JPH0669755A - 可変減衰器 - Google Patents

可変減衰器

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JPH0669755A
JPH0669755A JP22372792A JP22372792A JPH0669755A JP H0669755 A JPH0669755 A JP H0669755A JP 22372792 A JP22372792 A JP 22372792A JP 22372792 A JP22372792 A JP 22372792A JP H0669755 A JPH0669755 A JP H0669755A
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voltage
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Abstract

(57)【要約】 【目的】FETのゲートに制御電圧を加え、ソースドレ
インを信号ラインに対し直列接続してマイクロ波の可変
減衰量を得る可変減衰器において、インターセプトポイ
ントを高めた可変減衰器を提供する。 【構成】入力信号端子1にドレイン、出力信号端子2に
ソースを接続し、ソース側に接地されたチョークコイル
4を備え、ゲートに制御電圧を加える可変減衰器におい
て、ドレイン端子にチョークコイル6と電源端子7を備
え、電源端子7に−1/2VGの電圧を印加してインタ
セプトポイントを高めることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロ波半導体集積回
路に使用される可変減衰器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波で使用される可変減衰
器を構成する場合には、電界効果トランジスタ(FE
T)又はPINダイオードによる回路が良く用いられ
る。PINダイオードで構成される可変減衰器の場合に
は、広いダイナミックレンジと低歪性のためにハイブリ
ッド集積回路等では良く使用されてきた。しかし、モノ
リシックマイクロ波集積回路では、可変減衰器が増幅器
等と共に回路に組み込まれることが多いので、FETの
製造プロセスだけで構成できる可変減衰器を用いること
が多い。図3は従来の可変減衰器であり、FET3のド
レインを入力信号端子1に接続し、ソースを出力信号端
子2に接続し、かつ、ソースに接地されたチョークコイ
ル4を備え、ゲート制御電圧を加える端子5を備えてい
る。次に動作原理を説明する。FET3がGaAsME
SFETの場合では、ゲート端子電圧(ゲート・ソース
間電圧)を0Vからマイナス電圧に移行するにつれてソ
ース・ドレイン間抵抗値が増加する。出力負荷抵抗とF
ET3のドレイン・ソース間抵抗は直列接続なので、ド
レイン・ソース間抵抗値の変化によって入力信号の分圧
比が変わり、負荷への出力信号電力が変化するために、
通過減衰量をコントロールすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
FETによる可変減衰器回路においては、減衰量を多く
するためにゲートバイアス電圧がスレショルド電圧値に
近い場合には、FET3の電流・電圧特性の非線形性の
ための相互変調歪特性が劣化し、インターセプトポイン
トが低下するという欠点があった。これは入力電力が高
いときFETの非直線性の歪を抑えるために、電力レベ
ルを制御する受信機のAGC回路等では、減衰器の発生
する歪のほうが大きくなったりするので、歪を問題にす
る装置では使用できないという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の可変減衰器は入
力信号端子にドレインを接続し出力信号端子にソースを
接続し制御端子にゲートを接続し前記ソース側の端子に
接地されたチョークコイルを備えた電界効果トランジス
タにおいて、前記ドレイン側にチョークコイルを介して
電源端子に接続されている。
【0005】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の回路図である。また、図
2は本実施例の動作説明図である。図1において、入力
信号端子1にFET3のドレイン、出力信号端子2にF
ET3のソースと接地されたチョークコイル4が接続さ
れている。FET3のゲートには制御電圧端子5が接続
され、ドレインにはチョークコイル6を介し電源端子7
が接続されている。図2(a)は本実施例におけるドレ
イン電圧Vdをパラメータにした減衰量と3次相互変調
積のインターセプトポインとの関係を示す。図2(a)
でVd=OVの場合が従来例の場合に相当する。減衰量
を大きくすると、それにともないインターセプトポイン
とが低下する。このインターセプトの低下はFETのI
DS−VDS特性において、IDSが飽和する電圧VS
がVGSを深くすると低下していくために、ドレイン・
ソース間抵抗値の入力電圧による非線形性が強くなるこ
とによって生ずる。また図2(a)からVdを上げて行
くに従って通過ロスはふえるが同じ減衰量の時のインタ
ーセプトポイントは高くなることがわかる。この性質を
用いて、例えば電源端子7からマイナス電圧をドレイン
に印加してVd=−0.5×Vgとして制御電圧と共に
Vdを変化させると図2(b)に示す様に通過ロスは最
小に保ったままインターセプトポインとを高くすること
が可能となる。なお、図1のFET3の接続は入力端子
1,出力端子2にそれぞれソース,ドレインを接続して
使用することも可能である。
【0006】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、F
ETで構成された可変減衰器において、インターセプト
ポインとを約5dBから10dB程度改善することが可
能となる効果がある。特にモノリシックマイクロ波集積
回路のようにPINダイオードよりFETのほうが作り
やすい回路構成であるにもかかわらず、歪特性を重視す
る装置ではFETを用いた可変減衰器は使用できず、従
来は増幅器部分と減衰器部分を分割し、段間にPINダ
イオードの可変減衰器をはさんで製作する非効率的な回
路であったが、本発明によりモノリシックマイクロ波集
積回路上に1チップで減衰器が構成可能となったので、
装置の小型化をはかることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】本実施例の減衰量対インターセプトポイントの
特性図である。
【図3】従来例の回路図である。
【符号の説明】 1 入力端子 2 出力端子 3 電界効果トランジスタ(FET) 4,6 チョークコイル 5 制御端子 7 電源端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号端子にドレインを接続し出力信
    号端子にソースを接続し制御端子にゲートを接続し前記
    ソース側の端子に接地されたチョークコイルを備えた電
    界効果トランジスタにおいて、前記ドレイン側にチョー
    クコイルを介して電源端子に接続されていることを特徴
    とする可変減衰器。
  2. 【請求項2】 前記電界効果トランジスタのゲートの制
    御電圧に対応してドレイン端子の電源電圧を可変とする
    ことを特徴とする請求項1記載の可変減衰器。
JP4223727A 1992-08-24 1992-08-24 可変減衰器 Expired - Lifetime JP3000794B2 (ja)

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