JP3509141B2 - 燃料電池発電装置 - Google Patents
燃料電池発電装置Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Description
わり、更に詳しくは、天然ガスを燃料とする溶融炭酸塩
型燃料電池を用いた発電装置に関する。
環境への影響が少ないなど、従来の発電装置にはない特
徴を有しており、水力・火力・原子力に続く発電装置と
して注目を集め、現在世界各国で鋭意研究開発が行われ
ている。特に天然ガスを燃料とする溶融炭酸塩型燃料電
池を用いた発電装置は、図3に示すように改質器10、
燃料電池12、気水分離器14、燃焼器16、タービン
圧縮機20等を備えており、燃料ガス1と水蒸気9の混
合ガスを燃料予熱器31で予熱して改質器10に供給
し、改質器10で水素を含むアノードガス2に改質し、
更にこのアノードガス2と酸素を含むカソードガス3と
から燃料電池12で発電するようになっている。
料電池12内でその大部分(例えば80%)を消費して
アノード排ガス4となり、燃料予熱器31、ガス/ガス
熱交換器32、冷却器33で熱回収され、気水分離器1
4で水分を分離される。水分を分離されたアノード排ガ
ス4は、ブロア22で加圧され、ガス/ガス熱交換器3
2で予熱されて改質器10の燃焼室に供給される。改質
器10ではアノード排ガス4中の可燃成分(水素、一酸
化炭素、メタン等)が燃焼室で燃焼し、発生した高温の
燃焼ガスにより改質管を加熱し内部を流れる混合ガス
(燃料ガス1と水蒸気9の混合ガス)を改質する。改質
室を出た燃焼排ガス5は、空気予熱器34で熱回収さ
れ、空気6と合流してカソードガス3となり、燃料電池
12のカソード側Cに供給される。カソードガス3は燃
料電池12内でその一部が反応してカソード排ガス7と
なり、その一部はブロア24によりカソード入口側に再
循環され、残りは燃焼器16に供給されて燃料ガス1を
燃焼させて燃焼排ガス8となり、この燃焼排ガス8はタ
ービン圧縮機20のタービン18に供給されて圧力回収
され、過熱器35、蒸発器36、及び給水加熱器37で
熱回収されて系外に排出される。なお、26は給水ポン
プである。
装置において、部分負荷時には燃料ガス1及び空気6の
流量を負荷に応じて低減する必要がある。しかし、ター
ビン圧縮機20の圧縮機19は、流量制御範囲が100
〜80%であり、80%以下に流量を絞るとサージング
を起こす問題点がある。
80%以下の部分負荷時でも圧縮機Cの吐出流量を定格
の80%以上に保持し、吐出流量の一部を空気供給ライ
ン6aを介してタービン18の入口側へ流出させて空気
6の実質的な流量を低減させていた。しかし、かかる手
段では、タービン18に流入する燃焼排ガス8の温度が
下がり、過熱器35及び蒸発器36に供給する燃焼排ガ
ス8の温度が下がって、改質器10で必要な蒸気9が不
足する問題点があった。従って、燃焼器16で燃料ガス
1を燃焼させて燃焼排ガス8のタービン入口温度を昇温
する必要があった。
焼器16にバーナ燃焼器を用いているため、燃料電池の
負荷変化時にカソード排ガス7の流量が変化すると、バ
ーナの火炎が吹き消えるおそれがあった。また、バーナ
燃焼器の燃焼を安定させるためにパイロットバーナを常
時点火させておく必要があり、パイロットバーナによる
燃料の消費によりプラントの発電効率が低下する問題点
があった。
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、燃料
電池の部分負荷時において、カソード排ガスの流量が変
動しても安定して作動でき、タービン入口温度を所望の
温度範囲に維持でき、かつ燃焼の消費を最小限に抑える
ことができる燃料電池発電装置を提供することにある。
ガス(8)で駆動するタービン(18)と該タービンの
出力で空気(6)を圧縮する圧縮機(19)とを有する
タービン圧縮機(20)を備えた燃料電池発電装置にお
いて、内部に燃焼触媒(42)を有し、燃料電池のカソ
ード排ガス(7)で燃料ガス(1)を燃焼させて前記タ
ービン(18)への燃焼排ガス(8)を発生させる触媒
燃焼器(40)と、前記圧縮機で圧縮された空気の一部
を前記触媒燃焼器に導く空気バイパスライン(6a,6
b)と、燃料電池の部分負荷時に前記空気バイパスライ
ン(6a,6b)を流れる空気の流量を調節して燃料電
池(12)への供給流量を低減し、かつ触媒燃焼器(4
0)への燃料ガス(1)の流量を直接調節してタービン
