JP3050778U - 電池式電位治療器 - Google Patents

電池式電位治療器

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JP3050778U JP1998000118U JP11898U JP3050778U JP 3050778 U JP3050778 U JP 3050778U JP 1998000118 U JP1998000118 U JP 1998000118U JP 11898 U JP11898 U JP 11898U JP 3050778 U JP3050778 U JP 3050778U
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恭夫 目黒
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株式会社ジャパンナック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の年令区分等の個体差および特定の症
状に適した治療波形を所望に応じて出力し得る、多機能
な電池式電位治療器を提供する。 【解決手段】 電池より成る電源部1から昇圧トランス
4の一次巻線5にバイアス電圧を印加しつつ、クロック
パルス発生部7からのクロックパルスおよび入力部2か
らの各種設定情報に基づいて信号処理部3が発生するス
イッチングパルスをスイッチング部8に入力して昇圧ト
ランス4の一次巻線5のアース接続点5bを連続的に開
閉したとき、昇圧トランス4の二次次巻線9に発生する
高圧高周波パルスを変換部11によって負電位を有する
高圧高周波パルスに変換して、出力端10a,10bよ
り治療部位に出力する。その間、信号処理部3は、入力
部から入力される周波数増減情報、デューティ比増減情
報およびモード設定情報に基づき、前記高圧高周波パル
スの出力波形を調整する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、使用者の年令区分(老人や子供、成人)等の個体差に応じた治療波 形や特定の症状に適した治療波形を出力し得る、多機能な電池式電位治療器に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
電位治療器は、人体に電気エネルギーを与える家庭用の治療器の一種である。 この電位治療器は、人体を交流電界、直流電界または絶縁状態に置いて高電位を 与えて治療する機器であり、この電位治療器を用いて、例えば人体を絶縁状態に 置いた状態で300〜10000Vの負電位を与えると、循環血液中のナトリウ ムおよびカルシウムのイオン化量が増大するため、酸性化している人体をアルカ リ化することができる。この電位治療器は、高電位を用いているが、接地しても 人体に電流が流れないので安全性に優れている。
【0003】 このような電位治療器の一種である電池式電位治療器は、電源として電池を使 用することにより可搬性および携帯性を向上させたものであり、電池(複数個の 乾電池等)より成る電源部から昇圧トランスの一次側にバイアス電圧を印加した とき該昇圧トランスの二次側に発生する高圧パルスを負電位を有する高圧パルス に変換して、その負電位を有する高圧パルスを電極部から治療部位に出力するよ うに構成されている。
【0004】 この電池式電位治療器による電位治療には、電床板を用いる全身治療と、治療 針を用いる部分治療とがある。これら電位治療において、電池式電位治療器の出 力である負電位を有する高圧パルスを人体に効率良く作用させるためには、前記 高圧パルスの出力波形(治療波形)を所望に応じて調整する必要がある。例えば 、前記高圧パルスの周波数を高めることにより電位エネルギーの分布密度を高め ることができ、前記高圧パルスの出力電圧レベルを強めることにより負イオンの 飛散距離を増大させて電位分布領域を拡大することができ、これら調整によって 所望の電位治療効果を得ることができる。また、前記高圧パルスの出力波形を連 続波形とする代わりに例えば休止時間を有する非連続波形とすることにより、特 定の症状に適した治療波形を得ることもできる。
