JPH0669497B2 - 低周波治療器 - Google Patents

低周波治療器

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JPH0669497B2
JPH0669497B2 JP29176388A JP29176388A JPH0669497B2 JP H0669497 B2 JPH0669497 B2 JP H0669497B2 JP 29176388 A JP29176388 A JP 29176388A JP 29176388 A JP29176388 A JP 29176388A JP H0669497 B2 JPH0669497 B2 JP H0669497B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、高電圧の刺激パルスを低周波で人体に供給し
て治療を行なう低周波治療器に係り、とくに、高電圧を
発生させて出力するための充放電回路およびその充放電
を制御する手段に関する。
(従来の技術) 従来、コイル、スイッチング素子およびコンデンサなど
からなる高電圧発生・蓄積手段により、発振手段からの
発振パルスを利用して小形電池の電源電圧を昇圧すると
ともに高電圧を蓄積し、この蓄積された高電圧をスイッ
チング素子などからなる出力手段によりパルス状に放電
させて、正負一対の出力用電極により人体に出力する低
周波治療器が知られている。そして、従来のこの種の低
周波治療器は、正負一対の出力用電極に対して、前記発
振手段、高電圧発生・蓄積手段および出力手段からなる
充放電回路を1個のみ設けた構造となっていた。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このような充放電回路にあっては、体に十分
な刺激を感じる程度の電圧まで充電されるのに時間がか
かる。そのため、充放電回路を1個のみ設けた上記従来
の低周波治療器では、放電の周期がある程度長くならざ
るをえず、短い周期で放電させることができない問題が
あった。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、充放電回路により高電圧の刺激パルスを発生させる
低周波治療器において、充放電回路を複数個設けること
により、短い周期でも人体へ放電可能とすることを目的
とするものである。さらに、このように充放電回路を複
数個設けた低周波治療器において、人体への出力電圧を
調整するための構成を簡単にすることを目的とするもの
である。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記前者の目的を達成するために、小形電池
などの電源と、発振手段と、この発振手段からの発振パ
ルスにより電源電圧を昇圧して高電圧を発生させるとと
もにコンデンサに蓄積する高電圧発生・蓄積手段と、こ
の高電圧発生・蓄積手段で蓄積された高電圧をパルス状
に放電させる出力手段と、この出力手段を介して前記高
電圧発生・蓄積手段で蓄積された高電圧を人体へ出力す
る正負一対の出力用電極からなる導子出力部と、前記出
力手段を制御するマイクロコンピュータなどからなる出
力制御手段とを備えた低周波治療器において、1つの前
記導子出力部に対して前記発振手段と高電圧発生・蓄積
手段と出力手段とを複数組設けるとともに、前記出力制
御手段を、前記各出力手段を制御して前記各高電圧発生
・蓄積手段で蓄積された高電圧の放電のタイミングを相
互にずらすものとしている。
さらに、請求項2の低周波治療器は、基準電圧を可変的
に発生させる基準電圧発生手段と、この基準電圧発生手
段により発生される基準電圧を変化させる信号を出力す
るスイッチ入力手段と、高電圧が蓄積される前記高電圧
発生・蓄積手段のコンデンサの充電電圧を検出する電圧
検出手段と、この電圧検出手段により検出された充電電
圧と前記基準電圧とを比較する比較手段と、この比較手
