JPH0666453B2 - 光電子集積回路 - Google Patents

光電子集積回路

Info

Publication number
JPH0666453B2
JPH0666453B2 JP27869888A JP27869888A JPH0666453B2 JP H0666453 B2 JPH0666453 B2 JP H0666453B2 JP 27869888 A JP27869888 A JP 27869888A JP 27869888 A JP27869888 A JP 27869888A JP H0666453 B2 JPH0666453 B2 JP H0666453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
layer
emitting element
phototransistor
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27869888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02125467A (ja
Inventor
賢一 松田
淳 芝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP27869888A priority Critical patent/JPH0666453B2/ja
Publication of JPH02125467A publication Critical patent/JPH02125467A/ja
Publication of JPH0666453B2 publication Critical patent/JPH0666453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、波長の異なる複数の光信号を基板面に垂直に
入出力する光電子集積回路の構造および回路構成に関す
るものである。
従来の技術 光信号と基板面に垂直に入出力する光電子集積回路とし
ては、例えば特願昭60−184047号に示されている画像記
憶装置がある。本装置は発光素子と発光素子からの発光
を受光可能なフォトトランジスタとが直列に接続された
光双安定回路を基板上にアレイ状に並べたものであり、
光信号によって入力された二次元情報を記憶して光信号
として出力する二次元光入出力メモリとして機能する。
本機能は、光入力によってオン状態となって自ら発光
し、入力光を止めてもオン状態を維持して出力光を出し
続けるという光双安定回路の特性を用いたものである
が、光双安定回路をオフするためには一旦電源電圧をオ
フする必要があった。
この点を改良して光信号によって光双安定回路をオフで
きるようにしたのが、特願昭60−151578号に示されてい
る光記憶装置である。本装置では光双安定回路に並列に
第2のフォトトランジスタを接続しており、第2のフォ
トトランジスタに光を入力することで光双安定回路をオ
フすることができる。この際、光双安定回路のフォトト
ランジスタの最長受光可能波長λD1よりも第2のフォト
トランジスタの最長受光可能波長λD2を小さくしておけ
ば、λD2<λON≦λD1を満たす波長λONの光を入力する
ことでオン状態とし、λOFF<λD2を満たす波長λOFF
光を入力することでオフ状態とすることができる。
以上のように特願昭60−151578号に示されている光記憶
装置を用いれば、光信号によって入力された二次元情報
を記憶して光信号として出力し続け、また波長の異なる
光信号を入力することで記憶を消去できる二次元光入出
力メモリを実現できる。しかし、この回路構成では光双
安定回路に並列に第2のフォトトランジスタを接続して
いるために、この並列接続回路と直列に負荷抵抗を接続
する必要があり、並列接続回路と負荷抵抗によるCR時定
数によって応答速度が制限される。
また、特願昭60−151578号に示されている光記憶装置を
特願昭62−144665号に示されているような三次元光集積
