JP2839605B2 - チタン製腕時計外装部品の製造方法 - Google Patents

チタン製腕時計外装部品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はチタン製腕時計外装部品に関する。
(従来の技術と問題点) 最近、チタン製腕時計ケース、バンド等が好まれてい
るが、これは従来最も普及しているステンレス鋼(SUS
304)に比べて軽く(比重は約60%)耐食性が優れてい
るほか、その感触が需要者の好みに合うからである。し
かしながら、これらの製造方法ではチタンの冷間成形性
がSUS 304より劣るため、アルゴンまたは真空中で焼鈍
しなければならず、プレス回数が多くなるため、複雑な
形状が多い最近のデザインに対応できないという不利が
ある。またSUS 304に比較してはるかに高価であるた
め、従来実施されている平板からの打抜き法では、コス
トの面で問題がある。
(問題解決のための手段) 本発明者はこれにかんがみ種々検討の結果、チタンが
SUS 304よりも熱間加工性が良い点を利用し、従来の平
板を打抜く方法の代りに棒状体を熱間加工することによ
って、前記問題が解決できることを知見し、本発明に至
った。
(発明の構成) 本発明は、量産が可能で複雑なデザインにも対応でき
る時計外装部品の製造方法の提供を目的としており、そ
の要旨は特許請求の範囲に記載のとおりである。
以下、これについて詳しく説明する。
本発明のチタンまたはチタン合金からなる腕時計外装
部品を製造するための出発材料としては棒状体であれば
よいが、特に純チタン(またはチタン合金)丸棒(直径
13〜20mm)が適当である。これを予め所定の寸法、例え
ば15〜30mmに切断して使用する。時計ケースを製造する
場合は、そのサイズ、デザイン等によって予め丸棒の大
きさと寸法を決めればよい。所定寸法に切断した材料は
高周波コイルまたは電気炉によって、材料がチタンの場
合には大気中700〜800℃、好ましくは約780℃(チタン
合金の場合いは750〜900℃)に加熱される大気による酸
化防止の点から加熱時間10分以内に保持しなければなら
ない。
700℃(チタン合金では750℃)以下ではプレス加工が
困難となり、800℃(チタン合金では900℃)以上ではベ
ータ変態に伴う結晶粗大化が起り、品質が悪くなる。加
熱時間が10分を越えると酸化が急に進み大気中の酸化が
チタン中に侵入して硬化現象を起し、以後の研摩工程の
障害となるので注意しなければならない。
大気中で加熱した丸棒は、その後直ちに、この温度で
熱間加工する。この場合通常のフリクションプレスを用
いて、二次ブランクを作成する。ついでこれをフッ酸系
の化学研摩液で洗浄して表面に生じた酸化膜を除去した
後、プレスでバリ取りを行う。簡単形状の時計ケースは
ここで仕上品となり、後工程(切削加工、研摩加工等)
を経て完成品となる。
他方、複雑な形状の時計ケースでは、さらに700〜800
℃、好ましくは750℃(チタン合金では750〜900℃)の
大気雰囲気の電気炉中で10分以内加熱し、その後直ちに
複雑なパターンあるいは形状部品の熱間加工を行い、つ
いで一次ブランクと同様にして、表面の酸化膜を除去
し、プレスでバリ取りを行って二次ブランク(仕上品)
を得る。
このようにして得られた各仕上品は、切削加工、研摩
加工を行うのであるが、切削はJIS K−10種が最適であ
り、研摩はPVA研摩からガラスビーズホーニング仕上げ
を行うか、またはPVA研摩からバフ研摩加工により鏡面
仕上げを行う。
(実施例) 以下、本発明の純チタン丸棒からの製造とチタン合金
丸棒からの製造を具体的に述べる。
実施例1(純チタン製腕時計側の製造) 純チタン丸棒(JIS2種)16mmφを自動盤で21mmの長さ
に切断し、高周波加熱装置で780℃±10℃以内になるよ
うに加熱した後、これを直ちにロボットで金型に供給
し、100トン・フリクションプレスで一次ブランクを成
形し、フッ酸系の化学研摩液中で表面の酸化膜を除去
し、50トン・フリクションプレスでバリ取りを行った。
つぎに、二次ブランクの成形(仕上打)のために、こ
れを750℃±5℃にセットした連続炉中で大気下5分間
加熱し、さらに100トン・フリクションプレスで熱間プ
レスを行った。この場合、側本体の裏斜面の成形と側上
面のチタンの文字打を同時に行ったところ、熱間加工の
みによる成形性が大変良く、特に仕上打のチタン文字の
鮮明度は、従来の冷間加工では全く得られないほど優れ
ていた。ついでフッ酸等の化学研摩液中で表面に生じた
酸化膜を除去し、二次ブランクの成形に伴うバリ取りプ
レスを行い、さらに従来の側製造方法にしたがって旋削
加工、穴開け加工、PVA研摩砥石による中仕上研摩を実
施し、ガラスビーズ#150を用いて、ホーニング加工に
よって最終仕上品を製造した。このようにして熱間加工
