JPH0350458Y2 - - Google Patents

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JPH0350458Y2
JPH0350458Y2 JP2510384U JP2510384U JPH0350458Y2 JP H0350458 Y2 JPH0350458 Y2 JP H0350458Y2 JP 2510384 U JP2510384 U JP 2510384U JP 2510384 U JP2510384 U JP 2510384U JP H0350458 Y2 JPH0350458 Y2 JP H0350458Y2
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、回転体の回転速度及び回転位相を検
出するようにした回転体の回転検出装置に関す
る。
〔考案の技術的背景〕
従来、この種の装置において例えば特開昭58−
118055に示されたプラシレスモータでは、周波数
発電用の磁石の環状領域に、2磁極ピツチ分残し
て周方向に交互に異極となるように等ピツチで着
磁して周波数発電用着磁部を形成すると共に残り
の部分に周波数発電用着磁部の磁極ピツチの1/2
の磁極ピツチでS,N計4磁極着磁して位相検出
用着磁部を形成している。そして、この周波数発
電用の磁石に対向して設けたプリント基板上に、
周波数発電コイルを前記周波数発電用着磁部のピ
ツチと同一ピツチで略矩形波状に形成すると共
に、この周波数発電コイルの端部に位相検出コイ
ルを前記位相検出用着磁部の磁極ピツチと同一の
ピツチ(従つて、周波数発電コイルの場合の1/2
のピツチ)で2ピツチ分形成する構成であつた。
この場合、ロータの回転に伴い周波数発電コイル
により回転速度信号を得ることができる他、位相
検出コイルにより回転位相検出信号を得ることが
できるようになつている。
〔背景技術の問題点〕
しかしながら上記従来構成のものでは、周波数
発電用の磁石に周波数発電用着磁部の他にこれの
1/2の磁極ピツチで位相検出用着磁部を設けてい
るため、着磁用治具に二種類の着磁部を設けねば
ならずその構造が複雑化し、また、プリント基板
上に設ける周波数発電コイル及び位相検出コイル
のパターン構造においても同様に構造が複雑化
し、総じて、製造性が悪化するという欠点があつ
た。特に、制御性を高めるべく回転速度信号の高
周波数化を図つて周波数発電用着磁部の磁極ピツ
チを小さく例えば2°以下に設定した場合、位相検
出用着磁部の磁極ピツチが1°以下になる(位相検
出コイルのピツチも1°以下になる)ため、製造性
が極端に悪化して、周波数発電用着磁部の多極化
に充分に対応しきれないという問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記事情を考慮してなされたもので、
従つてその目的は、製造性を向上させ得るととも
に、周波数発電用着磁部の多極化にも充分に対応
し得る回転体の回転検出装置を提供するにある。
〔考案の概要〕
本考案は、回転体に設けられた磁石の環状領域
の一部に非着磁部を形成すると共に残部に周波数
発電用着磁部を形成し、前記磁石に対向して静止
部に設けられた周波数発電コイルの途中部位から
タツプを導出し、以つて前記周波数発電コイルの
両端の口出線から前記回転体の回転速度に応じた
周波数の回転速度信号を出力させると共に、前記
周波数発電コイルの一方の口出線と前記タツプと
の間に回転位相検出信号を出力させるようにした
ところに特徴を有する。
〔考案の実施例〕
以下本考案をビデオテープレコーダのシリンダ
モータに適用した一実施例につき図面を参照して
説明する。まず第1図乃至第3図に基づいて全体
構造を説明するに、1は上部シリンダ、2は下部
シリンダで、この下部シリンダ2には軸受3,3
を内設した軸受筒4が一体に立設されている。5
は軸受3,3に回転自在に支持した回転軸で、こ
れの上部シリンダ1側の端部にはビデオヘツド6
を取着した回転デイスク7が嵌着されている。一
方、8は回転体たるロータであり、これは回転軸
5の下端部に嵌着したロータヨーク9の内周部に
円環状の界磁用磁石10を固着して成り、その界
磁用磁石10は周方向に交互に異極となるように
着磁されて例えば8極の磁極が形成されている。
一方、11はロータ8の内側に位置して設けた静
止部たる電機子で、これは軸受筒4の下端部に嵌
合して下部シリンダ2にねじ止めした電機子コア
12とそのスロツト13に巻回した6個の電機子
コイル14とから成る。而して、15はロータ8
の界磁用磁石10の上端とロータヨータ9の上端
に跨つて固着された円環状の磁石で、その上面部
の環状領域のうちの一部に第2図及び第3図aに
