JPH0671507A - 工作機械の工具ホルダ保持装置 - Google Patents

工作機械の工具ホルダ保持装置

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Publication number
JPH0671507A
JPH0671507A JP22710392A JP22710392A JPH0671507A JP H0671507 A JPH0671507 A JP H0671507A JP 22710392 A JP22710392 A JP 22710392A JP 22710392 A JP22710392 A JP 22710392A JP H0671507 A JPH0671507 A JP H0671507A
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JP
Japan
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tool holder
tool
spindle
holding device
work
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Application number
JP22710392A
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English (en)
Inventor
Akira Ozawa
晃 小沢
Tomoki Kamisaka
知己 神阪
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】工具ホルダの交換作業を可及的に短時間でかつ
自動的に遂行することを可能にする。 【構成】スピンドル22のテーパ孔80に対して工具ホ
ルダ84を一体的に回転可能にテーパ締結させるクラン
プ機構86と、この工具ホルダ84の外周部と前記スピ
ンドル22の内周部との間に設けられ、前記クランプ機
構86による該工具ホルダ84のテーパ締結を解除した
状態で前記工具ホルダ84を取り出し可能な状態に保持
する保持機構88とを備える。保持機構88は、筒状体
98の先端部に接してスピンドル22内に配設される係
止環体99を備え、この係止環体99の内周にクランプ
ボール96を収容自在な開口部100が形成される。係
止環体99の先端部内周には、V溝102が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空状スピンドルの先
端に工具ホルダを交換可能な状態に装着するための工作
機械の工具ホルダ保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、NC(数値制御)工作機械では、
単一のスピンドルによりワークに対して加工作業が行わ
れているが、近年、特に少量多種生産化および補機類の
取付数の増大に伴い、加工部位の位置や方向が異なる種
々のワークが存在している。このため、各ワークに対応
する専用工具が装着された複数の工具ホルダをマガジン
に収容し、このマガジンの所望の工具ホルダと工作機械
のスピンドルに装着された工具ホルダとを自動的に交換
する自動工具交換装置が使用されている。
【0003】この場合、工作機械には、工具ホルダをス
ピンドルに装着するための保持装置が備えられている。
この保持装置は、一般的に工具ホルダの端部に設けられ
たプルスタッド部に係合するドローバを有し、このドロ
ーバを移動させることによって前記プルスタッド部を介
して該工具ホルダを中空状スピンドルにテーパ締結させ
るよう構成されている。
【0004】そこで、この種の工作機械において工具ホ
ルダを交換する際には、加工ユニットまたはスピンドル
ユニットを工具交換位置に移動させた後、自動工具交換
装置を構成する工具交換アームが、前記工作機械のスピ
ンドルに装着されている工具ホルダを把持する。次い
で、保持装置を構成するドローバが移動されてプルスタ
ッド部から離脱し、工具ホルダのテーパ締結が解除され
た後、工具交換アームが前進されてこの工具ホルダがス
ピンドルから取り出される。そして、工具交換アームが
反転されることにより、この工具交換アームに保持され
てマガジンから取り出された他の工具ホルダがスピンド
ルと同軸的に配置され、上記とは逆の動作が行われて該
他の工具ホルダが前記スピンドルに装着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、特に工具交換アームにより工具ホルダが
