JPH0665289A - N−末端に修飾を有するペプチド - Google Patents

N−末端に修飾を有するペプチド

Info

Publication number
JPH0665289A
JPH0665289A JP5076877A JP7687793A JPH0665289A JP H0665289 A JPH0665289 A JP H0665289A JP 5076877 A JP5076877 A JP 5076877A JP 7687793 A JP7687793 A JP 7687793A JP H0665289 A JPH0665289 A JP H0665289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aryl
alkyl
substituted
formula
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5076877A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3426639B2 (ja
Inventor
Gerhard Breipohl
ゲールハルト・ブライポール
Stephan Dr Henke
シユテフアン・ヘンケ
Jochen Knolle
ヨヘン・クノレ
Bernward Scholkens
ベルンヴアルト・シエルケンス
Hans-Georg Alpermann
ハンス−ゲオルク・アルパーマン
Hermann Gerhards
ヘルマン・ゲールハルトス
Klaus Dr Wirth
クラウス・ヴイルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH0665289A publication Critical patent/JPH0665289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3426639B2 publication Critical patent/JP3426639B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/06Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/18Kallidins; Bradykinins; Related peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 N末端が変性されたペプチドを提供する。 【構成】 式I Z−P−A−B−C−E−F−K−(D)Q−G−M−F′−I (I) 〔例えば、 Fmoc-D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thia-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH〕 で表されるペプチド及びその生理学的に許容しうる塩。 【効果】 該ペプチドは優れたブラジキニン拮抗性作用
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブラジキニン−拮抗性作
用を有する新規ペプチドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ブラジキニン−拮抗性ペプチドはとりわ
け、WO 86/07263号並びにヨーロッパ特許出
願第370453号、第413277号、第45513
3号および第472220号の各明細書中に記載されて
いる。
【0003】
【発明の構成】本発明には下記式I Z−P−A−B−C−E−F−K−(D)Q−G−M−F′−I (I) で表される、ブラジキニン−拮抗性作用を有する新規ペ
プチドおよびその生理学的に許容しうる塩が記載されて
いる。
【0004】上記式中、 Zはa1) (C1〜C8)−アルキル、(C1〜C8)−
アルカノイル、(C1〜C8)−アルコキシカルボニル、
(C3〜C8)−シクロアルキル、(C4〜C9)−シクロ
アルカノイルまたは(C1〜C8)−アルキルスルホニ
ル、{ここで各場合において1、2又は3個の水素原子
は下記の基:カルボキシル、NHR1、((C1〜C4)−
アルキル)NR1又は((C6〜C10)−アリール−(C1
〜C4)−アルキル)NR1(ここでR1は水素又はウレタ
ン保護基である)、(C1〜C4)−アルキル、(C1
8)−アルキルアミノ、(C6〜C10)−アリール−
(C1〜C4)−アルキルアミノ、ヒドロキシル、(C1
〜C4)−アルコキシ、ハロゲン、ジ−(C1〜C8)−
アルキルアミノ、ジ−〔(C6〜C10)−アリール−
(C1〜C4)〕−アルキルアミノ、カルバモイル、フタ
ルイミド、1,8−ナフタルイミド、スルファモイル、
(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、(C6〜C14
−アリール及び(C6〜C14)−アリール−(C1
5)−アルキルからなる系より選択される1、2また
は3個の同一又は相異なる基によって場合により置換さ
れているか、
【0005】またはここで各場合において1個の水素原
子は下記の基:(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
〜C6)−アルキルスルホニル、(C1〜C6)−アルキ
ルスルフィニル、(C6〜C14)−アリール−(C1〜C
4)−アルキルスルホニル、(C6〜C14)−アリール−
(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C6〜C14
−アリール、(C6〜C14)−アリールオキシ、(C3
13)−ヘテロアリールおよび(C3〜C13)−ヘテロ
アリールオキシからなる系より選択される1個の基によ
って場合により置換されていて、かつ
【0006】1または2個の水素原子は下記の基:カル
ボキシル、アミノ、(C1〜C8)−アルキルアミノ、ヒ
ドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロゲン、ジ
−(C1〜C8)−アルキルアミノ、カルバモイル、スル
ファモイル、(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、
(C6〜C14)−アリールおよび(C6〜C14)−アリー
ル−(C1〜C5)−アルキルからなる系より選択される
1または2個の同一または相異なる基によって置換され
ている}
【0007】a2) (C6〜C14)−アリール、(C7
〜C15)−アロイル、(C6〜C14)−アリールスルホ
ニル、(C3〜C13)−ヘテロアリール、または(C3
13)−ヘテロアロイル; a3) カルバモイル(これは窒素原子上で下記の基:
(C1〜C8)−アルキル、(C6〜C14)−アリールま
たは(C6〜C14)−アリール−(C1〜C5)−アルキ
ルにより場合によって置換されうる)であり、 ここで、前記a1)、a2)およびa3)に定義されてい
る基において各場合のアリール、ヘテロアリール、アロ
イル、アリールスルホニルおよびヘテロアロイルは下記
の基:
【0008】カルボキシル、アミノ、ニトロ、(C1
8)−アルキルアミノ、ヒドロキシル、(C1〜C6
−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6
14)−アリール、(C7〜C15)−アロイル、ハロゲ
ン、シアノ、ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、カル
バモイル、スルファモイルおよび(C1〜C6)−アルコ
キシカルボニルからなる系より選択される1、2、3ま
たは4個の同一または相異なる基によって場合により置
換されており、
【0009】Pは直接結合であるか、または式II −NR2−(U)−CO (II) の基であり、ここで上記式IIにおいてR2は水素、メチ
ルまたはウレタン保護基であり、Uは(C3〜C8)−シ
クロアルキリデン、(C6〜C14)−アリーリデン、
(C3〜C13)−ヘテロアリーリデン、(C6〜C14)−
アリール−(C1〜C6)−アルキリデン(これらの各々
は場合により置換されうる)であるか、または(CHR
3)nであり、ここでnは1〜8好ましくは1〜6であ
り、R3は互いに独立していて水素、(C1〜C6)−ア
ルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C6
14)−アリール、(C3〜C13)−ヘテロアリールで
あり、それらは各場合において下記の基:
【0010】アミノ、置換アミノ、アミジノ、置換アミ
ジノ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、グ
アニジノ、置換グアニジノ、ウレイド、置換ウレイド、
メルカプト、メチルメルカプト、フェニル、4−クロロ
フェニル、4−フルオロフェニル、4−ニトロフェニ
ル、4−メトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、
フタルイミド、1,8−ナフタルイミド、4−イミダゾ
リル、3−インドリル、2−チエニル、3−チエニル、
2−ピリジル、3−ピリジルまたはシクロヘキシルによ
って場合によりモノ置換されており、ここで上記基にお
いて置換アミノは好ましくは−N(A′)−Zであり、置
換アミジノは好ましくは−(NH=)C−NH−Zであ
り、置換グアニジノは好ましくは−N(A′)−C(=N
(A′))−NH−Zでありそして置換ウレイドは好まし
くは−CO−N(A′)−Zであって、ここでのA′は互
いに独立していて水素またはZであり、Zは前記a1
またはa2)で定義したとおりであり、
【0011】またはここでR2およびR3はそれらを担持
している原子と一緒になって2〜15個の炭素原子を有
する単、二または三環式環系を形成し;AはPと同じ定
義を有し;BはLまたはD配置の塩基性アミノ酸(これ
は側鎖が置換されうる)であり;Cは式IIIaまたはIII
b G′−G′−Gly (IIIa) G′−NH−(CH2)p−CO (IIIb) の化合物であり、ここで上記式中pは2〜8でありそし
てG′は互いに独立していて、式IV −NR4−CHR5−CO− (IV) (ここでR4およびR5はそれらを担持している原子と一
緒になって2〜15個の炭素原子を有する複素環式の
単、二または三環式環系を形成する)の基であり、
【0012】Eは中性、酸性または塩基性の脂肪族また
は脂環式−脂肪族アミノ酸の残基であり;Fは互いに独
立して、側鎖が置換されうる中性、酸性または塩基性の
脂肪族または芳香族アミノ酸の残基であるか、または直
接結合であり;D(Q)はそれぞれが場合によりハロゲ
ン、メチルまたはメトキシによって置換されうるD−T
ic、D−Phe、D−Dic、D−ThiまたはD−
Nalであるか、または式(V)
【0013】
【化2】 (式中、Xは酸素、硫黄または直接結合であり;Rは水
素、(C1〜C8)−アルキル、(C3〜C8)−シクロア
ルキル、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)−ア
リール−(C1〜C4)−アルキルであって、ここでシク
ロアルキルは場合により、ハロゲン、メチルまたはメト
キシによって置換されうる)の基であり;Gは前記G′
と同じ定義を有するか、または直接結合であり;F′は
Fと同じ定義を有するか、−NH−(CH2)q−(ここで
q=2〜8)の基であるか、またはGが直接結合でない
場合には直接結合であることができ;Iは−OH、−N
2またはNHC25であり;Kは基−NH−(CH2)x
−CO−(ここでx=1〜4)であるか、または直接結
合であり、そしてMはFと同じ定義を有する。
【0014】特記しない限り、立体記述子を有していな
いアミノ酸残基の略記号はL形態での残基を示す(Schr
oeder, Luebke, Peptides, Volume 1, New York 1965,
pages XXII−XXIII;Houbern-Weyl, Methoden der Org
anischen Chemie(Methods of organic chemistry)Vol
ume XV/1 and 2, Stuttgart 1974参照)。例として
は下記のとおりである。
【0015】Aad、Abu、γAbu、ABz、2A
Bz、εAca、Ach、Acp、Adpd、Ahb、
Aib、βAib、Ala、βAla、ΔAla、Al
g、All、Ama、Amt、Ape、Apm、Ap
r、Arg、Asn、Asp、Asu、Aze、Az
i、Bai、Bph、Can、Cit、Cys、Cyt
a、Daad、Dab、Dadd、Dap、Dapm、
Dasu、Djen、Dpa、Dtc、Fel、Gl
n、Glu、Gly、Guv、hAla、hArg、h
Cys、hGln、hGlu、His、hlle、hL
eu、hLys、hMet、hPhe、hPro、hS
er、hThr、hTrp、hTyr、Hyl、Hy
p、3Hyp、Ile、Ise、Iva、Kyn、La
nt、Lcn、Leu、Lsg、Lys、βLys、Δ
Lys、Met、Mim、Min、hArg、Nle、
Nva、Oly、Orn、Pan、Pec、Pen、P
he、Phg、Pic、Pro、ΔPro、Pse、P
ya、Pyr、Pza、Qin、Ros、Sar、Se
c、Sem、Ser、Thi、βThi、Thr、Th
y、Thx、Tia、Tle、Tly、Trp、Trt
a、Tyr、Val等。
【0016】式IVの複素環式環系の基として特に適当な
のは下記の基:ピロリジン−2−カルボン酸;ピペリジ
ン−2−カルボン酸;1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−3−カルボン酸;デカヒドロイソキノリン−
3−カルボン酸;オクタヒドロインドール−2−カルボ
ン酸;デカヒドロキノリン−2−カルボン酸;オクタヒ
ドロシクロペンタ〔b〕ピロール−2−カルボン酸;2
−アザビシクロ〔2.2.2〕オクタン−3−カルボン
酸;2−アザビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン−3−カル
ボン酸;2−アザビシクロ〔3.1.0〕ヘキサン−3−
カルボン酸;2−アザスピロ〔4.4〕ノナン−3−カ
ルボン酸;2−アザスピロ〔4.5〕デカン−3−カル
ボン酸;スピロ〔(ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン)−
2,3−ピロリジン−5−カルボン酸〕;スピロ〔(ビ
シクロ〔2.2.2〕オクタン)−2,3−ピロリジン−
5−カルボン酸〕;
【0017】2−アザトリシクロ〔4.3.0.16.9〕デ
カン−3−カルボン酸;デカヒドロシクロヘプタ〔b〕
ピロール−2−カルボン酸;デカヒドロシクロオクタ
〔b〕ピロール−2−カルボン酸;オクタヒドロシクロ
ペンタ〔c〕ピロール−2−カルボン酸;オクタヒドロ
イソインドール−1−カルボン酸;2,3,3a,4,6a
−ヘキサヒドロシクロペンタ〔b〕ピロール−2−カル
ボン酸;2,3,3a,4,5,7a−ヘキサヒドロインド
ール−2−カルボン酸;テトラヒドロチアゾール−4−
カルボン酸;イソオキサゾリジン−3−カルボン酸;ピ
ラゾリジン−3−カルボン酸;ヒドロキシピロリジン−
2−カルボン酸;(これらの全ては場合により置換され
うる)
【0018】
【化3】 から選択される複素環の基である。
【0019】前記基が誘導される複素環は例えば下記明
細書:US−A 4,344,949、US−A 4,37
4,847、US−A 4,350,704、EP−A 2
9 488、EP−A 31 741、EP−A 46 9
53、EP−A 49 605、EP−A 49 658、
EP−A 50 800、EP−A 51 020、EP
−A 52 870、EP−A 79 022、EP−A
84 164、EP−A 89 637、EP−A 90
341、EP−A90 362、EP−A 105 10
2、EP−A 109 020、EP−A 111 87
3、EP−A 271 865およびEP−A 344 6
82中に開示されている。
【0020】各場合において特記しない限り、アルキル
は直鎖または分枝鎖状であることができる。同じことは
アルキルから誘導される基例えばアルコキシ、アラルキ
ルまたはアルカノイルにも適用される。(C6〜C12)−
アリールはフェニル、ナフチル、ビフェニリル、フルオ
レニルまたはフェナンスレニルであるのが好ましい。該
アリールから誘導される基例えばアリールオキシ、アラ
ルキルまたはアロイルも相応に解釈されるべきである。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましく
は塩素またはフッ素である。ウレタン保護基は例えばA.
