JPH066364A - 拡張ボード実装の自動認識方法 - Google Patents
拡張ボード実装の自動認識方法Info
- Publication number
- JPH066364A JPH066364A JP4163003A JP16300392A JPH066364A JP H066364 A JPH066364 A JP H066364A JP 4163003 A JP4163003 A JP 4163003A JP 16300392 A JP16300392 A JP 16300392A JP H066364 A JPH066364 A JP H066364A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- expansion
- transmission path
- boards
- basic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Interface Circuits In Exchanges (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 人手による操作或いは約束された特定の実装
を行うことなしに、拡張ボードの実装枚数と実装位置を
基本ボードの自動的な認識を可能とする。 【構成】 実装されている全ての拡張ボード2を通って
基本ボード1に戻ってくる伝送パス6に対して、拡張ボ
ード2が、受信した値を、そのボード挿入スロットの位
置に応じた異なった値を以てインクリメントして送信
し、任意のボードの組のインクリメント値の和が互いに
全て異なるように定め、上記伝送パス6上を一巡して戻
ってきた伝送パス上の値を基本ボード1において検出す
る。また、他の構成は、各拡張ボード2が、そのボード
挿入スロットの位置に応じた異なった遅延時間を持ち、
かつそれら任意の拡張ボードの組の遅延時間の和が互い
に全て異なるように定め、全ての拡張ボード2を通って
戻ってくるまでの遅延時間を基本ボード1において検出
する。
を行うことなしに、拡張ボードの実装枚数と実装位置を
基本ボードの自動的な認識を可能とする。 【構成】 実装されている全ての拡張ボード2を通って
基本ボード1に戻ってくる伝送パス6に対して、拡張ボ
ード2が、受信した値を、そのボード挿入スロットの位
置に応じた異なった値を以てインクリメントして送信
し、任意のボードの組のインクリメント値の和が互いに
全て異なるように定め、上記伝送パス6上を一巡して戻
ってきた伝送パス上の値を基本ボード1において検出す
る。また、他の構成は、各拡張ボード2が、そのボード
挿入スロットの位置に応じた異なった遅延時間を持ち、
かつそれら任意の拡張ボードの組の遅延時間の和が互い
に全て異なるように定め、全ての拡張ボード2を通って
戻ってくるまでの遅延時間を基本ボード1において検出
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FDDI(Fiber Dist
ributed Data Interface)コンセントレータの如きネッ
トワーク機器、特にその拡張ボードの実装位置及び枚数
を自動的に認識する方法に関するものである。
ributed Data Interface)コンセントレータの如きネッ
トワーク機器、特にその拡張ボードの実装位置及び枚数
を自動的に認識する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワーク機器の中には、挿入
する拡張ボードの枚数を変えることによって、接続ポー
ト数を可変にすることができるものがある。その代表例
はコンセントレータ(集線装置)であり、図4にその構
成を示す。図示のコンセントレータの構成において、幹
線側から入ってきたデータは、支線側のポートを順次に
通過し、最後にまた幹線側から出力される。幹線側イン
ターフェースは基本ボード1が受け持ち、支線側インタ
ーフェースは拡張ボード2が受け持つ。拡張ボード2
は、1つの機器内に2a,2bの如く複数枚実装可能で
あり、その枚数を自由に設定することができる。
する拡張ボードの枚数を変えることによって、接続ポー
ト数を可変にすることができるものがある。その代表例
はコンセントレータ(集線装置)であり、図4にその構
成を示す。図示のコンセントレータの構成において、幹
線側から入ってきたデータは、支線側のポートを順次に
通過し、最後にまた幹線側から出力される。幹線側イン
ターフェースは基本ボード1が受け持ち、支線側インタ
ーフェースは拡張ボード2が受け持つ。拡張ボード2
は、1つの機器内に2a,2bの如く複数枚実装可能で
あり、その枚数を自由に設定することができる。
【0003】一方、上記コンセントレータ又はそれに類
する機器の他の構成としては、図5に示すように、MP
U(マイクロプロセッサ)3を基本ボード1上のみに実
装し、そのMPUが拡張ボード2上のLSI4等を制御
する構成が考えられる。この構成の下では、拡張ボード
2にMPUを実装する必要がなく、安価なシステムが構
成できる。このような場合、基本ボード1上のMPU3
は、拡張ボード2が何枚実装されているかを認識してお
く必要がある。もし、実装されていない拡張ボードにア
クセスを行うとエラーが発生し、運用上問題が起こる。
する機器の他の構成としては、図5に示すように、MP
U(マイクロプロセッサ)3を基本ボード1上のみに実
装し、そのMPUが拡張ボード2上のLSI4等を制御
する構成が考えられる。この構成の下では、拡張ボード
2にMPUを実装する必要がなく、安価なシステムが構
成できる。このような場合、基本ボード1上のMPU3
は、拡張ボード2が何枚実装されているかを認識してお
く必要がある。もし、実装されていない拡張ボードにア
クセスを行うとエラーが発生し、運用上問題が起こる。
【0004】そこで、実装されている拡張ボードを自動
的に認識する方法として、以下に示すような方法が採ら
れていた。
的に認識する方法として、以下に示すような方法が採ら
れていた。
【0005】(1)基本ボード上のストラップ設定。即
ち、拡張ボードがどこに何枚入っているかという情報
と、ストラップ設定の内容とを対応づけ、基本ボードの
MPUがストラップ設定の内容を読み取ることによっ
て、拡張ボードの実装状態を認識するものである。実装
