JPH0669799U - レンズメータ - Google Patents

レンズメータ

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JPH0669799U
JPH0669799U JP1604293U JP1604293U JPH0669799U JP H0669799 U JPH0669799 U JP H0669799U JP 1604293 U JP1604293 U JP 1604293U JP 1604293 U JP1604293 U JP 1604293U JP H0669799 U JPH0669799 U JP H0669799U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の中心合わせ操作や測定光学系に対する
眼鏡の相対的な移動操作を不要と為し、単に眼鏡を載置
するだけで、その左右のレンズの屈折力等と共に、眼鏡
のPDを極めて簡単に測定出来るレンズメータを提供す
ること。 【構成】 眼鏡の左右レンズの光軸間距離を少なくとも
測定するレンズメータにおいて、投射光学系と集光光学
系とを一組とする測定光学系を二つ設け、測定光軸が互
いに平行に且つ測定されるべく載置された前記眼鏡の左
右のレンズに対してそれぞれの光束が透過されるように
配置し、且つ該二つの測定光学系の測定光軸の間隔を眼
鏡装用者の平均的な瞳孔間距離と等しくするようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、レンズメータに係り、特に眼鏡のレンズの屈折力等と共に、眼鏡の 左右2個のレンズの光軸間距離、所謂、眼鏡のPD(pupil distance)値を有利 に測定し得るレンズメータに関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、眼鏡のPD値の測定に関しては、特開平4−203948号公報や 特開平3−255330号公報等に明らかにされているように、一つの測定光学 系に対して、眼鏡の左右のレンズについてそれぞれその中心合わせを行ない、そ の時の眼鏡の移動量を、機械的手段乃至は電気的手段にて測定する方式が提案さ れており、また特開平3−25334号公報においては、眼鏡のフレームを固定 して、光束の偏心量より計算して、PD量を求める光学的手法も、提案されてい る。
【0003】 しかしながら、これら従来のPD測定手法にあっては、何れも、一つの測定光 学系しか設けられておらず、そのために、眼鏡の左右のレンズの光軸を測定すべ く、測定光学系を被検光学系(眼鏡のレンズ)に対して移動せしめる手段、或い は被検光学系を測定光学系に対して移動させる手段が必要とされ、また機械的機 構や電気的検知・処理系といった異機能要素の組合わせが必要とされて、装置が 複雑となる問題を内在している。しかも、そのようなPD測定には、検者の中心 合わせ操作が必要とされ、このために、検者の熟練度により、測定値(PD)が 変化する問題も内在するものであった。
【0004】
【解決課題】
ここにおいて、本考案は、かかる事情を背景にして為されたものであって、そ の課題とするところは、従来の如き中心合わせ操作や測定光学系に対する眼鏡の 相対的な移動操作を不要と為し、単に眼鏡を載置するだけで、その左右のレンズ の屈折力等と共に、眼鏡のPD値を極めて簡単に測定することの出来るレンズメ ータを提供することにある。
【0005】
【解決手段】
そして、本考案は、かかる課題解決のために、眼鏡のレンズに対して所定の光 束を投射する投射光学系と、かかるレンズの透過光束を受光素子上に集光させる 集光光学系と、該受光素子からの出力信号に基づいて眼鏡の左右レンズの光軸間 距離を少なくとも演算するようにした処理系とを有するレンズメータにおいて、 前記投射光学系と集光光学系とを1組とする測定光学系を二つ設け、それら測定 光学系を、その測定光軸が互いに平行となるように且つ測定されるべく載置され た前記眼鏡の左右のレンズに対してそれぞれの光束が透過されるようにして配置 せしめると共に、該二つの測定光学系の測定光軸の間隔を眼鏡装用者の平均的な 瞳孔間距離と等しくしたことを特徴とするレンズメータを、その要旨とするもの である。
【0006】
【作用】
このような本考案に従うレンズメータをより明確とするために、先ず、かかる レンズメータによる眼鏡の両眼屈折力及びPD測定の原理を、以下に説明するこ ととする。
【0007】 ところで、一般に、眼鏡は、図1に示されるように、基線:wを基準として軸 角度が決められ、眼鏡フレームFに入れられた左右のレンズの光学中心:OL 、 OR 間の距離:X、Yが両眼のPDに相当するものである。なお、ここで、Xは 左右方向の距離を示し、またYは左右眼の高低差を示しており、通常は、そのう ちのXをPDとしている。
