JPH0668660B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0668660B2
JPH0668660B2 JP60150598A JP15059885A JPH0668660B2 JP H0668660 B2 JPH0668660 B2 JP H0668660B2 JP 60150598 A JP60150598 A JP 60150598A JP 15059885 A JP15059885 A JP 15059885A JP H0668660 B2 JPH0668660 B2 JP H0668660B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、印刷機、プリンター、複写機等のように定着
用ローラ対を備える画像形成装置に関する。
(従来技術) 従来では、未定着像をシート上に加熱加圧又は圧力のみ
で定着するローラ型定着装置が実用化されている。
中でも圧力定着装置はローラ対間にシートを案内して搬
送し、強圧をシート及び未定着トナー像に与えるように
構成されている。この装置例は、米国特許第4,235,166
号明細書、米国特許第4,192,229号明細書、米国特許第
4,022,122号明細書等に開示されている。これらにはシ
ート挟持搬送するローラ対を交差させて均一化した圧力
を得るように構成した発明が開示されている。
この時、シート(紙P)の前縁全体がローラ対間の圧接
部へ一度に進入すると、ローラの駆動源には一度に大き
な負荷が加わることになる。
この問題を解決するために、ローラ対の圧接部へ紙を徐
々に送り込む構成(第1図、後述する)が提案されてい
る。これを示す公報として実開昭53−40248号公報があ
る。ところが、この構成をとった場合、記録材としての
紙を圧接部に対して斜行させて進入できるので衝撃を軽
減できるものの、記録材の搬送状態に極端な変化が生じ
るため記録材後端域において巾方向にずれる欠点があっ
た。この原因としてはローラ対交差によるループ形成が
考えられる。
本件発明者等は、この問題は、画像転写位置とローラ対
ニツプ部との距離が記録材の長さよりも短い場合、記録
材後端部近傍における画像のずれとなって現れることを
見出した。近年電子写真装置などは小型化の傾向にあ
り、画像転写位置とローラ対ニツプ部との距離は短くな
る傾向にあるのでこの問題は重量である。
本発明者らは、転写型の電子写真複写機に使用した場合
についてさらに検討したところ、第3図、第4図に示す
ような現象を解明した。
第3図は紙面を見る方向からみた上面図で、図中5は感
光ドラムであり、該ドラム5から現像象が紙P上に転写
される。ローラ対のニツプ線Nは、画像転写部を通って
記録材進行方向に直角な直線M(以下転写部延長線と呼
ぶ)に対して角度θ傾斜しており、したがって、ニツプ
線Nは転写部延長線Mと点Oで交差する。図中実線で示
された紙Pはローラ対を通過中の状態を示し、点線で示
された紙Pはニツプ部に至る前の紙Pの状態を示す。P0
は紙Pの先端縁である。
ここで、この構成による画像転写の状態を見るために、
感光ドラム上の1点Qにおいて感光ドラムから紙Pに転
写される画像、すなわち、紙Pの進行方向と直角方向の
直線としてコピーされるべき画像を考える。
紙Pの先端がローラ対に挟まれていない時の紙Pの動き
はローラ対の影響を受けないので、紙Pは、点線で示す
ごとく、転写部延長線Mと直角方向(矢印A0方向)に進
み、紙Pに転写される画像は、転写部延長線Mに直角な
直線Lとなる。
つぎに、紙Pも先端縁P0がローラ対1,2のニツプ線Nに
到達した時の画像を点Bとすると、この後は、ニツプ部
の直角方向(矢印A方向)に搬送されるので、紙Pは斜
めに送られることになる。したがって、点Qで転写され
る点B以降の像は直線BQで示されるごとく傾斜した直線
