JPH0668369B2 - カ−ボンブラツク製造装置テ−ルガスの燃焼方法 - Google Patents
カ−ボンブラツク製造装置テ−ルガスの燃焼方法Info
- Publication number
- JPH0668369B2 JPH0668369B2 JP14898386A JP14898386A JPH0668369B2 JP H0668369 B2 JPH0668369 B2 JP H0668369B2 JP 14898386 A JP14898386 A JP 14898386A JP 14898386 A JP14898386 A JP 14898386A JP H0668369 B2 JPH0668369 B2 JP H0668369B2
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- stage
- combustion
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カーボンブラック製造装置から発生する、低
発熱量(400〜700kcal/Nm3)を有し窒素分の多い可燃性
のテールガスを、自燃性を確保しながら低NOx燃焼を行
う方法に関するものである。
発熱量(400〜700kcal/Nm3)を有し窒素分の多い可燃性
のテールガスを、自燃性を確保しながら低NOx燃焼を行
う方法に関するものである。
カーボンブラック製造装置から発生する排ガス、いわゆ
るテールガスは、H2、CO、HCN、CH4などの可燃分を含ん
でいるので、従来は燃焼炉で燃焼した後、ボイラなどで
熱回収を行っている。
るテールガスは、H2、CO、HCN、CH4などの可燃分を含ん
でいるので、従来は燃焼炉で燃焼した後、ボイラなどで
熱回収を行っている。
しかしテールガスは、HCN、NOxなどのN分を多く含み、
かつ低発熱量のため、単に空気を加熱し2段燃焼を行っ
たのでは、2次燃焼部で多量のNOxが発生するという問
題点がある。すなわち、テールガス中にはHCNのように
窒素酸化物になりやすい成分が多量に含まれるので、1
段目では空気比1以下の還元燃焼を行う多段燃焼を実施
するが、2段目以降の酸化燃焼部分の燃焼温度が高い
と、その部分でNOxが発生する。
かつ低発熱量のため、単に空気を加熱し2段燃焼を行っ
たのでは、2次燃焼部で多量のNOxが発生するという問
題点がある。すなわち、テールガス中にはHCNのように
窒素酸化物になりやすい成分が多量に含まれるので、1
段目では空気比1以下の還元燃焼を行う多段燃焼を実施
するが、2段目以降の酸化燃焼部分の燃焼温度が高い
と、その部分でNOxが発生する。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、1次空気のみ
を加熱し、燃焼排ガスを燃焼炉の2段目以降に再循環し
て、低発熱量でN分の多いテールガスを自燃性を確保し
つつ効率よく低NOx燃焼を行う方法の提供を目的とする
ものである。
を加熱し、燃焼排ガスを燃焼炉の2段目以降に再循環し
て、低発熱量でN分の多いテールガスを自燃性を確保し
つつ効率よく低NOx燃焼を行う方法の提供を目的とする
ものである。
本発明のカーボンブラック製造装置テールガスの燃焼方
法は、カーボンブラック製造装置から発生する可燃性の
テールガスを燃焼炉で燃焼し、熱回収する方法におい
て、燃焼炉に燃焼空気を2段以上に供給し、熱回収後の
排ガスを燃焼炉の2段目以降に再循環して最終段燃焼温
度を800〜1000℃に制御し、1段目の空気として加熱空
気を供給し、2段目以降の空気として1段目の空気より
も低温の空気を供給することを特徴としている。
法は、カーボンブラック製造装置から発生する可燃性の
テールガスを燃焼炉で燃焼し、熱回収する方法におい
て、燃焼炉に燃焼空気を2段以上に供給し、熱回収後の
排ガスを燃焼炉の2段目以降に再循環して最終段燃焼温
度を800〜1000℃に制御し、1段目の空気として加熱空
気を供給し、2段目以降の空気として1段目の空気より
も低温の空気を供給することを特徴としている。
上記のように、1段目に供給する空気のみを加熱するこ
とによって、発熱量の変化や負荷変動があっても、安定
した自燃を行うことができる。2段目以降に供給する空
気は、燃焼温度を抑えるために加熱せず、1段目に供給
する空気のみ加熱する。
とによって、発熱量の変化や負荷変動があっても、安定
した自燃を行うことができる。2段目以降に供給する空
気は、燃焼温度を抑えるために加熱せず、1段目に供給
する空気のみ加熱する。
また燃焼排ガスを燃焼炉の2段目以降に再循環して、燃
焼炉の最終段燃焼温度を800〜1000℃、望ましくは850〜
900℃に制御するので、NOxの発生が抑制される。燃焼炉
の最終段燃焼温度が800℃未満では燃焼が充分に行われ
ず、一方、燃焼炉の最終段燃焼温度が1000℃を超える
と、NOxが多量に発生し好ましくない。
焼炉の最終段燃焼温度を800〜1000℃、望ましくは850〜
900℃に制御するので、NOxの発生が抑制される。燃焼炉
の最終段燃焼温度が800℃未満では燃焼が充分に行われ
ず、一方、燃焼炉の最終段燃焼温度が1000℃を超える
と、NOxが多量に発生し好ましくない。
燃焼排ガスを多量、再循環することによって、未燃カー
ボンを再び燃焼炉に戻し未燃カーボンを燃焼させること
ができる。また1段目に供給する空気および2段目以降