【0005】 出力調整を行う方式の電池式電位治療器の従来例としては、例えば、電源部の 電源電圧端および昇圧トランスの一次側の間に可変抵抗器(ボリューム)を設け てバイアス電圧を可変制御することにより出力電圧レベルを調整するようにした ものがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
電池式電位治療器から出力される負電位を有する高圧パルスは、使用者の年令 区分(老人や子供、成人)に応じて、周波数および出力電圧レベルに関して好適 範囲を有している。しかしながら、上記可変抵抗器を用いる出力電圧レベル調整 方式では、単に出力電圧レベルをアナログ的に調整するだけで周波数の調整を行 わないため、使用者の年令区分の全体をカバーすることができない。 また、上記可変抵抗器を用いる出力電圧レベル調整方式では、使用者が特定の 症状に適した治療波形を選択し得るようにすることができない。
【0007】 本考案は、電池式電位治療器から出力される負電位を有する高圧パルスの治療 波形を使用者の年令区分等の個体差に応じて調整し得るようにすることにより、 上述した問題を解決することを第1の目的とする。 本考案は、電池式電位治療器から出力される負電位を有する高圧パルスの治療 波形を特定の症状に適した治療波形パターンから選択し得るようにすることによ り、上述した問題を解決することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的のため、本願の請求項1に係る考案は、電池より成る電源部と 、該電源部の電源電圧端に一次側を接続される昇圧トランスと、該昇圧トランス の一次側のアース接続点を連続的に開閉するスイッチング部と、周波数増減情報 およびデューティ比増減情報を含む各種設定情報を入力するための入力部と、前 記各種設定情報を記憶する記憶手段と、クロックパルスを発生するクロックパル ス発生部と、該クロックパルス発生部からのクロックパルスおよび前記各種設定 情報に基づきスイッチングパルスを出力して前記スイッチング部を駆動する信号 処理部と、前記電源部から前記昇圧トランスの一次側にバイアス電圧を印加しつ つ該昇圧トランスの一次側のアース接続点を連続的に開閉したとき該昇圧トラン スの二次側に発生する高圧高周波パルスを負電位を有する高圧高周波パルスに変 換する変換部と、該変換部で変換された負電位を有する高圧高周波パルスを出力 するための出力端とを具え、前記信号処理部は、前記入力部から入力される周波 数増減情報およびデューティ比増減情報に基づき、前記負電位を有する高圧高周 波パルスの出力波形を調整するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】 上記第2の目的のため、本願の請求項2に係る考案は、上記請求項1における 各種設定情報は、前記周波数増減情報およびデューティ比増減情報に加えて、前 記負電位を有する高圧高周波パルスに対して予め設定した出力波形パターンを表 わすモード設定情報を含むことを特徴とするものである。
【0010】 本願の請求項3に係る考案は、上記請求項2における予め設定した出力波形パ ターンは、基本連続パルスであることを特徴とするものである。
【0011】 本願の請求項4に係る考案は、上記請求項2における予め設定した出力波形パ ターンは、基本間欠パルスであることを特徴とするものである。
【0012】 本願の請求項5に係る考案は、上記請求項2における予め設定した出力波形パ ターンは、間欠群パルスであることを特徴とするものである。
【0013】 本願の請求項6に係る考案は、上記請求項2における予め設定した出力波形パ ターンは、パルス幅可変群パルスであることを特徴とするものである。
【0014】 本願の請求項7に係る考案は、上記請求項1〜6の何れか1項におけるスイッ チング部、クロックパルス発生部、信号処理部および記憶手段を1つの特定用途 向け集積回路として構成したことを特徴とするものである。