する拡張ボードの枚数を変えた場合、人手による操作が
必要となる。
ち、拡張ボードがどこに何枚入っているかという情報
と、ストラップ設定の内容とを対応づけ、基本ボードの
MPUがストラップ設定の内容を読み取ることによっ
て、拡張ボードの実装状態を認識するものである。実装
する拡張ボードの枚数を変えた場合、人手による操作が
必要となる。
【0006】(2)基本ボード上に不揮発性メモリを設
け、その内容を外部端末等からの登録作業によって書き
換える。即ち、拡張ボード実装状態を変えた場合、基本
ボード上の不揮発性メモリの内容を変更するものであ
る。メモリの内容を変更する方法としては、機器にパソ
コン等の端末を接続し、その操作によって行う方法があ
る。
け、その内容を外部端末等からの登録作業によって書き
換える。即ち、拡張ボード実装状態を変えた場合、基本
ボード上の不揮発性メモリの内容を変更するものであ
る。メモリの内容を変更する方法としては、機器にパソ
コン等の端末を接続し、その操作によって行う方法があ
る。
【0007】(3)基本ボードと全ての拡張ボードを結
ぶ伝送パスを設け、拡張ボードを介して、基本ボードに
戻ってくる伝送パス上の値による実装枚数の自動認識。
即ち、基本ボードが伝送パス上の値を“0”にして送信
し、各拡張ボードは受信した伝送パス上の値を“1”づ
つインクリメントして、基本ボードに送信することによ
り、MPUが自動的に実装枚数を認識するものである。
ぶ伝送パスを設け、拡張ボードを介して、基本ボードに
戻ってくる伝送パス上の値による実装枚数の自動認識。
即ち、基本ボードが伝送パス上の値を“0”にして送信
し、各拡張ボードは受信した伝送パス上の値を“1”づ
つインクリメントして、基本ボードに送信することによ
り、MPUが自動的に実装枚数を認識するものである。
【0008】(4)基本ボードから拡張ボードを通り再
び基本ボードへ戻ってくる伝送パスを用い、各拡張ボー
ド2における遅延時間を一定に保持しておいて、基本ボ
ードから伝送パスに対してテスト用データを送信し、全
ての拡張ボードを通って戻ってくるまでの時間差を測定
することにより拡張ボード2の実装枚数の認識を行う。
その際、上記一連の動作を機器の立上げ時等に自動的に
行うことにより、実装されている拡張ボード枚数の自動
認識を可能とする。
び基本ボードへ戻ってくる伝送パスを用い、各拡張ボー
ド2における遅延時間を一定に保持しておいて、基本ボ
ードから伝送パスに対してテスト用データを送信し、全
ての拡張ボードを通って戻ってくるまでの時間差を測定
することにより拡張ボード2の実装枚数の認識を行う。
その際、上記一連の動作を機器の立上げ時等に自動的に
行うことにより、実装されている拡張ボード枚数の自動
認識を可能とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の
(1),(2)の方法では、実施する拡張ボードの枚数
を変える場合、ストラップ設定や、外部端子による登録
といった人手による操作が必要になる。機器についての
知識があまりない人がこの操作を行うと、操作を間違
え、その結果機器が正常に立ち上がらなくなることも考
えられる。このような設定は、なるべく人手を介さずに
行うことが好ましい。
(1),(2)の方法では、実施する拡張ボードの枚数
を変える場合、ストラップ設定や、外部端子による登録
といった人手による操作が必要になる。機器についての
知識があまりない人がこの操作を行うと、操作を間違
え、その結果機器が正常に立ち上がらなくなることも考
えられる。このような設定は、なるべく人手を介さずに
行うことが好ましい。
【0010】また、(3),(4)の方法では、実装枚
数の自動認識はできるが、(1),(2)のように実装
位置が認識できないという問題点がある。
数の自動認識はできるが、(1),(2)のように実装
位置が認識できないという問題点がある。
【0011】上記(3)の方法で実装位置が認識できな
い例を図6(a)〜(b)に示す。ここでは拡張ボード
が最大3枚まで実装され、かつ、実装位置の異なる2つ
のシステムについて説明する。
い例を図6(a)〜(b)に示す。ここでは拡張ボード
が最大3枚まで実装され、かつ、実装位置の異なる2つ
のシステムについて説明する。
【0012】図6(a)は#1スロットと#3スロッ
トに拡張ボード2a,2cを実装した場合を示す。伝送
パスを3ビットとすると、最初に基本ボード1で(00
0)に設定され、#1スロットの拡張ボード2aにより
“1”インクリメントされ、伝送パス上の値は(00
1)、次に#2スロットには拡張ボードが未実装である
ため(001)のままであり、#3スロットには2枚目
の拡張ボード2cが実装されているため“1”インクリ
メントされ、伝送パス上の最終値は(010)となる。
トに拡張ボード2a,2cを実装した場合を示す。伝送
パスを3ビットとすると、最初に基本ボード1で(00
0)に設定され、#1スロットの拡張ボード2aにより
“1”インクリメントされ、伝送パス上の値は(00
1)、次に#2スロットには拡張ボードが未実装である
ため(001)のままであり、#3スロットには2枚目
の拡張ボード2cが実装されているため“1”インクリ
メントされ、伝送パス上の最終値は(010)となる。
【0013】図6(b)は#1スロットと#2スロッ
トに拡張ボードを実装した場合を示す。伝送パスを3ビ
ットとすると、最初に基本ボード1で(000)に設定
され、#1スロットの拡張ボード2aにより“1”イン
クリメントされ、伝送パス上の値は(001)、次に#
2スロットには拡張ボード2bが実装されているため
“1”インクリメントされ、伝送パス上の値は(01
0)、#3スロットには拡張ボードが未実装であるた
め、伝送パス上の最終値は(010)となる。
トに拡張ボードを実装した場合を示す。伝送パスを3ビ
ットとすると、最初に基本ボード1で(000)に設定
され、#1スロットの拡張ボード2aにより“1”イン
クリメントされ、伝送パス上の値は(001)、次に#
2スロットには拡張ボード2bが実装されているため
“1”インクリメントされ、伝送パス上の値は(01
0)、#3スロットには拡張ボードが未実装であるた
め、伝送パス上の最終値は(010)となる。
【0014】よって、上記(3)の方法では実装枚数の
自動認識はできるが、実装位置は認識できず、実装位置
を認識するには実装制約が出てくる。上記例では、2つ
