JPH0668283A - データフロー型情報処理装置 - Google Patents

データフロー型情報処理装置

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JPH0668283A
JPH0668283A JP22136392A JP22136392A JPH0668283A JP H0668283 A JPH0668283 A JP H0668283A JP 22136392 A JP22136392 A JP 22136392A JP 22136392 A JP22136392 A JP 22136392A JP H0668283 A JPH0668283 A JP H0668283A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データフロー型情報処理装置の動作をより高
速化する。 【構成】 データフロープログラムを記憶し、入力され
るデータパケットの行先情報に基づき、連鎖的に即時に
実行可能な一連の演算を検出し、一連のデータパケット
として出力するデータパケット出力部66と、データパ
ケット出力部66から入力される一連のデータパケット
に対し、先行する演算に対する演算結果を後続する演算
の入力に用いることにより一連の演算を実行し、その演
算結果を、データパケットに含まれる行先情報により特
定されるノードに向けて出力するための演算処理部54
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はデータフロー型情報処
理装置に関し、特に、データパケットの数を少なくする
ことにより高速演算が可能なデータフロー型情報処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機は、大別してノイマン型計算機と
非ノイマン型計算機とに分類される。
【0003】ノイマン型計算機においては、種々の命令
がプログラムとして予めプログラムメモリに記憶されて
いる。プログラムカウンタと呼ばれる特別なカウンタに
よってプログラムメモリのアドレスが逐次指定されるこ
とにより、順次プログラムメモリから命令が読出され
る。その命令を実行するとともに、次に実行される命令
の、プログラムメモリ中のアドレスをプログラムカウン
タにセットすることにより、多様な処理が実行される。
【0004】一方、非ノイマン型計算機は、プログラム
カウンタによる逐次的な命令の実行という概念を持たな
い。データフロー型情報処理装置はそのような非ノイマ
ン型計算機の一種である。データフロー型情報処理装置
のアーキテクチャとしては、ノイマン型計算機のような
逐次処理ではなく、命令の並列処理を基本としたものが
採用される。
【0005】データフロー型情報処理装置においては、
各演算の実行に必要なデータが揃い次第、その演算を含
む命令の実行が可能となる。データが揃い次第複数の命
令が同時に実行されるために、データの自然な流れに従
って並列的にプログラムが実行される。そのため、演算
の所要時間が大巾に短縮するものとされている。
【0006】図12は、従来のデータフロー型情報処理
装置の構成を示すブロック図である。図12を参照し
て、従来のデータフロー型情報処理装置は、プログラム
記憶部(PS)110と、対データ検出部(FC)11
2と、演算処理部(FP)114とを含む。プログラム
記憶部110と対データ検出部112との間にはデータ
パケットの流路116が2本設けられている。対データ
検出部112と演算処理部114との間はデータパケッ
トの流路118で接続されている。演算処理部114と
プログラム記憶部110との間はデータパケットの流路
120によって接続されている。
【0007】図12に示されるデータフロー型情報処理
装置においては、図5に示されるようなフォーマットの
データパケットが流路116、118、120を流れて
いくことにより演算が行なわれる。図5を参照して、デ
ータパケットには命令フィールドと、行先フィールド
と、データ第1フィールドと、データ第2フィールド
と、タグフィールドとが設けられている。命令フィール
ドは、データ第1フィールドまたはデータ第2フィール
ドに格納されているデータに対して行なわれる命令(演
算)を特定する命令情報を格納する。行先フィールドに
は、このデータパケットに対する演算結果を格納したデ
ータパケットが、プログラム記憶部110内に格納され
ているデータフロープログラムのどのノードに与えられ
るかを示す行先情報が格納されている。演算対象のデー
タはデータ第1フィールドまたはデータ第2フィールド
に格納されている。タグフィールドには、命令フィール
ドに格納されている命令が1入力命令であるか、2入力
命令であるかを示す2入力命令情報などが格納されてい
る。
【0008】図12を参照して、プログラム記憶部11
0にはデータフロープログラムが記憶されている。デー
タフロープログラムの各行(ノードと呼ぶ)には、命令
情報と、その命令による演算結果が供給されるノード名
を示す行先情報と、タグフィールドに格納される情報と
が含まれている。
【0009】プログラム記憶部110は、演算処理部1
14から流路120を通ってデータパケットが入力され
ると、そのデータパケットの行先フィールドによって示
されるノードの情報を読出す。そしてそのノードに格納
されている命令情報、行先情報、タグ情報などと、入力
されたデータパケットのデータとからデータパケットを
生成し、流路116を介して対データ検出部112に与
える。このとき、データパケットの演算が2入力命令で
あればそのデータパケットが2つの入力のいずれのもの
であるか(右、左と呼ぶ)に従って、2本の流路116
のいずれか一方にパケットを出力する。
【0010】対データ検出部112は、入力されるデー
タパケットの命令情報が1入力命令を示している場合に
は、そのまま流路118を介して演算処理部114に与
える。データパケットの命令情報が2入力命令を示して
いる場合には、対データ検出部112は待合せ処理を行
なう。待合せ処理とは、同じ行先情報、同じ命令情報を
有する異なる2つのパケットを検出し、その行先情報、
命令情報を用い、かつ1つで前述の2つのデータを持つ
パケットを作成して演算処理部114に出力する処理で
ある。このような2つのパケットが揃うまで、先に到着