【0015】 本願の請求項1に係る考案によれば、電池より成る電源部から昇圧トランスの 一次側にバイアス電圧を印加しつつ、クロックパルス発生部からのクロックパル スおよび入力部からの各種設定情報に基づき信号処理部から出力されるスイッチ ングパルスによりスイッチング部を駆動して、前記昇圧トランスの一次側のアー ス接続点をスイッチング部により連続的に開閉したとき該昇圧トランスの二次側 に発生する高圧高周波パルスを、負電位を有する高圧高周波パルスに変換して出 力端より治療部位に出力する際に、信号処理部は、入力部から入力される周波数 増減情報およびデューティ比増減情報に基づき前記負電位を有する高圧高周波パ ルスの出力波形を調整するから、電池式電位治療器の負電位を有する高圧パルス の出力波形を電位治療器使用者の個体差に応じて調整することができ、効率の良 い電位治療を行うことができる。 また、上記のようにして前記出力波形の調整のために入力部より入力された各 種設定情報は記憶手段に記憶されるから、同一使用者が電位治療を行う際には記 憶手段に記憶された前回の設定を用いて電位治療を再開することができ、使い勝 手が良い。
【0016】 本願の請求項2に係る考案によれば、上記請求項1における各種設定情報は、 前記周波数増減情報およびデューティ比増減情報に加えて、前記負電位を有する 高圧高周波パルスに対して予め設定した出力波形パターンを表わすモード設定情 報を含むから、電池式電位治療器の負電位を有する高圧パルスの出力波形として 、一般的な治療波形である基本連続パルスや基本間欠パルスは勿論、特定の症状 に適した治療波形を得ることができる。
【0017】 本願の請求項3に係る考案によれば、上記請求項2における予め設定した出力 波形パターンを基本連続パルスとしたから、成人に適した連続的な治療波形を得 ることができる。
【0018】 本願の請求項4に係る考案によれば、上記請求項2における予め設定した出力 波形パターンを基本間欠パルスとしたから、老人や子供に適した間欠的な治療波 形を得ることができる。
【0019】 本願の請求項5に係る考案によれば、上記請求項2における予め設定した出力 波形パターンを間欠群パルスとしたから、肩こり、慢性便秘等の特定の症状に適 した治療波形を得ることができる。
【0020】 本願の請求項6に係る考案によれば、上記請求項2における予め設定した出力 波形パターンをパルス幅可変群パルスとしたから、肩こり、慢性便秘等の特定の 症状に適した治療波形を得ることができる。
【0021】 本願の請求項7に係る考案によれば、上記請求項1〜6の何れか1項における スイッチング部、クロックパルス発生部、信号処理部および記憶手段を1つの特 定用途向け集積回路(ASIC)として構成したから、部品点数減によるコスト ダウンおよび小型化を実現することができる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。 図1は本考案の第1実施形態に係る電池式電位治療器の構成を示す回路図であ る。図1において1は電池より成る電源部であり、この電源部1は所望の電源電 圧となるように接続した複数本の電池(例えば電源電圧を6Vとする場合、1. 5Vの乾電池を4本直列接続したもの)より成り、発生すべき高圧高周波パルス のエネルギー源となる。
【0023】 上記電源部1の電源電圧端は信号処理部3および昇圧トランス4の一次巻線5 の中間タップ5aに接続されている。上記信号処理部3には、後述する各種設定 情報を入力するための入力部2と、入力部2から入力される各種設定情報を記憶 するためのメモリ6と、クロックパルスを発生するクロックパルス発生部7と、 スイッチング部8とが接続されている。上記入力部2は、周波数増減情報を入力 するための周波数増減スイッチ2aと、電池式電位治療器のデューティ比増減情 報を入力するためのデューティ比増減スイッチ2bと、通常の電位治療および特 定の症状に適した電位治療に用いる出力波形パターンを表わすモード設定情報を 入力するためのモード選択スイッチ2cと、これらスイッチから入力される各種 設定情報を信号処理部3に入力するための入出力インターフェース(図示せず) 等を具備して成る。なお、上記各種設定情報を記憶する機能を省略してコストダ ウンする場合にはメモリ6を省略するものとする。