(18)への燃焼排ガスの温度を制御する制御装置(5
0)と、を備えたことを特徴とする燃料電池発電装置が
提供される。
気バイパスライン(6a,6b)は、前記燃焼触媒(4
2)の上流側に前記圧縮機(19)による圧縮空気を供
給する上流空気ライン(6a)と、前記燃焼触媒の下流
側に前記圧縮機による圧縮空気を供給する下流空気ライ
ン(6b)とを有し、燃焼触媒の温度を検出する触媒温
度センサー(46)と、タービンに供給される燃焼排ガ
スの温度を検出するガス温度センサー(48)とを更に
備え、前記制御装置(50)は、前記触媒温度センサー
(46)の検出温度が燃焼触媒の許容最高温度に近ずく
場合には、前記上流空気ライン(6a)の流量を増加さ
せかつ下流空気ラインの流量を減少させ、ガス温度セン
サー(48)の検出温度がタービンの必要最低温度に近
ずく場合には、触媒燃焼器(40)への燃料ガス(1)
の流量を増加させるように制御されるようになってい
る。前記上流空気ライン(6a)には、流量調節弁(4
4)が設けられている、ことが好ましい。
を有しタービン(18)への燃焼排ガス(8)を発生さ
せる触媒燃焼器(40)を備えているので、燃料電池
(12)の負荷変化時にカソード排ガス(7)の流量が
変化しても、バーナ燃焼器のようにバーナの火炎が吹き
消えるおそれがない。従って、従来のようにパイロット
バーナを用いることなく、広い温度範囲(例えば約35
0℃〜800℃)で安定した燃焼を維持することができ
る。また、圧縮機(19)で圧縮された空気の一部を触
媒燃焼器(40)に導く空気バイパスライン(6a,6
b)と、空気バイパスラインを流れる空気の流量を調節
しかつ触媒燃焼器(40)への燃料ガス(1)の流量を
直接調節する制御装置(50)とを備えているので、空
気の流量を調節して燃料電池(12)への供給流量を実
質的に低減して圧縮機の流量をサーシングが起こらない
流量に保持することができ、かつ触媒燃焼器(40)へ
の燃料ガスの流量を直接調節してタービンへの燃焼排ガ
スの温度を必要な温度以上に保持することができる。
制御装置(50)により触媒温度センサー(46)の検
出温度が燃焼触媒(42)の許容最高温度(耐熱温度)
に近ずく場合には、上流空気ライン(6a)の流量を増
加させかつ下流空気ライン(6b)の流量を減少させる
ので、空気バイパスライン(6a,6b)を流れる空気
の全量を変化させることなく、燃焼触媒(42)に供給
される空気量を増して燃焼触媒の温度を下げることがで
きる。逆に燃焼触媒の温度が触媒反応を維持できる最低
温度(例えば350℃)以下になるときは上流空気ライ
ンの調節弁によって空気量を減らすのがよい。
ンサー(48)の検出温度がタービンの必要最低温度に
近ずく場合には、触媒燃焼器(40)への燃料ガス
(1)の流量を増加させるので、空気バイパスライン
(6a,6b)を流れる空気の全量を変化させることな
く、タービン(18)への燃焼排ガス(8)の温度をタ
ービンの必要最低温度以上に保持することができる。
して説明する。なお、各図において共通する構成機器に
は同一の符号を付して使用する。図1は、本発明による
燃料電池発電装置の全体構成図である。この図におい
て、本発明による燃料電池発電装置は、燃焼排ガス8で
駆動するタービン18とタービン18の出力で空気6を
圧縮する圧縮機19とを有するタービン圧縮機20を備
えている。更に、この燃料電池発電装置は、内部に燃焼
触媒42を有し燃料電池12のカソード排ガス7で燃料
ガス1を燃焼させてタービン18への燃焼排ガス8を発
生させる触媒燃焼器40と、圧縮機19で圧縮された空
気6の一部を触媒燃焼器に導く空気バイパスライン6
a、6bとを備えている。この空気バイパスライン6
a、6bは、燃焼触媒の上流側に圧縮機19による圧縮
空気6を供給する上流空気ライン6aと、燃焼触媒の下
流側に圧縮機19による圧縮空気6を供給する下流空気
ライン6bとからなる。上流空気ライン6aには、流量
調節弁44が設けられ、燃料ガス1のライン及び下流空
気ライン6bにも、同様の流量調節弁が設けられてい
る。かかる構成において、カソード排ガス7、燃料ガス
1、及び上流空気ライン6aからの空気6は触媒燃焼器
40内の燃焼触媒42の上流側で混合する。なお、図1
に示すその他の構成機器は、図3に示した従来の燃料電
池発電装置と同様であり、ここでは重複した説明を省略
する。
部分構成図であり、タービン圧縮機20と触媒燃焼器4
0の周辺を示している。この図において、本発明の燃料
