JPH0738225Y2 - 保温形タンク - Google Patents

保温形タンク

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JPH0738225Y2
JPH0738225Y2 JP208590U JP208590U JPH0738225Y2 JP H0738225 Y2 JPH0738225 Y2 JP H0738225Y2 JP 208590 U JP208590 U JP 208590U JP 208590 U JP208590 U JP 208590U JP H0738225 Y2 JPH0738225 Y2 JP H0738225Y2
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【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、複数個の単位体パネルを相互に組合わせ接合
して各種壁面を形成するようにした保温形タンクに関す
るものである。
《従来の技術》 従来、パネル組立て式保温形タンクは、一般に第12図に
示すように、プラスチックまたは鉄等の材料で作られて
いるため比較的熱を通しやすい構造になっており、特に
高い保温性能、耐結露性能が要求される場合には、単位
体パネルに保温層を設けて熱を通しにくい構造にして使
用している。
以下、従来の保温形タンクを第8図〜第11図により説明
すると、第8図に示すように、保温形タンクの側壁構造
は、プラスチックまたは鉄等よりなる単位体パネル1の
本体部にプラスチック発泡体、グラスウール等の熱の通
りにくい部材からなる保温層2を取り付け、さらにこの
保温層2を単位体パネル1と同材質またはその他の材質
でできたカバー3で覆ったものである。そして、単位体
パネル1自体の構造は、方形の受圧面1aの外周縁に、該
受圧面1aと90°をなす直立接合縁部1bを一体形成させた
ものである。
保温層2は保温形単位体パネル1の直立接合縁部1bに連
設するように形成して覆っており、この保温層2によっ
て通常の使用における保温性、耐結露性を確保してい
る。
これに対し、上記タンクの隅部構造は、第9図に示すよ
うに、保温形単位体パネル1同士をコーナー部でコーナ
ー金具24Cを介して、ボルト5,ナット6により締結した
ものであるが、コーナー金具24Cの角部は保温層2によ
り覆われていないため、保温性、耐結露性の低い構造て
なっていた。
そこで、第10図および第11図はこのコーナー部の保温
性、耐結露性を改善するために考えられたもので、第10
図は保温層9の上面をカバー10で覆い、これをボルト・
ナット11で締結したものであり、また第11図はパッキン
グ13と保温層9を一体成形したことを特徴とするもので
ある(特願昭63-24509号公報)。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、第10図および第11図の構成においては、
次のような問題点があった。すなわち、第10図のものに
おいては保温層9の上面をカバー10で覆っているが、こ
のカバー10は、単位体パネル1を貫通するボルト・ナッ
ト11によって該パネル1の外側で締結されているため、
下記〜の欠点を有していた。
組立て作業時にボルト・ナット11を締め忘れたり、
または緩みがあった場合に漏水を引き起こすことが多
い。
カバー10,ボルト・ナット11,断熱用キャップ12など
を必要とするため、部品点数が多くなるとともに原価が
高くなり、かつ組立てに多くの時間を要する。
保温形単位体パネル1にボルト5貫通用の穴とは別
にボルト・ナット11貫通用の穴加工をしなければならな
いため、第8図に示したコーナー部以外の単位体パネル
1では上記2つの穴加工を共通化できず、作業が煩雑に
なる。
また、第11図のものにおいては、パッキング13と保温層
9とを一体成形させたので、前記問題点〜は解決さ
れるものの、以下の問題点,が新たな生ずる。
保温性、耐結露性を向上させるためには保温層9を
単位体パネル1の内面側に密着させなければならない
が、この場合、保温層9と一体成形されたパッキング13
の端末をタンク外側へ引張りながら組立てなければなら
ないので、ボルト5を締めるときに、このボルト5のネ
ジ山部にパッキング13がからまって切断したりして漏水
を引き起こすことがあった。
