JPH0667350A - 撮影ユニット - Google Patents

撮影ユニット

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JPH0667350A
JPH0667350A JP12271792A JP12271792A JPH0667350A JP H0667350 A JPH0667350 A JP H0667350A JP 12271792 A JP12271792 A JP 12271792A JP 12271792 A JP12271792 A JP 12271792A JP H0667350 A JPH0667350 A JP H0667350A
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賢 岩垣
Toshibumi Iijima
俊文 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光量不足になり難く、万一光量不足になって
もシャドー部の画質が改良されていて破綻の少ない、ス
トロボ付き撮影ユニットの提供。 【構成】 予め未露光感光材料を撮影可能の状態に装填
した、固定絞り型でガィドナンバー11以下のストロボ
付き撮影ユニットにおいて、該撮影ユニットのファイン
ダー部に凹レンズを設けてフアインダー視野率を87〜
120%とし、前記固定絞り値を11以上とした撮影ユ
ニット。又、更に撮影レンズの焦点距離が33mm以下
である上記撮影ユニット。又、更に感光材料が透明支持
体上にそれぞれ少なくともl層の青感光性層、緑感光性
層、赤感光性層を有し、特定写真感度が320以上10
00以下であり、現像処理後の未露光部のRMS粒状度
が青色光で15以下、緑色光で13以下、赤色光で14
以下のカラー感光材料である上記撮影ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は所謂「レンズ付きフィル
ム」とも呼ばれ、予めフィルム(感光材料)が装填され
ていて直ちに撮影を可能とするストロボ付き撮影ユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、簡易なプラスチック製カメラにハ
ロゲン化銀カラー感光材料を装填した状態で販売され
る、所謂レンズ付きカメラ(撮影ユニット)が普及して
来ている。これは、通常のカメラにフィルムを装填する
煩わしさや装填ミスによる失敗から解放し、又、その簡
便性から写真撮影機会の増大を促した。又、撮影目的に
合わせてストロボ付き、望遠型、超広角型などが開発、
実用化されている。
【0003】レンズ付きフィルムは周知の如くメーカー
により予め感光材料が装填された撮影ユニットであっ
て、ユーザーは装填されたl本の感光材料の撮影にのみ
使用し、撮影終了後には撮影ユニットは感光材料を収め
たままの状態で現像所に送られるものであることから、
カメラは極めてシンプルな構造に造られており低価格化
が図られている。
【0004】従って、これらの撮影ユニットは低コスト
を指向する余り、通常のカメラと異なり駆動系、光学
系、電気系が大幅に簡易化されているために、現像仕上
がり、プリント品質に不満足な点が多く改善が望まれて
いる。ファインダー部についても、低価格の関係から素
通しの所謂枠型ファインダーが用いられている。この撮
影ユニットのファインダーは大体の被写体の中心位置を
確認することを主目的としたもので、ファインダー視野
率は60〜70%程度のものが殆どである。
【0005】従って、カメラマンがファインダーを覗き
ながら撮影ユニットを構え、ファインダー内に撮影した
い被写体が全部含まれるようにすると、実際には被写体
から必要以上に離れて撮影することになり、撮影してプ
リントした結果は被写体が予想以上に小さくしか写って
いないという不満が残るし、被写体が小さくなることに
より視覚上の画質が低下することも事実である。又、ス
トロボ内蔵のフィルムー体型カメラでは、ストロボ撮影
に際して不必要に遠ざかって撮影することとなり、光量
不足となることが屡生じる。
【0006】一方、前記ストロボ付き撮影ユニットの欠
点を補うべく、装填される感光材料としてはISO感度
320以上のものが一般に用いられている。これは絞り
値を大きくして簡易レンズでもピントが合うように設計
されている撮影ユニットでも感度が足りるようにするた
めである。しかしながら、たとえISO感度320以上
の高感度感光材料でも、発光光量の少ない(ガイドナン
バーの小さい)簡易ストロボを有する撮影ユニットで、
しかも被写体から離れ過ぎて撮影された場合、光量不足
(アンダー)となり、高感度感光材料であるが故に得ら
れたプリント画像のシャドー部分の画質が劣化するとい
う問題がある。
【0007】尚、特開平2−272449号には画質を
改良した感光材料包装ユニットの開示があるが、望遠レ
ンズを有するユニット独自の問題を改善するものであ
り、本願発明とは異質のものである。
【0008】
【発明の目的】従って本発明の目的は、光量不足になり
難儀い、又、万一光量不足になってもシャドー部の画質
が改良されていて破綻の少ない、ストロボ付き撮影ユニ
ットを提供することにある。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記目的は、以下のような撮影
ユニットによって達成された。即ち、 (l) 請求項1記載の発明は、予め未露光感光材料を
撮影可能の状態に装填した、固定絞り型でガイドナンバ
ー11以下のストロボ付き撮影ユニットにおいて、該撮
影ユニットのファインダー部に凹レンズを設けてファイ
ンダー視野率を87〜120%とし、前記固定絞り値を
11以上とした撮影ユニット。また、 請求項2記載の
発明は、 請求項1記載の撮影ユニットにおいて、ファ
インダー視野率が95〜120%である撮影ユニット。 (2)請求項3記載の発明は、予め未露光感光材料を撮
影可能の状態に装填した、ガイドナンバー11以下のス
トロボ付き撮影ユニットにおいて、該撮影ユニットのフ
ァインダー部に凹レンズを設けてファインダー視野率を
87〜120%とし、撮影レンズの焦点距離を33mm
以下とした撮影ユニット。また、 請求項4記載の発明
は、 請求項2記載の撮影ユニットにおいて、ファイン
ダー視野率が95〜120%である撮影ユニット。 (3)請求項5記載の発明は、予め未露光カラー感光材
料を撮影可能の状態に装填した、ガイドナンバー11以
下のストロボ付き撮影ユニットにおいて、該撮影ユニッ
トのファインダー部に凹レンズを設けてファインダー視
野率を87〜120%とし、前記カラー感光材料が透明
支持体上にそれぞれ少なくともl層の青感光性層、緑感
光性層、赤感光性層を有し、特定写真感度が320以上
1000以下であり、現像処理後の末露光部のRMS粒
状度が青色光で15以下、緑色光で13以下、赤色光で
14以下である撮影ユニット。また、 請求項6記載の
発明は、 請求項5記載の撮影ユニットにおいて、ファ
インダー視野率が95〜120%である撮影ユニット。
【0010】本発明において、撮影ユニットは図lに示
すようなパトローネに入ったカラー感光材料を撮影ユニ
ット本体中に装填したものでもよいし、図2に示すよう
なカメラ部分(b)とカートリッジ部分(a)からな
り、該カートリッジ部分がカメラ部分と着脱可能であっ
てカメラ部分の裏蓋を兼ねる方式のものでもよい。後者
はカメラ部分の再使用(リユース)、カートリッジ部分
の再利用(リサイクル)においてメリットが大きい。
【0011】本発明におけるストロボのガイドナンバー
は11以下、好ましくは7〜11である。11を超える
ストロボを撮影ユニットに装着することは、コンデンサ
ー、発光管、電気系統の大型化、重量化、高コスト化を
招き、撮影ユニットの目的にそぐわない。更に、ガイド
ナンバーが11を超えると、オートストロボでない限
り、被写体によっては光量オーバーとなり、ハイライト
部が再現できないなどの欠点を有する。
【0012】本発明によって、初めて小型・軽量なスト
ロボであっても光量不足になる確率が低い撮影ユニット
を提供できる。
【0013】ストロボの電源としては、通常のアルカリ
電池等でもよいが、リチウム電池を用いてもよく、又、
使用済み電池の廃棄による環境汚染を防止したり、使用
済み電池の再処理上の問題を小さくするため、水銀を含
まない電池や充電式電池を用いることが更に好ましい。
図2に示すようなカメラ部分とカートリッジ部分とから
なり、該カートリッジ部分がカメラ部分と着脱可能な方
式のものの場合、カメラ部分に充電式電池を用いること
により、カメラ部分の再使用に際し充電して用いること
が可能で資源の有効利用、環境汚染の防止の面でメリッ
トが大きい。
【0014】ファインダーの視野率とは、感光材料に形
成される有効画像領域に対するファインダー内の被写体
領域の百分率であり、通常の撮影ユニットでは、撮影者
がファインダー内で確認した被写体領域よりも広い範囲
が感光材料上に画像形成されるように設計されており、
従って撮影ユニットの視野率は90%未満の場合が多
い。本発明の撮影ユニットの視野率は87〜120%で
あり、好ましくは100〜ll0%である。視野率が1
00%を超える場合は、ファインダー内に撮影領域(有
効画像領域)を示すマークを施すことが好ましい。視野
率が120%を超えると、ファインダー内の撮影領域が
小さくなり過ぎて被写体が見にくくなり好ましくない。
【0015】本発明の視野率を達成するために、ファイ
ンダー部に凹レンを少なくともl枚設置するが、レンズ
はガリレイ式で2枚以上用いることが好ましい。ファイ
ンダー倍率は0.4〜0.7倍であるのが視覚上好まし
い。撮影ユニットの撮影光学系の絞りは固定絞りであっ
て、11以上、好ましくは11.5〜15である。
【0016】本発明においては、前記ガイドナンバー1
1以下のストロボを有する撮影ユニットであっても、視
野率と固定絞り値の組合せによって目的を達成しうる。
【0017】本発明において、レンズの焦点距離は33
mm以下であり、好ましくは30mm以下、特に好まし
くはl5〜29mmである。レンズは単一でもよいが2
群2枚以上が好ましく、2群2枚の場合、負の屈折を持
つ第lレンズと正の屈折を持つ第2レンズにより構成さ
れることが好ましい。
【0018】本発明においては、前記ガイドナンバー1
1以下のストロボを有する撮影ユニットであっても、視
野率と撮影レンズの焦点距離の組合せによって本発明の
目的を達成しうる。
【0019】本発明の撮影ユニットのシャッタースピー
ドは、可変式でも固定式でもよいが、取扱いの簡便さ、
カラー感光材料の特性、撮影ユニットの低コスト化から
固定式が好ましく、1/25〜1/500秒、好ましく
はl/50〜1/250秒、特に好ましくは1/80〜
1/125秒である。
【0020】撮影ユニットが図2に示すようなカメラ部
分とカートリッジ部分からなり、着脱可能な場合にも本
発明は有効である。
【0021】本発明においてカートリッジ部分とは、ロ
ール状の未露光感光材料を収納するフィルムロール室、
露光済み感光材料を巻き取る巻取り室、及びそれらを連
結し面積400mm2以上の開口部を有するブリッジ部
からなるカートリッジに感光材料を装填したものをい
う。開口部の面積は、画質とカメラサイズのバランスと
して600〜2500mm2がより好ましく、800〜
1200mm2が特に好ましい。本発明の写真フィルム
カートリッジにおいては、この開口部の面積が実質的に
画面有効面積となる。
【0022】開口部の形状としては長方形が好ましく、
カメラの形状を考慮して長辺/短辺比として1.2〜
2.0、好ましくは1.3〜1.7、特に好ましくは
1.4〜1.6であり、この範囲において視覚心理的に
安定した画面が得られる。
【0023】カートリッジに装填されるロール状の感光
材料のサイズとしては、幅、長さ共、現在市場で行われ
ているシステムに適合することが好ましく、幅は35±
lmm、長さは市販の12,20,24,36枚撮りの
135型フィルムと同程度であることが好ましい。ただ
し、フィルムベースをより薄くすることによって、カー
トリッジ及びカメラを小型化することができるし、カメ
ラサイズを大きくせずにフィルムをより長くする(例え
ば72枚撮り、100枚撮り)ことも可能である。
【0024】感光材料は、フィルムロール室、巻取り室
の少なくとも一方でスプールに接合されていることが好
ましい。
【0025】カートリッジ部分のカートリッジ材質とし
ては、撮影ユニットの軽量化、簡便操作性、廉価、再生
使用等からプラスチックであることが好ましい。
【0026】好ましいプラスチックカートリッジの条件
としては、遮光性に優れること、感光材料の写真特
性ヘの影響が少ないこと、再生使用が容易であるこ
と、を満足していれば公知のものが利用できる。好まし
い具体例として、カーボンブラックや顔料を添加して遮
光性を付与したポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、
ポリエチレンテレフタレート、酢酸セルロースエステ
ル、及びこれらの共重合体が挙げられる。又、再生使用
をより有効にするために、カートリッジ内のスプールに
ついてもカートリッジと同一プラスチックを用いること
が好ましい。
【0027】感光材料が装填されるカートリッジは、画
像露光用の開口部を有するので遮光手段を適用すること
が好ましい。例えば特開昭60−120448号に示さ
れるような弾性遮光部材、実開平2−136247号に
示される遮光部材、同2−136248号に示される押
圧遮光部材、特開平2−275441号、同2−275
442号に示される遮光紙、特開昭54−111822
号、実公昭46−30055号に示される遮光通路等が
好ましい。
【0028】本発明においては、カートリッジ部分とカ
メラ部分は着脱可能の関係になっていることが好まし
い。従って少なくとも一方に着脱のための係止部を有す
ることが好ましく、更に誤操作や不本意な操作による脱
着を防止するためのストッパーを有することが好まし
い。尚、カートリッジ部分がカメラ部分と結合した時
に、カートリッジ部分がカメラ部分の裏蓋を兼ねること
が、撮影ユニットの軽量化、簡便操作性、再生使用の容
易性から好ましい。その具体例を図2に示す。
【0029】本発明の撮影ユニットは、好ましくはカメ
ラ部分とカートリッジ部分を結合したものであるが、更
に撮影ユニットの外側の一部又は全部をカバーで覆うこ
とが好ましい。これは、ユーザーが万一撮影ユニットを
落下させた場合の衝撃を吸収して、駆動系、光学系、電
気系の故障を防止したり、感光材料の画像欠損を防止す
るだけでなく、誤操作、不本意な操作によるカメラ部分
とカートリッジ部分の分離によって撮影済の貴重な画像
情報の損失防止に有効である。
【0030】カバーの材質としては衝撃を吸収できるも
の、例えば紙、スポンジ、ゴム、皮革、布等が好まし
い。カバーの形状は問わないが、帯状又は箱状のものが
好ましく、撮影ユニットのレンズ部、ファインダー部、
ストロボ部、シャッターボタン部、フィルム巻上げ部等
