JPH0665758B2 - Ａｌ合金製の腕時計側の製造方法 - Google Patents
Ａｌ合金製の腕時計側の製造方法Info
- Publication number
- JPH0665758B2 JPH0665758B2 JP60265443A JP26544385A JPH0665758B2 JP H0665758 B2 JPH0665758 B2 JP H0665758B2 JP 60265443 A JP60265443 A JP 60265443A JP 26544385 A JP26544385 A JP 26544385A JP H0665758 B2 JPH0665758 B2 JP H0665758B2
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- manufacturing
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Al−Mg系合金を用いた腕時計側の製造方法に
関するものである。
関するものである。
一般的に、Al合金を用いた腕時計側の製造方法は、平板
形状のブランク素材より、ドーナツ状に内外径プレス抜
きした後、冷間加工にて腕時計側の形状にプレス成形を
行なう。次にバリ取りを行い、バフ研磨し完成した腕時
計側に硬質アルマイト処理を施している。
形状のブランク素材より、ドーナツ状に内外径プレス抜
きした後、冷間加工にて腕時計側の形状にプレス成形を
行なう。次にバリ取りを行い、バフ研磨し完成した腕時
計側に硬質アルマイト処理を施している。
しかしながら、最近になって、硬質光輝アルマイト処理
を施した金色系の腕時計側が市場で好まれ、そのため
に、しばしば高純度のAl原料を用いたAl−Mg系合金が使
われる。しかし高純度がゆえに、Fe、Si等の不純物が著
しく少なく、例えば熱間押出し法で作られた平板のブラ
ンク素材は、押出し温度が480℃〜500℃と高いために、
結晶粒度が大きく、従来から行なわれている冷間加工に
よるプレス成形での腕時計側の製造方法では、鍜造比が
小さいために、平板のブランク素材の大きな結晶粒は、
ほとんど変化が少なく、腕時計側の表面に大きな結晶が
存在するために、バフ鏡面研磨性が悪い。また、硬質光
輝アルマイト処理後には、肌荒れが発生し、鏡面の黄銅
表面に金メッキをした製品に相当する光沢ある表面肌を
得るためには大きな障害であった。
を施した金色系の腕時計側が市場で好まれ、そのため
に、しばしば高純度のAl原料を用いたAl−Mg系合金が使
われる。しかし高純度がゆえに、Fe、Si等の不純物が著
しく少なく、例えば熱間押出し法で作られた平板のブラ
ンク素材は、押出し温度が480℃〜500℃と高いために、
結晶粒度が大きく、従来から行なわれている冷間加工に
よるプレス成形での腕時計側の製造方法では、鍜造比が
小さいために、平板のブランク素材の大きな結晶粒は、
ほとんど変化が少なく、腕時計側の表面に大きな結晶が
存在するために、バフ鏡面研磨性が悪い。また、硬質光
輝アルマイト処理後には、肌荒れが発生し、鏡面の黄銅
表面に金メッキをした製品に相当する光沢ある表面肌を
得るためには大きな障害であった。
本発明の目的は、これらの欠点を解消し、鏡面の黄銅表
面に金メッキをした製品と同等の表面肌を有したAl−Mg
系合金製の腕時計側の製造法を提供するものである。
面に金メッキをした製品と同等の表面肌を有したAl−Mg
系合金製の腕時計側の製造法を提供するものである。
従来から一般的に行われている平板からの腕時計側の製
造法では、鍜造比が少なく、平板素材の結晶粒を均一に
微細化することは、工業的に多量にまた、安価に製造す
ることが困難で、硬質光輝アルマイト処理後に発生する
腕時計側表面の肌荒れの主因が、この結晶粒度に著しく
えいきょうすることが鋭意研究の結果明らかとなり、種
々のプレス成形法のテストの結果、丸棒形状からの温熱
間成形によって鍜造比を大きくとることが素材結晶粒度
の均一な微細化手段に有効であることが判明した。この
結果、99.9％〜99.99％のAl原料を用いて作られたAl−M
g系合金製の丸棒より、温熱間成形法によって腕時計側
に成形し、その後光輝アルマイト処理を施す。
造法では、鍜造比が少なく、平板素材の結晶粒を均一に
微細化することは、工業的に多量にまた、安価に製造す
ることが困難で、硬質光輝アルマイト処理後に発生する
腕時計側表面の肌荒れの主因が、この結晶粒度に著しく
えいきょうすることが鋭意研究の結果明らかとなり、種
々のプレス成形法のテストの結果、丸棒形状からの温熱
間成形によって鍜造比を大きくとることが素材結晶粒度
の均一な微細化手段に有効であることが判明した。この
結果、99.9％〜99.99％のAl原料を用いて作られたAl−M
g系合金製の丸棒より、温熱間成形法によって腕時計側
に成形し、その後光輝アルマイト処理を施す。
以下、実施例に基づいて詳細に説明する。
素材は、99.99％Al原料を用いたAlにMg2.0％を添加して
溶解したAl合金でφ350m／ｍのビレットを作成し、この
後に480℃に加熱し、φ15m／ｍの丸棒を押出し成形によ
って準備した。φ15m／ｍの丸棒は、18m／ｍの長さに切
断し、腕時計側プレス成形用ブランク素材とした。
溶解したAl合金でφ350m／ｍのビレットを作成し、この
後に480℃に加熱し、φ15m／ｍの丸棒を押出し成形によ
って準備した。φ15m／ｍの丸棒は、18m／ｍの長さに切
断し、腕時計側プレス成形用ブランク素材とした。
熱間成形用のプレス金型を100tonフリクションプレスに
セットし、金型は150℃〜200℃にヒーターによって加熱
した。また、ブランク素材は高周波加熱によって、400
℃〜420℃に加熱し、金型に供給し、１回のプレス打で
腕時計側完成形状に成形した。この腕時計側完成形状の
したブランクを、腕時計側の一般的な工程で完成研磨に
よりブランクとした。
セットし、金型は150℃〜200℃にヒーターによって加熱
した。また、ブランク素材は高周波加熱によって、400
℃〜420℃に加熱し、金型に供給し、１回のプレス打で
腕時計側完成形状に成形した。この腕時計側完成形状の
したブランクを、腕時計側の一般的な工程で完成研磨に
よりブランクとした。
また、従来方法と比較するために、同じビレットを用い
て、8t／50wm／ｍの平板を作成し、冷間プレス成形法に
よって、腕時計側完成形状に成形した後、腕時計側の一
般的な工程で完成研磨よりブランクとした。
て、8t／50wm／ｍの平板を作成し、冷間プレス成形法に
よって、腕時計側完成形状に成形した後、腕時計側の一
般的な工程で完成研磨よりブランクとした。
これら２種類の側研磨完成ブランクは下記条件のもと
で、硬質光輝アルマイト処理を施して、表面の肌アレの
レベルを表面粗さ計で測定した。
で、硬質光輝アルマイト処理を施して、表面の肌アレの
レベルを表面粗さ計で測定した。
この条件下で得られた腕時計側は、アルマイト被膜18μ
〜20μを備え、本発明に係わる製造法の側は目視観察に
よれば、鏡面の黄銅表面に金メッキとした製品と全く同
一の表面肌と光沢を有していた。
〜20μを備え、本発明に係わる製造法の側は目視観察に
よれば、鏡面の黄銅表面に金メッキとした製品と全く同
一の表面肌と光沢を有していた。
また本発明で硬質された腕時計側と、従来の方法で製造
された腕時計側の比較を行った。定量的な比較を行うた
めに、触針式表面アラサ計を用いて、時計側の上面の表
面粗さ（Hmax）を測定した。
された腕時計側の比較を行った。定量的な比較を行うた
めに、触針式表面アラサ計を用いて、時計側の上面の表
面粗さ（Hmax）を測定した。
この結果を表２に示した。なおこの時には、バフ研磨後
の表面粗さを基準にして比較した。この表２から明らか
の如く、本発明で製造された腕時計側（試料番号１・
２）の上面の表面粗さ（Hmax）は、アルマイト処理後で
もほとんど変化がなく、表面肌アレがほとんど、生じて
ないことを証明し、従来方法で作られた腕時計側（試料
番号３）はバフ研磨状態より粗さが著しく増大し表面肌
アレが発生している。これらの要因はプレス成形後の側
表面の結晶粒の微細化に大きく左右されることも解る。
尚、表２の中の試料番号２については、Alブランク素材
を300℃に加熱し、プレス成形により腕時計側完成形状
にする温間成形法で、アルマイト処理後の表面粗さも試
料番号１のものと同じである。また試料番号４について
は、本発明が目標としている光沢のある表面肌を有して
いる従来の黄銅材からなる腕時計側で、機械加工により
作られた腕時計側表面をバフ研磨により鏡面に仕上げ、
更に該表面にAuメッキを施したもので、本発明により作
られたAl合金腕時計側の表面粗さと比較するために上げ
た。本発明で作られたAl合金腕時計側と試料番号４の腕
時計側の表面粗さを比較しても殆ど差がないことが解か
る。
の表面粗さを基準にして比較した。この表２から明らか
の如く、本発明で製造された腕時計側（試料番号１・
２）の上面の表面粗さ（Hmax）は、アルマイト処理後で
もほとんど変化がなく、表面肌アレがほとんど、生じて
ないことを証明し、従来方法で作られた腕時計側（試料
番号３）はバフ研磨状態より粗さが著しく増大し表面肌
アレが発生している。これらの要因はプレス成形後の側
表面の結晶粒の微細化に大きく左右されることも解る。
尚、表２の中の試料番号２については、Alブランク素材
を300℃に加熱し、プレス成形により腕時計側完成形状
にする温間成形法で、アルマイト処理後の表面粗さも試
料番号１のものと同じである。また試料番号４について
は、本発明が目標としている光沢のある表面肌を有して
いる従来の黄銅材からなる腕時計側で、機械加工により
作られた腕時計側表面をバフ研磨により鏡面に仕上げ、
更に該表面にAuメッキを施したもので、本発明により作
られたAl合金腕時計側の表面粗さと比較するために上げ
た。本発明で作られたAl合金腕時計側と試料番号４の腕