段からの出力に応じて前記充電電圧が基準電圧に達した
とき発振手段の発振を停止させるマイクロコンピュータ
などからなる発振制御手段とを備え、上記後者の目的を
達成するために、前記電圧検出手段を1つの高電圧発生
・蓄積手段に対してのみ設けるとともに、前記発振制御
手段を、前記電圧検出手段の設けられた高電圧発生・蓄
積手段に対応する発振手段が前記比較手段からの出力に
応じて停止されるまで発振したパルスの個数と同じ個数
のパルスを他の発振手段に発振させるものとしている。
(作用) 本発明の低周波治療器では、高電圧発生・蓄積手段が発
振手段からの発振パルスを利用して電源電圧を昇圧し、
高電圧を発生させるとともにコンデンサに蓄積し、出力
手段がこうして蓄積された高電圧をパルス状に放電させ
て、正負一対の出力用電極からなる導子出力部により人
体へ出力する。そして、このような充放電が複数組の発
振手段と高電圧発生・蓄積手段と出力手段とでそれぞれ
行なわれるが、人体への放電は同じ1つの導子出力部を
介してなされ、しかも、出力制御手段による各出力手段
の制御によって、各高電圧発生・蓄積手段で蓄積された
高電圧の放電のタイミングが相互にずらされる。こうし
て、人体に出力される高電圧の治療用刺激パルスの周波
数を上げることを可能にしている。
さらに、請求項2の低周波治療器では、基準電圧発生手
段が発生させた基準電圧と、電圧検出手段により検出さ
れた高電圧発生・蓄積手段のコンデンサの充電電圧とを
比較手段が比較し、この比較手段からの出力に応じて前
記充電電圧が基準電圧に達したとき発振制御手段が発振
手段の発振を停止させる。すなわち、前記基準電圧を越
えた充電は行なわれないから、人体へも基準電圧に応じ
た強さの刺激パルスが出力されることになるが、スイッ
チ入力手段から信号を出力することにより、基準電圧発
生手段が発生させる基準電圧を変化させて、刺激パルス
の強さを調整することができる。ところで、上述の充電
電圧の検出は1つの高電圧発生・蓄積手段でのみ行なわ
れるが、発振制御手段は、充電電圧が検出される高電圧
発生・蓄積手段に対応する発振手段が比較手段からの出
力に応じて停止されるまで発振したパルスと同じ個数の
パルスを他の発振手段に発振させる。こうして、各高電
圧発生・蓄積手段で蓄積される高電圧が等しくなり、1
つの基準電圧に応じた同じ強さの刺激パルスが各出力手
段から導子出力部を介して人体に出力されることにな
る。
(実施例) 以下、本発明の低周波治療器の一実施例の構成を図面に
基づいて説明する。
第6図および第7図において、11は治療器本体で、この
治療器本体11は、少なくとも外殻が絶縁体からなってお
り、偏平な筐状になっている。そして、図示していない
が、前記治療器本体11には、電源である小形の電池と、
高電圧の刺激パルスを低周波で発生する電子回路とが内
蔵されている。また、前記治療器本体11の底面部には、
第7図に示すように、正負一対の出力用電極12a,12bが
設けられている。さらに、前記治療器本体11の天面部に
は、第6図に示すように、刺激パルスの強さすなわち振
幅を調節するためのタクトスイッチ13の開閉ボタンと、
電源スイッチ14の開閉つまみとが設けられている。
つぎに、前記電子回路の構成を第1図に基づいて説明す
る。
中心となる制御部(CPU)は、4ビットのワンチップマ
イクロコンピュータ21たとえばNEC製μPD7556Gからなっ
ている。このマイクロコンピュータ21は、RAM、ROM、P
C、ALU、SPなどを内蔵しているとともに、多数の入・出
力ポートを有している。そして、この入力ポートに前記
タクトスイッチ13からなるスイッチ入力手段22が接続さ
れている。
第1発振手段23および第2発振手段24は、本実施例にお
いては、マイクロコンピュータ21中の発生プログラムの
機能となっている。しかし、マイクロコンピュータ21と
は別に発振手段を設け、その発振のオン・オフをマイク
ロコンピュータ21が行なうようにしてもよい。そして、