の異なった実装方法のうち、実装位置を認識するにはど
ちらか一方を禁止しなければならない。
自動認識はできるが、実装位置は認識できず、実装位置
を認識するには実装制約が出てくる。上記例では、2つ
の異なった実装方法のうち、実装位置を認識するにはど
ちらか一方を禁止しなければならない。
【0015】次に、上記(d)の方法でも、実装位置が
認識できない例を示す。図7の如く、拡張ボードを実装
するためのスロットを3つ持つコンセントレータにおい
て、拡張ボード2を2つだけ実装する場合を想定する。
ここで拡張ボード1枚あたりの遅延時間は皆等しく、こ
れをtとすると、基本ボード1から送られたデータが実
装されている2枚の拡張ボード2を通って戻ってくる遅
延時間は、スロット#1と#3に拡張ボードを実装した
場合(図7(a))も、スロット#2と#3に実装した
場合(図7(b))も、遅延時間は等しく2tとなる。
このため実装枚数は2枚と認識できるが、実装位置まで
は認識不能である。従って、約束した順番に拡張ボード
を実装するなど、その実装位置を認識するための特別な
手段が必要となる。
認識できない例を示す。図7の如く、拡張ボードを実装
するためのスロットを3つ持つコンセントレータにおい
て、拡張ボード2を2つだけ実装する場合を想定する。
ここで拡張ボード1枚あたりの遅延時間は皆等しく、こ
れをtとすると、基本ボード1から送られたデータが実
装されている2枚の拡張ボード2を通って戻ってくる遅
延時間は、スロット#1と#3に拡張ボードを実装した
場合(図7(a))も、スロット#2と#3に実装した
場合(図7(b))も、遅延時間は等しく2tとなる。
このため実装枚数は2枚と認識できるが、実装位置まで
は認識不能である。従って、約束した順番に拡張ボード
を実装するなど、その実装位置を認識するための特別な
手段が必要となる。
【0016】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消し、人手による操作或いは約束された特定の実装
を行うことなしに、拡張ボードの実装枚数と実装位置を
基本ボードが自動的に認識することができる機器を提供
することにある。
を解消し、人手による操作或いは約束された特定の実装
を行うことなしに、拡張ボードの実装枚数と実装位置を
基本ボードが自動的に認識することができる機器を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、1枚の基板ボードと1枚以上の拡張ボー
ドが、同一筐体内に実装され、かつ実装される拡張ボー
ドの枚数が固定ではなく自由に設定可能である機器にお
いて、基本ボードから実装されている全ての拡張ボード
を通って、基本ボードに戻ってくる1ビット以上の伝送
パスを設け、拡張ボードは上記の伝送パスに対して、受
信した値をある値だけインクリメントして送信する機能
を有し、かつ、そのインクリメントする値は拡張ボード
が挿入されるスロットの位置に応じて、それぞれ異なっ
たインクリメント値を持つようにし、かつ、それらのイ
ンクリメント値は、任意のボードの組のインクリメント
値の和が互いに全て異なるように定め、基本ボードで
は、上記伝送パス上の値を“0”にして送信し、一巡し
て戻ってきた伝送パス上の値を検出することにより、拡
張ボードの実装位置及び枚数を認識するものである(請
求項1)。
に、本発明は、1枚の基板ボードと1枚以上の拡張ボー
ドが、同一筐体内に実装され、かつ実装される拡張ボー
ドの枚数が固定ではなく自由に設定可能である機器にお
いて、基本ボードから実装されている全ての拡張ボード
を通って、基本ボードに戻ってくる1ビット以上の伝送
パスを設け、拡張ボードは上記の伝送パスに対して、受
信した値をある値だけインクリメントして送信する機能
を有し、かつ、そのインクリメントする値は拡張ボード
が挿入されるスロットの位置に応じて、それぞれ異なっ
たインクリメント値を持つようにし、かつ、それらのイ
ンクリメント値は、任意のボードの組のインクリメント
値の和が互いに全て異なるように定め、基本ボードで
は、上記伝送パス上の値を“0”にして送信し、一巡し
て戻ってきた伝送パス上の値を検出することにより、拡
張ボードの実装位置及び枚数を認識するものである(請
求項1)。
【0018】また、本発明の他の構成は、1枚の基板ボ
ードと1枚以上の拡張ボードが、同一筐体内に実装さ
れ、かつ実装される拡張ボードの枚数が固定ではなく自
由に設定可能である機器において、基本ボードから実装
されている全ての拡張ボードを通って基本ボードに戻っ
てくる伝送パスを設け、各拡張ボードは、上記伝送パス
に対し挿入されるスロットの位置に応じてそれぞれ異な
った遅延時間を持ち、かつそれら任意の拡張ボードの組
の遅延時間の和が互いに全て異なるように定め、上記伝
送パスに送ったデータが実装されている全ての拡張ボー
ドを通って戻ってくるまでの遅延時間を基本ボードにお
いて検出することにより、拡張ボードの実装位置及び枚
数を認識するものである(請求項1)。
ードと1枚以上の拡張ボードが、同一筐体内に実装さ
れ、かつ実装される拡張ボードの枚数が固定ではなく自
由に設定可能である機器において、基本ボードから実装
されている全ての拡張ボードを通って基本ボードに戻っ
てくる伝送パスを設け、各拡張ボードは、上記伝送パス
に対し挿入されるスロットの位置に応じてそれぞれ異な
った遅延時間を持ち、かつそれら任意の拡張ボードの組
の遅延時間の和が互いに全て異なるように定め、上記伝
送パスに送ったデータが実装されている全ての拡張ボー
ドを通って戻ってくるまでの遅延時間を基本ボードにお
いて検出することにより、拡張ボードの実装位置及び枚
数を認識するものである(請求項1)。
【0019】
【作用】上記請求項1の発明は、同一筐体内に実装され
た基板ボードと拡張ボード間に、1ビット以上の拡張ボ
ード実装認識専用伝送パスを設け、基本ボードはこの伝
送パス上の値を“0”にして拡張ボードに送信し、各拡
張ボードはこの受信した値をある値だけインクリメント
し、かつ、そのインクリメントする値は拡張ボードが挿
入されるスロットの位置に応じて、それぞれ異なったイ
ンクリメント値を持つようにし、かつ、それらのインク
リメント値は、任意のボードの組合わせによるインクリ
メント値の和がお互いに全て異なるように定め、最終段
の拡張ボードから送信される値を、基本ボードが全実装