となる。したがって、紙Pの後端に転写される点は、直
線BQの延長線と後端縁との交点Cとなる。
このようにして、直線Lおよびその延長線として記録さ
れるべき、画像は第4図に示すようにその後端部が直線
BQとして傾斜して記録され、後端部におけるずれ量は、
直線Lの延長線と紙P後端縁との交点をHとしたとき▲
▼である。なお、直線Lの延長線と直線BQのなす角
度LQBHは、転写部延長線Mとニツプ線Nとなす角θに等
しい。
以上の分析は交差角を有したローラ対についても、前述
のニツプ線Nを第3図にニツプ線Nに対応させれば、そ
のまま該当する。
このように、単純にローラ対の作るニツプ部に対して紙
Pの先端縁P0を交差角θ(0<θ<90゜)で進入させる
だけでは画像ずれという問題があることが本発明者らに
よって解明された。
本発明は、このように新たに解明された問題をも解決で
きる発明である。
(発明の目的) 本発明の主な目的は、像形成位置と定着処理位置との間
に生じる記録材のループ状態による不都合を解決するこ
とにある。
本発明の他の目的は、転写部や現像部のように記録材に
未定着像を形成する位置と、定着用ローラ対が定着処理
を行う位置との距離が記録材長さより小である時に生じ
る後端画像乱れを防止することにある。
本発明の他のさらなる目的は、以下の説明中で明らかに
なるであろう。
(実施例) 第1図は本発明を電子写真装置に適用した実施例であ
る。
5は像担持体としての感光ドラムで、アモルフアルシリ
コンの感光層を有している。感光ドラム周辺には、一般
的な帯電器8、像露光部を形成するスリツト7、現像器
9、記録材としての紙Pへ未定着トナー像を形成する転
写部M0を形成する転写装置10、残存トナーのクリーニン
グ装置11が設けられている。6は通常のレンズ、ミラ
ー、ランプからなる露光装置又はレーザビーム光学装置
等のように光像を形成する光情報形成手段である。
紙Pは、カセツト21内に多数枚収納されており、像形成
開始に伴ってピツクアツプローラ13によって1枚づつカ
セツト21から送り出される。12はレジストローラで、紙
Pの先端縁P0を把持し、感光ドラム5上に形成された像
に紙Pが対応するタイミングで紙Pを転写部M0へ送る。
15は圧力定着装置のローラ対3,4の圧接部N0へ紙を導び
く案内板で、多少の凹部を形成するように傾斜してい
る。紙Pは圧接部N0で一部が挾圧されるまで、案内板15
の表面に密着する。この案内板を搬送ベルトのような回
転体とする時は、紙Pは、回転体表面に担持されるが、
どちらにしても紙Pの実質的な搬送路長はこれらの表面
で決定される。
第1図中のローラ3,4の圧接部N0は、手前から奥側に向
っているが、第2図にも示されるように奥側にいくに従
って、転写部M0から遠ざかる(l1<l2)ように形成され
ている。このローラ3,4の構成は第2図を用いて後述す
る。ローラ3,4は、夫々の小径部(径r3,r4)が手前側に
あり、夫々の大径部(径r′3,r′)が奥側にあっ
て、夫々の部分の中心を図示すると点03,0′3,04,0′
で示される。尚、ローラ3,4は、夫々に装着されたギア3
1、41がギア32,42からの駆動を受けていることで、圧接
部の上,下での速度が同一である。14は駆動手段で、ギ
ア32,42、排紙ローラ22、後述するカム18、感光ドラム
5、レジストローラ対12、ピツクアツプローラ13へ回転
駆動力を伝達する。
ローラ3、4は第2図、第7図に示されるように、ロー
ラ軸R3,R4方向に関して左右夫々の径r3,r′、r4,r′
が異なり、r3<r′、r4<r′であって、小径部
r3,r4が一端の同じ側に、大径部r′3,r′が他端の同
じ側に夫々位置している。圧接部N0は、転写部M0、紙P
の先端縁P0の夫々に対して角度θ(0<θ<90゜)をも
って配置され、本例では、ローラ3の軸R3を転写部M0
