JPH0671155A - ゲル状物質の取出し方法及び装置 - Google Patents

ゲル状物質の取出し方法及び装置

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JPH0671155A
JPH0671155A JP8286693A JP8286693A JPH0671155A JP H0671155 A JPH0671155 A JP H0671155A JP 8286693 A JP8286693 A JP 8286693A JP 8286693 A JP8286693 A JP 8286693A JP H0671155 A JPH0671155 A JP H0671155A
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Toru Takami
徹 高見
Kenichi Kurokawa
憲一 黒川
Kenji Nishigori
賢治 錦織
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲル状物質を作業性よく安定した歩留りで容
器から取り出す。 【構成】 ジェットノズルから少量のジェット水を噴射
してゲル状物質の接触した部分だけを切削または溶解
し、そのジェット流により容器の底面から壁面に沿って
ゲル状物質を容器から剥離する。その際、ジェット水に
よりゲル状物質と容器との間に液体を介在せしめ、該介
在した液体の潤滑作用により、ゲル状物質を容器から容
易に取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内に保存ているゲ
ル状物質、例えばゼラチン、を前記容器から取り出す方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲル状物質を取り出す方法として、特開
昭60−75831号公報に示される様に容器の外周を
加熱してゲル状物質と容器との界面を融解しゲル状物質
を取り出す方法がある。しかし、この方法は容器の熱伝
導度が良好な金属の場合は好都合であるが、合成樹脂の
様に熱伝導度が悪い場合には時間がかかってしまう。
【0003】また、特公昭45−35952号公報に開
示されているように、容器内のゲル状物質をカッターで
自動的にスライスし、細断後転倒器を用いて取り出す方
式も提案されている。しかし、容器の内周面に付着して
いるゲル状物質は、人手を用いて剥離しないと全部を取
り出すことが不可能である。そのため、人手による補助
が必要となってしまい、出来る限り人手を省力化しよう
と言う近年の要請と反してしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した様な
従来技術の各種問題点に鑑みて提案されたものであり、
どのような材質の容器に入ったゲル状物質であっても、
作業性良く安定した歩留まりで確実に取り出すことが出
来る様なゲル状物質の取り出し方法及び装置の提供に関
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のゲル状物質の取
り出し方法は、容器内に保存されたゲル状物質を取り出
すゲル状物質の取出し方法において、前記容器の開口部
に対向して、且つ開口面積に対応した数だけ設けられて
いるウォータージェットノズルから高圧水を噴射してゲ
ル状物質を取り出している。
【0006】また、本発明のゲル状物質の取り出し装置
は、容器内に保存されたゲル状物質を取り出すゲル状物
質の取出し装置において、高圧水を噴射してゲル状物質
を取り出すためのウォータージェットノズルを容器開口
部に対向して離接自在に設けるとともに、該ウォータジ
ェットノズルは前記容器の開口面積に対応した数であ
る。
【0007】ここで、本発明のゲル状物質の取り出し装
置においては、前記ウォータージェットノズルは2流体
ノズルである。また、本発明のゲル状物質の取り出し装
置においては、ゲル状物質の飛散を防止するための蓋を
設けている。
【0008】本発明の実施に際して、前記2流体ノズル
は高圧水をオリフィスから噴射してジェット流を形成
し、そのジェット流によって生じるエジェクタ効果によ
り空気を取り入れ、水及び空気を混合してノズルから整
流して噴射するように構成するのが好ましい。また、ウ
ォータージェットノズルの口径は極めて小径に形成しジ
ェット噴流の流量を極めて小量とし、噴射時間も短くす