枚数及び実装位置として認識する。これにより、約束さ
れた特定の実装を行うことなしに、何枚の拡張ボードが
どの位置に実装されているかを、基本ボードが自動的に
認識することができる。
た基板ボードと拡張ボード間に、1ビット以上の拡張ボ
ード実装認識専用伝送パスを設け、基本ボードはこの伝
送パス上の値を“0”にして拡張ボードに送信し、各拡
張ボードはこの受信した値をある値だけインクリメント
し、かつ、そのインクリメントする値は拡張ボードが挿
入されるスロットの位置に応じて、それぞれ異なったイ
ンクリメント値を持つようにし、かつ、それらのインク
リメント値は、任意のボードの組合わせによるインクリ
メント値の和がお互いに全て異なるように定め、最終段
の拡張ボードから送信される値を、基本ボードが全実装
枚数及び実装位置として認識する。これにより、約束さ
れた特定の実装を行うことなしに、何枚の拡張ボードが
どの位置に実装されているかを、基本ボードが自動的に
認識することができる。
【0020】また、請求項2の発明は、基板ボードから
拡張ボードを通り、再び基本ボードへ基本ボードに戻っ
てくる伝送パスがある機器において、そのパスを用いて
基本ボードからテスト用データを送信し、全ての拡張ボ
ードを通って戻ってくるまでの遅延時間を測定すること
によって、拡張ボードの実装枚数と実装位置の自動認識
を可能にしたものである。ただし、拡張ボードの1枚あ
たりの遅延時間を、拡張ボードを実装するスロットの位
置に応じて異なった一定時間に保持しておき、さらにそ
れら拡張ボードの遅延時間の組み合わせの和が、それぞ
れ排他的になるように設定しておく。例えば、#1スロ
ットにおける遅延時間をt,#2スロットにおける遅延
時間を2t,#3スロットにおける遅延時間を4tに設
定する(t;基本時間)。
拡張ボードを通り、再び基本ボードへ基本ボードに戻っ
てくる伝送パスがある機器において、そのパスを用いて
基本ボードからテスト用データを送信し、全ての拡張ボ
ードを通って戻ってくるまでの遅延時間を測定すること
によって、拡張ボードの実装枚数と実装位置の自動認識
を可能にしたものである。ただし、拡張ボードの1枚あ
たりの遅延時間を、拡張ボードを実装するスロットの位
置に応じて異なった一定時間に保持しておき、さらにそ
れら拡張ボードの遅延時間の組み合わせの和が、それぞ
れ排他的になるように設定しておく。例えば、#1スロ
ットにおける遅延時間をt,#2スロットにおける遅延
時間を2t,#3スロットにおける遅延時間を4tに設
定する(t;基本時間)。
【0021】ここで、例えば、拡張ボードを実装するた
めのスロットを3つ持つコンセントレータにおいて、拡
張ボードを2つだけ実装するものとし、#1と#3のス
ロット、及び#2と#3のスロットに拡張ボードを実装
した場合を想定する(図2)。この場合、基本ボードか
ら送られたデータが拡張ボードを通って基本ボードへ戻
ってくる遅延時間は、#1と#3のスロットに拡張ボー
ドを実装した場合と、#2と#3のスロットに実装した
場合とでは、それぞれ5t,6tと異なったものとな
り、実装されている拡張ボードの枚数のみならず、遅延
時間を解析することによりその実装位置までも認識する
ことが可能となる。
めのスロットを3つ持つコンセントレータにおいて、拡
張ボードを2つだけ実装するものとし、#1と#3のス
ロット、及び#2と#3のスロットに拡張ボードを実装
した場合を想定する(図2)。この場合、基本ボードか
ら送られたデータが拡張ボードを通って基本ボードへ戻
ってくる遅延時間は、#1と#3のスロットに拡張ボー
ドを実装した場合と、#2と#3のスロットに実装した
場合とでは、それぞれ5t,6tと異なったものとな
り、実装されている拡張ボードの枚数のみならず、遅延
時間を解析することによりその実装位置までも認識する
ことが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
詳述する。
【0023】図1に対象とする機器の構成を示す。基本
ボード1と、N個の拡張ボードスロット及びそのスロッ
トに実装された1枚以上の拡張ボード2から構成され、
拡張ボード2の実装枚数は自由に選択できる。MPU
(マイクロプロセッサ)3は基本ボード1上のみに実装
され、このMPUが拡張ボード2上のLSI等を制御す
る構成となっている。基本ボード1から拡張ボード2を
通過して再び基本ボードへ戻ってくる伝送パス6があ
り、図1の例では1ビット以上の伝送パスとして構成さ
れている。ただし、この伝送パス6は、スロットに拡張
ボード2が実装されていない場合、基本ボードから出て
直接基本ボードへ戻ってくるパスである。
ボード1と、N個の拡張ボードスロット及びそのスロッ
トに実装された1枚以上の拡張ボード2から構成され、
拡張ボード2の実装枚数は自由に選択できる。MPU
(マイクロプロセッサ)3は基本ボード1上のみに実装
され、このMPUが拡張ボード2上のLSI等を制御す
る構成となっている。基本ボード1から拡張ボード2を
通過して再び基本ボードへ戻ってくる伝送パス6があ
り、図1の例では1ビット以上の伝送パスとして構成さ
れている。ただし、この伝送パス6は、スロットに拡張
ボード2が実装されていない場合、基本ボードから出て
直接基本ボードへ戻ってくるパスである。
【0024】拡張ボード2のLSIは加算器5を有し、
上記の伝送パスに対して、受信した値をある値だけイン
クリメントして送信する機能の一部を担っている。但
し、この加算器5によりインクリメントする値は、拡張
ボード2が挿入されるスロットの位置に応じて、それぞ
れ異なったインクリメント値を持つように、かつ、それ
らのインクリメント値は、任意のボードの組のインクリ
メント値の和がお互いに全て異なるように定められる。
一方、基本ボード1では、上記伝送パス6上の値を
“0”にして送信し、一巡して戻ってきた伝送パス6上
の値を検出することにより、拡張ボードの実装位置及び
枚数を自動認識する機能を有する。
上記の伝送パスに対して、受信した値をある値だけイン
クリメントして送信する機能の一部を担っている。但
し、この加算器5によりインクリメントする値は、拡張
ボード2が挿入されるスロットの位置に応じて、それぞ
れ異なったインクリメント値を持つように、かつ、それ
らのインクリメント値は、任意のボードの組のインクリ
メント値の和がお互いに全て異なるように定められる。
一方、基本ボード1では、上記伝送パス6上の値を