に供給する空気をそれぞれ制御することによって、1段
燃焼と空気比制御を正確に行うことができる。
ボンを再び燃焼炉に戻し未燃カーボンを燃焼させること
ができる。また1段目に供給する空気および2段目以降
に供給する空気をそれぞれ制御することによって、1段
燃焼と空気比制御を正確に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に
説明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器
の形状、相対配置などは、とくに特定的な記載がないか
ぎりは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のも
のではなく、単なる説明例にすぎない。
説明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器
の形状、相対配置などは、とくに特定的な記載がないか
ぎりは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のも
のではなく、単なる説明例にすぎない。
第1図において、1はカーボンブラック製造装置、2は
燃焼炉、3はボイラ、4は空気加熱器を示している。カ
ーボンブラック製造装置1から発生する、400〜700Kcal
/Nm3程度の発熱量を有する可燃性のテールガスを燃焼
炉2の前段(入口部)に導入するとともに、空気加熱器
4で250〜300℃前後に加熱された加熱空気を燃焼炉2の
前段(入口部)に1段目空気として供給して、テールガ
ス中の未燃分を自燃させる。
燃焼炉、3はボイラ、4は空気加熱器を示している。カ
ーボンブラック製造装置1から発生する、400〜700Kcal
/Nm3程度の発熱量を有する可燃性のテールガスを燃焼
炉2の前段(入口部)に導入するとともに、空気加熱器
4で250〜300℃前後に加熱された加熱空気を燃焼炉2の
前段(入口部)に1段目空気として供給して、テールガ
ス中の未燃分を自燃させる。
燃焼炉2の中段(長手方向の中央部)に2段目空気、3
段目空気および4段目空気として、常温の空気を供給す
る。なお2段目空気のみを供給し、3段目および4段目
空気を供給しない場合もあり、また4段目空気の後に5
段目以降の空気を供給することもある。
段目空気および4段目空気として、常温の空気を供給す
る。なお2段目空気のみを供給し、3段目および4段目
空気を供給しない場合もあり、また4段目空気の後に5
段目以降の空気を供給することもある。
このようにして、1段目で燃焼しなかった未燃分を2段
目以降で低温で燃焼させ、さらに熱回収後の燃焼排ガス
を燃焼炉2の2段目以降(図面では一例として2段目空
気と2段目空気との間)に再循環して、燃焼炉2の最終
段(出口部)燃焼温度を800〜1000℃、望ましくは850〜
900℃に制御する。
目以降で低温で燃焼させ、さらに熱回収後の燃焼排ガス
を燃焼炉2の2段目以降(図面では一例として2段目空
気と2段目空気との間)に再循環して、燃焼炉2の最終
段(出口部)燃焼温度を800〜1000℃、望ましくは850〜
900℃に制御する。
燃焼炉2を出た燃焼排ガスは、ボイラ3に導入されて熱
回収された後、空気加熱器で燃焼炉の1段目に供給する
空気を加熱、ついで誘引ファン5を経て煙突6から放出
される。
回収された後、空気加熱器で燃焼炉の1段目に供給する
空気を加熱、ついで誘引ファン5を経て煙突6から放出
される。
テールガス量が変動すると、流量計7で検知して空気比
設定器8および流量調節計10を介して、空気加熱器へ
供給する空気量をダンパ11により制御し、同時に空気
比設定器8および流量調節計12を介して、2段目以降
に供給する空気量をダンパ13により制御する。この場
合、1段目へ供給する加熱空気量を、空気比1以下の還
元燃焼を行うように制御する。
設定器8および流量調節計10を介して、空気加熱器へ
供給する空気量をダンパ11により制御し、同時に空気
比設定器8および流量調節計12を介して、2段目以降
に供給する空気量をダンパ13により制御する。この場
合、1段目へ供給する加熱空気量を、空気比1以下の還
元燃焼を行うように制御する。
また燃焼炉2の最終段(出口部)に温度調節計14を接
続し、最終段の温度を検知しこの温度が一定になるよう
に排ガスダンパ15を開閉制御する。
続し、最終段の温度を検知しこの温度が一定になるよう
に排ガスダンパ15を開閉制御する。
誘引ファン5の下流から分岐する燃焼排ガス再循環ライ
ン16は、前述のように燃焼炉2の2段目以降に接続し
て燃焼炉2内の温度が上昇してNOxが発生するのを抑制
するが、燃焼炉2を被覆する耐火材を保護するため、燃
焼炉2の1段目近傍へも接続する場合ある。
ン16は、前述のように燃焼炉2の2段目以降に接続し
て燃焼炉2内の温度が上昇してNOxが発生するのを抑制
するが、燃焼炉2を被覆する耐火材を保護するため、燃
焼炉2の1段目近傍へも接続する場合ある。
燃焼炉2は第2図に示すように、周囲が耐火材17で被
覆され、入口部にスタートアップ用のバーナ18を有
し、中央部に火格子20を有している。21はテールガ
ス・加熱空気供給口、22は空気供給口、23は排ガス
供給口である。
覆され、入口部にスタートアップ用のバーナ18を有
し、中央部に火格子20を有している。21はテールガ
ス・加熱空気供給口、22は空気供給口、23は排ガス
供給口である。
以上説明したように、本発明の方法は1段目へ供給する
