JPH0668574U - 傘立て及び傘立て用錠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 傘が入れやすく、美観に優れた商用傘立て並
びにそれに使用される傘立て用錠。 【構成】 略Ω状の線バネ又は板バネ４を傘の保持手段
として用いた構造を有する。複数の略Ω状の線バネ又は
板バネを円筒型フレーム４ｃの外周に固定した構成とし
ても良く、更に円筒型フレーム４ｃがロッド２を中心と
して回転するようにした構成としても良い。傘立て用錠
は錠仕組みを内蔵し相対する両辺に開口部１３ａ，１４
ａを有するケーシング１３、１４、ほぞ穴２２を配し開
口部１３ａ，１４ａを貫通して摺動するロッド３０、並
びに一端をケーシング１４に他端を前記ロッド３０に固
定したロープ３２からなる構造を持つ。錠に用いられる
鍵１１は円筒体の下部に錠１２内部に設けられた嵌合凸
部１８ｂに嵌合する嵌合凹部１１ｂを設けるだけの簡単
な構造となっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は傘立て及び傘立て用錠に関し、更に詳しくは容積効率が高く美観に優 れた主に商用の傘立て並びにそれに使用される簡易で傘の出し入れが簡便に出来 る傘立て用錠に関する。

【０００２】

【従来の技術】

今日使用されている傘立ては殆ど木組みで作られており、木枠で傘を支える形 がとられている。特に商用の傘立ては長方形に木枠が組み立てられており、相当 大型なものになり又美観も悪いので雨降り時以外は別の場所に保管するのが普通 である。雨降り日に傘を傘立てに入れる場合傘布をきちんとたたんで入れる人は 少なく傘骨が開いた状態で入れるため容積効率が悪く又美観も悪い。特に鍵付き の傘立てでは鍵付きボックスに傘の柄を差し込む形が殆どであるが、入れるのに 厄介であるばかりでなく傘骨が開き傘布が乱れた状態で入れらると周辺のボック スに入れることも出来ないし美観も損ねとても傘を入れる気にならなくなる。鍵 付き傘立ての更なる悩みは鍵が頻繁になくなることであり、補充費用の面及び面 倒なためにそのまま捨て置かれその用をなしていないことも多い。又最近では大 型店舗の場合薄いビニール袋を容易して傘を持ったまま店内に入るようにしてい るが、傘を持ったままでは不便であるばかりでなく、店内のどこかに傘を置き忘 れる危険性もある。又使用したビニール袋が捨て箱にきちんと入れられずに周辺 に散乱しているケースも多く雨降り時の買い物を不快なものにする。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題】

以上の点を改善するためには容積効率が高く、入れる際に傘布を自動的に折り たたみ又それ自信美観に優れた傘立て並びに取扱が容易な傘立て用錠の開発が必 要である。

【０００４】

【問題を解決するための手段】 以上の目的は、略Ω状の線バネ又は板バネ（４）を傘の保持手段として用いた 傘立て並びに錠仕組みを内蔵し相対する両辺に開口部（１３ａ，１４ａ）を有す るケーシング（１３、１４）、ほぞ穴（２２）を配し前記開口部（１３ａ，１４ ａ）を貫通して摺動するロッド（３０）、並びに一端を前記ケーシング（１４） に他端を前記ロッド（３０）に固定したロープ（３２）からなる傘立て用錠によ って解決される。本考案では複数の略Ω状の線バネ又は板バネを円筒型フレーム （４ｃ）の外周に固定した傘立て更に前記円筒型フレーム（４ｃ）がロッド（２ ）を中心として回転するようにした傘立てを提案している。本考案で用いられる 線バネ又は板バネ（４）の先端はそれぞれ玉状及び円柱状で傘の出し入れが容易 に行われる様工夫している。本考案の傘立て用錠に用いられる鍵（１１）は円筒 体の下部に錠（１２）内部に設けられた嵌合凸部（１８ｂ）に嵌合する嵌合凹部 を設けるだけの簡単な構造となっている。又鍵（１）は錠のほぞ（２１）がロッ ド（３０）のほぞ穴（２２）から外された状態では鍵（１）に設けられた突起部 （１１ａ）の上端が蓋（１５）につかえて外れないように工夫されている。傘立 てに用いられる錠及び鍵は堅固さを必要とせずプラスチックなどの安価で加工し 易い材料を用いることもできる。