Hubbuck, Kontakte Merck 3/79, pages 14〜2
3に記載されているが、FmocおよびCbzが好まし
い。適当な塩は特にアルカリ金属またはアルカリ土類金
属の塩、生理学的に許容しうるアミンとの塩および無機
または有機酸例えばHCl、HBr、H2SO4、H 3
4、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、酢酸
との塩である。
【0021】式Iの好ましいペプチドは式中、BがAr
g、Lys、Orn、2,4−ジアミノブチリルまたは
L−ホモアルギニン残基(ここで各場合において側鎖の
アミノまたはグアニジノ基はa1)またはa2)に記載の
Zによって置換されうることが可能である)であり;E
が側鎖に1〜14個の炭素原子を有するLまたはD配置
の脂肪族または脂環式脂肪族アミノ酸の残基例えばチエ
ニルアラニン、フェニルアラニン、アラニン、セリン、
スレオニン、O−(C1〜C6)−アルキルまたはO−
(C6〜C10)−アリール保護セリンまたはスレオニ
ン、バリン、ノルバリン、ロイシン、イソロイシン、ノ
ルロイシン、ネオペンチルグリシン、tert−ブチルグリ
シンまたは(C3〜C7)−シクロアルキル−(C1
3)−アルキルグリシンであり;F′がLまたはD配
置の塩基性アミノ酸の残基例えばArg、hArg、O
rnまたはLys(ここで側鎖のグアニジノ基またはア
ミノ基はa1)またはa2)に記載のZによって置換され
ることが可能である)であるか、または基−NH(C
2)q−(ここでq=2〜8)であり;Kが基−NH−
(CH2)x−CO−(ここでx=2〜4)であるか、また
は直接結合であるペプチドである。
【0022】特に好ましい式Iのペプチドは、式中Bが
Arg、hArg、OrnまたはLys(ここで側鎖の
グアニジノ基またはアミノ基は置換されていないか、ま
たは(C1〜C4)−アルキル、トリフルオロメチル−
(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C8)−アルカノイ
ル、(C7〜C1 3)−アロイル、(C3〜C13)−ヘテロ
アロイル、(C1〜C8)−アルキルスルホニルまたは
(C6〜C14)−アリールスルホニルによって置換され
ることができ、アリール、ヘテロアリール、アロイル、
アリールスルホニルおよびヘテロアロイル基は場合によ
り1、2、3または4個の同一または相異なる基で
2)に記載のようにして置換されうることが可能であ
る)であり;Eがチエニルアラニン、フェニルアラニ
ン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン又はシクロ
ヘキシルアラニンであり;Kが直接結合であり;D(Q)
がD−TicまたはD−Phe(それぞれはハロゲン、
メチルまたはメトキシによって場合により置換されう
る)であるか、または式V(式中Xは酸素、硫黄または
直接結合でありそしてRは(C1〜C6)−アルキル、
(C3〜C6)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジ
ルである)の基であり;そしてMが直接結合であるペプ
チドである。
【0023】極めて特に好ましい式Iのペプチドは、式
中 Zがa1) (C1〜C8)−アルキル、(C1〜C8)−
アルカノイル、(C1〜C8)−アルコキシカルボニル、
(C3〜C8)−シクロアルキル、(C4〜C9)−シクロ
アルカノイルまたは(C1〜C8)−アルキルスルホニ
ル、{ここで各場合において1、2または3個の水素原
子は下記の基:NHR1、((C1〜C4)−アルキル)N
1又は((C6〜C10)−アリール−(C1〜C4)−アル
キル)NR1(ここでR1は水素又はウレタン保護基であ
る)、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C8)−アルキ
ルアミノ、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C4)−
アルキルアミノ、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロゲ
ン、ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、ジ−〔(C6
〜C10)−アリール−(C1〜C4)〕−アルキルアミ
ノ、フタルイミド、1,8−ナフタルイミド、(C6〜C
14)−アリールおよび(C6〜C14)−アリール−(C1
〜C5)−アルキルからなる系より選択される1、2ま
たは3個の同一または相異なる基によって場合により置
換されているか、
【0024】またはここで各場合において1個の水素原
子は下記の基:(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
〜C6)−アルキルスルホニル、(C1〜C6)−アルキ
ルスルフィニル、(C6〜C14)−アリール−(C1〜C
4)−アルキルスルホニル、(C6〜C14)−アリール−
(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C6〜C14
−アリール、(C6〜C14)−アリールオキシおよび
(C3〜C13)−ヘテロアリールからなる系より選択さ
れる1個の基によって場合により置換されていて、かつ
【0025】1または2個の水素原子は下記の基:アミ
ノ、(C1〜C8)−アルキルアミノ、ジ−(C1〜C8
−アルキルアミノ、カルバモイルおよびスルファモイル
からなる系より選択される1または2個の同一または相
異なる基によって置換されている}
【0026】a2) (C6〜C14)−アリール、(C7
〜C15)−アロイル、(C6〜C14)−アリールスルホ
ニル、(C3〜C13)−ヘテロアリール、または(C3
13)−ヘテロアロイル; a3) カルバモイル(これは窒素原子上で下記の基:
(C1〜C8)−アルキル、(C6〜C14)−アリールま
たは(C6〜C14)−アリール−(C1〜C5)−アルキ
ルによって場合によって置換されうる)であり、 ここで、前記a1)、a2)およびa3)に定義されてい
る基において各場合のアリール、ヘテロアリール、アロ
イル、アリールスルホニルおよびヘテロアロイルは下記
の基:
【0027】アミノ、ニトロ、(C1〜C8)−アルキル
アミノ、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アル
コキシ、(C6〜C14)−アリール、(C7〜C15)−ア
ロイル、ハロゲン、ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ
およびカルバモイルからなる系より選択される1、2、
3または4個の同一または相異なる基によって場合によ
り置換されており、Pが直接結合であるか、または式II
の基であり、ここで式IIにおいて、R2は水素、メチル
またはウレタン保護基であり、Uは(C3〜C8)−シク
ロアルキリデン、(C6〜C14)−アリーリデン、(C3
〜C13)−ヘテロアリーリデン、(C6〜C14)−アリ
ール−(C1〜C6)−アルキリデン(これらの各々は場
合により置換されうる)であるか、または(CHR3)n
であり、ここでnは1〜6であり、R3は互いに独立し
ていて水素、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−
シクロアルキル、(C6〜C14)−アリールであり、そ
れらは各場合において下記の基:
【0028】アミノ、置換アミノ、アミジノ、置換アミ
ジノ、カルバモイル、グアニジノ、置換グアニジノ、ウ
レイド、置換ウレイド、フェニル、4−フルオロフェニ
ル、4−メトキシフェニル、フタルイミド、1,8−ナ
フタルイミド、3−インドリル、2−チエニル、3−チ
エニルまたはシクロヘキシルによって場合によりモノ置
換されており、ここで上記基において置換アミノは好ま
しくは−N(A′)−Zであり、置換アミジノは好ましく
は−(NH=)C−NH−Zであり、置換グアニジノは好
ましくは−N(A′)−C(=N(A′))−NH−Zであ
りそして置換ウレイドは好ましくは−CO−N(A′)−
Zであって、ここでのA′は互いに独立していて水素ま
たはZであり、Zは前記a1)またはa2)で定義したと
おりであり、または
【0029】ここでR2およびR3はそれらを担持してい
る原子と一緒になって2〜15個の炭素原子を有する
単、二または三環式環系を形成し;Aが(D)−または
(L)−Arg、(D)−または(L)−Lys、(D)−また
は(L)−Ornまたは(D)−または(L)−hArg(こ
こで側鎖のグアニジノ基またはアミノ基は(C1〜C4
−アルキルまたはトリフルオロメチル−(C1〜C4)−
アルキルによって置換されることが可能である)である
か、または結合であり;BがArg、OrnまたはLy
s(ここで側鎖のグアニジノ基またはアミノ基は(C1
〜C4)−アルキル、トリフルオロメチル−(C1
4)−アルキル、(C1〜C8)−アルカノイル、(C7
〜C13)−アロイル、(C3〜C13)−ヘテロアロイ
ル、(C1〜C8)−アルキルスルホニルまたは(C6
14)−アリールスルホニルによって置換されることが
可能であり、アリール、ヘテロアリール、アロイル、ア
リールスルホニルおよびヘテロアロイル基は場合によ
り、メチル、メトキシおよびハロゲンからなる系より選
択される1、2、3または4個の同一または相異なる基
によって置換されうる)であり;
【0030】CがPro−Pro−Gly、Hyp−P
ro−GlyまたはPro−Hyp−Glyであり;E
がThia、Phe、LeuまたはChaであり;Fが
Ser、Cys、Leu、Val、Nle、Ile、ま
たはThrであり;Kが直接結合であり;QがTic、
Pheまたは式V(式中Xは酸素でありそしてRは(C
1〜C6)−アルキルであるか、またはXは硫黄でありそ
してRはフェニルまたはベンジルであるか、またはXは
直接結合でありそしてRはシクロヘキシル、フェニルま
たはベンジルである)の基であり;Mが直接結合であ
り;Gが式IVを有する複素環式環系の基(ここでの複素
環の基はピロリジン−2−カルボン酸;ピペリジン−2