空気のみを加熱し、2段目以降へ供給する空気は1段目
空気よりも低温の空気とし、かつ熱回収後の低温の排ガ
スを2段目以降へ供給して、最終段燃焼温度を800〜100
0℃に制御するものであるから、低発熱量でN分の多い
テールガスを自燃性を確保しつつ、低NOx燃焼を行うこ
とができるという優れた効果を有している。
空気のみを加熱し、2段目以降へ供給する空気は1段目
空気よりも低温の空気とし、かつ熱回収後の低温の排ガ
スを2段目以降へ供給して、最終段燃焼温度を800〜100
0℃に制御するものであるから、低発熱量でN分の多い
テールガスを自燃性を確保しつつ、低NOx燃焼を行うこ
とができるという優れた効果を有している。
第1図は本発明のカーボンブラック製造装置テールガス
の燃焼方法を実施する装置の一例を示すフローシート、
第2図は第1図における燃焼炉の一例を示す断面説明図
である。 1……カーボンブラック製造装置、2……燃焼炉、3…
…ボイラ、4……空気加熱器、5……誘引ファン、6…
…煙突、7……流量計、8……空気比設定器、10、1
2……流量調節計、11、13……ダンパ、14……温
度調節計、15……排ガスダンパ、16……燃焼排ガス
再循環ライン、17……耐火材、18……バーナ、20
……火格子、21……テールガス・加熱空気供給口、2
2……空気供給口、23……排ガス供給口
の燃焼方法を実施する装置の一例を示すフローシート、
第2図は第1図における燃焼炉の一例を示す断面説明図
である。 1……カーボンブラック製造装置、2……燃焼炉、3…
…ボイラ、4……空気加熱器、5……誘引ファン、6…
…煙突、7……流量計、8……空気比設定器、10、1
2……流量調節計、11、13……ダンパ、14……温
度調節計、15……排ガスダンパ、16……燃焼排ガス
再循環ライン、17……耐火材、18……バーナ、20
……火格子、21……テールガス・加熱空気供給口、2
2……空気供給口、23……排ガス供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 反田 克史 大阪府大阪市此花区島屋4丁目1番35号 川崎重工業株式会社大阪工場内
Claims (1)
- 【請求項1】カーボンブラック製造装置から発生する可
燃性のテールガスを燃焼炉で燃焼し、熱回収する方法に
おいて、燃焼炉に燃焼空気を2段以上に供給し、熱回収
後の排ガスを燃焼炉の2段目以降に再循環して最終段燃
焼温度を800〜1000℃に制御し、1段目の空気と
して加熱空気を供給し、2段目以降の空気として1段目
の空気よりも低温の空気を供給することを特徴とするカ
ーボンブラック製造装置テールガスの燃焼方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14898386A JPH0668369B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | カ−ボンブラツク製造装置テ−ルガスの燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14898386A JPH0668369B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | カ−ボンブラツク製造装置テ−ルガスの燃焼方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS636315A JPS636315A (ja) | 1988-01-12 |
JPH0668369B2 true JPH0668369B2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=15465069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14898386A Expired - Lifetime JPH0668369B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | カ−ボンブラツク製造装置テ−ルガスの燃焼方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0668369B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014500942A (ja) * | 2010-11-12 | 2014-01-16 | キャボット コーポレイション | 排ガスの焼却におけるNOx排出を低減する方法および装置 |
CN107420883B (zh) * | 2017-08-03 | 2019-03-19 | 中国环境科学研究院 | 一种碳素行业废气量及污染物趋零排放系统与方法 |
CN108003666B (zh) * | 2018-01-05 | 2023-03-14 | 江西黑猫炭黑股份有限公司 | 一种排放低氮烟气的炭黑制造方法 |
-
1986
- 1986-06-25 JP JP14898386A patent/JPH0668369B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS636315A (ja) | 1988-01-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |