JPH0663824A - ワイヤカット放電加工機 - Google Patents
ワイヤカット放電加工機Info
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- JPH0663824A JPH0663824A JP22102292A JP22102292A JPH0663824A JP H0663824 A JPH0663824 A JP H0663824A JP 22102292 A JP22102292 A JP 22102292A JP 22102292 A JP22102292 A JP 22102292A JP H0663824 A JPH0663824 A JP H0663824A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire electrode
- wire
- electric discharge
- fluid tank
- working fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/02—Wire-cutting
- B23H7/08—Wire electrodes
- B23H7/10—Supporting, winding or electrical connection of wire-electrode
- B23H7/108—Used wire disposal devices
Abstract
(57)【要約】
【目的】 放電加工後のワイヤ電極の排出が容易であ
り，構造が簡単なワイヤカット放電加工機を提供する。 【構成】 被加工体を載置可能に形成したテーブルを固
設し，桁部および下部アームを有するコラムをベッド上
に水平面内において移動可能に設け，コラム上部を構成
する桁部に上部ガイドを，下部アームに下部ガイドを各
々対向して設け，上部ガイドと下部ガイドとの間にワイ
ヤ電極を長手方向移動可能に張設し，加工液を使用して
前記テーブル上に載置した被加工体とワイヤ電極との間
の放電により被加工体を加工するように構成したワイヤ
カット放電加工機において，テーブルの周囲および上方
に亘る上部加工液槽と，テーブルの下方に下部加工液槽
とを，加工液が連通可能となるように設け，下部加工液
槽内に前記下部アームを液封手段を介して突出させ，ワ
イヤ電極を下部加工液槽内に排出可能に形成する。
り，構造が簡単なワイヤカット放電加工機を提供する。 【構成】 被加工体を載置可能に形成したテーブルを固
設し，桁部および下部アームを有するコラムをベッド上
に水平面内において移動可能に設け，コラム上部を構成
する桁部に上部ガイドを，下部アームに下部ガイドを各
々対向して設け，上部ガイドと下部ガイドとの間にワイ
ヤ電極を長手方向移動可能に張設し，加工液を使用して
前記テーブル上に載置した被加工体とワイヤ電極との間
の放電により被加工体を加工するように構成したワイヤ
カット放電加工機において，テーブルの周囲および上方
に亘る上部加工液槽と，テーブルの下方に下部加工液槽
とを，加工液が連通可能となるように設け，下部加工液
槽内に前記下部アームを液封手段を介して突出させ，ワ
イヤ電極を下部加工液槽内に排出可能に形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，放電電圧を印加したワ
イヤ電極を長手方向に走行させ，加工液を噴射させなが
らワイヤ電極と被加工体との間に放電を発生させること
により，被加工体の加工を行うワイヤカット放電加工機
に関するものであり，特に放電加工後のワイヤ電極の排
出が容易であり，構造を簡単にしたワイヤカット放電加
工機に関するものである。
イヤ電極を長手方向に走行させ，加工液を噴射させなが
らワイヤ電極と被加工体との間に放電を発生させること
により，被加工体の加工を行うワイヤカット放電加工機
に関するものであり，特に放電加工後のワイヤ電極の排
出が容易であり，構造を簡単にしたワイヤカット放電加
工機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５および図６は各々従来の浸漬型のワ
イヤカット放電加工機の例を示す側面図および正面図で
ある。図５および図６において，３１はベッドを兼用し
たコラムであり，略Ｌ字形に形成され，上部に上部アー