【0008】 また、図2は、本考案に従うレンズメータの機構を説明するために設定された 基本的な概略構成図を示しており、そこにおいて、1AR、1BR・・・は眼鏡の右 側のレンズ(R)に対する投光束を示し、また1AL、1BL・・・は眼鏡の左側の レンズ(L)に対する投光束を示しており、そしてそれら投光束は、それぞれ、 光軸を中心にhだけ離れ、受光部2R、2Lに集光するようになっている。なお 、眼鏡3は、眼鏡フレームFに入った状態において、その左右のレンズ5R、5 Lがレンズ載置台4、4上に載置されることによって、それぞれの測定光学系の 測定光路内に位置せしめられて、支持されている。
【0009】 そして、かかる図2において、O1 、O2 は、左右の測定光路のそれぞれの光 軸と眼鏡レンズ設置面との交点を示し、mだけ離れている。なお、R、Lの記号 は、便宜上、眼鏡の右(R)、左(L)に合わせてある。また、眼鏡設置面の座 標系はx−yにて示され、さらに受光部の座標系はPx−Pyにて示される。
【0010】 また、図3は、それぞれの測定光学系の投光束の入光配置例を示している。こ の投光束は、本願出願人が先に出願した特願平4−73352号にても明らかに したように3つ以上必要とされるが、ここでは、計算の簡略上、4点正方形配置 とされ、各点間の直交距離は、2hとされている。
【0011】 さらに、図4は、眼鏡設置状態をx−y平面上に示した図であり、mだけ離れ たO1 、O2 を中心とする測定光学系に、PD量が(X,Y)の眼鏡が偏心して 置かれ、それぞれの眼鏡レンズ5R、5Lの中心:OR 、OL が、対応する測定 光学系の中心(光軸):O1 、O2 より、(aR 、bR )、(aL 、bL )だけ 偏心した状態を示している。
【0012】 そうすると、かかる状況下において、下記の関係式が導かれ得ることは明らか なところである。 aR +X−aL =m bR −Y−bL =0
【0013】 そして、このとき、mは、本考案にあっては、眼鏡装用者の平均的な瞳孔間距 離(一般的には60〜65mm)にて与えられる既知量であり、また(aR 、bR )や(aL 、bL )は測定量であり、この値を測定、計算することで、X、Yは 、下式にて計算されることとなる。 X=m+aL −aR Y=bR −bL
【0014】 ところで、かかる(aR 、bR )や(aL 、bL )の算出原理を図5に基づい て説明すると、以下の如くなる。なお、かかる図5は、図4の状態を眼鏡レンズ 透過後の受光部のPx−Pyの面で示した図である。ここに、POAR 、POBR 、 POCR 、PODR 及びPOAL 、POBL 、POCL 、PODL は、それぞれ、眼鏡が置か れなかった場合の4光束の検知点であり、勿論、それぞれ4点の直交間隔は2h となり、1AR〜1DR、1AL〜1DLと同じ配置となる。また、PAR〜PDR、PAL〜 PDLは、それぞれ、眼鏡が図4の如く置かれた場合の4点の広がりを示し、それ ぞれの点の基準からの距離は測定可能である。
【0015】 ここにおいて、図5に示される右側レンズ(R)透過後の場合について考える と、各点のそれぞれのx−y方向の長さは、眼鏡光学のプレンティスの公式を用 いて、次のように示される。 PARx =D1R(h+aR )+D2R(h+bR ) PARy =D3R(h+aR )+D4R(h+bR ) PBRx =D1R(−h+aR )+D2R(h+bR ) PBRy =D3R(−h+aR )+D4R(h+bR ) PCRx =D1R(−h+aR )+D2R(−h+bR ) PCRy =D3R(−h+aR )+D4R(−h+bR ) PDRx =D1R(h+aR )+D2R(−h+bR ) PDRy =D3R(h+aR )+D4R(−h+bR
【0016】 そして、右眼レンズ5Rの屈折力をSR 、CR 、AR とすると、D1R、D2R、 D3R、D4Rは、それぞれ、下式の如く示される。 D1R=SR +CR sin2R 2R=−CR sin AR cos AR 3R=−CR sin AR cos AR 4R=SR +CR cos2R
【0017】 また、屈折力量D1R〜D4Rは、受光部の検知点距離PARx 〜PDRy を用いて、 次のように示される。 D1R∝(PARx +PDRx −PBRx −PCRx )/4 D2R∝(PARx +PBRx −PCRx −PDRx )/4 D3R∝(PARy +PDRy −PBRy −PCRy )/4 D4R∝(PARy +PBRy −PCRy −PDRy )/4 HRx∝(PARx +PBRx +PCRx +PDRx )/4 HRy∝(PARy +PBRy +PCRy +PDRy )/4