したデータパケットは対データ検出部112に一時格納
されている。
【0011】演算処理部114に与えられたデータパケ
ットに対しては、演算処理部114においてデータパケ
ットの命令情報にしたがって演算が行なわれる。演算結
果はデータパケットのデータフィールド1に格納され
る。演算結果を含むデータパケットは流路120を介し
てプログラム記憶部110に与えられる。このとき、デ
ータパケットの行先情報には、プログラム記憶部110
から出力されたときの行先情報が格納されている。
【0012】プログラム記憶部110は、入力されたデ
ータパケットの行先フィールド中の行先情報によって指
定されるノードに格納されている情報に従って次のデー
タパケットを生成して出力する。
【0013】このようにデータパケットがプログラム記
憶部110と対データ検出部112と演算処理部114
とを順次循環していくことによりデータフロープログラ
ムが実行される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のデ
ータフロー型情報処理装置では、演算に必要なデータが
揃うと即時にその演算が実行される。この演算処理は並
列的なものとなる。したがって、データフロー型情報処
理装置では従来の逐次処理型計算機よりも処理を高速化
できると考えられる。
【0015】しかし、従来のデータフロー型情報処理装
置には次のような改善すべき点が存在する。プログラム
記憶部110から出力される命令が1入力命令であっ
て、かつその演算結果がただ1つのノードに与えられる
場合を考える。この場合には、プログラム記憶部110
からそのデータパケットが出力された時点で、そのデー
タパケットの次アドレスのノードが出力されたデータパ
ケットの行先情報を調べるだけで簡単に知ることができ
る。次アドレスのノードを知ることにより、出力された
データパケットの演算結果を用いて連続して実行可能で
ある。しかしこの場合でも、従来のデータフロー型情報
処理装置では、そのデータパケットが演算処理部114
による演算を経て、演算結果を含むデータパケットがプ
ログラム記憶部110まで到達しなければ次の命令の実
行を開始することができなかった。演算結果を含むデー
タパケットが到着する前にも、次の命令を含むデータパ
ケットを送出することは可能であるから、何らかの改良
を行なうことによりデータフロープログラムの実行に必
要なデータパケットの数を減らし、より処理を高速化す
ることが可能であると考えられる。同様に対データ検出
部112で待合せ処理が完了しデータパケットが出力さ
れる場合にも、そのデータパケットの行先情報が1箇所
のノードを示すものであれば、次に実行可能となるノー
ドを簡単に識別できる。この場合にもより処理を高速化
することが可能であると考えられる。
【0016】それゆえに請求項1に記載の発明の目的
は、データパケットの数を減らし、それによってより高
速に処理を行なうことができるデータフロー型情報処理
装置を提供することである。
【0017】請求項2に記載の発明の目的は、1つのデ
ータが供給されることにより実行可能となる一連の処理
を、データパケットをすべての処理について循環させる
ことなく実行することにより、より高速に処理を行なう
ことができるデータフロー型情報処理装置を提供するこ
とである。
【0018】請求項3に記載の発明の目的は、複数入力
命令を含む演算に必要なデータが供給された時点で実行
可能となる一連の処理を、すべての処理についてデータ
パケットを循環させることなく実行することにより、処
理を高速化できるデータフロー型情報処理装置を提供す
ることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデータ
フロー型情報処理装置は、データに対して行なわれる演
算と、演算結果の供給先ノードを特定するための行先情
報とを含む複数個のノード情報を含むデータフロープロ
グラムを記憶し、入力されるデータパケットに含まれる
行先情報に基づいて、前記データフロープログラム中で
連鎖的に即時に実行可能な一連の1以上の演算を検出
し、それら演算を特定する演算情報と、それら演算の演
算結果の行先情報とを含む一連の1以上のデータパケッ
トを出力するためのデータパケット出力手段と、データ
パケット出力手段により出力される一連のデータパケッ
トに対し、先行する演算に対する演算結果を後続する演
算の入力に用いることにより、一連の演算を実行し、演
算結果を含むデータパケットを、一連のデータパケット
に含まれる行先情報により特定されるノードに向けて出
力するための演算手段とを含む。
【0020】請求項2に記載のデータフロー型情報処理
装置は、請求項1に記載の装置であって、そのデータパ
ケット出力手段は、データフロープログラムを記憶し、
入力されるデータパケットに含まれる行先情報により特
定されるノードに含まれる演算を特定するための演算情
報と、演算に必要なデータとを含むデータパケットを出
力するとともに、出力されるデータパケットに含まれる
演算情報が1入力で実行開始可能であって、かつ行先情
報がただ1つの行先ノードを特定する限り、行先ノード
に含まれる演算情報を含むデータパケットを出力するこ
とを繰返すためのプログラム記憶手段と、プログラム記
憶手段に接続され、プログラム記憶手段から出力される
データパケットに対する演算の実行開始が可能かどうか
を検出し、実行可能なデータパケットを順次演算手段に
向けて出力するための対データ検出部とを含む。
【0021】請求項3に記載のデータフロー型情報処理
装置は、請求項2に記載の装置であって、データパケッ
ト出力手段はさらに、演算可能データパケット出力手段
から演算手段に向けて出力される実行可能なデータパケ
ットに含まれる演算情報が複数入力演算であって、かつ
行先情報が単一のノードを示すときに限り所定の第1の
値をとり、それ以外の場合には第1の値と異なる所定の
第2の値をとる検出信号と、行先情報を表わす行先情報
信号とを出力するための手段と、検出信号が第1の値と
なったことに応答して、行先情報信号により特定される
ノードに基づいてデータパケットを出力するようにプロ
グラム記憶手段を制御するための手段とを含む。
【0022】
【作用】請求項1に記載のデータフロー型情報処理装置
では、入力されるデータパケットに含まれる行先情報に
