JPH0564570A - かずのこの卵巣薄膜除去方法及び除去装置 - Google Patents

かずのこの卵巣薄膜除去方法及び除去装置

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Publication number
JPH0564570A
JPH0564570A JP3252978A JP25297891A JPH0564570A JP H0564570 A JPH0564570 A JP H0564570A JP 3252978 A JP3252978 A JP 3252978A JP 25297891 A JP25297891 A JP 25297891A JP H0564570 A JPH0564570 A JP H0564570A
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JP
Japan
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thin film
ovarian
thin membrane
proteolytic enzyme
tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP3252978A
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English (en)
Inventor
Akira Shirasu
明 白須
Motoi Matsuura
基 松浦
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Milk Products Co Ltd filed Critical Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明はかずのこの表面に被っている卵巣
薄膜を自動的に除去することを目的としたかずのこの卵
巣薄膜除去方法及び除去装置である。 【構成】 かずのこの表面に被っている卵巣薄膜を、蛋
白分解酵素を用いて脆弱化し、一部除去すると共に、又
は一部除去した後、機械処理によって残存卵巣薄膜を完
全に除去するかずのこの卵巣薄膜除去方法。処理槽内
に、加圧空気の吹出手段を敷設すると共に、撹拌手段を
付与し、かつ処理液循環手段に、かずのこの薄膜分別手
段を付設したかずのこの卵巣薄膜除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はかずのこの表面に被っ
ている卵巣薄膜を除去することを目的としたかずのこの
卵巣薄膜除去方法及び除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来かずのこの卵巣薄膜の除去について
は古くは手作業に頼っていたが、近年蛋白分解酵素を用
いることも試みられている。例えば30℃〜45℃の高
温で処理する発明(特開昭54−41375号)、又は
低温で蛋白分解酵素処理したかずのこを多量の水で水洗
し、残留薄膜を除去する発明(特開昭63−23005
6号)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の手作業によ
る場合は、かずのこ商品の多量生産に適合しないのみな
らず、重労働になる問題点がある。また蛋白分解酵素を
用い高温処理する場合には、かずのこを白濁させて商品
価値を低下させ、または大量のばら子を生じて、歩留り
を低下させる問題点があった。更に蛋白分解酵素を用い
て低温処理する場合には、処理後に多量の水を必要とす
るのみならず、卵巣薄膜除去に2日間の期間を要するな
ど、製造原価の高騰を免れることができないなどの問題
点があった。
【0004】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、常温で
蛋白分解酵素を作用させると共に、機械的手段を介して
残余の薄膜を除去することにより、比較的容易、低廉、
かつ簡単な装置で、薄膜の完全除去に成功し、前記従来
の問題点を悉く解決したのである。
【0005】即ちこの発明の方法は、かずのこの表面に
被っている卵巣薄膜を、蛋白分解酵素を用いて脆弱化
し、一部除去すると共に、又は一部除去した後、機械的
処理によって残存卵巣薄膜を完全に除去することを特徴
としたかずのこの卵巣薄膜除去方法である。また蛋白分
解酵素を添加した水溶液中にかずのこを分散し、この分
散水を強制撹拌させて、かずのこの卵巣薄膜の脆弱化と
剥離とを行ない剥離した卵巣薄膜を分別することを特徴
