JPH0671138B2 - 印刷配線板用基板の製造法 - Google Patents

印刷配線板用基板の製造法

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JPH0671138B2
JPH0671138B2 JP7322389A JP7322389A JPH0671138B2 JP H0671138 B2 JPH0671138 B2 JP H0671138B2 JP 7322389 A JP7322389 A JP 7322389A JP 7322389 A JP7322389 A JP 7322389A JP H0671138 B2 JPH0671138 B2 JP H0671138B2
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polyimide
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polymaleimide
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秀一 松浦
康夫 宮寺
利彦 加藤
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は印刷配線板用基板の製造法に関する。
〔従来の技術〕 従来、電気絶縁材料,構造材料等に用いられているポリ
イミド接着剤としては、N,N′−(4,4′−ジフエニルメ
タン)ビスマレイミドと4,4′−ジアミノジフエニルメ
タンからなる予備縮合物が知られている。このポリイミ
ドは、溶液状態では存在安定性が悪く、粉状で取扱われ
ており、印刷配線板用基板の製造に用いる場合には一旦
溶剤に溶解する必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記の予備縮合物自体は、固くて脆いため
流延してフイルムとすることができなかつた。従つて、
上記予備縮合物のフイルムを用いて印刷配線板用基板を
得ることはできなかつた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、一般式 〔ただし、式中、Arは、式(a) 又は式(b) の基を示す〕で表わされる構成単位を有し、式(a)の
基と式(b)の基を後者/前者がモル比で0/100〜90/10
の割合で含むポリイミド(A) 及び一般式 (ただし、式中、mは2以上の整数であり、Rは炭素数
2以上のm価の基である)で表わされるポリマレイミド
(B) をポリイミド(A)に対してポリマレイミド(B)が10
〜50重量%になるように含む組成物を流延成形してなる
熱硬化性接着フイルムを用いて、基材と銅箔を接着する
ことを特徴とする印刷配線板用基板の製造法に関する。
本発明においてポリイミド(A)はクレゾール、フエノ
ール、トルエン等の溶媒中でエチレンビストリメリテー
ト二無水物(以下EBTAと略す)とビス(4−(3−アミ
ノフエノキシ)フエニル)スルホン(以下m−APPSと略
す)を加熱攪拌することによつて得られるが、ジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性
極性溶媒中で室温以下の温度で反応させ、対応するポリ
アミド酸を合成し、無水酢酸−ピリジン等の脱水剤を用
いて脱水閉環させることによつて得ることもできる。
上記において、ジアミンとして、m−APPSに加えて2,4
−ジアミノトルエン(以下、2,4−DATと略す)を併用す
ることができる。
ポリイミド(A)中に、m−APPSと2,4−DATはモル比で
後者/前者が0/100〜90/10の割合になるように含まれる
のが好ましく、2,4−DATが90モル%を越えるとポリイミ
ド(A)が固くなり成膜性が悪くなる。
本発明に用いることのできるポリマレイミド(B)の具
体例としてはN,N′−(4,4′−ジフエニルメタン)ビス
マレイミド、N,N′−(4,4′−ジフエニルオキシ)ビス
マレイミド、N,N′−p−フエニレンビスマレイミド、
N,N′−m−フエニレンビスマレイミド、N,N′−2,4−
トリレンビスマレイミド、N,N′−2,6−トリレンビスマ
レイミド、N,N′−エチレンビスマレイミド、N,N′−ヘ
キサメチレンビスマレイミド等、 等の構造式で表わされるポリマレイミドがあり、これら
を単独あるいは二種以上混合して用いることができる。
ポリイミド(A)とポリマレイミド(B)の混合は、ポ
リマレイミド(B)をポリイミド(A)に対して10〜50
重量%で用いるのが好ましい。ポリマレイミド(B)が
10重量%より少ないと硬化が十分でなく50重量%より多
いと樹脂組成物がもろく成形性がなくなる。
ポリイミド(A)とポリマレイミド(B)の混合は粉状
で行なつてもよいが、通常はジメチルホルムアミドのよ
うな溶媒に溶解したポリイミドワニスにポリマレイミド
を添加溶解することによつて行なわれる。
このようにして得たポリイミドとポリマレイミドとの混
合ワニスをガラス板、ステンレス板等に流延,乾燥する
ことにより接着フイルムを得る。
嵌装温度と時間は用いる溶剤、ポリマイレイミドの種類
によつて異なるが、温度はポリマレイミドの反応が顕著
になる温度よりも低く保つ必要があり、時間は残存溶剤
量が約1%以下になるようにしなければならない。
得られた接着フイルムをアルミ板、ポリイミドのフイル
ム等の基剤と銅箔の間にはさんで、軟化点以上の温度で
加熱加圧することによつて耐熱性に優れ、良好な引剥し
強さを有する印刷配線板用基板を得ることができる。
〔実施例〕