電池発電装置は、更に、燃焼触媒42の温度を検出する
触媒温度センサー46と、タービン18に供給される燃
焼排ガス8の温度を検出するガス温度センサー48と、
燃料電池12(図1)の部分負荷時に空気バイパスライ
ン6a、6bを流れる空気の流量を調節して燃料電池1
2への供給流量を低減し、かつ触媒燃焼器40への燃料
ガス1の流量を調節してタービン18への燃焼排ガス8
の温度を制御する制御装置50を備えている。この制御
装置50は、触媒温度センサー46の検出温度が燃焼触
媒42の許容最高温度に近ずく場合には、上流空気ライ
ン6aの流量を増加させかつ下流空気ライン6bの流量
を減少させ、ガス温度センサー48の検出温度がタービ
ン18の必要最低温度に近ずく場合には、触媒燃焼器4
0への燃料ガス1の流量を増加させるように制御される
ようになっている。
の流量は、触媒燃焼器40の出口ガス(燃焼排ガス8)
をタービン入口で必要な温度まで加熱できる量であり、
図示の流量調節弁で制御される。また触媒燃焼器40に
供給する空気は、上流空気ライン6aと下流空気ライン
6bによって供給される。また、触媒燃焼器40に供給
する空気6のうち燃焼触媒42の入口で混合する空気流
量は、混合ガス温度が触媒で反応することができる最低
温度(約350℃)以上であり、かつ触媒温度が触媒の
耐熱温度(約780℃)以下となる流量とする。この燃
焼触媒42の上流に供給する空気流量は上流空気ライン
6aに設けた調節弁44によって制御する。残りの空気
6は下流空気ライン6bに設けた流量調節弁によって制
御され、下流空気ライン6bを通り、燃焼触媒42の下
流で燃焼排ガスと混合した後、触媒燃焼器40から出て
いき、ガスタービン18の入口へと導かれる。なお、下
流空気ライン6bに流量調節弁を設けず、図にAで示す
位置に流量調節弁を設けて下流空気ライン6bへ流れる
空気流量を調節してもよい。
焼触媒42を有しタービン18への燃焼排ガス8を発生
させる触媒燃焼器40を備えているので、燃料電池12
の負荷変化時にカソード排ガス7の流量が変化しても、
バーナ燃焼器のようにバーナの火炎が吹き消えるおそれ
がない。従って、従来のようにパイロットバーナを用い
ることなく、広い温度範囲(例えば約350℃〜800
℃)で安定した燃焼を維持することができる。また、圧
縮機19で圧縮された空気の一部を触媒燃焼器40に導
く空気バイパスライン6a,6bと、空気バイパスライ
ンを流れる空気の流量を調節しかつ触媒燃焼器40への
燃料ガス1の流量を直接調節する制御装置50とを備え
ているので、空気の流量を調節して燃料電池12への供
給流量を実質的に低減して圧縮機の流量をサーシングが
起こらない流量に保持することができ、かつ触媒燃焼器
(40)への燃料ガスの流量を直接調節してタービンへ
の燃焼排ガスの温度を必要な温度以上に保持することが
できる。
制御装置50により触媒温度センサー46の検出温度が
燃焼触媒42の許容最高温度(耐熱温度)に近ずく場合
には、上流空気ライン6aの流量を増加させかつ下流空
気ライン6bの流量を減少させるので、空気バイパスラ
イン6a,6bを流れる空気の全量を変化させることな
く、燃焼触媒42に供給される空気量を増して燃焼触媒
の温度を低下させることができる。逆に燃焼触媒の温度
が触媒反応を維持できる最低温度(例えば350℃)以
下になるときは上流空気ラインの調節弁によって空気量
を減らすのがよい。
ー48の検出温度がタービンの必要最低温度に近ずく場
合には、触媒燃焼器40への燃料ガスの流量を増加させ
るので、空気バイパスライン6a,6bを流れる空気の
全量を変化させることなく、タービン18への燃焼排ガ
ス8の温度をタービンの必要最低温度以上に保持するこ
とができる。
ビン圧縮機20に高温ガスを供給するために従来のバー
ナ燃焼ではなく触媒燃焼を用いた触媒燃焼器を有してお
り、バーナ燃焼に起こるような、燃料電池の負荷変動
からくるガス流量の変動による燃焼器の失火を防ぐこと
ができ、かつ、バーナ燃焼で必要なパイロットバーナ
による燃料の消費がないため、そこでの燃料消費分だけ
プラントの発電効率の低下を防ぐことができる。
料電池の部分負荷時において、カソード排ガスの流量が
変動しても安定して作動でき、タービン入口温度を所望
の温度範囲に維持でき、かつ燃焼の消費を最小限に抑え
ることができる、等の優れた効果を有する。
ある。
機と触媒燃焼器の周辺を示す部分構成図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 燃焼排ガス(8)で駆動するタービン