基づき、連鎖的に実行可能な一連の1以上のノードが検
出され、それら一連のノードと行先情報とを含む一連の
1以上のデータパケットがデータパケット出力手段から
演算手段に出力される。演算手段は、一連のデータパケ
ットに対し、先行する演算に対する演算結果を後続する
演算の入力に用いることによって一連の演算を実行す
る。演算結果は、一連のデータパケットに含まれる行先
情報により特定されるノードに向けてデータパケットと
して出力される。連鎖的に実行可能な演算に対しては、
その一連の演算の演算結果のデータパケットのみが演算
手段から出力され、途中の演算の演算結果のデータパケ
ットの出力は行なわれない。
【0023】請求項2に記載のデータフロー型情報処理
装置では、プログラム記憶手段にデータパケットが入力
されると、そのデータパケットの行先情報によって特定
されるノードに含まれる情報に従ってデータパケットが
演算可能データパケット出力手段に出力される。出力さ
れるデータパケットに含まれる演算情報が1データで実
行開始可能であって、かつ行先情報がただ1つの行先ノ
ードを特定する場合には、行先ノードに含まれる演算情
報を持ったデータパケットが出力され、この処理は上述
の条件が満たされる限り繰返して行なわれる。対データ
検出部は入力されるデータパケットのうち、1データで
実行可能なデータパケットを順次演算手段に向けて出力
する。したがって、1データで実行開始可能であってか
つ行先情報がただ1つの行先ノードを特定する演算は、
その一連の演算の先頭に必要なデータが供給されること
によって次々と対データ検出部から演算手段に向けて一
連のデータパケットとして与えられる。演算手段では、
この一連のデータパケットのうち、先行する演算の演算
結果を後続する演算の入力に用いて処理を行なう。演算
結果は、一連のデータパケットに含まれる行先情報によ
り特定されるノードに向けてデータパケットとして出力
される。一連の1入力、1出力命令は、先頭の演算に必
要なデータが供給されることにより、次々と演算手段に
与えられる。演算手段では、途中の演算結果のデータパ
ケットを出力することなく、この一連の演算を行ない、
最終の演算結果のみをデータパケットとして出力する。
【0024】請求項3に記載のデータフロー型情報処理
装置では、一連の1入力、1出力の命令は、先頭の演算
開始に必要なデータが供給されると同時にプログラム記
憶手段、対データ検出部を経て一連のデータパケットと
して演算手段に与えられる。さらに、2入力命令がプロ
グラム記憶手段から演算可能データパケット出力手段に
与えられ、演算可能データパケット出力手段においてこ
のデータパケットに対する演算の実行開始が可能である
ことが検出されると、そのデータパケットがコピー出力
を持たず、行先情報が1入力のノードであるときに限
り、検出信号が第1の値となる。この検出信号が第1の
値となったことに応答して、行先情報信号により特定さ
れるノード情報に基づいて次のデータパケットがプログ
ラム記憶手段から演算可能データパケット出力手段に出
力される。このとき、プログラム記憶手段は、出力され
るデータパケットに含まれる演算情報が一連の1入力、
1出力命令である場合にはそれらのデータパケットを繰
返し出力する。これら一連のデータパケットは演算可能
データパケット出力手段を経て演算手段に与えられ、前
述のようにその演算結果のみのデータパケットが演算手
段から出力される。
【0025】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のデータフロー型
情報処理装置のブロック図である。図1を参照して、こ
のデータフロー型情報処理装置は、入力されるデータパ
ケットに含まれるデータによって演算が可能となる一連
のデータパケットをデータパケットの流路62に出力す
るためのデータパケット出力手段の一例のデータパケッ
ト出力部66と、流路62を介してデータパケット出力
部66に接続され、一連のデータパケットのうち、先行
するデータパケットによる演算結果を後続するデータパ
ケットの演算の入力に用いて一連の演算を実行し、演算
結果を最終のデータパケットに含まれる行先情報に従っ
て生成するデータパケットに格納して流路64に出力す
るための演算手段の一例の演算処理部54とを含む。演
算処理部54の出力とデータパケット出力部66の入力
とは流路64により接続されている。
【0026】このデータフロー型情報処理装置において
使用されるデータパケットのフォーマットとしては、図
5に示す2種類がある。流路62には2データを必要と
することがあるので、図5(a)のように2データのフ
ォーマットが用いられ、流路60,64には図5(b)
に示すデータのフォーマットが用いられる。ただし、タ
グフィールドには、従来技術でも用いられていた2入力
命令情報に加え、この命令の演算結果を与えられるノー
ドが1つであるかどうかを示す1出力情報が格納され
る。
【0027】再び図1を参照して、データパケット出力
部66は、プログラム記憶手段の一例のプログラム記憶
部50と対データ検出部52とを含む。プログラム記憶
部50の入力はデータパケットの流路64に接続されて
いる。プログラム記憶部50と対データ検出部52と
は、2本のデータパケット流路60によって接続されて
いる。データパケットの命令情報が2入力命令を示すも
のである場合、データがその2入力の左右いずれに供給
されるかに従って、流路60のいずれかが選択される。
さらに本発明のデータフロー型情報処理装置において
は、対データ検出部52からプログラム記憶部50に対
して帰還するマッチング線56とマッチングデータ線5
8とを含む。マッチング線56には、対データ検出部5
2において待合せ処理が行なわれ、待合せが完了して出
力されるデータパケットの出力先が1箇所のみであると
きにハイレベルとなり、他の場合にはローレベルとなる
マッチング検出信号が出力される。マッチングデータ線
58には、このときの、対データ検出部52から出力さ
れるデータパケットの行先情報を示すデータがプログラ
ム記憶部50に対して与えられる。
【0028】図2を参照して、プログラム記憶部50
は、流路64に接続された入力パケットバッファ68
と、データフロープログラムを記憶し、入力パケットバ
ッファ68から行先情報を受取り、対応するノードの情