−カルボン酸、テトラヒドロイソキノリン−3−カルボ
ン酸、シス−およびトランス−デカヒドロイソキノリン
−3−カルボン酸;シス−エンド−、シス−エキソ−、
トランス−オクタヒドロインドール−2−カルボン酸;
シス−エンド−、シス−エキソ−、トランス−オクタヒ
ドロシクロペンタ〔b〕ピロール−2−カルボン酸、ピ
ロリジン−2−カルボン酸または4−ヒドロキシピロリ
ジン−2−カルボン酸が好ましい)であり;F′がAr
g(これは場合によりグアニジノ基がa1)またはa2
に記載のZによって置換されている)であるか、または
直接結合でありそしてIがOHまたはNH2であるペプ
チドである。
【0031】〔製造方法〕本発明はさらに式Iのペプチ
ドの製造方法に関する。その方法は a) C−末端遊離カルボキシル基を有するフラグメン
トまたはその活性化誘導体をN−末端遊離アミノ基を有
する対応するフラグメントと反応させるか、または b) ペプチドを段階的に構築する ことからなり、適切な場合にはa)またはb)で得られ
た化合物中においてその他の官能価保護のために一時的
に導入した1種以上の保護基を除去し、そして適切な場
合にはこうして得られた式Iの化合物をその生理学的に
許容しうる塩に変換することからなる。
【0032】本発明のペプチドはペプチド化学の一般的
に知られている手法(例えばHouben-Weyl, Methoden de
r organischen Chemie, Volume 15/2 参照)で、好まし
くは例えばB. Merrifield, J. Am. Chem. Soc. 85, 214
9(1963)またはR. C. Sheppard, Int. J. Peptide Pro
tein Res. 21, 118(1983)に記載されているような固
相合成によりまたは同等の知られている各手法により製
造された。ウレタン保護基例えばtert.−ブチルオキシ
カルボニル〔Boc〕またはフルオレニルメチルオキシカ
ルボニル〔Fmoc〕保護基が一時的なアミノ保護基として
用いられる。
【0033】特定のペプチドを合成するために副反応を
防止する必要がある場合には、アミノ酸側鎖中の官能基
がさらに適当な保護基(例えば、T. W. Greene, “Prot
ective Groups in Organic Synthesis”参照)で保護さ
れ、主としてArg(Tos)、Arg(Mts)、Arg(Mtr)、Arg(Pm
c)、Asp(OBzl)、Asp(OBut)、Cys(4-MeBzl)、Cys(Acm)、
Cys(SBut)、Glu(OBzl)、Glu(OBut)、His(Tos)、His(Fmo
c)、His(Dnp)、His(Trt)、Lys(Cl-Z)、Lys(Boc)、Met
(O)、Ser(Bzl)、Ser(But)、Thr(Bzl)、Thr(But)、Trp(M
ts)、Trp(CHO)、Trp(Boc)、Tyr(Br-Z)、Tyr(Bzl)または
Tyr(But)が用いられている。
【0034】固相合成は保護されたアミノ酸を適当な樹
脂上に結合させることによってペプチドのC−末端から
開始される。この型の出発物質は、クロロメチル、ヒド
ロキシメチル、ベンゾヒドリルアミノ(BHA)または
メチルベンゾヒドリルアミノ(MBHA)基で変性され
ているポリスチレンまたはポリアクリルアミド樹脂にエ
ステルまたはアミド結合を介して、保護されたアミノ酸
を結合させることによって得ることができる。支持物質
として用いる樹脂は商業的に入手しうる。合成されるペ
プチドがC末端に遊離カルバモイル基を含有すべき場合
には、BHA−およびMBHA−樹脂が通常用いられ
る。ペプチドがC−末端に第2アミド基を含有すべき場
合には、クロロメチル−またはヒドロキシメチル−樹脂
が用いられ、その分裂は適当なアミンを使用して遂行さ
れる。例えば、エチルアミドを得たい場合にはペプチド
はエチルアミンを用いて樹脂から分裂される。その場合
には引続き、側鎖保護基の除去がその他の適当な試薬を
用いて遂行される。アミノ酸側鎖上のtert.−ブチル保
護基がペプチド中に保持されうる場合には、その合成
は、アミノ酸における鎖延長して用いるアミノ基を一時
的に遮断するためにFmoc保護基を使用して遂行され
る。該合成は例えばR. C. Sheppard, J. Chem. Soc., C
hem. Comm. 1982, 587に記載の手法で実施され、その場
合にはアルギニンのグアニジノ官能価は過塩素酸ピリジ
ニウムでのプロトン化により保護されそして側鎖で官能
化されたその他のアミノ酸はベンジル保護基によって保
護され、次いで該保護基は接触転移水添(A. Felix et
al., J. Org. Chem. 13, 4194(1978))または液体アン
モニア中のナトリウム(W. Roberts, J. Am. Chem. So
c. 76, 6203(1954)参照)により除去されうる。
【0035】樹脂に結合されたアミノ酸上のアミノ保護
基を、適当な試薬例えばBoc保護基の場合にはメチレ
ンクロリド中のトリフルオロ酢酸、またはFmoc保護
基の場合にはジメチルホルムアミド中におけるピリジン
の20%溶液を使用して除去した後に、次の保護された
各アミノ酸を順次、必要とされる配列に結合させる。中
間体として製造されるN−末端保護の施されたペプチド
−樹脂は、その後に続くアミノ酸誘導体への結合の前に
前記試薬によって脱遮断される。
【0036】結合試薬としてはペプチド合成で用いる全
ての可能な活性化試薬(例えばHouben-Weyl, Methoden
der organischen Chemie, Volume 15/2 参照)を用いる
ことが可能であるが、特に好ましいのはカルボジイミド
類例えばN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド、
N,N′−ジイソプロピルカルボジイミドまたはN−エ
チル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミドまたは例えばR.Knorr et al. in Tetrahedron Le
tters, Vol. 30, No. 15, pp 1927-1930, 1989またはヨ
ーロッパ特許出願No. 460446に記載されているウ
ロニウム化合物(例えばTBTU、TOTU)である。
さらに結合は、アミノ酸誘導体を活性化試薬とともにそ
して適切な場合にはラセミ化を抑制する添加剤例えば1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(W. Koe
nig, R. Geiger, Chem. Ber. 103, 708(1970))または
3−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロベンゾ
トリアジン(HOObt)(W. Koenig, R. Geiger, Ch
em. Ber. 103, 2054(1970))とともに樹脂に加えるこ
とによって直接実施されうるか、あるいはまた対称無水
物またはHOBtもしくはHOObtエステルとしての
アミノ酸誘導体をあらかじめ別々に活性化させ、それら
の活性化された種を適当な溶媒中に溶解した溶液を結合
用のペプチド−樹脂に加えることもできる。
【0037】前記活性化試薬の1種によるアミノ酸誘導
体の結合および活性化は、ジメチルホルムアミド、N−
メチルピロリドンまたはメチレンクロリドまたはこれら
溶媒の混合物中で遂行されうる。活性化されたアミノ酸
誘導体は通常、1.5〜4倍過剰で用いられる。不完全
な結合が生じる場合には結合反応は、次々と次のアミノ
酸を結合させるのに必要とされるペプチド−樹脂上のア
ミノ基の脱遮断をあらかじめ行わずに繰り返される。
【0038】例えばE. Kaiser et al., Anal. Biochem.
34, 595(1970)に記載のようなニンヒドリン反応を用
いて、結合反応が十分に行われているかどうかをチェッ
クすることが可能である。また合成は自動的に例えばAp
plied Biosystems社製の430A型ペプチドシンセサイザー
を用いて実施されうる。その際、該装置の製造者より提
供される合成プログラムまたはユーザー自身が作成した
その他のプログラムのいずれかを使用することが可能で
ある。Fmoc基で保護したアミノ酸誘導体を用いる場
合には、特に後者を使用するのが好ましい。
【0039】ペプチドを前記のようにして合成した後
に、該ペプチドは試薬例えば液体フッ化水素(Boc法
により製造されるペプチドの場合に好ましい)またはト
リフルオロ酢酸(Fmoc法により合成されるペプチド
の場合に好ましい)を用いて樹脂から分裂されうる。こ
れらの試薬は樹脂からペプチドを分裂させるばかりでな
く、アミノ酸誘導体上のその他の側鎖保護基をも除去す
る。このようにして、BHA−およびMBHA−樹脂が
使用される場合以外はペプチドは遊離酸の形態で得られ
る。BHA−およびMBHA−樹脂の場合には、ペプチ
ドはフッ化水素またはトリフルオロメタンスルホン酸に
よる分裂でアミドとして得られる。ペプチドアミド製造
のその他の方法はEP−A 287 882号およびEP
−A 322 348号に記載されている。この場合ペプ
チドアミドは、陽イオン掃去剤として例えばフェノー
ル、クレゾール、チオクレゾール、アニソール、チオア
ニソール、エタンジオール、ジメチルスルフィド、エチ
ルメチルスルフィドのような物質または固相合成に慣用
である同様の陽イオン掃去剤を単独でまたは該助剤の2
種以上の混合物として加えながら、ペプチド合成で慣用
的に用いられている適度の強酸(例えばトリフルオロ酢
酸)で処理することによって樹脂から分裂される。トリ
フルオロ酢酸はさらに適当な溶媒例えばメチレンクロリ
ド中で希釈して使用することができる。分裂は同様にト
リフルオロ酢酸、トリメチルシリルハライド(例えばト
リメチルシリルブロミド)およびフェノール(例えばm
−クレゾール)の混合物を用いて実施されうる。ペプチ
ド上のtert.−ブチルまたはベンジル側鎖保護基が保持
されうる場合には、特異的に変性された支持体樹脂上で
合成されたペプチドは例えばR. C. Sheppard, J. Chem.