保温層9とパッキング13との接続部を細くしなけれ
ばならないため、この接続部分の強度が他の部分に比べ
て弱くなり、パネル1を組立てるときに上記接続部分が
切れることがあった。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目
的は、保温性能、耐結露性能を維持しつつ、部品点数を
少なくして組立て作業を容易に行なうことができる保温
形タンクを提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するため、請求項1記載の考案は、受圧
面の外周縁に直立接合縁部が垂設され、かつ該直立接合
縁部の内側に保温層が設けられた保温形単位体パネルを
複数個形成し、該複数の単位体パネル同士を互いに上記
直立接合縁部が外側になるよう締結してなる保温形タン
クにおいて、 該タンクの側壁隅部を構成する2枚の単位体パネルの陵
線と接する直立接合縁部の外側に保温層を設け、該保温
層の外側にコーナー金具を当てて該保温層を上記単位体
パネルに締結したことを特徴とする。
また、請求項2記載の考案は、上記コーナー金具の両端
側取付け部の断面形状がL字状であり、保温層の長さが
タンクの高さ寸法より短く、かつタンク内の最大水位よ
り長いことを特徴とする。
《作用》 請求項1の考案では、タンク隅部における直立接合縁部
の外側の保温層にコーナー金具を当てた状態で単位体パ
ネルに該保温層を締結したため、タンク隅部の保温性能
および耐結露性能が良好になるとともに、保温層用のカ
バーを取り付けるための穴加工を単位体パネルに設けな
くて済むようになる。また、保温層は例えば断面略三角
形状などの柱状体に形成して所望の強度を保てるため、
組立ての際に保温層がボルトなどに引掛かって切断する
こともない。
さらに、請求項2の考案では、コーナー金具の両端断面
をL字状とし、かつ保温層をタンクの最大水位より長く
したため、コーナー金具により保温層を直立接合縁部に
密着性良く締結できるとともに、保温層の不要部分をな
くしてコスト低減を図ることができる。
《実施例》 以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は保温形タンクの側壁同士、または側壁と底壁、
あるいは側壁て天井壁とが直交する隅部を示す部分断面
図、第2図はこのタンクの斜視図である。
両図において、1は方形の受圧面1aの外周縁に該受圧面
1aと90°をなす直立接合縁部1bを設けるとともに、該両
者をFRP等の合成樹脂により一体形成させた単位体パネ
ルである。このパネル1は複数の直立接合縁部1bをタン
ク外側に位置させ、互いに隣り合う直立接合縁部1b,1b
およびコーナー金具4とをパッキング13を介してボルト
5,ナット6で締結してパネル組立て式保温形タンクの底
壁、側壁および天井壁を形成している。
2は、単位体パネル1の外側となる受圧面1aの凹所内面
に充填されたゴム、ウレタンフォーム、ポリエチレンフ
ォーム等よりなる保温層であり、保温層2が直立接合縁
部1bと当接する四周囲部は、ボルト5およびナット6と
の干渉を避けるため、第1図に示すように、中央部より
一段と薄く形成させてある。
そして、保温形タンク14の隅部を構成する2枚の単位体
パネル1は、その外側で直交する直立接合縁部1b,1bと
断面 形状のコーナー金具4との間にパッキング13を介
挿し、これらをボルト5およびナット6で締結すること
により組付けられている。
上記直立接合縁部1b,1bとコーナー金具4との間には断
面三角形状の隅部空間が形成され、この隅部空間には、
第4図に示すような断面三角形状の保温層9が充填され
ている。
コーナー金具4は、第3図に示すように、その上・下端
部が断面L字状に形成されており、そのL字状角部4e
は、タンク14隅部の上部もしくは下部において、屋根ま
たは底壁を形成する単位体パネル1の角部にパッキング
13を介して当接している。これに対し、コーナー金具4
の中間部は長さlの範囲で断面 形状に形成され、この
中間部と上・下端部は、互いに両者間の直角三角形の面
4dで連続するように形成されている。なお、コーナー金
具4の中間部の長さlは、保温形タンク14の隅部におい
ておおむねタンク14内の水に接する喫水部分の長さ、す
なわち保温性、耐結露性が最も必要な部分の長さに対応
している。
第4図は保温層9の全体を示す斜視図で、保温層9は発
