JPH066303B2 - プレス成形による多重色化されたfrp成形品の製造方法 - Google Patents

プレス成形による多重色化されたfrp成形品の製造方法

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JPH066303B2
JPH066303B2 JP5173289A JP5173289A JPH066303B2 JP H066303 B2 JPH066303 B2 JP H066303B2 JP 5173289 A JP5173289 A JP 5173289A JP 5173289 A JP5173289 A JP 5173289A JP H066303 B2 JPH066303 B2 JP H066303B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は浴室の防水パン、浴槽、洗い場付浴槽(ハーフ
ユニット)、シャワーユニット等を、FRP(強化プラ
スチック)によるプレス成形法によって製造するに際
し、当該製品の所要表面に多重色化された、他の箇所と
は異色の部分を形成し、両箇所の境界線も美麗なFRP
成形品を得るための製造方法に関する。
《従来の技術》 従来、浴室ユニット等大型のFRP製品を得るには、既
知の如くハンドレーアップ法、スプレーアップ法、レジ
ンインジェクション成形法等を用いて来たが、最近この
ようなFRP製品を、プレス成形法によって量産化しよ
うとすることが一部で実施されつつある。
このプレス成形品の場合には、高温で高圧力を与えて成
形することから、当該成形品の品質、物性等が一定化し
て総体的に高品質のものが得られる。
ところが、上記プレス成形品としては、高品質でありな
がら、これまで殆ど単一色のものしか生産されておら
ず、従って製品として外観上の質感に深みがなく、この
ため他の汎用プラスチック製品と同じく安物視され、こ
の結果低コスト品として取り扱われているのが通例であ
り、このような問題を解決するため、プレス成形品とし
て、多重色化又は模様柄付化された深みをもつ高級品の
登場が、強く望まれている。
もちろん、既にプレス成形法による場合でも、椅子など
では、2色に色分けした製品も出現しているが、これで
は単に部分的に色変えされているというだけで、模様柄
としての深みがなく半透明性もなく、多重色化されてい
るわけでもないので、この種のものでは、高級なインテ
リヤ性の高い浴室ユニット等の商品として、満足を与え
ることができず、従って上記椅子のプレス成形技術を、
上記の如きユニット製品の製造に採用することはでき
ず、結局これまでのところ、多重色化された浴室ユニッ
トを得ようとするときは、ハンドレーアップ法、スプレ
ーアップ法を採択している。
そこで、プレス成形品として、多重色化を実現しようと
する研究もすすめられており、既に、ポリエステル樹脂
に自然石粉または砕石を配合し、これを金型にスプレー
して硬化させた後、当該金型にSMC(シートモールデ
ィングコンパウンド)またはBMC(バルクモールディ
ングコンパウンド)なる成形材料を装填し、加熱、加圧
によりプレス成形する方法もテスト的に行われている。
しかし、上記の手段によるときは、小砕石に加えられる
高圧力によって金型が変形してしまったり、さらには陥
没してしまい、長期にわたる金型の使用ができず、結局
工業的な生産ができない。
そこで、上記の自然石粉または砕石をSMCやBMC中
に配合してしまい、これを用いて成形する手段も考えら
れているが、この場合にも、やはり金型に傷を付けてし
まうだけでなく、上記の如く配合してしまうため、砕石
による多重色化が、樹脂コンパウンドによってぼけてし
まい、鮮明な表出が得られず、これをはっきりと露呈さ
せようとすれば、二次的に成形品を研磨しなければなら
ないが、このためには、平板状の製品であればまだし
も、浴室ユニット等の複雑な形態では、工業的な研磨処
理が不可能に近い。
《発明が解決しようとする課題》 本発明は、上記従来の問題点に鑑み検討されたもので、
プレス成形に際し予め雄型の所要表面だけに塗布して形
成する多重色表面塗層の塗料に、自然石粉や砕石による
ことなしに、不飽和ポリエステルと、屈折率が 1.5以下