としたかずのこの卵巣薄膜除去方法である。次に蛋白分
解酵素処理を10℃〜20℃で行うことを特徴としたも
のである。この発明の装置は処理槽内に、加圧空気の吹
出手段を敷設すると共に、撹拌手段を付与し、かつ処理
液循環手段に、かずのこの薄膜分別手段を付設したこと
を特徴とするかずのこの卵巣薄膜除去装置である。また
加圧空気の吹出手段は、処理槽内に多数のノズルを有す
る送気管を付設して構成したものである。次に撹拌手段
は処理槽内に縦設した回転ブラシにより構成したもので
ある。更にかずのこの卵巣薄膜分別手段は、濾過槽とし
たものである。
【0006】前記において、蛋白分解酵素としては、例
えばアルカリ性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、酸性
プロテアーゼの何れもが使用される。また前記において
蛋白分解酵素を作用させることにより卵巣薄膜を脆弱化
し、又は脆弱化と共にその一部を除去し、これに、機械
的手段を加える場合と、前記蛋白分解酵素による処理と
同時に、機械的手段を加える場合とがある。前記におい
て、蛋白分解酵素は、例えは水1リットルについて1g
〜5g使用する。この水溶液は循環使用することによ
り、使用水量を著しく節減することができると共に、排
水処理装置の簡易化と、設備の低廉化を図ることができ
る。前記において、空気の吹き出しによりかずのことそ
の薄膜との分離作用を助長すると共に、泡の存在下にお
ける撹拌作用の効率化を図ることができる。また空気の
吹出しによって、ブラシに付着した薄膜片を容易に水中
へ戻し、これを排水と共に排出して容易に分別処理する
ことができる。
【0007】
【作用】この発明によれば、かずのこの卵巣薄膜は蛋白
分解酵素によって脆弱化され、又は一部除去され、機械
的手段の外力により、容易に剥離されるが、前記処理に
よればばら子が比較的少ない。
【0008】
【実施例1】15℃の10%食塩水8リットルに、アル
カリ性プロテアーゼ(プロレザー、天野製薬株式会社の
製剤)16gを加え、これに、塩じめしたシェットラン
ド産かずのこ6Kgを投入し、15℃の低温室で10時間
撹拌した。ついで前記処理したかずの子を取り出した
所、卵巣薄膜は100%除去されていた。この場合のば
ら子は殆んど見当らなかつた。
【0009】
【実施例2】15℃の10%食塩水1リットルに中性プ
ロテアーゼ(アロアーゼ、株式会社ヤクルト本社の製
剤)1.5gを入れた水溶液に、アイルランド産かずの
こ1Kgを入れて10時間浸漬した。ついで前記混合物を
撹拌しつゝ薄膜を分離し、3時間処理した後かずのこを
取出した所卵巣薄膜は100%除去されていた。この場
合のばら子は殆んど見当らなかつた。
【0010】
【実施例3】次に除去装置の実施例について説明する。
処理槽1内の底部へ、多数の加圧空気のノズル2、2を
有する送気管3を敷設すると共に、送気管3にはノズル
2、2付の枝管4、4を水平連設し、かつ垂直枝管5、
5を一側部及び中央部へ夫々連設する。また前記処理槽
1の上部の支持板6上にモータ7を縦設し、該モータ7
に基杆8を直角に固定し、基杆8にブラシ杆9、9の基
部側を直角に固定し、前記ブラシ杆9、9は前記処理槽
1内へ挿入されると共に、挿入部分にブラシ10、10
を植設してある。
【0011】前記処理槽1の一側下部には、ポンプ11
の吐出管12端を連設し、ポンプ11の吸入管16端
は、濾過槽13の下部へ連結してあり、前記処理槽1の
上部にオーバーフロー管14の一端が連結され、オーバ
ーフロー管14の他端は、前記濾過槽13の上部へ開口
してある。前記濾過槽13は、外槽13a内へ所定間隔
を保って網内槽13bが設置されている。
【0012】前記実施例において、処理槽内へ10%食
塩水20リットルを入れ、これにアルカリ性プロテアー
ゼ40g入れ、塩じめしたシェットランド産かずのこ1
5Kgを入れて、モーター7を始動すると共に、加圧空気
を矢示15のように送入して、ノズル2、2から噴出さ
せる。一方モータ7の始動により、モータ軸17を回転
するので、基杆8を介してブラシ10、10を矢示18
のように回転させる。そこで処理槽1内の水溶液とかず
のこ19とは撹拌される。即ち加圧空気が矢示20、2
1のように吹き出されることによって、水溶液は上下に
撹拌され、ブラシ10によって左右に撹拌されるので、
かずのこ19の薄膜はブラシ10に接触して剥離し、つ
いで加圧空気から吹き出される空気によりブラシ10か
ら分離される。そこでオーバーフロー管14を矢示22
のように流動して、矢示23のように濾過槽13へ入