【0018】 ここで、HRx、HRyは、偏心によるプリズム量であり、D1R〜D4Rを用いて、 それぞれ、下式のようにも示される。 HRx=D1RR +D2RR Ry=D3RR +D4RR
【0019】 つまり、PARx 〜PDRx 及びPARy 〜PDRy を測定することにより、D1R〜D 4R を計算することが出来、そしてそれらの値から、眼鏡レンズ(5R)の屈折量 が、下式に従って計算され得るのである。 SR =(D1R+D4R−CR )/2 CR =√〔(D1R−D4R2 +(D2R+D3R2 〕 AR =(1/2)tan -1〔(D2R+D3R)/(D1R−D4R)〕
【0020】 また、前記した式に従って、HRxとHRyが計算されることから、眼鏡レンズ( 5R)の光学中心OR の偏心量も、下式に従って計算され得るのである。 aR =(−HRx・D4R+HRy・D2R)/DR R =(−HRy・D1R+HRx・D3R)/DR (但し、DR =D1R4R−D2R3R
【0021】 そして、上記した算出原理に基づいて、左側の眼鏡レンズ(5L)についても 、同様にして、その屈折力SL 、CL 、AL 、aL 、bL を求めることが出来る のである。
【0022】 要するに、眼鏡3の左右のレンズ5R、5Lについて、その屈折力やレンズの 光学中心の偏心量と共に、それらレンズのPD値等を、同時に求めることが出来 るのである。
【0023】 −右側レンズ(5R)について− SR =(D1R+D4R−CR )/2 CR =√〔(D1R−D4R2 +(D2R+D3R2 〕 AR =(1/2)tan -1〔(D2R+D3R)/(D1R−D4R)〕 D1R=D1R・D4R−D2R・D3RR =(−HRx4R+HRy2R)/DR R =(−HRy1R+HRx3R)/DR −左側レンズ(5L)について− SL =(D1L+D4L−CL )/2 CL =√〔(D1L−D4L2 +(D2L+D3L2 〕 AL =(1/2)tan -1〔(D2L+D3L)/(D1L−D4L)〕 DL =D1L・D4L−D2L・D3LL =(−HLx4L+HLy2L)/DL L =(−HLy1L+HLx3L)/DL −PDについて− X=PD=m+aL −aR Y=bR −bL
【0024】
【実施例】 ところで、図6は、本考案に従う2つの測定光学系を用いたレンズメータの1 実施例を示す概略構成図であり、そこにおいて、11R、11Lは点光源、12 R、12Lはコリメートレンズであって、O1 、O2 の位置に被検眼鏡が設置さ れるようになっている。また、13R、13Lは集光レンズで、被検眼鏡からの 偏向光束を所定の範囲に集光せしめ、その焦点位置に平面型チョッパー14が二 つの測定光学系共用の形で設置されている。そして、このチョッパー14は、モ ータ(M)にて回転せしめられることにより、二つの測定光学系の測定光路をそ れぞれ断続せしめるようになっており、また17は、そのようなチョッパー14 の回転角度を読み取るための、光検出器である。更に、15R、15Lは、受光 素子16R、16Lに結像させるための、結像レンズである。
【0025】 なお、かかる図6において、Q1 面は、図4に示されるx−y座標系で表わさ れ、被検眼鏡の配置される面(被検面)であり、Q2 面は、図5で示されたPx −Py座標系、更にQ3 面は、受光素子16R、16Lの受光面であって、図7 に示される如き形状を有している。また、そのような受光面には、図5に示され る如く、POAR 〜PODR またはPOAL 〜PODL の検知点が設けられている。
【0026】 そして、前記したチョッパー14は、例えば、図8や図9にて示される如き形 状を有し、Q2 面におけるO1 ′、O2 ′(光軸とQ2 面との交点)に対して、 それぞれ図10で示されるように共通の角度αにて交差するようにされている。 なお、図8のチョッパー14にあっては、回転軸14aの周りに回転せしめられ る円盤14bに対して、円弧状のスリット14c、14cが対称的に設けられて なる形状とされており、また図9に示されるチョッパー14においては、その回 転軸14aに対して、所定幅の細長板体が取り付けられた形状を呈している。
【0027】 そして、そのようなチョッパー14の測定光路を断続する境界のエッジをe1 、e2 とすると、図11に示される如く、それぞれのエッジ、e1 、e2 は、原 点:O1 ′、O2 ′に対して、基準角:θ10(=α)、θ20で交差し、被検レン ズ(5R、5L)により偏向された光束の通過点Piに対して、それぞれθa、 θbの回転角のズレ量をもって交差する。