Soc., Chem. Comm. 1982,587に記載のように、メチレ
ンクロリド中の1%トリフルオロ酢酸を用いて分裂され
る。個々のtert.−ブチルまたはベンジル側鎖保護基が
保持されうる場合には、合成および分裂の各手法の適当
な組合せが使用される。
【0040】Sheppard氏により記載の変性された支持体
樹脂はまた、C−末端カルバモイル基またはω−アミノ
−もしくはω−グアニジノアルキル基を有するペプチド
を合成するのに使用される。合成後、側鎖が完全に保護
されているペプチドを樹脂から分裂し、引続き古典的な
溶液合成において適当なアミンすなわちω−アミノアル
キルアミンまたはω−グアニジノアルキルアミンと反応
させる。適切な場合には存在するその他の官能基を知ら
れている手法で一時的に保護することが可能である。ω
−アミノアルキル基を有するペプチドを製造するための
別の方法はEP−A264 802号に記載されてい
る。本発明のペプチドは2つの一般的な保護基を用いる
手段による固相法で合成するのが好ましかった。
【0041】該合成はApplied Biosystems社製の430A型
自動ペプチドシンセサイザーで、アミノ基の一時的遮断
のためにBocまたはFmoc保護基を用いて実施され
た。Boc保護基を使用した場合には装置製造者により
あらかじめプログラムされた合成工程を該合成のために
用いた。
【0042】C−末端に遊離カルボキシル基を有するペ
プチドはApplied Biosystems社製の、適当なBoc−ア
ミノ酸で官能化された4−(ヒドロキシメチル)フェニ
ルアセトアミドメチルポリスチレン樹脂(R. B. Merrif
ield, J. Org. Chem. 43, 2845(1978))上で合成され
た。ペプチドアミドを製造するには該会社製のMBHA
−樹脂を使用した。使用した活性化試薬はN,N′−ジ
シクロヘキシルカルボジイミドまたはN,N′−ジイソ
プロピルカルボジイミドであった。活性化は対称無水物
として、CH2Cl2、CH2Cl2/DMF混合物または
NMP中のHOBtエステルまたはHOObtエステル
として行われた。2〜4当量の活性化アミノ酸誘導体を
結合用に用いた。結合が不完全に行われる場合には反応
を繰り返した。
【0043】Fmoc保護基をアミノ基の一時的保護の
ために用いた場合には、本発明者等自身の合成プログラ
ムを、Applied Biosystems社製の430A型自動ペプチドシ
ンセサイザーでの合成のためにインプットした。合成は
Bachem社製のp−ベンジルオキシベンジルアルコール−
樹脂(S. Wang, J. Am. Chem. Soc. 95, 1328(1973))
上で行われ、次いでそれは知られた手法(E. Atherton
et al., J. C. S. Chem. 1981, 336)によって適当なア
ミノ酸でエステル化された。該アミノ酸誘導体は、あら
かじめ計量しておいたアミノ酸誘導体およびHOBtま
たはHOObtの混合物にDMF中のジイソプロピルカ
ルボジイミドの溶液を加えることによって、装置製造者
により供給されたアミノ酸カートリッジ中で直接HOB
tエステルまたはHOObtエステルとして活性化され
た。同様に、EP−A 247,573号に記載のように
塊状で製造されたFmoc−アミノ酸HOObtエステ
ルを用いることも可能である。Fmoc保護基は反応容
器中でDMF中に溶解されたピペリジンの20%溶液を
用いて除去した。使用された過剰の反応性アミノ酸誘導
体は1.5〜2.5当量であった。結合が不完全である場
合には、Boc法として結合を繰り返した。
【0044】〔有用性〕本発明のペプチドは単独または
組合せでブラジキニン拮抗性作用を有する。この作用は
種々のモデル(Handbook of Exp. Pharmacol. Vol. 25,
Springer Verlag, 1970, pages 53-55 参照)で、例え
ば単離されたラットの子宮、モルモットの回腸または単
離されたモルモットの肺動脈に関して試験されうる。
【0045】本発明のペプチドを単離された肺動脈に関
して試験するには、400〜450gのモルモット(Du
nkin Hartley)を首の後に一撃を加えて犠牲にする。胸
部を切開し、肺動脈を慎重に解剖する。周辺組織を注意
深く除去し、肺動脈を45°の角度でらせん状に切り開
く。縦2.5cm、横3〜4mmの脈管ストリップを、10m
lの容量を有し、リンゲル液で満たされている器官浴中
で固定する。
【0046】リンゲル液の組成はmmol/リットル表示で
以下のとおりである。 NaCl 154 KCl 5.6 CaCl2 1.9 NaHCO3 2.4 グルコース 5.0 95%O2および5%CO2をリンゲル液中で泡立たせ、
それを37℃に加熱する。pHは7.4であり、脈管のス
トリップ上の前負荷(preload)は1.0gである。
【0047】アイソメトリック収縮(isometric contra
ction)の変化をレバー装置およびHugo Sachs社製のH
Fモデム(位置検出器)を用いて検査し、電位差記録計
(BEC, Goerz Metrawatt SE 460)に記録する。実験は
1時間の平衡後に開始する。脈管のストリップが2×1
-7mol/リットル ブラジキニンに対して最高感度に達
した後に、すなわちブラジキニンが脈管のストリップの
収縮をもたらしたら、ペプチドをそれぞれ10分間5×
10-8〜1×10-5mol/リットルの投与量において作
用させしめ次いで新たにブラジキニンを加えた後にブラ
ジキニン作用の減少を対照と比較する。
【0048】半アゴニスト効果を検出するためにペプチ
ドを1×10-5〜1×10-3mol/リットルの用量で用
いる。本発明ペプチドのIC50値は、用量−効果プロッ
トから計算すると、下記表1に示されるとおりである。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】いくつかの選択された化合物について、脈
管のストリップがペプチド含有を“単純な”バッファー
によって置き換えた後に再び2×10-7mol/リットル
ブラジキニンに対する最高感度に達するまでの時間もま
た、前記の実験手順で測定された。この時間はT50と称
され、作用期間の測定値である。計算により実測された
このT50の値は下記表2に示されるとおりである。
【0052】
【表3】
【0053】選択された化合物はまた下記実験において
インビボで調査された。 カラゲーナン惹起によるラット足の浮腫に対する、全身
性投与後における抗炎症性作用: 手法 急性の全身性抗炎症作用のために選択した試験は、Wint
er C. A. et al., Proc. Soc. Exp. Biol.(N.Y.), 11
1, 544(1962)に記載の手法での、カラゲーナン惹起に
よるラット足の浮腫である。約170g体重の雄のSpra
gue-Dawleyラットを5匹ずつの動物の各群に分けて、蒸
留水中に溶解した供試物質を各ラットに皮下投与する
(1ml/kg体重)。15分後、足の初期容量を測定して
から0.5%カラゲーナン溶液0.1mlを左の後足にエー
テル麻酔の下で注射する。膨潤の容量増加を3時間およ
び6時間後に測定する。対照はビヒクルのみを摂取す
る。足容量はmlで報告されている(平均および標準偏
差)。結果は下記表3に示すとおりである。
【0054】
【表4】
【0055】本発明によるペプチドの治療的効果は、ブ
ラジキニンおよびブラジキニンに関連するペプチドによ
って仲介され、生起されまたは促進される病理学的状態
全てにわたる。該状態としてはとりわけ損傷例えば傷、
やけど、発疹、紅斑、浮腫、扁桃炎、関節炎、喘息、ア
レルギー、鼻炎、ショック、炎症、膵炎、低血圧、疼
痛、かゆみ等、並びに精子運動の変化を挙げることがで
きる。
【0056】〔医薬の調製〕すなわち、本発明はこれら
の化合物を含有する医薬および製剤としての式Iのペプ
チドの使用に関する。該製剤は有効量の式Iの活性物質
を単独または組合せで、無機または有機の製薬的に使用
可能な賦形剤と一緒にして含有する。
【0057】投与は経腸、非経口−例えば皮下、筋肉内
(i.m.)または静脈内(i.v.)−舌下線、皮膚上、鼻
内、直腸、膣内、口内または吸入で行うことができる。
活性物質の投与量は温血動物種、体重、年令および投与
方法に左右される。本発明の製剤はそれ自体知られてい
る溶解、混合、顆粒化およびコーティング法で調製され
る。
【0058】経口投与または粘膜投与用形態の場合には
活性化合物をこのために慣用の添加剤例えば賦形剤、安
定剤または不活性希釈剤と混合し、慣用法で適当な剤形
例えば錠剤、コーティング錠剤、ハードゼラチンカプセ
ル剤、水性、アルコール性もしくは油性の懸濁液または
溶液に変換する。使用しうる不活性ビヒクルの例として
はアラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン
酸カリウム、ラクトース、グルコース、マグネシウム、
ステアリルフマレートまたはデンプン特にコーンスター
チがある。これに関して、調製は乾燥および湿潤顆粒の
両方で実施されうる。適当な油性の賦形剤または溶媒は
植物性油または動物性油例えばヒマワリ油および魚肝油
である。
【0059】局所用製剤は水性または油性の溶液、ロー
ション、乳液またはゼリー、軟膏または脂肪性軟膏の形
態または可能な場合にはスプレー形態であることもでき
る。適切な場合には、ポリマーを加えることによって粘
着性を改善することが可能である。
【0060】鼻内投与形態の場合には、該化合物をこの
ための慣用の添加剤例えば安定剤または不活性希釈剤と
混合し、次に慣用法で適当な剤形例えば水性、アルコー
ル性もしくは油性の懸濁液または溶液に変換する。水性
の鼻内製剤にはキレート剤、エチレンジアミン−N,N,
N′,N′−テトラ酢酸、クエン酸、酒石酸またはその
塩を加えることが可能である。経鼻用溶液の投与は計量
噴霧器によりまたは粘度増加含量を有する点鼻剤とし
て、または経鼻用ゲルもしくはクリームとして行うこと
ができる。吸入噴霧器または圧縮ガスパックによる投与
用に不活性担体ガスを使用することが可能である。静脈
内、皮下、皮膚上または皮内投与の場合には、活性化合
物またはその生理学的に許容しうる塩を、必要に応じて
例えば等張性にするためまたはpH調整のために製薬上慣
用の補助物質並びに溶解剤、乳化剤またはその他の補助
物質と一緒にして溶液、懸濁液または乳液に変換する。
【0061】前記医薬物質のいくつかは体液中で半減期
が短いので、注射用デポ製剤を用いるのが賢明である。
使用しうる製薬形態の例としては油状の結晶懸濁液、マ
イクロカプセル、ロッド(rod)またはインプラント(i
mplant)がある。後者は組織適合性ポリマー特に生分解
性ポリマー例えばポリ乳酸/ポリグリコール酸コポリマ
ーまたはヒトアルブミンをベースとしたポリマーからな
ることができる。
【0062】局所および吸入投与形態に適当な投与量範
囲は0.001〜5mg/kgの溶液であって、全身用投与
形態の場合には0.001〜10mg/kgが適当である。 略記表:アミノ酸に使用する略記はEurop. J. Biochem.