【０００５】

【作用】

本考案の傘立てに用いている略Ω状の線バネ又は板バネは自動的に傘骨、傘布 を絞りながら傘を保持する。本考案の傘立て用錠は鍵が外れた状態で錠本体をロ ッドに沿って摺動させ、ロープが作る輪を大きくして傘柄の先端から柄管まで差 し込みその状態で錠本体を摺動させて輪を絞り傘を保持すると共に錠が把手につ かえたところで鍵を回して旋錠し鍵を錠から取り外す。

【０００６】

【実施例】

本考案の傘立て及び傘立て用錠について図面を参照しながら説明する。 図１、２はそれぞれ本考案の好ましい傘立ての外観斜視図及び線バネ部分の平 面図である。１は基盤を示している。基盤は傘の重みが偏心しても傘立てが倒れ ないようにある程度の大きさと重量が必要である。基盤１にはシャフト２が固定 されている。シャフト２の上端には移動のため把手が取り付けられている。３は 鍵鎖（紐）１０を取りつけるための回転盤であり、回転盤３はシャフト２に接し ながら回転する回転円筒体５に固定され回転円筒体５と共に回転する。４は本考 案の重要な部分である線バネを示す。線バネ４は板バネでも良くその形は略Ω状 である。又その材料は鉄、樹脂及び非鉄等で目的の性能があれば何れのものでも 良い。線バネ４の先端は玉状に加工あるいは玉４ｃを取りつけた構造になってい る。複数の線バネ４は円筒フレーム４ｂの外周辺に均等に取りつけられている。 取りつけ方は溶接でもボルト締めでも既存の方法で良い。円筒フレーム４ｂは連 結フレーム４ａを通じて回転円筒体５に固定されており必要に応じてシャフト２ を中心に回転する。傘は空間Ａ及びＢに入れられバネにより固定される。６は回 転盤であり回転円筒体５に固定されて一緒に回転する。回転盤６は格子状に形成 されており傘の先端をそれに差し込むようになっている。 図３、４、５、６はそれぞれ本考案の傘立て用錠の外観斜視図、図３の切断面 Ｌ−Ｌ’で切断した正面断面図、図３の切断面Ｎ−Ｎ’で切断した平面断面図、 及び図３の切断面Ｍ−Ｍ’で切断した左側面断面図を示している。１１は鍵を表 す。鍵１１には突起部１１ａ及び嵌合凹部１１ｂを設けている。１２は錠本体を 示している。１３、１４はケーシングを示し両者及び蓋１５で錠本体１２の外殻 を構成している。ケーシング１３，１４にはそれぞれロッド３０が貫通する開口 部１３ａ、１４ａが設けられている。蓋１５には鍵を入れる鍵穴１６及び鍵突起 部１１ａを入れるための切り欠き部１７が配されている。切り欠き部１７は鍵突 起部１１ａが嵌合する回転円筒体１８の切り欠き部１８ａの位置が多少ずれても 良いように切り欠き部１８ａより大きめに作られている。１８ｂは鍵１１の嵌合 凹部１１ｂが嵌合する嵌合凸部を示している。１９はシリンダーを示し回転円筒 体１８はシリンダー１９に接触しながら鍵１１の回転と共に回転する。２０は連 結アームを示している連結アーム２０は回転円筒体１８の低部であって回転円筒 体１８の中心とは偏心した位置に固定されている。連結アーム２０はほぞ２１に 直結しており回転円筒体１８の回転に伴ってほぞ２１をロッド３０に設けられた ほぞ穴２２から出し入れする。２３はバネを示し、連結アーム２２とケーシング １３に固定されている。連結アーム２０の中心点Ｂと回転円筒体１８の中心点Ａ 及びケーシング１３のバネ固定中心点Ｃの位置関係によりバネ２３の押す方向お よび力が変化する。Ａ、Ｂ、Ｃが一直線上に並んだ場合に押す力が最も大きくな る。Ｂ点がＡ−Ｃ直線より図上で上にずれた時にはバネ２３はほぞ２１をほぞ穴 ２２に押しつけ、Ｂ点が下にずれた時にはほぞ２１はほぞ２２から遠ざける働き をする。３３は把手を示している。把手３３はロッド３０の一端に固定されてお り錠１２の１側面が接した所で鍵１１を錠１２からはずすことが出来る。３２は ロープを示している。ロープ３２の一端はロッド３０に固定され他の一端はアイ ボルト３１のリング内を通ってケーシング１４の側面に固定されている。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の傘立ては略Ω状の線バネ又は板バネを傘の保持手段として用いている ので雨にぬれた傘布をきちんと折りたたむ必要がなく自動的に傘骨、傘布を絞り ながら傘を保持する。傘を入れた状態の美観に優れるだけでなく本体の容積が小 さく美観も優れているので雨降り時以外でも店頭に置いたままにしておくことが 出来るし、種々の宣伝用フラッグ（旗）を美しく立てかけることも出来る。本考 案の傘立て用錠は従来の固定型に比較して取扱が非常に便利な傘用の新規な錠で ある。また鍵はそれに設けられた突起部及び嵌合凹部の位置関係により特定され るので突起部が事前に作られたものであれば嵌合凹部だけの制作で鍵を作ること が出来る。鍵の材料がプラスチック等であれば簡単な道具で鍵を作ることも出来 るので鍵が紛失しても補充が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の傘立ての外観を示す斜視図

