JPH0669550A - 熱電変換装置 - Google Patents

熱電変換装置

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JPH0669550A
JPH0669550A JP4219101A JP21910192A JPH0669550A JP H0669550 A JPH0669550 A JP H0669550A JP 4219101 A JP4219101 A JP 4219101A JP 21910192 A JP21910192 A JP 21910192A JP H0669550 A JPH0669550 A JP H0669550A
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JP
Japan
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type thermoelectric
heat
type
plates
thermoelectric element
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Withdrawn
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JP4219101A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Nishizawa
一敏 西沢
Yoshitaka Tomatsu
義貴 戸松
Kenji Yamada
兼二 山田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0669550A publication Critical patent/JPH0669550A/ja
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明では、素子の組み付け時に誤組み付け
を防止する事ができる熱電変換装置を提供することを目
的とする。 【構成】 N型の熱電素子211 、212 とP型の熱電素子
221 、222 の夫々の横幅を違った長さで構成する。プレ
ート261 の第1の折曲片612 をN型の熱電素子211 の横
幅と等しく構成し、プレート262 の第1の折曲片622 を
P型の熱電素子221 の横幅と等しく構成することで、N
型熱電素子、吸熱電極板、P型熱電素子、放熱電極板か
らなる並ぶ方向の長さを、一つのプレート261 の一側面
2611から次の組のプレート261 の同一側面迄の長さと等
しく構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、N型半導体により構
成されるN型熱電変換素子、およびP型半導体によって
構成されたP型熱電変換素子を用いて構成された電子冷
凍装置を構成する熱電変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子冷凍装置を構成する熱電変換装置
は、例えば特開平3−263382号公報に開示されて
いる。図4は従来の熱電変換装置を示すもので、熱電変
換装置の熱電変換部15は、それぞれ複数のN型半導体
によって構成されたN型熱電変換素子111 、112 、…
と、P型半導体によって構成されたP型熱電変換素子12
1 、122 、…とを、吸熱電極板131 、132 、…及び放熱
電極板141 、142 、…を介して直線上に交互に配置す
る。
【0003】この直列回路に直流電流を流せば、N型熱
電変換素子とP型熱電素子との間の吸熱電極板131 、13
2 、…の部分が、ペルチェ効果によって低温の状態とな
り、またP型熱電素子とN型熱電素子との間の放熱電極
板141 、142 、…の部分が高温となって、熱電変換部1
5を構成するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の熱電変換装
置においては、N型熱電変換素子111 、112 、…と、P
型熱電変換素子121 、122 、…との双方の熱電変換素子
が略同形状にて形成されているために、一見では区別が
付かず、N型熱電変換素子とP型熱電変換素子とを誤っ
て組み付ける恐れがあった。
【0005】N型熱電変換素子とP型熱電変換素子とを
誤って組み付けると熱電変換装置が作動しなくなるた
め、正常に作動させるには誤りなく組み付ける必要があ
る。そこで、本発明では、素子の組み付け時に誤組付を
防止することができる熱電変換装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、N型熱電素子、吸熱電極板、P型熱電素
子及び放熱電極板を、この順序に従って複数組順次直列
的に配列してなる熱電変換部と、前記直列的に配列され