138, 9(1984)に記載の、ペプチド化学において慣用
の3文字コードに相当する。使用するその他の略記は下
記に示すとおりである。
【0063】Acm アセトアミドメチル Aeg N−(2−アミノエチル)グリシン ε−Ahx ε−アミノヘキサノイル Aoc シス、エンド−2−アザビシクロ〔3.3.
0〕オクタン−3−S−カルボニル Boc tert.−ブチルオキシカルボニル But tert.−ブチル Bzl ベンジル Cbz ベンジルオキシカルボニル CDF クロロ−(D)−フェニルアラニル Cha シクロヘキシルアラニル Chg シクロヘキシルグリシル Cl−Z 4−クロロ−ベンジルオキシカルボニル Dic ジヒドロインドールカルボニル DMF ジメチルホルムアミド DOMT O−メチル−(D)−スレオニル Dnp 2,4−ジニトロフェニル
【0064】 Fmoc 9−フルオレニルメチルオキシカルボニル MDY O−メチル−(D)−チロシル Me メチル 4−Mebzl 4−メチルベンジル Mtr 4−メトキシ−2,3,6−トリメチルフェ
ニル−スルホニル Mts メシチレン−2−スルホニル Nal 2−ナフチルアラニル NMP N−メチルピロリジン Npg ネオペンチルグリシル Oic シス−エンド−オクタヒドロインドール−
2−カルボニル Opr イソオキサゾリジン−3−イルカルボニル Pal ピリジルアラニル Pmc 2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−
6−スルホニル Tbg tert.−ブチルグリシル TBTU 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イ
ル)−1,1,3,3−テトラメチル−ウロニウムテトラ
フルオロボレート tBu tert.−ブチル Tcs 4−メチルフェニルスルホニル TFA トリフルオロ酢酸 Thia 2−チエニルアラニル Tic 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−3−イルカルボニル TOTU O−〔(シアノ−(エトキシカルボニル)
メチリデン)アミノ〕−1,1,3,3−テトラメチルウ
ロニウムテトラフルオロボレート Trt トリチル
【0065】
【実施例】以下に本発明によるペプチドの固相合成の好
ましい手法を実施例により説明するが、それらは本発明
を限定するものではない。
【0066】使用したアミノ酸誘導体は特に下記のとお
りである。Fmoc-Arg(Mtr)-OH、Fmoc-D-Arg(Mtr)-OH、Fm
oc-D-Arg(Pmc)-OH、Boc-(D)-Arg-OH、Fmoc-Arg(Pmc)-O
H、Fmoc-Hyp-OH、Fmoc-Pro-OObt、Fmoc-Gly-OObt、Fmoc
-Phe-OObt、Fmoc-Ser(tBu)-OObt、Fmoc-(D)-Tic-OH、Fm
oc-Gln-OH、Fmoc-Aoc-OH、Fmoc-Thia-OH、Fmoc-Oic-O
H、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Lys(Boc)-OH、Fmoc-ε-Ahx-OH。
【0067】実施例1: Fmoc-D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thia-Ser-D-Tic-Oic-Arg-
OH 標記化合物はApplied Biosystems社製の430A型ペプチド
シンセサイザーを用いて、Fmoc-Arg(Mtr)-OHでエステル
化したNovabiochem社製のp−ベンジルオキシベンジル
アルコール−樹脂(約0.5mmol/g樹脂の負荷)上でF
moc法により段階的に構築した。樹脂1gを用い、合成
はFmoc法用に修正された合成プログラムを用いて実施し
た。
【0068】各場合、遊離カルボキシル基を有するアミ
ノ酸誘導体1mmolをHOObt 0.95mmolとともに計量し
てシンセサイザーのカートリッジ中に入れた。これらア
ミノ酸の前活性化は、DMF 4ml中に溶解し次いでD
MF中のジイソプロピルカルボジイミドの0.55mol/
リットル溶液2mlを加えることによってカートリッジ中
で直接行った。
【0069】その他のアミノ酸のHOObtエステルをNM
P 6ml中に溶解し、次いで反応系中においてあらかじ
め活性化されたアミノ酸と丁度同じようにして、DMF
中の20%ピペリジンであらかじめ脱遮断された樹脂上
に結合させた。結合された最後のアミノ酸誘導体はFmoc
-D-Arg(Pmc)-OHであった。これは引続きピペリジンで脱
保護されなかった。合成の完了後にペプチドは、陽イオ
ン掃去剤としてチオアニソールおよびエタンジチオール
を用いたトリフルオロ酢酸による側鎖保護基の同時除去
とともに、樹脂から分裂された。トリフルオロ酢酸を完
全に留去した後に得られた残留物を数回、酢酸エチルで
蒸解し次いで遠心分離にかけた。残留物を RSephadex LH
20上で10%酢酸を用いてクロマトグラフィー処理し
た。純粋なペプチドを含有するフラクションを合一し、
凍結乾燥した。MS(FAB):1526.9
【0070】実施例2 Fmoc-Aoc-D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thia-Ser-D-Tic-Oic-
Arg-OH 標記化合物は、実施例1と同様にしてあらかじめ得られ
た配列Fmoc-D-Arg(Pmc)-Arg(Mtr)-Pro-Hyp-Gly-Thia-Se
r(But)-D-Tic-Oic-Arg(Mtr)−樹脂を有するペプチド−
樹脂からピペリジン/ジメチルホルムアミドを用いてN
−末端Fmoc保護基を最初に除去し、樹脂をDMFで洗浄
し次いでウロニウム結合試薬TOTUを用いてFmoc-Aoc
-OH上で結合させることによって得られた。次にトリフ
ルオロ酢酸、トリメチルシリルブロミドおよびm−クレ
ソールの混合物を用いて樹脂からペプチドを分裂させ
た。精製は実施例1に記載の方法と類似の方法で行っ
た。MS(FAB):1663.8
【0071】下記の実施例の化合物は実施例2と類似の
方法で製造された。 実施例3: ジベンジルアセチル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thia-Ser
-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1526.7 実施例4: シクロヘキシルカルボニル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Th
ia-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1414.7 実施例5: Fmoc−ε−アミノヘキサノイル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gl
y-Thia-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1639.6
【0072】実施例6: N,N−ジベンジル−グリシル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly
-Thia-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1542.2 実施例7: Fmoc−D-Aoc-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-
Arg-OH MS(FAB):1663.8 実施例8: 2−(4−イソブチルフェニル)プロピオニル−Arg-Ar
g-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1493 実施例9: (2−R−(tert.−ブチルスルホニルメチル)−3−
(1−ナフチル)プロピオニル−Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-
Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1621 実施例10: インドール−3−イル−アセチル−Arg-Arg-Pro-Hyp-Gl
y-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1462
【0073】実施例11: 2−(4−イソブチルフェニル)プロピオニル−D-Arg-
Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1493 実施例12: 2−(4−イソブチルフェニル)プロピオニル−6−ア
ミノヘキサノイル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-
Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1606 実施例13: 6−(4−ベンゾイル−ベンゾイルアミノ)ヘキサノイ
ル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1625.8 実施例14: Fmoc-Aeg(Fmoc)−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Ti
c-Oic-Arg-OH MS(FAB):1849.8 実施例15: Fmoc−(4−アミノシクロヘキシルカルボニル)−D-Ar
g-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1652
【0074】実施例16: 1,8−ナフタルイミドアセチル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-G
ly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1542.3 実施例17: (2−R−(tert.−ブチルスルホニルメチル)−3−
(1−ナフチル)プロピオニル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gl
y-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1621.9 実施例18: インドール−3−イル−アセチル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-
Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1462 実施例19: Fmoc−(4−アミノシクロヘキシルカルボニル)−Arg-
Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1496 実施例20: 7−テオフィリンアセチル−Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-
D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1369
【0075】実施例21: N−ベンゾイル−D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Ti
c-Oic-Arg-OH MS(FAB):1410 実施例22: Fmoc-Aeg(Fmoc)-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-A
rg-OH MS(FAB):1694 実施例23: Fmoc-D-Lys-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-O
H MS(FAB):1500 実施例24: Fmoc-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1371 実施例25: Fmoc-Oic-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1523 実施例26: Fmoc-trans−4−アミノメチルシクロヘキシル−カルボ
ニル−Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg-OH MS(FAB):1511
【0076】以上、本発明を詳細に説明したが、本発明
はさらに次の実施態様によってこれを要約して示すこと
ができる。
【0077】1) 式I Z−P−A−B−C−E−F−K−(D)Q−G−M−F′−I (I) で表されるペプチド及びその生理学的に許容しうる塩。
上記式中、 Zはa1) (C1〜C8)−アルキル、(C1〜C8)−
アルカノイル、(C1〜C8)−アルコキシカルボニル、
(C3〜C8)−シクロアルキル、(C4〜C9)−シクロ
アルカノイルまたは(C1〜C8)−アルキルスルホニ
ル、{ここで各場合において1、2又は3個の水素原子
は下記の基:カルボキシル、NHR1、((C1〜C4
−アルキル)NR1又は(C6〜C10)−アリール−(C1