平行となるようにすると共に感光ドラム5の回転軸に対
し平行配置している。従って、ローラ3,4夫々の小径部r
3,r4側の一端は、圧接部N0のうち転写部M0に最も近い位
置であって、紙Pの先端縁P0を最初に挾持する部分を形
成する。紙Pの先端縁の小径部r3,r4側の端部が実質的
に通る最短搬送路長をl1とすると、紙Pの先端縁の大径
部r′3,r′側の端部はl1より大の搬送路長l2を通っ
て圧接部N0へ至る。
ローラ3,4は夫々の軸R3,R4を通った断面が第2図に示す
ように等脚台形であって、夫々の大径部は夫々の小径部
よりも高速回転し、紙Pの搬送力も高い。ローラ3,4の
軸R3,R4は角度α(=2θ)で交差するように配置さ
れ、圧接部N0での長手方向の圧力分布を均一化してい
る。
ここで、円錐台形のローラを用いた場合の紙Pの搬送状
態について、第8図を用いて説明する。尚、第8図中の
破線長方形は、均一径ローラによって搬送されたものを
示している。説明の便宜ローラ対を交差させない場合に
ついてまず説明する。ニツプ線Nは紙Pの進行方向と直
角である。円錐台形ローラの母線の延長線と該ローラの
軸線との交点をOとする。
紙Pがニツプ部に挟まれた状態での紙Pの動きを見るた
めに、紙Pの上の任意の位置において、紙Pの先端縁と
平行に引いた直線X3−Y3を考える。第8図には紙P上の
この直線X3−Y3が丁度ニツプ部(図面で右側)に到達し
た状態を示す。これより、ある時間経過後直線X3−Y3は
直線X4−Y4で示される位置となる。このローラ対による
紙Pの搬送力はニツプ線N上の各点においてニツプ線N
と直角であるが、その搬送量はローラの直径の大きい方
が大きい。なぜならば、搬送量は点Oからの距離に比例
するからである。そのため、直線X4−Y4は点Oを通る直
線上にあり、しかも、点X4は点Oを中心として、半径が
点Oと点X3との距離の円弧上に、また点Y4は点Oを中心
として、半径が点Oと点Y3との距離の円弧上にあること
になる。同様に、さらにある時間経過後は直線X5−Y5に
至る。点X5、Y5はそれぞれの円弧の延長上にある。一
方、直線X3−Y3が丁度ニツプ部に到達した時点よりも、
ある時間前には、直線X3−Y3はX2−Y2で示す位置にあっ
たものと仮定される。直線X2−Y2は同様に点Oを通る直
線上にあり、図示のごとく、点X2および点Y2は前記それ
ぞれの円弧の延長上にある。さらに、ある時間前には、
X1−Y1にあったものである。
ここで、紙Pの動きの理解のために付言すると、直線X3
−Y3、直線X4−Y4および直線X5−Y5はニツプ部通過後で
あるから紙Pの先端縁の動きに対応する。一方、直線X1
−Y1および直線X2−Y2は紙Pの先端が未だニツプ部に到
達していないとき紙Pの先端縁の動きには対応しないが
逆に紙Pの先端縁がニツプ部に到達した後の紙Pの後端
の動きには対応する。
一般には紙Pはローラ対に挟まれた後は、そのニツプ線
Nと直角な方向に送られるが、このようにローラの両端
における径差を設け左右の搬送力を変えることで紙Pの
搬送状態を変更できることが理解できる。
次に、この作用効果を利用して得られる紙Pの後端画像
のずれ防止効果について第5図、第6図を用いて説明す
る。第5図は第2図と同様の構成を角度αを0度とした
もので示してある。ニツプ線Nはドラムの軸線に対して
角度θ傾斜している。ローラの母線の延長とニツプ線N
との交点Oを転写部延長線M上の近傍に置くことは、後
述するように優れた効果をもたらすが、ここでは、転写
部延長線M上に置くものとする。図中実線で示された紙
Pはローラ対を通過中の状態を示し、点線で示された紙
Pはニツプ部に至る前の紙Pの状態を示す。
ここで、この構成による画像転写の状態を見るために、
感光ドラム上の1点Qにおいて感光ドラムから紙Pに転
