JPH0667940B2 - 2’,3’‐ジデオキシプリンヌクレオシド類の製造方法 - Google Patents

2’,3’‐ジデオキシプリンヌクレオシド類の製造方法

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JPH0667940B2
JPH0667940B2 JP1080038A JP8003889A JPH0667940B2 JP H0667940 B2 JPH0667940 B2 JP H0667940B2 JP 1080038 A JP1080038 A JP 1080038A JP 8003889 A JP8003889 A JP 8003889A JP H0667940 B2 JPH0667940 B2 JP H0667940B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抗ウイルス剤、2′,3′−ジデオキシプリン
ヌクレオシド類の、新規かつ効率的な製造法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
一般式[I]に示されるような、プリン塩基部にメルカ
プト基(−SH)を持つ、2′,3′−ジデオキシプリンヌ
クレオシド類の合成に関する報告はあまりなされておら
ず、唯一、本願発明者が既に出願したように大腸菌(E.
coli)を用いた塩基交換反応によって得ることができる
(特願平1−46183,平成元年2月27日出願)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、大腸菌の塩基交換反応による上記の方法
は、反応の基質となる化合物が、メルカプトプリン塩基
及びその誘導体のように、水に対して難溶解性を示す化
合物である場合には反応収率が低く(12〜23%)、一般
式[I]で示されるような化合物を、効率良く得る方法
としては適当ではなかった。
ところで、現在、後天性免疫不全症(AIDS)や成人T細
胞白血病(ATL)等に代表されるような、トレロウイル
スによって引起こされる疾病が、社会的に大きな問題と
なってきており、その対策に向けて全世界的な規模で研
究が押進められているのは、周知のとおりである。
このような、レトロウイルス疾患に対しては、AZTやDDC
などに代表される2′,3′−ジデオキシヌクレオシド類
がその治療薬として重要なものである。
本発明に係る、2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシ
ド化合物も、この仲間に属するものである。さらに、本
発明に係る化合物は、その分子内に、塩基部分に置換さ
れたメルカプト基を官能基として有し、この官能基の作
用によって、従来の2′,3′−ジデオキシプリンヌクレ
オシドに見られたような副作用を軽減することができ
る。
しかし、現在のところ、本発明に係る2′,3′−ジデオ
キシプリンヌクレオシド類の合成法としては、上記の如
く、収率の良い大量合成法は知られていないため、薬品
とする際に高価なものにならざるを得なかった。
したがって、収率が良く簡便な、工業的合成法を確立
し、安価かつ高純度製品として、一般式[I]に示した
2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類を供給する
ことの意義は大きい。
〔課題を解決するための手段〕 本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は一般式[I
I] (式中Xは、水素原子 アミノ基 又は、水酸基 のいずれかである) に示すプリン化合物を、含水エタノール中、水硫化ナト
リウムを加え、還流条件下で反応させることにより、一
般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオ
シドを生成させることを特徴とする、2′,3′−ジデオ
キシプリンヌクレオシド類の製造法である。
(式中Xは、水素原子 アミノ基 又は、水酸基 のいずれかである) また、本発明の第2の発明は 一般式[III] (式中Yは、水素原子 アミノ基 モノアセチルアミノ基 ジアセチルアミノ基 水酸基 アセチルオキシ基 又は、ベンゾイルオキシ基 であり、 R1は、水素原子 ホルミル基 アセチル基 プロパニル基 ピバロイル基 又は、ベンゾイル基 のいずれかである) に示すプリン化合物を、含水エタノール中、水硫化ナト
リウムを加え、還流条件下で反応させることにより、一
般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオ
シドを生成させることを特徴とする、2′,3′−ジデオ
キシプリンヌクレオシド類の製造法である。
また、本発明の第3の発明は 一般式[IV] (式中Xは、水素原子 アミノ基 水酸基 炭素数1〜10のエステル類で モノ置換されたアミノ基 炭素数1〜10のエステル類で ジ置換されたアミノ基 炭素数1〜10のエステル類で 保護された水酸基 のいずれかであり、 R2は、水素原子あるいは 炭素数1〜15のエステル類である) に示すプリン化合物を、含水エタノール中、水硫化ナト
リウムを加え、還流条件下で反応させることにより、一
般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオ
シドを生成させることを特徴とする、2′,3′−ジデオ
キシプリンヌクレオシド類の製造法である。
なお、還流条件下とは、反応溶媒として用いている水と
エタノールの混合溶媒が沸騰する温度(70〜100℃、好
ましくは80〜90℃)で反応を進行させることを示す。
一般式[II],[III]及び[IV]で表される6−クロロ
プリン-9-β-D−2′,3′−ジデオキシリボフラノシド
及びその誘導体は、次に示す方法などにより容易に得る
ことができる。
すなわち、(方法)2′,3′−ジデオキシウリジンと
6-クロロプリン誘導体を反応の基質とし微生物(大腸
菌;E.coli)を用いた塩基交換反応により簡単に収率良