【0028】 そこで、今、OC 、O′間の距離をZ(図6における設定量:mの1/2)と すると、幾何学の公式より、下記の関係式が導かれる。 r1 =Z・ cosθ102 =Z・ cosθ20 (Z+Pix)・ cosθ1 +Piy sinθ1 =r1 (Z+Pix)・ cosθ2 +Piy sinθ2 =r2 ここで、r1 はOC ・M1 間の長さ、r2 はOC ・N1 間の長さを表わす。
【0029】 そして、かかる関係式より、下式が導かれ、(Pix、Piy)の値を確定するこ とが出来るのである。 Pix=(r2sinθ1 −r1sinθ2 )/ sin(θ1 −θ2 )−R Piy=(r1cosθ2 −r2cosθ1 )/ sin(θ1 −θ2
【0030】 つまり、上記のθ10、θ20は、平面型チョッパー14の設計値で,既知量であ り、またθa、θbは、受光面で検知された位置まで、エッジ:e1 、e2 が回 転する角度であり、光検出器17によって測定した時間差を一定倍率を乗じて角 度変換して求めた回転誤差量であって、測定可能量である。
【0031】 従って、上記の関係式を他の3点に適用することにより、前記算出原理で述べ た各PARx 〜PDRx 、PARy 〜PDRy 、PALx 〜PDLx 、PALy 〜PDLy が求め られ、もって眼鏡の両眼レンズの屈折力とPD量が、同時に計算可能となるので ある。
【0032】 このように、本考案に従うレンズメータは、眼鏡のレンズに対して所定の光束 を投射する投射光学系とかかるレンズの透過光束を受光素子上に集光させる集光 光学系とを一組とする測定光学系の二つを設け、それら測定光学系を、その測定 光軸が互いに平行となるように且つ測定されるべく載置された前記眼鏡の左右の レンズに対してそれぞれの光束が透過されるようにして、配置せしめると共に、 該二つの測定光学系の測定光軸の間隔を眼鏡装用者の平均的な瞳孔間距離と等し くしたものであり、これによって得られた測定値に基づき、上記した式より、眼 鏡の左右のレンズの屈折力と共に、そのPD量が同時に算出し得ることとなった のであるが、そのような二つの測定光学系の構成としては、上記例示のものの他 にも、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づき、種々変 形された構成を採用することが可能である。
【0033】 例えば、投射光学系のうち、光源を一つにして、光学的手段を用いて光路を二 つに分割した構成も採用され得、その一例が、図12の(a)及び(b)に示さ れている。そこにおいて、(a)の例は、光源11から投射された光を機械的に 回動可能なミラー20にて振り分け、反射ミラー21、21によって、眼鏡の左 右のレンズに透過せしめられる二つの光路を形成するようにしたものであり、ま た(b)は、光源11からの光をハーフミラー22にて分割し、そしてそれぞれ 反射ミラー21、21にて二つの光路が形成されるようにしたものである。
【0034】 また、集光光学系のうち、受光部(受光素子16)を一つにして、光学的手段 を用いて二つの光路を一つにまとめて検出するようにした構成も採用することが 出来、その一例が、図13の(a)及び(b)に示されている。即ち、(a)に 示された例においては、回動可能なミラー20を用いて、二つの光路から反射ミ ラー21によって導かれた光が、一つの受光素子16に入射せしめられるように なっているのであり、また(b)に示される例においては、それぞれ反射ミラー 21、21によって導かれた二つの光路の光が、ハーフミラー22によって一つ の受光素子16に入射せしめられるようになっている。なお、このように一つの 受光部を共用する場合においては、二つの光路の光束の検出は、時間的な差をも って行なわれることとなる。
【0035】 さらに、図14に示される変形例にあっては、眼鏡に設けられる鼻当て23を 利用し、これに所定位置に設けた突起24を係合せしめて眼鏡3を支持せしめ、 もってかかる眼鏡3の左右のレンズについて、平行並置された二つの測定光学系 を用いて測定することによって、眼鏡装用者の鼻に対する眼鏡レンズのズレ量等 も、容易に把握することが出来るのである。
【0036】 このように、本考案は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良 等を加えた態様において実施され得るものであり、ここでは、そのような態様に ついて一々列挙はしないが、またそのような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱し ない限りにおいて、何れも、本考案の範囲内に含まれるものであることは、言う までもないところである。