回路に拡張しようとすると、やはり電源電圧によるリセ
ットが必要になってくる。本三次元光集積回路は二次元
光入出力メモリを光の透過量を可変な光ゲート層を介し
て縦続接続することで、三次元光メモリを実現しようと
するものであり、光双安定回路の発光素子の発光波長λ
E1はλD2<λE1≦λD1であることから、この発光によっ
て次段の光双安定回路をオンすることができる。しか
し、λOFF<λD2を満たす波長λOFFの光は前段から入力
されないので、電源電圧によるリセットを行わない限り
一旦オンした次段の光双安定回路はオフされない。
さらに、上記の光双安定回路を含む光電子集積回路の構
造の一例が特願昭63−128915号に述べられている。これ
を第5図に示す。同図において、半絶縁性GaAs基板1上
にSi等のイオン注入によって形成された島状のn+注入コ
レクタ層2があり、この上にn型AlGaAs真性コレクタ層
3が積層されている。真性コレクタ層3は基板1の全面
にわたって形成されているが、プロトン注入によって半
絶縁性化された分離領域4によって電気的に分離されて
おり、実際には注入コレクタ層2と対応した島状になっ
ている。真性コレクタ層3の上には複数のp型GaAsベー
ス層5およびn型AlGaAsエミッタ層6が積層されてお
り、これらの層と真性コレクタ層3によって構成される
ヘテロ接合バイポーラトランジスタの一部はフォトトラ
ンジスタ7として機能し、他の一部は発光素子8として
機能する。ここで、発光素子8はベース層5と真性コレ
クタ層3の間に順方向電流を胃入することでベース層5
を発光させる。本構造は、プレーナ構造でフォトトラン
ジスタと発光素子を集積化できるという利点を有してい
るが、フォトトランジスタの最長受光波長と発光素子の
発光波長が等しく、波長の異なる光信号を受発光するこ
とはできない。
発明が解決しようとする課題 第5図に示した光電子集積回路は、プレーナ構造でフォ
トトランジスタと発光素子を集積化でき、製造が容易で
ある。また、ヘテロ接合バイポーラトランジスタによっ
て構成される電子回路と集積化することも容易である。
しかし、フォトトランジスタの最長受光波長と発光素子
の発光波長が等しく、波長の異なる光信号を受発光する
ことはできない。本発明は、プレーナ構造の利点を極力
損なわない構造で、二波長の光を入出力できる光電子集
積回路の構造を提供するものである。
また、特願昭60−151578号に示されている光記憶装置で
は、光双安定回路と第2のフォトトランジスタの並列接
続回路に直列に負荷抵抗を接続する必要があり、並列接
続回路と負荷抵抗によるCR時定数によって応答速度が制
限されるが、本発明の光電子集積回路によれば、負荷抵
抗を接続する必要がない。
さらに、特願昭60−151578号に示されている光記憶装置
を三次元光集積回路に拡張しようとすると、電源電圧に
よるリセットが必要になるが、本発明によれば、三次元
光集積回路に応用する場合にも光によるリセットができ
る縦続接続可能な二次元光入出力メモリを実現できる。
課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、 (1)発光素子と第1のフォトトランジスタが電気的に
直列に接続され、前記発光素子からの発光を前記第1の
フォトトランジスタが受光可能な光双安定回路と、前記
発光素子と並列に接続された前記発光素子からの発光を
受光不可能な第2のフォトトランジスタとを含む光電子
集積回路とする。
(2)第1の発光素子と第1のフォトトランジスタが電
気的に直列に接続され、前記第1の発光素子からの発光
を前記第1のフォトトランジスタが受光可能な光双安定
回路と、前記光双安定回路に並列に接続された前記第1
のフォトトランジスタが受光不可能な発光をする第2の
発光素子と、前記第1の発光素子もしくは前記光双安定
回路に並列に接続された前記第1の発光素子からの発光
を受光不可能な第2のフォトトランジスタとを含む光電
子集積回路とする。
(3)前記(2)に記載の光電子集積回路において、第