前記第1発振手段23には、この発振手段23からの発振パ
ルスを利用して電池電圧を昇圧パルスの形で昇圧し高電
圧を発生させるとともに一時的に蓄積する第1高電圧発
生・蓄積手段25が接続されている。また、前記マイクロ
コンピュータ21の出力ポートと第1高電圧発生・蓄積手
段25とが、この高電圧発生・蓄積手段25に蓄積された高
電圧をパルス状に放電させる第1出力手段26に接続され
ており、この出力手段26が前記出力用電極12a,12bから
なる導子出力部27に接続されている。
さらに、前記第2発振手段24には、前記第1高電圧発生
・蓄積手段25と同様の第2高電圧発生・蓄積手段28が接
続されており、この第2高電圧発生・蓄積手段28には、
前記第1出力手段26と同様の第2出力手段29が接続され
ている。そして、この第2出力手段29も蓄積された高電
圧を人体に出力するための前記導子出力部27に接続され
ている。また、前記第2出力手段29には、この第2出力
手段29および前記第1出力手段26を制御して前記各高電
圧発生・蓄積手段25,28で蓄積された高電圧の放電のタ
イミングをずらす出力制御手段の機能を備えた前記マイ
クロコンピュータ21の出力ポートも接続されている。
また、前記マイクロコンピュータ21の出力ポートには、
前記第1高電圧発生・蓄積手段25で蓄積された高電圧す
なわち充電電圧を検出する電圧検出手段31と、前記スイ
ッチ入力手段22からの出力信号により変化される基準電
圧を発生させる基準電圧発生手段32とが接続されてい
る。そして、これら電圧検出手段31および基準電圧発生
手段32の出力端が、前記充電電圧を基準電圧とを比較す
るコンパレータである比較手段33の正負の入力端に各々
接続されており、この比較手段33の出力端が、その出力
に応じて前記充電電圧が基準電圧に達したとき前記第1
発振手段23の発振を停止させるとともにこの停止までに
第1発振手段23が発振したパルスの個数と同じ個数のパ
ルスを第2発振手段24に発振させる発振制御手段の機能
を備えた前記マイクロコンピュータ21に接続されてい
る。
なお、本実施例においては、前記比較手段33はマイクロ
コンピュータ21の機能となっている。
さらに、前記導子出力部27は、その出力用電極12a,12b
が人体に装着されているか否かを検出する人体検出手段
34に接続されている。そして、この人体検出手段34は、
前記マイクロコンピュータ21の入力ポートに接続されて
いる。
つぎに、前記電子回路の具体的構成を第2図に基づいて
説明する。
第2図(a)に示すように、VDの起電力を有する電池41の
正極に前記電源スイッチ14が接続されている。
そして、第2図(b)に示すように、このスイッチ14を介
して前記電池41の両極間に接続される電解コンデンサ42
の正極がマイクロコンピュータ21の電源用のポートに
接続されており、このマイクロコンピュータ21のポート
が電池41の負極に接続されている。また、前記電源ス
イッチ14を介して電池41の両極間に直列に接続されるコ
ンデンサ43と抵抗44およびダイオード45の並列回路との
接続点がマイクロコンピュータ21のリセット信号入力用
ポートに接続されている。すなわち、このポートは
普段LOWになっているが、電源投入時前記接続点の電圧
値が立上がることによりポートが一時的にHIGHになっ
て、リセットが行なわれるようになっている。さらに、
前記マイクロコンピュータ21のポート間には、この
マイクロコンピュータ21に内蔵された発振子の発振周波
数調節用の抵抗46および可変抵抗47が接続されている。
また、前記電源スイッチ14は前記スイッチ入力手段22を
なす常開型のタクトスイッチ13を介してマイクロコンピ
ュータ21の入力ポートに接続され、これらスイッチ
13およびポートの接続点と電池41の負極との間には
抵抗48が接続されている。
なお、前記マイクロコンピュータ21のポートは電池41
の負極に接続されている。