ム３２を，中間部に下部アーム３３を各々固着すると共
に，上部アーム３２に上部ワイヤ支持装置３４を，下部
アーム３３に下部ワイヤ支持装置３５を各々装着する。
そして上部ワイヤ支持装置３４と下部ワイヤ支持装置３
５との間にワイヤ電極３６を，長手方向に移動可能に張
設する。
イヤカット放電加工機の例を示す側面図および正面図で
ある。図５および図６において，３１はベッドを兼用し
たコラムであり，略Ｌ字形に形成され，上部に上部アー
ム３２を，中間部に下部アーム３３を各々固着すると共
に，上部アーム３２に上部ワイヤ支持装置３４を，下部
アーム３３に下部ワイヤ支持装置３５を各々装着する。
そして上部ワイヤ支持装置３４と下部ワイヤ支持装置３
５との間にワイヤ電極３６を，長手方向に移動可能に張
設する。
【０００３】次に３７，３８は各々ＸテーブルおよびＹ
テーブルであり，コラム３１のベッド部３９上に各々Ｘ
方向およびＹ方向（何れも図５および図６において左右
方向）に移動可能に設けてある。４０は加工液槽であ
り，Ｘテーブル３７上に設けられ，加工液４１を収容す
る。なお加工液槽４０と下部アーム３３との係合部は，
両者の水平面内における相対移動に対しても，加工液４
１が外部に漏出しないような液封手段を設けてある。
テーブルであり，コラム３１のベッド部３９上に各々Ｘ
方向およびＹ方向（何れも図５および図６において左右
方向）に移動可能に設けてある。４０は加工液槽であ
り，Ｘテーブル３７上に設けられ，加工液４１を収容す
る。なお加工液槽４０と下部アーム３３との係合部は，
両者の水平面内における相対移動に対しても，加工液４
１が外部に漏出しないような液封手段を設けてある。
【０００４】すなわち，加工液槽４０のＹ方向への移動
に対する液封手段としては，例えば下部アーム３３との
相対移動を可能にするために加工液槽４０の側壁に設け
た開口部の周囲にパッキンを施し，このパッキンに対し
て下部アーム３３の長手方向と直角に設けた摺動板を摺
動可能に押圧させる構成とする。一方加工液槽４０のＸ
方向への移動に対する液封手段としては，例えば下部ア
ーム３３の中間部の周囲に，防水材料からなる蛇腹の一
方の開口端を取り付け，他方の開口端を前記摺動板に取
り付けた構成とすることができる。
に対する液封手段としては，例えば下部アーム３３との
相対移動を可能にするために加工液槽４０の側壁に設け
た開口部の周囲にパッキンを施し，このパッキンに対し
て下部アーム３３の長手方向と直角に設けた摺動板を摺
動可能に押圧させる構成とする。一方加工液槽４０のＸ
方向への移動に対する液封手段としては，例えば下部ア
ーム３３の中間部の周囲に，防水材料からなる蛇腹の一
方の開口端を取り付け，他方の開口端を前記摺動板に取
り付けた構成とすることができる。
【０００５】上記の構成により，加工液４１中に例えば
載物台若しくは他のテーブル（図示せず）を介して被加
工体（図示せず）を固定し，被加工体に穿設した加工開
始穴にワイヤ電極３６を挿通し，ワイヤ電極３６と被加
工体との間に電圧を印加して放電を発生させると共に，
両者を相対移動させて加工を行うのである。
載物台若しくは他のテーブル（図示せず）を介して被加
工体（図示せず）を固定し，被加工体に穿設した加工開
始穴にワイヤ電極３６を挿通し，ワイヤ電極３６と被加
工体との間に電圧を印加して放電を発生させると共に，
両者を相対移動させて加工を行うのである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のワイヤカッ
ト放電加工機において，使用済のワイヤ電極３６は，下
部アーム３３内において直角方向に方向変換されると共
に，下部アーム３３内を長手方向に移送され，コラム３
１内に設けられた収納箱４２内に収納される。しかしな
がら，このような構成のものにおいては，使用済のワイ
ヤ電極３６を排出経路中において移送排出方向を変更す
る手段が必要であると共に，例えば直径が0.1mm以下の
細径のワイヤ電極３６の場合には，別途巻取装置が必要
になる。従って装置全体が複雑になるという問題点があ
る。
ト放電加工機において，使用済のワイヤ電極３６は，下
部アーム３３内において直角方向に方向変換されると共
に，下部アーム３３内を長手方向に移送され，コラム３
１内に設けられた収納箱４２内に収納される。しかしな