【0024】 上記スイッチング部8は、抵抗Rsおよびそれをベースに接続されたトランジ スタQsより成り、上記トランジスタQsのエミッタは接地され、トランジスタ Qsのコレクタは昇圧トランス4の一次巻線5のタップ5bに接続されている。 上記昇圧トランス4の一次巻線5のタップ5bおよび5cの間にはコンデンサC 1が接続されている。上記スイッチング部8は、クロックパルス発生部からのク ロックパルスおよび前記各種設定情報に基づいて信号処理部3が発生するスイッ チングパルスに応じて、昇圧トランス4の一次巻線5のタップ5bおよびコンデ ンサC1の接続点(アース接続点)を連続的に開閉するスイッチング機能を有し ている。
【0025】 本実施形態においては、上記信号処理部3はマイクロコンピュータまたはEP ROMにより構成されている。また、上記信号処理部3、メモリ6、クロックパ ルス発生部7およびスイッチング部8は、1つの特定用途向け集積回路(ASI C)として構成されており、それにより部品点数減によるコストダウンおよび小 型化を実現している。なお、上記のようにASICとする代わりにIC等を組み 合わて構成してもよい。
【0026】 上記昇圧トランス4の二次巻線9の中間タップ9aにはダイオードD11のア ノードならびにコンデンサC2およびC3の一端が接続され、二次巻線9のタッ プ9bにはコンデンサC3の他端および保護抵抗Rpの一端が接続され、二次次 巻線9のタップ9cにはコンデンサC4の一端が接続されている。上記ダイオー ドD11のカソードはコンデンサC4の他端およびダイオードD12のアノード に接続され、ダイオードD12のカソードおよびコンデンサC2の他端は接地さ れた出力端10aに接続され、保護抵抗Rpの他端は出力端10bに接続されて いる。ここで、上記コンデンサC2〜C4およびダイオードD11,D12は、 電源部1から昇圧トランス4の一次巻線5にバイアス電圧を印加しつつ昇圧トラ ンス4の一次巻線5のアース接続点5bを連続的に開閉したとき昇圧トランス4 の二次巻線9に発生する高圧高周波パルスを負電位を有する高圧高周波パルスに 変換する変換部11を構成する。
【0027】 なお、本実施形態においては、上記負電位を有する高圧高周波パルスは、ピー ク電圧が−300V〜−1000Vとなるとともに周波数が1KHz〜100K Hzとなるように上記各構成要素の定数を設定しておくものとする(1KHz〜 10KHzの周波数は「高周波」と呼べない部分を含んでいるが、従来品の電位 治療器の出力信号の周波数は約50Hzであるため、ここでは「高周波」と呼ぶ ことにする)。
【0028】 次に、本実施形態の電池式電位治療器の作用を説明する。 電源部1から昇圧トランス4の一次巻線5にバイアス電圧を印加した状態で、 クロックパルス発生部7からのクロックパルスおよび入力部2からの各種設定情 報に基づいて信号処理部3が発生するスイッチングパルスをスイッチング部8に 入力して昇圧トランス4の一次巻線5のアース接続点5bを連続的に開閉すると 、昇圧トランス4の二次次巻線9に高圧高周波パルスが発生する。この高圧高周 波パルスは変換部11によって負電位を有する高圧高周波パルスに変換されて出 力端10a,10bより治療部位に出力され、電位治療がなされる。
【0029】 上記電位治療において、使用者がモード選択スイッチ2cにより「基本連続パ ルスモード」を選択した場合、上記スイッチングパルスは図2(a)に例示する ようなデューティー比50%(パルス持続時間:パルス休止時間=1:1)の連 続パルス波形になる。このスイッチングパルスがスイッチング部8に入力される と、電池式電位治療器の出力波形は図2(b)に例示するような基本連続パルス となる。この図2(b)の基本連続パルスは、周波数が高いので、電位分布密度 が高くなる。
【0030】 上記基本連続パルスは、周波数増減スイッチ2aを押すことにより、図2(b )の波形から図3(b)の波形までの範囲で周波数を連続的に増減させることが できる。図3(b)の基本連続パルスは、パルス幅を図2(a)の2倍にした、 図3(a)に例示するようなデューティー比50%の連続パルス波形のスイッチ ングパルスをスイッチング部8に入力したときの電池式電位治療器の出力波形( 治療波形)を示しており、この出力波形は図2(b)の基本連続パルスに比べて 負電位を有する高圧高周波パルスの出力電圧レベルが高くなる。