の機能や作動に支障がないように穴をあけた箱状のカバ
ーが好ましい。
【0031】本発明の撮影ユニットは、製造後、使用ま
での間、プラスチックケースや防湿性の袋等によって密
封包装されることが好ましい。密封包装される内は25
℃での相対湿度が30〜70%、好ましくは40〜60
%、特に好ましくは45〜55%であり、更に不活性ガ
スの充填によって酸素分圧を大気より低くすることが好
ましい。
【0032】前記カメラ部分については、新たに製造さ
れたものでもよいが、既に市販され撮影済みとなってカ
ートリッジ部分と分離され、回収されたカメラ部分を用
いてもよい。資源の有効利用、廃棄物による環境汚染の
防止、再生使用の容易化に対して上記カメラ部分の再使
用(リユース化、リターナブル化)が好ましい。カメラ
部分の再使用に際しては、カートリッジ部分との結合の
前に必要に応じて検査することが好ましく、又、再使用
の回数をカメラ部分の本体部に記録して置くことが好ま
しい。
【0033】カメラ部分が電源部、即ち電池を有する場
合、残留電圧をチェックして必要に応じて交換してから
再使用することができるし、充電式電池の場合は再充電
して再使用することができ、後者は廃棄電池による環境
汚染を大幅に低減できるので特に好ましい。
【0034】本発明の撮影ユニットに用いられる感光材
料の現像処理した後の未露光部のRMS粒状度を、特定
の条件に設定することにより本発明の目的を達成し得
る。未露光部分のRMS粒状度の設定は、以下の方法で
達成することができる。即ち、一つの方法は現像処理に
よって生成する色素雲の均一性を増すことによって達成
される。これは写真用カプラーの反応性、ハロゲン化銀
乳剤との比率を調整することによって調節可能である。
又、非拡散性カプラーにおいて、その発色色素に微移動
性を持たせることによって粒状性を目立たなくすること
によっても調節可能である。又、ハロゲン化銀剤中の微
結晶粒子を均一にすることによって生成する色素雲のR
MS粒状度を低下することができる。微結晶粒子の均一
性の向上はハロゲン化銀乳剤の製造条件の工夫によって
達成できる。例えば特願昭63−224002号に示さ
れるように沃化銀微粒子で沃素イオンを供給する方法
や、特開平1−183417号に示されるような沃臭化
銀微粒子をオストワルド熟成によって種粒子上に成長さ
せる方法が有用である。
【0035】本発明でいう感光材料の特定写真感度は以
下に示す試験方法に従い決定するものとする。(JIS
K 7614−1981に準じた) (l)試験条件 試験は温度20±5℃、相対湿度60±10%の室内で
行い、試験する感光材料は、この状態に1時間以上放置
した後使用する。 (2)露光 露光面における基準光の相対分光エネルギー分布は以
下に示されるようなものとする。 波長(nm) 相対分光エネルギー* 波長(nm) 相対分光エネルギー* 360 2 540 102 370 8 550 103 380 14 560 100 390 23 570 97 400 45 580 98 410 57 590 90 420 63 600 93 430 62 610 94 440 31 620 92 450 93 630 88 460 97 640 89 470 98 650 86 480 101 660 86 490 97 670 89 500 100 680 85 510 101 690 75 520 100 700 77 530 104 *560nmの値を100i基準化して定めた値である。 露光面における照度変化は光学楔を用いて行い、光学
楔はどの部分でも分光透過濃度の変動が360〜700
nmの波長域で400nm未満の領域は10%以内、4
00nm以上の領域は5%以内のものを用いる。 露光時間は1/100秒とする。 (3)現像処理 露光から現像処理までの間は、試験する感光材料を温
度20±5℃、相対温度60±10%の状態に保つ。 現像処理は露光後30分以上6時間以内に完了させ
る。 現像処理は下記の通りに行うものとする。 1.カラー現像 3分15秒 38.0±0.1℃ 2.漂白 6分30秒 38.0±3.0℃ 3.水洗 3分15秒 24〜41℃ 4.定着 6分30秒 38.0±3.0℃ 5.水洗 3分15秒 24〜41℃ 6.安定 3分15秒 38.0±3.0℃ 7.乾燥 50℃以下 各工程に用いる処理液組成を以下に示す。 (発色現像液) 4−アミノー3−メチルーN−エチルーN−(β‐ヒドロキシエチル) アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキルシアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・Зナトリウム塩(l水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1000mlとする。(pH=l0.1) (漂白液) エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10.0g 水を加えて1000mlとし、アンモニア水を用いてpH=6.0に調整する。 (定着液) チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸アリトウム 2.3g 水を加えて1000mlとし、酢酸を用いてpH=6.0に調整する。 (安定液) ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ml 水を加えて1000mlとする。 (4)濃度測定 濃度はlog10(Φ0/Φ)で表す。Φ0は濃度測定のた
めの照明光束、Φは被測定部の透過光束である。濃度測
定の幾何条件は照明光束が法線方向の平行光束であり、
透過光束として透過して半空間に拡散された全光束を用
いることを基準とし、これ以外の測定方法を用いる場合
には標準濃度片による補正を行う。又、測定の際、乳剤
膜面は受光装置側に対面させるものとする。濃度測定は
青、緑、赤のステータスM濃度とし、その分光特性は濃
度計に使用する光源、光学系、光学フィルター、受光装
置の総合的な特性として以下に示す値になるようにす
る。ステータスM濃度分光特性(対数表示、ピークを
5.00に基準化) 波長(nm) 青 緑 赤 波長(nm) 青 緑 赤 400 * | | 580 | 3.90 | 410 2.l0 | | 590 | 3.15 | 420 4.11 | | 600 | 12.22 | 430 4.63 * | 610 | 1.05 | 440 4.37 | | 620 | | 2.11 450 5.00 | | 630 ** | 4.48 460 4.95 | * 640 | | 5.00 470 4.74 1.13 | 650 | ** 4.90 480 4.34 2.19 | 660 | | 4.58 490 3.74 3.14 | 670 | | 4.25 500 2.99 3.79 | 680 | | 3.88 510 1.35 4.25 | 690 | | 3.49 520 | 4.61 | 700 | | 3.10 530 | 4.85 | 710 | | 2.69 540 | 4.98 | 720 | | 2.27 550 | 4.98 | 730 | | 1.86 560 | 4.80 | 740 | | 1.45 570 | 4.44 | 750 | | 1.05 ** *赤のスロープ0.260/nm、緑のスロープ0.1
06/nm、青のスロープ0.250/nm **赤のスロープ0.040/nm、緑のスロープ0.
