JPH066503Y2 - 電気二重層コンデンサ - Google Patents
電気二重層コンデンサInfo
- Publication number
- JPH066503Y2 JPH066503Y2 JP1985186126U JP18612685U JPH066503Y2 JP H066503 Y2 JPH066503 Y2 JP H066503Y2 JP 1985186126 U JP1985186126 U JP 1985186126U JP 18612685 U JP18612685 U JP 18612685U JP H066503 Y2 JPH066503 Y2 JP H066503Y2
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- JP
- Japan
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- conductive
- butyl rubber
- electric double
- double layer
- layer capacitor
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電気二重層コンデンサに関し、特に導電性セパ
レータおよび非導電性ガスケットの材質および両者の接
合技術に関する。
レータおよび非導電性ガスケットの材質および両者の接
合技術に関する。
従来の電気二重層コンデンサ素子(以後基本セルと称
す)は、例えば次のような構成からなる。
す)は、例えば次のような構成からなる。
すなわち、非電子伝導性の多孔性セパレータを介して上
下に分離された一対のカーボンペースト電極層と、カー
ボンペースト電極層の周端部で電極層を保持する非電子
伝導性のガスケットと、カーボンペースト電極層の上下
面で電極層およびガスケットを介して配置された一対の
電子伝導性セパレータからなる。
下に分離された一対のカーボンペースト電極層と、カー
ボンペースト電極層の周端部で電極層を保持する非電子
伝導性のガスケットと、カーボンペースト電極層の上下
面で電極層およびガスケットを介して配置された一対の
電子伝導性セパレータからなる。
上記の構造を有する基本セルの従来の構成材料は、ガス
ケットとして非電子伝導性のブチルゴムシートを、ま
た、電子伝導性セパレータとして導電性カーボンを配合
した電子伝導性のブチルゴムシートが使用され、特に非
電子伝導性のブチルゴムと電子伝導性のブチルゴムシー
トおよび非電子伝導性ブチルゴムシート同志の接触部
は、両者を未加硫状態で圧着した後、共加硫接着させ、
カーボンペースト電極を基本セル内部に密封し、外部雰
囲気から遮断させる構造をとるのが一般的であった。
ケットとして非電子伝導性のブチルゴムシートを、ま
た、電子伝導性セパレータとして導電性カーボンを配合
した電子伝導性のブチルゴムシートが使用され、特に非
電子伝導性のブチルゴムと電子伝導性のブチルゴムシー
トおよび非電子伝導性ブチルゴムシート同志の接触部
は、両者を未加硫状態で圧着した後、共加硫接着させ、
カーボンペースト電極を基本セル内部に密封し、外部雰
囲気から遮断させる構造をとるのが一般的であった。
上述した従来の基本セルの構成材料のなかで、電子伝導
性ブチルゴムシートは、未加硫状態でのシート成形の製
造技術上、厚みを薄くするのが困難であり、例えば加硫
後の比抵抗が10°〜10-1Ω−cmの未加硫ブチルゴム
シートを量産するには、厚さ0.2mm程度が限界である。
このことは、基本セルの低背高化の障害になっていた。
性ブチルゴムシートは、未加硫状態でのシート成形の製
造技術上、厚みを薄くするのが困難であり、例えば加硫
後の比抵抗が10°〜10-1Ω−cmの未加硫ブチルゴム
シートを量産するには、厚さ0.2mm程度が限界である。
このことは、基本セルの低背高化の障害になっていた。
本考案の目的はかかる従来欠点を解決した電気二重層コ
ンデンサを提供することにある。
ンデンサを提供することにある。
本考案によれば、イオン透過性で非電子伝導性の多孔性
セパレータを介して分離された一対のカーボンペースト
電極層と、一対のカーボンペースト電極層を介して配置
されたイオン不浸透性の導電性セパレータの間に介在す
る非導電性ガスケットより構成される電気二重層コンデ
ンサにおいて、導電性セパレータに導電性ポリプロピレ
ンを使用することを特徴とする電気二重層コンデンサが
得られる。
セパレータを介して分離された一対のカーボンペースト
電極層と、一対のカーボンペースト電極層を介して配置
されたイオン不浸透性の導電性セパレータの間に介在す
る非導電性ガスケットより構成される電気二重層コンデ
ンサにおいて、導電性セパレータに導電性ポリプロピレ
ンを使用することを特徴とする電気二重層コンデンサが
得られる。
ここで、導電性セパレータの材質は厚みの薄型化及び表
面の平滑性の制御が容易で、成型性があり、かつ非導電