の半透明充填剤と、さらには複数の異色に着色された飽
和ポリエステルの乱カットフレークを所定寸法以下に調
整したものとを用い、これらの各配合部材の量を適切に
選定することによって、前記従来例の如く、金型を損傷
することなしに、プレス成形加工手段によって良質にし
て、多重色化を実現でき、これにより深みのある高級感
をもたせ、ファッション性に優れた製品を提供可能にす
るのが、その目的である。
《課題を解決するための手段》 本発明に係るFRP成形品の製造方法は、上記の目的を
達成するため、請求項(1)にあっては、雄型の所要表面
だけに、マスキング手段により、不飽和ポリエステル樹
脂100重量部に対して、屈折率が 1.5以下の半透明充填
剤を50重量部以上、複数の異なる色に着色された飽和ポ
リエステル樹脂フィルムの乱カットフレークにして、
5.0mmφ以下の篩を通過するもの 5重量部以下と、硬化
剤とが添加されてなる塗料を塗布することで多重色表面
塗層を形成した後、当該多重色表面塗層上から雄型の露
呈表面に、SMC、BMC等の形成材料を装填し、当該
雄型に雌型を被嵌して、両型により加熱、加圧によるプ
レス成形を行い、これによりSMC、BMC等の上記成
形材料による成形品の所望表面に前記多重色表面塗層を
一体に表出させるようにしたことを特徴とするプレス成
形による多重色化されたFRP成形品の製造方法を提供
しようとしており、請求項(2)にあっては、上記請求項
(1)における製造方法にあっては、雄型と雌型とにより
加熱、加圧によるプレス成形を行うに際し、当該両型に
より閉成されたキャビティ内を抽気するようにしたこと
を、その内容としている。
《実施例》 本発明に係る請求項(1)の製造方法につき、第1図、第
2図を参照して、これを以下詳細に説示する。
第1図によって明示のように、洗い場付浴槽であるハー
フユニットをプレス成形により得るため、浴槽成形部1
と洗い場部2 とを具有した雄型3 を用意し、当該雄型3
の上部に、図示の如くマスキング材4 を被嵌嵌置する
が、これには、後述する塗料5 が飛散することを阻止す
る保護枠部4aと、丁度浴槽成形部1 と洗い場部2 との底
面を形成することになる雄型3の各天面部3a,3bの一部
を露呈するように、塗料界面用の境界縁口4c,4dが形成
されている。
尚、ここで6 は、雄型3 の下部外周壁に嵌合した弗素ゴ
ム等によるOリングであり、後述するように雄型7 を雄
型3 に被嵌することにより得られるキャビティ8 内を真
空にするのに供される。
上記雄型3 の上位に配されているのは、前記塗料5 の供
給装置9 を示しており、当該装置9 にあって、9aがロボ
ット駆動軸、9bがこれに付設された塗装ロボットアー
ム、9cはこれに設けられた塗装ガンを示し、上記ロボッ
ト駆動軸9aは、図面にあって前後左右に運転制御されな
がら、一定量の塗料5 を下向きに噴出可能なるよう構成
されている。
本発明では、上記供給装置9 を稼動することによって、
塗装ガン9cから噴出される塗料5 を、マスキング材4 の
境界縁口4c,4dから、天面部3a,3bにスプレーした後、1
〜5分放置することで多重色表面塗層10a,10bを硬化形
成するのである。
ここで、上記塗装5 は、次に説示する如きものを用い
る。
すなわち、不飽和ポリエステル樹脂 100重量部に対し
て、屈折率が 1.5以下の半透明充填剤を50重量部以上、
複数の異なる色に着色された飽和ポリエステル樹脂フィ
ルムの乱カットフレークにして、 5.0mmφ以下の篩を通
過するもの 5重量部以下と、硬化剤とを添加してなるも
のであるが、ここで、上記不飽和ポリエステル樹脂とし
ては、ビニールエステル樹脂をベースとして架橋用モノ
マーであるビニールトルエンを利用したディックライト
EXP-695(大日本インキ化学工業製)を用いることがで
き、半透明充填剤としては、半透明水酸化アルミニウ
ム、シリカパウダーの一方または双方を、さらに上記乱
カットフレークとして、揺変性を付与するための酸化硅
素エアロジル 1.5重量部、前記硬化剤としてのパーカド
ックス29Al重量部を配合した中に、飽和ポリエステルフ
ィルム(厚さ0.1mm)を粉砕機にかけて、ランダマイド
