JPH0666016U - シート巻線変圧器 - Google Patents

シート巻線変圧器

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Publication number
JPH0666016U
JPH0666016U JP703593U JP703593U JPH0666016U JP H0666016 U JPH0666016 U JP H0666016U JP 703593 U JP703593 U JP 703593U JP 703593 U JP703593 U JP 703593U JP H0666016 U JPH0666016 U JP H0666016U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
coil
iron core
sheet winding
retainer
Prior art date
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Pending
Application number
JP703593U
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English (en)
Inventor
哲也 増山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 簡単な構造で機械的強度が高く、巻線を強固
に支持固定したシート巻線変圧器を提供する。 【構成】 鉄心1の上下継鉄部を鉄心クランプ2および
3により積層方向に締付けられており、鉄心1の鉄心脚
の外周には絶縁筒4を介して巻線7が巻装され、巻線7
の上下に配設された上部および下部コイル押え8および
9が絶縁筒4に固定されており、巻線7の外周に複数個
の側部コイル押え10が配設され、この側部コイル押え
10は上部および下部コイル押え8および9の外端と固
定されており、側部コイル押え10の外側に補強帯11
を巻付けて固定されている。鉄心1の継鉄部に面した部
分は鉄心継鉄部の段に合わせた形の切込部が設けられ、
その切込部の両側に鉄心クランプ2および3を嵌め込む
溝が設けられ、コイル口出リード線貫通部にリード線押
え部14が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シート巻線変圧器に関し、特にシート巻線の支持構造に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
導体としての金属シートと巻回絶縁物としての絶縁シートを重ね合わせて巻回 したシート巻線を鉄心脚に巻装してなるシート巻線変圧器は、一般に巻線上下に コイル押えを配設し、鉄心の継鉄部をその積層方向に締付けるための鉄心クラン プに配設した複数個のコイル押えボルトにより、前記巻線上部のコイル押えを巻 線の軸方向に押圧して巻線を支持固定する構造が採用されている。
【0003】 図5は従来のシート巻線変圧器の縦断側面図、図6は巻線の上部から見た要部 の斜視図で、図5および図6において、鉄心1の上下継鉄部は鉄心クランプ21 および22によりそれぞれ積層方向に締付けられており、前記鉄心1の鉄心脚の 外周には絶縁筒23を介し巻回された低圧巻線5および高圧巻線6からなる巻線 7が巻装されている。前記巻線7の上部にはコイル押え24が、下部にはコイル 押え25が配設されており、前記鉄心1の上部継鉄部に配設された鉄心クランプ 21に取付けた複数のコイル押えボルト26を巻線の軸線方向に締付けることに より、前記巻線7を支持固定している。
【0004】 図7は従来のシート巻線変圧器の巻線締付部を上部から見た部分平面図で、図 7において、鉄心1に巻装した低圧巻線5および高圧巻線6は複数のコイル押え ボルト26により、コイル押え24を巻線の軸線方向に締付けることによって締 付支持されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の巻線支持構造では、図8の従来のシート巻線 変圧器の巻線支持部の要部断面図に示すように、巻線のシート導体27と絶縁シ ート28の端部に局部的に荷重が加わり、下部のコイル押え25に当たる巻線部 分に変形を生じる可能性がある。同様に輸送中に高圧巻線6と低圧巻線5がずれ る可能性がある。
【0006】 また、シート巻線の短絡時に発生する電磁機械力のうち、外部推力は極めて小 さいことが知られているが、半径方向機械力は従来の円筒巻線と同じ程度に発生 するため、巻線に変形を起こす可能性があった。
【0007】 本考案は以上のような点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で機械的強度が 高く、巻線を軸方向および半径方向に強固に支持固定したシート巻線変圧器を提 供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案のシート巻線変圧器は、巻線の軸線方向上下に配設した上部および下部 コイル押えの一端を前記絶縁筒に固定し、他端を巻線の外側に配設した側部コイ ル押えの上下端部に固定するとともに、前記側部コイル押えの外側に補強帯を巻 付けて巻線に固定したことを特徴としている。
【0009】
【作用】
本考案のシート巻線変圧器は、上述のごとく巻線の軸線方向上下に配設したコ イル押えの一端を前記絶縁筒に固定し、他端を巻線の外側に配設した側部コイル 押えの上下端部に固定するとともに、前記側部コイル押えの外側に補強帯を巻付 けて巻線に固定するように構成されているから、短絡事故時に発生する半径方向 機械力による変形を防止でき、輸送時に低圧巻線と高圧巻線がずれることがない 。また、シート巻線の導体シート端部に局部荷重が加わることがないため、巻線 の変形を防止できる。さらに、上下部コイル押えに口出リード押え部を設けるこ とができるので、巻線を支持すると同時にリード線の口出部も固定することがで き、鉄心クランプの構造が簡略化できる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は本考案のシート巻線変圧器の実施例の縦断側面図、図2は部分正面図で 、図1および図2において、鉄心1の上下継鉄部は鉄心クランプ2および3によ りそれぞれその積層方向に締付けられており、前記鉄心1の鉄心脚の外周には従 来と同様に絶縁筒4を介して低圧巻線5および高圧巻線6からなる巻線7が巻装 されている。本考案はこの巻線7の上部には上部コイル押え8を、下部には下部 コイル押え9を配設する。なお、14は上部コイル押え8に設けたリード線押え 部、15はリード線である。