く得ることができる(特願平1−46183,平成元年2月2
7日出願)。
また、(方法)2′,3′−ジデオキシウリジンと6-ク
ロロプリン誘導体を反応の基質とし酵素(チミジンホス
ホリラーゼとプリンヌクレオシドホスホリラーゼ)によ
る塩基交換反応(Biochemistry,20,3615(1981))を用い
ても得ることができる。
さらに、(方法)2′,3′−ジデオキシリボース誘導
体と6-クロロプリン誘導体とを原料とした化学的カップ
リング反応(Tetrahedron Lett 29,1239(1988))によ
り、糖の1位と塩基の9位を結合させてN-グルコシド結
合を生じせしめ、得られた2′,3′−ジデオキシ-6-ク
ロロプリンリボサイド誘導体のα,β体混合物をカラム
クロマトグラフィーによって分離することにより、望む
β体を得ることができる。
以上述べた方法(〜)により、本発明に係る、一般
式[II],[III]及び[IV]で表される6-クロロプリ
ン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド及びそ
の誘導体は、容易に入手可能である。
一方、本発明に係る、一般式[I]で表される6-メルカ
プトプリン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシ
ド及びその誘導体の合成法に関する報告は殆んど無く、
唯一微生物(大腸菌;E.coli)を用いた塩基交換反応に
よって得る方法の報告が有るが(特願平1−46183,平
成元年2月27日出願)、この方法では収率が低く(12〜
23%)、工業的な効率の良い合成法とは言い難い。
また、6-メルカプトプリン誘導体の合成手法として一般
によく知られている、五硫化リンによる6-ヒドロキシプ
リン誘導体の直接硫化法(Chem.Pharm.Bull.8,367(196
0))では、本発明に係る、一般式[I]に示される
2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類は、合成す
ることができない。たとえば、5′位を保護された2′,
3′−ジデオキシイノシンをピリジンに溶解し、五硫化
リンを加えて還流するという反応条件では、激しすぎる
条件のためN-グリコシド結合が切れて原料が分解してし
まい、目的物は得ることができない。
以上述べてきたように、本発明は、従来は収率の良い簡
便な手法のなかった、6-メルカプトプリン-9-β-D-
2′,3′−ジデオキシリボフラノシド及びその誘導体
を、容易に入手可能な6-クロロプリン誘導体と安価な試
薬より、簡便な操作で収率良く得る方法を見出したもの
である。
〔実施例〕
実施例1 6-クロロプリン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラ
ノシド10.0mmol(2.55g),水硫化ナトリウム10.0g,蒸
留水88ml,エタノール44mlを、冷却管を付けた200mlの
ナス型フラスコに入れて2時間還流し、反応させた。
反応終了後、室温まで放冷し、さらに氷浴にて0℃まで
冷却した。
フラスコ内の温度を0℃に保ちながら、10%の希酢酸に
より中和し、溶液のpHを8とした。そのまま数時間攪拌
し、溶液のpHが7〜8の間に安定したのを確認後、ロー
タリーエバポレーターによって濃縮した(20mmHg,50
℃)。
濃縮乾固によって得られた固形分を、メタノール10%を
含有するクロロホルムに分散して、シリカゲルを充填し
たカラム(4×20cm)によりカラムクロマトグラフィー
を行った。移動層は、メタノール10%を含有するクロロ
ホルムで行った。
生成物を含むフラクション(ヨウ素により着色)を合せ
て濃縮し、得られた固形分をメタノール20%を含有する
クロロホルムより再沈澱した。
沈澱物を集めて減圧乾燥(0.1mmHg,50℃)し、6-メル
カプトプリン-9-βD-2′,3′−ジデオキシリボフラノ
シド2.32g(9.20mmol)を得た。[収率 92%] 実施例2 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、2-アミノ-6-クロ
ロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラノシド
を用いて、同様の反応を行った。反応によって得られた
生成物を実施例1に示した方法により後処理及び精製を
行い、乾燥固形分として、2-アミノ-6-メルカプトプリ
ン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド2.38g,
8.90mmol)を得た。[収率89%] 実施例3 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、2-ヒドロキシ-6-
クロロプリン-9-β−2′,3′-ジデオキシリボフラノシ
ドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得られ
た生成物を実施例1に示した方法により後処理及び精製
を行い、乾燥固形分として、2-ヒドロキシ-6-メルカプ
トプリン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド
2.22g,(8.27mmol)を得た。[収率83%] 実施例4 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ベンゾイル-
6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラ
ノシドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得
られた生成物を実施例1に示した方法により後処理及び
精製を行い、乾燥固形分として、6-メルカプトプリン-9
-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド2.02g,(8.