た熱電変換部の一方の特定される方向に突設され、前記
吸熱電極板の夫々に伝熱可能に結合された複数の吸熱熱
交換プレートと、前記熱電変換部において前記吸熱熱交
換プレートとは異なる方向に突設され、前記放熱電極板
の夫々に伝熱可能に結合された複数の放熱熱交換プレー
トと、を備え、前記N型熱電素子および前記P型熱電素
子の並ぶ方向において、前記N型熱電素子の長さと前記
P型熱電素子の長さとが異なる熱電変換装置を採用する
ものである。
【0007】さらに、前記吸熱熱交換プレートあるいは
前記放熱熱交換プレートの少なくとも一方には、それぞ
れ前記N型およびP型の熱電素子の並ぶ方向に折曲され
る第1の折曲片、および前記熱電素子群の並ぶ方向とほ
ぼ直角に曲げられる第2の折曲片を備え、隣り合う2つ
の第2の前記折曲片相互は電気的に絶縁された状態で固
定され、前記N型熱電素子、前記吸熱電極板、前記P型
熱電素子及び前記放熱電極板とからなる並ぶ方向の長さ
と、前記吸熱熱交換プレートあるいは前記放熱熱交換プ
レートを形成する第2の折曲片の一側面から次の組の第
2の折曲片の同一側面迄の長さとを等しく構成した熱電
変換装置を採用するものである。
【0008】
【作用】上記構成よりなる本発明の熱電変換装置によれ
ば、N型熱電素子およびP型熱電素子の並ぶ方向の長さ
が、N型熱電素子とP型熱電素子とで異なる長さで構成
されているため、熱電変換装置を組み付ける時に、N型
熱電素子とP型熱電素子を見分けやすくなる。
【0009】また、N型熱電素子、吸熱電極板、P型熱
電素子及び放熱電極板を、この順序に従って複数組順次
直列的に配列して熱電変換部を構成すれば、吸熱電極板
から突設した吸熱熱交換プレートにおいて、隣合う吸熱
熱交換プレート間の各々の長さが等しくなり、放熱電極
板から突設した放熱熱交換プレートにおいても、隣合う
放熱熱交換プレート間の各々の長さが等しくなる。従っ
て、組み付けた後において、N型とP型の熱電素子を間
違えずに配した場合には、各々のプレート間の長さが揃
うが、もし、N型とP型の熱電素子を間違えて配した場
合には、間違えて配された箇所のプレート間の長さが、
間違えずに配された各プレート間の長さと異なるため
に、目視等により誤組み付けの有無を確認することが出
来る。
【0010】さらに、各々のプレートに設けられた第2
の折曲片において、複数組順次直列的に配列した隣合う
第2の折曲片の相互を絶縁状態で結合する。隣合う第2
の折曲片の相互を結合すると、一つの第2の折曲片の一
側面から次の組の第2の折曲片の同一側面迄の間の長さ
が一定の長さとして決まる。N型とP型の熱電素子の並
ぶ方向の長さを異なる長さで構成し、N型熱電素子、前
記吸熱電極板、前記P型熱電素子及び前記放熱電極板と
からなる熱電変換部の並ぶ方向の長さと、前記吸熱熱交
換プレートあるいは前記放熱熱交換プレートを形成する
第2の折曲片の一側面から次の組の第2の折曲片の同一
側面迄のプレート間の長さとを等しく構成する。もしN
型とP型の熱電素子とを間違えて組み付けると、熱電変
換部の長さがプレート間の長さと異なることになるが、
各プレート間の長さが一定の長さとして決まっているた
めに旨く組み付かなくなる。従って、夫々の熱電素子の
誤組み付けの有無を容易にチェックすることができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1はその構成を示すもので、熱電変換ユニ
ット20を備える。この熱電変換ユニット20は、それぞれ
複数のN型熱電素子211 、212 、…およびP型熱電素子
221 、222 、…を有し、これらのN型の熱電素子211 、
212 、…、およびP型の熱電素子221 、222 、…を1つ
の直線上に交互に配列することによって構成された熱電
素子群を備える。
【0012】図示の如く、N型の熱電素子211 、212 及
びP型の熱電素子221 、222 の並ぶ方向の長さ、即ち横
幅が、N型の熱電素子211 、212 とP型の熱電素子221
、222 とで異なる長さとする。本実施例は、N型の熱
電素子211 、212 の横幅がP型の熱電素子221 、222 の
横幅よりも長く形成されている例である。
【0013】この各熱電素子の相互間には、それぞれ吸
熱電極板231 、232 、…および放熱電極板241 、242 、
…が介在設定され、その相互間は半田等の導電性のろー
材または、導電性接着剤によって一体的に結合する。そ
して、この熱電変換ユニット20の両側の放熱電極板240
、245 には、それぞれ端子251 および252 を設け、図
示しない直流電源の正側端子を端子251 に接続し、同じ
く負側端子を端子252 に接続し、N型熱電変換素子210
側から直流電流が直列的に流される。
【0014】なお、端子251 、252 は、各々放熱側のプ
レート271 、272 の一部を切り起こして構成してある。
この様に構成することにより、N型熱電素子211 、212
