JPH0664685B2

JPH0664685B2 - ロ−タリ−トランス

Info

Publication number: JPH0664685B2
Application number: JP61139603A
Authority: JP
Inventors: 博夫高野
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1986-06-16
Filing date: 1986-06-16
Publication date: 1994-08-22
Anticipated expiration: 2009-08-22
Also published as: JPS62295202A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は，例えばVTR,RCM録音機等のドラムを駆動す
るロータリートランスに関するものである。

〔従来の技術〕

第３図はこの種装置の従来例を示すもので，図におい
て，（１）は装置の上部に配設され，装置を駆動する軸
方向に偏平な電動機，（２）は電動機（１）の下部に連
結され，外周部に180゜の間隔をもつて切欠き（３）が
形成され，電動機（１）の回転軸（1a）を介して矢印方
向に駆動される上ドラム，（４）は上ドラム（２）の下
面に同心に固着され，外周部に180゜の間隔をもつて取
付けられた磁気ヘツド（５）を上ドラム（２）の切欠き
（３）内に保持する回転子，（６）は回転子（４）の下
部に空隙を介して同心に保持され，空隙面に形成された
固定子磁極（6a）の内周部と外周部に同心に形成された
溝に円環状の外側２次コイル（6b）と内側２次コイル
（6c）とを埋設した固定子，なお回転子（４）は回転子
（６）と上下対称に構成され，図示されない固定子磁極
（4a），外側１次コイル（4b），内側１次コイル（4c）
が設けられている（７）は固定子（６）を支持する下ド
ラム，（８）は回転軸（1a）を支持する軸受，（９）は
回転子（４），固定子（６）から構成されるロータリー
トランス，（10）は下ドラム（７）の下部に連結された
ブラケツト，（11）は永久磁石からなるＮ極,S極を円周
方向に交互に配列して円環状とした環状磁極で，環状磁
極（11）は回転軸（1a）を介して上部の電動機（１）に
より駆動される。（12）はブラケツト（10）の下部に固
定されるベース，（13）はベース（12）の上面に取付け
られ，環状磁極（11）の磁路を形成するヨーク，（14）
はヨーク（13）の上面に絶縁物を介して形成され，環状
磁極（11）の磁束が鎖交する波形の同心コイル，（15）
はブラケツト（10），環状磁極（11），ベース（12），
ヨーク（13），波形同心コイル（14）からなる速度検出
器，（16）は電動機（１）の上面とベース（12）との下
面を支持するコ字状の支柱である。

以上のように構成され，電動機（１）の回転によりロー
タリートランス（９）の回転子（４）は上ドラム（２）
とともに矢印方向に回転し，回転子（４）の外側１次コ
イル（4b）に伝達された録音機からの記録信号は磁気ヘ
ツド（５）を介して再生され回転子（４）の外側および
内側１次コイル（4b）（4c）に伝達され，磁気誘導によ
り固定子（６）の外側および内側２次コイル（6b）（6
c）に伝達される。また同時に速度検出器（15）のブラ
ケツト（10）は電動機（１）の回転により電動機（１）
と同一の矢印方向に回転し，環状磁極（11）の磁束は波
形同心コイル（14）と鎖交して逆起電力を発生し，この
逆起電力を図示されない制御装置に入力することにより
電動機（１）を一定速度で回転させる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上のように従来のロータリートランスは，電動機
（１）の回転速度を検出するために，環状磁極（11），
波形同心コイル（14），ヨーク（13），ベース（12）な
どがロータリートランス（９）の下部に必要であり、部
品点数が多いことによる原価高，組立精度に起因する信
頼性の低下，小形軽量化が十分にできないなどの問題点
があつた。

この発明は，以上のような問題点を解決するためになさ
れたもので，速度検出器の機能をロータリートランスの
中に組込むことにより，軸方向の寸法を縮小し，安価
で，組立精度のすぐれたロータリートランスを提供する
ことを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るロータリートランスは，ロータリートラ
ンスの回転子および固定子にに，速度検出器の環状磁極
および波形同心コイルとをそれぞれ一体に組込んで構成
したものである。