また、第2図(c)に示すように、前記電源スイッチ14と
NPN型トランジスタ51のコレクタとの間にコイル52が接
続され、前記トランジスタ51は、エミッタが電池41の負
極に接続されているとともに、ベースが抵抗53を介して
前記マイクロコンピュータ21の出力ポートに接続され
ている。さらに、前記トランジスタ51のコレクタと電池
41の負極との間にダイオード54とコンデンサ55とが直列
に接続されている。そして、これらトランジスタ51とコ
イル52と抵抗53とダイオード54とコンデンサ55とが前記
第1高電圧発生・蓄積手段25を形成している。
また、前記ダイオード54およびコンデンサ55の接続点に
PNP型トランジスタ56のエミッタが接続されており、こ
のトランジスタ56のコレクタがダイオード57および抵抗
58を介して一方の出力用電極12aに接続されている。前
記PNP型トランジスタ56のベースは抵抗59を介してNPN型
トランジスタ60のコレクタに接続されており、このトラ
ンジスタ60は、エミッタが電池41の負極に接続されてい
るとともに、ベースが抵抗61を介してマイクロコンピュ
ータ21の出力ポートに接続されている。そして、これ
らトランジスタ56,60とダイオード57と抵抗59,61とが前
記第1出力手段26を形成している。
第2高電圧発生・蓄積手段28は、前記第1高電圧発生・
蓄積手段25と全く同一の構成で、NPN型トランジスタ62
とコイル63と抵抗64とダイオード65とコンデンサ66とか
らなっている。そして、前記トランジスタ62のベースは
マイクロコンピュータ21の出力ポートに接続されてい
る。また、前記第2出力手段29は、前記第1出力手段26
と全く同一の構成で、PNP型トランジスタ67とダイオー
ド68と抵抗69とNPN型トランジスタ70と抵抗71とからな
っており、ダイオード68が前記抵抗58を介して一方の出
力用電極12aに接続されている。そして、前記NPN型トラ
ンジスタ70のベースがマイクロコンピュータ21の出力ポ
ートに接続されている。
さらに、前記一方の出力用電極12aに抵抗である人体す
なわち人体抵抗72を介して接続される他方の出力用電極
12bと電池41の負極との間にはコンデンサ76、ダイオー
ド77および抵抗78が並列に接続されている。
また、前記第1高電圧発生・蓄積手段25のダイオード54
とコンデンサ55との接続点にPNP型トランジスタ81のエ
ミッタが接続されており、このトランジスタ81のコレク
タは抵抗82および可変抵抗83を介して電極41の負極に接
続されている。そして、これら抵抗82と可変抵抗83との
接続点がマイクロコンピュータ21の入力ポートに接続
されている。さらに、前記PNP型トランジスタ81のベー
スは抵抗84を介してNPN型トランジスタ85のコレクタに
接続されており、このトランジスタ85は、エミッタが電
池41の負極に接続されているとともに、ベースが抵抗86
を介してマイクロコンピュータ21の出力ポートに接続
されている。そして、これらトランジスタ81,85および
抵抗82,83,84,86が前記電圧検出手段31を形成してい
る。
また、第2図(b)に示すように、前記マイクロコンピュ
ータ21の出力ポートにそれぞれ抵抗91,92,93が接
続されており、これら抵抗91,92,93は抵抗94を介して電
池41の負極に接続されている。そして、前記抵抗91,92,
93と抵抗94との接続点がマイクロコンピュータ21の入力
ポートに接続されており、これら抵抗91,92,93,94が
前記基準電圧発生手段32を形成しているとともに、入力
ポートへの入力電圧がマイクロコンピュータ21で比
較されるようになっている。
さらに、第2図(c)に示すように、前記他方の出力用電
極12bが人体検出手段34をなすNPN型トランジスタ96のベ
ースに接続されており、このトランジスタ96のエミッタ
が前記電池41の負極に接続されている。そして、前記ト
ランジスタ96のコレクタが、抵抗97を介して電池41の正