、…それぞれからP型熱電素子221 、222 、…それぞ
れに電流が流れるNP接合部の吸熱電極板231 、232 、
…部が、ペルチェ効果によって低温とされる。またその
他のPN接合部を構成する放熱電極板241 、242 、…は
高温の状態とされる。
【0015】ここで、吸熱電極板231 、232 、…は、そ
れぞれ2枚の熱伝導性の良好な金属板からなるプレート
261 と262 を、電気的に接続された状態で貼り合せるこ
とによって構成されている。同様に放熱電極板241 、24
2 、…それぞれも2枚の熱伝導性の良好な金属板からな
るプレート271 と272 によって構成されている。
【0016】図2はこのプレート261 と262 の部分、お
よび271 と272 の部分を分解して示しているもので、N
型熱電素子211 とP型熱電素子222 との間に挟まれる吸
熱電極板231 を構成するプレート261 および262 は、そ
れぞれ熱電素子211 と222 の間に位置する電極部611 お
よび621 を備え、これらプレート261 および262 は、電
極部611 および621 それぞれから、熱電素子が並ぶ熱電
変換ユニット20の特定される1つの方向に延びるように
構成される。
【0017】そして、これらのプレート261 および262
は、熱電素子列から少し突出した位置で、それぞれ対接
する面と反対の方向に直角に折曲され、それぞれ第1の
折曲片612 および622 を形成している。
【0018】さらにこの第1の折曲片612 および622
は、N型とP型の各熱電素子の並ぶ方向の長さである横
幅に相当する位置で、さらに電極部611 および621 と平
行に、すなわち熱電素子列から離れる方向に直角に折曲
されて、第2の折曲片613 および623 を形成している。
また、この第2の折曲片613 および623 のそれぞれ先端
部には、互いに対向する方向に折曲した係止片614 およ
び624 が形成されている。
【0019】ここで、電極部611 および621 の相互は、
例えば半田によって導電的に接合されており、この電極
部611 および621 で構成される吸熱電極板231 の両面
に、N型熱電素子211 およびP型熱電素子222 が半田に
よって導電的に接合される。
【0020】P型熱電素子222 およびN型熱電素子212
の間に設定される放熱電極板242 を構成するようになる
プレート271 および272 は、プレート261 および262 と
同様に熱電素子222 と212 との間に挟まれる電極部711
および721 を備え、プレート271 および272 は、この電
極部711 、721 それぞれから、熱電素子列に対して前記
プレート261 および262 とは反対の方向に延びるように
構成される。
【0021】そして、プレート261 および262 と同様に
素子列と平行に折曲された第1の折曲片712 および722
を備え、この折曲片712 および722 は、P型熱電素子22
2 およびN型熱電素子212 の幅に対応する位置でさらに
直角に折曲して第2の折曲片713 および723 が形成され
るようにしている。
【0022】この、第2の折曲片713 および723 のそれ
ぞれ対向する先端部には、互いに対面する方向に折曲し
た係止片714 および724 が形成される。そして、電極部
711と721 との相互は半田によって一体に結合し、さら
にこの電極部711 と721 とによって構成された放熱電極
板242 の両面に、P型熱電素子222 およびN型熱電素子
212 が半田によって接合されている。
【0023】すなわち、この様に構成されるプレート26
1 と262 によって吸熱電極板231 、232 、…が構成さ
れ、外側に向けて延長される第2の折曲片613 および62
3 部分が、吸熱熱交換器28を構成する吸熱熱交換フィン
を形成するようになる。
【0024】この場合、各電極板231 、232 、…を構成
する夫々のプレート261 と262 のそれぞれの背面部は対
接設定されるようになるものであるが、図1に示す如
く、その相互間は電気的に絶縁されるように絶縁性の接
着剤291 、292 、…によって一体的に接合する。
【0025】また、各プレート261 、262 のそれぞれ第
1の折曲片612 および622 は順次突き合わされ、N型熱
電素子211 、212 、…およびP型熱電素子221 、222 、
…の素子列の方向に平行に延びる区画壁30を形成し、被
冷却流体の流路を形成している。
【0026】同様に放熱電極板241 、242 、…をそれぞ
れ構成するようになるプレート271および272 の第2の
折曲片713 および723 が、放熱熱交換器31を構成する放
熱フィンを形成するようになり、背面が対接する折曲片
713 と723 の間は、絶縁性の接着剤321 、322 、…によ
って一体的に接合する。そして、素子列と平行に設定さ