把持された状態で、スピンドルに対してこの工具ホルダ
のテーパ締結およびその解除が行われている。このた
め、工具交換アームの作動とドローバの作動とが順次作
動となって工具ホルダの交換作業全体の効率化が容易に
遂行されないという問題が指摘されている。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、工具ホルダの交換作業を可及的に短時間でかつ自
動的に遂行することが可能な工作機械の工具ホルダ保持
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、工作機械の中空状スピンドルに対し、
工具ホルダを一体的に回転可能にテーパ締結させるクラ
ンプ機構と、前記工具ホルダの外周部と前記中空状スピ
ンドルの内周部との間に設けられ、前記クランプ機構に
よる該工具ホルダのテーパ締結を解除した状態で前記工
具ホルダを取り出し可能な状態に保持する保持機構と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の本発明に係る工作機械の工具ホルダ保持
装置では、クランプ機構を介して中空状スピンドルに工
具ホルダが装着されており、この中空状スピンドルの回
転作用下に前記工具ホルダが回転駆動され、ワークに対
して所定の加工作業が遂行される。一方、クランプ機構
による工具ホルダのテーパ締結が解除されると、この工
具ホルダは、保持機構の作用下に中空状スピンドルに対
して取り出し可能な状態に保持される。従って、中空状
スピンドルの回転が停止された後にクランプ機構による
工具ホルダのテーパ締結を解除させれば、工具交換アー
ムにより工具ホルダを把持した直後にこの工具ホルダを
取り出すことができ、該工具ホルダの交換作業を一挙に
迅速かつ効率的に遂行することが可能になる。
【0009】
【実施例】本発明に係る工作機械の工具ホルダ保持装置
について実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
【0010】図2および図3において、参照符号10
は、本実施例に係る工具ホルダ保持装置を組み込む工作
機械を示す。この工作機械10は、ワークテーブル12
上に位置決め固定されたワークWに対して進退方向(矢
印Z方向)および該進退方向に交差する横方向(矢印X
方向)に移動自在な装置本体14と、この装置本体14
の前記ワークWに対向する前面16に設けられたガイド
レール18a、18bに沿って昇降(矢印Y方向)可能
な駆動ユニット20と、この駆動ユニット20に設けら
れた水平軸部21に支承され、該駆動ユニット20の作
用下に中空状スピンドル22の軸線を少なくとも水平位
置と垂直位置との間に配置可能に旋回されるスピンドル
ユニット24と、このスピンドルユニット24内に設け
られる第1の実施例に係る工具ホルダ保持装置25とを
備える。
【0011】装置本体14は、基台26上に矢印X方向
に進退自在に配設されるXテーブル28に載置されてお
り、この基台26には、ガイドレール30a乃至30c
と第1モータ32とが固設され、この第1モータ32に
連結されて矢印X方向に延びるボールねじ34がXテー
ブル28の図示しないナット部材に係合する。このXテ
ーブル28には、矢印Z方向に延びるガイドレール38
a、38bと第2モータ40とが固着され、この第2モ
ータ40に連結されて矢印Z方向に延びるボールねじ4
2が装置本体14のZテーブル44に設けられたナット
部材(図示せず)に係合する。
【0012】装置本体14は、鉛直方向に長尺なコラム
48を備え、このコラム48の上部に昇降モータ50が
鉛直下方向に向かって固着される。この昇降モータ50
に軸着されるボールねじ52は、コラム48の下端側で
支持されるとともに、駆動ユニット20を構成するYテ
ーブル54に設けられた図示しないナット部材に係合す
る。駆動ユニット20は、ハウジング58を備え、この
ハウジング58の両側部に水平軸部21を構成する軸受
カバー60a、60bが設けられるとともに、このハウ
ジング58の上部には、スピンドルユニット24を水平
姿勢と垂直姿勢との間で所望の角度位置に配設させるべ
く旋回モータ62が鉛直下方向に向かって固着されてい
る。
【0013】図4に示すように、スピンドルユニット2
4のハウジング24a内には、スピンドル22が複数の
軸受70を介して回転自在に支承されるとともに、この
スピンドル22とスピンドルモータ72とが一体的に構
成されている。このスピンドルモータ72は、スピンド
ル22の中間部外周面に係着されるロータ74と、この
ロータ74を覆ってハウジング24aの内周面に固着さ
