JPH066946U - 燃焼制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼制御装置において、点火初期のある一定
時間は一定燃焼量ではなく、最大燃焼量を抑えた形で、
室温と設定室温の比較により、燃焼量を制御するように
する。 【構成】 本考案の燃焼制御装置は、バーナに燃料を供
給するポンプ１とこのポンプ１の燃料供給量を制御する
ポンプ制御回路２と、燃料に点火するための点火器３
と、室温を検出する室温検出手段４と、希望の室温を設
定するための設定室温入力手段５と、室温と設定室温を
比較することにより燃焼量を決定し、ポンプ制御回路２
へ指令を送るとともに点火時に点火器３に作動指令を送
るマイクロコンピュータ６を備え、かつ、点火初期の一
定時間は最大燃焼量よりも小さい燃焼量で室温制御を行
わせる燃焼量調節回路７を備えたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は石油温風暖房器等の燃焼制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の燃焼制御装置は、点火初期のまだバーナが暖まっていないとき に燃焼量を最大にすると、燃料供給量が多すぎて良好な燃焼が得られないため、 一定時間は一定の小さい燃焼量で燃焼し、一定時間経過後から、室温制御により 燃焼量を変化させていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の方法では、例えば燃焼量が強、中、弱、微の４段階とし、弱か 微の燃焼であれば点火初期でも良好な燃焼が得られるとすると、一定時間、弱の 燃焼量で燃焼させた場合には、その間は、室温が設定温度よりも高くて微燃焼に したい場合でも弱燃焼のままとなり、室温がどんどん上がっていってしまう可能 性がある。逆に一定時間、微の燃焼量で燃焼させた場合は、室温が低いときでも 弱燃焼にならず、微燃焼のままとなり、室温がなかなか上昇しないという不具合 が生じる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記不具合を解消するために、点火初期の一定時間は最大燃焼量より も小さい燃焼量で室温制御を行わせる燃焼量調節回路を備えたものである。

【０００５】

【作用】

本考案の燃焼制御装置は、点火初期の一定時間も小さい燃焼量で室温制御を行 い、上記例の場合は点火初期の一定時間は室温と設定室温を比較し、弱燃焼か微 燃焼で燃焼するものである。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図１は本考案の一実施例野 回路ブロック図であり、１はバーナ（図示せず）に燃料を供給するポンプ、２は このポンプ１への燃料供給量を制御するポンプ制御回路、３は燃料に点火するた めの点火器であり、これらはマイクロコンピュータ６に接続される。また４は室 温を検出する室温検出手段、５は希望の室温を設定するための設定室温入力手段 であり、これらもマイクロコンピュータ６に接続され、マイクロコンピュータ６ は室温と設定室温を比較することにより燃焼量を決定し、ポンプ制御回路２と点 火器３へ指令を送るとともに、７は点火初期の一定時間は最大燃焼量よりも小さ い燃焼量で室温制御を行わせる燃焼量調節回路を示し、ポンプ制御回路２に接続 されている。

【０００７】 次にこの構成による動作の例を図２のフローチャートを基に説明する。

【０００８】 本実施例の燃焼器の燃焼量は強、中、弱、微の４段階とし、また弱以下の燃焼 量で燃焼すれば、点火初期のバーナが暖まっていない状態でも良好な燃焼量が得 られるものとする。

【０００９】 まず、点火開始すると、室温と設定室温を比較することにより、強、中、弱、 微の何れかの燃焼量を決定する。また点火開始からある任意の時間経過するか、 図にはないが炎を検出して着火したことを確認したらマイクロコンピュータ６の 指令で点火器３が停止するものとする。そして点火開始から一定時間経過したか どうかの判断をし、一定時間経過していた場合はその決定された燃焼量でそのま ま燃焼させるようにマイクロコンピュータ６がポンプ制御回路２へ指令を送り、 一定時間経過していない場合は、決定された燃焼量が強か中であれば、燃焼量調 節回路７により、弱燃焼になるように制御され、決定された燃焼量が弱か微であ れば、そのまま弱か微燃焼となる。

【００１０】 なお本実施例では燃焼量が４段階の場合を示したが、燃焼量がもっと多段にな ればよりきめ細かい制御が可能になり、より効果が大きくなる。

【００１１】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、点火初期に室温に関係なく一定燃焼量で燃焼す るのではなく、最大燃焼量を抑えた形で室温制御を行うので、その間に室温が上 がり過ぎたりすることがなくなり、また室温が低いときでも従来よりも室温の上 昇スピードが早くなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例の回路ブロック図である。

【図２】本考案一実施例の動作を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１ ポンプ ２ ポンプ制御回路 ３ 点火器 ４ 室温検知手段 ５ 設定室温入力手段 ６ マイクロコンピュータ ７ 燃焼量調節回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バーナに燃料を供給するポンプ（１）と
   このポンプ（１）の燃料供給量を制御するポンプ制御回
   路（２）と、燃料に点火するための点火器（３）と、室
   温を検出する室温検出手段４と希望の室温を設定するた
   めの設定室温入力手段（５）と、室温と設定室温を比較
   することにより燃焼量を決定し、前記ポンプ制御回路
   （２）へ指令を送るとともに点火時に前記点火器（３）
   に作動指令を送るマイクロコンピュータ（６）を備え、
   かつ、点火初期の一定時間は最大燃焼量よりも小さい燃
   焼量で室温制御を行わせる燃焼量調節回路（７）を備え
   たことを特徴とする燃焼制御装置。