れる第1の折曲片712 および722 によって、冷却流体の
流路を構成する区画壁33が形成される。
【0027】吸熱熱交換器28および放熱熱交換器31にお
いて、各プレート261 と262 、271と272 のそれぞれ第
2の折曲片613 と623 との間、および713 と723 との間
で、係止片614 と624 、714 と724 で囲まれる部分に
は、それぞれコルゲートフィン34を介在設定し、熱伝導
性を良好にして接合する。
【0028】このコルゲートフィン34は例えば銅板等の
熱伝導性の良好な金属板を波型に折曲して構成されるも
ので、その波型の面には、さらに熱交換特性を向上させ
るために、適宜ルーバが形成されている。
【0029】この様に構成される熱電変換装置では、N
型熱電素子211 、212 、…およびP型熱電素子221 、22
2 、…が、それぞれ吸熱電極板231 、232 、…および24
1 、242 、…を介して順次直列的に結合されているもの
で、吸熱電極板231 、232 、…部が低温とされたときに
は、この低温状態が直接的に吸熱熱交換器28を構成する
プレート261 、262 に伝達される。
【0030】さらに、放熱電極板241 、242 、…も、放
熱熱交換器31に直接的に結合されているものであるた
め、この放熱熱交換器31における熱交換効率も良好な状
態とされる。
【0031】ここで、この様な熱電変換装置において、
吸熱熱交換器28の部分にはこの熱交換器28によって冷却
される被冷却流体が接触され、放熱熱交換器31の部分に
は、この熱交換器31を冷却する冷却流体が接触され、そ
の相互で熱交換される。このため、吸熱熱交換器28の部
分と放熱熱交換器31の部分とは、熱電変換ユニット20部
分を境界にして、被冷却流体と冷却流体との流路が分離
されている。
【0032】この流体分離は適宜シール部材によって行
われるものであるが、吸熱熱交換器28を構成するプレー
ト261 および262 の、それぞれ第1の折曲片612 、622
によって構成される区画壁30が、被冷却流体を分離する
壁として作用される。
【0033】同様に放熱熱交換器31を構成するプレート
271 および272 のそれぞれ第2の折曲片712 、722 で構
成された区画壁33が、冷却流体を分離する壁として作用
するようになる。
【0034】熱電変換ユニット20を構成する熱電素子21
1 、212 、…、221 、222 、…は、順次電極板231 、23
2 、…、241 、242 、…を介して直列的に配置され、そ
れぞれ半田等によって結合されているものであるが、さ
らにこの熱電変換ユニット20に一体的に形成される吸熱
熱交換器28および放熱熱交換器31において、各吸熱フィ
ンおよび放熱フィンを構成するプレートが、相互に絶縁
性の接着剤291 、292、…、321 、322 、…によって一
体的に結合されている。したがって、吸熱および放熱の
熱交換器28、31と共に、熱電変換ユニット20が強固に一
体化された構造とされ、機械的な強度が充分に得られる
構成とされている。
【0035】熱電変換ユニット20を構成する熱電素子の
組み付け時には、吸熱側のプレート261 、262 の第1の
折曲片612 、622 、及び放熱側のプレート271 、272 の
第1の折曲片712 、722 がN型の熱電素子の横幅とP型
の熱電素子の横幅に合わせた長さに形成されているため
に、夫々の第1の折曲片の長さに合うN型もしくはP型
の熱電素子を嵌め合わせて組み付ける。
【0036】この様な構造とすることで、例えば、P型
の熱電素子の組み付けられる場所にN型の熱電素子を間
違えて組み付けると、P型の熱電素子の横幅よりもN型
の熱電素子の横幅の方が長いために、間違えて組み付け
た箇所の隣合う第2の折曲片どうしを結合することが出
来ない。また、N型の熱電素子の組み付けられる場所に
P型の熱電素子を間違えて組み付けると、N型の熱電素
子の横幅よりもP型の熱電素子の横幅方が短いために、
間違えて組み付けたP型の熱電素子が抜け落ちてしま
う。
【0037】P型の熱電素子とN型の熱電素子とを間違
えて組み付けた何れの場合にも、上記の熱電変換ユニッ
ト20を適正に組み付けることができないために、誤組み
付けであることを容易にチェックすることができる。
【0038】なお、本実施例の如く、N型の熱電素子の
横幅とP型の熱電素子の横幅とを違う寸法とすること
で、組み付け前において、N型とP型の夫々の熱電素子
を見分けやすくなり、誤組み付けを防止する事ができ
る。
【0039】P型およびN型の夫々の熱電素子の形状
は、熱電変換装置としての性能を向上させるために、図
5に示すように、横幅Lと、電極部と接合する接合面の
断面積Aとに基づく素子形状比L/Aにおいて、P型の
熱電素子とN型の熱電素子の素子形状比L/Aとが同じ
になる形状とするのが望ましい。本実施例の如く構成す
れば、N型とP型の熱電素子の横幅に合わせて第1の折