極に接続されるとともに、マイクロコンピュータ21の入
力ポートに接続されている。
つぎに、上記実施例の作用について説明する。
まず、使用方法について説明する。電源スイッチ14を操
作してオンにし、出力用電極12a,12bを肌に接触させ
て、治療器本体11を人体のつぼなどの所望の位置に装着
する。ここで、必要ならば、タクトスイッチ13を操作し
て刺激パルスの強さを調節する。そして、出力用電極12
a,12bを介して人体に高電圧のパルスが印加され刺激が
与えられることにより、肩こり、筋肉痛などの治療が行
なわれる。治療後には、治療器本体11を人体から外し
て、電源スイッチ14をオフにする。
つぎに、作用の詳細を第3図のフローチャートと第4図
および第5図のタイミングチャートとをも参照して説明
する。
電源スイッチ14をオンにすると、マイクロコンピュータ
21のポートにリセット信号が入力され、このマイクロ
コンピュータ21のリセットが行なわれる。マイクロコン
ピュータ21のソフトウェア上の処理として、リセット
後、初期設定が行なわれ、A=0とされる(ステップ
)。ここで、Aはタクトスイッチ13からの入力の有無
を示し、スイッチ入力があったときA=1となり、ない
場合A=0となる。その後、スイッチ入力待期状態(ス
テップ)となるが、タクトスイッチ13が押圧操作さ
れ、ポートに入力があると、出力用電極12aに低い電
圧がかけられる(ステップ)。この電圧は、出力用電
極12a,12bが人体に装着されていたとしても、人体に感
じない位の比較的低いものである。なお、この弱い出力
を出すための処理は、後述の治療時のものと同様であ
る。
そして、前記弱い出力を出している間に、マイクロコン
ピュータ21は入力ポートの状態を判断し、この状態に
より出力用電極12a,12bが人体に装着されているか否か
を判断する(ステップ)。出力用電極12a,12bが人体
に装着されていなければ、両電極12a,12bは非導通状態
であるから、トランジスタ96はオフで、入力ポートの
状態はHIGHである(P6≠0)。P6≠0であれば、ステッ
プに戻る。
一方、出力用電極12a,12bが人体に装着されていれば、
両電極12a,12bは人体を介して導通状態となり、トラン
ジスタ96のベースの電圧が上がり、このトランジスタ96
がオンになるから、入力ポートの状態はLOWになる(P
6=0)。P6=0であれば、基準電圧発生手段32におい
て基準電圧の値の設定が変えられる(ステップ)。こ
の基準電圧値の設定は、出力ポートのLOW、HIHG
の組合わせによってなされ、抵抗91,92,93の抵抗値を適
当に設定すれば、23=8通りの電圧値の設定が可能であ
る。なお、タクトスイッチ13を操作する毎に、出力ポー
トのLOW、HIGHの組合わせは循回的に変化する。
その後、タイマーがオンになる(ステップ)。このタ
イマーは、オン後刺激パルスの周期たとえば33.3msecた
って割込を入れるものである。そして、タイマーがオン
になると同時に、第4図(a)および第5図(a)(b)に示
すように、まず、マイクロコンピュータ21内の第1発振
手段23により出力ポートから周期0.11msec程度で矩形
波の発振パルスが出力される(ステップ)。この発振
パルスは、たとえば10サイクル単位で出力される。な
お、第5図(a)は第5図(b)の左側の部分の拡大図であ
る。そして、この発振パルスにより第1高電圧発生・蓄
積手段25のトランジスタ51がオン・オフするが、コイル
52によりトランジスタ51のオフ直後にこのトランジスタ
51のコレクタ側に逆起電力で高電圧が発生する。こうし
て、低い電池電圧VDが昇圧されて昇圧パルスとして高電
圧が発生するが、発生された高電圧がコンデンサ55に徐
々に蓄積されていく。
そして、このコンデンサ55の充電電圧の値と3つの出力
ポートのHIGH、LOWの組合わせにより設定されて
いる基準電圧の値との比較が行なわれる。(ステップ