1の発光素子の発光波長λE1と第1のフォトトランジス
タの最長受光可能波長λD1と第2の発光素子の発光波長
λE2と第2のフォトトランジスタの最長受光可能波長λ
D2の間に、 λD1≧λE1>λD2≧λE2 なる関係が成立する光電子集積回路とする。
(4)半導体基板と、前記基板上に順次積層された第1
導電型の第1エミッタ層、第2導電型の第1ベース層、
第1導電型のコレクタ層、第2導電型の第2ベース層お
よび第1導電型の第2エミッタ層とを含み、前記第1お
よび第2エミッタ層と前記コレクタ層のバンドギャップ
が前記第1および第2ベース層のバンドギャップよりも
大きく、前記第1ベース層と前記第2ベース層のバンド
ギャップが異なり、前記コレクタ層と前記第2ベース層
と前記第2エミッタ層によって構成される、フォトトラ
ンジスタと、前記コレクタ層と前記2ベース層と前記第
2エミッタ層によって構成される、発光素子とを含む光
電子集積回路とする。
(5)半導体基板と、前記基板上に順次積層された第1
導電型の第1エミッタ層、第2導電型の第1ベース層、
第1導電型のコレクタ層、第2導電型の第2ベース層お
よび第1導電型の第2エミッタ層とを含み、前記第1お
よび第2エミッタ層と前記コレクタ層のバンドギャップ
が前記第1および第2ベース層のバンドギャップよりも
大きく、前記第1ベース層と前記第2ベース層のバンド
ギャップが異なり、前記第1エミッタ層と前記第1ベー
ス層と前記コレクタ層によって構成される、フォトトラ
ンジスタと、前記第1エミッタ層と前記第1ベース層と
前記コレクタ層によって構成される、発光素子とを含む
光電子集積回路とする。
作用 本発明の光電子集積回路は第1エミッタ層、第1ベース
層、コレクタ層、第2ベース層および第2エミッタ層の
5層を用いて、異なる二波長の光を受光もしくは発光で
きるフォトトランジスタと発光素子を集積化しようとす
るものである。ここで、第1エミッタ層、第1ベース
層、コレクタ層の3層によって構成されるヘテロ接合バ
イポーラトランジスタは、第1ベース層の吸収端が最長
受光波長となるフォトトランジスタとして機能する。一
方、コレクタ層、第2ベース層、第2エミッタ層の3層
によって構成されるヘテロ接合バイポーラトランジスタ
は、第2ベース層の吸収端が最長受光波長となるフォト
トランジスタとして機能する。ここで、第1ベース層と
第2ベース層のバンドギャップは異なるので吸収端も異
なり、これらのフォトトランジスタを用いれば異なる2
波長の光を分波して受光することができる。
また、第1エミッタ層、第1ベース層、コレクタ層の3
層によって構成されるヘテロ接合バイポーラトランジス
タのベース−コレクタ間あるいはベース−エミッタ間に
順方向電流を流すと、第1ベース層のバンドギャップに
対応した波長の光を発する発光素子として機能する。同
様に、コレクタ層、第2ベース層、第2エミッタ層の3
層によって構成されるヘテロ接合バイポーラトランジス
タのベース−コレクタ間あるいはベース−エミッタ間に
順方向電流を流すと、第2ベースのバンドギャップに対
応した波長の光を発する発光素子として機能する。すな
わち、異なる2波長の光を発する発光素子が集積化でき
る。従って、この構造によればプレーナ構造に近い構造
で、異なる二波長のを受発光できる光電子集積回路を実
現できる。
また、本発明の回路構成では、発光素子と第1のフォト
トランジスタが電気的に直列に接続された光双安定回路
と並列にリセット用の第2のフォトトランジスタを接続
するのではなく、前記発光素子と並列にリセット用の第
2のフォトトランジスタを接続している。この結果、光
双安定回路がオン状態になると第1のフォトトランジス
タが定電流源的に機能し、第2のフォトトランジスタに
コレクタ電流が流れると発光素子に電流が流れなくなっ
て発光が停止し、光双安定回路がオフされる。従来の光
双安定回路と並列にリセット用の第2のフォトトランジ
スタを接続した場合には、これと直列に負荷抵抗を接続
する必要があったのに対し、本回路では負荷抵抗が不要
になり、応答速度が向上する。