がら，このような構成のものにおいては，使用済のワイ
ヤ電極３６を排出経路中において移送排出方向を変更す
る手段が必要であると共に，例えば直径が0.1mm以下の
細径のワイヤ電極３６の場合には，別途巻取装置が必要
になる。従って装置全体が複雑になるという問題点があ
る。
【０００７】上記問題点を解決するために，本出願人は
すでに改良されたワイヤカット放電加工機についての出
願を行っている（特願平3-153578号）。図３および図４
は改良されたワイヤカット放電加工機の例を示す一部断
面正面図および一部断面側面図である。図３および図４
において，１はベッドであり，このベッド１上にサドル
２およびコラムベース３が移動可能に設けられている。
すなわちサドル２は図４において紙面と直角方向（Ｙ方
向）に，コラムベース３は図４において左右方向（Ｘ方
向）に，各々移動可能に形成されている。４は略逆Ｌ字
形に形成されたコラムであり，コラムベース３上に固着
される。５は下部アームであり，コラムベース３の側面
に突設し，コラム４の上部を構成する桁部４ａと対向す
るように形成する。
すでに改良されたワイヤカット放電加工機についての出
願を行っている（特願平3-153578号）。図３および図４
は改良されたワイヤカット放電加工機の例を示す一部断
面正面図および一部断面側面図である。図３および図４
において，１はベッドであり，このベッド１上にサドル
２およびコラムベース３が移動可能に設けられている。
すなわちサドル２は図４において紙面と直角方向（Ｙ方
向）に，コラムベース３は図４において左右方向（Ｘ方
向）に，各々移動可能に形成されている。４は略逆Ｌ字
形に形成されたコラムであり，コラムベース３上に固着
される。５は下部アームであり，コラムベース３の側面
に突設し，コラム４の上部を構成する桁部４ａと対向す
るように形成する。
【０００８】次に６はテーブルであり，ベッド１上に設
けかつ被加工体７を載置可能に形成する。テーブル６お
よびベッド１には各々中空部８，９を，テーブル６およ
びベッド１を貫通し，かつ相互に連通するように設け
る。１０は加工液槽であり，テーブル６上に設け，加工
液１１を収容する。なお加工液１１は中空部８，９内に
も充満するが，ベッド１の中空部９の底部近傍およびテ
ーブル６の中空部８の上方の側壁に設けた液封手段１
２，１３によって外部への漏洩が防止される。
けかつ被加工体７を載置可能に形成する。テーブル６お
よびベッド１には各々中空部８，９を，テーブル６およ
びベッド１を貫通し，かつ相互に連通するように設け
る。１０は加工液槽であり，テーブル６上に設け，加工
液１１を収容する。なお加工液１１は中空部８，９内に
も充満するが，ベッド１の中空部９の底部近傍およびテ
ーブル６の中空部８の上方の側壁に設けた液封手段１
２，１３によって外部への漏洩が防止される。
【０００９】ワイヤ電極１４は，桁部４ａに設けられた
上部ガイド１５と，下部アーム５に設けられた下部ガイ
ド１６との間に張設され，長手方向に移動可能に，更に
下記のように構成されたガイド手段を介して収納箱１７
内に排出可能としてある。すなわち下部ガイド１６の下
方にはジェットノズル１８，フレキシブルパイプ１９，
アクリルパイプ２０が設けられると共に，アクリルパイ
プ２０は液封手段１２に設けられた支持具２１を貫通
し，かつ軸線方向に摺動可能に形成される。従ってワイ
ヤ電極１４はアクリルパイプ２０内を移動若しくは走行
して収納箱１７内に排出され得るのである。
上部ガイド１５と，下部アーム５に設けられた下部ガイ
ド１６との間に張設され，長手方向に移動可能に，更に
下記のように構成されたガイド手段を介して収納箱１７
内に排出可能としてある。すなわち下部ガイド１６の下
方にはジェットノズル１８，フレキシブルパイプ１９，
アクリルパイプ２０が設けられると共に，アクリルパイ
プ２０は液封手段１２に設けられた支持具２１を貫通
し，かつ軸線方向に摺動可能に形成される。従ってワイ
ヤ電極１４はアクリルパイプ２０内を移動若しくは走行
して収納箱１７内に排出され得るのである。
【００１０】上記の構成により，テーブル６上に被加工
体７を直接若しくは取付金具を介して載置固定し，ワイ
ヤ電極１４を上部ガイド１５および下部ガイド１６との
間に張設し，ワイヤ電極１４に放電電圧を印加して走行
させることにより，被加工体７を放電加工することがで
