】本考案の実施例による建設機械の防振装置を説
明するための斜視図による分解図である。
明するための斜視図による分解図である。
【図2】図1の高減衰結合部材の取り付け部分の詳細を
説明する側面図である。
説明する側面図である。
【図3】従来の建設機械の問題点を説明するための概要
側面図である。
側面図である。
【図4】図4に示す建設機械のキャブのローリング振動
の様子を説明するため一部省略記載した正面図である。
の様子を説明するため一部省略記載した正面図である。
【図5】図4に示す建設機械のキャブのピッチング振動
の様子を説明するため一部省略記載した側面図である。
の様子を説明するため一部省略記載した側面図である。
【図6】図4に示すキャブの防振装置の概要を説明する
ための斜視図による分解図である。
ための斜視図による分解図である。
1 油圧ショベル(建設機械) 2 走行装置 3 フレーム 6 キャブ 6a キャブフロア 9 防振ゴム 10 高減衰結合部材 10a 支持部材 10b キャブ側支持部材 10c ブラケット
Claims (1)
- 【請求項1】 建設機械の車体主強度部材にフレームを
取り付け、このフレームにキャブの隅部を支持する支持
部を設け、前記支持部の少なくとも1か所と、これに対
応する部位のキャブフロアとに、キャブフロアより高い
位置に延長する支持部材を固定し、前記フレーム側支持
部材とキャブフロア側支持部材との間に高減衰結合部材
を取り付け、その他のキャブ支持部に防振ゴムを取り付
けてキャブを支持するようにした建設機械のキャブ防振
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1288493U JPH0671552U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 建設機械のキャブ防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1288493U JPH0671552U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 建設機械のキャブ防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671552U true JPH0671552U (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=11817836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1288493U Pending JPH0671552U (ja) | 1993-03-22 | 1993-03-22 | 建設機械のキャブ防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0671552U (ja) |
-
1993
- 1993-03-22 JP JP1288493U patent/JPH0671552U/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980818 |