01mmol)を得た。[収率80%] 実施例5 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−アセチル-6-
クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラノ
シドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得ら
れた生成物を実施例1に示した方法により後処理及び精
製を行い、乾燥固形分として、6-メルカプトプリン-9-
β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド2.25g,(8.9
2mmol)を得た。[収率89%] 実施例6 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ピバロイル-
6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラ
ノシドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得
られた生成物を実施例1に示した方法により後処理及び
精製を行い、乾燥固形分として、6-メルカプトプリン-9
-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド1.98g,(7.
85mmol)を得た。[収率79%] 実施例7 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ノナニル-6-
クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラノ
シドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得ら
れた生成物を実施例1に示した方法により後処理及び精
製を行い、乾燥固形分として、6-メルカプトプリン-9-
β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド1.70g,(6.7
4mmol)を得た。[収率67%] 実施例8 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ヘキセニル-
6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラ
ノシドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得
られた生成物を実施例1に示した方法により後処理及び
精製を行い、乾燥固形分として、6-メルカプトプリン-9
-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド2.11g,(8.
36mmol)を得た。[収率84%] 実施例9 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ベンゾイル-
2-アミノ-6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシ
リボフラノシドを用いて、同様の反応を行った。反応に
よって得られた生成物を実施例1に示した方法により後
処理及び精製を行い、乾燥固形分として、2-アミノ−6-
メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフ
ラノシド2.33g,(8.72mmol)を得た。[収率87%] 実施例10 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ベンゾイル-
2-(N-アセチル)アミノ-6-クロロプリン-9-β−2′,
3′−ジデオキシリボフラノシドを用いて、同様の反応
を行った。反応によって得られた生成物を実施例1に示
した方法により後処理及び精製を行い、乾燥固形分とし
て、2-アミノ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−
ジデオキシリボフラノシド1.89g,(7.07mmol)を得た。
[収率71%] 実施例11 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ベンゾイル-
2-(N-ベンゾイル)アミノ-6-クロロプリン-9-β−2′,
3′−ジデオキシリボフラノシドを用いて、同様の反応
を行った。反応によって得られた生成物を実施例1に示
した方法により後処理及び精製を行い、乾燥固形分とし
て、2-アミノ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−
ジデオキシリボフラノシド1.85g,(6.92mmol)を得た。
[収率69%] 実施例12 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ベンゾイル-
2-(N,N-ジアセチル)アミノ-6-クロロプリン-9-β−
2′,3′−ジデオキシリボフラノシドを用いて、5′−
アセチル-2-(N,N-ジアセチル)アミノ-6-クロロプリン-
9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラノシドを用いて、
同様の反応を行った。反応によって得られた生成物を実
施例1に示した方法により後処理及び精製を行い、乾燥
固形分として、2-アミノ−6-メルカプトプリン-9-β-D-
2′,3′−ジデオキシリボフラノシド2.40g,(8.98mmo
l)を得た。[収率90%] 実施例13 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、2-(N-アセチル)アミノ
-6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラ
ノシドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得
られた生成物を実施例1に示した方法により後処理及び
精製を行い、乾燥固形分として、2-アミノ−6-メルカプ
トプリン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド
2.06g,(7.71mmol)を得た。[収率77%] 実施例14 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ピバロイル-
2-(N-アセチル)アミノ-6-クロロプリン-9-β−2′,
3′−ジデオキシリボフラノシドを用いて、同様の反応
を行った。反応によって得られた生成物を実施例1に示
した方法により後処理及び精製を行い、乾燥固形分とし
て、2-アミノ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−
ジデオキシリボフラノシド1.79g,(6.70mmol)を得た。
[収率67%] 実施例15 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−パラメトキ
シベンゾイル-2-(N-アセチル)アミノ-6-クロロプリン-
