JPH067126Y2 - アルミパネル補強構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、外壁として利用するアルミパネルの撓みを防
止するためのアルミパネル補強構造の改良に関するもの
である。

＜従来の技術＞ 最近アルミパネル工事の外壁として、アルミパネル端部
の意匠性からアルミパネルを折り曲げることなく、切断
面をシャープに見せるようにした工法が提案されてい
る。

第４図乃至第６図は上記のような工法に用いる従来のア
ルミパネル構造を示すもので、図において、１はアルミ
パネルで所定の位置に適数のスタットボルト２が設けら
れている。３はアルミパネル１を取付ける長方形枠状に
組立てられた内部取付材で、フランジ部４には取付穴５
が穿設されており、アルミパネル１のスタットボルト２
が取付穴５に挿入され、ワッシャ６及びナット７によっ
て締付結合されるようになっている。

８はアルミパネル１と内部取付材３との間に全周にわた
って充填された止水用のシーリング材である。

このような構成のアルミパネルにおいては、パネルの大
きさによっては撓みが生じるため補強材が取付けられ
る。この補強材は横補強材９と縦補強材１０とからな
る。すなわち横長のパネルの場合、チャンネル形の横補
強材９は第５図に示す如くスタットボルト２を介してア
ルミパネル１に結合される。その両端はアルミパネル１
の熱伸びを吸収できるよう第６図に示す如く内部取付材
３に固着された取付片１１に結合されている。

一方、縦補強材１０は図示の通り角形で、横補強材９と
は直交するように横補強材９と同様に内部取付材３に対
して取付片１２を介して結合されている。

＜考案が解決しようとする課題＞ 従来のアルミパネル補強構造は、上記のように構成され
ているので、補強材を取付けるための取付片を必要とす
ると共に組立工数が増加し、製造コストの上昇を招く等
の問題があった。

本考案はこのような問題を解消するため提案されたもの
で、構造，組立が簡単でコストダウンを図ることができ
るアルミパネル補強構造を得ることを目的とするもので
ある。

＜課題を解決するための手段＞ 上記課題を解決するため、本考案に係るアルミパネル補
強構造は、アルミ製内部取付材に外壁を形成するアルミ
パネルを取付け、同アルミパネルに撓み防止用の内部補
強材を取付けてなるアルミパネル補強構造において、前
記補強材をアルミ製で、ホロー内部にタッピングビード
を一体形成した角形断面形状部材で構成し、同補強材と
前記内部取付材とを前記タッピングビードに螺着される
タッピングネジを介して結合するとともに、これと前記
アルミパネルとをアルミパネルに設けたスタットボルト
を介して結合してなることを特徴とするものである。

＜作用＞ 本考案に係るアルミパネル補強構造は、上記のように構
成され、補強材をアルミパネル、及び内部取付材と同一
材質で構成しているため、熱伸びを吸収する構成が不要
となり、補強材を内部取付材に直接タッピングネジで結
合し、これをアルミパネルと結合してアルミパネルを補
強することができる。

＜実施例＞ 以下に本考案の一実施例を第１図乃至第３図に基づいて
説明する。

図において、21はアルミパネル、22は内部取付材、23は
補強材であり、アルミパネル21には所定の位置に適数の
スタットボルト24が設けられている。内部取付材22は横
部材と縦部材を長方形枠状に組立てたもので、内周側に
フランジ25が形成され、スタットボルト24が挿入される
取付穴26が穿設されている。また、補強材23は横補強材
27と縦補強材28とからなり、夫々アルミ製で、ホロー内
部にタッピングビード29を一体形成するとともに、両側
にスタットボルト24が挿入される取付穴30が穿設された
フランジ31を有する角形断面形状部材で構成されてい
る。

横補強材27は、内部取付材22の縦部材間に直接タッピン
グネジ32によって結合され、又縦補強材28は横補強材27
と直交して内部取付材22の横部材間に直接タッピングネ
ジ32によって結合され、長方形状の枠体が形成される。
この枠体の内部取付材22のフランジ25及び横補強材27の
フランジ31に夫々穿設されている取付穴26,30に、アル
ミパネル21に設けられたスタットボルト24を挿入し、ワ
ッシャ33及びナット34で締付結合してアルミパネルの補
強構造を構成する。

このように構成されたアルミパネル補強構造によると、
補強材がパネル及び内部取付材と同一材質のアルミであ
るため熱伸び吸収構造が不要となる。よって従来熱伸び
吸収のために設けていた取付片を不要として補強材を直
接内部取付材にタッピングネジを用いて結合することが
でき、構造の簡素化と組立工数の低減を図ることができ
る。

＜考案の効果＞ 以上に説明したように本考案に係るアルミパネル補強構
造によると、補強材をアルミ製とし、熱伸び吸収構造を
不要として補強材を取付けるための取付片を設けること
なく内部取付材にタッピングネジにより直接補強材を結
合することができるようにしたため、補強材の取付構造
を簡素にし、組立工数を減らし、コストダウンを図るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ），（ｂ），（ｃ）は、本考案の一実施例を
示す図で、（ａ）は、内部側より見たアルミパネル正面
図、（ｂ）は、平面図、（ｃ）は側面図、 第２図は、第１図（ａ）の縦断面図、 第３図は、第１図（ａ）の横断面図、 第４図は、従来のものの縦断面の上部納り図、 第５図は、その下部納り図、 第６図は、従来のものの横断面の納り図である。 尚、図中21はアルミパネル，22は内部取付材，23は補強
材，24はスタットボルト，25はフランジ，26は取付穴，
27は横補強材，28は縦補強材，29はタッピングビード，
30は取付穴，31はフランジ，32はタッピングネジ，33は
ワッシャ，34はナットである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】アルミ製内部取付材に外壁を形成するアル
   ミパネルを取付け、前記アルミパネルに撓み防止用の内
   部補強材を取付けてなるアルミパネル補強構造におい
   て、 前記補強材をアルミ製でホロー内部にタッピングビード
   を一体形成した角形断面形状部材で構成し、 前記補強材と前記内部取付材とを前記タッピングビード
   に螺着されるタッピングネジを介して結合するととも
   に、これと前記アルミパネルとをアルミパネルに設けた
   スタットボルトを介して結合してなることを特徴とする
   アルミパネル補強構造。