のみによって得られた純チタン製の腕時計側はプレスに
よるウエルド等もなく品質がいちじるしく良好であっ
た。
実施例2(チタン合金製腕時計側の製造) チタン合金(6Al−4V合金)丸棒16mmφを自動盤で21m
mの長さに切断し、高周波加熱装置で800℃±10℃以内に
なるように加熱し、これを直ちにロボットで金型に供給
し、100トン・フリクションプレスで一次ブランクの成
形をした。つぎにフッ酸系の化学研摩液中で表面の酸化
膜を除去し、50トン・フリクションプレスでバリ取りを
行った。
これを二次ブラングの成形(仕上打)のため、770℃
±5℃にセットした連続炉中で大気下5分間加熱し、さ
らに100トン・フリクションプレスにて熱間プレスを行
った。この場合、側本体の裏斜面の成形と側上面のチタ
ンの文字打を同時に行ったところ、熱間加工のみによる
成形性は大変良く、特に仕上打のチタン文字の鮮明度
は、従来の冷間加工では全く得られないほど優れたい
た。フッ酸等の化学研摩液中で表面に生じた酸化膜を除
去し、二次ブランクの成形に伴うバリ取りプレスを行
い、さらに実施例1の方法にしたがって旋削加工、穴開
け加工、PVA研摩砥石による中仕上研摩を実施し、500℃
で時効硬化処理をしてHV400の硬さを得た。これをさら
にバフ研摩機による鏡面研摩加工をして最終仕上品を製
造した。このようにして熱間加工のみによって得られた
チタン合金製の腕時計側はプレスによるウエルド等もな
く品質がいちじるしく良好であった。
(発明の効果) 本発明によれば、 イ、他材質(例えば黄銅等)の熱間加工品と比べて仕上
品の収縮が少なく、高精度のもを量産できる(冷間加工
による仕上プレスが不要)。
ロ、平板打抜き法に比べて素材コストが低下するなど従
来見られなかった効果が得られる。また、チタン製バン
ド駒に対しても同様な効果が得られることは明らかであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 680 C22F 1/00 680 682 682 683 683 684 684C (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22F 1/18 A44C 5/00 C23G 1/02 B21J 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め所定寸法に切断したチタン棒状体を高
    周波コイルまたは電気炉を用い、大気中で700〜800℃、
    10分間以内加熱し、その後直ちに熱間加工して一次ブラ
    ンクとし、その際生成したブランクの表面酸化膜をフッ
    酸系の化学研摩液で除去し、ついでプレスでバリ取りを
    行うことを特徴とするチタン製腕時計外装部品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】予め所定寸法に切断したチタン棒状体を高
    周波コイルまたは電気炉を用い、大気中で700〜800℃、
    10分間以内加熱し、その後直ちに熱間加工して一次ブラ
    ンクとし、その際生成した表面酸化膜をフッ酸系の化学
    研摩液で除去後、プレスでバリ取りを行い、電気炉にて
    大気中で700〜800℃、10分間以内再加熱し、その後直ち
    に複雑なパターンあるいは形状部品の熱間加工を行って
    二次ブランクとし、これを前記一次ブランクと同様に表
    面酸化膜の除去とプレスでのバリ取りを行う請求項1に
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】予め所定寸法に切断したチタン合金棒状体
    を高周波コイルまたは電気炉を用い、大気中で750〜900
    ℃、10分間以内加熱し、その後直ちに熱間加工して一次
    ブランクとし、その際生成したブランクの表面酸化膜を
    フッ酸系の化学研摩液で除去し、ついでプレスでバリ取
    りを行うことを特徴とするチタン製腕時計外装部品の製
    造方法。
  4. 【請求項4】予め所定寸法に切断したチタン合金棒状体
    を高周波コイルまたは電気炉を用い、大気中で750〜900
    ℃、10分間以内加熱し、その後直ちに熱間加工して一次
    ブランクとし、その際生成した表面酸化膜をフッ酸系の
    化学研摩液で除去後、プレスでバリ取りを行い、電気炉
    にて大気中で700〜800℃、10分間以内再加熱し、その後
    直ちに複雑なパターンあるいは形状部品の熱間加工を行
    って二次ブランクとし、これを前記一次ブランクと同様
    に表面酸化膜の除去とプレスでのバリ取りを行う請求項
    3に記載の製造方法。
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