(18)と該タービンの出力で空気(6)を圧縮する圧
縮機(19)とを有するタービン圧縮機(20)を備え
た燃料電池発電装置において、 内部に燃焼触媒(42)を有し、燃料電池のカソード排
ガス(7)で燃料ガス(1)を燃焼させて前記タービン
(18)への燃焼排ガス(8)を発生させる触媒燃焼器
(40)と、 前記圧縮機で圧縮された空気の一部を前記触媒燃焼器に
導く空気バイパスライン(6a,6b)と、 燃料電池の部分負荷時に前記空気バイパスライン(6
a,6b)を流れる空気の流量を調節して燃料電池(1
2)への供給流量を低減し、かつ触媒燃焼器(40)へ
の燃料ガス(1)の流量を直接調節してタービン(1
8)への燃焼排ガスの温度を制御する制御装置(50)
と、を備えたことを特徴とする燃料電池発電装置。 - 【請求項2】 前記空気バイパスライン(6a,6b)
は、前記燃焼触媒(42)の上流側に前記圧縮機(1
9)による圧縮空気を供給する上流空気ライン(6a)
と、前記燃焼触媒の下流側に前記圧縮機による圧縮空気
を供給する下流空気ライン(6b)とを有し、 燃焼触媒の温度を検出する触媒温度センサー(46)
と、タービンに供給される燃焼排ガスの温度を検出する
ガス温度センサー(48)とを更に備え、 前記制御装置(50)は、前記触媒温度センサー(4
6)の検出温度が燃焼触媒の許容最高温度に近ずく場合
には、前記上流空気ライン(6a)の流量を増加させか
つ下流空気ラインの流量を減少させ、ガス温度センサー
(48)の検出温度がタービンの必要最低温度に近ずく
場合には、触媒燃焼器(40)への燃料ガス(1)の流
量を増加させるように制御されるようになっている、こ
とを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。 - 【請求項3】 前記上流空気ライン(6a)には、流量
調節弁(44)が設けられている、ことを特徴とする請
求項2に記載の燃料電池発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23702293A JP3509141B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 燃料電池発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23702293A JP3509141B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 燃料電池発電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0794199A JPH0794199A (ja) | 1995-04-07 |
JP3509141B2 true JP3509141B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=17009235
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23702293A Expired - Fee Related JP3509141B2 (ja) | 1993-09-24 | 1993-09-24 | 燃料電池発電装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3509141B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JP2006093023A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びこれを用いた電力供給システム |
JP6049439B2 (ja) * | 2012-12-20 | 2016-12-21 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 発電システム及び発電システムの運転方法 |
-
1993
- 1993-09-24 JP JP23702293A patent/JP3509141B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0794199A (ja) | 1995-04-07 |
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