120/nm、青のスロープ0.220/nm (5)特定写真感度の決定 (l)〜(4)に示した条件で処理、濃度測定された結
果を用いて、以下の手順で特定写真感度を決定する。 青、緑、赤、の各々の最小濃度に対して、0.15高
い濃度に対応する露光量をルックス・秒で表し、それぞ
れHB、Hg、HRとする。 HB、HRのうち値の大きい方(感度の低い方)をHs
とする。 特定写真感度Sを下式に従い計算する。
【0036】
【数1】 未露光部分のRMS粒状度を設定する、もう一つの方法
は、ハロゲン化銀乳剤のカブリを低減することである。
ハロゲン化銀乳剤のカブリを低下させる方法は従来から
多くの方法が知られている。例えば添加剤として公知の
カブリ抑制剤を用いることができる。本発明の目的には
ハロゲン化銀乳剤の生成条件の工夫によってカブリ生成
し難い条件で製造したハロゲン化銀を用いるのが有効で
ある。例えば特願平2−23336号に示されるよう
に、アンモニア性硝酸銀水溶液を用いるハロゲン化銀乳
剤の製造においてpH7.5以下でハロゲン化銀を形成
することによって、カブリの低いハロゲン化銀乳剤を得
ることができる。
【0037】カブリを低下させる他の方法としては、特
開平3−172836号、同3−189641号に示さ
れるような、酸化剤の存在下でハロゲン化銀粒子を形成
させることも有効である。
【0038】本発明で言うRMS粒状度は以下の方法で
測定する。
【0039】RMS値は未露光の感光材料を前記特定写
真感度測定方法に記載の現像処理を行い、処理後の試料
をマイクロデンシトメーターを用いて測定する。
【0040】RMs値は試料の被測定部の濃度を開口走
査面積1800μm2(スリット巾10μm・スリツト
長180μm)のマイクロデンシトメーターで走査し、
濃度測定サンプリング数l000以上の濃度値の変動の
標準偏差の1000倍値で示した。
【0041】青色感色性層、緑色感色性層、赤色感色性
層の各々のRMS粒状度は、上記測定の際に各々イース
トマンコダック社製ラッテンフイルターW−47,W−
99,W−26を使用して測定する。
【0042】本発明の感光材料は、上記の方法で決定し
た特定写真感度が320以上である。320未満の感度
では、通常のカメラよりも絞り値を大きくして被写界深
度を高めてピントが合い易いようにした撮影ユニットで
は露光不足になったり、又、シヤツタ一速度を遅くする
対策を採ったとしても手ブレが発生する。
【0043】本発明の感光材料は、特定写真感度が35
0以上あることが好ましい。
【0044】本発明の感光材料の現像処理後の未露光部
のRMS粒状度は、上述測定法により青色光で15以
下、緑色光で13以下及び赤色光で14以下である。こ
れより大きな値になるとネガ判定の際に粒状が視覚的に
認識されるようになり、プリント時の条件補正に影響が
出るようになり収率の低下の原因となる。更に好ましく
は青色光で13以下、緑色光で11以下及び赤色光で1
3以下である。
【0045】本発明の感光材料の塗布銀量は10.0g
/m2以下、更に好ましくは9.0g/m2以下、より好
ましく4.5〜8.0g/m2である。高感度感材を一
般撮影に普及的に用いて不良プリントの確率を低下させ
ることでコストダウンするという他に、感光材料の保存
時の熱や自然放射線によるカブリの上昇及びカブリ部、
即ち未露光部分の粒状性の劣化が少ないという点で塗布
銀量が少ない方が好ましい。
【0046】本発明の感光材料は、各々一層以上の赤感
性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び
青感性ハロゲン化銀乳剤層を有するが、任意の同じ感色
性の乳剤層を感度の異なる2層以上の乳剤層から構成す
るのが好ましく、3層構成として更に粒状性を改良する
方法を用いると、より好ましい。これらの技術は、それ
ぞれ英国特許923,045号、特公昭49−1549
5号に記載されている。
【0047】本発明においては、種々の他の高感度化技
術と組み合わせることは更に好ましい。本発明と組み合
わせられる好ましい高感度技術の具体例を以下に挙げる
が、これらに限定されるものではない。 (l)イエローフィルター染料 (2)増感色素、特に後記する如き強色増感色素 (3)コアの沃化銀濃度をシェル部のそれより大とした
コアシエル型2層構造のハロゲン化銀粒子 (4)粒子内の各層の沃素銀の濃度を精密にコントロー
ルした多重構造粒子 (5)アスペクト比1.5以上の平板状ハロゲン化銀粒
子 (6)単分散のハロゲン化銀粒子 (7)2当量カプラー (8)高速反応カプラー (9)逆転層構成、ユニツト層構成 (10)全乳剤層の平均沃化銀含有率を8モル%以上と
する技術 高感度と高画質を両立させるために層配列の順番に関す
る色々な発明がなされており、これらの技術を組み合わ
せるのは好ましい((9)参照)。層配列の順番に関す
る技術は、例えば米国特許4,184,876号、同
4,129,446号、同4,186,011号、同
4,186,016号、同4,267,264号、同
4,173,479号、同4,157,917号、同
4,165,236号、英国特許1,560,955
号、同2,137,372号、同2,138,962
号、特開昭59−177552号、同59−18055
6号、同59−204038号などに記述されている。
【0048】又、同じ感色性を持つ二つ以上の乳剤層の
間に非感光性層が特に存在していてもよい。
【0049】高感度層特に高感度青感性層の下に微粒子
ハロゲン化銀などの反射層を設けて感度を向上してもよ
い。この技術は例えば特開昭59−160135号に記
載されている赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑
感性乳剤層にマゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層に
イエロー形成カプラーを、それぞれ含むのが一般的であ
るが、場合により異なる組合せを採ることもできる。例
えば赤外感光性の層を組み合わせて疑似カラー写真や半
導体レーザー露光用としてもよい。
【0050】又、米国特許3,497,350号又は特
開昭59−214853号に記載されるような、乳剤層
の感色性と色画像形成カプラーを適宜組み合わせ、この
層を支持体から最も遠い位置に設ける方法なども用いる
ことができる。
【0051】本発明の感光材料の写真乳剤層には、ハロ
ゲン化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化
銀及び塩化銀のいずれを用いてもよい。好ましいハロゲ
ン化銀は30モル%以下の沃化銀を含む沃臭化銀であ
る。特に好ましいのは2〜20モル%の沃化銀を含む沃
臭化銀である。
【0052】又、高感度でかつ高画質を両立させるため
には、特開昭60−128443号に記載されているよ
うに全乳剤層のハロゲン化銀の平均沃化銀含有率を8モ
ル%以上にするのが好ましい。ハロゲン化銀の平均沃化
銀含有率を下げると粒状性が顕著に改良されることが知
られているが、ある程度以上の沃化銀含有率になると現
像速度の遅れ、脱銀、定着速度の遅れなどの欠点が出て
くる。しかしながら、本発明においては、含有される銀
の含有量が少なく、かつ膜厚が薄いために、沃化銀含有
率を上げていっても、これらの欠点が問題になり難く非
常に好ましい。
【0053】本発明の写真感光材料の写真乳剤層に用い
るハロゲン化銀粒子は、沃化銀を5モル%以上含有する
沃臭化銀から実質的に成るコアと、該コアを被覆し、沃
化銀含有率がコアの沃化銀含有率よりも低い沃臭化銀ま
たは臭化銀から実質的に成るシエルによって構成される
二重構造を有することが好ましい。コアの沃化銀含有率
は10モル%以上であることが更に好ましく、20〜4
4モル%であることが最も好ましい。シエルの沃化銀含
有率は5モル%以下であることが好ましい。
【0054】該コアは、沃化銀を均一に含んでいてもよ
いし、又、沃化銀含有率の異なる相から成る多重構造を
もっていてもよい。後者の場合には、沃化銀含有率の最
も高い相の沃化銀含有率が5モル%以上であり、更に好
ましくは10モル%以上であり、かつシエルの沃化銀含
有率がコアの最高沃化銀含有率相のそれよりも低ければ
よい。又、「沃臭化銀から実質的に成る」とは、主に沃
臭化銀から成っているが、それ以上の成分も1モル%位
までは含有してもよいことを意味する。
【0055】本発明の写真感光材料の写真乳剤層に用い
るハロゲン化銀粒子の更に好ましい態様としては、回折
角度(2θ)が38〜42゜の範囲でCuのKβ線を用
いてハロゲン化銀の(220)面の回折強度対回折角度
のカーブを得た時、コア部分に相当する回折ピークと、
シエル部に相当するピークの2本の回折極大と、その間
に一つの極小が現れ、かつコア部分に相当する回折強度
が、シエル部のそれの1/10〜3/1になるような構
造を有する粒子である。特に好ましくは回折強度比が1
/5〜3/1、更にはl/3〜3/1の場合である。
【0056】このような二重構造化により、現像速度の
遅れを招くことなく高沃度の沃臭化銀乳剤を用いること
が可能になり、少ない塗布銀量でも優れた粒状性を有す
る感光材料を得ることができる。
【0057】本発明の写真感光材料の写真乳剤層に用い
るハロゲン化銀粒子の他の好ましい態様としては、粒子
の内部にコア部を形成する沃化銀含有率が10〜40モ
ル%の沃臭化銀相を有し、この沃臭化銀相がシエル部を
形成するより低い沃化銀を含むハロゲン化銀で被覆され
ており、更に、この粒子の表面が5モル%以上の沃化銀
を含む場合である。シエル部の沃化銀は均一でも不均一
でもよい。表面が5モル%以上の沃化銀を含むとはXP
S法で測定される粒子表面の沃化銀の平均含有率が5モ
ル%以上であることを意味する。好ましくは、表面の沃
化銀の平均含有率は7〜15モル%である。このハロゲ
ン化銀粒子については特願昭61−253370号に詳
しく記載されている。このハロゲン化銀粒子は粒状性が
良いので好ましい。
【0058】又、ハロゲン化銀粒子の他の好ましい態様
としては、実質的に臭化銀及び/又は沃化銀からなる内
部核と、この内部核の外側に設けられ、かつ実質的に臭
化銀及び/又は沃臭化銀からなる複数の外殻とを有する
ハロゲン化銀粒子で、最外殻の沃化銀含有率が10モル
%以下であり、該最外殻よりも、沃化銀含有率が6モル
%以上高い沃化銀含有殻が、最外殻より内側に設けら
れ、最外殻と沃化銀高含有殻との間に、これらの両殻の
中間の沃化銀含有率を有する中間殻が設けられ、かつ該
中間殻の沃化銀含有率が最外殻よりも3モル%以上高
く、沃化銀高含有殻の沃化銀含有率が中間殻よりも3モ
ル%以上高い場合である。このハロゲン化銀粒子につい
ては、特開昭61−245151号に詳しく記載されて
いる。このハロゲン化銀粒子も粒状性が良いので好まし
い。
【0059】更に、ハロゲン化銀粒子の他の好ましい態
様として下記に定義する単分散性のものがある。即ち、
次式で定義されるように、粒径の標準偏差Sを平均粒径
mで割った値に100を乗じた値(以下、この値を変
動係数と呼ぶ)が16以下の場合を単分散性と称する。
【0060】(S/rm)×100≦16(%) なお、Sは統計学で用いられる一般的標準偏差である。
【0061】この単分散性のハロゲン化銀粒子は、前述
した如く二重構造あるいは多重構造をとってもよい。
【0062】又、単分散性のハロゲン化銀粒子の形状
は、立方体、八面体、十四面体のようなものでもよく、
球状、板状などのようなものでもよい。
【0063】単分散性のハロゲン化銀粒子は粒状性が良
いと同時に、光散乱の少ないサイズ域の場合は、画像の
鮮鋭度も優れており好ましい。単分散性のハロゲン化銀
粒子は、特開昭54−48521号、同54−9941
9号、同56−16124号、同55−78831号、
特開昭57−182730号、同58−49938号、
同58−37635号、米国特許4,444,877
号、同4,446,228号、特開昭58−10653
2号、同58−107530号、同58−126531
号、同58−149037号、同59−l0947号、
同59−29243号、同59−72440号、同59
−140443号、同59−148049号、同59−
177535号、同59−152438号等に詳しく記
載されている。
【0064】本発明の感光材料に使用できる他の好まし
いハロゲン化銀粒子としてはアスペクト比5以上の平板
状の粒子がある。
【0065】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は常法に
従って増感色素で分光増感するのが好ましい。又、増感
色素と共に、それ自身分光増感作用を持たない色素ある
いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増
感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。例えば、含窒素
異節環基で置換されたアミノスチリル化合物(例えば米
国特許2,993,390号、同3,635,721号
に記載のもの)、芳香族有機酸ホルムアルデヒド縮合物
(例えば米国特許3,743,510号に記載のも
の)、カドミウム塩、アザインデン化合物などを含んで
もよい。米国特許3,615,613号、同3,61
5,641号、同3,617,295号、同3,63
5,721号に記載の組合せは特に有用である。
【0066】本発明の特定写真感度が320以上である
カラーネガ写真感光材料に用いられるハロゲン化銀乳剤
は、前述のように分光増感され必要な波長の可視光に対
する感度を上昇させて用いられる。
【0067】自然放射線による性能劣化をなるべく小さ
くするためにハロゲン化銀乳剤の放射線に対する感度は
なるべく低い方が好ましい。本発明者らの研究による
と、ハロゲン化銀乳剤の放射線感度は、いわゆる固有感
度と良い相関を示し、いわゆる色増感感度とは必らずし
も相関しない。従って、光に対する高い感度を持ちなが
ら自然放射線による性能劣化を小さくするためには、色
増感感度は高く、固有感度は低い乳剤を用いるのが好ま
しい。このため固有感度は変えずに色増感感度のみを上
昇させるような前述の強色増感剤を用いることは特に好
ましい。又、色増感感度は余り下げない範囲で増感色素
の量をなるべく多く添加し、いわゆる固有減感により固
有感度を低くして用いるのも好ましい。又、増感色素に
よる色増感効率の高い、アスペクト比が1.5以上であ
るような平板状粒子を使うのも好ましい。
【0068】板状粒子は、ガトフ著“フォトグラフイク
・サイエンス・アンド・エンジニアリング”(Guto
ff,Photographic Science a
ndEngineering,14巻,248〜257
頁(l970年)、米国特許4,434,226号、同
4,414,3l0号、同4,433,048号、同
4,439,520号及び英国特許2,112,157
号などに記載の方法により簡単に調製することができ
る。
【0069】本発明で用いる写真感光材料の写真乳剤層
には、色素像形成物質としてカラーカプラーが添加され
る。
【0070】例えばマゼンタカプラーとして、5−ピラ
ゾロンカプラー、ピラゾロベンツイミダゾールカプラ
ー、シアノアセチルクマロンカプラー、アシルアセトニ
トリルカプラー等があり、イエローカプラーとして、ア
シルアセトアミドカプラー(例えばべンゾイルアセトア
ニリド類、ピバロイルアセトアニリド類)等があり、シ
アンカプラーとして、ナフトールカプラー及びフエノー
ルカプラー等がある。これらのカプラーは分子中にバラ
スト基と呼ばれる疎水基を有する非拡散性のもの又はポ
リマー化されたものが望ましい。カプラーは、銀イオン
に対し4当量性あるいは2当量性のどちらでもよいが、
感光材料中に含有される銀の含有量を少なくするために
は銀の利用効率がより高い2当量性のカプラーを用いる
方が好ましい。特に同じ感色性の乳剤層を感度の異なる
2層以上の乳剤層から構成する際には、赤感性層、緑感
性層、青感性層の各々の最も感度の高い乳剤層には2当
量性のカプラーを含有させる方が好ましい。
【0071】本発明においては、かかる2当量性カプラ
ーは少なくとも各々の感色層のうちの最も感度の高い単
位乳剤層に添加することが好ましい。その使用量には格
別な制限はないが、銀lモル当たりシアン高速反応カプ
ラー0.005〜0.1モル、マゼンタ高速反応カプラ
ー0.005〜0.1モル、イエロー高速反応カプラー
0.005〜0.1モルの範囲が好適である。
【0072】又、本発明では、米国特許4,420,5
56号の第l項及び第3項〜第8項、特開昭59−19
1036号などに規定されている生成色素が適度に拡散
性を有する耐拡散性カプラーを使用し、カバリングパワ
ーの向上により感度が向上することや粒状性を改良する
ことが可能である。これらカプラーは上記特許及び特開
昭56−1938号、同57−3934号、同53−1
05226号、米国特許4,264,723号などに記
載の方法に従い、容易に合成できる。
【0073】本発明には現像に伴って現像抑制剤を放出
するカプラー(いわゆるDIRカプラー)を含んでもよ
い。DIRカプラーとしては、例えば米国特許3,22
7,554号等に記載のへテロ環メルカプト系現像抑制
剤を放出するもの;特公昭58−9942号等に記載の
べンゾトリアゾール誘導体を現像抑制剤として放出する
もの;特公昭51−16141号等に記載のいわゆる無
呈色DIRカプラー;特開昭52−90932号に記載
の離脱後にメチロールの分解を伴って含窒素へテロ環現
像抑制剤を放出するもの;米国特許4,248,962
号に記載の離脱時に分子内求核反応を伴って現像抑制剤
を放出するもの;特開昭56−114946号、同57
−56837号、同57−154234号、同57−1
88035号、同58−98728号、同58−209
736号、同58−209737号、同58−2097
38号、同58−209740号等に記載の離脱後に共
役系を介する電子移動により現像抑制剤を放出するも
の;特開昭57−151944号等に記載の現像液中で
現像抑制能が失活する拡散性現像抑制剤を放出するも
の;特開昭60−182438号、特開昭60−184
248号等に記載の反応性化合物を放出し、現像時に現
像抑制剤を生成したりあるいは現像抑制剤を失活させた
りするもの等を挙げることができる。
【0074】本発明には上述のカプラー以外にも色補正
の効果を持つカラードカプラーを用いてもよい。又、D
IRカプラー以外にも、カップリング反応の生成物が無
色であって、現像抑制剤を放出する無呈色DIRカップ
リング化合物を含んでもよい。
【0075】本発明では銀現像に伴って現像促進剤もし
くはカブラセ剤を形成し得る化合物を使用して高感度化
を達成することが可能である。これら化合物は、米国特
許4,390,618号、同4,518,682号、同
4,526,863号、同4,482,629号、特開
昭59−157638号、同59−170840号、同
60−185950号、同60−107029号などに
記載されている方法により容易に合成できる。
【0076】上記カプラー等は、感光材料に求められる
特性を満足するために同一層に2種類以上を併用するこ
ともできるし、同一の化合物を異なった2層以上に添加
することも、勿論差支えない。
【0077】カプラーをハロゲン化銀乳剤層に導入する
には公知の方法、例えば米国特許2,322,027号
に記載の方法などが用いられる。例えばフタール酸アル
キルエステル(ジプチルフタレート、ジオクチルフタレ
ート等)、燐酸エステル(ジフエニルホスフェート、ト
リフエニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、
ジオクチルブチルホスフェート等)、枸櫞酸エステル
(例えばアセチル枸櫞酸トリブチル)、安息香酸エステ
ル(例えば安息香酸オクチル)、アルキルアミド(例え
ばジエチルラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例え
ばジプトキシエチルサクシネート、ジエチルアゼレー
ト)、トリメシン酸エステル類(例えばトリメシン酸ト
リブチル)等、又は沸点約30〜150℃の有機溶媒、
例えば酢酸エチル、酢酸ブチルの如き低級アルキルアセ
テート、プロピオン酸エチル、2級ブチルアルコール、
メチルイソブチルケトン、β−エトキシエチルアセテー
ト、メチルセロソルブアセテート等に溶解した後、親水
性コロイド中に分散される。上記の高沸点有機溶媒と低
沸点有機溶媒とは混合して用いてもよい。
【0078】又、特公昭51−39853号、特開昭5
1−59943号に記載されている重合物による分散法
も使用することができる。
【0079】カプラーがカルボン酸、スルホン酸の如き
酸基を有する場合には、アルカリ性水溶液として親水性
コロイド中に導入される。
【0080】使用する写真用カラー発色剤は、中間スケ
ール画像を与えるように選ぶと都合がよい。シアン発色
剤から形成されるシアン染料の最大吸収帯は約600〜
720nmの間であり、マゼンタ発色剤から形成される
マゼンタ染料の最大吸収帯は約500〜580nmの間
であり、黄色発色剤から形成される黄色染料の最大吸収
帯は約400〜480nmの間であることが好ましい。
【0081】本発明の感光材料には、親水性コロイド層
にフィルター染料として、あるいはイラジエーション防
止、その他種々の目的で染料を含有していてもよい。こ
のような染料には、オキソノール染料、へミオキソノー
ル染料、スチリル染料、メロシアニン染料、シアニン染
料及びアゾ染料が包含される。中でもオキソノール染
料、ヘミオキソノール染料及びメロシアニン染料が有用
である。用い得る染料の具体例は、英国特許584,6
09号、同177,429号、特開昭48−85130
号、同49−96620号、同49−114420号、
同52−108115号、米国特許2,255,077
号、同2,274,782号、同2,390,707
号、同2,493,747号、同2,533,472
号、同2,843,486号、同2,956,879
号、同3,148,187号、同3,177,078
号、同3,247,127号、同3,540,887
号、同3,575,704号、同3,653,905
号、同3,718,472号、同4,071,312
号、同4,070,352号、同4,420,555号
に記載させられたものである。
【0082】本発明の感光材料において、親水性コロイ
ド層に、染料や紫外線吸収剤なとが含有される場合に、
それらは、カチオン性ポリマーなどによって媒染されて
もよい。例えば英国特許685,475号、米国特許
2,675,316号、同2,839,401号、同
2,882,156号、同3,048,487号、同
3,184,309号、同3,445,231号、西独
特許出願(0LS)1,914,362号、特開昭50
−47624号、同50−71332号等に記載されて
いるポリマーを用いることができる。
【0083】本発明のカラーネガ写真感光材料は、通常
イエローフィルター層を含有する。イエローフィルター
層にはコロイド銀あるいは前述した各種の染料が使われ
るが、特に本発明においては、フィルター効果に優れ、
緑感性乳剤層の感度がコロイド銀を用いた場合に比べて
著しく高い。
【0084】本発明の感光材料には、一般に用いられて
いる種々の添加剤を使用することができる。このような
添加剤は、例えば米国特許4,599,301号に記載
されている。代表例を挙げると、同明細書33欄12行
〜38欄45行に記載された界面活性剤(33欄)、水
不溶または難溶性ポリマー(33〜34欄)、紫外線吸
収剤(37〜38欄)、色カブリ防止剤(37欄)、色
かぶり防止剤(38欄)、ハイドロキノン類(38欄)
等である。
【0085】本発明の感光材料は、例えば上記米国特許
明細書34欄〜35欄に記載きれた方法に従って現像処
理できる。又、特開昭61−35446号に記載された
ような、安定化処理又は水洗処理によって脱銀工程以降
の大巾な節水を行うことができる。
【0086】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0087】撮影ユニットのカメラ本体として図lに示
されるものを作製した。
【0088】仕様としては、画面サイズ13×36m
m、2群2枚プラスチックレンズ、焦点距離25mm、
F値11.5、ファインダーレンズ:ガリレイ式2枚構
成、ファインダー倍率0.45倍、視野率100%、シ
ャッタースピード1/100秒、ストロボガイドNo.
9、外形寸法121×58×42mmである。これを撮
影ユニットAとする。
【0089】撮影ユニットAのファインダー視野率を9
0%としたものを撮影ユニットB、視野率を120%と
しファインダー内に有効画像領域を示すマークを設けた
ものを撮影ユニットCとした。更に撮影ユニットAのス
トロポガイドNo.を11としたものを撮影ユニットD
とした。
【0090】さらに、撮影ユニットの視野率、ストロボ
ガイドNo.撮影レンズの焦点距離を以下のように変更
する以外は同様にして撮影ユニットE〜Lを作製した。 撮影ユニット 視野率(%) ストロボガイドNo. 撮影レンズの焦点距離(mm) E 87 9 30 F 95 9 30 G 120 9 30 H 87 10.5 30 I 95 10.5 30 J 120 11 30 K 80 9 30 L 80 11 30 次にカラー感光材料を作成した。
【0091】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り1m2
当たりのグラム数で示す。又、ハロゲン化銀及びコロイ
ド銀は、銀に換算して示した。 実施例l トリアセチルセルロースフイルム支持体の両面に、下記
組成の下引層を支持体側から順次形成した。 裏面第1層 アルミナゾルAS−100(酸化アルミニウム) 0.1g (日産化学工業株式会社製) ジアセチルセルロース 0.2g 裏面第2層 ジアセチルセルロース 100mg ステアリン酸 10mg シリカ微粒子(平均粒径0.2μ) 50mg 下引加工したトリアセチルセルロースフィルム支持体の
表面上に、下記に示す組成の写真構成層の各層を順次支
持棒側から形成して多層カラー写真感光材料試料101
を作成した。 第1層:ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.15g UV吸収剤(UV−1) 0.15g 化合物(CC−1) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.18g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18g ゼラチン 1.3g 第2層:低感度赤感性乳剤層(RL) 沃臭化銀乳剤Em−3 (平均粒径0.3μm,平均沃度含有量2.0モル%) 0.28g 沃臭化銀乳剤Em−1 (平均粒径0.4μm,平均沃度含有量8.0モル%) 0.20g 増感色素(S−1) 3.2×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 3.2×10-4 (モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.2×10-4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−1) 0.50g シアンカプラー(C−2) 0.13g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07g DIR化合物(D−1) 0.006g DIR化合物(D−2) 0.001g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.55g ゼラチン 1.0g 第3層:高感度赤感性乳剤層(RH) 沃臭化銀乳剤Em−2 (平均粒径0.7μm,平均沃度含有量7.5モル%) 0.68g 増感色素(S−1) 1.7×l0-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−2) 1.6×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−3) 0.1×1 -4(モル/銀1モル) シアンカプラー(C−2) 0.23g カラードシアンカプラー(CC−1) 0.05g DIR化合物(D−2) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.21g ゼラチン 0.80g 第4層:中間層(IL−2) ゼラチン 0.8g 第5層:低感度緑感性乳剤層(GL) 沃臭化銀乳剤Em−1 (平均粒径0.4μm,平均沃度含有量8.0モル%) 0.30g 沃臭化銀乳剤Em−3 (平均粒径0.3μm,平均沃度含有量2.0モル%) 0.24g 増感色素(S−4) 6.7×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−5) 0.8×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.17g マゼンタカプラー(M−2) 0.43g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10g DIR化合物(D−3) 0.02g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.7g ゼラチン 1.4g 第6層:高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤Em−2 (平均粒径0.7μm,平均沃度含有量7.5モル%) 0.64g 増感色素(S−6) 1.1×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−7) 2.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−8) 0.3×10-4(モル/銀1モル) マゼンタカプラー(M−1) 0.30g マゼンタカプラー(M−2) 0.13g カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04g DIR化合物(D−3) 0.004g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20g ゼラチン 0.80g 第7層:イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.08g 添加剤剤(SC−1) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20g ゼラチン 0.80g 第8層:低感度青感性乳剤層(BL) 沃臭化銀乳剤Em−3 (平均粒径0.3μm,平均沃度含有量2.0モル%) 0.9g 沃臭化銀乳剤Em−1 (平均粒径0.4μm,平均沃度含有量8.0モル%) 0.19g 増感色素(S−9) 5.8×10-4(モル/銀1モル) イエローカプラー(Y−11) 0.6g イエローカプラー(Y−2) 0.32g DIR化合物(D−1) 0.003g DΙR化合物(D−2) 0.006g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.38g ゼラチン 1.2g 第9層:高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤Em−4 (平均粒径1.2μm,平均沃度含有量8.5モル%) 0.45g 増感色素(S−10) 3.0×10-4(モル/銀1モル) 増感色素(S−11) 1.2×10-4(モル/銀lモル) イエローカプラー(Y−1) 0.18g イエローカプラー(Y−2) 0.10g 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05g ゼラチン 0.7g 第10層:第l保護層(PRO−1) 微粒子沃臭化銀(平均粒径0.08μm) 0.15g 紫外線吸収剤(UV−1) 0.07g 紫外線吸収剤(UV−2) 0.07g 添加剤(HS−1) 0.1g 添加剤(HS−2) 0.05g 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07g 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07g 化合物A 0.04g 化合物B 0.004g ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02g メチルメタクリレート:エチルメタクリレート:メタクリル酸 =3:3:4(重量比)の共重合体(平均粒径3μm) 0.13g ゼラチン 試料100に添加した化合物を以下に示す。
【0092】
【化1】
【0093】
【化2】
【0094】
【化3】
【0095】
【化4】
【0096】
【化5】
【0097】
【化6】
【0098】