報を出力するためのプログラムメモリ72と、入力パケ
ットバッファ68とプログラムメモリ72とにそれぞれ
接続され、プログラムメモリ72から与えられる命令情
報、行先情報、タグ情報などと、入力パケットバッファ
68から与えられるデータとからデータパケットを生成
して出力するための第1のパケット生成回路74および
第2のパケット生成回路76と、入力パケットバッファ
68に接続され、対データ検出部52からのマッチング
データ線58およびマッチング線56が接続され、マッ
チング線およびマッチングデータ線の信号と、入力パケ
ットバッファ68からの行先情報とに基づいてプログラ
ムメモリ72を制御し、行先情報またはマッチングデー
タ線58によって特定されるノードの情報を出力させる
ためのコントローラ70とを含む。
【0029】図3を参照して、対データ検出部52は、
データパケット流路60に接続された入力パケットバッ
ファ78、80と、2入力命令のデータの待合せを行な
うために、データパケットの情報を一旦格納するための
待合せメモリ84と、入力パケットバッファ78、80
と待合せメモリ84とに接続され、入力されるパケット
と待合せメモリ84に格納されているデータパケットの
情報とに基づき、演算開始に必要なデータが揃ったデー
タパケットを生成するための情報を出力するためのマッ
チングコントロール回路82と、マッチングコントロー
ル回路82から与えられるデータに基づいてデータパケ
ットを生成し、流路62を介して演算処理部54に出力
するためのパケット生成回路86とを含む。マッチング
コントロール回路82はまた、2入力命令の実行開始の
ためのデータが2つ揃った時点で、この命令の行先情報
がただ1つのノードを示す場合にマッチング線56をハ
イレベルとし、マッチングデータ線58に行先情報を表
わす情報を出力する。
【0030】図4を参照して、演算処理部54は、デー
タパケット流路62に接続された入力データバッファ9
0と、それぞれ入力データバッファ90に接続されたデ
ータ1レジスタ92、データ2レジスタ94と、入力デ
ータバッファ90に接続された命令情報レジスタ98
と、命令情報レジスタ98とデータ1レジスタ92とデ
ータ2レジスタ94とに接続され、命令情報レジスタ9
8に格納された命令に従って、レジスタ92、94に格
納されたデータ間に演算を行なって出力するための算術
論理ユニット(ALU)96と、ALU96の出力に接
続された出力データバッファ100と、出力データバッ
ファ100の出力に基づいてパケットを生成して流路6
4に出力するためのパケット生成回路102とを含む。
演算処理部54はさらに、出力データバッファ100の
格納内容を、所定の条件の成立時にデータ1レジスタ9
2に帰還させるための帰還用ゲート104、ANDゲー
ト108を含む。帰還用ゲート104の入力は出力デー
タバッファ100に、出力はデータ1レジスタ92にそ
れぞれ接続されている。ANDゲート108の一方の入
力が命令情報レジスタ98に、他方の入力は入力データ
バッファ90に対するタイミング信号生成回路106a
の出力にそれぞれ接続されている。ANDゲート108
の出力は帰還用ゲート104の制御端子に接続されてい
る。命令情報レジスタ98には、入力されたデータパケ
ットの行先情報が1出力を表わすものかどうかを示す情
報が格納されており、この情報はANDゲート108お
よび出力データバッファ100に与えられる。入力デー
タバッファ90、データレジスタ92、94、ALU9
6、出力データバッファ100、パケット生成回路10
2にはそれぞれタイミング信号生成回路106a〜10
6eが接続されている。タイミング信号生成回路106
a〜106eは、タイミング信号線109によって相互
に接続され、データの送受信のタイミングを管理する信
号を各部に与える。タイミング信号生成回路は、プログ
ラム記憶部50,対データ検出部52にも存在する。
【0031】この実施例のデータフロー型情報処理装置
は、従来の技術の問題点を解決するために、次のような
思想に基づいて構成されている。図12を参照して従来
のデータフロー型情報処理装置におけるデータフロープ
ログラムの実行において、命令情報が1入力を示してい
る場合を考える。この場合、この命令は1データで演算
を実行することが可能である。しかしこの場合にも、演
算処理部114から出力されたデータパケットは、プロ
グラム記憶部110で命令情報・行先情報が交換された
後、対データ検出部112を経由して再び演算処理部1
14に到達する。この場合、演算結果については演算処
理部114から送出されたときと演算処理部114に再
び到達したときとで何ら変わりはない。単に命令情報と
行先情報がプログラム記憶部110によって交換されて
いるだけである。
【0032】そこで、何らかの方法を用いてデータパケ
ットの命令情報・行先情報だけを交換可能とすることを
考える。この場合、演算処理部114、プログラム記憶
部110、対データ検出部112をパケットが巡回する
必要がなくなる。パケットの巡回自体には比較的長時間
が必要なために、パケットを減少させ、データパケット
の巡回に必要な時間をなくすことでデータフロープログ
ラムの実行を早くすることが可能となる。
【0033】本実施例のデータフロー型情報処理装置で
は、次のような機能をプログラム記憶部110、対デー
タ検出部112、演算処理部114に加えることで、従
来技術の問題点を解決する。 1.データフロープログラムにおける設定(変更) 図6は、プログラム記憶部50に格納されるデータフロ
ープログラムのフォーマットである。このデータフロー
プログラムの各ノードはそれぞれアドレスA、A+1、
…、B、B+1などに格納されている。各ノードは、命
令情報と、行先情報と、コピー情報と、定数情報と、2
入力命令情報とを含む。さらに、本発明に係るデータフ
ロー型情報処理装置で実行するデータフロープログラム
には次のような変更が施されている。
【0034】(1) 図6に示されるように、データフ
ロープログラム内の各行に、従来の2入力命令情報に加
え、1出力情報のフィールドを設ける。1出力情報と
は、この命令の演算結果の行先ノードがただ1つである
かどうかを示すためのものである。1出力情報が“1”
のときには行先ノードがただ1つであることを表わす。
“0”のときはこれが成立たないことを示す。
