JPH0663008B2 - 高炉へのコークス分割装入方法 - Google Patents

高炉へのコークス分割装入方法

Info

Publication number
JPH0663008B2
JPH0663008B2 JP2525690A JP2525690A JPH0663008B2 JP H0663008 B2 JPH0663008 B2 JP H0663008B2 JP 2525690 A JP2525690 A JP 2525690A JP 2525690 A JP2525690 A JP 2525690A JP H0663008 B2 JPH0663008 B2 JP H0663008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coke
furnace
charging
charged
blast furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2525690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03232915A (ja
Inventor
卓穂 江渡
幹治 武田
Original Assignee
川崎製鉄株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 川崎製鉄株式会社 filed Critical 川崎製鉄株式会社
Priority to JP2525690A priority Critical patent/JPH0663008B2/ja
Publication of JPH03232915A publication Critical patent/JPH03232915A/ja
Publication of JPH0663008B2 publication Critical patent/JPH0663008B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Iron (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ベル・ムーバブルアーマ方式の装入装置を用
いて堅型炉にコークスと鉱石を交互に装入する場合にコ
ークスを2分割して装入する技術に関するものである。
〈従来の技術〉 装入物の半径方向の装入位置を調整する装入物分布の制
御技術は、高炉操業および溶銑成分の安定化にとって欠
かすことができない技術である。特に出銑比1.6t/m
・d以下の減産操業時には、送風量が1800Nm/m
・d以下と少なくなり、炉内通過ガス量が低下するた
め、半径方向のガス分配を適正に保つことが困難とな
る。炉壁部への付着物の成長を防止するためには、炉壁
近傍のガス量を適正なレベルに確保する必要があり、同
時に、炉芯部の不活性化を防止するために中心ガス量を
維持する必要がある。減産時は全炉内通過ガス量が低下
するため、通常のムーバブルアーマ(以下MAと称す
る)パターンの設定だけで制御することが困難となる。
従来から、MAパターンの他に1回当たりの装入量を複
数回に分割することによって径方向の分布を制御する方
法は試みられてきた。
MAあるいはベルレス高炉を用いた装入方法としてコー
クス2分割装入方法が特公昭57-7202号公報に開示され
ている。ここでは、固体還元剤の装入において、炉内装
入面を炉中心部と外周部との面積比がほぼ7:3となる
ように2分割して、装入すべき固体還元剤の15〜75%を
外周部へ落下させるように装入した後、残りを中心部に
ほぼ均一に装入し、鉄原料の装入にあたっては炉内装入
面を炉中心部と外周部との面積比がほぼ8:2となるよ
うに2分割して装入すべき鉄原料の全量をその外周部に
落下させて、炉壁部の熱負荷に対して十分な対応ができ
るとしている。
特開昭54-136514号公報には、鉱石類とコークスとを高
炉内に所定の割合で層状装入するにあたり、1チャージ
当たりのコークス装入量を2分割し、第2回目の装入量
を(コークスの平均層厚/炉口半径)の比が0.10以下と
なるように調整することによって炉内のコークス層傾斜
角度を大きくし、炉壁部におけるコークス層厚を厚く、
鉱石類層厚を相対的に薄くなるようにしたコークス2分
割装入技術が開示されている。
また、特公昭64-9373号公報には、1チャージに装入す
るコークスを多量と少量との2分割とし、多量側を最初
に装入し、少量側を炉心部へ集中装入装置を用いて装入
し炉中心部の鉱石/コークス比を他領域より小さくする
技術が開示されている。この技術では、現有設備に新た
に炉心部への集中装入装置を配設するため、炉頂圧力シ
ール装置を別途設ける必要が生じ、また該装入装置に他
の装入原料が当って装入分布の円周バランスがくずれ荷
下りが不安定になり炉況が不安定になる。以上から本技
術は、設備の改造コストが高く、改造時間もかかり、既
設のベル・MA高炉には適用できない。
〈発明が解決しようとする課題〉 特公昭57-7202号,特開昭54-136514号公報に開示された
技術は、いずれも炉壁部の鉱石とコークスの層厚比を制
御することを主目的としている。従来の高生産量下で
は、上記技術によって中心流を確保することは容易であ
り、炉壁部のガス流れを適切に管理し、炉壁部耐火物,
炉壁への熱負荷を制御できた。
しかし、操業度が低下した減産操業下では、炉壁部を活
性化すると同時に、炉芯部も活性化する必要がある。し
かし、従来技術を適用した場合、炉芯を活性化させるた
めガス流れを中心流志向にすると炉壁部のガス流れが抑
えられ、また炉壁部のガス流れを周辺流志向にすると中
心流が抑えられる。従って中心流志向を基本としなが
ら、適切な周辺流化を達成することは、MAによる制御
の従来のコークス二分割操業では達成できない。
本発明は、現有装入設備に新たな装置を追加せずに、減
産体制下でも炉芯を活性化ができるような高炉へのコー
クス分割装入方法を提供するためになされたものであ
る。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、ベル・ムーバブルアーマ方式の装入装置を用
いて高炉にコークスと鉱石を装入する場合の1チャージ
のコークス2分割装入方法において、1チャージに装入
するコークスを全重量の5〜30重量%の少量側コークス
と残部の多量側コークスとに2分割し、多量側コークス
を最初に装入し、多量側コークスの落下位置を無次元半
径rで表示し、少量側コークスの落下位置を無次元半
径rとしたとき、両者の差(r−r)が0.10〜0.
27となるようにムーバブルアーマを調整して、rの落