きるのである。放電加工後のワイヤ電極１４は，走行経
路を変更されることなく，アクリルパイプ２０により誘
導され，収納箱１７内に円滑に排出される。
体７を直接若しくは取付金具を介して載置固定し，ワイ
ヤ電極１４を上部ガイド１５および下部ガイド１６との
間に張設し，ワイヤ電極１４に放電電圧を印加して走行
させることにより，被加工体７を放電加工することがで
きるのである。放電加工後のワイヤ電極１４は，走行経
路を変更されることなく，アクリルパイプ２０により誘
導され，収納箱１７内に円滑に排出される。
【００１１】しかしながら，上記の改良されたワイヤカ
ット放電加工機によっても，未だ若干の問題点があるこ
とが判明した。すなわち放電加工後のワイヤ電極１４の
排出が円滑に行われるものの，ワイヤ電極１４を大気中
に排出するため，ベッド１に中空部９および液封手段１
２を設ける必要があるため，構造が複雑になるという問
題点がある。また例えば直径が 0.1mm以下の細径のワイ
ヤ電極１４を使用する場合においては，アクリルパイプ
２０による誘導をもってしても，排出が円滑に行われな
い場合があり，別途巻取装置が必要になるという問題点
が残っている。
ット放電加工機によっても，未だ若干の問題点があるこ
とが判明した。すなわち放電加工後のワイヤ電極１４の
排出が円滑に行われるものの，ワイヤ電極１４を大気中
に排出するため，ベッド１に中空部９および液封手段１
２を設ける必要があるため，構造が複雑になるという問
題点がある。また例えば直径が 0.1mm以下の細径のワイ
ヤ電極１４を使用する場合においては，アクリルパイプ
２０による誘導をもってしても，排出が円滑に行われな
い場合があり，別途巻取装置が必要になるという問題点
が残っている。
【００１２】本発明は上記従来技術に存在する問題点を
解決すると共に，改良発明に存在する若干の問題点をも
更に解決し，放電加工後のワイヤ電極の排出が極めて円
滑であり，かつ構造が簡単であるワイヤカット放電加工
機を提供することを目的とする。
解決すると共に，改良発明に存在する若干の問題点をも
更に解決し，放電加工後のワイヤ電極の排出が極めて円
滑であり，かつ構造が簡単であるワイヤカット放電加工
機を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に，本発明においては，被加工体を載置可能に形成した
テーブルを固設し，桁部および下部アームを有するコラ
ムをベッド上に水平面内において移動可能に設け，コラ
ム上部を構成する桁部に上部ガイドを，下部アームに下
部ガイドを各々対向して設け，上部ガイドと下部ガイド
との間にワイヤ電極を長手方向移動可能に張設し，加工
液を使用して前記テーブル上に載置した被加工体とワイ
ヤ電極との間の放電により被加工体を加工するように構
成したワイヤカット放電加工機において，テーブルの周
囲および上方に亘る上部加工液槽と，テーブルの下方に
下部加工液槽とを，加工液が連通可能となるように設
け，下部加工液槽内に前記下部アームを液封手段を介し
て突出させ，ワイヤ電極を下部加工液槽内に排出可能に
形成する，という技術的手段を採用した。
に，本発明においては，被加工体を載置可能に形成した
テーブルを固設し，桁部および下部アームを有するコラ
ムをベッド上に水平面内において移動可能に設け，コラ
ム上部を構成する桁部に上部ガイドを，下部アームに下
部ガイドを各々対向して設け，上部ガイドと下部ガイド
との間にワイヤ電極を長手方向移動可能に張設し，加工
液を使用して前記テーブル上に載置した被加工体とワイ
ヤ電極との間の放電により被加工体を加工するように構
成したワイヤカット放電加工機において，テーブルの周
囲および上方に亘る上部加工液槽と，テーブルの下方に
下部加工液槽とを，加工液が連通可能となるように設
け，下部加工液槽内に前記下部アームを液封手段を介し
て突出させ，ワイヤ電極を下部加工液槽内に排出可能に
形成する，という技術的手段を採用した。
【００１４】本発明において，下部加工液槽内面に電気
絶縁材料からなる被覆を設けることができる。また下部
加工液槽内の放電加工終了後のワイヤ電極の近傍に加工
液の下向流を形成することができる。
絶縁材料からなる被覆を設けることができる。また下部
加工液槽内の放電加工終了後のワイヤ電極の近傍に加工
液の下向流を形成することができる。
【００１５】