【0035】同様に2入力命令情報は、従来の場合と同
様に“1”のときにはこの演算に必要なデータが2つで
あることを示し、“0”のときには1つであることを示
す。
【0036】(2) 上述の2入力命令情報と並んで1
出力情報についても、データフロープログラム作成時に
処理に応じた情報を作成しておく。 2.本実施例装置の特別な動作 図1を参照して、本実施例に係る装置のプログラム記憶
部50と、対データ検出部52と、演算処理部54には
それぞれ、以下のような機能を行なう機構が付与されて
いる。
【0037】(1) プログラム記憶部50 プログラム記憶部50は、読出されたデータフロープロ
グラムのノードの2入力情報および1出力情報を、出力
パケットのタグフィールドに格納してパケットの出力を
行なう。プログラム記憶部50はこのとき、2入力情報
が2入力を示していない場合つまり命令情報が1データ
で処理できる命令(1入力命令)である場合には、連続
して出力パケットの行先情報で特定されるノードのデー
タフロープログラムを読出し、そこに格納されている情
報に従ってデータパケットを出力する。プログラム記憶
部50は、このような方法でデータパケットを出力す
る。
【0038】(2) 対データ検出部52は、入力され
るデータパケットのうち、2入力命令情報が2入力を示
しているパケットについてのみ待合せ処理を行なう。1
入力命令のパケットについては直ちに演算処理部54に
向けて出力する。
【0039】2入力命令の待合せ処理が完了し、2入力
命令のデータパケットが出力されるとき、対データ検出
部52は次のような動作を行なう。出力されるデータパ
ケットの1出力情報が1出力を示す値となっている場合
には、対データ検出部52はその出力されるデータパケ
ットの行先情報をマッチングデータ線58(図1参照)
に出力し、同時にマッチング線56(図1参照)をハイ
レベルとする。マッチング線56がハイレベルとなるこ
とにより、出力されるデータパケットの1出力情報が1
出力を示しているということを示す検出信号がプログラ
ム記憶部50に与えられる。対データ検出部52は、こ
のようにしてプログラム記憶部50に対して行先情報を
帰還させた後、プログラム記憶部50から送られてくる
2入力命令情報が2入力を示す値ではないパケットを、
前述のパケットに連続して演算処理部54に向けて出力
する。
【0040】また、プログラム記憶部50から与えられ
るデータパケットのうち、2入力命令情報が2入力を示
す値ではなく、かつ1出力情報が1出力を示す値となっ
ているパケットは演算処理部54にそのまま出力すると
ともに、後に送られてくるパケットのうち、2入力命令
情報が2入力を示していない連続するパケットを同様に
連続して演算処理部54に出力する。
【0041】(3) プログラム記憶部50では、前述
のように1入力命令のデータパケットを連続して出力す
るのと別に、マッチング線56がハイレベルとなったと
きには次のような動作を行なう。プログラム記憶部50
は、マッチング線56がハイレベルとなれば、マッチン
グデータ線58に対データ検出部52から出力される行
先情報を読込み、その行先情報に対応するデータフロー
プログラムのノードの情報を読出す。そしてこのノード
に格納されている情報に基づき、対データ検出部52に
データパケットを送出する。このデータパケット送出時
にも、出力されるデータパケットが1入力・1出力命令
である場合には、前述のようにその行先情報のノードに
従って次々と連続してデータパケットを出力する。
【0042】(4) 演算処理部54は、入力パケット
の1出力情報が1出力を示す値となっている場合には、
演算結果をデータレジスタに保持する。この演算結果
は、連続して入力される後のパケットの演算に対して入
力として使用される。この場合演算結果を含むデータパ
ケットの出力は行なわれない。次にパケットが入力され
た場合、データレジスタに保存されている演算結果をデ
ータとして演算が行なわれる。そして一連のデータパケ
ットの入力が終了した時点で、一連の演算の演算結果を
含むデータパケットが、最終のデータパケットに含まれ
る行先情報に従ってプログラム記憶部50に向けて出力
される。
【0043】以上のようにすることにより、データフロ
ープログラム中の1入力1出力パケットからなる一連の
演算処理および2入力1出力命令とその命令の後に続く
1入力1出力命令からなる一連の演算処理についてはパ
ケットが連続して演算処理部に送られる。演算処理部で
は次々と入力されるデータパケットに対して、先行する
データパケットの演算結果を後続するデータパケットに
対する演算の入力として使用し、一連の演算を行なう。
そして一連の演算が終了した時点で、その結果を最終の
データパケットに含まれる行先情報とともに出力する。
したがって全体としてデータパケットの数を減らすこと
ができ、データフロープログラムの実行速度を上げるこ
とができる。
【0044】以下、図1〜図6に示される本実施例のデ
ータフロー型情報処理装置の動作をより詳細に説明す
る。
【0045】図2を参照して、プログラム記憶部50は
以下のように動作する。 (1) 基本的な動作として、入力パケットがあれば、
入力パケットに含まれる行先情報に対応するノードの情
報をプログラムメモリ72から読出し、その内容に対応
するパケットをパケット生成回路74、76を用いて対
データ検出部52に出力する。
【0046】(2) 入力パケットに含まれる行先情報
に基づいて読出したノード情報のコピー情報が“1”で
あれば、(1)の動作とともに、読出したノードの直後
のアドレスに格納されたノード情報に基づいてデータパ
ケットを出力する。
【0047】(3) 入力パケットの行先情報に基づい
て読出したノード情報に含まれる定数情報が“1”であ
れば、(1)と同時に、読出したノードの直後のアドレ
スに格納されている情報をデータとし、データ交換を行
なったパケットを(1)と同様に出力する。
【0048】(4) 入力パケットの行先情報に対応す
るノードから読出した情報に含まれる2入力命令情報が
“0”でかつ1出力情報が“1”であれば、読出したノ
ードに含まれる行先情報に基づいてさらにその行先情報
に対応するノード情報を読出す。そして、新たに読出さ
れたノードに含まれる情報に対応するデータパケット
を、直前のデータパケットに続いて出力する。さらに、