以下実施例によつて本発明を詳細に説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜3及び比較例1〜2 EBTA41.0g、m−APPS21.6g、2,4−DAT6.1gを攪拌機,温
度計,窒素ガス導入管、冷却管を備えた四つ口フラスコ
に入れ、m−クレゾール618g、トルエン108gを添加し、
窒素ガスを流しながら加熱攪拌した。150〜160℃で16時
間反応させて、樹脂分19.2%、粘度16Pのポリイミドワ
ニスを得た。このポリイミドワニスをアセント中に注い
で再沈し、粉砕,洗浄,乾燥することによつてポリイミ
ド粉末を得た。ポリイミド粉末の還元粘度(濃度0.1g/d
l、溶媒N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、温度30.0
℃)は0.65dl/gであつた。得られたポリイミド粉末100g
とN,N′−(4,4′−ジフエニルメタン)ビスマレイミド
(BMI)10gをDMF400gに溶解してワニスを得た。このワ
ニスをガラス板上に流延し、130℃10分乾燥した後、剥
離し鉄枠に止めて200℃1時間乾燥して接着フイルムを
得た。得られた接着フイルムは厚さ25μm、残存溶媒量
1%、硬化点220℃であり、180°に折曲げても割れず可
撓性に優れたものであつた。
このほか、BMI量を表1に示すように変更すること以外
は上記と同様にして接着フイルムを得た。
これらの接着フイルムの軟化点を表1に示す。
これらの接着フイルムを1mm厚のアルミ板と35μm厚の
片面粗化銅箔の間にはさんで50kgf/cm2、275℃、30分の
条件で積層して銅張基板を得た。基板の特性を表1に示
す。
軟化点は荷重25kgf/cm2、昇温速度10℃/minでペネトレ
ーシヨン法が測定した。
銅箔引剥し強さは続張速度50mm/minで90℃引剥し強さを
測定した。
はんだ耐熱性は20mm角の試験片をはんだ溶上に銅箔を下
側にして浮べた後、ふくれの有無を観察し、ふくれ無し
を○として評価した。
実施例4 50μm厚のポリイミドフイルムと35μm厚の片面粗化銅
箔の間に実施例1で得た接着フイルムを1枚はさんで、
275℃,50kgf/cm2,30分の条件で積層しフレキシブル印刷
配線板用基板を得た。この基板の90°銅箔引剥し強さを
引張速度50mm/minで測定したところ室温で2.7kgf/cm、1
50℃で2.3kgf/cmであつた。またこの基板を300℃のはん
だ浴に1分間浸漬したがふくれは生じなかつた。
実施例5 BMI量を30phrとする以外は実施例1と同様にして接着フ
イルムを作製した。50μm厚のポリイミドフイルムの両
側にこの接着フイルムと35μm片面粗化銅箔を重ねて27
5℃、50kgf/cm2、30分の条件で積層しフレキシブル印刷
配線板用基板を得た。
この基板の90°銅箔引剥し強さは室温で2.3kgf/cm、150
℃で2.1kgf/cmであり、300℃のはんだ浴に1分間浸漬し
てもふくれは生じなかつた。
実施例6 BMIのかわりにBMI−M(三井東圧化学製ポリマレイミ
ド)15gを用いる以外は実施例1と同様にして作製した
フイルム状接着剤を用い実施例5と同様にしてフレキシ
ブル印刷配線板用基板を得た。この基板の90°銅箔引剥
し強さは室温で2.4kgf/cm、150℃で1.9kgf/cmであり、3
00℃のはんだ浴に1分間浸漬したもふくれは生じなかつ
た。
比較例3 本発明に係る接着フイルムのかわりにパイララツクス
(デユポン社製アクリル系フイリム状接着剤)を用い、
実施例6と同様の構成で180℃、30kgf/cm2、60分の条件
で積層し、フレキシブル印刷配線板用基板を得た。この
基板の90°銅箔引剥し強さは室温で2.2gf/cm、150℃で
0.6kgf/cmであつた。またこの基板を300℃のはんだ浴に
1分間浸漬したところふくれが生じた。
参考例 N,N′−(4,4′−ジフエニルメタン)ビスマレイミドの
かわりにBMI−M(三井東圧化学(株)製ポリマレイミ
ド)20gを添加する以外は実施例1と同様にして接着フ
イルムを得た。得られた接着フイルムは厚さ25μm、残
存溶媒量1.1%、軟化点225℃であり、180°に折曲げて
も割れず可撓性に優れたものであつた。
比較参考例 ケルイミド601(日本ポリイミド(株)製ポリアミノビ
スマレイミド樹脂)100gをDMF100gに溶解したワニスを
ガラス板上に流延後130℃10分、ついで170℃20分乾燥し
たが、もろくてフイルムとならなかつた。
本発明によつて得られる印刷配線板用基板は、優れた引
剥し強さおよび耐熱性を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔ただし、式中、Arは、式(a) 又は式(b) の基を示す〕で表わされる構成単位を有し、式(a)の
    基と式(b)の基を後者/前者がモル比で0/100〜90/10
    の割合で含むポリイミド(A) 及び一般式 (ただし、式中、mは2以上の整数であり、Rは炭素数
    2以上のm価の基である)で表わされるポリマレイミド
    (B) をポリイミド(A)に対してポリマレイミド(B)が10
    〜50重量%になるように含む組成物を流延成形してなる
    熱硬化性接着フイルムを用いて、基材と銅箔を接着する
    ことを特徴とする印刷配線板用基板の製造法。
JP7322389A 1989-03-24 1989-03-24 印刷配線板用基板の製造法 Expired - Lifetime JPH0671138B2 (ja)

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