“0”にして送信し、一巡して戻ってきた伝送パス6上
の値を検出することにより、拡張ボードの実装位置及び
枚数を自動認識する機能を有する。
【0025】今、例として、拡張ボード2が最大3枚2
a〜2cまで実装されるシステムを考え、更に各拡張ボ
ード2a〜2cは受信した伝送パス上の値を“2n ”ず
つインクリメントするものとする。但し、nは拡張ボー
ドの実装位置(#1スロットをn=0)とする。伝送パ
ス6は、この場合、拡張ボードが最大3枚であるので、
3ビットの伝送パスを設ければよい。
a〜2cまで実装されるシステムを考え、更に各拡張ボ
ード2a〜2cは受信した伝送パス上の値を“2n ”ず
つインクリメントするものとする。但し、nは拡張ボー
ドの実装位置(#1スロットをn=0)とする。伝送パ
ス6は、この場合、拡張ボードが最大3枚であるので、
3ビットの伝送パスを設ければよい。
【0026】まず、#1,#3スロットに拡張ボード2
a,2cを実装した場合(図1(a))について説明す
る。最初に、伝送パス6上の3ビットは基本ボード1に
より全て(000)に設定される。この3ビットの内容
は、拡張ボード2a内の加算器5aにより“20 ”イン
クリメントされて(001)となるが、その後、次の拡
張ボード2bは未実装のためインクリメントせず(00
1)、次の拡張ボード2c内の加算器5cにより
“22 ”インクリメントされて(101)となる。基本
ボード1内のMPU3はこのビットが(101)という
ことを読み取り、実装されている拡張ボードが2枚であ
り、#1,#3スロットに拡張ボード2a,2cが実装
されていると認識する。
a,2cを実装した場合(図1(a))について説明す
る。最初に、伝送パス6上の3ビットは基本ボード1に
より全て(000)に設定される。この3ビットの内容
は、拡張ボード2a内の加算器5aにより“20 ”イン
クリメントされて(001)となるが、その後、次の拡
張ボード2bは未実装のためインクリメントせず(00
1)、次の拡張ボード2c内の加算器5cにより
“22 ”インクリメントされて(101)となる。基本
ボード1内のMPU3はこのビットが(101)という
ことを読み取り、実装されている拡張ボードが2枚であ
り、#1,#3スロットに拡張ボード2a,2cが実装
されていると認識する。
【0027】一方、#1,#2スロットに拡張ボード2
a,2bを実装した場合(図1(b))には、次のよう
になる。伝送パス6上の3ビットは、基本ボード1によ
り全て(000)に設定される。このビットは拡張ボー
ド2a内の加算器5aによる“20 ”インクリメント後
(001)、次の拡張ボード2b内の加算器5bにより
“21 ”インクリメントされ(010)となる。次の拡
張ボード2cは未実装のためインクリメントせず(01
0)のままとなる。従って、MPU3は実装されている
拡張ボードは2枚であり、#1スロットと#2スロット
に拡張ボード2a,2bが実装されていると認識する。
尚、未実装の拡張ボードの部分では、伝送パス6上の値
をバイパスさせて基本ボードに戻す論理が必要となる。
a,2bを実装した場合(図1(b))には、次のよう
になる。伝送パス6上の3ビットは、基本ボード1によ
り全て(000)に設定される。このビットは拡張ボー
ド2a内の加算器5aによる“20 ”インクリメント後
(001)、次の拡張ボード2b内の加算器5bにより
“21 ”インクリメントされ(010)となる。次の拡
張ボード2cは未実装のためインクリメントせず(01
0)のままとなる。従って、MPU3は実装されている
拡張ボードは2枚であり、#1スロットと#2スロット
に拡張ボード2a,2bが実装されていると認識する。
尚、未実装の拡張ボードの部分では、伝送パス6上の値
をバイパスさせて基本ボードに戻す論理が必要となる。
【0028】上記構成の下では、拡張ボード2にMPU
を実装する必要がなく、安価なシステムが構成できると
共に、基本ボード1上のMPU3は拡張ボード2が何枚
実装されているかを自動的に認識できるため、実装され
ていない拡張ボードにアクセスを行うことに起因するエ
ラーの発生を防止できる。
を実装する必要がなく、安価なシステムが構成できると
共に、基本ボード1上のMPU3は拡張ボード2が何枚
実装されているかを自動的に認識できるため、実装され
ていない拡張ボードにアクセスを行うことに起因するエ
ラーの発生を防止できる。
【0029】図2及び図3に他の実施例を示す。ここで
はコンセントレータを例にして説明するが、対象とする
機器は、基本ボード1と、拡張ボードスロットに実装さ
れた拡張ボード2と、基本ボード1から拡張ボード2を
通過して再び基本ボードへ戻ってくる伝送パス6とを有
する機器であればよい。
はコンセントレータを例にして説明するが、対象とする
機器は、基本ボード1と、拡張ボードスロットに実装さ
れた拡張ボード2と、基本ボード1から拡張ボード2を
通過して再び基本ボードへ戻ってくる伝送パス6とを有
する機器であればよい。
【0030】コンセントレータの場合、幹線を送られて
きたデータがコンセントレータ内部を通過して支線側へ
送られ、再び戻ってくる伝送パス6を有するので、これ
を利用できる(図4)。
きたデータがコンセントレータ内部を通過して支線側へ
送られ、再び戻ってくる伝送パス6を有するので、これ
を利用できる(図4)。
【0031】図3において、基本ボード1は上記伝送パ
ス6中にセレクタ15を有し、幹線を送られてきたデー
タは受信器18及びセレクタ15を経て、伝送パス6に
送出される。更に、基本ボード1は、全ての拡張ボード
2から見て上記伝送パス6の上流側にテストデータ発生
器16を、また下流側にはテストデータ検出部17を有
しており、上記セレクタ15を介してテストデータ発生
器16からテスト用フレームをパス6上に送り出し、テ
ストデータ検出部17でこれを検出できるようになって
いる。また基本ボード1は、テストデータ発生器16で
のデータ送出時点からテストデータ検出部17でのデー
タ受信時点までの時間を計測するタイマ19も有してい
る。
ス6中にセレクタ15を有し、幹線を送られてきたデー
タは受信器18及びセレクタ15を経て、伝送パス6に
送出される。更に、基本ボード1は、全ての拡張ボード
2から見て上記伝送パス6の上流側にテストデータ発生
器16を、また下流側にはテストデータ検出部17を有
しており、上記セレクタ15を介してテストデータ発生
器16からテスト用フレームをパス6上に送り出し、テ
ストデータ検出部17でこれを検出できるようになって
いる。また基本ボード1は、テストデータ発生器16で
のデータ送出時点からテストデータ検出部17でのデー
タ受信時点までの時間を計測するタイマ19も有してい
る。
【0032】テストデータ発生器16から伝送パス6に
送り出されるテスト用フレームは、実装枚数自動認識を
目的とする特殊パターンの形をしており、他と区別でき
るようになっている。基本ボード1から伝送パス6上に
送り出されたテスト用フレームは、実装されている拡張
ボード2を全て通過して、再び基本ボード1へ戻ってき
て、テストデータ検出部17で検出され、その間に要し
た時間が計測される。
送り出されるテスト用フレームは、実装枚数自動認識を
目的とする特殊パターンの形をしており、他と区別でき
るようになっている。基本ボード1から伝送パス6上に
送り出されたテスト用フレームは、実装されている拡張
ボード2を全て通過して、再び基本ボード1へ戻ってき
て、テストデータ検出部17で検出され、その間に要し
た時間が計測される。
【0033】このテストを行うとき、テスト用フレーム
が各拡張ボード2を通過する際の遅延時間は、各拡張ボ
ード2a,2b,2c毎にそれぞれ異なった一定時間と
なるように設定され、さらに各拡張ボードの遅延時間の
任意の組み合わせが排他的になるように設定される。例
えば、拡張ボードが実装されているn番目のスロットを
通過する際の遅延時間を2n×t(t:基本時間、n:
拡張ボードが実装されるスロット番号)とすれば、この
条件を満たすことができる。この遅延時間の設定は、拡
張ボード2上に遅延素子を実装することにより容易に実
現可能である。
が各拡張ボード2を通過する際の遅延時間は、各拡張ボ
ード2a,2b,2c毎にそれぞれ異なった一定時間と
なるように設定され、さらに各拡張ボードの遅延時間の
任意の組み合わせが排他的になるように設定される。例
えば、拡張ボードが実装されているn番目のスロットを
通過する際の遅延時間を2n×t(t:基本時間、n:
拡張ボードが実装されるスロット番号)とすれば、この
条件を満たすことができる。この遅延時間の設定は、拡
張ボード2上に遅延素子を実装することにより容易に実
現可能である。
【0034】ところで、コンセントレータでは、図4に
示すように各拡張ボー2ドの支線側を接続すると、支線
側の端末を通過するのに要する遅延時間までが含まれて
しまう。そこで、テストを行うときは、全ての支線側ポ
ートをバイパス状態にするという設定が必要である。従
って、もし拡張ボードが実装されていない場合には、送
出されたテスト用フレームは、すぐに基本ボードへ戻っ
てくる。
示すように各拡張ボー2ドの支線側を接続すると、支線
側の端末を通過するのに要する遅延時間までが含まれて
しまう。そこで、テストを行うときは、全ての支線側ポ
ートをバイパス状態にするという設定が必要である。従
って、もし拡張ボードが実装されていない場合には、送
出されたテスト用フレームは、すぐに基本ボードへ戻っ
てくる。
【0035】拡張ボードが実装されている場合には、全
ての拡張ボードを通過して戻ってきたフレームは基本ボ
ード中に設けられた受信器により受信され、テストデー
タ検出部17でパターンを検出された後、タイマ19に
送られる。このタイマ19では、テスト用フレームを送
り出した時刻と戻ってきた時刻を比較し、全ての拡張ボ
ードを通過するのに要した時間を算出し、MPUにその
情報を送る。任意の位置に実装された各拡張ボードで生
じる遅延時間は、MPUにおいて予め認識されているの
で、任意のボード挿入スロットに実装されている拡張ボ
ードの組み合わせを類推することにより、拡張ボードが
どの位置に実装されているかを認識することができる。
ての拡張ボードを通過して戻ってきたフレームは基本ボ
ード中に設けられた受信器により受信され、テストデー
タ検出部17でパターンを検出された後、タイマ19に
送られる。このタイマ19では、テスト用フレームを送
り出した時刻と戻ってきた時刻を比較し、全ての拡張ボ
ードを通過するのに要した時間を算出し、MPUにその
情報を送る。任意の位置に実装された各拡張ボードで生
じる遅延時間は、MPUにおいて予め認識されているの
で、任意のボード挿入スロットに実装されている拡張ボ
ードの組み合わせを類推することにより、拡張ボードが
どの位置に実装されているかを認識することができる。
【0036】例えば、#1スロットにおける遅延時間を
t,#2スロットにおける遅延時間を2t,#3スロッ
トにおける遅延時間を4tに設定したとする(t;基本
時間)。図2(a)の如く、#1,#3スロットに拡張
ボード2a,2cを実装した場合には、伝送パスを用い
てテスト用データが戻ってくるまでの遅延時間は5tと
測定される。これにより、MPUは実装されている拡張
ボードが2枚であり、#1,#3スロットに拡張ボード
2a,2cが実装されていると認識する。これに対し、
#1,#2スロットに拡張ボード2a,2bを実装した
場合(図2(b))には、遅延時間は3tと計測され
る。従って、MPUは実装されている拡張ボードは2枚
であり、#1スロットと#2スロットに拡張ボード2
a,2bが実装されていると認識する。このようにして
拡張ボードの実装枚数と実装位置が認識される。
t,#2スロットにおける遅延時間を2t,#3スロッ
トにおける遅延時間を4tに設定したとする(t;基本
時間)。図2(a)の如く、#1,#3スロットに拡張
ボード2a,2cを実装した場合には、伝送パスを用い
てテスト用データが戻ってくるまでの遅延時間は5tと
測定される。これにより、MPUは実装されている拡張
ボードが2枚であり、#1,#3スロットに拡張ボード
2a,2cが実装されていると認識する。これに対し、
#1,#2スロットに拡張ボード2a,2bを実装した
場合(図2(b))には、遅延時間は3tと計測され
る。従って、MPUは実装されている拡張ボードは2枚
であり、#1スロットと#2スロットに拡張ボード2
a,2bが実装されていると認識する。このようにして
拡張ボードの実装枚数と実装位置が認識される。
【0037】以上の処理は、実装されているソフトウエ
アにより行うことができる。この一連の動作を自動的に
行えば、拡張ボード実装の自動認識が可能である。ま
た、ここでは基本ボードと各拡張ボード間を結ぶパス上
をフレームが通過する時間は、拡張ボードのパス上を通
過する時間に比べ非常に小さいと仮定している。もしこ
の仮定が成立しないなら、拡張ボードのパス上に遅延素
子を挿入するなど、この仮定を成立させる必要がある。
アにより行うことができる。この一連の動作を自動的に
行えば、拡張ボード実装の自動認識が可能である。ま
た、ここでは基本ボードと各拡張ボード間を結ぶパス上
をフレームが通過する時間は、拡張ボードのパス上を通
過する時間に比べ非常に小さいと仮定している。もしこ
の仮定が成立しないなら、拡張ボードのパス上に遅延素
子を挿入するなど、この仮定を成立させる必要がある。
【0038】上記図2及び図3の実施例は、既に基本ボ
ードから全ての拡張ボードを通って基本ボードに戻って
くる伝送パスがある機器に対して、そのパスを用いてテ
ストデータ送信から受信までの時間を測定するという手
法であるが、そのようなパスがない機器に対して新たに
伝送パスを設け、それにより遅延時間を測定することも
できる。
ードから全ての拡張ボードを通って基本ボードに戻って
くる伝送パスがある機器に対して、そのパスを用いてテ
ストデータ送信から受信までの時間を測定するという手
法であるが、そのようなパスがない機器に対して新たに
伝送パスを設け、それにより遅延時間を測定することも
できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
の効果が得られる。
の効果が得られる。
【0040】(1)拡張ボードの実装枚数や実装位置を
変えた場合、ストラップ設定時等の人手による操作や約
束ずけが不要になるため、誤操作がなくなり、その結果
機器の信頼性向上につながる。
変えた場合、ストラップ設定時等の人手による操作や約
束ずけが不要になるため、誤操作がなくなり、その結果
機器の信頼性向上につながる。
【0041】(2)拡張ボードの実装枚数を変えたと
き、拡張ボードの実装枚数のみならず、その実装位置も
自動的に認識することが可能であり、任意の拡張ボード
を任意の実装位置に実装することができるので、拡張ボ
ードのより自由な使用が可能となる。
き、拡張ボードの実装枚数のみならず、その実装位置も
自動的に認識することが可能であり、任意の拡張ボード
を任意の実装位置に実装することができるので、拡張ボ
ードのより自由な使用が可能となる。
【図1】本発明の自動認識方法の一実施例における機器
内部のMPUとLSI間の接続と、拡張ボードを2枚の
み実装した場合の3ビット伝送パスの状態を示した図で
ある。
内部のMPUとLSI間の接続と、拡張ボードを2枚の
み実装した場合の3ビット伝送パスの状態を示した図で
ある。
【図2】本発明の自動認識方法の他の実施例における遅
延時間の例を示す図である。
延時間の例を示す図である。
【図3】本発明の図2の実施例における基本ボード内部
の構成例を示した図である。
の構成例を示した図である。
【図4】コンセントレータの基本構成例を示した図であ
る。
る。
【図5】機器内部のMPUとLSI間接続の構成例を示
した図である。
した図である。
【図6】従来技術における基本ボードと拡張ボード間の
3ビット伝送パスの状態を示した図である。
3ビット伝送パスの状態を示した図である。
【図7】従来の自動認識方法の遅延時間の例を示す図で
ある。
ある。
1 基本ボード 2,2a,2b,2c 拡張ボード 3 MPU(マイクロプロセッサ) 4 LSI 5 加算器 6 伝送パス 15 セレクタ 16 テストデータ発生器 17 テストデータ検出部 18 受信器 19 タイマ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】一方、#1,#2スロットに拡張ボード2
a,2bを実装した場合(図1(b))には、次のよう
になる。伝送パス6上の3ビットは、基本ボード1によ
り全て(000)に設定される。このビットは拡張ボー
ド2a内の加算器5aによる“20 ”インクリメント後
(001)、次の拡張ボード2b内の加算器5bにより
“21 ”インクリメントされ(011)となる。次の拡
張ボード2cは未実装のためインクリメントせず(01
1)のままとなる。従って、MPU3は実装されている
拡張ボードは2枚であり、#1スロットと#2スロット
に拡張ボード2a,2bが実装されていると認識する。
尚、未実装の拡張ボードの部分では、伝送パス6上の値
をバイパスさせて基本ボードに戻す論理が必要となる。
a,2bを実装した場合(図1(b))には、次のよう
になる。伝送パス6上の3ビットは、基本ボード1によ
り全て(000)に設定される。このビットは拡張ボー
ド2a内の加算器5aによる“20 ”インクリメント後
(001)、次の拡張ボード2b内の加算器5bにより
“21 ”インクリメントされ(011)となる。次の拡
張ボード2cは未実装のためインクリメントせず(01
1)のままとなる。従って、MPU3は実装されている
拡張ボードは2枚であり、#1スロットと#2スロット
に拡張ボード2a,2bが実装されていると認識する。
尚、未実装の拡張ボードの部分では、伝送パス6上の値
をバイパスさせて基本ボードに戻す論理が必要となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宗安 秀夫 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 1枚の基板ボードと1枚以上の拡張ボー
ドが、同一筐体内に実装され、かつ実装される拡張ボー
ドの枚数が固定ではなく自由に設定可能である機器にお
いて、基本ボードから実装されている全ての拡張ボード
を通って、基本ボードに戻ってくる1ビット以上の伝送
パスを設け、拡張ボードは上記の伝送パスに対して、受
信した値をある値だけインクリメントして送信する機能
を有し、かつ、そのインクリメントする値は拡張ボード
が挿入されるスロットの位置に応じて、それぞれ異なっ
たインクリメント値を持つようにし、かつ、それらのイ
ンクリメント値は、任意のボードの組のインクリメント
値の和が互いに全て異なるように定め、基本ボードで
は、上記伝送パス上の値を“0”にして送信し、一巡し
て戻ってきた伝送パス上の値を検出することにより、拡
張ボードの実装位置及び枚数を認識することを特徴とす
る拡張ボード実装の自動認識方法。 - 【請求項2】 1枚の基板ボードと1枚以上の拡張ボー