さらに、第1の発光素子と第1のフォトトランジスタが
電気的に直列に接続された光双安定回路と第1のフォト
トランジスタが受光不可能な発光をする第2の発光素子
を並列に接続し、電流−電圧特性の立上り電圧を第1の
発光素子よりも第2の発光素子の方が大きくなるように
しておけば、第2の発光素子は光双安定回路がオンの場
合には発光せず、オフの場合に発光することになる。す
なわち、第1の発光素子と第2の発光素子は相補的に発
光することになる。ここで、第1の発光素子と次段の光
双安定回路の第1のフォトトランジスタを光学的に接続
し、第2の発光素子と次段の光双安定回路のリセット用
の第2のフォトトランジスタを光学的に接続すれば、光
接続のみで光双安定回路を縦続接続できる。
実施例 第1図は本発明の一実施例の光電子集積回路の断面図で
ある。n型InPよりなる半導体基板11上にn型(第1導
電型)InPよりなる第1エミッタ層12、p型(第2導電
型)InGaAsP(バンドギャップ波長λg=1.1μm)より
なる第1ベース層13、n型(第1導電型)InPよりなる
コレクタ層14、p型(第2導電型)InGaAsP(λg=1.3
μm)よりなる第2ベース層15およびn型(第1導電
型)InPよりなる第2エミッタ層16が積層されている。
また、コレクタ層14、第2ベース層15、第2エミッタ層
16によって発光素子17および第1のフォトトランジスタ
18が構成されており、第1エミッタ層12、第1ベース層
13、コレクタ層14によって第2のフォトトランジスタ19
が構成されている。ここで、発光素子17は第2ベース層
15とコレクタ層14の間に順方向電流を注入することで第
2ベース層15を発光させる。
本構造では、発光波長1.3μmの発光素子17と最長受光
波長1.3μmの第1のフォトトランジスタ18および最長
受光波長1.1μmの第2のフォトトランジスタ19がプレ
ーナ構造に近い構造で集積化されており、これらの素子
を積層構造で集積化した場合に比べて積層する層数が少
なくなり製造が容易である。また、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタよりなる電子回路と容易に集積化でき
る。さらに、本構造は半導体基板11に垂直な方向から信
号光を入出力する形で回路動作させるが、波長1.3μm
の光に対して第1ベース層13は透明なので波長1.3μm
の信号光は基板の表面、裏面のいずれからも入出力でき
る。また、波長1.1μmの光に対して第2ベース層15は
不透明であるが、波長1,1μmの信号光を基板表面から
入出力する際にはその部分の第2ベース層15を除去すれ
ばよい。この基板表面から波長1.1μmの信号光を入出
力する構造は第2の実施例でその具体例を示す。
第2図は第1図に示した光電子集積回路の等価回路図で
ある。以下、第1図と第2図の対応する部分には同一番
号を付し、第1図の等価回路が第2図のようになる理由
を説明する。発光素子17のカソードと第1のフォトトラ
ンジスタ18のコレクタは共通のコレクタ層14を介して電
気的に接続されており、さらに第2のフォトトランジス
タ19のエミッタもこの共通接点に接続されている。ここ
で、第2のフォトトランジスタはコレクタ層14をエミッ
タとして用い、第1のエミッタ層12をコレクタとして用
いている。そして、発光素子のアノード電極20と第2の
フォトトランジスタのコレクタ電極21が配線によって接
続され、外部アノード端子22として取り出されている。
また、第1のフォトトランジスタ18のエミッタ電極23が
外部カソード端子24として取り出されている。外部アノ
ード端子22と外部カソード端子24間には外部より電源電
圧を印加する。
次に、本実施例の回路動作について説明する。発光素子
17と第1のフォトトランジスタ18の直列接続回路は、光
双安定回路として機能する。すなわち、本回路はオフ状
態では第1のフォトトランジスタ18のコレクタ電流が流
れず発光素子17は発光しないが、第1のフォトトランジ
スタ18に第2ベース層のλgに等しい最長受光可能波長