【作用】上記の構成により，放電加工終了後のワイヤ電
極は，上部ガイドおよび下部ガイドとを結ぶ直線に沿っ
て，その排出若しくは走行の経路が変更されることな
く，前記ガイドの直下に排出されるから，排出および収
納を円滑に遂行することができる。また細径のワイヤ電
極であっても，上記排出に際して，例えばアクリルパイ
プの内面との摩擦作用による悪影響を受けることがな
い。従って余剰の巻取装置を併設しなくても，放電加工
終了後の円滑な排出が可能となるのである。
極は，上部ガイドおよび下部ガイドとを結ぶ直線に沿っ
て，その排出若しくは走行の経路が変更されることな
く，前記ガイドの直下に排出されるから，排出および収
納を円滑に遂行することができる。また細径のワイヤ電
極であっても，上記排出に際して，例えばアクリルパイ
プの内面との摩擦作用による悪影響を受けることがな
い。従って余剰の巻取装置を併設しなくても，放電加工
終了後の円滑な排出が可能となるのである。
【００１６】
【実施例】図１および図２は各々本発明の実施例を示す
一部断面正面図および一部断面側面図であり，同一部分
は前記図３および図４と同一の参照符号にて示してあ
る。図１および図２において，２２は下部加工液槽であ
り，上部ガイド１５および下部ガイド１６の下方に設
け，この下部加工液槽２２上に被加工体７を載置可能に
形成したテーブル２３および上部加工液槽２４を設け
る。そして下部加工液槽２２と上部加工液槽２４とは加
工液１１が連通可能となるように接続する。なおテーブ
ル２３と下部加工液槽２２との間に，例えばセラミック
材料のような電気絶縁材料からなるシート２５を介装さ
せてもよい。また下部加工液槽２２の内面には，電気絶
縁材料からなる被覆２６を併せて設けてもよい。
一部断面正面図および一部断面側面図であり，同一部分
は前記図３および図４と同一の参照符号にて示してあ
る。図１および図２において，２２は下部加工液槽であ
り，上部ガイド１５および下部ガイド１６の下方に設
け，この下部加工液槽２２上に被加工体７を載置可能に
形成したテーブル２３および上部加工液槽２４を設け
る。そして下部加工液槽２２と上部加工液槽２４とは加
工液１１が連通可能となるように接続する。なおテーブ
ル２３と下部加工液槽２２との間に，例えばセラミック
材料のような電気絶縁材料からなるシート２５を介装さ
せてもよい。また下部加工液槽２２の内面には，電気絶
縁材料からなる被覆２６を併せて設けてもよい。
【００１７】次に２７は加工液の排出管であり，下部加
工液槽２２の底部に接続し，バルブ２８を介装させる。
２９は格子状若しくは網状に形成したワイヤ電極受であ
り，下部加工液槽２２の底部近傍に設ける。３０は蓋部
材であり，下部加工液槽２２の側壁に設けた開口５０
に，開閉可能に設ける。５１は溢流管であり，上部加工
液槽２４の溢流部５２と排出管２７との間に接続する。
工液槽２２の底部に接続し，バルブ２８を介装させる。
２９は格子状若しくは網状に形成したワイヤ電極受であ
り，下部加工液槽２２の底部近傍に設ける。３０は蓋部
材であり，下部加工液槽２２の側壁に設けた開口５０
に，開閉可能に設ける。５１は溢流管であり，上部加工
液槽２４の溢流部５２と排出管２７との間に接続する。
【００１８】上記の構成により，バルブ２８を閉塞した
状態で加工液１１を上部加工液槽２４および下部加工液
槽２２内に充満させ，テーブル２３上に被加工体７を載
置固定し，放電電圧を印加したワイヤ電極１４と被加工
体７との間に放電を発生させ，かつワイヤ電極１４を被
加工体７に対して水平面内において相対移動させれば，
所定の放電加工を行うことができる。
状態で加工液１１を上部加工液槽２４および下部加工液
槽２２内に充満させ，テーブル２３上に被加工体７を載
置固定し，放電電圧を印加したワイヤ電極１４と被加工
体７との間に放電を発生させ，かつワイヤ電極１４を被
加工体７に対して水平面内において相対移動させれば，
所定の放電加工を行うことができる。
【００１９】放電加工後のワイヤ電極１４は，下部アー
ム５の先端に設けられた１対の走行ローラ５３により逐
次下方に移動させられ，ワイヤ電極受２９上に堆積す
る。この場合ワイヤ電極受２９上に堆積したワイヤ電極
１４ａと下部加工液槽２２の内面とが接触しても加工液
槽２２は被覆２６によって電気的に絶縁されているた
め，ワイヤ電極１４と被加工体７との間の放電電圧を確