【0012】 前記の上部コイル押え8は、図4に示すように平板の一端側を折り曲げて絶縁 筒4に取付ける基端部8aと、シート巻線の上端部を支持する水平部8bと、基 端部8aと同方向(又は反対方向でも可)に折り曲げられた側部コイル押え取付 部8cとを有し、絶縁筒4の上部の周方向に複数個配設され、その基端部8aを 絶縁筒4に取付ける。なお、下部コイル押え9も同じように構成され同様に絶縁 筒4の下部に取付けられる。10は側部コイル押えで、図2,図3に示すように 上部および下部のコイル押え8および9の側部コイル押え取付部8c間に連結さ れシート巻線7の外周側を支持する。11は側部コイル押え10の外周に巻付け た補強帯で、シート巻線の半径方向の機械力による変形を補強する。
【0013】 更に詳述すると、図3は本考案のシート巻線変圧器の実施例の巻線上端部の斜 視図、図4は絶縁筒4の上部と上部リード押えの8の取付部の斜視図で、図3お よび図4において、前記上部および下部コイル押え8および9は前記絶縁筒4に 固定されいるが、前記鉄心1の継鉄部に面した部分は鉄心継鉄部の段に合わせた 形の切込部12が設けられ、その切込部12の両側には鉄心クランプ2および3 を嵌め込む溝13が設けられている。また、水平部8bのコイル口出リード線が 貫通する部分にはリード線押え部14が設けられている。さらに前記巻線7の外 周には円周方向に複数個の側部コイル押え10が配設され、この側部コイル押え 10の上下両端は前記上部および下部コイル押え8および9に固定されている。 そして、前記側部コイル押え10の外側には補強帯11を巻付けて固定されてい る。
【0014】 本考案のシート巻線変圧器の製造手順は次の通りである。絶縁筒4の外周に低 圧巻線5を巻回しその外周に高圧巻線6を巻回してその外周を絶縁紙などにより 絶縁した巻線7を、その軸線方向に締付けて十分に乾燥する。その後、絶縁筒4 に上部および下部コイル押え8および9を固定し、これらコイル押え8および9 の側部コイル押え取付部8cおよび9cに側部コイル押え10を連結する。この 巻線7を鉄心1の鉄心脚に嵌め込み、前記切込部12に合わせて鉄心継鉄部を詰 め込み、鉄心クランプ2を前記溝13に合わせて鉄心継鉄部を前記鉄心クランプ 2により締付けて形成する。
【0015】
【考案の効果】
以上述べたように構成されているので、 (1)シート巻線の導体シートの端部に局部荷重が加わることがないため、巻線 の変形を防止できる。
【0016】 (2)輸送時に低圧巻線と高圧巻線がずれることがない。
【0017】 (3)側部コイル押えの外側に補強帯を巻付けて固定しているので、短絡事故時 に発生する半径方向機械力による変形を防止できる。
【0018】 (4)上部および下部コイル押えにリード押え部が設けられているので、巻線を 支持すると同時に、リード線の口出部も固定できる。
【0019】 (5)鉄心クランプが簡略化できる。
【0020】 等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシート巻線変圧器の実施例の縦断側面
図。
【図2】本考案のシート巻線変圧器の実施例の部分正面
図。
【図3】本考案のシート巻線変圧器の実施例の巻線上端
部の斜視図。
【図4】本考案のシート巻線変圧器の実施例の絶縁筒の
上部と上部リード押え取付部の斜視図。
【図5】従来のシート巻線変圧器の縦断側面図。
【図6】従来のシート巻線変圧器の巻線上部から見た斜
視図。
【図7】従来のシート巻線変圧器の巻線締付部を上部か
ら見た部分平面図。
【図8】従来のシート巻線変圧器の巻線支持部の要部断
面図。
【符号の説明】
1…鉄心 2,3…鉄心クランプ 4…絶縁筒 5…低圧巻線 6…高圧巻線 7…巻線 8…上部コイル押え 9…下部コイル押え 10…側部コイル押え 11…補強帯 12…切込部 13…溝 14…リード線押え部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心脚に絶縁筒を介してシート巻線を巻
    装し、該巻線を上下から巻線の軸線方向に締付け支持し
    てなるシート巻線変圧器において、 前記シート巻線の上下端部を、前記絶縁筒の周方向に複
    数個取付けた上部コイル押えおよび下部コイル押えで支
    持し、且つシート巻線の外側を前記上部および下部コイ
    ル押え間を連結した側部コイル押えで支持するようにし
    たことを特徴とするシート巻線変圧器。
  2. 【請求項2】 側部コイル押えの外周に補強帯を巻き付
    けて固定したことを特徴とする請求項1記載のシート巻
    線変圧器。
  3. 【請求項3】 絶縁筒に取付けた上部および下部コイル
    押えを、継鉄部に面した部分に配設し、これらコイル押
    えに鉄心継鉄部の段および鉄心クランプに合わせた形の
    切込部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    シート巻線変圧器。
  4. 【請求項4】 上部コイル押えにコイル口出リード線の
    リード線押え部を設けたことを特徴とする請求項1又は
    2又は3記載のシート巻線変圧器。
JP703593U 1993-02-25 1993-02-25 シート巻線変圧器 Pending JPH0666016U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011018770A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Japan Ae Power Systems Corp 車両用リアクトル
WO2015004738A1 (ja) * 2013-07-09 2015-01-15 株式会社日立産機システム 浮体式洋上発電装置搭載用モールド変圧器

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