写される画像、すなわち、紙Pの進行方向と直角方向の
直線としてコピーされるべき画像を考える。
紙Pの先端がローラ対に挟まれていない時の紙Pの動き
はローラ対の影響を受けないので、紙Pは、点線で示す
ごとく、転写部延長線Mと直角方向に進み、紙Pに転写
される画像は、転写部延長線Mに直角な直線Lとなる。
つぎに、紙Pの先端縁がローラ対3、4のニツプ線Nに
到達した後は、第8図で説明したごとく送られることに
なる。したがって、点Qで転写される像は曲線BQで示さ
れるごとく半径OQの円弧となる。点Bは紙Pの先端がニ
ツプ部に到達した時に点Qで転写された点である。した
がって、紙Pの後端に転写される点は、円弧BQの延長と
後端縁との交点Cとなる。
このようにして、直線Lおよびその延長線として記録さ
れるべき、画像は第6図に示すようにその後端部が円弧
BQとして記録され、後端縁におけるずれ量は、直線Lの
延長線と紙P後端縁との交点をHとしたとき、▲▼
である。Fig6とFig2との▲▼を比較すればわかるよ
に、ローラ3,4によって修正されていること明らかであ
る。なお、円弧BQの形状は、点Oが転写部延長線M上に
あるので、点Bにおいて直線Lに接するものとなる。
ずれ量▲▼は円弧の半径および点Oの位置により変
化する。円弧の半径は、記録装置に使用可能な円錐台形
状のテーパによって実質的に決まるので、ずれ量は点O
の位置によって決まることになる。しかし、上記の解析
は純粋に理論的なもので、実際には、転写位置での紙P
の拘束状態あるいは紙Pの弾性などにより変化するもの
である。円錐台形状のテーパを通常の記録装置に使用可
能なものとした場合、すなわち、円錐台形の母線を延長
して得られる円錐形の母線の長さが8〜25mとなるよう
なテーパとした場合、点Oの位置を転写部延長線Mの近
傍、特に、転写部延長線Mの両側で、それから40mm以下
の範囲、あるいは、像転写位置とニツパ線N中央との距
離の約1/4の範囲内に置くことが好ましいことが実験
的に得られた。
転写部において転写動作が行なわれるのは直線上のみで
なく、ある程度の巾(紙Pの進行方向)の範囲内である
ことを考慮すると、この巾の延長の範囲内であることが
好ましい。
さらに、第6図におて、円弧BCは点Bにおいて直線Lに
接するが、これは点Oを転写部延長線Mの延長上に置い
たためであり、点Oをローラ対に近づければ、点Bにお
ける円弧の接線は第6図で左上から右下に延るように傾
くので、ずれ量▲▼が増大する傾向となり、逆に、
点Oを転写部延長線Mよりもローラ対から遠ざければ、
点Bにける円弧の接線は第6図で右上から左下に延るよ
に傾くので、ずれ量▲▼あるいは後端部におけるず
れ量の平均値は減少する。したがって、点Oを転写部延
長線Mよりも、ローラ対から離れるように位置させるこ
とが好ましい。
以上の分析および説明は交差角を有した第2図ローラ対
(ただし、r3=r4;r′=r′のとき)についても、
第5図ニツプ線Nを第2図のニツプ線Nと一致してお
り、このニツプ線Nを中心線にもつ第4図ローラと同じ
テーパ量の仮想円錐台形を想定すれば、そのまま該当す
る。
又、上記ローラ対3,4は、共に円錐台形のローラである
が、一方がストレート(均一径)ローラであった場合や
r3=r′の時で中央部が端部r3より小径である逆クラ
ウンローラである場合のように、ローラ3,4の形状が異
なる場合は、ローラ圧接部において実質的に搬送を支配
する円錐台形のローラの母線の傾きを用いた仮想円錐台
形を想定すれば良い。
上記の点Oの位置は交差角を有している場合も適用され
るもので、上述のような実際上の母線を持つ円錐台形や
上述のような仮想円錐台形を含めて「仮想円錐台形」と
してクレーム化している。この仮想円錐台形は、構成さ
れた圧接部での搬送割合から外形を決定して得られる円
錐台形も含むものである。
以下に具体的な数値例を挙げる。