るのが好ましい。そして、この噴射時間は、例えばゲル
状物質の量が10リットルから60リットルの場合に
は、4秒から12秒程度とするのが好ましい。また、ゲ
ル状物質としてはゼラチンを用いるのが好ましい。
【0009】また、ウォータージェットの噴流によって
生じる飛沫の飛散防止用の蓋は、ウォータージェットノ
ズルに一体的に取り付けるのが好ましい。
【0010】ここで、上記ゼラチン飛散防止蓋は、ウォ
ータジェットノズルに支持させるのが好ましい。
【0011】また、上記2流体混合機構は、高圧水をオ
リフィスから噴射してジェット流を形成し、そのジェッ
ト流によって生じるエジェクタ効果により空気を取入
れ、水及び空気を混合してノズルから整流して噴射する
ように構成するのが好ましい。
【0012】さらに、ウォータジェットノズルの口径
は、極めて小径に形成し、ジェット水量は、極めて少量
とし、噴射時間も短く(例えばゼラチン等の量が約50
リットルの場合、7〜11秒程度)するのが好ましい。
【0013】
【作用】上記の様に構成された本発明のゲル状物質取り
出し方法及び装置によれば、小流量のジェット噴流を構
成する水は、ゲル状物質中の接触した部分だけを切削或
いは溶解しつつ貫通して容器底部に到達し、容器壁部に
沿って容器外部へ流出する。容器壁部に沿って容器外周
へ流出する際に、ジェット噴流を構成する水は、容器と
ゲル状物質との境界部において容器壁面全周に亘って存
在するので、容器に収容されているゲル状物質は容器内
周面に対して全面剥離状態となる。これに加えて、ゲル
状物質と容器内周面との境界部に存在する水は潤滑剤と
して機能すし、全面剥離状態となったゲル化状物質の取
り出しを容易にするのである。
【0014】また、上記のように構成されたゼラチンの
取出し装置においては、少量の空気が混合された少量の
ジェット水は、ゼラチン等の衝突した部分だけを溶解し
貫通して容器底部に達し、更に容器壁部に沿って外部に
流出する。その際、ジェット水はゼラチン等を包み込
み、含有した空気により泡状となって容器とゼラチン等
との境界部を容器底面から容器壁面に沿って作用し、ゼ
ラチン等は全面剥離の状態となる。そして、前記境界面
に残留したゼラチン等を含む少量の泡は、潤滑材の役目
を果すため、容器を傾けるだけでゼラチン等を容易に取
出すことができる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0016】図1において、1℃から7℃前後のゼラチ
ン7%水溶液のゲル状物質(以下、「ゼラチン7%」と
記載する)1が保蔵された上方開口の筒状(図示の例で
は上方に拡径するさい頭円錘状)の容器2(ポリプロピ
レン製)の開口部は、飛散防止蓋3で覆われている。そ
の蓋3には、開口部の面積に応じて複数(図示の例では
2個)の全体を符号4で示すノズルユニット4が、それ
ぞれ容器2の左右半部の略中心に位置するように取付け
られている。これらのユニット4、4は、高圧水導入パ
イプ5、5により分配ブロック6に接続され、その分配
ブロック6は、図示しない高圧水発生ポンプに高圧水パ
イプ8を介して接続された自動ON・OFF弁7に連結
されている。この自動ON・OFF弁7には、アーム9
が固設され、そのアーム9と一体のラックシャフト10
を介し装置フレーム12に固設された駆動モータ11に
より上下動されるようになっている。また、図示しない
制御装置により作動され、高圧水を分配ブロック6に必
要時に供給し、作業完了時に停止するようになってい
る。
【0017】図2において、ノズルユニット4のボディ
13には、オリフィス14、ミキシングチャンバ15及
びノズル17が直列に設けられ、そのミキシングチャン
バ15には、斜め側方から空気導入路16が接続されて
いる。そして、ノズル17の口径は、極めて小径に形成
されている。
【0018】次に作用について説明する。
【0019】先ず、モータ11を作動し、ラックシャフ
ト10を下降して飛散防止蓋3を容器2の開口部にセッ
トする。高圧水Aは、高圧水パイプ8を介し自動ON・
OFF弁に導入される。自動ON・OFF弁7を短時間
(例えば、ゲル状物質1の量が10リットルから60リ
ットルの場合、4秒間から12秒間)ONにすると、高
圧水は分配ブロック6、高圧水導入パイプ5を介してノ
ズルユニット4に導かれる。ノズルユニット4に導かれ
た高圧水は、オリフィス14を通過しジェット流として
噴射される。このジェット流によりミキシングチャンバ