時計側の表面粗さを比較しても殆ど差がないことが解か
る。
〔発明の効果〕 以上の説明から明らかのように、本発明によれば、丸棒
からの温熱間プレス成形によるAl合金製腕時計側の製造
法が表面肌アレの欠点を解消し、鏡面の黄銅に金メッキ
を施した製品に匹敵する光輝性と表面肌を有することが
解る。このことは工業的に大変有利で、高純度のAl合金
は平板に比較して少量でよく、またプレス金型も少なく
てすみ、安価に、鏡面の黄銅表面に金メッキをした製品
と同等の品質で多量に供給することが可能となった。
からの温熱間プレス成形によるAl合金製腕時計側の製造
法が表面肌アレの欠点を解消し、鏡面の黄銅に金メッキ
を施した製品に匹敵する光輝性と表面肌を有することが
解る。このことは工業的に大変有利で、高純度のAl合金
は平板に比較して少量でよく、またプレス金型も少なく
てすみ、安価に、鏡面の黄銅表面に金メッキをした製品
と同等の品質で多量に供給することが可能となった。
Claims (1)
- 【請求項１】99.9％〜99.99％のAl原料を用いて作られ
たAl−Mg系合金製の丸棒より、温熱間成形法によって腕
時計側に形づくられ、該腕時計側に硬質光輝アルマイト
処理を施したことを特徴とするAl合金製の腕時計側の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60265443A JPH0665758B2 (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | Ａｌ合金製の腕時計側の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60265443A JPH0665758B2 (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | Ａｌ合金製の腕時計側の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62127496A JPS62127496A (ja) | 1987-06-09 |
| JPH0665758B2 true JPH0665758B2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=17417221
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60265443A Expired - Fee Related JPH0665758B2 (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | Ａｌ合金製の腕時計側の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0665758B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2610224B2 (ja) * | 1994-03-04 | 1997-05-14 | 福井県 | 防雪型視線誘導標 |
| CN110983121A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-04-10 | 福建中成新材料科技有限公司 | 一种环保型有色金属棒及其制备方法 |
| CN114472769A (zh) * | 2020-11-12 | 2022-05-13 | 和昌精密股份有限公司 | 外壳件锻造方法及其锻造胚料制造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5055521A (ja) * | 1973-09-17 | 1975-05-15 | ||
| JPS5939442A (ja) * | 1982-08-26 | 1984-03-03 | Toyota Motor Corp | 歯車の製造方法 |
-
1985
- 1985-11-26 JP JP60265443A patent/JPH0665758B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5055521A (ja) * | 1973-09-17 | 1975-05-15 | ||
| JPS5939442A (ja) * | 1982-08-26 | 1984-03-03 | Toyota Motor Corp | 歯車の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62127496A (ja) | 1987-06-09 |
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Legal Events
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