JP3089610U - 折り畳み椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡易で携帯に便利で安定性のある折り
畳み椅子を提供する。 【解決手段】 支柱１０、３０の一部に、座板１２を蝶
番１４で支柱１０に対して回動自在に取り付け、あるい
は座板３２を支柱３０に対して、座板３２に蝶番３３で
固定されたスライド部材３５によってスライド自在かつ
回動自在に取り付け、上記支柱１０、３０の座板１２，
３２の下方位置には回動軸１８、３８を設け、この回動
軸１８、３８に脚部１６、３６を回動自在に取り付けて
構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、簡易な構造で携帯に便利な折り畳み椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より簡易な椅子として折り畳み式の椅子があったが、これらの椅子はスチ ール製であり大きく重いという欠点があり、収納に場所をとり携帯には不向きで あった。また、持ち運べる折り畳み椅子としては、実用新案登録第３０６５９３ ７号があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の考案は杖付きの折りたたみ椅子に関するものであるが、圧縮スプリング を用いるなど構造が複雑となり、また杖としての機能を重視して構成を簡易にす ると椅子としての安定性にかけるおそれがあった。 本考案の目的は、構造が簡易で携帯に便利で安定性のある折り畳み椅子を提供 することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の要旨とするところは、支柱の一部に、座 板を蝶番で支柱に対して回動自在に取り付けると共に、上記支柱の下方には回動 軸を水平方向に設け、この回動軸の先端に脚部を取り付けたことにある。

【０００５】 また、本考案の要旨とするところは、座板に蝶番で固定されたスライド部材に よって、座板を支柱に対してスライド自在かつ回動自在に取り付け、上記座板の 前方には脚部の上端を蝶番で固定し、かつ上記支柱の下方には回動軸を水平方向 に設け、この回動軸の先端に脚部を取り付けたことにある。

【０００６】

【考案の実施の形態】 図面に基づいて本考案の実施形態を説明する。 図１ないし図４は、本考案の第１の実施形態の折り畳み椅子を示すものであり 、図１は折り畳んだ状態の正面図、図２は組み立てた状態の側面図、図３は同斜 視図及び図４は折り畳んだ状態の一部拡大側面図である。

【０００７】 支柱１０の中央部よりやや上部位置に角材からなる固定部１５を取り付け、こ の固定部１５に座板１２を蝶番１４によって取り付ける。この座板１２の裏面前 方にはストッパー１３を設けて脚部１６の上端を係止するため、脚部１６が座板 １２から外れることはなく安全性が確保される。 一方、上記支柱１０の座板１２の下方位置に、支柱１０に対して回動自在な回 動軸１８を水平方向に張り出し、この回動軸１８の両端に２本の脚部１６を固定 している。

【０００８】 図において、符号１１は支柱１０の上端に取りつけた取っ手であり、符号１７ と１９は補強板である。

【０００９】 上記のように構成した本実施形態の折り畳み椅子を使用するときは、まず座板 １２を蝶番１４を中心に前方、つまり図２の矢印Ａ方向に回動して水平にする。 これと同時に脚部１６を回動軸１８を中心に矢印Ｂ方向に回動して、この脚部１ ６の上端に座板１２を載置する。このように組み立てられた状態が図２及び図３ に示すものである。そして、座板１２の上に腰掛けて椅子として使用する。また 座板１２の上には装飾品などを置いて、折り畳み椅子を装飾用品として使用する こともできる。

【００１０】 上記のように蝶番１４を支柱１０に取り付ける際に、固定部１５を用いずに、 直接支柱１０に固定してもよい。 また、補強板１７は、図４に示すように座板１２を下方に向けて折り畳んだ場 合、座板１２と支柱１０との間隙Ｋに指を入れた場合に、座板１２によって指が 挟まれることを防止して事故を未然に防ぐ作用も有している。

【００１１】 図５ないし図７は本考案の第２の実施形態を示し、図５は折り畳んだ状態の正 面図、図６は組み立てた状態の側面図及び図７は同斜視図である。

【００１２】 この実施形態では、座板３２の上端をスライド部材３５によって、支柱１０に 対してスライド自在に取りつけてある。このスライド部材３５は一部を切り欠い た金属製の環状体である。このスライド部材３５と座板３２とは蝶番３３を介し て固定されているため、座板３２は支柱３０に対して回動自在となっている。ま た座板３２の裏面前方には蝶番３４で２本の脚部３６の上端が回動自在に固定さ れている。

【００１３】 一方、上記支柱３０の座板３２の下方位置に、支柱３０に対して回動自在な回 動軸３８を水平方向に張り出し、この回動軸３８の両端に２本の脚部３６を固定 している。 図において、符号３１は支柱１０の上端に取りつけた取っ手であり、符号３７ はスライド部材３５のストッパーである。

【００１４】 上記のように構成した本実施形態の折り畳み椅子を使用するときは、図５の状 態からをスライド部材３５を支柱１０に沿って下方、すなわち図６の矢印Ｃ方向 にスライドさせてストッパー３７で係止する。これに伴い蝶番３３、３４の作用 で座板３２が前方へ進出すると共に、脚部３６が回動軸３８を中心に矢印Ｄ方向 に回動していく。このようにして図５及び図６に示すように組み立てられる。

【００１５】 上記の各実施形態によれば、簡易な構成であり軽量のため、携帯に便利である と共に組み立てと折り畳みが簡単に行え、室内あるいは屋外の使用にも適応でき る。また、上記の折り畳み椅子は間伐材によって作製されているため省資源の効 果も有する。 さらには椅子だけでなく、メニュー置き、花瓶の台、絵画等の装飾品の台等と して利用できる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は上記の通りの構成であり、簡易な構成で安定性に優れ、取り扱いが簡 単で携帯に便利であり、デザイン面でも優れている等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施形態の折り畳んだ状態を示す
正面図

【図２】本考案の第１実施形態の組み立てた状態を示す
側面図

【図３】本考案の第１実施形態の組み立てた状態を示す
斜視図

【図４】本考案の第１実施形態の一部拡大側面図

【図５】本考案の第２実施形態の折り畳んだ状態を示す
正面図

【図６】本考案の第２実施形態の組み立てた状態を示す
側面図

【図７】本考案の第２実施形態の組み立てた状態を示す
斜視図

【符号の説明】

１０ 支柱 １１、３１ 取っ手 １２、３２ 座板 １３、３７ ストッパー １４、３３、３４ 蝶番 １５ 固定部 １６、３６ 脚部 １７、１８ 補強板 １８、３８ 回動軸

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱の一部に、座板を蝶番で支柱に対し
   て回動自在に取り付けると共に、上記支柱の下方には回
   動軸を水平方向に設け、この回動軸の先端に脚部を取り
   付けた折り畳み椅子。
2. 【請求項２】 座板に蝶番で固定されたスライド部材に
   よって、座板を支柱に対してスライド自在かつ回動自在
   に取り付け、上記座板の前方には脚部の上端を蝶番で固
   定し、かつ上記支柱の下方には回動軸を水平方向に設
   け、この回動軸の先端に脚部を取り付けた折り畳み椅
   子。