具体例においては、ローラとしてS45C工具鋼を高周波焼
入れし、さらに表面にハードクローム処理したφ36のも
のをローラ対として用いた。すなわち、第2図におい
て、α=1.8゜、θ=0.9゜とし、r3=r4=35.29mm、
r′=r′=36mm、長さ270mmとした。これによ
り、257×364mmの紙Pを送っても後端での巾方向のずれ
量は1mm以内におさえることができた。この値は、ロー
ラ形状を本発明でいうようなテーパを採用しなかった均
一径ローラ又は両端径同一ローラのときに比べ1/10〜
1/12のずれ量であり、その効果は非常に大きなもので
あった。
以下の表1に実験結果を示す。
尚、表1中のサンプル画像1,2,3は3点の画像について
調べたことを意味しているが、ストレートローラの平均
値も同様に行っており、それぞれのばらつきがなかった
ため平均値のみで示している。表1中のマイナス表示
は、変位画像が第9図(本実施例の具体例ローラ)、第
10図(ストレートローラ)となる時(これをプラス表示
する)に対し、直線BHに関して逆側に位置することを意
味する。
ここで直角性とは紙先端縁P0に平行な直線に対して紙後
端で平行度がどれだけずれるかを示すものであり、直線
性とは紙先端縁P0に垂直な線の真直性を示すものであ
る。また、AとBとの差は、直線性を、Aは紙の全長で
考えたときであり、Bは紙が転写を抜け定着部へ達する
までの距離を直線と考え、それ以後におけるズレのみを
考えたときの値である。また、eおよびfは本発明具体
例については第9図に示したもの、ストレートローラに
ついては第10図に示すものである。ストレートローラに
ついて、eおよびfで示されるように傾斜が変化するの
は、ニツプ部の紙先端が入ったとき、紙が直ちに前述の
如く傾斜するのではなく、徐々に傾斜してニツプ部の直
角な方向に近づくためである。
さらに、ローラ間に生ずる印加圧の不均一さをローラの
交差角ででローラ自身のたわみを補正する以外に、ロー
ラを逆クラウン形状等にすることで、ニツプ部での圧力
均一性を出し搬送性を向上させることができた。すなわ
ち、ローラ径を左右非対称のテーパー形状とすることで
紙Pの斜行による悪影響を修正し、さらに逆クラウン形
状とすることで圧力分布の均一化をはかり、紙シワを発
生しにくくすることが可能になった。
この具体例を以下に示す。前述直径が両端部で35.29mm
と36.00mmのテーパーローラに両端部より72mmの領域で
それぞれ中央部が23μ小径となるような双曲面を端部よ
りえがくように逆クラウン形状をつけたところ、圧分布
のばらつきが平均12Kg/cmの荷重を印加したとき、95%
の領域で1.5Kg/cm以内となり紙Pシワの発生頻度が逆
クラウンなしの場合と比較し、0.01%から0.005%に向
上した。
本発明は、厳密な意味での円錐台形ローラに限られるも
のでなく、クラウンあるいは逆クラウンを設けたもので
も、全体としてローラ直径が一方から他方へ大略減少あ
るいは増加するものであれば、すなわち、実質的に円錐
台形であれば、本発明の効果は得られる。
尚、本実施例では圧力定着装置を例として説明してきた
が、加熱定着装置にも本発明を適用することができる。
さらに、本発明は転写部の下流に設けられたローラ対の
搬送力による、転写部への悪影響を防止するものである
から、圧力定着装置に限られるものではなく、仮定着を
行うものや転写部の下流に設けられたローラ対であっ
て、搬送力を有するものであれば適用可能である。
以上説明のごとく、ローラ外径を左右で違え、周速差を
つけることで(好ましくはローラの母線とローラ間の当
接線の延長線との交点の位置を転写部M0のような像形成
部の延長線の近傍に置くことにより)記録材上の画像の
ずれを減少することができる。
第11図、前述したように一方が円錐台形ローラで、他方