【化7】 尚、上述の試料100は、更に化合物SU−1,SU−
2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、安定剤ST−1、カブ
リ防止剤AF−1、AF−2(重量平均分子量10,0
00のもの及び1,100,000のもの)、染料AI
−1,AF−2及び化合物DI−1(9.4mg/
2)を含有する。
【0099】写真構成層の界面活性剤SU1,SU−2
の塗布量は平均してゼラチン1g当り0.36gであっ
た。尚、用いたゼラチンはすべてカルシウム含有量が1
00ppm以下のものである。
【0100】
【化8】
【0101】
【化9】 上記試料に用いた乳剤は、下記の通りである。平均粒径
は、同体積の立方体に換算した辺長粒径で示した。各乳
剤は、金・硫黄増感を最適に施した。 乳剤No. 平均粒径(μm) Em−1 0.4 Em−2 0.7 Em−3 0.3 Em−4 1.2 Em−1,Em−2及びEm−4は高感度化の技術とし
て特開昭61−245151号に示される多重構造ハロ
ゲン化銀結晶を用いた。これらの乳剤の構造条件はアン
モニア性硝酸銀水溶性を用いたコントロールドダブルジ
エット法で、ハロゲン化銀生成温度はEm−1が40
℃,Em−2,Em−4は50℃、pHは9〜8であ
る。 試料l02(本発明) 試料l0lにおけるEm1l,Em−2,Em−4をカ
ブリ粒状性、感度に優れたEm−1B,Em−2B,E
m−4Bに、それぞれ置き換えた試料102を作成し
た。
【0102】各々の乳剤は、乳剤の均一性、感度を比較
例より向上させるために、特願昭63−224002号
に示される沃化銀微結晶により沃素イオンを供給する方
法により多重構造沃臭化銀乳剤を製造した。又、これら
乳剤のカブリを比較例より低減する方法として、特願平
2−23336号に示されるアンモニア性硝酸銀水溶液
を用いるハロゲン化銀乳剤の製造方法に従った。則ち、
アンモニア性硝酸銀を用いる製造法においてハロゲン化
銀の形成時のpHを7〜6、pAgを7.8〜10.1
に制御し、60℃においてハロゲン化銀の形成を行っ
た。
【0103】これらの乳剤は比較例試料101で用いた
乳剤よりも粒径が均一であり、低カブリ高感度であり、
比較例で用いた乳剤より粒径を小さくすることによって
同等の感度を得ている。これらの乳剤を用いることによ
り、本発明の構成である未露光部分のRMS粒状度の低
い感光材料が得られた。乳剤の比較を以下に示す。 比較例 Em−1 Em−2 Em−3 Em−4 101 (0.4μm) (0.7μm) (0.3μm)(1.2μm) 実施例 Em−1B Em−2B Em−3B Em−4B 102 (0.32μm)(0.56μm)(0.3μm)(1.0μm) 試料101,102を用いて特定感度及び未露光部分の
RMS粒状度を求めた。各々の測定方法に本明細書に示
される方法に従った。結果を表1に示す。
【0104】
【表1】 試料101と102を、それぞれ通常の135サイズ規
格に裁断してパトローネに入れ、前記撮影ユニット本体
A〜Dに装填して、撮影ユニットA 1〜L1,A2〜L2
作成し、各10台計240台を準備した。
【0105】80名の男女に撮影ユニットを任意に3台
ずつ渡し、ストロボを必ず使用して24シーンの人物撮
影を行った。
【0106】全てのネガフィルムをコニカ(株)製CN
K−4にて現像処理した後、各々カラー印画紙に最適条
件でプリントしてサービスサイズのプリントを得た。
【0107】80名の撮影者にプリントを戻し、72枚
のうち不満足なプリントの枚数とその理由を調ベた。以
下に不満足率を示した。 撮影ユニット 不満足率* 撮影ユニット 不満足率* A1 8.4 A2 5.8 B1 12.O B2 11.7 C1 9.6 C2 7.3 D1 8.8 D2 9.3 E1 12.5 E2 9.2 F1 10.4 F2 7.1 G1 9.2 G2 6.3 H1 12.5 H2 9.2 I1 9.6 I2 6.7 J1 9.2 J2 6.3 K1 17.5(比較例) K2 15.4(比較例) L1 17.1(比較例) L2 15.0(比較例) *ただし、各撮影ユニットの不満足率(%)=(不満足
枚数/240)×100として求めた。
【0108】上記結果から明らかなように、視野率を本
発明の領域に設定することによって、ストロボシーンの
不満足率は低下して改善されるが、RMS粒状度が本発
明の領域にある感光材料との組合せによる撮影ユニット
は改善効果が大きかった。
【0109】さらに、視野率を125と大きくしたも
の、及びストロボのガイドNo.を12としたものにつ
いても試作し、テストしたが、被写体のハイライト部分
が白くなり過ぎて描写性に欠けるプリントが多くて好ま
しくなかった。 実施例2 実施例lの試料102の第3層と第6層の乳剤を、投影
面積の60%がアスペクト比5.5のコアシエル型平板
状沃臭化銀(平均沃度含有量4.5モル%)に置き換
え、かつ第9層の乳剤を、投影面積の50%が平均アス
ペクト比7.8のコアシエル型平板状沃臭化銀(平均沃
度含有量4.0モル%)に置き換える以外は同様にして
試料202を作成した。
【0110】試料202の特定写真感度は400であ
り、RMS値は、青色光,緑色光,赤色光で、それぞれ
14,11,12.5であった。
【0111】実施例1と同様に、撮影ユニットAに装填
して評価を行った結果、不満足率は5.6%と低く本発
明の効果が確認された。 実施例3 撮影ユニットA2の固定絞り値を10とする以外は同様
にして撮影ユニットE2を作製した。
【0112】同様の評価を行って得た不満足率は7.7
%であり、露光アンダーの不満プリント数は僅かに減少
していたが、ピンボケの不満プリント数が増加して好ま
しくなかった。
【0113】
【発明の効果】本発明の最影ユニットによれば、光量不
足になり難く、万一光量不足になっても、シヤドー部の
画質が改良されて破綻の少ないカラー写真画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮影ユニットの斜視図。
【図2】(a)はカートリッジ部の上面図。(b)は撮
影ユニット本体の側断面図。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 フアインダー 3 シャッターボタン 4 巻上げ部材 5 本体部 6 ストロボ 6A ストロボスイッチ 7 レンズフード 21 カートリッジ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め未露光感光材料を撮影可能の状態に
    装填した、固定絞り型でガイドナンバー11以下のスト
    ロボ付き撮影ユニットにおいて、該撮影ユニットのファ
    インダー部に凹レンズを設けてファインダー視野率を8
    7〜120%とし、前記固定絞り値を11以上としたこ
    とを特徴とする撮影ユニット。
  2. 【請求項2】 前記ファインダー視野率が95〜120
    %であることを特徴とする請求項1記載の撮影ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 予め未露光感光材料を撮影可能の状態に
    装填した、ガイドナンバー11以下のストロボ付き撮影
    ユニットにおいて、該撮影ユニットのファインダー部に
    凹レンズを設けてファインダー視野率を87〜120%
    とし、撮影レンズの焦点距離を33mm以下としたこと
    を特徴とする撮影ユニット。
  4. 【請求項4】 前記ファインダー視野率が95〜120
    %であることを特徴とする請求項3記載の撮影ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 予め未露光カラー感光材料を撮影可能の
    状態に装填した、ガイドナンバー11以下のストロボ付
    き撮影ユニットにおいて、該撮影ユニットのファインダ
    ー部に凹レンズを設けてファインダー視野率を87〜1
    20%とし、前記カラー感光材料が透明支持体上にそれ
    ぞれ少なくとも1層の青感光性層、緑感光性層、赤感光
    性層を有し、特定写真感度が320以上1000以下で
    あり、現像処理後の未露光部のRMS粒状度が青色光で
    15以下、緑色光で13以下、赤色光で14以下である
    ことを特徴とする撮影ユニット。
  6. 【請求項6】 前記ファインダー視野率が95〜120
    %であることを特徴とする請求項5記載の撮影ユニッ
    ト。
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