〜C4)−アルキル)NR1(ここでR1は水素又はウレタ
ン保護基である)、(C1〜C4)−アルキル、(C1
8)−アルキルアミノ、(C6〜C10)−アリール−
(C1〜C4)−アルキルアミノ、ヒドロキシル、(C1
〜C4)−アルコキシ、ハロゲン、ジ−(C1〜C8)−
アルキルアミノ、ジ−〔(C6〜C10)−アリール−
(C1〜C4)〕−アルキルアミノ、カルバモイル、フタ
ルイミド、1,8−ナフタルイミド、スルファモイル、
(C1〜C4)−アルコキシカルボニル、(C6〜C14
−アリール及び(C6〜C14)−アリール−(C1
5)−アルキル、からなる系より選択される1、2ま
たは3個の同一又は相異なる基によって場合により置換
されているか、
【0078】またはここで各場合において1個の水素原
子は下記の基:(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
〜C6)−アルキルスルホニル、(C1〜C6)−アルキ
ルスルフィニル、(C6〜C14)−アリール−(C1〜C
4)−アルキルスルホニル、(C6〜C14)−アリール−
(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C6〜C14
−アリール、(C6〜C14)−アリールオキシ、(C3
13)−ヘテロアリールおよび(C3〜C13)−ヘテロ
アリールオキシからなる系より選択される1個の基によ
って場合により置換されていて、かつ1または2個の水
素原子は下記の基:
【0079】カルボキシル、アミノ、(C1〜C8)−ア
ルキルアミノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキ
シハロゲン、ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、カル
バモイル、スルファモイル、(C1〜C4)−アルコキシ
カルボニル、(C6〜C14)−アリールおよび(C6〜C
14)−アリール−(C1〜C5)−アルキル;からなる系
より選択される1または2個の同一または相異なる基に
よって置換されている}
【0080】a2) (C6〜C14)−アリール、(C7
〜C15)−アロイル、(C6〜C14)−アリールスルホ
ニル、(C3〜C13)−ヘテロアリール、または(C3
13)−ヘテロアロイル; a3) カルバモイル(これは窒素原子上で下記の基:
(C1〜C8)−アルキル、(C6〜C14)−アリールま
たは(C6〜C14)−アリール−(C1〜C5)−アルキ
ルにより場合によって置換されうる)であり、 ここで、前記a1)、a2)およびa3)に定義されてい
る基において各場合のアリール、ヘテロアリール、アロ
イル、アリールスルホニルおよびヘテロアロイルは下記
の基:
【0081】カルボキシル、アミノ、ニトロ、(C1
8)−アルキルアミノ、ヒドロキシル、(C1〜C6
−アルキル、(C1〜C6)−アルコキシ、(C6
14)−アリール、(C7〜C15)−アロイル、ハロゲ
ン、シアノ、ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、カル
バモイル、スルファモイルおよび(C1〜C6)−アルコ
キシカルボニル;からなる系より選択される1、2、3
または4個の同一または相異なる基によって場合により
置換されており、Pは直接結合であるか、または式II
【0082】−NR2−(U)−CO (II) の基であり、ここで上記式IIにおいてR2は水素、メチ
ルまたはウレタン保護基であり、Uは(C3〜C8)−シ
クロアルキリデン、(C6〜C14)−アリーリデン、
(C3〜C13)−ヘテロアリーリデン、(C6〜C14)−
アリール−(C1〜C6)−アルキリデン(これらの各々
は場合により置換されうる)であるか、または(CHR
3)nであり、ここでnは1〜8好ましくは1〜6であ
り、R3は互いに独立していて水素、(C1〜C6)−ア
ルキル、(C3〜C8)−シクロアルキル、(C6
14)−アリール、(C3〜C13)−ヘテロアリールで
あり、それらは各場合において下記の基:
【0083】アミノ、置換アミノ、アミジノ、置換アミ
ジノ、ヒドロキシル、カルボキシル、カルバモイル、グ
アニジノ、置換グアニジノ、ウレイド、置換ウレイド、
メルカプト、メチルメルカプト、フェニル、4−クロロ
フェニル、4−フルオロフェニル、4−ニトロフェニ
ル、4−メトキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、
フタルイミド、1,8−ナフタルイミド、4−イミダゾ
リル、3−インドリル、2−チエニル、3−チエニル、
2−ピリジル、3−ピリジルまたはシクロヘキシルによ
って場合によりモノ置換されており、ここで上記基にお
いて置換アミノは好ましくは−N(A′)−Zであり、置
換アミジノは好ましくは−(NH=)C−NH−Zであ
り、置換グアニジノは好ましくは−N(A′)−C(=N
(A′))−NH−Zでありそして置換ウレイドは好まし
くは−CO−N(A′)−Zであって、ここでのA′は互
いに独立していて水素またはZであり、Zは前記a1
またはa2)で定義したとおりであり、
【0084】またはここでR2およびR3はそれらを担持
している原子と一緒になって2〜15個の炭素原子を有
する単、二または三環式環系を形成し;AはPと同じ定
義を有し;BはLまたはD配置の塩基性アミノ酸(これ
は側鎖が置換されうる)であり;Cは式IIIaまたはIII
b G′−G′−Gly (IIIa) G′−NH−(CH2)p−CO (IIIb) の化合物であり、ここで上記式中pは2〜8でありそし
てG′は互いに独立していて、式IV −NR4−CHR5−CO− (IV) (ここでR4およびR5はそれらを担持している原子と一
緒になって2〜15個の炭素原子を有する複素環式の
単、二または三環式環系を形成する)の基であり、
【0085】Eは中性、酸性または塩基性の脂肪族また
は脂環式−脂肪族アミノ酸の残基であり;Fは互いに独
立して、側鎖が置換されうる中性、酸性または塩基性の
脂肪族または芳香族アミノ酸の残基であるか、または直
接結合であり;D(Q)はそれぞれが場合によりハロゲ
ン、メチルまたはメトキシによって置換されうるD−T
ic、D−Phe、D−Dic、D−ThiまたはD−
Nalであるか、または式(V)
【0086】
【化4】 (式中、Xは酸素、硫黄または直接結合であり;Rは水
素、(C1〜C8)−アルキル、(C3〜C8)−シクロア
ルキル、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)−ア
リール−(C1〜C4)−アルキルであって、ここでシク
ロアルキルは場合により、ハロゲン、メチルまたはメト
キシによって置換されうる)の基であり;Gは前記G′
と同じ定義を有するか、または直接結合であり;F′は
Fと同じ定義を有するか、−NH−(CH2)q−(ここで
q=2〜8)の基であるか、またはGが直接結合でない
場合には直接結合であることができ;Iは−OH、−N
2またはNHC25であり;Kは基−NH−(CH2)x
−CO−(ここでx=1〜4)であるか、または直接結
合であり、そしてMはFと同じ定義を有する。
【0087】2) 式Iにおいて BがArg、Lys、Orn、2,4−ジアミノブチリ
ルまたはL−ホモアルギニン残基(ここで各場合におい
て側鎖のアミノまたはグアニジノ基はa1)またはa2
に記載のZによって置換されうることが可能である)で
あり;Eが側鎖に1〜14個の炭素原子を有するLまた
はD配置の脂肪族または脂環式脂肪族アミノ酸の残基例
えばチエニルアラニン、フェニルアラニン、アラニン、
セリン、スレオニン、O−(C1〜C6)アルキルまたは
O−(C6〜C10)−アリール保護セリンまたはスレオ
ニン、バリン、ノルバリン、ロイシン、イソロイシン、
ノルロイシン、ネオペンチルグリシン、tert−ブチルグ
リシンまたは(C3〜C7)−シクロアルキル−(C1
3)−アルキルグリシンであり;F′がLまたはD配
置の塩基性アミノ酸の残基例えばArg、hArg、O
rnまたはLys(ここで側鎖のグアニジノ基またはア
ミノ基はa1)またはa2)に記載のZによって置換され
ることが可能である)であるか、または基−NH(C
2)q−(ここでq=2〜8)であり;Kが基−NH−
(CH2)x−CO−(ここでx=2〜4)であるか、また
は直接結合である、前項1記載の式Iのペプチド。
【0088】3) 式Iにおいて BがArg、hArg、OrnまたはLys(ここで側
鎖のグアニジノ基またはアミノ基は置換されていない
か、または(C1〜C4)−アルキル、トリフルオロメチ
ル−(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C8)−アルカノ
イル、(C7〜C1 3)−アロイル、(C3〜C13)−ヘテ
ロアロイル、(C1〜C8)−アルキルスルホニルまたは
(C6〜C14)−アリールスルホニルによって置換され
ることができ、アリール、ヘテロアリール、アロイル、
アリールスルホニルおよびヘテロアロイル基は場合によ
り1、2、3または4個の同一または相異なる基で
2)に記載のようにして置換されうることが可能であ
る)であり;Eがチエニルアラニン、フェニルアラニ
ン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン又はシクロ
ヘキシルアラニンであり;Kが直接結合であり;D(Q)
がD−TicまたはD−Phe(それぞれはハロゲン、
メチルまたはメトキシによって場合により置換されう
る)であるか、または式V(式中Xは酸素、硫黄または
直接結合でありそしてRは(C1〜C6)−アルキル、
(C3〜C6)−シクロアルキル、フェニルまたはベンジ
ルである)の基であり;そしてMが直接結合である、前
項1記載の式Iのペプチド。
【0089】4) 式Iにおいて Zがa1) (C1〜C8)−アルキル、(C1〜C8)−
アルカノイル、(C1〜C8)−アルコキシカルボニル、
(C3〜C8)−シクロアルキル、(C4〜C9)−シクロ
アルカノイルまたは(C1〜C8)−アルキルスルホニ
ル、{ここで各場合において1、2または3個の水素原
子は下記の基:NHR1、((C1〜C4)−アルキル)
NR1または(C6〜C10)−アリール−(C1〜C4)−ア
ルキル)NR1(ここでR1は水素又はウレタン保護基で
ある)、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C8)−アル
キルアミノ、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C4
−アルキルアミノ、(C1〜C4)−アルコキシ、ハロゲ
ン、ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、ジ−〔(C6
〜C10)−アリール−(C1〜C4)〕−アルキルアミ
ノ、フタルイミド、1,8−ナフタルイミド、(C6〜C
14)−アリールおよび(C6〜C14)−アリール−(C1
〜C5)−アルキル、からなる系より選択される1、2
または3個の同一または相異なる基によって場合により
置換されているか、
【0090】またはここで各場合において1個の水素原
子は下記の基:(C3〜C8)−シクロアルキル、(C1
〜C6)−アルキルスルホニル、(C1〜C6)−アルキ
ルスルフィニル、(C6〜C14)−アリール−(C1〜C
4)−アルキルスルホニル、(C6〜C14)−アリール−
(C1〜C4)−アルキルスルフィニル、(C6〜C14
−アリール、(C6〜C14)−アリールオキシおよび
(C3〜C13)−ヘテロアリールからなる系より選択さ
れる1個の基によって場合により置換されていて、かつ
1または2個の水素原子は下記の基:
【0091】アミノ、(C1〜C8)−アルキルアミノ、
ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、カルバモイルおよ
びスルファモイルからなる系より選択される1または2
個の同一または相異なる基によって置換されている}、
【0092】a2) (C6〜C14)−アリール、(C7
〜C15)−アロイル、(C6〜C14)−アリールスルホ
ニル、(C3〜C13)−ヘテロアリール、または(C3
13)−ヘテロアロイル; a3) カルバモイル(これは窒素原子上で下記の基:
(C1〜C8)−アルキル、(C6〜C14)−アリールま
たは(C6〜C14)−アリール−(C1〜C5)−アルキ
ルによって場合によって置換されうる)であり、 ここで、前記a1)、a2)およびa3)に定義されてい
る基において各場合のアリール、ヘテロアリール、アロ
イル、アリールスルホニルおよびヘテロアロイルは下記
の基:
【0093】アミノ、ニトロ、(C1〜C8)−アルキル
アミノ、(C1〜C6)−アルキル、(C1〜C6)−アル
コキシ、(C6〜C14)−アリール、(C7〜C15)−ア
ロイル、ハロゲン、ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ
およびカルバモイル;からなる系より選択される1、
2、3または4個の同一または相異なる基によって場合
により置換されており、Pが直接結合であるか、または