保することができ，円滑な放電加工を継続することがで
きる。堆積したワイヤ電極１４ａは，加工液１１を排出
した後適宜開口５０から取り出すことができる。
ム５の先端に設けられた１対の走行ローラ５３により逐
次下方に移動させられ，ワイヤ電極受２９上に堆積す
る。この場合ワイヤ電極受２９上に堆積したワイヤ電極
１４ａと下部加工液槽２２の内面とが接触しても加工液
槽２２は被覆２６によって電気的に絶縁されているた
め，ワイヤ電極１４と被加工体７との間の放電電圧を確
保することができ，円滑な放電加工を継続することがで
きる。堆積したワイヤ電極１４ａは，加工液１１を排出
した後適宜開口５０から取り出すことができる。
【００２０】なお微細直径のワイヤ電極１４を使用した
場合に，放電加工終了後，加工液１１内において浮力の
作用によって下降が不円滑であるときには，走行ローラ
５３の近傍に加工液１１の下向流を形成することが有効
である。
場合に，放電加工終了後，加工液１１内において浮力の
作用によって下降が不円滑であるときには，走行ローラ
５３の近傍に加工液１１の下向流を形成することが有効
である。
【００２１】本実施例においては，上部加工液槽２４お
よび下部加工液槽２２内に加工液１１が充満した状態で
放電加工を行うＢａｔｈ型（浸漬型，液溜め型）の例に
ついて記述したが，加工液１１を放電加工後にフラッシ
ングするのみのオープン型であっても適用可能である。
またワイヤ電極１４の水平面内における移動に関与する
サドル２とコラムベース３のＸＹ方向移動関係を逆にし
ても作用は同一である。
よび下部加工液槽２２内に加工液１１が充満した状態で
放電加工を行うＢａｔｈ型（浸漬型，液溜め型）の例に
ついて記述したが，加工液１１を放電加工後にフラッシ
ングするのみのオープン型であっても適用可能である。
またワイヤ電極１４の水平面内における移動に関与する
サドル２とコラムベース３のＸＹ方向移動関係を逆にし
ても作用は同一である。
【００２２】
【発明の効果】本発明は，以上記述のような構成および
作用であるから，下記の効果を奏し得る。 （１）放電加工終了後のワイヤ電極を，加工液中若しく
は加工液の飛散する雰囲気中に，かつ移動若しくは走行
方向に経路を変更することなく排出する構成であるた
め，ワイヤ電極の排出および収納が極めて円滑である。 （２）ワイヤ電極の排出経路に液封手段が存在しない構
成であるため，ワイヤ電極の排出抵抗が少ないと共に，
構造が簡単である。 （３）細径のワイヤ電極を使用する場合においても，余
剰の巻取装置を使用する必要がなく，装置全体をコンパ
クト化できる。 （４）ワイヤ電極を下方に排出する構成であるため，ワ
イヤ電極の挿通が極めて容易であり，準備時間およびワ
イヤ電極交換時間を大幅に短縮することができると共
に，自動結線時の信頼性も向上する。
作用であるから，下記の効果を奏し得る。 （１）放電加工終了後のワイヤ電極を，加工液中若しく
は加工液の飛散する雰囲気中に，かつ移動若しくは走行
方向に経路を変更することなく排出する構成であるた
め，ワイヤ電極の排出および収納が極めて円滑である。 （２）ワイヤ電極の排出経路に液封手段が存在しない構
成であるため，ワイヤ電極の排出抵抗が少ないと共に，
構造が簡単である。 （３）細径のワイヤ電極を使用する場合においても，余
剰の巻取装置を使用する必要がなく，装置全体をコンパ
クト化できる。 （４）ワイヤ電極を下方に排出する構成であるため，ワ
イヤ電極の挿通が極めて容易であり，準備時間およびワ
イヤ電極交換時間を大幅に短縮することができると共
に，自動結線時の信頼性も向上する。
【図１】本発明の実施例を示す一部断面正面図である。
【図２】本発明の実施例を示す一部断面側面図である。
【図３】改良されたワイヤカット放電加工機の例を示す
一部断面正面図である。
一部断面正面図である。
【図４】改良されたワイヤカット放電加工機の例を示す
一部断面側面図である。
一部断面側面図である。
【図５】従来の浸漬型のワイヤカット放電加工機の例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図６】従来の浸漬型のワイヤカット放電加工機の例を
示す正面図である。
示す正面図である。
２２ 下部加工液槽 ２３ テーブル ２４ 上部加工液槽
Claims (3)
- 【請求項１】 被加工体を載置可能に形成したテーブル