曲片の長さを設計変更する事ができ、素子形状を任意の
形状とすることができる。なお、本実施例では、N型と
P型の熱電素子を見分けやすくするために、各々の寸法
を、N型熱電素子は電極との接合面を4.2[mm]×
4.2[mm]、横幅Lを2.45[mm]程度とし、
P型熱電素子は電極との接合面を3[mm]×3[m
m]、横幅Lを1.25[mm]程度としている。この
寸法によれば、素子形状比L/Aが略等しくなる。ま
た、上記寸法の如く、N型とP型の熱電素子の横幅Lに
おいて、一方の熱電素子の横幅Lに対して、他方の熱電
素子の横幅Lを倍程度の長さとすることで、組み付け前
において見分けやすくなり、組み付け後においても誤組
み付けを見つけ易い。
【0040】なお、上記熱電変換装置において、プレー
ト261 、262 、271 、272 を形成する第2の折曲片613
、623 、713 、723 の寸法は、横幅が0.2[mm]
程度であり、絶縁性の接着剤321 、322 、…の横幅が
0.4[mm]程度で構成される。
【0041】プレート261 、262 、271 、272 のそれぞ
れ成形加工の精度、コルゲートフィン34の寸法にばらつ
きが存在したような場合でも、その寸法誤差は接着剤29
1 、292 、…、321 、322 、…の厚さによって簡単に吸
収することができ、その他各部の寸法精度、組み立て精
度等のばらつきを気にすることなく、熱電変換ユニット
20を組み立て構成することができる。
【0042】また、各々の熱電素子の横幅Lは、これら
の第2の折曲片、接着剤の横幅と比べて大きいので、上
述の寸法精度、組み立て精度等のばらつきを含めて組み
付けても、N型とP型の熱電素子を組み間違えた時に
は、十分にチェックすることができる。
【0043】次に、熱電変換ユニット20を用いた熱電変
換ユニットアッシ及び配線概念図を図3に示す。図3
は、上記説明した熱電変換ユニット20を図示奥行き方向
に3つ並べて組み込んだ例である。ケース側面900 、90
1 から端子252 及び251 (図示省)が出ており、リード
線950 、スイッチ951 、直流電源952 がつながれてい
る。スイッチ951 を投入し送風機(図示省)により送風
すると、矢印で示す如く冷風、温風が発生する。
【0044】次に本発明の第2の実施例について図6に
基づき説明する。本実施例は、P型の熱電素子221 、22
2 の横幅がN型の熱電素子211 、212 の横幅よりも長く
した構成である。本実施例では、各プレートの第1の折
曲片612、622 、712 、722 の長さを同一としたもので
あり、大きいほうの素子であるP型の熱電素子211 、22
2 の横幅に合わせてある。P型熱電素子221 、222 の横
幅と、N型熱電素子211 、212 の横幅との長さの違いに
対応するため、放熱電極板241 、242 の電極部721 に折
り返し7211を設けた構成をとり、P型熱電素子221、222
の横幅とN型熱電素子211 、212 の横幅の差の長さ分
だけ折り返し7211の厚みを設けてある。
【0045】この様な構造としても、P型の熱電素子22
1 、222 とN型の熱電素子211 、212 の誤組み付けの際
には、第1実施例と同様に熱電変換ユニット20の並ぶ方
向の長さが誤組み付けの箇所でプレート間の長さと合わ
なくなり、適正に組み付ける事が出来ない。
【0046】次に本発明の第3の実施例について図7に
基づき説明する。図7に示すように、プレート261 、27
1 を平板として構成し、プレート262 、272 は第1の折
曲片626 を介して平板を形成する。この様に構成して
も、上記の第1実施例、第2実施例と同様に、P型の熱
電素子221 、222 とN型の熱電素子211 、212 の誤組み
付けの際には適正に組み付ける事ができないため、誤組
み付けの有無をチェックすることが可能となる。
【0047】次に本発明の第4実施例について図8に基
づき説明する。上記3つの実施例において向かい合う2
つの部品で構成しているプレート261、262 、及びプレ
ート271 、272 を、図8に示すように、一体に形成して
も良い。このように、一体に形成することで、部品点数
を減らすことができる。また、第1折曲片627 、727 を
電極部611 、621 、及び711 、721 が対接する面に対し
て直角ではなく、傾斜させて形成しても良い。
【0048】なお、上記4つの何れの実施例において
も、N型熱電素子211 、吸熱電極板231 、P型熱電素子
222 、放熱電極板242 の熱電変換部の並ぶ方向の長さ
が、向かい合う放熱側のプレート261 、262 間と接着剤
291 の横幅を加えた長さ、即ち、一つのプレート261 の
一側面2611から次の組のプレート262 の同一側面2611迄
の長さ(第1実施例、図2参照)と等しく構成されてい
る。
【0049】このように、熱電変換部の並ぶ方向の長さ
