JPS6032253B2 - 直接駆動シリンダの磁気しやへい装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ビデオテープレコーダなどに用いられる直
接駆動シリンダの磁気しやへし、装置に関するものであ
る。

例えば、ビデオテープレコーダの磁気ヘッド用のシリン
ダを、先行技術による平板形電動機により直接駆動する
ようにした装置がある。

この平板形電動機は、固定シリンダ内に固定子継鉄を固
着し、この固定子継鉄の円板部に駆動コイルを固着し、
この駆動コイルにェアギャップを隔て軸方向に対向して
配置した永久磁石を回転子円板に固着し、この回転子円
板を回転軸に固定している。このように構成された平板
形電動機は固定シリングに内蔵されており、固定シーＪ
ンダ上方の上シリンダを上記回転軸の上端側に固着して
いて回転駆動する。上シリンダには磁気テープの記録や
再生のための磁気ヘッドが取付けられている。上記平板
電動機を固定シリンダに内蔵したシリンダでは、永久磁
石や駆動コイルからの漏れ磁束をしやへし、し、磁気テ
ープに影響しないようにしなければならない。

シリング部の外周には磁気テープが接触して走行するの
で、磁気しやへし、はシリング内部に設ける必要がある
。しかし、シリング内に磁気しやへし、装置を設けると
、この取付けスペースのためシリンダの外径や高さが大
きくなり、小形化に支障をきたす。この発明は、磁性材
からなり薄肉厚で有底の円筒形の磁気しやへし、体を固
定シリンダの内円周部と底部の内側に当て、平形電動機
の外円周と下部を囲い、取付けが簡単で、シリンダの外
径や高さを大きくすることのない、直接駆動シリンダの
滋気しやへし・装置を提供することを目的としている。

図はこの発明の一実施例によるシリンダの磁気しや．へ
い装置を示す縦断面図である。

シリンダ１は固定シリンダ２及びこの固定シリンダから
わずかのすき間をあげて配置され回転する上シリンダ３
からなる。４は固定シリンダ２内に収められた平板形電
動機で、薄形に形成されており、次のように構成されて
いる。

５は回転軸で、軸受６を介し固定シリンダ２に回転自在
に支持されている。

７は磁性材からなる回転子円板で、回転軸５に固着され
たボス８に取付けられており、外円周部には多数の歯部
が設けられ、位置や速度が検出されるようにしている。

９は回転子円板７上に固着された環状の永久磁石で、円
周方向に交互にＮ，Ｓ極に春磁されている。１０は磁性
材からなる固定子継鉄で、円板部１０ａとこの外円周側
から下方に延びる円筒部１０ｂからなっている。

１ １は固定子継鉄内に固着された複数個の駆動コイル
で、上記回転子円板７の歯部に対応して設置された磁気
検出素子（図示は略す）の位置検出信号により、供給電
圧，電流が制御され、回転子円板７に所定の回転を与え
る。

つぎに、１２は平板形電動機４の外円周及び下部を囲う
磁気しやへし、体で、磁気抵抗の小さい磁性体の薄肉厚
材からなり、円筒部１２ａが固定シリング２の内円周と
固定子継鉄１０の外円周との間にはめられ、底部１２ｂ
の一部が固定シリンダ２の底部内側と固定子継鉄１０の
円筒部１０ｂ下端によりはさみ付けられて固定されてい
る。

１３は固定子継鉄１０を固定シリンダ２に固定する締付
けボルトである。

上シリンダ３には緑画，再生のための磁気ヘッド（図示
は略す）が取付けられており、回転軸５の上端部に固着
されたボス１４に取付けられてし、て、回転される。１
５は回転トランスで、磁気ヘッドの信号を回転側コイル
１５から固定側コイル１７に授受する。

上記一実施例による装置において、薄肉厚材からなり有
底の円筒形の磁気しやへし、体１２を、固定シリンダ２
の底部と円筒部の内側に当て、回転子をそう入後、固定
子継鉄１０をはめて締付けボルト１３により同時に縦付
け固定する。

こうして、固定シリンダ２内周と平板形電動機４の外周
とのわずかのすき間を利用し、磁気しやへし、体１２を
簡単に取付けるようにしている。なお、上記実施例では
、直接駆動シリンダとしてビデオテープレコーダの場合
を説明したが、オーディオカセットテープレコーダなど
のキヤプスタンとしてシリンダを電動機で直接駆動する
場合にも適用できる。

以上のように、この発明によれば、固定シリングの内周
と内蔵の平板形電動機の外周とのすき間に、薄肉厚の有
底の円筒形の磁気しやへし、体をはさみ付けて固定し、
平板形電動機の外円周及び下部を囲っているので、磁気
しやへし、のための特別のスペースを要せず、平板形電
動機の特長である小形化が維持できる。

また、磁気しやへし、体の取付けが簡単で、作業性が向
上される。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例による直接駆動シリンダの磁気
しやへし、装置を示す縦断面図である。 １・・・・・・シリンダ、２・・・・・・固定シリンダ
、３・・・・・・上シリング、４……平板形電動機、５
…・・・回転軸、７・・…・回転円板、９・・・・・・
永久磁石、１０・・・・・・固定子継鉄、１０ａ・・・
・・・円板部、１０ｂ・・・・・・円筒部、１１・・・
・・・駆動コイル、１２・・・・・・磁気しやへし・体
、１２ａ・・・・・・円筒部、１２ｂ・・・・・・底部
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転軸に取付けた回転子円板に固着された永久磁石
   と、固定子継鉄に固着され上記永久磁石とエアギヤツプ
   を隔てて軸方向に対向していて、通電されて上記回転子
   円板を回転させるための駆動コイルとからなる平板形電
   動機を内蔵する固定シリンダ、及びこの固定シリンダの
   上部に位置し上記回転軸の上端部に固着されていて回転
   される上シリンダを備えた直接駆動シリンダにおいて、
   上記固定子継鉄は円板部と円筒部とから形成してあり、
   薄肉厚の磁性材からなり有底の円筒形をなし、上記固定
   シリンダの円筒部と底部の内側にはめられ、上記固定子
   継鉄の円筒部外円周と、この下端によりはさみ付けられ
   て固定された磁気しやへい体を備え、この磁気しやへい
   体により上記平板形電動機の外円周及び下部を囲い磁気
   しやへいしたことを特徴とする直接駆動シリンダの磁気
   しやへい装置。