このときの新たに読出された情報に含まれる2入力命令
情報が“0”でかつ1出力情報が“1”であれば、同様
に新たに読出された行先情報に対応するノードを読出
し、そのノードに含まれる情報に対応するデータパケッ
トも出力する。そして、上述のような条件が満たされな
くなるまでこのような処理を繰返し行なう。
【0049】(5) コントローラ70は、対データ検
出部52からのマッチング線56がハイレベル(ON)
となった場合、マッチングデータ線58の内容を読込
む。マッチングデータ線58には、対データ検出部52
でマッチングが検出された2入力1出力命令の行先情報
が出力されている。コントローラ70は、読込んだ行先
情報をプログラムメモリ72に与える。プログラムメモ
リ72は、与えられた行先情報に対応するノード情報を
読出し、上述の(4)に従ってデータパケットの出力を
行なう。
【0050】図3を参照して、対データ検出部52は以
下のような動作を行なう。 (6) マッチングコントロール回路82は、入力パケ
ットバッファ78、80に一旦格納された入力パケット
に含まれる2入力命令情報が“0”であれば、そのまま
そのデータパケットをパケット生成回路86から流路6
2を介して演算処理部54に向けて出力する。
【0051】(7) マッチングコントロール回路82
は、入力パケットバッファ78、80に一旦格納された
入力パケットの2入力命令情報が“1”であれば、次の
ような処理を行なう。マッチングコントロール回路82
は、まず待合せメモリ84内に、入力パケットとマッチ
ングするデータパケットが待避されているかどうかをチ
ェックする。その結果により以下のような動作を行な
う。
【0052】(a) 待合せメモリ84にマッチングす
るデータパケットが待避されていない場合には、入力パ
ケット78または80内の入力パケットを待合せメモリ
84に一旦待避させる。
【0053】(b) マッチングするデータパケットが
待合せメモリ84に待避されていれば、入力パケットと
この待避されているデータパケットとのマッチングを行
ない、新たなデータパケットを生成してパケット生成回
路86から流路62を介して演算処理部54に向けて出
力する。このとき、出力されるデータパケットの1出力
情報が“1”であればマッチング線56をONとし、マ
ッチングデータ線58に、出力されるデータパケットに
含まれる行先情報を出力する。
【0054】図4を参照して、演算処理部54は次のよ
うな動作を行なう。対データ検出部52より送られてく
るデータパケットは入力データバッファ90に一旦格納
される。このうち命令情報は命令情報レジスタ98に格
納される。データ1、データ2は、それぞれデータ1レ
ジスタ92、データ2レジスタ94に格納される。デー
タ1レジスタ92には、後述するように出力データバッ
ファ100の値が帰還される場合がある。
【0055】ALU96は、命令情報レジスタ98とデ
ータ1レジスタ92、データ2レジスタ94から必要な
情報を読込み、演算を行なって出力データバッファ10
0に出力する。出力データバッファ100は、命令情報
レジスタ98の一部に格納された1出力情報の値によ
り、ALU96の出力をパケット生成回路102または
帰還用ゲート104のいずれかに与える。この場合1出
力情報が“1”である場合には出力データバッファ10
0はデータを帰還用ゲート104に与え、それ以外の場
合にはパケット生成回路102に与える。
【0056】1出力情報が“1”である場合には、入力
データバッファ90に与えられるタイミング信号がON
となるとともに帰還用ゲート104からデータ1レジス
タ92に出力データバッファ100の値が帰還される。
【0057】このようにして1出力情報が“1”であれ
ば、先行するデータパケットに対する演算の結果を、後
続するデータパケットの演算の入力として用いて一連の
演算が次々と実行される。そして1出力情報が“1”で
なくなった時点でパケット生成回路102から、演算結
果を持ったパケットが出力される。
【0058】このようにすることにより、演算処理部5
4からプログラム記憶部50に向けて出力されるデータ
パケットの数が減少するとともに、1入力1出力からな
る一連の命令、または2入力1出力の命令から始まる、
後続する1入力1出力の一連の命令がすべて演算処理部
54で連続して処理される。そのために、各命令を実行
するために各データパケットを演算処理部からプログラ
ム記憶部、さらに対データ検出部から再び演算処理部に
循環させる必要がなく、パケット送信に必要な時間を節
約でき、処理を高速化することができる。
【0059】以下、図7に示されるデータフローダイヤ
グラムに対応するデータフロープログラムを、本実施例
のデータフロー型情報処理装置で実行する場合の装置の
動作について説明する。
【0060】図7を参照して、以下で例として説明する
データフロープログラムは、ノードn3〜n6の処理を
含む。各ノードは矢印(アーク)で連結されている。ノ
ードn3は2入力1出力の乗算(mul)である。ノー
ドn4は演算「++」(1加算)である。ノードn5の
演算は絶対値を取る演算である。ノードn6の演算は浮
動小数点演算である。ノードn6の出力は2入力のノー
ドn7に与えられる。
【0061】図8を参照して、プログラム記憶部50内
に表形式で示されているのは、図7に示されるデータフ
ローダイヤグラムに対応するデータフロープログラムを
模式的に表わしたものである。このような情報がプログ
ラムメモリ内に格納されている。符号n1〜n6はノー
ド番号を示す。枠内の各列は左から順に命令情報、行先
情報、定数情報、コピー情報、2入力命令情報、1出力
命令情報を表わす。
【0062】今、プログラム記憶部50に、第1のデー
タパケットN1(opc,n1)が入力されたものとす
る。この場合プログラム記憶部50内のノードn1の情
報が読出され、その情報に従ってデータパケットN3a
が対データ検出部52に対して出力される。データパケ
ットN3aは2入力1出力命令である。
【0063】この場合対データ検出部52内には、デー
タパケットN3aとマッチングするデータパケットが待
避されていないものとする。データパケットN3aは対
データ検出部52内の待合せメモリ84(図3参照)に
待避される。
【0064】さらに第2のデータパケットN2(op
c,n2)がプログラム記憶部50に入力されたものと