【0031】 上記電位治療において、使用者がモード選択スイッチ2cにより「基本間欠パ ルスモード」を選択した場合、上記スイッチングパルスは図4(a)に例示する ようなデューティー比25%(パルス持続時間:パルス休止時間=1:3)の間 欠パルス波形になる。このスイッチングパルスがスイッチング部8に入力される と、電池式電位治療器の出力波形は図4(b)に例示するような休止時間を有す る基本間欠パルスとなる。
【0032】 上記基本間欠パルスは、周波数増減スイッチ2aを押すことにより、図4(b )の波形から図5(b)の波形までの範囲で出力波形を連続的に変化させること ができる。図5(b)の基本間欠パルスは、パルス持続時間およびパルス休止時 間を夫々図4(a)の2倍にした、図5(a)に例示するようなデューティー比 25%の間欠パルス波形のスイッチングパルスをスイッチング部8に入力したと きの電池式電位治療器の出力波形を示しており、この出力波形は図2(b)の基 本間欠パルスに比べて負電位を有する高圧高周波パルスの出力電圧レベルが高く なる。さらに、上記基本間欠パルスは、デューティ比増減スイッチ2bを押すこ とにより、図4(b)から図5(b)までの波形におけるパルス持続時間および パルス休止時間の割合を連続的に変化させることができる。
【0033】 上記電位治療において、使用者がモード選択スイッチ2cにより「間欠群パル スモード」を選択した場合、上記スイッチングパルスは図6(a)に例示するよ うなデューティー比50%の基本連続パルス波形の中間に休止時間を設けた間欠 群パルス波形になる。このスイッチングパルスがスイッチング部8に入力される と、電池式電位治療器の出力波形は図6(b)に例示するような中間に休止時間 を有する間欠群パルスとなる。
【0034】 上記間欠群パルスは、周波数増減スイッチ2aを押すことにより基本連続パル ス波形部分の周波数を連続的に変化させることができ、また、デューティ比増減 スイッチ2bを押すことによりパルス休止時間部分の幅を連続的に変化させるこ とができる。
【0035】 上記電位治療において、使用者がモード選択スイッチ2cにより「パルス幅可 変群パルスモード」を選択した場合、上記スイッチングパルスは図7(a)に例 示するようなパルス幅可変群パルス波形になる。このパルス幅可変群パルス波形 は、例えば、パルス持続時間およびパルス休止時間の比が1:1の第1パルスと 、パルス持続時間およびパルス休止時間の比が2:2の第2パルスと、パルス持 続時間およびパルス休止時間の比が3:3の第3パルスとで繰り返し波形部分を 構成するものとする。このスイッチングパルスがスイッチング部8に入力される と、電池式電位治療器の出力波形は図7(b)に例示するような時間の経過につ れて出力電圧レベルおよびパルス幅が変化するパルス幅可変群パルスとなる。な お、入力部2に予め記憶しておくデータを適宜変更することにより上記繰り返し 波形部分を4つ以上のパルスにより構成しても良い。
【0036】 上記パルス幅可変群パルスは、周波数増減スイッチ2a(またはデューティ比 増減スイッチ2b)を押すことにより、パルス幅可変群パルスの繰り返し波形部 分の出力電圧レベルおよびパルス幅を変更することができる。
【0037】 本実施形態の電池式電位治療器を用いる電位治療においては、以下のようにし て使用者の年令区分等の個体差や症状に適した治療波形を得ることができる。 老人や子供が長時間連続して電位治療を行う場合には、電池式電位治療器の出 力である負電位を有する高圧高周波パルスは、周波数および出力電圧レベルを低 くする方が好ましく、また、基本連続パルスよりも基本間欠パルスを用いる方が 好ましい。そのため、老人や子供の長時間の電位治療には図4(b)の基本間欠 パルスが最も適しており、その次に、図4(b)から図5(b)の範囲で波形変 化させた基本間欠パルスが適している。