下位置に少量側コークスを装入することを特徴とする高
炉へのコークス分割装入方法である。
〈作用〉 装入された鉱石層3の上に固体還元剤のコークスを2分
割して、最初に多量側コークス4(C)を装入する。
次にコークス全重量の5〜30重量%(以下%と略す)の
少量側コークス5(CII)を装入する(第1図参照)。
ここで、少量側コークスCIIの配合率の鉱石層厚Loと
コークス層厚Lcとの比Lo/Lcへの影響を調査した
結果を第2図に示した。
IIの配合率5%未満では、中心部に流れ込むコークス
量が少なくなり、鉱石より粒径が大きく通気性のよいコ
ークスが少ないため、ガス流れが中心部で抑えられ炉壁
部に流れ易くなる。
またCIIが30%を越えると中心部への流れ込む量が多す
ぎてガス流れが中心流志向だけとなり、炉壁部へのガス
流れが抑えられてしまう。しかしCIIの配合率が5〜30
%であると、中心流志向でありながら、適切に独立に炉
壁部へのガス流れも確保できる。
次に、Cの落下位置をr、CIIの落下位置をr
する。
(r−r)<0.10では、CIIの落下位置がCの落
下位置に近いため、CIIが中心部まで流れ込まずに中間
部に推積しガス流れが中間流になり、中心部のみを独立
に制御できない。また(r−r)>0.27では、CII
の中心部への流れ込みが多くなり、極端な中心部のLo
/Lcの低下によって、炉壁側のLo/Lcが上昇して
炉壁側への通気性が悪化して熱負荷が増大する。
中心部における(r−r)とLo/Lcとの関係を
第3図に示したが、0.10<(r−r)<0.27の範囲
で適切なLo/Lcであることが明らかである。
以上から明らかなように0.10<(r−r)<0.27の
範囲でr,rを設定すれば、ガス流れを中心部と炉
壁部とで独立に制御できる。
〈実施例〉 コークスを重量比で(C<I>:C<II>=90:10またはC
<I>:C<II>=80:20)で2分割し、ムーバブルアーマ
を用いて最初に多量側コークスの落下位置を無次元半径
で0.90、次に少量側コークスを無次元半径で(0.63,0.6
4,0.65)の様に3通り選択して装入させた場合と、同様
に多量側コークスを0.87で、少量側コークスを(0.62,0.
63,0.64)の3通り選択して装入させる。
以上の挿入方法を組合わせ6ケ月間操業を行った結果を
第4図〜第10図に示した。
出銑比が1.8t/d・mから1.2t/d・mと低操業
で減産時は本発明に係る装入方法を適用したが、炉底温
度は減産移行時一時低下したが、次第に上昇し約200℃
と通常操業時とほぼ変わらない状態となり、固定ゾンデ
中心温度,壁温度も一時低下するが次第に上昇し、通常
操業時と殆んど変わらない状態となった。溶銑中Si濃度
及びそのばらつきσsiも低位安定の傾向となり、従来の
低操業時に比較すると極めて安定している(第8図、第
9図参照)。
ガス流れの半径方向の流れは、固定ゾンデ温度の半径方
向分布と相関があるので、第10図に固定ゾンデ温度の半
径方向分布を示した。第10図から明らかなように本発明
方法によると従来方法に比べてガス流れを中心流志向を
ベースにして、しかも独立に炉壁へも適切なガス流を確
保できた。
以上のとおり本発明方法によると、減産体制下でも、高
炉操業を安定化させ、かつ、炉芯活性化ができ、ステー
ブ破損防止,炉寿命の延長,炉熱安定化を達成すること
ができた。
〈発明の効果〉 本発明方法に係るコークス分割装入方法によると、現設
備に新たな装入装置を増設せずに、従来のベル・ムーバ
ブルアーマの操作では達成できなかった炉中心部へのコ
ークス重点装入を達成でき、減産体制下で炉芯の活性化
ができた。
従ってステーブ破損防止,炉寿命の延長,炉熱安定化に
よる原料コストの低減・溶銑品質の安定によって製銑コ
ストダウンを図ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装入方法を示す模式図、第2図は鉱石,
コークス層厚比に及ぼすCII配合率の影響を示す特性
図、第3図はC,CIIの装入位置の差(r−r
と中心部Lo/Lcとの関係を示す特性図、第4図は減
産体制前後の出銑比を示す特性図、第5図は減産体制前
後の炉底温度を示す特性図、第6図は減産体制前後の固
定ゾンデ中心温度を示す特性図、第7図は減産体制前後
の固定ゾンデ壁温度を示す特性図、第8図は減産体制前
後の溶銑中のSi濃度を示す特性図、第9図は減産体制前
後の溶銑中のSi濃度のばらつきを示す特性図、第10図は
減産体制前後の溶銑中の炉半径方向の固定ゾンデ温度を
示す特性図である。 1…大ベル、 2…ムーバブルアーマ(MA)、 3…鉱石層、 4…多量側コークス(C)、 5…少量側コークス(CII)、 Lc…鉱石層厚、 Lo…コークス層厚。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベル・ムーバブルアーマ方式の装入装置を
    用いて高炉にコークスと鉱石を装入する場合の1チャー
    ジのコークス2分割装入方法において、 1チャージに装入するコークスを全重量の5〜30重量%
    の少量側コークスと残部の多量側コークスとに2分割
    し、多量側コークスを最初に装入し、多量側コークスの
    落下位置を無次元半径rで表示し、少量側コークスの
    落下位置を無次元半径rとしたとき、両者の差(r
    −r)が0.10〜0.27となるようにムーバブルアーマを
    調整して、rの落下位置に少量側コークスを装入する
    ことを特徴とする高炉へのコークス分割装入方法。
JP2525690A 1990-02-06 1990-02-06 高炉へのコークス分割装入方法 Expired - Fee Related JPH0663008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2525690A JPH0663008B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 高炉へのコークス分割装入方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2525690A JPH0663008B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 高炉へのコークス分割装入方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03232915A JPH03232915A (ja) 1991-10-16
JPH0663008B2 true JPH0663008B2 (ja) 1994-08-17

