JPH0669494U - 歯付ベルト又はチェーンを具えた遊星式変速機 - Google Patents

歯付ベルト又はチェーンを具えた遊星式変速機

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JPH0669494U
JPH0669494U JP1655493U JP1655493U JPH0669494U JP H0669494 U JPH0669494 U JP H0669494U JP 1655493 U JP1655493 U JP 1655493U JP 1655493 U JP1655493 U JP 1655493U JP H0669494 U JPH0669494 U JP H0669494U
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JP
Japan
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wheel
planetary
sun
planet
diameter
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Application number
JP1655493U
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English (en)
Inventor
裕樹 石田
稔 駒田
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転力を分散させて伝達するともに、遠心力
の影響を受けにくい遊星式変速機を提供すること。 【構成】 変速機20は、太陽車22と遊星キャリヤ2
3とを軸心を一致させ且つ離間させて回転自在に支持す
るケーシング21と、遊星キャリヤ23に回転自在に設
けられ太陽車22に噛合する複数の遊星車24と、ケー
シング21に一体に設けられ遊星車24が噛合する被噛
合車25とを具えている。遊星車24は、軸心が一致し
且つ一体に回転する小径遊星車38と大径遊星車39と
を有し、小径遊星車38の部分で歯付ベルト26を介し
て太陽車22と連結し、大径遊星車39の部分で被噛合
車25と噛合している。太陽車22と、被噛合車25と
の間の回転力の伝達は、歯付ベルト26、小径遊星車3
8と、大径遊星車39によって行われる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、歯付ベルト又はチェーンが内部に組込まれた遊星式の変速機に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転速度を減速又は増速する装置の一例として、遊星歯車式変速機(遊 星式変速機)がある。 この遊星歯車式変速機は、図3に示すように、太陽歯車11と、この太陽歯車 11と軸心を一致する内歯歯車12と、太陽歯車11と軸心を一致し且つ太陽歯 車11と内歯歯車12とに対して回転する遊星キャリヤ13と、この遊星キャリ ヤ13に回転自在に設けられ太陽歯車11と内歯歯車12とに噛合する複数の遊 星歯車14とを有している。 遊星歯車式変速機10は、太陽歯車11と、内歯歯車12と、遊星キャリヤ1 3との何れか1つを固定し、残りの2つの内一方を入力側、他方を出力側に使用 することによって、減速機として使用したり、増速機として使用したりすること ができるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような遊星歯車式変速機10は、次のような問題点を有してい る。 (1) 複数の遊星歯車14と1つの太陽歯車11との間で回転力の伝達が行われ るため、各遊星歯車14は太陽歯車11に各々同じ噛合量で噛合していないと、 特定の遊星歯車14に回転力が集中的に加わり、その特定な遊星歯車14と太陽 歯車11の歯が欠ける恐れがある。 このため、加工精度、組立精度を高めるか、又は、上記噛合量を均等に調整で きるように、各遊星歯車14と太陽歯車11の何れかの歯車に位置調整機構(図 示省略)を特別に設けなければならない。 (2) 遊星歯車14と太陽歯車11との互いに噛合している歯は、標準インボリ ュート歯型の場合、1,2枚であるため、歯の強度を高めなければならない。 (3) 内歯歯車12を固定し、太陽歯車11を入力側、遊星キャリヤ13を出力 側として使用した場合、遊星歯車14は、太陽歯車11の周囲を公転し、図3に 示す遠心力Aによって内歯歯車12に押付けられるとともに、太陽歯車11から 離れ、太陽歯車11との噛み合いが不十分な状態で回転力の伝達が行われること がある。このため、遊星歯車14が遠心力によって移動しないように、拘束機構 を設けなければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、太陽車と遊星キャリヤとを軸心を一致させ且つ離間させて回転自在 に支持するケーシングと、前記遊星キャリヤに回転自在に設けられ前記太陽車に 噛合する複数の遊星車と、前記ケーシングに一体に設けられ前記遊星車が噛合す る被噛合車とを具えた遊星式変速機において、前記遊星車は軸心が一致し且つ一 体に回転する小径遊星車と前記小径遊星車より大径の大径遊星車とを有し、前記 小径遊星車の部分で歯付ベルト又はチェーンを介して前記太陽車と連結し、前記 大径遊星車の部分で前記被噛合車と噛合している遊星式変速機により、前記の課 題を解決した。
【0005】
【作用】
遊星歯車式変速機は、太陽車と、被噛合車と、遊星キャリヤとの何れか1つを 固定し、残りの2つの内一方を入力側、他方を出力側に使用することによって、 減速機として使用したり、増速機として使用したりすることができる。 太陽車と、被噛合車との間の回転力の伝達は、歯付ベルト又はチェーンと、小 径遊星車と、大径遊星車によって行われる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1、図2に基づいて説明する。 変速機20(図1参照)は、ケーシング21と、2つの太陽歯車(太陽車)2 2と、遊星キャリヤ23と、2つの遊星歯車(遊星車)24と、被噛合車25と 、2本の歯付ベルト26を有している。
【0007】 ケーシング21(図2参照)は、2枚の円板31と、この2枚の円板31を接 続する複数のピン32とで構成されている。複数のピン32は、後述する第1、 第2軸33,34を中心とする円35(図1参照)上に等間隔に設けられて被噛 合車25を構成し、従来の内歯歯車に相当するものである。
【0008】 ケーシング21(図2参照)には、軸心C1,C2が互いに一致する第1軸3 3と第2軸34とが間隔をおいて突き合わせるようにして回転自在に支持されて いる。 第1軸33には、軸心を一致させて2つの太陽歯車22が一体に設けられてい る。なお、2つの太陽歯車22は、2つの太陽歯車22を合わせた厚みを有する 1つの太陽歯車であってもよい。 第2軸34には、遊星キャリヤ23が軸心を一致させて一体に設けられている 。
【0009】 遊星キャリヤ23(図2参照)には、第1、第2軸33,34と平行な支持軸 36が2本突設されている。 支持軸36の一端は、第1軸33に回転自在に設けられた支持板37に支持さ れている。 各支持軸36,36には、遊星歯車24が回転自在に設けられている。 遊星歯車24は、小径歯車(小径遊星車)38と、この小径歯車38より大径 の大径スプロケット(大径遊星車)39とで構成されている。小径歯車38とス プロケット39は一体であり、且つ、互いに軸心が一致している。 小径歯車38は、歯付ベルト26によって太陽歯車22に連結されている。歯 付ベルト26は、遊星キャリヤ23と支持板37との間に設けられた4つアイド ラローラ40によって歯飛びが生じないように太陽歯車22に確実に噛み合わさ れている。 スプロケット39はピン32に噛合している。
【0010】 なお、第1、第2軸33,34、遊星歯車24、支持板37等の回転する部品 は、公知のベアリング、ブッシュ等の軸受け(図示省略)によって支持されてい るものとする。 又、太陽歯車22と小径歯車38はスプロケットであってもよい。この場合、 歯付ベルト26の替わりにチェーンが使用される。 さらに、大径スプロケット39の代わりに歯車を使用してもよい。この場合、 ケーシング21に設けられた複数のピン32の代わりに内歯歯車が使用される。 なお、歯付ベルト26を使用すると、変速機20の回転音を低くすることがで きる。チェーンを使用すると、歯付ベルト26より大きな回転力を伝達すること ができる。
【0011】 次に、動作を説明する。 ケーシング21を固定し、第1軸33を入力側、第2軸34を出力側とする。 第1軸33を回転させると、太陽歯車22は一体に回転する。 太陽歯車22の回転力は歯付ベルト26によって小径歯車38に伝達され、小 径歯車38は大径スプロケット39を回転させる。 大径スプロケット39は、ピン32に係合しているため、ケーシング21内を 公転しながら自転する。
【0012】 大径スプロケット39の公転によって、遊星キャリヤ23は回転させられる。 これによって、第2軸34は、第1軸33より遅く第1軸33とは反対方向に 回転させられる。 このように、ケーシング21を固定し、第1軸33を入力側、第2軸34を出 力側として使用した場合の変速機20の減速比は、(Zc・Za)/(Zc・Z a−Zd・Zb)である。但し、太陽歯車22の歯数=Za、小径歯車38の歯 数=Zb、大径スプロケット39=Zc、ピン32の本数=Zdとする。
【0013】 変速機20は、この他に次のような使い方がある。 (1) 減速機として使用する場合。 第2軸34を固定し、第1軸33を入力側とし、ケーシング21を出力側とす る。この場合、ケーシング21は第1軸33と同じ方向に回転する。 第1軸33を固定し、ケーシング21を入力側とし、第2軸34を出力側とす る。この場合、第2軸34はケーシング21とは逆方向に回転する。 (2) 増速機として使用する場合。 ケーシング21を固定し、第2軸34を入力側とし、第1軸33を出力側とす る。この場合、第1軸33は第2軸34とは逆方向に回転する。 第2軸34を固定し、ケーシング21を入力側とし、第1軸33を出力側とす る。この場合、第1軸33はケーシング21と同一方向に回転する。 第1軸33を固定し、第2軸34を入力側とし、ケーシング21を出力側とす る。この場合、ケーシング21は第2軸とは逆方向に回転する。
【0014】
【考案の効果】
本考案の変速機は、太陽車と各遊星車とが、歯付ベルト又はチェーンによって 連結されているため、次の効果を奏する。 (1) 太陽車と遊星車の取付け間隔精度と加工精度を従来程高めなくても回転力 を円滑に伝達することができる。このため、特定の遊星車に回転力が集中的に加 わるようなことがなく回転力を円滑に伝達することができるとともに、従来必要 とされていた位置調整機構を省略することができる。 (2) 歯付ベルト又はチェーンが太陽車と遊星車に係合している歯数は、従来の 太陽車と遊星車とが互いに噛合している歯数よりも多く、伝達する回転力を分散 することができる。このため、太陽車と遊星車の強度を従来程高めなくても歯の 欠損を防止することができる。 (3) 係合している歯数が多くなると、太陽車と遊星車の歯(歯車の歯又はスプ ロケットの歯)を従来より少なくすることができ、太陽車と遊星車の加工コスト を低くすることができる。 (4) 遠心力によって遊星車が被噛合車に押付けられそうになった場合、歯付ベ ルト又はチェーンは遊星車を受け止め、従来の拘束機構と同様な役目をするため 、従来必要とされていた拘束機構を省略することができる。 (5) 遊星車が小径遊星車と大径遊星車とで構成されているため、大径遊星車と 被噛合車の噛合比に捉われることなく、太陽車と遊星車と歯付ベルト又はチェー ンを交換することができ、変速比を自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の変速機の、ケーシングの円板を取り外
した状態の正面図である。
【図2】図1の右側面図であり、一部断面で表わした図
である。
【図3】従来の変速機の正面図であり、図1に相当する
図である。
【符号の説明】
20 遊星式変速機 21 ケーシング 22 太陽歯車(太陽車) 23 遊星キャリヤ 24 遊星歯車(遊星車) 25 被噛合車 26 歯付ベルト 38 小径歯車(小径遊星車) 39 大径スプロケット(大径遊星車)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽車と遊星キャリヤとを軸心を一致さ
    せ且つ離間させて回転自在に支持するケーシングと、前
    記遊星キャリヤに回転自在に設けられ前記太陽車に噛合
    する複数の遊星車と、前記ケーシングに一体に設けられ
    前記遊星車が噛合する被噛合車とを具えた遊星式変速機
    において、前記遊星車は軸心が一致し且つ一体に回転す
    る小径遊星車と前記小径遊星車より大径の大径遊星車と
    を有し、前記小径遊星車の部分で歯付ベルト又はチェー
    ンを介して前記太陽車と連結され、前記大径遊星車の部
    分で前記被噛合車と噛合していることを特徴とする、遊
    星式変速機。
JP1655493U 1993-03-12 1993-03-12 歯付ベルト又はチェーンを具えた遊星式変速機 Pending JPH0669494U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010107188A2 (ko) * 2009-03-18 2010-09-23 Na Young Bae 자동 무단 변속장치
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WO2016108299A1 (ko) * 2014-12-29 2016-07-07 주식회사 씨티에스 무단 변속장치
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