【0038】 また、成人が電位治療を行う場合には、電池式電位治療器の出力である負電位 を有する高圧高周波パルスとして老人や子供に比べてより電位治療効果の高いも のを使用できることから、前記高圧高周波パルスは周波数および出力電圧レベル が高い方が好ましく、また、基本間欠パルスよりも基本連続パルスを用いる方が 好ましい。そのため、成人の電位治療には図3(b)の基本連続パルスが最も適 しており、その次に、図3(b)から図2(b)の範囲で波形変化させた基本連 続パルスが適している。
【0039】 また、電位治療器の効能、効果として認知されている、頭痛、肩こり、不眠症 、慢性便秘等の特定の症状を有する使用者が電位治療を行う場合には、図5(b )の間欠群パルスまたは図6(b)のパルス幅可変群パルスが適している。この 場合、周波数増減スイッチ2a(またはデューティ比増減スイッチ2b)を押す ことにより、パルス幅可変群パルスの繰り返し波形部分の出力電圧レベルおよび パルス幅を当該症状に応じて適宜調整する(例えば症状が重いほど出力電圧レベ ルを高くする)ものとし、それによりに当該症状に適した治療波形を得ることが できる。
【0040】 本実施形態によれば、上述したように、使用者の年令区分(老人や子供、成人 )等の個体差に適した治療波形および特定の症状に適した治療波形を所望に応じ て出力し得る、多機能な電池式電位治療器を提供することができる。
【0041】 また、周波数増減スイッチ2a、デューティ比増減スイッチ2bおよびモード 選択スイッチ2cによる調整時の各種設定情報(周波数増減情報、デューティ比 増減情報およびモード設定情報)をメモリ6に記憶して、同一使用者が使用する 場合に前回の設定状態で電位治療を再開し得るようにしているため、使い勝手が 良い。
【0042】 また、周波数増減スイッチ2aおよびデューティ比増減スイッチ2bを押すこ とにより、電池式電位治療器から出力される負電位を有する高圧高周波パルスの 周波数およびデューティ比をデジタル的に増減させるようにしたため、前記高圧 高周波パルスの周波数およびデューティ比を高分解能かつ連続的に調整すること ができる。また、その際、前記高圧高周波パルスの周波数およびデューティ比を 同時に調整するから、効率が良い。
【0043】 また、信号処理部3、メモリ6、クロックパルス発生部7およびスイッチング 部8を1つの特定用途向け集積回路(ASIC)として構成したため、部品点数 減によりコストダウンおよび小型化を実現するとともに、上述したような多機能 化にも対処可能な構成とすることができる。
【0044】 また、上述した従来例(可変抵抗器を用いる出力電圧レベル調整方式)に比べ て、電源部の電源電圧端および昇圧トランスの一次側の間に設けた可変抵抗器の 電圧降下によるバイアス電圧低下時のエネルギー損失が生じないため、効率が良 い。
【0045】 なお、入力部2に予め記憶しておくデータおよびそれに対応する入力部2のス イッチを追加することにより、図6(b)および図7(b)とは異なる治療波形 パターンを選択し得るようにすることができる。その場合、例えば、治療部位別 データ、症状別データ、性別データ等を所望に応じて追加すれば、治療部位別、 症状別、男女別に夫々適切な電位治療を行うことができる。 また、図1の電源部1の電源電圧端と信号処理部3との間にタイマを設けて、 使用者が設定した治療時間が経過すると電源がOFFになるようにしても良く、 その場合、電源スイッチ(図示せず)を省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施形態に係る電池式電位治療器
の構成を示す回路図である。
【図2】(a)は第1実施形態の電池式電位治療器の信
号処理部により発生するスイッチングパルスの波形を例
示する図であり、(b)は出力信号である負電位を有す
る高圧高周波パルスの波形を例示する図である。
【図3】(a)は第1実施形態の電池式電位治療器の信
号処理部により発生するスイッチングパルスの波形を例
示する図であり、(b)は出力信号である負電位を有す
る高圧高周波パルスの波形を例示する図である。
【図4】(a)は第1実施形態の電池式電位治療器の信
号処理部により発生するスイッチングパルスの波形を例
示する図であり、(b)は出力信号である負電位を有す
る高圧高周波パルスの波形を例示する図である。
【図5】(a)は第1実施形態の電池式電位治療器の信
号処理部により発生するスイッチングパルスの波形を例
示する図であり、(b)は出力信号である負電位を有す
る高圧高周波パルスの波形を例示する図である。
【図6】(a)は第1実施形態の電池式電位治療器の信
号処理部により発生するスイッチングパルスの波形を例
示する図であり、(b)は出力信号である負電位を有す
る高圧高周波パルスの波形を例示する図である。
【図7】(a)は第1実施形態の電池式電位治療器の信
号処理部により発生するスイッチングパルスの波形を例
示する図であり、(b)は出力信号である負電位を有す
る高圧高周波パルスの波形を例示する図である。
【符号の説明】
1 電源部 2 入力部 2a 周波数増減スイッチ 2b デューティ比増減スイッチ 2c モード選択スイッチ2c 3 信号処理部 4 昇圧トランス 5 一次巻線 6 メモリ 7 クロックパルス発生部 8 スイッチング部 9 二次巻線 10a,10b 出力端 11 変換部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池より成る電源部と、該電源部の電源
    電圧端に一次側を接続される昇圧トランスと、該昇圧ト
    ランスの一次側のアース接続点を連続的に開閉するスイ
    ッチング部と、周波数増減情報およびデューティ比増減
    情報を含む各種設定情報を入力するための入力部と、前
    記各種設定情報を記憶する記憶手段と、クロックパルス
    を発生するクロックパルス発生部と、該クロックパルス
    発生部からのクロックパルスおよび前記各種設定情報に
    基づきスイッチングパルスを出力して前記スイッチング
    部を駆動する信号処理部と、前記電源部から前記昇圧ト
    ランスの一次側にバイアス電圧を印加しつつ該昇圧トラ
    ンスの一次側のアース接続点を連続的に開閉したとき該
    昇圧トランスの二次側に発生する高圧高周波パルスを負
    電位を有する高圧高周波パルスに変換する変換部と、該
    変換部で変換された負電位を有する高圧高周波パルスを
    出力するための出力端とを具え、 前記信号処理部は、前記入力部から入力される周波数増
    減情報およびデューティ比増減情報に基づき、前記負電
    位を有する高圧高周波パルスの出力波形を調整するよう
    にしたことを特徴とする電池式電位治療器。
  2. 【請求項2】 前記各種設定情報は、前記周波数増減情
    報およびデューティ比増減情報に加えて、前記負電位を
    有する高圧高周波パルスに対して予め設定した出力波形
    パターンを表わすモード設定情報を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の電池式電位治療器。
  3. 【請求項3】 前記予め設定した出力波形パターンは、
    基本連続パルスであることを特徴とする請求項2記載の
    電池式電位治療器。
  4. 【請求項4】 前記予め設定した出力波形パターンは、
    基本間欠パルスであることを特徴とする請求項2記載の
    電池式電位治療器。
  5. 【請求項5】 前記予め設定した出力波形パターンは、
    間欠群パルスであることを特徴とする請求項2記載の電
    池式電位治療器。
  6. 【請求項6】 前記予め設定した出力波形パターンは、
    パルス幅可変群パルスであることを特徴とする請求項2
    記載の電池式電位治療器。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング部、クロックパルス発
    生部、信号処理部および記憶手段を1つの特定用途向け
    集積回路として構成したことを特徴とする請求項1〜6
    の何れか1項記載の電池式電位治療器。
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