式IIの基であり、ここで式IIにおいて、R2は水素、メ
チルまたはウレタン保護基であり、Uは(C3〜C8)−
シクロアルキリデン、(C6〜C14)−アリーリデン、
(C3〜C13)−ヘテロアリーリデン、(C6〜C14)−
アリール−(C1〜C6)−アルキリデン(これらの各々
は場合により置換されうる)であるか、または(CHR
3)nであり、ここでnは1〜6であり、R3は互いに独立
していて水素、(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8
−シクロアルキル、(C6〜C14)−アリールであり、
それらは各場合において下記の基:
【0094】アミノ、置換アミノ、アミジノ、置換アミ
ジノ、カルバモイル、グアニジノ、置換グアニジノ、ウ
レイド、置換ウレイド、フェニル、4−フルオロフェニ
ル、4−メトキシフェニル、フタルイミド、1,8−ナ
フタルイミド、3−インドリル、2−チエニル、3−チ
エニルまたはシクロヘキシルによって場合によりモノ置
換されており、ここで上記基において置換アミノは好ま
しくは−N(A′)−Zであり、置換アミジノは好ましく
は−(NH=)C−NH−Zであり、置換グアニジノは好
ましくは−N(A′)−C(=N(A′))−NH−Zであ
りそして置換ウレイドは好ましくは−CO−N(A′)−
Zであって、ここでのA′は互いに独立していて水素ま
たはZであり、Zは前記a1)またはa2)で定義したと
おりであり、
【0095】またはここでR2およびR3はそれらを担持
している原子と一緒になって2〜15個の炭素原子を有
する単、二または三環式環系を形成し;Aが(D)−また
は(L)−Arg、(D)−または(L)−Lys、(D)−ま
たは(L)−Ornまたは(D)−または(L)−hArg
(ここで側鎖のグアニジノ基またはアミノ基は(C1
4)−アルキルまたはトリフルオロメチル−(C1〜C
4)−アルキルによって置換されることが可能である)
であるか、または結合であり;BがArg、Ornまた
はLys(ここで側鎖のグアニジノ基またはアミノ基は
(C1〜C4)−アルキル、トリフルオロメチル−(C1
〜C4)−アルキル、(C1〜C8)−アルカノイル、
(C7〜C13)−アロイル、(C3〜C13)−ヘテロアロ
イル、(C1〜C8)−アルキルスルホニルまたは(C6
〜C14)−アリールスルホニルによって置換されること
が可能であり、アリール、ヘテロアリール、アロイル、
アリールスルホニルおよびヘテロアロイル基は場合によ
り、メチル、メトキシおよびハロゲンからなる系より選
択される1、2、3または4個の同一または相異なる基
によって置換されうる)であり;
【0096】CがPro−Pro−Gly、Hyp−P
ro−GlyまたはPro−Hyp−Glyであり;E
がThia、Phe、LeuまたはChaであり;Fが
Ser、Cys、Leu、Val、Nle、Ile、ま
たはThrであり;Kが直接結合であり;QがTic、
Pheまたは式V(式中Xは酸素でありそしてRは(C
1〜C6)−アルキルであるか、またはXは硫黄でありそ
してRはフェニルまたはベンジルであるか、またはXは
直接結合でありそしてRはシクロヘキシル、フェニルま
たはベンジルである)の基であり;Mが直接結合であ
り;Gが式IVを有する複素環式環系の基(ここでの複素
環の基はピロリジン−2−カルボン酸;ピペリジン−2
−カルボン酸、テトラヒドロイソキノリン−3−カルボ
ン酸、シス−およびトランス−デカヒドロイソキノリン
−3−カルボン酸;シス−エンド−、シス−エキソ−、
トランス−オクタヒドロインドール−2−カルボン酸;
シス−エンド−、シス−エキソ−、トランス−オクタヒ
ドロシクロペンタ〔b〕ピロール−2−カルボン酸、ピ
ロリジン−2−カルボン酸または4−ヒドロキシピロリ
ジン−2−カルボン酸が好ましい)であり;F′がAr
g(これは場合によりグアニジノ基がa1)またはa2
に記載のZによって置換されている)であるか、または
直接結合でありそしてIがOHまたはNH2である、前
項1に記載の式Iのペプチド。
【0097】5) a) C−末端遊離カルボキシル基
を有するフラグメントまたはその活性化誘導体をN−末
端遊離アミノ基を有する対応するフラグメントと反応さ
せるか、または b) ペプチドを段階的に構築する、 ことからなり、適切な場合にはa)またはb)で得られ
た化合物中においてその他の官能価保護のために一時的
に導入した1種以上の保護基を除去し、そして適切な場
合にはこうして得られた式Iの化合物をその生理学的に
許容しうる塩に変換することからなる、前項1記載の式
Iを有するペプチドの製造方法。
【0098】6) 医薬としての、前項1〜4のいずれ
か1項に記載の式Iのペプチドの使用。 7) ブラジキニンおよびそれに関連のペプチドによっ
て仲介され、生起されまたは促進される病理学的状態の
治療用としての、前項1〜4のいずれか1項に記載の式
Iのペプチドの使用。 8) 前項1〜4のいずれか1項に記載の式Iのペプチ
ドを含有する医薬組成物。
フロントページの続き (72)発明者 ヨヘン・クノレ ドイツ連邦共和国デー−6239クリフテル /タウヌス.ヘーヒスターシユトラーセ21 (72)発明者 ベルンヴアルト・シエルケンス ドイツ連邦共和国デー−6233ケルクハイム /タウヌス.ヘルダーリーンシユトラーセ 62 (72)発明者 ハンス−ゲオルク・アルパーマン ドイツ連邦共和国デー−6240ケーニヒシユ タイン/タウヌス.アム・アイヒコプフ10 (72)発明者 ヘルマン・ゲールハルトス ドイツ連邦共和国デー−6238ホフハイム・ アム・タウヌス.ヴアホルダーヴエーク4 (72)発明者 クラウス・ヴイルト ドイツ連邦共和国デー−6239クリフテル /タウヌス.ローベルト−シユーマン−リ ング104

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I Z−P−A−B−C−E−F−K−(D)Q−G−M−F′−I (I) で表されるペプチド及びその生理学的に許容しうる塩。
    上記式中、 Zはa1) (C1〜C8)−アルキル、 (C1〜C8)−アルカノイル、 (C1〜C8)−アルコキシカルボニル、 (C3〜C8)−シクロアルキル、 (C4〜C9)−シクロアルカノイルまたは (C1〜C8)−アルキルスルホニル、 {ここで各場合において1、2又は3個の水素原子は下
    記の基: カルボキシル、 NHR1、((C1〜C4)−アルキル)NR1又は((C6
    〜C10)−アリール−(C1〜C4)−アルキル)NR
    1(ここでR1は水素又はウレタン保護基である)、 (C1〜C4)−アルキル、 (C1〜C8)−アルキルアミノ、 (C6〜C10)−アリール−(C1〜C4)−アルキルア
    ミノ、 ヒドロキシル、 (C1〜C4)−アルコキシ、 ハロゲン、 ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、 ジ−〔(C6〜C10)−アリール−(C1〜C4)〕−ア
    ルキルアミノ、 カルバモイル、 フタルイミド、 1,8−ナフタルイミド、 スルファモイル、 (C1〜C4)−アルコキシカルボニル、 (C6〜C14)−アリール及び (C6〜C14)−アリール−(C1〜C5)−アルキル、 からなる系より選択される1、2または3個の同一又は
    相異なる基によって場合により置換されているか、 またはここで各場合において1個の水素原子は下記の
    基: (C3〜C8)−シクロアルキル、 (C1〜C6)−アルキルスルホニル、 (C1〜C6)−アルキルスルフィニル、 (C6〜C14)−アリール−(C1〜C4)−アルキルス
    ルホニル、 (C6〜C14)−アリール−(C1〜C4)−アルキルス
    ルフィニル、 (C6〜C14)−アリール、 (C6〜C14)−アリールオキシ、 (C3〜C13)−ヘテロアリールおよび (C3〜C13)−ヘテロアリールオキシ からなる系より選択される1個の基によって場合により
    置換されていて、かつ1または2個の水素原子は下記の
    基: カルボキシル、 アミノ、 (C1〜C8)−アルキルアミノ、 ヒドロキシル、 (C1〜C4)−アルコキシ、 ハロゲン、 ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、 カルバモイル、 スルファモイル、 (C1〜C4)−アルコキシカルボニル、 (C6〜C14)−アリールおよび (C6〜C14)−アリール−(C1〜C5)−アルキル; からなる系より選択される1または2個の同一または相
    異なる基によって置換されている} a2) (C6〜C14)−アリール、 (C7〜C15)−アロイル、 (C6〜C14)−アリールスルホニル、 (C3〜C13)−ヘテロアリール、または (C3〜C13)−ヘテロアロイル; a3) カルバモイル(これは窒素原子上で下記の基: (C1〜C8)−アルキル、 (C6〜C14)−アリールまたは (C6〜C14)−アリール−(C1〜C5)−アルキル により場合によって置換されうる)であり、 ここで、前記a1)、a2)およびa3)に定義されてい
    る基において各場合のアリール、ヘテロアリール、アロ
    イル、アリールスルホニルおよびヘテロアロイルは下記
    の基: カルボキシル、 アミノ、 ニトロ、 (C1〜C8)−アルキルアミノ、 ヒドロキシル、 (C1〜C6)−アルキル、 (C1〜C6)−アルコキシ、 (C6〜C14)−アリール、 (C7〜C15)−アロイル、 ハロゲン、 シアノ、 ジ−(C1〜C8)−アルキルアミノ、 カルバモイル、 スルファモイルおよび (C1〜C6)−アルコキシカルボニル; からなる系より選択される1、2、3または4個の同一
    または相異なる基によって場合により置換されており、 Pは直接結合であるか、または式II −NR2−(U)−CO (II) の基であり、ここで上記式IIにおいてR2は水素、メチ
    ルまたはウレタン保護基であり、 Uは(C3〜C8)−シクロアルキリデン、(C6
    14)−アリーリデン、(C3〜C13)−ヘテロアリー
    リデン、(C6〜C14)−アリール−(C1〜C6)−ア
    ルキリデン(これらの各々は場合により置換されうる)
    であるか、または(CHR3)nであり、ここでnは1〜
    8好ましくは1〜6であり、 R3は互いに独立していて水素、 (C1〜C6)−アルキル、 (C3〜C8)−シクロアルキル、 (C6〜C14)−アリール、 (C3〜C13)−ヘテロアリールであり、それらは各場
    合において下記の基: アミノ、 置換アミノ、 アミジノ、 置換アミジノ、 ヒドロキシル、 カルボキシル、 カルバモイル、 グアニジノ、 置換グアニジノ、 ウレイド、 置換ウレイド、 メルカプト、 メチルメルカプト、 フェニル、 4−クロロフェニル、 4−フルオロフェニル、 4−ニトロフェニル、 4−メトキシフェニル、 4−ヒドロキシフェニル、 フタルイミド、 1,8−ナフタルイミド、 4−イミダゾリル、 3−インドリル、 2−チエニル、 3−チエニル、 2−ピリジル、 3−ピリジルまたは シクロヘキシル によって場合によりモノ置換されており、ここで上記基
    において置換アミノは好ましくは−N(A′)−Zであ
    り、置換アミジノは好ましくは−(NH=)C−NH−Z
    であり、置換グアニジノは好ましくは−N(A′)−C
    (=N(A′))−NH−Zでありそして置換ウレイドは
    好ましくは−CO−N(A′)−Zであって、ここでの
    A′は互いに独立していて水素またはZであり、Zは前
    記a1)またはa2)で定義したとおりであり、 またはここでR2およびR3はそれらを担持している原子
    と一緒になって2〜15個の炭素原子を有する単、二ま
    たは三環式環系を形成し;AはPと同じ定義を有し;B
    はLまたはD配置の塩基性アミノ酸(これは側鎖が置換
    されうる)であり;Cは式IIIaまたはIIIb G′−G′−Gly (IIIa) G′−NH−(CH2)p−CO (IIIb) の化合物であり、ここで上記式中pは2〜8でありそし
    てG′は互いに独立していて、式IV −NR4−CHR5−CO− (IV) (ここでR4およびR5はそれらを担持している原子と一
    緒になって2〜15個の炭素原子を有する複素環式の
    単、二または三環式環系を形成する)の基であり、 Eは中性、酸性または塩基性の脂肪族または脂環式−脂
    肪族アミノ酸の残基であり;Fは互いに独立して、側鎖
    が置換されうる中性、酸性または塩基性の脂肪族または
    芳香族アミノ酸の残基であるか、または直接結合であ
    り;D(Q)はそれぞれが場合によりハロゲン、メチルま
    たはメトキシによって置換されうるD−Tic、D−P
    he、D−Dic、D−ThiまたはD−Nalである
    か、または式(V) 【化1】 (式中、Xは酸素、硫黄または直接結合であり;Rは水
    素、(C1〜C8)−アルキル、(C3〜C8)−シクロア
    ルキル、(C6〜C14)−アリール、(C6〜C14)−ア
    リール−(C1〜C4)−アルキルであって、ここでシク