性ブチルゴムの未加硫状態の表面と容易に圧着され、そ
の圧着面でブチルゴムの加硫反応が促進された状態でブ
チルゴムの流動により圧着面が均一に接着されるまで、
加硫温度での完全な溶融が起こらないことが重要であ
る。また、同時に、カーボンペースト電極に含まれる電
解質溶液、特に酸,アルカリに対して反応・分解を起こ
さないことが重要であり、カーボンを分散させ導電性を
持たせたポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフ
ィルム等が適している。
面の平滑性の制御が容易で、成型性があり、かつ非導電
性ブチルゴムの未加硫状態の表面と容易に圧着され、そ
の圧着面でブチルゴムの加硫反応が促進された状態でブ
チルゴムの流動により圧着面が均一に接着されるまで、
加硫温度での完全な溶融が起こらないことが重要であ
る。また、同時に、カーボンペースト電極に含まれる電
解質溶液、特に酸,アルカリに対して反応・分解を起こ
さないことが重要であり、カーボンを分散させ導電性を
持たせたポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフ
ィルム等が適している。
以下、本考案例を従来例と比較して、図面を参照して説
明する。
明する。
先づ、本考案の実施例を第1図および第2図にもとづき
説明する。第1図に示す如く厚さ0.5mmの非導電性の未
加硫ブチルゴムシートを同心円上に内径6mm,外径11
mmに打抜き成形したリング状のガスケット1の下面に、
厚さ0.05mm,直径11mmの円板状の導電性カーボンを配
合した導電性ポリプロピレン製の導電性セパレータ2を
圧着してできた凹部に、比表面積約1100m2/g(BET
法)、粒径300メッシュ以下の活性炭粉末と30wt%
硫酸からなるカーボンペースト電極3をドクターナイフ
工法すなわちブレードにて塗布面の被覆厚さを制御する
工法で充填させ、その一対をカーボンペースト電極3の
面が相対する方向でポリプロピレン製の厚さ約25μ
m,直径8mmの多孔性セパレータ4を介して同心円上に
配置して合体し、その両面から均一に、上下方向に3kg
/cm2の圧力を加え、かつこの圧力を保持した状態で12
5℃の温度雰囲気中に3時間放置し、ガスケット1と導
電性セパレータ2及びガスケット1同志の圧着面でガス
ケット1の加硫反応を生起させ、ガスケット1表面の流
動により、圧着面を密着させ、基本セル5を得た。続い
て、第2図に示す如く、基本セル5の8枚を直列に積層
し積層体6を得、積層体6の上下面で積層方向に15kg
/cm2の機械的圧力を加え、これを保持して動作電圧5V
の電気二重層コンデンサを製作した。このような手段で
製作した電気二重層コンデンサ20個の電気的初期特性
の平均値は第1表aの如くなった。
説明する。第1図に示す如く厚さ0.5mmの非導電性の未
加硫ブチルゴムシートを同心円上に内径6mm,外径11
mmに打抜き成形したリング状のガスケット1の下面に、
厚さ0.05mm,直径11mmの円板状の導電性カーボンを配
合した導電性ポリプロピレン製の導電性セパレータ2を
圧着してできた凹部に、比表面積約1100m2/g(BET
法)、粒径300メッシュ以下の活性炭粉末と30wt%
硫酸からなるカーボンペースト電極3をドクターナイフ
工法すなわちブレードにて塗布面の被覆厚さを制御する
工法で充填させ、その一対をカーボンペースト電極3の
面が相対する方向でポリプロピレン製の厚さ約25μ
m,直径8mmの多孔性セパレータ4を介して同心円上に
配置して合体し、その両面から均一に、上下方向に3kg
/cm2の圧力を加え、かつこの圧力を保持した状態で12
5℃の温度雰囲気中に3時間放置し、ガスケット1と導
電性セパレータ2及びガスケット1同志の圧着面でガス
ケット1の加硫反応を生起させ、ガスケット1表面の流
動により、圧着面を密着させ、基本セル5を得た。続い
て、第2図に示す如く、基本セル5の8枚を直列に積層
し積層体6を得、積層体6の上下面で積層方向に15kg
/cm2の機械的圧力を加え、これを保持して動作電圧5V
の電気二重層コンデンサを製作した。このような手段で
製作した電気二重層コンデンサ20個の電気的初期特性
の平均値は第1表aの如くなった。
次に、導電性セパレータとして厚さ0.2mmの未加硫の導
電性ブチルゴムを用いること以外は、前述した内容と全
く同一の製造方法及び構成材料からなる従来例の電気二
重層コンデンサを製作した、この電気二重層コンデンサ
20個の電気的初期特性の平均値は第1表bの如くなっ
た。
電性ブチルゴムを用いること以外は、前述した内容と全
く同一の製造方法及び構成材料からなる従来例の電気二
重層コンデンサを製作した、この電気二重層コンデンサ
20個の電気的初期特性の平均値は第1表bの如くなっ
た。
また、前述した本考案例及び従来例の積層前の基本セル
の厚みの平均値は第2表のc,dの如くなった。
の厚みの平均値は第2表のc,dの如くなった。