ドが、同一筐体内に実装され、かつ実装される拡張ボー
ドの枚数が固定ではなく自由に設定可能である機器にお
いて、基本ボードから実装されている全ての拡張ボード
を通って基本ボードに戻ってくる伝送パスを設け、各拡
張ボードは、上記伝送パスに対し挿入されるスロットの
位置に応じてそれぞれ異なった遅延時間を持ち、かつそ
れら任意の拡張ボードの組の遅延時間の和が互いに全て
異なるように定め、上記伝送パスに送ったデータが実装
されている全ての拡張ボードを通って戻ってくるまでの
遅延時間を基本ボードにおいて検出することにより、拡
張ボードの実装位置及び枚数を認識することを特徴とす
る拡張ボード実装の自動認識方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4163003A JPH066364A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 拡張ボード実装の自動認識方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4163003A JPH066364A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 拡張ボード実装の自動認識方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH066364A true JPH066364A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15765351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4163003A Pending JPH066364A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | 拡張ボード実装の自動認識方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH066364A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102289229A (zh) * | 2011-04-29 | 2011-12-21 | 梁嘉麟 | 在水面冰层上安全行车的方法及其执行安全导航的工具 |
JP2015201180A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-11-12 | ノキア テクノロジーズ オサケユイチア | Usbタイプcデバイスの接続 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP4163003A patent/JPH066364A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102289229A (zh) * | 2011-04-29 | 2011-12-21 | 梁嘉麟 | 在水面冰层上安全行车的方法及其执行安全导航的工具 |
JP2015201180A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-11-12 | ノキア テクノロジーズ オサケユイチア | Usbタイプcデバイスの接続 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5726991A (en) | Integral bit error rate test system for serial data communication links | |
US5485470A (en) | Communication circuit fault detector | |
US5276691A (en) | Method for the control of receiver synchronization in a mobile phone | |
US4578751A (en) | System for simultaneously programming a number of EPROMs | |
GB2314485A (en) | Testing the integrity of a radio apparatus using a loop-back test method | |
US20020029289A1 (en) | Debugging of multiple data processors | |
JPS6284646A (ja) | デイジタル加入者線伝送品質の評価試験方式 | |
JPH066364A (ja) | 拡張ボード実装の自動認識方法 | |
JP2568458B2 (ja) | データ長さ検出装置 | |
KR19980028827A (ko) | 직렬 인터페이스장치 및 인터페이스 방법 | |
JPH03267775A (ja) | 集積回路におけるループ試験方式 | |
JPH05150863A (ja) | 拡張ボード実装の自動認識法 | |
US6229866B1 (en) | Apparatus for detecting errors in asynchronous data receiver and transmitter | |
JP3256256B2 (ja) | 伝送監視装置 | |
JP2002366505A (ja) | 実装位置検出方法及び装置 | |
JP3048504B2 (ja) | 信号検出回路及びフレーム同期回路 | |
JP2806854B2 (ja) | バスの同期チェック装置 | |
JPH01162449A (ja) | リングネットワーク折り返し試験方式 | |
JP3033288B2 (ja) | 回路解析方式 | |
JPH0730652A (ja) | Cチャネル信号の制御回路試験方式 | |
JP2978782B2 (ja) | 交換装置のrnr試験方式 | |
KR940011759B1 (ko) | 원격제어 디지탈루프백 시험 장치 | |
JPH03268524A (ja) | 試験方式 | |
JPS62268244A (ja) | 通話路導通試験装置 | |
JPH0575706A (ja) | 加入者線搬送装置 |