    ロアルキルは場合により、ハロゲン、メチルまたはメト
    キシによって置換されうる)の基であり;Gは前記G′
    と同じ定義を有するか、または直接結合であり;F′は
    Fと同じ定義を有するか、−NH−(CH2)q−(ここで
    q=2〜8)の基であるか、またはGが直接結合でない
    場合には直接結合であることができ;Iは−OH、−N
    2またはNHC25であり;Kは基−NH−(CH2)x
    −CO−(ここでx=1〜4)であるか、または直接結
    合であり、そしてMはFと同じ定義を有する。
  2. 【請求項2】 a) C−末端遊離カルボキシル基を有
    するフラグメントまたはその活性化誘導体をN−末端遊
    離アミノ基を有する対応するフラグメントと反応させる
    か、または b) ペプチドを段階的に構築する、 ことからなり、適切な場合にはa)またはb)で得られ
    た化合物中においてその他の官能価保護のために一時的
    に導入した1種以上の保護基を除去し、そして適切な場
    合にはこうして得られた式Iの化合物をその生理学的に
    許容しうる塩に変換することからなる、請求項1記載の
    式Iを有するペプチドの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の式Iのペプチドを含有
    する医薬組成物。
JP07687793A 1992-04-04 1993-04-02 N−末端に修飾を有するペプチド Expired - Lifetime JP3426639B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4211406 1992-04-04
DE4211406:3 1992-04-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0665289A true JPH0665289A (ja) 1994-03-08
JP3426639B2 JP3426639B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=6456125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07687793A Expired - Lifetime JP3426639B2 (ja) 1992-04-04 1993-04-02 N−末端に修飾を有するペプチド

Country Status (25)

Country Link
US (1) US5597803A (ja)
EP (1) EP0564972B1 (ja)
JP (1) JP3426639B2 (ja)
KR (1) KR100273825B1 (ja)
CN (1) CN1040330C (ja)
AT (1) ATE183197T1 (ja)
AU (1) AU667707B2 (ja)
BR (1) BR9301436A (ja)
CA (1) CA2093305A1 (ja)
CZ (1) CZ285698B6 (ja)
DE (1) DE59309726D1 (ja)
DK (1) DK0564972T3 (ja)
ES (1) ES2136626T3 (ja)
FI (1) FI931474A (ja)
GR (1) GR3031543T3 (ja)
HU (1) HU217613B (ja)
IL (1) IL105287A (ja)
MX (1) MX9301926A (ja)
NO (1) NO311941B1 (ja)
NZ (1) NZ247317A (ja)
PL (1) PL175901B1 (ja)
RU (1) RU2109747C1 (ja)
SK (1) SK281970B6 (ja)
TW (1) TW258739B (ja)
ZA (1) ZA932399B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE280777T1 (de) * 1994-03-09 2004-11-15 Cortech Inc Bradykinin-antagonist peptide mit n- substituierten glycinen
FR2739553B1 (fr) * 1995-10-06 1998-01-02 Oreal Utilisation d'antagonistes de la bradykinine pour stimuler ou induire la pousse des cheveux et/ou stopper leur chute
DE19612067A1 (de) * 1996-03-27 1997-10-02 Hoechst Ag Verwendung von Bradykinin-Antagonisten zur Herstellung von Arzneimitteln zur Behandlung von chronisch fibrogenetischen Lebererkrankungen und akuten Lebererkrankungen
FR2790260B1 (fr) 1999-02-26 2001-05-04 Fournier Ind & Sante Nouveaux composes de n-(benzenesulfonamide), procede de preparation et utilisation en therapeutique
US6699486B1 (en) 1999-11-18 2004-03-02 Bolla Corporation Treatment or prevention of photoaging and skin cancer
US7105172B1 (en) 1999-11-18 2006-09-12 Bolla John D Treatment of rosacea
US20040248809A1 (en) * 2003-02-07 2004-12-09 Aventis Pharma Deutschland Gmbh Use of antagonists of the bradykinin B2 receptor for the treatment of osteoarthrosis
EP3781586B1 (en) 2018-04-20 2024-04-17 Fresenius Kabi iPSUM S.r.l. A method for production of high purity icatibant

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4210584A (en) * 1979-01-15 1980-07-01 Eli Lilly And Company Vindesine synthesis
US4350704A (en) * 1980-10-06 1982-09-21 Warner-Lambert Company Substituted acyl derivatives of octahydro-1H-indole-2-carboxylic acids
US4344949A (en) * 1980-10-03 1982-08-17 Warner-Lambert Company Substituted acyl derivatives of 1,2,3,4-tetrahydroisoquinoline-3-carboxylic acids
US4374847A (en) * 1980-10-27 1983-02-22 Ciba-Geigy Corporation 1-Carboxyalkanoylindoline-2-carboxylic acids
US4693993A (en) * 1985-06-13 1987-09-15 Stewart John M Bradykinin antagonist peptides
US4923963A (en) * 1987-09-02 1990-05-08 Nova Technology Limited Partnership Bradykinin antagonist peptides
IE63490B1 (en) * 1988-11-24 1995-05-03 Hoechst Ag Peptides having bradykinin antagonist action
DE3926822A1 (de) * 1989-08-14 1991-02-21 Hoechst Ag Peptide mit bradykinin-antagonistischer wirkung
DE4013270A1 (de) * 1990-04-26 1991-10-31 Hoechst Ag Peptide mit bradykinin-antagonistischer wirkung
DE69012142D1 (de) * 1989-12-08 1994-10-06 Univ Boston Acylierte bradykininantagonisten und deren verwendung.
MX9100717A (es) * 1990-08-24 1992-04-01 Syntex Inc Antagonistas de la bradiquinina

Also Published As

Publication number Publication date
CN1040330C (zh) 1998-10-21
IL105287A (en) 1999-12-31
AU3565193A (en) 1993-10-07
IL105287A0 (en) 1993-08-18
CN1077202A (zh) 1993-10-13
ATE183197T1 (de) 1999-08-15
ES2136626T3 (es) 1999-12-01
PL298362A1 (en) 1993-10-18
FI931474A0 (fi) 1993-04-01
NO931287L (no) 1993-10-05
KR930021656A (ko) 1993-11-22
NZ247317A (en) 1995-03-28
DE59309726D1 (de) 1999-09-16
FI931474A (fi) 1993-10-05
SK281970B6 (sk) 2001-09-11
GR3031543T3 (en) 2000-01-31
HU9300972D0 (en) 1993-06-28
RU2109747C1 (ru) 1998-04-27
EP0564972A3 (en) 1994-10-05
JP3426639B2 (ja) 2003-07-14
ZA932399B (en) 1993-10-19
SK28993A3 (en) 1993-11-10
EP0564972A2 (de) 1993-10-13
KR100273825B1 (ko) 2000-12-15
TW258739B (ja) 1995-10-01
CA2093305A1 (en) 1993-10-05
MX9301926A (es) 1993-10-01
AU667707B2 (en) 1996-04-04
HU217613B (hu) 2000-03-28
NO931287D0 (no) 1993-04-02
NO311941B1 (no) 2002-02-18
PL175901B1 (pl) 1999-03-31
CZ57293A3 (en) 1994-03-16
EP0564972B1 (de) 1999-08-11
HUT64775A (en) 1994-02-28
BR9301436A (pt) 1993-10-13
US5597803A (en) 1997-01-28
CZ285698B6 (cs) 1999-10-13
DK0564972T3 (da) 2000-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0139632B1 (ko) 브라디키닌 길항 작용을 갖는 펩티드
US7732412B2 (en) Methods of treatment using novel LHRH antagonists having improved solubility properties
KR0173976B1 (ko) 브라디키닌에 대하여 길항작용을 하는 펩타이드
JP3426639B2 (ja) N−末端に修飾を有するペプチド
US5648333A (en) Peptides having bradykinin antagonist action
JP2552402B2 (ja) ブラジキニン拮抗作用を有するペプチド
CN1034416Y (zh) 有舒缓激肽拮抗作用的肽的制备方法
RU2083586C1 (ru) Пептиды или их физиологически приемлемые соли
LT3872B (en) Novel peptides and pharmaceutical compositions containing them

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100509

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 10