〔作用〕

この発明においては，速度検出器の機能をロータリート
ランスの中に組込むようにしたので、装置の軸方向寸法
が縮小し，小形軽量化するとともに，組立精度が向上す
る。

〔実施例〕

以下，この発明の一実施例を第１図，第２図により説明
する。図において第３図と同一符号は同一または相当部
分を示し，（17）は同心に巻回される外側１次コイル
（17a）と内側１次コイル（17b）との間に永久磁石から
なるN,S極を円周方向に交互に配列して形成される環状
磁極（19）を組込んで構成される回転子，（18）は同心
に巻回される外側２次コイル（18a）と内側２次コイル
（18b）間の絶縁板（20）上の環状磁極（19）対向面に
形成された波形同心コイル（21）を組込んで構成される
固定子，（22），（23）は環状磁極（19）の半径方向の
両側部に形成された回転子切欠き溝，（24），（25）は
波形同心コイル（21）の半径方向の両側部に形成された
固定子切欠き溝で，回転子切欠き溝（22）（23）および
固定子切欠き溝（24）（25）は固定子２次コイル（18
a）（18b）に伝達された記録信号と波形同心コイル（2
1）に発生した速度信号の干渉を防止する。（26）は中
心部に電動機（１）の回転軸（1a）の下端を支持する軸
受（８）を設け，内周部に固定子（18）を収容するとと
もに,,コ字状の支柱（16）により下部を支持される下ド
ラムである。

以上のように構成され，回転子（17）の外側１次コイル
（17a）と内側１次コイル（17b）が記録信号により励磁
されると磁束Φ_ａ，Φ_ｂが発生し，固定子（18）の外側
２次コイル（18a）と内側２次コイル（18b）には磁束Φ
_ａ，Φ_ｂが鎖交し，それぞれ記録信号が伝達される。ま
た電動機（１）の回転により回転子（17）が回転すると
環状磁極（19）の磁束（図示せず）が固定子（18）の波
形同心コイル（21）に鎖交するので電動機（１）の回転
速度に比例した起電力すなわち速度信号を誘起する。な
お，回転子（17）の下面ならびに固定子（18）の上面に
は回転子切欠き溝（22），（23）ならびに固定子切欠き
溝（24）（25）が形成されているので，記録信号と速度
信号との干渉が防止される。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明したように，速度検出器の機能をロ
ータリートランスの回転子および固定子に一体に組込む
ようにしたので，軸方向の寸法が縮小し，安価で組立精
度のすぐれたロータリートランスを提供できるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す分解斜視図，第２図
は第１図のIIa−IIaおよびIIb−IIb断面図，第３図は従
来例を示す分解斜視図である。図において，同一符号は同一または相当部分を示し，
（１）は電動機，（17）は回転子，（17a）（17b）は外
側および内側１次コイル，（18）は固定子，（18a）（1
8b）は外側および内側２次コイル，（19）は環状磁極，
（21）は波形同心コイル，（22）（23）は回転子切欠き
溝，（24）（25）は固定子切欠き溝である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電動機に駆動され，下面の外周部と内周部
に１次コイルを同心に巻回した回転子と上面の外周部と
内周部に上記１次コイルに対向する２次コイルと同心に
巻回した固定子とを備えたロータリートランスにおい
て、上記回転子の同心の１次コイルの間にN,S極を交互
に同心に配列して形成される環状磁極と，上記固定子の
上面に形成され，上記環状磁極の磁束が鎖交する波形の
同心コイルと，上記固定子の２次コイルに伝達される記
録信号と，波形同心コイルに発生する速度信号の干渉を
防止する回転子および固定子切欠き溝を上記環状磁極お
よび波形同心コイルの半径方向の両側部に設け，上記電
動機の回転速度を検出する速度検出器を構成したことを
特徴とするロータリートランス。