れるステータ76と、このステータ76に巻装されるコ
イル78とを備える。このスピンドルモータ72は、通
常のモータと同様に、コイル78に通電することによ
り、ロータ74とスピンドル22とが一体的に回転駆動
される。
【0014】図1に示すように、スピンドル22の先端
部に内方に向かって縮径するテーパ孔80が設けられ、
このテーパ孔80の端部に前記スピンドル22の後端部
まで延在して孔部82が連通する。工具ホルダ保持装置
25は、スピンドル22のテーパ孔80に対して工具ホ
ルダ84を一体的に回転可能にテーパ締結させるクラン
プ機構86と、この工具ホルダ84の外周部と前記スピ
ンドル22の内周部との間に設けられ、前記クランプ機
構86による該工具ホルダ84のテーパ締結を解除した
状態で前記工具ホルダ84を取り出し可能な状態に保持
する保持機構88とを備える。
【0015】クランプ機構86は、スピンドル22の孔
部82内に図示しないアクチュエータを介して軸線方向
に進退自在に配設されるドローバ90を備え、このドロ
ーバ90の先端部には、軸線方向に孔部92が所定の深
さまで形成される。ドローバ90の先端縁部外周には、
孔部92に連通する小径孔部94が所定角度間隔ずつ離
間して複数設けられ、この小径孔部94にクランプボー
ル96が移動自在に配設されるとともに、該ドローバ9
0の先端部外周と孔部82の内壁面との間に筒状体98
が配設される。
【0016】保持機構88は、筒状体98の先端部に接
してスピンドル22内に配設される係止環体99を備
え、この係止環体99の内周にクランプボール96を収
容自在な開口部100が形成される。係止環体99の先
端部内周には、周回するV溝(係合部)102が形成さ
れる。
【0017】工具ホルダ84の先端部には、所定の工具
104が保持されており、この工具ホルダ84の後端部
側に後方に指向して縮径するテーパ部106が設けら
れ、このテーパ部106の最小径側端部から所定の距離
だけ離間してプルスタッド部108が形成される。テー
パ部106の最小径側端部に近接した部位には、等角度
ずつ離間して半径方向に三つの孔部110が形成され、
この孔部110にコイルスプリング112を介して係止
部材(弾性部材)114が進退自在に配設される(図5
参照)。この係止部材114は、係止環体99のV溝1
02に係合自在である。
【0018】基台26上には、装置本体14の側方にあ
って自動工具交換ユニット130が装着される。この自
動工具交換ユニット130は、進退および回転駆動され
るアーム部材(工具交換アーム)132を備え、このア
ーム部材132の両側部に工具把持手段134、136
が装着される。自動工具交換ユニット130に近接して
工具マガジン138が配設され、この工具マガジン13
8には、複数の工具104a乃至104nを装着した工
具ホルダ84a乃至84nが取り外し自在に保持されて
いる。
【0019】次に、このように構成される工作機械10
の動作について、第1の実施例に係る工具ホルダ保持装
置25との関連で説明する。
【0020】先ず、ワークテーブル12にワークWが所
定の加工姿勢で位置決め保持される一方、装置本体14
に装着されているスピンドルユニット24には、このワ
ークWの加工作業に対応して、例えば工具104を備え
た工具ホルダ84が予め装着されている。図1に示すよ
うに、クランプ機構86を構成するドローバ90が矢印
A方向とは逆方向に引張されており、このドローバ90
の先端縁部外周の小径孔部94に嵌合しているクランプ
ボール96が、筒状体98の内周面と工具ホルダ84の
プルスタッド部108とに接触している。これにより、
工具ホルダ84は、スピンドル22に対して一体的に回
転可能に保持される。
【0021】そこで、工具104は、スピンドルモータ
72を介して回転されるとともに、ワークWの加工部位
に対応して位置決めされる。すなわち、昇降モータ50
の駆動作用下にボールねじ52が回転されることによ
り、Yテーブル54がガイドレール18a、18bの案
内作用下に上下方向に移動する。このため、工具104
がワークWに対して上下方向(矢印Y方向)に移動し、
この工具104の軸芯が前記ワークWの垂直面加工部位
Wvの高さ位置に対応して位置決めされる。一方、第1
モータ32の作用下にボールねじ34が回転され、Xテ
ーブル28がガイドレール30a乃至30cの案内作用
下に矢印X方向に対して移動するとともに、第2モータ
40の作用下にボールねじ42が回転されることにより
工具104がワークWの垂直面加工部位Wvに向かって
(矢印Z方向)変位する。
【0022】従って、上記の各動作が選択的に行われる
ことにより、スピンドルユニット24に装着されて回転
している工具104が、ワークWの垂直面加工部位Wv
に対し所定の加工作業を自動的に遂行する。この加工作
業が終了した後、第2モータ40が前記とは逆方向に駆
動され、コラム48がワークWから離間する方向に移動
して工具104をワークWから離脱させる。そして、加
工終了後のワークWがワークテーブル12から取り外さ
れ、このワークテーブル12には新たな加工前のワーク
Wが取着され、前述した加工作業を行うことによりこの
ワークWに対する加工作業が行われる。
【0023】なお、駆動ユニット20に設けられた旋回
モータ62が駆動され、スピンドルユニット24を水平
姿勢から垂直姿勢に姿勢変換させることにより、ワーク
Wの水平面加工部位Whに対して加工作業を行うことが
できる(図3中、二点鎖線参照)。
【0024】次いで、ワークWの異なる部位を加工する
場合、あるいは異なるワークWを加工する場合等には、
工具104を他の工具104a乃至104nのいずれか
に交換する作業が自動的に遂行される。すなわち、スピ
ンドルモータ72の駆動が停止された後、第1および第
2モータ32、40および昇降モータ50が駆動されて
スピンドルユニット24が工具交換位置に移動されると
ともに、この移動中あるいは停止直後に工具ホルダ保持
装置25を構成するクランプ機構86が駆動される。こ
のため、ドローバ90が工具ホルダ84側(図1中、矢
印A方向)に移動され、筒状体98の内周面とプルスタ
ッド部108とに接触していたクランプボール96が、
矢印A方向に移動して係止環体99の開口部100に収
容され、クランプ機構86による工具ホルダ84のクラ
ンプ作用が解除される。
【0025】ここで、保持機構88を構成する係止部材
114がコイルスプリング112の弾発力を介して係止
環体99のV溝102に係合しているため、工具ホルダ
84は、この保持機構88のみによってスピンドル22
に保持されている。その際、工具ホルダ84のテーパ部
106がスピンドル22のテーパ孔80に嵌合してお
り、クランプ機構86のクランプ作用が解除された状態
でこの工具ホルダ84の姿勢が変化したり、該工具ホル
ダ84が脱落する等の不具合を阻止することができる。
【0026】このように、工具ホルダ84が保持機構8
8のみによって保持された状態で、自動工具交換ユニッ
ト130を構成するアーム部材132が進退および回転
駆動される。このため、アーム部材132の工具把持手
段134がスピンドル22に保持されている工具ホルダ
84を把持する一方、工具把持手段136が工具マガジ
ン138に備えられている工具ホルダ84a乃至84n
の中、例えば工具ホルダ84aを把持する。そして、ア
ーム部材132が、図1中、矢印A方向に移動されるこ
とにより、工具ホルダ84がスピンドル22から取り出
されるとともに、工具ホルダ84aが工具マガジン13
8から取り出される。工具ホルダ84は、保持機構88
のみによってスピンドル22に保持されており、この工
具ホルダ84が矢印A方向に引張されると、前記保持機
構88を構成する係止部材114がV溝102から容易
に離脱する。
【0027】さらに、アーム部材132が回転および退
動されて工具把持手段134、136に把持されている
工具ホルダ84、84aがそれぞれ工具マガジン138
およびスピンドル22に装着される。工具ホルダ84a
がスピンドル22に装着される際には、この工具ホルダ
84aに設けられた保持機構88を介して前記工具ホル
ダ84aが該スピンドル22に同軸的に保持される。そ
こで、アーム部材132が所望の待機位置に配置された
直後、あるいはスピンドルユニット24を新たなワーク
Wに対応する位置に移動させる途上において、クランプ
機構86が駆動される。これにより、ドローバ90が工
具ホルダ84aから離間する方向に移動され、このドロ
ーバ90の小径孔部94に配設されているクランプボー
ル96が筒状体98の内周面と前記工具ホルダ84aの
プルスタッド部108とに接触して該工具ホルダ84a
がクランプ保持される。
【0028】この場合、本実施例では、工具ホルダ84
をスピンドル22と一体的に回転駆動させるためのクラ
ンプ機構86のクランプ作用を解除した状態で、この工
具ホルダ84が保持機構88を介して取り出し可能に保
持される。このため、スピンドル22の回転を停止した
後、予めクランプ機構86のクランプ作用を解除してお
けば、スピンドル22に装着されている工具ホルダ84
をアーム部材132で把持すると同時に、この工具ホル
ダ84をスピンドル22から取り出すことができる。従
って、従来のようにアーム部材132で工具ホルダ84
を把持した状態でクランプ機構86のクランプ作用を解
除し、さらにこの工具ホルダ84を取り出すものに比
べ、工具交換作業全体が一挙に迅速かつ効率的に遂行さ
れるという効果が得られる。
【0029】次に、第2の実施例に係る工具ホルダ保持
装置200を、図6を参照して説明する。なお、第1の
実施例に係る工具ホルダ保持装置25と同一の参照符号
は同一の構成要素を示し、その詳細な説明は省略する。
【0030】この工具ホルダ保持装置200は、クラン
プ機構86と保持機構202とを備える。この保持機構
202は、工具ホルダ204のテーパ部106の小径端
部側外周に形成された周溝206と、この周溝206に
外装されるゴム製Oリング(弾性部材)208と、スピ
ンドル22内に配設された係止環体210の内周部から
半径内方向に突出形成されて前記Oリング208に係合
自在な突起部位(係合部)212とを備えている。
【0031】このように構成される第2の実施例に係る
工具ホルダ保持装置200では、前述した工具ホルダ保
持装置25と同様に、クランプ機構86のクランプ作用
が解除された状態で工具ホルダ204が保持機構202
のみによって保持される。このため、アーム部材132
で工具ホルダ204を把持してこの工具ホルダ204
を、図5中、矢印B方向に引張すれば、Oリング208
が変形して係止環体210の突起部位212から離脱す
る。従って、第1の実施例に係る工具ホルダ保持装置2
5と同様に、工具交換作業全体が一挙に迅速かつ効率的
に遂行されるという効果が得られる。
【0032】さらに、第3の実施例に係る工具ホルダ保
持装置300を、図7を参照して説明する。なお、第1
の実施例に係る工具ホルダ保持装置25と同一の参照符
号は同一の構成要素を示し、その詳細な説明は省略す
る。
【0033】この工具ホルダ保持装置300は、クラン
プ機構86と保持機構302とを備える。この保持機構
302は、工具ホルダ304のテーパ部106の小径端
部側外周に形成されたV溝(係合部)306と、スピン
ドル22内に配設された係止環体308とを備え、この
係止環体308の端面には、それぞれ所定角度ずつ離間
して軸線方向に突出する幅狭な三つの連結部310が設
けられる。図8に示すように、この連結部310の先端
には、係止環体308と同軸的かつ該係止環体308の
外周直径よりも小径な円弧状部(弾性部材)312が所
定の角度範囲まで形成されるとともに、各円弧状部31
2の端部に半径内方向に突出する係合爪314が設けら
れる。
【0034】このように構成される第3の実施例に係る
工具ホルダ保持装置300では、前述した工具ホルダ保
持装置25と同様に、クランプ機構86のクランプ作用
が解除された状態で工具ホルダ304が保持機構302
のみによって保持される。このため、アーム部材132
で工具ホルダ304を把持してこの工具ホルダ304
を、図6中、矢印C方向に引張すれば、V溝306に係
合している係合爪314が連結部310を支点にしてそ
れぞれ半径外方向に撓曲してこのV溝306から離脱す
る。従って、工具交換作業全体が一挙に迅速かつ効率的
に遂行されるという効果が得られる。
【0035】さらにまた、図9に第4の実施例に係る工
具ホルダ保持装置400が示されている。なお、第1の
実施例に係る工具ホルダ保持装置25と同一の参照符号
は同一の構成要素を示し、その詳細な説明は省略する。
【0036】この工具ホルダ保持装置400は、クラン
プ機構86と保持機構402とを備える。この保持機構
402は、工具ホルダ404のテーパ部106の小径端
部側外周に設けられた外周面(係止部)406と、スピ
ンドル22内に配設されたシール部材(弾性体)408
とを備え、このシール部材408には、コイルスプリン
グ410が介装されてその突起部412が工具ホルダ4
04の外周面406に係合自在である。
【0037】このように構成される第4の実施例に係る
工具ホルダ保持装置400では、クランプ機構86のク
ランプ作用が解除された状態で工具ホルダ404が保持
機構402のみによって保持される。このため、アーム
部材132で工具ホルダ404を把持してこの工具ホル
ダ404を、図9中、矢印D方向に引張すれば、該工具
ホルダ404の外周面406がシール部材408の突起
部412から離脱する。従って、前述した第1乃至第3
の実施例と同様に、工具交換作業全体が一挙に迅速かつ
効率的に遂行されるという効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る工作機械の工具ホルダ保持