)。この比較は、第5図(a)に矢指で示すように、10
サイクル分の発振パルスが出力される毎に行なわれる
が、この比較が行なわれるときのみに、コンデンサ55の
充電電圧を検出する電圧検出手段31と基準電圧発生手段
32とが作動する。すなわち、前記矢指で示す時点に出力
ポートがHIGHになり、トランジスタ85,81がオンにな
って、抵抗82,83間にコンデンサ55の充電電圧に対応す
る分圧が生じ、この抵抗82,83の接続点aの電圧が入力
ポートへ出力される。これとともに、タクトスイッチ
13の操作により設定された組合わせで出力ポート
が選択的にHIGHになり、この組合わせにより変化する抵
抗91,92,93と抵抗94の接続点の電圧が基準電圧として入
力ポートへ出力される。
そして、コンデンサ55の充電電圧値に対応する接続点a
の電圧の値が設定された基準電圧の値よりも小さけれ
ば、タクトスイッチ13が操作されたか否かの判定が行な
われ(ステップ)、スイッチ入力があればA=1とし
た(ステップ)後、ステップに戻り、さらに10サイ
クル分の発振パルスが出力された後、電圧の比較が行な
われる。
一方、コンデンサ55への充電が進み、接続点aの電圧が
基準電圧以上になると、ポートからの発振パルスの出
力が停止されるとともに、この停止までの間にポート
から出力された発振パルスの個数が記憶される(ステッ
プ)。その後、スイッチ入力待期状態(ステップ)
となり、スイッチ入力があればA=1とされる(ステッ
プ)。こうして、基準電圧に対応した高電圧がコンデ
ンサ55に蓄えられる。
ついで、ポートからの出力開始後1周期分の時間が経
過すると、タイマーがオンになり(ステップ)、第4
図(b)および第5図(b)に示すように、第2発振手段24
により出力ポートから同じく約10KHz程度で発振パル
スが出力され(ステップ)、この発振パルスにより同
様にして第2高電圧発生・蓄積手段28のコンデンサ66が
充電されていく。そして、ポートから出力された発振
パルスの個数とステップで記憶された前回のポート
から出力された発振パルスの個数との比較が行なわれる
(ステップ)。ここでポートからの発振パルスの個
数がポートからの発振パルスの個数より小さければ発
振が続けられ、両者が等しければポートからの発振パ
ルスの出力が停止される(ステップ)。すなわち、第
5図(b)に示すように、ポートからの発振パルスの出
力時間taとその後のポートからの発振パルスの出力時
間tbとは等しくなる(ta=tb)。こうして、コンデンサ
66にコンデンサ55とほぼ同じ値の高電圧が充電される。
また、ポートからの出力開始後1周期分の時間が経過
すると、タイマー割込が入り、第4図(a)および第5図
(b)に示すようにそれまでLOWだった出力ポートがHIG
Hになる(ステップ)。そうすると、第1出力手段26
のトランジスタ60がオンになるとともに、トランジスタ
56がオンになり、コンデンサ55に蓄積された電荷が、第
4図(c)に示すように、出力用電極12a,12bに接続され
た人体抵抗72に放電される。このとき、人体に刺激とし
て感じる。なお、出力ポートがHIGHになる時間すなわ
ち刺激パルスのパルス幅は約0.1msecである。その際、
コンデンサ55の充電電圧によって、刺激の強弱が変わる
ことになる。
一方、ポートからの出力開始後1周期分の時間が経過
してタイマー割込が入ったときには、第4図(b)および
第5図(b)に示すように、出力ポートがHIGHになり、
コンデンサ66に蓄えられた電荷が第2出力手段29のトラ
ンジスタ67を介して出力用電極12a,12bに接続された人
体抵抗72に放電される。
また、人体に刺激パルスが出力されているとき、入力ポ
ートの状態により出力用電極12a,12bが人体に装着さ
れているか否かが判断される(ステップ)。そして、
人体に装着されている場合、これまでの1周期分の時間
内にスイッチ入力があったか否かが判断され(ステップ
)A=0ならばそのままステップに戻り、A≠0な