1.3μm以下の書込み信号光25を入力するとコレクタ電
流が流れ、発光素子17が第2ベース層のλgに等しい波
長1.3μmの出力信号光26を発する。ここで書込み信号
光25の入力を止めても発光素子18からの帰還光27を第1
のフォトトランジスタ18が受光することでコレクタ電流
が流れ、オン状態を維持する。次に第2のフォトトラン
ジスタ19に第1ベース層のλgに等しい最長受光可能波
長1.1μm以下の消去信号光28を入力すると、発光素子1
8に電流が流れなくなるために本回路はオフ状態に戻
る。
本回路の特徴は、光双安定回路全体に並列に第2のフォ
トトランジスタを接続するのではなく、発光素子に並列
に第2のフォトトランジスタを接続した点にある。この
場合、光双安定回路がオン状態になると第1のフォトト
ランジスタが定電流源的に機能し、第2のフォトトラン
ジスタにコレクタ電流が流れると発光素子に電流が流れ
なくなって発光が停止し、光双安定回路がオフされる。
従来の光双安定回路と並列にリセット用の第2のフォト
トランジスタを接続した場合には、これと直列に負荷抵
抗を接続する必要があったのに対し、本回路では負荷抵
抗が不要になり、応答速度が向上する。
第3図は本発明の第2の実施例の光電子集積回路の断面
図である。半絶縁性InPよりなる半導体基板31上にn型
(第1導電型)InPよりなる第1エミッタ層32、p型
(第2導電型)InGaAsP(バンドギャップ波長λg=1.1
μm)よりなる第1ベース層33、n型(第1導電型)In
Pよりなるコレクタ層34、p型(第2導電型)InGaAsP
(λg=1.3μ)よりなる第2ベース層35およびn型
(第1導電型)InPよりなる第2エミッタ層36が積層さ
れている。また、コレクタ層34、第2ベース層35、第2
エミッタ層36によって第1の発光素子37および第1のフ
ォトトランジスタ38が構成されており、第1エミッタ層
32、第1ベース層33、コレクタ層34によって第2の発光
素子39および第2のフォトトランジスタ40が構成されて
いる。ここで、第1の発光素子37は第2ベース層35とコ
レクタ層34の間に順方向電流を注入することで第2ベー
ス層35を発光させる。また、第2の発光素子は第1ベー
ス層33と第1エミッタ層32の間に順方向電流を注入する
ことで第1ベース層33を発光させる。
第4図は第3図に示した光電子集積回路の等価回路図で
ある。以下、第3図と第4図の対応する部分には同一番
号を付し、第3図の等価回路が第4図のようになる理由
を説明する。第1の発光素子37のカソードと第1のフォ
トトランジスタ38のコレクタは共通のコレクタ層34を介
して電気的に接続されており、第1の発光素子37の第1
のアノード電極41、第2の発光素子39の第2のアノード
電極42および第2のフォトトランジスタ40のコレクタ電
極43が配線によって接続され、外部アノード端子44とし
て取り出されている。また、第2の発光素子39のカソー
ドと第2のフォトトランジスタ40のエミッタは共通の第
1エミッタ層32を介して第2のエミッタ電極45に電気的
に接続されており、さらに配線によって第1のフォトト
ランジスタ38の第1のエミッタ電極48とも接続されて外
部カソード端子47として取り出されている。第1の発光
素子37および第1のフォトトランジスタ38の下部にある
第1エミッタ層と、第2の発光素子39のカソードと第2
のフォトトランジスタ40のエミッタを兼ねる第1エミッ
タ層とはプロトンを注入された分離領域48によって電気
的に分離されている。外部アノード端子44と外部アノー
ド端子47間には外部より電源電圧を印加する。
次に、本実施例の回路動作について説明する。第1の発
光素子37と第1のフォトトランジスタ38の直列接続回路
は、第1の実施例の場合と同様に光双安定回路として機
能する。すなわち、第1のフォトトランジスタ38に第2
ベース層のλgに等しい最長受光可能波長1.3μm以下
の書込み信号光49を入力とするとコレクタ電流が流れ、
第1の発光素子37が第2ベース層のλgに等しい波長1.
3μmの出力信号光50を発する。ここで書込み信号光49
の入力を止めても第1の発光素子38からの帰還光51を第
1のフォトトランジスタ38が受光することで、オン状態
を維持する。また、第2のフォトトランジスタ39に第1
ベース層のλgに等しい最長受光可能波長1.1μm以下
の消去信号光52を入力すると、第1の発光素子38に電流
が流れなくなるために本回路はオフ状態に戻る。
本回路の特徴は、光双安定回路に並列に第2の発光素子
を接続した点にある。第1の発光素子のλgが1.3μm
であるのに対し、第2の発光素子のλgは1.1μmであ
ることから、電流−電圧特性の立上り電圧は第1の発光
素子よりも第2の発光素子の方が大きくなる。従って、
第2の発光素子は光双安定回路がオンの場合には電流が
流れず発光しないが、オフ場合には電流が流れ第1ベー
ス層のλgに等しい波長1.1μmの反転出力信号光53を
発する。すなわち、第1の発光素子と第2の発光素子は
相補的に発光することになる。ここで、第1の発光素子
と次段の光双安定回路の第1のフォトトランジスタを光
学的に接続し、第2の発光素子と次段の光双安定回路の
リセット用の第2のフォトトランジスタを光学的に接続
すれば、光接続のみで光双安定回路を縦続接続できる。
この際、前者の接続は波長1.3μmの光で行われ、後者
の接続は波長1.3μmの光で行われる。すなわち、波長
1.3μmの光が"1"に対応し、波長1.1μmの光が"0"に対
応しており、電圧のH、Lで"1"、"0"を表現する電子回
路と同様の接続が光によって実現されている。この考え
方は、光双安定回路を用いた光メモリのみならず、光論
理演算にも応用可能である。
本回路では、光双安定回路と第2の発光素子の並列接続
に対して直列に負荷抵抗を接続する必要があることか
ら、第2のフォトトランジスタも光双安定回路に並列に
接続しているが、第1の実施例のように第2のフォトト
ランジスタを第1の発光素子と並列に接続してもよい。
なお、以上の実施例では半導体材料をInGaAsP/InP系と
したが、本発明がAlGaAs/GaAs系、InGaAs/InAlAs/In
P系等の他の材料を用いても実施できることは言うまで
もない。
発明の効果 以上述べてきたことから明らかなように、本発明の光電
子集積回路は第1エミッタ層、第1ベース層、コレクタ
層、第2ベース層および第2エミッタ層の5層を用い
て、異なる二波長の光を受光もしくは発光できるフォト
トランジスタと発光素子を集積化している。従って、こ
の構造によればプレーナ構造に近い構造で、異なる二波
長の光を受発光できる光電子集積回路を実現できる。本
構造は製造が容易であり、またヘテロ接合バイポーラト
ランジスタよりなる電子回路と容易に集積化できる。さ
らに、本構造は半導体基板に垂直な方向から信号光を入
出力する形で回路動作させるが、二波長の信号光は基板
の表面、裏面のいずれからも入出力できる。
また、本発明の回路構成では、発光素子と第1のフォト
トランジスタが電気的に直列に接続された光双安定回路
と並列にリセット用の第2のフォトトランジスタを接続
するのではなく、前記発光素子と並列にリセット用の第
2のフォトトランジスタを接続している。本回路では負
荷抵抗が不要になり、応答速度が向上する。
さらに、本発明の回路構成によれば、波長の異なる光
を"0"、"1"に対応させて用いることで、光接続のみで光
双安定回路を縦続接続できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の光電子集積回路の断面図、
第2図はその等価回路図、第3図は本発明の第2の実施
例の光電子集積回路の断面図、第4図はその等価回路
図、第5図は従来の光電子集積回路の断面図である。 11……半導体基板、12……第1エミッタ層、13……第1
ベース層、14……コレクタ層、15……第2ベース層、16
……第2エミッタ層、17……発光素子、18……第1のフ
ォトトランジスタ、19……第2のフォトトランジスタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子と第1のフォトトランジスタが電
    気的に直列に接続され、前記発光素子からの発光を前記
    第1のフォトトランジスタが受光可能な光双安定回路
    と、前記発光素子と並列に接続された前記発光素子から
    の発光を受光不可能な第2のフォトトランジスタと、 を含むことを特徴とする光電子集積回路。
  2. 【請求項2】第1の発光素子と第1のフォトトランジス
    タが電気的に直列に接続され、前記第1の発光素子から
    の発光を前記第1のフォトトランジスタが受光可能な光
    双安定回路と、 前記光双安定回路に並列に接続された前記第1のフォト
    トランジスタが受光不可能な発光をする第2の発光素子
    と、 前記第1の発光素子もしくは前記光双安定回路に並列に
    接続された前記第1の発光素子からの発光を受光不可能
    な第2のフォトトランジスタと、 を含むことを特徴とする光電子集積回路。
  3. 【請求項3】第1の発光素子の発光波長λE1と第1のフ
    ォトトランジスタの最長受光可能波長λD1と第2の発光
    素子の発光波長λE2と第2のフォトトランジスタの最長
    受光可能波長λD2の間に λD1≧λE1>λD2≧λE2 なる関係が成立することを特徴とする請求項2に記載の
    光電子集積回路。
  4. 【請求項4】半導体基板と、 前記基板上に順次積層された第1導電型の第1エミッタ
    層、第2導電型の第1ベース層、第1導電型のコレクタ
    層、第2導電型の第2ベース層および第1導電型の第2
    エミッタ層とを含み、 前記第1および第2エミッタ層と前記コレクタ層のバン
    ドギャップが前記第1および第2ベース層のバンドギャ