15内は、エジェクタ効果により圧力が低下し、空気B
を空気導入路16から吸い込み、ノズル17から空気を
混合したジェット流として噴射される。
【0020】この空気を含んだジェット流は、軟かいゼ
ラチン7%(符号1)を矢印a、bの順で穿孔し、容器
2の底部に達する。そして、底面に沿って矢印c、c1
と流れ、次いで、矢印d、e及びfの順で容器壁の全周
にわたって上方に流れて外部に流出する。
【0021】上記ジェット流は、オリフィス14の口径
と高圧水との関係から温度が上昇するため、矢印c、
d、e及びfと通過するにしたがい低温のゼラチン7%
(符号1)の通過表面を極く少量融解し、またジェット
流のエネルギによりゲル状物質の通過面の一部を切削
し、容器2とゼラチン7%(符号1)との間に残留す
る。なお、ジェット流の水量は、極く少量でゼラチン等
1に対する割合いは無視できる程度に小さいので、ジェ
ット流によるゼラチン等1の温度の上昇は、ほとんどな
い。
【0022】また、この水とゲル状物質の融解物によ
り、ゼラチン7%(符号1)が容器2の内面に再付着す
るのが防止されると共に、水とゲル状物質の融解物が潤
滑材の役目を果し、容器2を傾けるだけでゼラチン7%
1は、容器2から容易に取出され、したがって、取付出
しの歩留りは非常に良く安定している。
【0023】また、したがって、容器2を図示しいな自
動搬送装置に載置し、剥離完了後に図示しない容器転傾
装置に搬送して転傾し、ゼラチン7%(符号1)を容器
2から自動的に取出すことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ゼラチン等を容器から作業性よく、かつ、
安定した良い歩留りで取出すことができる。
【0025】したがって、ゼラチン等の取出しの自動化
を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側断面図。
【図2】ノズルユニットを示す側断面図。
【符号の説明】
A・・・高圧水 B・・・空気 1・・・ゼラチン7% 2・・・容器 3・・・飛散防止蓋 4・・・ノズルユニット 5・・・高圧水導入パイプ 6・・・分配ブロック 7・・・自動ON・OFF弁 8・・・高圧水パイプ 9・・・アーム 10・・・ラックシャフト 11・・・駆動モータ 12・・・装置フレーム 13・・・ノズルボデイ 14・・・オリフィス 15・・・ミキシングチャンバ 16・・・空気導入路 17・・・ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 憲一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 錦織 賢治 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に保存されたゲル状物質を取り出
    すゲル状物質の取出し方法において、前記容器の開口部
    に対向して、且つ開口面積に対応した数だけ設けられて
    いるウォータージェットノズルから高圧水を噴射してゲ
    ル状物質を取り出すことを特徴とするゲル状物質の取出
    し方法。
  2. 【請求項2】 容器内に保存されたゲル状物質を取り出
    すゲル状物質の取出し装置において、高圧水を噴射して
    ゲル状物質を取り出すためのウォータージェットノズル
    を容器開口部に対向して離接自在に設けるとともに、該
    ウォータジェットノズルは前記容器の開口面積に対応し
    た数であることを特徴とするゲル状物質の取出し装置。
  3. 【請求項3】 前記ウォータージェットノズルは2流体
    ノズルである請求項2のゲル状物質の取出し装置。
  4. 【請求項4】 ゲル状物質の飛散を防止するための蓋を
    設けた請求項2、3のいずれかに記載のゲル状物質の取
    出し装置。
JP08286693A 1992-06-19 1993-04-09 ゲル状物質の取出し方法及び装置 Expired - Fee Related JP3327485B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015000379A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 株式会社荏原製作所 粉体排出システム

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