らばA=0として(ステップ)、ステップに戻り、
基準電圧の設定が変えられる。一方、人体に装着されて
いないならば、すなわち、治療器本体11が人体から外さ
れていたならば、マイクロコンピュータ21はSTOPモード
になる(ステップ)。
なお、フローチャートには図示していないが、前記タイ
マーとは別のタイマーにより、たとえば電源投入後30分
して割込が入り、治療器本体11が人体に装着されていて
も、強制的にSTOPモードになる。この状態でタクトスイ
ッチ13を押すと、入力ポートがHIGHになることによ
り、STOPモードから復帰する。
こうして、とくに第4図および第5図(b)に示すよう
に、ポートから交互にパルスが出力されることによ
り、各高電圧発生・蓄積手段25,28のコンデンサ55,66に
それぞれ蓄えられた電荷が各出力手段26,29をそれぞれ
介して同一の出力用電極12a,12bから人体に放電され
る。そして、ポートからの出力時刻はポートからの
隣接する出力時刻の中点であり、かつ、両コンデンサ5
5,66には同じ値の電圧が充電されているので、各ポート
からの出力パルスの周波数の2倍の周波数で、人体
に同じ電圧の刺激パルスが出力されることになる。
ところで、第1出力手段26に接続されたポートからの
出力終了直後に第1発振手段23が発振を開始し、第2出
力手段29に接続されたポートからの出力終了直後に第
2発振手段24が発振を開始するが、基準電圧発生手段32
で設定された基準電圧によっては、taが伸び、第5図
(c)に示すように、両発振手段23,24の発振期間が重な
ることがある。しかしながら、マイクロコンピュータ21
の制御により、各ポートから出力される各発振パル
スの位相は半周期ずらされ、両ポートが同時にHIGH
になることはない。なお、第5図(c)の矢指は、電圧検
出手段31が作動される時刻を示している。
また、基準電圧が最大で、コンデンサ55の充電電圧に対
応するa点の電圧が基準電圧に達しない場合であって
も、刺激パルスの周期を決めるタイマーの割込が入れ
ば、出力ポートはHIGHになる。この場合は、第2発振
手段24の発振も、ポートがHIGHになるまで続くことに
なる。なお、第4図はこの場合を示している。
上記構成によれば、1つの導子出力部27に対して、発振
手段23,24と高電圧発生・蓄積手段25,28と出力手段26,2
9とからなる充放電回路を2つ設け、各充放電回路から
導子出力部27への放電のタイミングをずらしたので、各
高電圧発生・蓄積手段25,28ではコンデンサ55,66に十分
な高電圧を充電するのにそれぞれ時間がかかるとして
も、人体に出力される刺激パルスの周波数は上げること
ができる。したがって、この周波数の設定においても幅
広い対応が可能になる。
また、電圧検出手段31を第1高電圧発生・蓄積手段25に
対してのみ設け、第1発振手段23が発振したパルスの個
数と同じ個数のパルスを第2発振手段24に発振させるの
で、充放電回路が2つあるのに、電圧検出手段31は1つ
で済み、人体への出力電圧を調整するための構成が簡単
になる。
ところで、電圧検出手段31において、トランジスタ81,8
5がなかったとすると、抵抗82,83により常時放電してし
まうので、無駄な電流消費が生じるとともに、十分な電
圧の刺激パルスが得られないことにもなる。ところが、
上記構成によれば、一時的にのみトランジスタ81,85を
オンにして電圧検出手段31を作動させ、コンデンサ55の
充電電圧を検出するので、分圧用の抵抗82,83を介して
の放電による損失を少なくできる。
さらに、発振パルスが出力されるポートが同時にHI
GHになることがなく、高電圧発生のための各コイル52,6
3に電流が流れる期間が互いに重ならないので、消費さ
れる電源電流が平滑化され、一時的に大きな電流が流れ
ることによる電源電圧のドロップを防止できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、つぎのような効果が得られる。