が円筒のストレートローラ又は、中央部が両端より小形
の逆クラウンローラで、中央部に対して左右端が対称形
のローラである場合の本発明実施例の概略図である。こ
のように一方を円錐台形ローラにした場合も前述したよ
うな効果を、像形成部M0と圧接部N0との前述した位置関
係で、この圧接部N0のうち像形成部M0に相対的に近い側
の端部に円錐台形ローラの小径部が位置し、相対的に遠
い側の端部にこのローラの大径部が位置することで得ら
れる。
この場合、記録材としての紙を搬送する状態が、円錐台
形によって支配的であり、紙の左右端のうち圧接部N0
早く達する側を相対的に遅く、逆に遅く達する側を相対
的に早くなるように圧接部N0の搬送力が決定されていれ
ば良い。
本発明者らの実験によると紙の裏面に円錐台形ローラを
設けるよりも紙のトナー像側に設ける方がより確実な搬
送力を得られ、さらにトナー像側の円錐台形ローラを強
制駆動することがさらに好ましい搬送力を与えることを
得た。第11図では、トナー像I側に円錐台形ローラ4を
設け、駆動手段14によって駆動されるギア41がローラ4
に装着されている。紙の上にトナーがある面と、紙だけ
の下面とではローラの表面が同じような状態の場合、そ
の搬送力を考えたとき、トナーのある面の方が摩擦係数
が大きいからであろう。このようにローラ対の一方のみ
を円錐台形ローラとすることは、さらに、上,下ローラ
3,4間で夫々のローラの搬送力が異なるのでトナーにせ
ん断力が加わって定着性が向上でき、圧接部N0と転写部
M0との間のループ量が、上下共円錐台形ローラとした場
合よりも少なくでき、装置を小型化できる。さらに、ロ
ーラ対全体に費やされる製造コストは安価なものにでき
る。
ところで前述した円錐台形ローラを、上記ローラ対の少
なくとも一方に設けたローラ定着装置の採用は、ローラ
軸方向の圧接部N0の両端における搬送力の相違をもたら
す。これに対し、感光ドラムによる紙の搬送力とか感光
ドラムへ紙を送るための搬送部材による紙の搬送力は左
右対称であるため、第12図にあるように、転写部7とロ
ーラ対の間で生じる搬送力の差はループUとなり、ロー
ラ小径側の紙が搬送部の案内ガイド15の表面より浮き上
がる現象として生じる。このループUの大きさが小さい
場合や、ローラ3,4の搬送力が大きい場合或いは使用し
た紙が薄手のもので紙の弾性(復元力)が小さい場合は
何らの影響もでないことが多い。ところが、本発明者ら
が、このループUを20mm以上の高さとなるようにし紙の
厚手のものを使用したところ、ループを減少させようと
する力の作用によって円錐台形ローラの効果を減少する
ことが見られた。これを解決するためにはこのローラの
両端の外径差を大きくすれば良いが、外径差の増大は製
造コストを増大させることになる。
本発明者らは、さらにこれを解明して、その解決策を発
明した。実際には、紙の腰の強さにより、生じたループ
は戻ろうとする力がローラニツプ部及び転写部に生じ
る。すなわち、転写部における紙の感光ドラムへの密着
力が弱く、ローラ対側への搬送力よりループが戻り、紙
を押しもどそうとする力の方が大きくなったとき、この
ループによる画像ズレが生じることになる。
そこで本発明者らは、生じるループに合わせ搬送部のロ
ーラ小径側と大径側で搬送部を紙のループに密着させる
ように、部分的に上下させループが戻ろうとする力が生
じないようにすることを発明した。
さらに本発明者は、ローラ対と転写部との距離を137mm
として全長364mm、弾性の小さい64g/m2の紙を通紙した
ところ紙後端が転写部を抜けきるまでに紙の左右で生じ
る搬送力の差によるたわみはローラ小径側で4.2mm遅れ
ていた。従ってループUとしては搬送部中央にあたりで
24mm程度の高さのものが生じてしまうことになる。(搬
送部から完全に浮き上がったとき)そこで、搬送部中央