示すように非着磁部16が形成されていると共に
残部に周波数発電用着磁部17が形成されてい
る。この周波数発電用着磁部17は周方向に等磁
極ピツチで交互に異極となるように着磁されてい
る。
尚、本実施例においては、非着磁部16を周波
数発電用着磁部17の2磁極ピツチAに相当する
大きさに設定している。一方、第1図において、
18は電機子コア12の上面にスペーサ19を介
してねじ止めされたプリント基板で、そのうちロ
ータ8側の面(下面)にはロータ8の回転位置を
検出するための検出素子として例えばホール素子
20が配設されている。そして、このプリント基
板18の下面には第3図bに示すように周波数発
電コイル21を構成する導体パターンが周波数発
電用着磁部17の磁極ピツチと同一のピツチで略
矩形波状をなして全体として環状のループを描く
ように形成されている。斯かる周波数発電コイル
21はその両端部に口出線22,23が形成され
ていると共に一方の口出線22から1ピツチ
(1/2A)離れた途中部位からタツプ24が導出さ れていて、周波数発電コイル21のうち口出線2
2とタツプ24との間の部分を回転位相検出コイ
ル部21aに兼用させている。尚、第1図及び第
2図において、25は下シリンダ2とプリント基
板18との間に固着したシールドケースで、これ
はプリント基板18を上方から囲繞して電機子コ
イル14のスイツチング時に発生する輻射ノイズ
が外部に漏れないように遮蔽するためのものであ
る。
次に第4図に基づいて、周波数発電コイル21
の両口出線22,23間及び一方の口出線22と
タツプ24との間で発生される電気信号の処理回
路について説明する。一方の口出線22はアース
され、他方の口出線23は増幅器26の入力端子
に接続され、この増幅器26の出力端子が回転速
度信号出力端子26aに接続されている。また、
タツプ24は増幅器27の入力端子に接続されて
いる。而して、この増幅器27の利得は増幅器2
6の約(360°/A)倍に設定されている。28は
比較器で、これの反転入力端子が増幅器27の出
力端子に接続され、非反転入力端子が増幅器27
の出力端子に接続されており、そして出力端子が
回転位相信号出力端子28aに接続されている。
次に上記構成の作用を説明する。電機子コイル
14に通電すると、電機子コイル14により生ず
る磁束と界磁用磁石10との間の磁気力によりコ
ルクが生じ、ロータ8が回転し、これと一体にな
つて磁石15が回転する。これにより、磁石15
の周波数発電用着磁部17に対向した周波数発電
コイル21全体にロータ8の回転速度に応じた周
波数の起電力を生じ、両口出線22,23間から
回転速度信号S1(第5図参照)として出力される。
尚、回転の全期間を通して非着磁部16が周波数
発電コイル12上を回転することになるが、この
場合、周波数発電コイル21のうち非着磁部16
に対向する部分が局部的に起電力を発生しないだ
けで、両口出線22,23間の周波数発電コイル
21に発生する起電力の総和は常に一定であり、
従つて回転速度信号S1は全回転期間を通じて略一
定振幅に維持される。この回転速度信号S1は増幅
器26により所定のレベルに増幅されて回転速度
信号出力端子26aから出力され、これに基きロ
ータ8の回転速度制御が行なわれる。一方、口出
線22とタツプ24との間の回転位相検出コイル
部21aには回転位相検出信号S2が出力される。
この回転位相検出信号S2は、周波数発電用着磁部
17が回転位相検出コイル部21aと対抗する間
は、回転速度信号S1と同一周波数且つ同一位相の
正弦波状となるが、非着磁部16が回転位相検出
コイル部21aに対向すると、該回転位相検出コ
イル部21aには磁束がほとんど鎖交しなるなく
ため、該回転位相検出信号S2に第5図に示すよう
な1周期分のレベル低下期Dを含むことになる。
このレベル低下期Dはロータ8が1回転して非着
磁部16が回転位相検出コイル部21aに対向す
る毎に発生する。そして、この回転位相検出信号
S2は増幅器27により比較器28に入力される回
転速度検出信号S1と略同一レベルにまで増幅され
て比較器28に入力される。この比較器28にお
いて両信号S1,S2が比較され、第5図に示すよう
に回転位相検出信号S2にレベル低下期Dが生ずる
回転位相のときに比較器28から位相信号S3が出
力され、この位相信号S3に基づきロータ8の回転
位相制御が行われる。
このように上記実施例によれば、従来の周波数
発電機専用の構成のものに非着磁部16及びタツ
プ24を設けるだけで、回転速度信号S1及び回転
位相検出信号S2を得ることができるため、特開昭
58−118055に示されたものに比べて構造が簡素化
して製造性が向上し、周波数発電用着磁部17の