り、水溶液は網内槽13bを矢示24のように通過して
吸入管16に入り、矢示25のようにポンプ11に吸入
される。ポンプ11に吸入された水溶液は吐出管12か
ら矢示26のように処理槽1内へ流入する。前記におい
て分離した薄膜27は、網内筒13b内へ残るので、循
環水からは自動的に薄膜が分離される。
【0013】前記実施例によれば、水溶液は循環利用さ
れるので、水量を増加することなく、ほゞ同一水量同一
濃度で薄膜に作用し、長時間(例えば8時間〜12時)
処理する間に、薄膜は完全に除去される。
【0014】
【発明の効果】即ちこの発明によれば、かずのこの卵巣
薄膜を蛋白分解酵素により処理すると共に、外力を加え
て前記薄膜を分離したので、かずのこの変質、損傷がな
く効率よく多量処理できる効果がある。また水溶液を循
環使用することにより使用水量を著しく節減し、処理排
水量も著しく少なくてすみ、従って処理費も著しく低廉
に出来る等の諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施装置の一部を断面した正面図。
【図2】同じく一部を省略した平面図。
【符号の説明】
1 処理槽 2 ノズル 3 送気管 4 枝管 5 垂直枝管 6 支持板 10 ブラシ 11 ポンプ 12 吐出管 13 濾過槽 14 オーバーフロー管 16 吸入管 19 かずのこ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かずのこの表面に被っている卵巣薄膜
    を、蛋白分解酵素を用いて脆弱化し、一部除去すると共
    に、又は一部除去した後、機械的処理によって残存卵巣
    薄膜を完全に除去することを特徴としたかずのこの卵巣
    薄膜除去方法
  2. 【請求項2】 蛋白分解酵素を添加した水溶液中にかず
    のこを分散し、この分散水を強制撹拌させて、かずのこ
    の卵巣薄膜の脆弱化と剥離とを行ない、剥離した卵巣薄
    膜を分別することを特徴としたかずのこの卵巣薄膜除去
    方法
  3. 【請求項3】 蛋白分解酵素処理を10℃〜20℃で行
    うことを特徴とした請求項1又は2記載のかずのこの卵
    巣薄膜除去方法
  4. 【請求項4】 処理槽内に、加圧空気の吹出手段を敷設
    すると共に、撹拌手段を付与し、かつ処理液循環手段
    に、かずのこの薄膜分別手段を付設したことを特徴とす
    るかずのこの卵巣薄膜除去装置
  5. 【請求項5】 加圧空気の吹出手段は、処理槽内に多数
    のノズルを有する送気管を付設して構成した請求項4記
    載のかずのこの卵巣薄膜除去装置
  6. 【請求項6】 撹拌手段は処理槽内に縦設した回転ブラ
    シにより構成した請求項4記載のかずのこの卵巣薄膜除
    去装置
  7. 【請求項7】 かずのこの卵巣薄膜分別手段は、濾過槽
    とした請求項4記載のかずのこの卵巣薄膜除去装置
JP3252978A 1991-09-04 1991-09-04 かずのこの卵巣薄膜除去方法及び除去装置 Pending JPH0564570A (ja)

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JP (1) JPH0564570A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0965859A (ja) * 1995-08-28 1997-03-11 Japan Small Corp イクラの製造方法とイクラの製造装置
JPH09135658A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Tsuyoshi Ogata 魚体の卵巣処理装置
JP2014068619A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Taiyo Seisakusho Co Ltd 撹拌式自動魚卵加工装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0965859A (ja) * 1995-08-28 1997-03-11 Japan Small Corp イクラの製造方法とイクラの製造装置
JPH09135658A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Tsuyoshi Ogata 魚体の卵巣処理装置
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