あたりにローラ大径側に支点をもった搬送部巾方向全域
にわたったコロを設け紙がローラ対に進入してから、最
大通紙長の紙が転写部を抜けきるまで、均一のスピード
でそのコロのローラ小径側を叙々に24mmの高さまであ
げ、さらに、元の平坦な搬送路の状態までもどすことを
行った。その結果常に搬送部と紙が密着可能な状態をつ
くり出すことができ、これにより画像ズレ防止効果が著
しく向上できた。具体的な数値例は、前述の表1が同一
の紙の使用例とするとき、表1中の実施例,具体例のズ
レ量をさらに半分以下にすることができた。
さらに弾性の強い80g/m2紙、128g/m2紙を用いてルー
プによる転写部への悪影響がある場合に、上述した搬送
路を上下させて紙のループを保持するような搬送路変更
手段を適用したところ、表1のズレ量とほぼ同量に抑制
できることを確認した。
第1図、第12図、第13図を用いて搬送路変更手段の具体
例を説明する。
16は案内板15の一部を構成している移動可能なレバー
で、円錐台形ローラ4の小径部側の紙搬送域で、変心カ
ム18に当接し、円錐台形ローラ4の大径部側の紙搬送域
で固定支持器19に移動の支点となるよに保持されてい
る。変心カム18は通常レバー16を案内板が平面をなす定
位置に維持せしめこの状態で紙の搬送を阻害しない。
そして、変心カムの最大径は、画像形成装置の搬送速度
やローラ3,4の径によって予め測定されている紙のルー
プの最高高さhに相当するレバー16のリフト量を与える
ものであり、駆動手段の制御手段によってループ最大時
にレバー16のリフト量の最大値が得られるように回転制
御される。紙のループUは紙が圧接部N0に達した時点か
ら徐々に形成されていき、紙の後端が転写部M0を離れた
時からのループUの増加は像乱れに影響がないから、こ
の転写部を紙の後端が離れた時をループの最高高さhと
しても問題はない。ただし、レバー16のリフト量は急激
に減少することを避け、徐々に減少させることが良い。
無論レバー16上に紙がない場合は、後続紙の搬送を搬送
を阻害しないように図12中の実線位置に急速にもどすこ
とも良い。本例では変心カム18を楕円の周面を持つもの
として、急激なリフト量の増加、減少を防止し、ループ
Uの増加に追従してレバー16が実質的に紙の裏面(未定
着トナーの無い紙面)に密着しながら移動することを確
保している。17は変心カムの回転中心で、ギア23によっ
て回転される回転軸29が装着されている。変心カム18の
制御は、駆動手段14とその制御フローの一例(第13図参
照)によって行われる。
駆動手段は、メインスイツチ又はコピー信号で回転開始
される駆動モータ26とその回転駆動力を伝達する手段2
7,28、ギア23への駆動を伝える伝達手段27の作動を制御
する手段24、レジストローラ12が紙Pを送り出すタイミ
ングで作動するカウンター25を備えている。伝達手段28
は他の駆動制御される部材への駆動伝達を行う。
第13図の制御フローを簡単に説明する。
コピー信号が入力されると紙Pがカセット伝21から送ら
れてレジストローラ12に到達する。これをステツプ1で
判別し、紙Pを転写部M0へ送るためのレジストローラ12
の回転をステツプ2で判別する。この回転開始に伴って
ステツプ3でカウンター25のリセツトとカウント開始が
行われる。このカウンター25は、予めレジストローラ12
の回転開始から起算して紙Pの先端縁P0が圧接部N0に達
する時点までの基準カウント数N0以上をカウントす伝
る。カウンター25のカウント数がこの基準カウント数N0
となったことをステツプ4で判別する。その結果YESで
あればカム12の回転を行うべく伝達手段27は作動して、
レバー16の上昇をカム12に応じて行わせる。この後カム
12が前述した定位置(この時点では紙Pは少なくともレ
バー16上にはない)に復帰したかどうかをステツプ6で