に粉砕して、 1.5mmφの篩を通過させた黒色フレーク 2
重量部、これと同様にして得た白色フレーク 1重量部、
さらに同法により得た茶色フレーク 1重量部を混入した
多重色のものを用いるようにした。
上記の如くして調整した塗料を、口径4mmの塗装ガンに
ポンプにより送りながら、前記雄型 3の天面部3a,3b
に、1800g/m2だけ塗布し、これが硬化乾燥されてタック
フリー状態(指触乾燥)になった後、SMC又はBMC
としての成形材料11a,11bとして、ディックマット2465i
(大日本インキ株式会社製)を装填し、さらに雄型3
に雌型7 を締め付け、 135℃〜145℃で約6分間加温、
油圧プレス機により加圧(2200t)してプレス成形するこ
とで、黒御影調の黒色、茶色、白色各フレークが多重に
重積されて含まれた透明感のある成形品を得た。
そして、かかる製造方法を、多数回繰返し同じ金型の使
用により実施したが、雄型にも雌型にも傷を受けること
がなかった。
また、 100℃〜150℃の成形温度下で硬化させた場合、
上記の不飽和ポリエステル樹脂の伸びは30%以上であ
り、しかも、曲げ弾性率も30kg/cm2以下であり、従って
高温硬化しても、成形品が金型より剥離したり、端面が
浮き上ったりすることもなかった。
尚、ここで上記の如く雄型3 に予め塗料5 を塗布して多
重色表面塗層10a,10bを形成しておくと、プレス成形に
際し、当該塗層箇所における空気の抜けが悪くなり、ピ
ンホールや膨れが発生することも考慮されるので、前記
の如くOリング6 と雌型7 とを圧接してキャビティ8 内
を、図示されていない真空ポンプ等により矢印Aの如く
抽気させることが望ましく、このことで、良品率を高め
工業的な生産性の向上に役立たせることができる。
《発明の効果》 本発明は、以上のようにして実施することができるの
で、請求項(1)によるときは、プレス成形法により金型
を痛めることなしに、多重色化が可能となり、プレス成
形品としての良質性と、深みのある色彩化とが兼備され
た各種のFRP高級成形品を、工業的にして比較的安価
に提供することができ、請求項(2)によれば、ピンホー
ルや膨れのない製品の仕上りを、さらに保証することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るFRP成形品の製造方法を実施す
るのに用いられる雄型と塗料の供給装置を示した一部切
欠の正面図、第2図は、上記雄型に雌型を被嵌したプレ
ス成形状態の一部を切欠した正面図である。 3 ‥‥雄型 5 ‥‥塗料 10a,10b ‥‥多重色表面塗層 11a,11b ‥‥成形材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雄型の所要表面だけに、マスキング手段に
    より、不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して、屈
    折率が1.5以下の半透明充填剤を50重量部以上、複数の
    異なる色に着色された飽和ポリエステル樹脂フィルムの
    乱カットフレークにして、5.0mmφ以下の篩を通過する
    もの 5重量部以下と、硬化剤とが添加されてなる塗料を
    塗布することで多重色表面塗層を形成した後、当該多重
    色表面塗層上から雄型の露呈表面に、SMC、BMC等
    の形成材料を装填し、当該雄型に雌型を被嵌して、両型
    により加熱、加圧によるプレス成形を行い、これにより
    SMC、BMC等の上記成形材料による成形品の所望表
    面に前記多重色表面塗層を一体に表出させるようにした
    ことを特徴とするプレス成形による多重色化されたFR
    P成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】雄型と雌型とにより加熱、加圧によるプレ
    ス成形を行うに際し、当該両型により閉成されたキャビ
    ティ内を抽気するようにした請求項(1)記載のプレス成
    形による多重色化されたFRP成形品の製造方法。
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