する。同様にノードn2の情報が読出され、データパケ
ットN3bが対データ検出部52に与えられる。対デー
タ検出部52は、データパケットN3bを受けると待合
せメモリ84内をチェックし、マッチングするデータパ
ケットが待避されていないかどうかを確認する。この場
合すでにデータパケットN3aが待避されているため
に、マッチングが発生し、対データ検出部52は2つの
データパケットN3a、N3bから1つのデータパケッ
トを生成し、演算処理部54に与える。このデータパケ
ットの生成は、データパケットN3a,N3bのデータ
から生成される。
【0065】対データ検出部52は、このデータパケッ
トの出力の際に、その1出力情報をチェックする。この
場合1出力情報の値は“1”である。そのために、図9
に示されるように対データ検出部52は、マッチング線
56のマッチング信号をONとする。また対データ検出
部52は、マッチングデータ線58上にマッチングデー
タとして行先情報n3を出力する。
【0066】プログラム記憶部50は、このマッチング
信号がONとなったことに応答して、マッチングデータ
(n3)を読込む。そしてプログラム記憶部50は、読
込まれた行先情報n3に対応するノードの情報を読出
し、対応するデータパケットN4(++,n4,デー
タ,0,1)を対データ検出部52に出力する。このと
き、プログラム記憶部50は、前述の動作(4)に従っ
て、出力されるデータパケットN4の2入力命令情報と
1出力命令情報とをチェックする。この場合2入力命令
情報が“0”、1出力情報が“1”であるために、プロ
グラム記憶部50は前述の(4)に従って、出力された
データパケットに含まれる行先情報(n4)に従って、
データフロープログラムのノードn4の情報を読出す。
そして同様にデータパケットN5(abs,n5,デー
タ,0,1)を、読出した情報に従って対データ検出部
52に向けて出力する。この場合に出力されるデータパ
ケットの2入力命令情報、1出力情報も“0”、“1”
であるために、プログラム記憶部50はさらに、出力さ
れるデータパケット中の行先情報n5に従ってノードn
5の情報を読出す。そして、読出されたノードn5の情
報に従ってさらにデータパケットN6(float,n
6,データ,0,0)を対データ検出部52に向けて出
力する。データパケットN6の出力の際には、1出力情
報が“0”である。したがってプログラム記憶部50
は、これ以上繰返してデータパケットを出力することは
行なわない。
【0067】図10を参照して、データパケットN3は
演算処理部54に送られ、そこで演算mulが行なわれ
る。データパケットの1出力情報が“1”であるため
に、演算結果を含むデータパケットは出力されず、演算
結果はデータ1レジスタ92に帰還して保存される。一
方対データ検出部52は、順に入力されるデータパケッ
トN4、N5、N6がいずれも1入力命令である(2入
力命令情報が“0”)ために、これらのデータパケット
をそのまま順に演算処理部54に向けて出力する。
【0068】図11を参照して、データパケットN4、
N5、N6に対する演算は、レジスタ92に一時格納さ
れていた、データパケットN3の演算結果を入力として
順に行なわれる。この場合、データパケットN4、N5
の1出力情報はともに“1”であるために、その演算結
果は後続するデータパケットの演算に対する入力として
用いられる。しかし、データパケットN6の1出力情報
は、“0”であるために、この繰返し演算は終了され、
一連の演算結果を含むデータパケットがプログラム記憶
部50に向けて出力される。このときの行先情報は、デ
ータパケットN6に格納されていた行先情報n6となっ
ている。
【0069】プログラム記憶部50は、入力されたデー
タパケットの行先情報n6に従って、データフロープロ
グラムの該当ノードの情報を読出し、さらに上述したよ
うな処理を繰返し行なってデータフロープログラムの実
行を行なう。
【0070】以上のようにこの実施例のデータフロー型
情報処理装置では、1入力1出力命令からなる一連の命
令、または2入力1出力命令と、その命令に後続する1
入力1出力命令からなる一連の命令に関するデータパケ
ットを流路を循環させることなく、演算処理部で連続し
て処理することができる。一連の演算結果のデータパケ
ットのみを演算処理部からプログラム記憶部に出力すれ
ばよいために、循環させるデータパケットの数が減少
し、一連の処理を完結するのに要する時間も減少させる
ことができる。
【0071】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、データフロープログラム中で連鎖的に実行可能な
一連の演算を含む一連のデータパケットがデータパケッ
ト出力手段から演算手段に向けて与えられる。演算手段
は、データパケット出力手段から与えられるこの一連の
データパケットに対して、先行する演算に対する演算結
果を後続する演算の入力に用いることにより、一連の演
算を実行し、その演算結果を持ったデータパケットを所
定の行先情報に従って出力する。一連の演算を構成する
各演算毎にデータパケットを循環させる必要がなく、一
連の演算を演算手段で連続して実行することができるた
めに、データパケットの数が減少し、演算速度を向上さ
せることが可能なデータフロー型情報処理装置を提供で
きる。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、入力デー
タパケットに基づいて出力されるデータパケットに含ま
れる演算情報が1データで実行開始可能な演算を示すも
のであり、かつその行先情報がただ1つの行先ノードを
特定するものであれば、その行先ノードに含まれる演算
情報に従ったデータパケットを出力することが繰返し行
なわれる。繰返し出力されたデータパケットは、対デー
タ検出部によって演算手段に向けて一連のデータパケッ
トとして送られる。そして演算手段により、この一連の
データパケットに対し、先行する演算の演算結果を後続
する演算の入力に用いることにより、一連の演算が連続
的に実行される。そして一連の演算の演算結果を、所定
の行先情報に従ってデータパケットとして出力する。1
入力1出力命令のデータパケットを、データパケットの
流路を循環させることなく演算手段によって連続して実
行し、一連の演算の演算結果のみをデータパケットとし