多極化にも充分に対応できる。
尚、上記実施例においては、非着磁部16を周
波数発電用着磁部17の2磁極ピツチAに相当す
る大きさに設定したが、これに限らず、例えば1
磁極ピツチ(A/2)に設定してもよく、また2
磁極ピツチより大きく設定しても良い。また、本
実施例では周波数発電用着磁部17と周波数発電
コイルが軸方向に対向する所謂アキシヤルギヤツ
プ形のブラシレスモータにて説明したが、両者が
径方向に対向する所謂ラジアルギヤツプ形の構成
にしても良い。
その他、本考案はビデオテープレコーダのシリ
ンダモータの回転検出装置にのみ適用されるもの
ではなく、他のモータの回転検出装置にも広く適
用できる。
〔考案の効果〕
本考案は以上の説明から明らかなように、回転
体に設けられた磁石の一部に非着磁部を形成する
と共に残部に周波数発電用着磁部を形成し、前記
磁石に対向して静止部に設けられた周波数発電コ
イルの途中部位からタツプを導出することによ
り、周波数発電コイルの両端の口出線から回転速
度信号を出力させると共に、一方の口出線と前記
タツプとの間に回転位相検出信号を出力させるよ
うに構成したので、従来構造のものに比べて構造
を簡単化して製造性を向上させ得ると共に、周波
数発電用着磁部の多極化にも充分に対応できると
いう優れた効果を奏する回転体の回転検出装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案をビデオテープレコーダのシリン
ダモータに適用した一実施例を示したもので、第
1図は全体の縦断面図、第2図は分解斜視図、第
3図aは磁石の着磁状態を示す平面図、第3図b
は周波数発電コイルの平面図、第4図は回転速度
信号及び回転位相検出信号の処理回路図、第5図
は各部の信号波形図である。 図面中、8はロータ(回転体)、11は電機子
(静止部)、15は磁石、16は非着磁部、17は
周波数発電用着磁部、18はプリント基板、21
は周波数発電コイル、22,23は口出線、24
はタツプでる。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転体に設けられ環状領域のうちの一部に非着
    磁部を形成すると共に残部に周波数発電用着磁部
    を形成した磁石と、この磁石に対向して静止部に
    設けられた周波数発電コイルと、この周波数発電
    コイルの途中部位から導出したタツプとを備え、
    前記周波数発電コイルの両端の口出線から前記回
    転体の回転速度に応じた周波数の回転速度信号を
    出力させると共に、前記周波数発電コイルの一方
    の口出線と前記タツプとの間に回転位相検出信号
    を出力させるようにしたところに特徴を有する回
    転体の回転検出装置。
JP2510384U 1984-02-23 1984-02-23 回転体の回転検出装置 Granted JPS60137374U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2510384U JPS60137374U (ja) 1984-02-23 1984-02-23 回転体の回転検出装置

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JP2510384U JPS60137374U (ja) 1984-02-23 1984-02-23 回転体の回転検出装置

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Publication Number Publication Date
JPS60137374U JPS60137374U (ja) 1985-09-11
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JP2510384U Granted JPS60137374U (ja) 1984-02-23 1984-02-23 回転体の回転検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6356864A (ja) * 1986-08-27 1988-03-11 Nippon Chemicon Corp 回転装置
US11863022B2 (en) 2019-03-25 2024-01-02 Nidec Corporation Motor

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JPS60137374U (ja) 1985-09-11

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