本実施例で明らかなように、従来例の導電性ブチルゴム
シートを用いた電気二重層コンデンサと比較して、本考
案例のものは、電気的特性の初期値において従来例と差
異がなく、かつ低背高化が実現され、本考案の効果が実
証された。
シートを用いた電気二重層コンデンサと比較して、本考
案例のものは、電気的特性の初期値において従来例と差
異がなく、かつ低背高化が実現され、本考案の効果が実
証された。
以上説明したように本考案は、導電性セパレータにカー
ボンを分散させ導電性を持たせたプラスチックフィルム
シートを使用することにより、電気的特性を損なうこと
なく低背高化に顕著な効果があり、その実用的価値は大
なるものがある。
ボンを分散させ導電性を持たせたプラスチックフィルム
シートを使用することにより、電気的特性を損なうこと
なく低背高化に顕著な効果があり、その実用的価値は大
なるものがある。
さらに、接着剤を別途必要としないので接着剤の塗布工
程が省略できるとともに接着剤の厚みの分の背高を低く
できるという実用的な作用効果をも奏する。
程が省略できるとともに接着剤の厚みの分の背高を低く
できるという実用的な作用効果をも奏する。
第1図は本考案の電気二重層コンデンサ基本セルの縦断
面図、第2図は基本セルの積層模式図。 1……ガスケット、2……導電性セパレータ、3……カ
ーボンペースト電極、4……多孔性セパレータ、5……
基本セル、6……基本セルの積層体。
面図、第2図は基本セルの積層模式図。 1……ガスケット、2……導電性セパレータ、3……カ
ーボンペースト電極、4……多孔性セパレータ、5……
基本セル、6……基本セルの積層体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−97770(JP,A) 特公 昭42−12555(JP,B1) 特公 昭56−28007(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】イオン透過性で非電子伝導性の多孔性セパ
レータを介して分離された一対のカーボンペースト電極
層と、該一対のカーボンペースト電極層を介して配置さ
れたイオン不浸透性の導電性セパレータと、該一対のカ
ーボンペースト電極層の周辺部で該導電性セパレータの
間に介在する非導電性ガスケットより構成される電気二
重層コンデンサにおいて、該導電性セパレータにカーボ
ンを分散させ導電性を持たせたプラスチックフィルムシ
ートを使用し、該非導電性ガスケットにブチルゴムシー
トを使用し、かつ、該プラスチックフィルムシートと該
ブチルゴムシートの接着面が、該ブチルゴムシートの加
硫温度雰囲気でのブチルゴムの流動により均一に密着さ
れた接合構造を持つことを特徴とする電気二重層コンデ
ンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985186126U JPH066503Y2 (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 | 電気二重層コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985186126U JPH066503Y2 (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 | 電気二重層コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6294623U JPS6294623U (ja) | 1987-06-17 |
JPH066503Y2 true JPH066503Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31135394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985186126U Expired - Lifetime JPH066503Y2 (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 | 電気二重層コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066503Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5824283B2 (ja) * | 1979-08-14 | 1983-05-20 | 東急車輌製造株式会社 | 車輛のロツク装置 |
-
1985
- 1985-12-02 JP JP1985186126U patent/JPH066503Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6294623U (ja) | 1987-06-17 |
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