をプレート間の長さと等しくする事で、上記の4つの実
施例の如く、誤組み付けの有無をチェックすることがで
きる。
【0050】なお、上記の実施例では、図3にて示した
ように、吸熱側のプレート261 、262 と、放熱側のプレ
ート271 、272 とを、N型とP型の熱電素子の並ぶ方向
に対して、図示上下方向に、即ち対向する方向に設ける
構成としたが、これに限らず、異なる方向に突設されて
いれば良い。
【0051】また、間にコルゲートフィン34を介して向
かい合うプレート261 、262 からなる吸熱部において、
隣り合う吸熱部を、N型とP型の熱電素子が並ぶ方向に
対して、放射線状にずれて配しても良い。
【0052】また、上記4つの実施例の如く、隣合うプ
レート261 、262 及びプレート271、272 が結合する構
造に限られるものでは無く、P型の熱電素子121 、122
の横幅と、N型の熱電素子111 、112 の横幅とを違う長
さに構成したものを、図4に示す従来例のプレートの如
く、隣合うプレートが結合しない構造の熱電変換装置に
用いても良い。この構成において、N型とP型の熱電素
子を順番に構成した際には、N型とP型の熱電素子の横
幅に従って、吸熱側のプレート131 、132 、…間、及び
放熱側のプレート141 、142 、…間の長さが、夫々等し
く構成されるが、N型とP型の熱電素子を間違えて組み
付けた際には、間違えた箇所の横幅が、他の間違えずに
組み付けた箇所の横幅と異なった長さになるため、誤組
み付けの有無を目視にてチェックすることができる。
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る熱電変換装
置によれば、熱電変換部の並ぶ方向において、N型熱電
素子の長さとP型熱電素子の長さが異なるため、組み付
け前において見分けることができ、誤組み付けを防止す
ることができる。
【0054】また、組み付け後において、誤組み付けが
合った際には其を容易にチェックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る熱電変換装置の正面
から見た構成図。
【図2】この実施例に示された装置を構成する熱交換器
部分を分解して示す図。
【図3】熱電変換ユニットを用いた熱電変換ユニットア
ッシ及び配線概念図。
【図4】従来の熱電変換装置を示す図。
【図5】熱電素子の形状を示す図。
【図6】この発明の第2の実施例を示す構成図。
【図7】この発明の第3の実施例を示す構成図。
【図8】この発明の第4の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
20…熱電変換ユニット、211 、212 、…N型熱電変換素
子、221 、222 、…P型熱電変換素子、231 、232 、…
吸熱電極板、241 、242 、…放熱電極板、261 、262 、
271 、272 …プレート、612 、622 、712 、722 …第1
の折曲片、613 、623 、713 、723 …第2の折曲片。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型熱電素子、吸熱電極板、P型熱電素
    子及び放熱電極板を、この順序に従って複数組順次直列
    的に配列してなる熱電変換部と、 前記直列的に配列された熱電変換部の特定される方向に
    突設され、前記吸熱電極板の夫々に伝熱可能に結合され
    た複数の吸熱熱交換プレートと、 前記熱電変換部において前記吸熱熱交換プレートとは異
    なる方向に突設され、前記放熱電極板の夫々に伝熱可能
    に結合された複数の放熱熱交換プレートと、 を備え、前記N型熱電素子および前記P型熱電素子の並
    ぶ方向において、前記N型熱電素子の長さと前記P型熱
    電素子の長さとが異なる熱電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記吸熱熱交換プレートあるいは前記放
    熱熱交換プレートの少なくとも一方には、それぞれ前記
    N型およびP型の熱電素子の並ぶ方向に折曲される第1
    の折曲片、および前記熱電素子群の並ぶ方向と折曲片の
    軸線が素子群と交わる方向に曲げられる第2の折曲片を
    備え、 隣り合う2つの第2の前記折曲片相互は電気的に絶縁さ
    れた状態で固定され、 前記N型熱電素子、前記吸熱電極板、前記P型熱電素子
    及び前記放熱電極板とからなる並ぶ方向の長さと、前記
    吸熱熱交換プレートあるいは前記放熱熱交換プレートを
    形成する第2の折曲片の一側面から次の組の第2の折曲
    片の同一側面迄の長さとを等しく構成した請求項1記載
    の熱電変換装置。
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