泡ウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ゴム等の柔軟材料
よりなり、上記コーナー金具4の断面三角形状部分に嵌
まる断面三角形状に形成され、その全長はコーナー金具
4の中間部の長さlとほぼ等しい寸法に設定されてい
る。
この実施例では、保温層9にコーナー金具4を当てて単
位体パネル1に取り付けているため、取り付け状態での
パネル1面に対する保温層9の密着性が大となり、保温
性および耐結露性が向上している。また、保温層9はコ
ーナー金具4の外側からボルト5を締付けるだけでよ
く、締付け作業の際にパッキング13がボルト5にからま
ることもなく、パッキング13による水密性も良好に保持
できる。さらに、保温層9は略三角柱状に形成している
ため、全体としての強度が確保され、組立てるときに容
易に切断することもない。
第5図〜第7図はそれぞれ、本考案の他の実施例を示す
要部断面図である。第5図及び第6図では上記実施例と
異なり、保温層9の断面形状をそれぞれ四角形状、円形
状に形成したことを特徴とするものである。また、第7
図では、保温層9自体を柔軟な材料で製作し、これを単
位体パネル1の直立接合縁部1bに密着させてパッキング
を省いたことを特徴とするものである。第5図〜第7図
のように構成しても、上記実施例と同様の作用効果が得
られ、構造が簡単で単位体パルス1同士の組立てを容易
に行うことができる。
《考案の効果》 以上説明したように、請求項1の考案によれば、保温形
タンクの側壁隅部において、2枚の保温形単位体パネル
の直立接合縁部の近傍外側に保温層を設け、該保温層の
外側をコーナー金具で覆って締結したので、タンク隅部
の保温性能および耐結露性能を従来に比べて向上させる
ことができるとともに、タンク隅部の単位体パネルにカ
バーを取り付けるためのボルト穴加工を特別に施す必要
がなく、かつボルト等の部品点数も少なくなるので、保
温形タンクを安価に製作することができる。
さらに、保温層は強度の大きい単純な断面形状に形成で
きるため、組立て時に保温層が切断したりボルト等に引
掛かったりすることがなく、組立て作業時間を短縮させ
ることができる。
また、請求項2の考案によれば、コーナー金具の両端側
取り付け部を断面L字形としたため、コーナー金具のパ
ネルに対する取り付け性が良好になり、これにより直立
接合縁部に対する保温層の密着性が良くなって保温性能
および耐結露性能が一層向上する。加えて、保温層の長
さを必要寸法に限定しているため、材料の節約が図られ
部品コストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す部分断面図、第2図は
本考案のタンクを示す斜視図、第3図および第4図はそ
れぞれ本考案のコーナー金具、保温層を示す全体斜視
図、第5図,第6図,第7図はそれぞれ本考案の他の実
施例を示す部分断面図、第8図〜第11図はそれぞれ従来
例を示す部分断面図、第12図は従来の保温形タンクを示
す斜視図である。 1……単位体パネル 2,7,9……保温層 3,8,10……カバー 4,24A,24B,24C……コーナー金具 5……ボルト 6……ナット 11……ボルト・ナット 13……パッキング 14……保温形タンク 1a……受圧面 1b,1c……直立接合縁部 1d……直角三角形面 1e……L字状の角部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受圧面の外周縁に直立接合縁部が垂設さ
    れ、かつ該直立接合縁部の内側に保温層が設けられた保
    温形単位体パネルを複数個形成し、該複数の単位体パネ
    ル同士を互いに上記直立接合縁部が外側になるように締
    結してなる保温形タンクにおいて、 該タンクの側壁隅部を構成する2枚の単位体パネルの陵
    線と接する直立接合縁部の外側に保温層を設け、該保温
    層の外側にコーナー金具を当てて該保温層を上記単位体
    パネルに締結したことを特徴とする保温形タンク。
  2. 【請求項2】上記コーナー金具の両端側取付け部の断面
    形状がL字状であり、保温層の長さがタンクの高さ寸法
    より短く、かつタンク内の最大水位より長いことを特徴
    とする請求項1記載の保温形タンク。
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