て出力すればよいために、出力するデータパケットの数
が減少するとともに、一連の演算の実行に必要な時間も
減少し、演算の実行速度を向上させることができる。
【0073】請求項3に記載の発明に係るデータフロー
型情報処理装置では、演算手段に向けて出力された実行
可能なデータパケットに含まれる演算情報が複数入力演
算を示すものであって、かつその行先情報が単一のノー
ドを示すときには、その行先情報により特定されるノー
ドから読出された情報に基づいてデータパケットが出力
される。したがって、2入力命令であっても1出力であ
れば、後続する演算のためのデータパケットも連続して
演算手段に与えられ、演算手段でこの一連の処理を連続
して実行することができる。さらにプログラム記憶手段
から出力されるデータパケットの演算情報が1入力で実
行可能でありかつその行先がただ1つのノードを指定す
るものであれば、その行先ノードに含まれる演算情報に
基づいてデータパケットを出力する処理が繰返し行なわ
れる。そのために、請求項2に記載のデータフロー型情
報処理装置と同様にさらに1入力1出力の命令からなる
一連の演算も演算手段で連続して行なうことができる。
その一連の演算結果を1つのデータパケットとして出力
すればよいために、流路を循環させるデータパケットの
数を減らすことができ、しかも一連の演算を行なうとき
にデータパケットが循環する時間を節約でき、処理を高
速化することができる。その結果、データパケットの数
をより少なくし、より多くの演算を一連の演算として演
算手段で連続して実行することができ、処理をより高速
化することができるデータフロー型情報処理装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータフロー型情報処理装置のブ
ロック図である。
【図2】プログラム記憶部のブロック図である。
【図3】対データ検出部のブロック図である。
【図4】演算処理部のブロック図である。
【図5】データパケットの構成を示す模式図である。
【図6】データフロープログラムの構成を示す模式図で
ある。
【図7】データフローダイヤグラムである。
【図8】データフロー型情報処理装置の動作を説明する
ための模式図である。
【図9】データフロー型情報処理装置の動作を説明する
ための模式図である。
【図10】データフロー型情報処理装置の動作を説明す
るための模式図である。
【図11】データフロー型情報処理装置の動作を説明す
るための模式図である。
【図12】従来のデータフロー型情報処理装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
50 プログラム記憶部 52 対データ検出部 54 演算処理部 56 マッチング線 58 マッチングデータ線 66 データパケット出力部 70 コントローラ 72 プログラムメモリ 82 マッチングコントロール回路 84 待合せメモリ 92 データ1レジスタ 94 データ2レジスタ 96 ALU 98 命令情報レジスタ 104 帰還用ゲート 108 ANDゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データに対して行なわれる演算と、演算
    結果の行先を特定するための行先情報とを含む複数個の
    ノード情報を含むデータフロープログラムを記憶し、入
    力されるデータパケットに含まれる行先情報に基づい
    て、前記データフロープログラム中で連鎖的に実行可能
    な一連の1以上の演算を検出し、前記一連の演算を特定
    するための演算情報と、前記一連の演算の演算結果の行
    先情報とを含む一連の1以上のデータパケットを出力す
    るためのデータパケット出力手段と、 前記データパケット出力手段により出力される前記一連
    のデータパケットに対し、先行する演算に対する演算結
    果を後続する演算の入力に用いることにより、前記一連
    の演算を実行し、前記一連の演算の演算結果を含むデー
    タパケットを前記一連のデータパケットに含まれる前記
    行先情報により特定されるノードに向けて出力するため
    の演算手段とを含む、データフロー型情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記データパケット出力手段は、 前記データフロープログラムを記憶し、入力されるデー
    タパケットに含まれる行先情報により特定されるノード
    に含まれる演算を特定する演算情報と、演算に必要なデ
    ータとを含むデータパケットを出力するとともに、出力
    されるデータパケットに含まれる演算情報が1入力で実
    行開始可能であってかつ前記ノードに含まれる行先情報
    がただ1つの行先ノードを特定する限り、前記行先ノー
    ドに含まれる演算情報を含むデータパケットを出力する
    ことを繰返すためのプログラム記憶手段と、 前記プログラム記憶手段に接続され、前記プログラム記
    憶手段から出力されるデータパケットに対する演算が実
    行開始可能であるかどうかを検出し、実行可能なデータ
    パケットを順次前記演算手段に向けて出力するための対
    データ検出部とを含む、請求項1に記載のデータフロー
    型情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記データパケット出力手段は、さら
    に、 前記演算可能データパケット出力手段から前記演算手段
    に向けて出力される実行可能なデータパケットに含まれ
    る演算情報が複数入力演算であって、かつ行先情報が単
    一のノードを示すときに限り所定の第1の値をとり、そ
    れ以外のときには前記第1の値と異なる所定の第2の値
    をとる検出信号と、前記行先情報を表わす行先情報信号
    とを出力するための手段と、 前記検出信号が前記第1の値となったことに応答して、
    前記行先情報信号により特定されるノードに基づいてデ
    ータパケットを出力するように前記プログラム記憶手段
    を制御するための手段とを含む、請求項2に記載のデー
    タフロー型情報処理装置。
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