9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラノシドを用いて、
同様の反応を行った。反応によって得られた生成物を実
施例1に示した方法により後処理及び精製を行い、乾燥
固形分として、2-アミノ−6-メルカプトプリン-9-β-D-
2′,3′−ジデオキシリボフラノシド2.31g,(8.64mmo
l)を得た。[収率86%] 実施例16 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ベンゾイル-
2−ヒドロキシ-6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデ
オキシリボフラノシドを用いて、同様の反応を行った。
反応によって得られた生成物を実施例1に示した方法に
より後処理及び精製を行い、乾燥固形分として、2-ヒド
ロキシ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−ジデオ
キシリボフラノシド2.12g,(7.90mmol)を得た。[収率
79%] 実施例17 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ベンゾイル-
2−ベンゾイルオキシ-6-クロロプリン-9-β−2′,3′
−ジデオキシリボフラノシドを用いて、同様の反応を行
った。反応によって得られた生成物を実施例1に示した
方法により後処理及び精製を行い、乾燥固形分として、
2-ヒドロキシ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−
ジデオキシリボフラノシド2.01g,(7.49mmol)を得た。
[収率75%] 実施例18 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−アセチル-2
−アセチルオキシ-6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドを用いて、同様の反応を行っ
た。反応によって得られた生成物を実施例1に示した方
法により後処理及び精製を行い、乾燥固形分として、2-
ヒドロキシ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシド2.33g,(8.68mmol)を得た。
[収率87%] 実施例19 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ヘキセニル-
2−ヘキセニルオキシ-6-クロロプリン-9-β−2′,3′
−ジデオキシリボフラノシドを用いて、同様の反応を行
った。反応によって得られた生成物を実施例1に示した
方法により後処理及び精製を行い、乾燥固形分として、
2-ヒドロキシ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−
ジデオキシリボフラノシド2.00g,(7.45mmol)を得た。
[収率75%] 実施例20 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、2−アセチルオキ
シ-6-クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフ
ラノシドを用いて、同様の反応を行った。反応によって
得られた生成物を実施例1に示した方法により後処理及
び精製を行い、乾燥固形分として、2-ヒドロキシ−6-メ
ルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラ
ノシド2.21g,(8.24mmol)を得た。[収率82%] 実施例21 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ホルミル-6-
クロロプリン-9-β−2′,3′−ジデオキシリボフラノ
シドを用いて、同様の反応を行った。反応によって得ら
れた生成物を実施例1に示した方法により後処理及び精
製を行い、乾燥固形分として、6-メルカプトプリン-9-
β-D-2′,3′−ジデオキシリボフラノシド2.19g,(8.6
8mmol)を得た。[収率87%] 実施例22 実施例1において、6-クロロプリン-9-β-2′,3′−ジ
デオキシリボフラノシドの代わりに、5′−ホルミル-2-
(N-ホルミル)アミノ-6-クロロプリン-9-β−2′,3′
−ジデオキシリボフラノシドを用いて、同様の反応を行
った。反応によって得られた生成物を実施例1に示した
方法により後処理及び精製を行い、乾燥固形分として、
2-アミノ−6-メルカプトプリン-9-β-D-2′,3′−ジデ
オキシリボフラノシド2.02g,(7.56mmol)を得た。[収
率76%]

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[II] (式中Xは、水素原子 アミノ基 又は、水酸基 のいずれかである) に示すプリン化合物を、含水エタノール中、水硫化ナト
    リウムを加え、還流条件下(70〜100℃)で反応させる
    ことにより、一般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシ
    プリンヌクレオシドを生成させることを特徴とする、
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類の製造法。 (式中Xは、水素原子 アミノ基 又は、水酸基 のいずれかである)
  2. 【請求項2】一般式[III] (式中Yは、水素原子 アミノ基 モノアセチルアミノ基 ジアセチルアミノ基 水酸基 アセチルオキシ基 又は、ベンゾイルオキシ基 であり、 R1は、水素原子 ホルミル基 アセチル基 プロパニル基 ピバロイル基 又は、ベンゾイル基 のいずれかである) に示すプリン化合物を、含水エタノール中、水硫化ナト
    リウムを加え、還流条件下(70〜100℃)で反応させる
    ことにより、一般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシ
    プリンヌクレオシドを生成させることを特徴とする、
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類の製造法。 (式中Xは、水素原子 アミノ基 又は、水酸基 のいずれかである)
  3. 【請求項3】一般式[IV] (式中Zは、水素原子 アミノ基 水酸基 炭素数1〜10のエステル類で モノ置換されたアミノ基 炭素数1〜10のエステル類で ジ置換されたアミノ基 又は、炭素数1〜10のエステル類で 保護された水酸基 のいずれかであり、 R2は、水素原子あるいは 炭素数1〜15のエステル類である) に示すプリン化合物を、含水エタノール中、水硫化ナト
    リウムを加え、還流条件下(70〜100℃)で反応させる
    ことにより、一般式[I]に示す2′,3′−ジデオキシ
    プリンヌクレオシドを生成させることを特徴とする、
    2′,3′−ジデオキシプリンヌクレオシド類の製造法。 (式中Xは、水素原子 アミノ基 又は、水酸基 のいずれかである)
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