【図２】本考案の傘立てに用いられる線バネ部分の平面
図

【図３】本考案の傘立て用錠の外観を示す斜視図

【図４】本考案の傘立て用錠を図３のＬ−Ｌ’面で切断
した正面切断図

【図５】本考案の傘立て用錠を図３のＮ−Ｎ’面で切断
した平面断面図

【図６】本考案の傘立て用錠を図３のＭ−Ｍ’面で切断
した左側面断面図

【符号の説明】

１ 基盤 ２ シャフト ３ 鍵吊り下げ用回転盤 ４ 線バネ ４ａ 連結フレーム ４ｂ 円筒フレー
ム ４ｃ 玉 ５ 回転円筒体 ６ 回転盤 １０ 鍵鎖 １１ 鍵 １１ａ 突起部 １１ｂ 嵌合凹部 １２ 錠本体 １３ ケーシング １４ ケーシング １５ 蓋 １６ 鍵穴 １７ 蓋の切り欠き部 １８ 回転円筒体 １８ａ 回転円筒体の切り欠き部 １８ｂ 嵌合凸部 １９ シリンダー ２０ 連結アーム ２１ ほぞ ２２ ほぞ穴 ２３ バネ ３０ ロッド ３１ アイボルト ３２ ロープ ３３ 把手 Ａ 回転円筒体１８の中心点 Ｂ 連結アーム２０の中心点 Ｃ ケーシング１３のバネ固定中心点

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略Ω状の線バネ又は板バネ（４）を傘の
   保持手段として用いた傘立て。
2. 【請求項２】 複数の略Ω状の線バネ又は板バネ（４）
   を円筒型フレーム（４ｃ）の外周に固定した請求項１の
   傘立て。
3. 【請求項３】 前記円筒型フレーム（４ｃ）がロッド
   （２）を中心として回転することを特徴とする請求項２
   の傘立て。
4. 【請求項４】 錠仕組みを内蔵し相対する両辺に開口部
   （１３ａ，１４ａ）を有するケーシング（１３、１
   ４）、ほぞ穴（２２）を配し前記開口部（１３ａ，１４
   ａ）を貫通して摺動するロッド（３０）、並びに一端を
   前記ケーシング（１４）に他端を前記ロッド（３０）に
   固定したロープ（３２）からなる傘立て用錠。