判別し、続いて後続紙の有無をステツプ7で判別するこ
とで連続紙にも対応できることになる。
以上のように、定着位置と記録材への未定着像形成位置
との間で、記録材のループに追従するように記録材搬送
路を変更する手段は、ループを解消する方向への力を打
ち消して記録材の像ずれや像乱れを防止することができ
る。
本発明は、上述したものに限られるものではなく、他の
変形例が、本発明の開示内容に類するものであればすべ
て含むものである。
(効果) 本発明は上記記録材の定着部と画像形成位置との間のル
ープに追従するように記録材の搬送路を変更する手段を
設けているので、記録材後端の画像ずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の概略正面図、第2図は第1図
構成中の紙Pとローラ3,4の構成との関係を説明する上
面図、第3図は本発明が解決する問題を説明するための
紙面を見る方向から見た複写機の概略上面図、第4図は
第3図で形成された紙の画像Lを示す記録材平面図、第
5図は本発明の効果を説明する上面概略図、第6図は第
5図で形成された紙の画像Lを示す記録材平面図、第7
図は第4図定着装置のローラ3,4の斜視図、第8図は本
発明で用いられる円錐台形ローラの紙搬送変化を説明す
る図、第9図は本発明実験結果の像変化拡大説明図、第
10図は均一径ローラ対の実験結果の像変化拡大説明図。
第11図は本発明の定着装置の要部説明図、第12図は本発
明の他の実施例の斜視図、第13図は第12図の制御フロー
チヤートである。 3,4は定着用ローラ、14は駆動手段、 16はレバー、18は変心カム、41はギア、 N0は圧接部、M0は転写部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−126269(JP,A) 特開 昭56−60472(JP,A) 特開 昭61−99180(JP,A) 特開 昭62−9378(JP,A) 特開 昭61−26072(JP,A) 特開 昭58−58564(JP,A) 特開 昭60−247275(JP,A) 特開 昭57−42069(JP,A) 特開 昭58−126559(JP,A) 特開 昭58−142364(JP,A) 特開 昭58−182669(JP,A) 特開 昭59−26769(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録材上に未定着画像を形成する画像形成
    手段と、未定着画像を支持した記録材を挟持搬送して定
    着する圧接する第1、第2ローラと、を有する画像形成
    装置において、 第1ローラは一端側から他端側にむけて連続的に径が増
    加する形状で、記録材が第1、第2ローラの圧接部へ侵
    入後、第1ローラの小径側が大径側よりも搬送距離が長
    くなるように搬送路を変更する搬送路変更手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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JPS63213881A (ja) * 1987-03-03 1988-09-06 Canon Inc 圧力定着装置
JP2008292325A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Sanyo Electric Co Ltd 信号検出回路

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JPS629378A (ja) * 1985-07-08 1987-01-17 Canon Inc 画像形成装置

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