請求項1の低周波治療器では、人体への出力用の1つの
導子出力部に対して発振手段と高電圧発生・蓄積手段と
出力手段とからなる充放電回路を複数個設け、出力制御
手段により各出力手段を制御して各高電圧発生・蓄積手
段で蓄積された高電圧の導子出力部への放電のタイミン
グを相互にずらすので、各高電圧発生・蓄積手段ではコ
ンデンサに十分な高電圧を蓄積するのに時間がかかると
しても、人体に出力される刺激パルスの周波数を上げる
ことが可能になる。したがって、この周波数の設定にお
いても、幅広い対応が可能になる。
さらに、請求項2の低周波治療器では、人体への刺激パ
ルスの強さを調整するためにコンデンサの充電電圧を検
出する電圧検出手段を1つの高電圧発生・蓄積手段に対
してのみ設け、発振制御手段により電圧検出手段の設け
られた高電圧発生・蓄積手段に対応する高電圧発生用の
発振手段が充電電圧に応じて停止されるまで発振したパ
ルスの個数と同じ個数のパルスを他の発振手段に発振さ
せるので、充放電回路が複数個あるにもかかわらず、電
圧検出手段は1つで済み、人体への出力電圧を調整する
ための構成を簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の低周波治療器の一実施例を示すブロッ
ク図、第2図は同上回路図、第3図は同上フローチャー
ト、第4図および第5図は同上タイミングチャート、第
6図は同上治療器本体の斜視図、第7図は同上治療器本
体の底面図である。 12a,12b……出力用電極、21……出力制御手段および発
振制御手段としての機能を備えたマイクロコンピュー
タ、22……スイッチ入力手段、23,24……発振手段、25,
28……高電圧発生・蓄積手段、26,29……出力手段、27
……導子出力部、31……電圧検出手段、32……基準電圧
発生手段、33……比較手段、41……電源である電池、5
5,66……コンデンサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、 発振手段と、 この発振手段からの発振パルスにより電源電圧を昇圧し
    て高電圧を発生させるとともにコンデンサに蓄積する高
    電圧発生・蓄積手段と、 この高電圧発生・蓄積手段で蓄積された高電圧をパルス
    状に放電させる出力手段と、 この出力手段を介して前記高電圧発生・蓄積手段で蓄積
    された高電圧を出力する正負一対の出力用電極からなる
    導子出力部と、 前記出力手段を制御する出力制御手段とを備え、 1つの前記導子出力部に対して前記発振手段と高電圧発
    生・蓄積手段と出力手段とを複数組設け、 前記出力制御手段は、前記各出力手段を制御して前記各
    高電圧発生・蓄積手段で蓄積された高電圧の放電のタイ
    ミングを相互にずらす ことを特徴とする低周波治療器。
  2. 【請求項2】基準電圧を可変的に発生させる基準電圧発
    生手段と、 この基準電圧発生手段により発生される基準電圧を変化
    させる信号を出力するスイッチ入力手段と、 高電圧が蓄積される高電圧発生・蓄積手段のコンデンサ
    の充電電圧を検出する電圧検出手段と、 この電圧検出手段により検出された充電電圧と前記基準
    電圧とを比較する比較手段と、 この比較手段からの出力に応じて前記充電電圧が基準電
    圧に達したとき発振手段の発振を停止させる発振制御手
    段とを備え、 前記電圧検出手段は、1つの高電圧発生・蓄積手段に対
    してのみ設け、 前記発振制御手段は、前記電圧検出手段の設けられた高
    電圧発生・蓄積手段に対応する発振手段が前記比較手段
    からの出力に応じて停止されるまで発振したパルスの個
    数と同じ個数のパルスを他の発振手段に発振させる ことを特徴とする請求項1記載の低周波治療器。
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