    ップよりも大きく、 前記第1ベース層と前記第2ベース層のバンドギャップ
    が異なり、 前記コレクタ層と前記第2ベース層と前記第2エミッタ
    層によって構成される、フォトトランジスタと、 前記コレクタ層と前記第2ベース層と前記第2エミッタ
    層によって構成される、 発光素子と、 を含むことを特徴とする光電子集積回路。
  5. 【請求項5】半導体基板と、 前記基板上に順次積層された第1導電型の第1エミッタ
    層、第2導電型の第1ベース層、第1導電型のコレクタ
    層、第2導電型の第2ベース層および第1導電型の第2
    エミッタ層とを含み、 前記第1および第2エミッタ層と前記コレクタ層のバン
    ドギャップが前記第1および第2ベース層のバンドギャ
    ップよりも大きく、 前記第1ベース層と前記第2ベース層のバンドギャップ
    が異なり、 前記第1エミッタ層と前記第1ベース層と前記コレクタ
    層によって構成される、 フォトトランジスタと、 前記第1エミッタ層と前記第1ベース層と前記コレクタ
    層によって構成される、 発光素子と、 を含むことを特徴とする光電子集積回路。
JP27869888A 1988-11-04 1988-11-04 光電子集積回路 Expired - Lifetime JPH0666453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27869888A JPH0666453B2 (ja) 1988-11-04 1988-11-04 光電子集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27869888A JPH0666453B2 (ja) 1988-11-04 1988-11-04 光電子集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02125467A JPH02125467A (ja) 1990-05-14
JPH0666453B2 true JPH0666453B2 (ja) 1994-08-24

Family

ID=17600937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27869888A Expired - Lifetime JPH0666453B2 (ja) 1988-11-04 1988-11-04 光電子集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0666453B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5233556A (en) * 1991-01-31 1993-08-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optoelectronic memory and logic device
US5535231A (en) * 1994-11-08 1996-07-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Optoelectronic circuit including heterojunction bipolar transistor laser and photodetector

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02125467A (ja) 1990-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2664454B2 (ja) 三状態光デバイス
US5666376A (en) Electro-optical device
US5239550A (en) Transistor lasers
US3659159A (en) Optoelectronic display panel
JPS6079788A (ja) 光双安定素子
US5677552A (en) Optical control circuit for an optical pnpn thyristor
US4710936A (en) Optoelectronic semiconductor device
JPH0583123A (ja) 光通信論理素子部品
JPH0738457B2 (ja) 光・電子双安定素子
US5331659A (en) Optical semiconductor device
JPH0645633A (ja) 半導体光スイッチとその駆動方法
JPH0666453B2 (ja) 光電子集積回路
US5233556A (en) Optoelectronic memory and logic device
US5541443A (en) Active optical logic device incorporating a surface-emitting laser
Zhou et al. Surface‐emitting laser‐based optical bistable switching device
JPH05197437A (ja) 光演算記憶装置
JPS6257259A (ja) 発光半導体素子
JP3341296B2 (ja) 光半導体装置
JP2625890B2 (ja) 光否定回路
JPH04240766A (ja) 光電子記憶装置
JPS6130089A (ja) 光論理回路
JPH01297860A (ja) 光電子集積回路
JPH0462182B2 (ja)
EP0164604A2 (en) Integrated light emitting/receiving amplifier element
JPH0682860B2 (ja) 光記憶装置