を固設し，桁部および下部アームを有するコラムをベッ
ド上に水平面内において移動可能に設け，コラム上部を
構成する桁部に上部ガイドを，下部アームに下部ガイド
を各々対向して設け，上部ガイドと下部ガイドとの間に
ワイヤ電極を長手方向移動可能に張設し，加工液を使用
して前記テーブル上に載置した被加工体とワイヤ電極と
の間の放電により被加工体を加工するように構成したワ
イヤカット放電加工機において，テーブルの周囲および
上方に亘る上部加工液槽と，テーブルの下方に下部加工
液槽とを，加工液が連通可能となるように設け，下部加
工液槽内に前記下部アームを液封手段を介して突出さ
せ，ワイヤ電極を下部加工液槽内に排出可能に形成した
ことを特徴とするワイヤカット放電加工機。 - 【請求項２】 下部加工液槽内面に電気絶縁材料からな
る被覆を設けたことを特徴とする請求項１記載のワイヤ
カット放電加工機。 - 【請求項３】 下部加工液槽内の放電加工終了後のワイ
ヤ電極の近傍に加工液の下向流を形成したことを特徴と
する請求項１若しくは２記載のワイヤカット放電加工
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22102292A JPH0663824A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | ワイヤカット放電加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22102292A JPH0663824A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | ワイヤカット放電加工機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0663824A true JPH0663824A (ja) | 1994-03-08 |
Family
ID=16760264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22102292A Pending JPH0663824A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | ワイヤカット放電加工機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0663824A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017113846A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | ファナック株式会社 | ワイヤ放電加工機のワイヤ電極回収装置 |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP22102292A patent/JPH0663824A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017113846A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | ファナック株式会社 | ワイヤ放電加工機のワイヤ電極回収装置 |
| US20170182574A1 (en) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | Fanuc Corporation | Wire electrode storage device for wire electrical discharge machine |
| CN106914668A (zh) * | 2015-12-25 | 2017-07-04 | 发那科株式会社 | 线放电加工机的线电极回收装置 |
| US10315262B2 (en) | 2015-12-25 | 2019-06-11 | Fanuc Corporation | Wire electrode storage device for wire electrical discharge machine |
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