【0037】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案は、投射光学系と集光光学系からなる 測定光学系の二つを平行に並置し、その間隔を眼鏡装用者の平均的瞳孔間距離に 設定せしめ、測定時に、眼鏡を、かかる二つの測定光学系のそれぞれに左右眼鏡 レンズが入るようにセットすることにより、それら両眼レンズの屈折力と偏心量 が同時に測定し得るように為し、またその時の両眼レンズのそれぞれの偏心量と 予め設定した二つの測定光学系の間隔との加減算により、かかる眼鏡のPD値を 容易に計算し得るようにしたものであって、これによって、従来の如き中心合わ せや測定光学系に対する眼鏡の相対的な移動操作は不要となり、単に、被検光学 系(眼鏡)を載置するだけで、眼鏡の左右のレンズの屈折力やPD量が極めて簡 単に瞬時に測定し得るのである。
【0038】 また、測定されるべき眼鏡を、単に、それぞれの測定光学系にレンズが位置す るように載置するのみで、測定が可能であるところから、従来の測定操作の如き 左右の値の読み違い等の検者のミス、熟練度による値のバラツキがなくなり、測 定の信頼性が著しく向上され得ることとなった他、眼鏡の左右レンズのPD量( 水平距離)と左右レンズの光軸中心位置の高低差も計算することが出来ることと なり、眼鏡フレーム製作時に有効な情報を得ることが出来、その有用性も著しく 高められ得たのである。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】眼鏡のPD量を説明する略図である。
【図2】本考案に係るレンズメータを説明するための基
本的な概略構成図である。
【図3】投光束の入光配置例を示す説明図である。
【図4】眼鏡設置状態をx−y平面上に示した説明図で
ある。
【図5】図4の状態を、眼鏡レンズ透過後の受光部Px
−Pyの面で示した説明図である。
【図6】本考案に係るレンズメータの一実施例を示す概
略構成図である。
【図7】受光素子の受光面を示す説明図である。
【図8】図6の実施例において用いられる平面型チョッ
パーの一例を示す平面説明図である。
【図9】平面型チョッパーの異なる例を示す図8に対応
する図である。
【図10】チョッパーのエッジと光束との交差状態を示
す説明図である。
【図11】被検レンズにより偏向された光束に対するチ
ョッパーのエッジの通過点を算出するための式を説明す
るための略図である。
【図12】投射光学系のうち、光源を一つにして光学的
手段を用いて光路を二つに分けた例を示す説明図であ
り、(a)及び(b)は、それぞれ、その異なる例を示
している。
【図13】集光光学系のうち、受光部を一つにして光学
的手段を用いて二つの光路を一つにまとめた例を示す説
明図であり、(a)及び(b)は、それぞれ、その異な
る例を示している。
【図14】眼鏡の鼻当てが突起によって位置決めされた
状態において、眼鏡の左右の各レンズが載置台上にそれ
ぞれ載置されて、支持せしめられている状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
AR,1BR,1AL,1BL 投光束 5R,5L
眼鏡レンズ 2R,2L 受光部 11R,11
L 点光源 3 眼鏡 12R,12L
コリメートレンズ 4 レンズ載置台 13R,13L
集光レンズ 14 平面型チョッパー 17 光検出
器 14a 回転軸 20 回動可
能なミラー 14b 円盤 21 反射ミ
ラー 14c スリット 22 ハーフ
ミラー 14d 細長板体 23 鼻当て 15R,15L 受光素子 24 突起 16R,16L 結像レンズ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼鏡のレンズに対して所定の光束を投射
    する投射光学系と、かかるレンズの透過光束を受光素子
    上に集光させる集光光学系と、該受光素子からの出力信
    号に基づいて眼鏡の左右レンズの光軸間距離を少なくと
    も演算するようにした処理系とを有するレンズメータに
    おいて、 前記投射光学系と集光光学系とを1組とする測定光学系
    を二つ設け、それら測定光学系を、その測定光軸が互い
    に平行となるように且つ測定されるべく載置された前記
    眼鏡の左右のレンズに対してそれぞれの光束が透過され
    るようにして配置せしめると共に、該二つの測定光学系
    の測定光軸の間隔を眼鏡装用者の平均的な瞳孔間距離と
    等しくしたことを特徴とするレンズメータ。
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