装置によれば、以下の効果が得られる。
【0039】クランプ機構による工具ホルダのテーパ締
結が解除されると、この工具ホルダは、保持機構の作用
下に中空状スピンドルに対して取り出し可能な状態に保
持される。従って、中空状スピンドルの回転が停止され
た後にクランプ機構による工具ホルダのテーパ締結を解
除させれば、工具交換アームにより工具ホルダを把持し
てこの工具ホルダを即座に取り出すことができ、工具ホ
ルダの交換作業全体を一挙に迅速かつ効率的に交換する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る工具ホルダ保持装
置の要部縦断面図である。
【図2】前記工具ホルダ保持装置を組み込む工作機械の
斜視説明図である。
【図3】前記工作機械の側面説明図である。
【図4】前記工具ホルダ保持装置の一部省略縦断説明図
である。
【図5】図1中、V−V線断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る工具ホルダ保持装
置の要部縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る工具ホルダ保持装
置の要部縦断面図である。
【図8】前記工具ホルダ保持装置を構成する保持機構の
正面説明図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係る工具ホルダ保持装
置の要部縦断面図である。
【符号の説明】
10…工作機械 12…ワークテーブル 14…装置本体 20…駆動ユニット 22…スピンドル 24…スピンドルユニット 25…工具ホルダ保持装置 26…基台 80…テーパ孔 84、84a〜84n…工具ホルダ 86…クランプ機構 88…保持機構 90…ドローバ 99…係止環体 102…V溝 104、104a〜104n…工具 106…テーパ部 114…係止部材 130…自動工具交換ユニット 132…アーム部材 200…工具ホルダ保持装置 202…保持機構 204…工具ホルダ 206…周溝 208…Oリング 210…係止環体 300…工具ホルダ保持装置 302…保持機構 304…工具ホルダ 306…V溝 308…係止環体 314…係合爪 400…工具ホルダ保持装置 402…保持機構 404…工具ホルダ 408…シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の中空状スピンドルに対し、工具
    ホルダを一体的に回転可能にテーパ締結させるクランプ
    機構と、 前記工具ホルダの外周部と前記中空状スピンドルの内周
    部との間に設けられ、前記クランプ機構による該工具ホ
    ルダのテーパ締結を解除した状態で前記工具ホルダを取
    り出し可能な状態に保持する保持機構と、 を備えることを特徴とする工作機械の工具ホルダ保持装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の工具ホルダ保持装置におい
    て、保持機構は、工具ホルダのテーパ部とプルスタッド
    部との間に外装される弾性部材と、 中空状スピンドルの内周部に設けられ、前記弾性部材に
    係合自在な係合部と、 を備えることを特徴とする工作機械の工具ホルダ保持装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の工具ホルダ保持装置におい
    て、保持機構は、中空状スピンドルの内周部に配設され
    る弾性部材と、 工具ホルダのテーパ部とプルスタッド部との間に設けら
    れ、前記弾性部材に係合自在な係合部と、 を備えることを特徴とする工作機械の工具ホルダ保持装
    置。
JP22710392A 1992-08-26 1992-08-26 工作機械の工具ホルダ保持装置 Pending JPH0671507A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045966A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nt Tool Corp 工具ホルダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011045966A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nt Tool Corp 工具ホルダ

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