Family

ID=12160936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2525690A Expired - Fee Related JPH0663008B2 (ja) 1990-02-06 1990-02-06 高炉へのコークス分割装入方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0663008B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6041072B1 (ja) * 2015-02-03 2016-12-07 Jfeスチール株式会社 高炉への原料装入方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03232915A (ja) 1991-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63153385A (ja) 竪型炉の操業方法とそのシステム
JPH0663008B2 (ja) 高炉へのコークス分割装入方法
JP2904599B2 (ja) 高炉の原料装入方法
JP3603776B2 (ja) 高炉の操業方法
JP3787240B2 (ja) 高炉中心部への装入物装入方法
JPH08239705A (ja) 高炉付着物生成の抑制方法
JPH08120311A (ja) 高炉の原料装入方法
JP7107050B2 (ja) 高炉操業方法
JP3536509B2 (ja) 低Si銑を製造する高炉操業方法
JP2970450B2 (ja) 高炉操業方法
JP4328001B2 (ja) 高炉操業方法
JPH0718310A (ja) 高炉装入物分布制御方法
JP2006131979A (ja) ベルレス高炉へのコークス装入方法
JPS62227018A (ja) 粉状鉱石からの溶融金属製造方法
JPH0586408A (ja) 高炉へのコークス装入方法
JP2970452B2 (ja) 高炉操業方法
JP3016948B2 (ja) 高炉操業方法
JP3298400B2 (ja) 鉄鉱石の溶融還元における予備還元炉の操業方法
JPH11117007A (ja) 高炉操業方法
JPH1060507A (ja) 高炉の操業方法
JPS63134606A (ja) 高炉の操業方法
JPH046204A (ja) 高炉の原料装入方法
JPH04246111A (ja) 高炉操業方法
JP2002020810A (ja) 高炉操業方法
JPH03215621A (ja) 粉状鉄鉱石の循環流動層予備還元方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees