JP2904599B2 - 高炉の原料装入方法 - Google Patents

高炉の原料装入方法

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章 松井
正章 中山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉の原料装入方法に
関するものであり、特に羽口から石炭、重油等の補助燃
料を吹き込む際の好適な装入物分布および装入物分布調
整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年高炉操業においては、コスト削減を
目的に羽口より石炭、重油等の補助燃料を吹き込む操業
を行う高炉が増加しているが、これら補助燃料の吹き込
み量を増加させていくと炉頂より装入されるコークス量
が減少し、炉頂より装入される鉱石量とコークス量の重
量比率(以下装入O/Cと記す。)が上昇する。この
時、炉半径方向に局所的にO/Cが高い部分が発生する
と、その部分を流れるガス量が減少し、高炉内では鉱石
の還元遅れ、融着帯での鉱石の溶融遅れが発生する。こ
の状態は高炉操業において、炉下部での通気性の悪化、
炉芯部の温度低下、及び溶銑温度の変動の増加等のトラ
ブルの原因となる。
【0003】高炉における操業試験と各種調査の結果で
は、装入O/Cの上昇に伴って炉中心部のO/Cが上昇
するという知見を得ている。これに対処するための手段
として、特開平1−65209号公報に開示されている
ように、炉中心部へコークスを装入するという方法があ
るが、これは、ベル高炉においては特殊な設備を必要と
し、設備改造を必要としないベルレス高炉においても装
入時間が延びるという欠点がある。また、高炉操業にお
いては、特開平2−225607号公報に開示されてい
るように、炉半径方向の適正ガス流分布が存在し、この
適正ガス流分布を維持することが安定した操業を継続す
るための条件であることがわかっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7は、従来の装入物
分布制御方法による炉半径方向のO/C分布である。従
来法によれば、装入O/Cの上昇に伴い炉中心部のO/
Cが上昇するとの結果が得られた。また、図8は炉半径
方向に三等分した領域における単位面積当たりのガス流
量の比をとったガス流分布指数の動きを示したものであ
る。
【0005】高炉における適正ガス流分布は、特開平2
−225607号公報に開示されているように、図8中
に示された、中心ガス流が25〜35パーセント、中間
流ガス流が30±2パーセント、周辺ガス流が35〜4
5パーセントの領域であるが、従来法によれば装入O/
Cの上昇に伴い中心ガス流が減少し、装入O/Cが5を
越えた場合、中心ガス流がこの適正領域を外れることを
示している。このことは、高炉操業において、短期的に
は中心ガス流不足による通気性の悪化現象、及び周辺ガ
ス流の増加による炉壁からの放射熱の上昇現象、長期的
には中心部の鉱石の還元及び溶融遅れによる炉芯の不活
性化現象という悪影響が発生することを示唆している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来技術の
問題点を解決するためになされたものであり、ベルレス
式原料装入設備を有し、かつ補助燃料を羽口から吹き込
む高炉操業において、炉頂より装入する鉱石量とコーク
ス量の重量比率が5を越える場合、炉頂装入装置の上部
旋回シュートの傾動角度の変化により上部ホッパー内の
堆積形状を調整して高炉内へ装入するコークスの経時的
な粒径変化を調整し、高炉中心部に粗粒コークスを装入
することを特徴とする高炉の原料装入方法を要旨とす
る。
【0007】
【作用】以下図面に基づいて本発明を説明する。図5
は、本発明を実施した高炉における炉頂装入装置を示し
た図である。本装置は上部ホッパー1内の堆積形状を傾
動可能な上部旋回シュート2で調整することができ、上
部ホッパー内の堆積形状を調整することによって炉内へ
装入する原料の経時的な粒径変化を制御することが可能
である。図6は本装入装置、及び従来の装置による装入
コークスの経時的な相対粒径変化を示したものである。
従来の装置では、経時的な相対粒径変化はほぼ均一であ
ったが、本装入装置によれば、上部旋回シュートの傾動
角度が0度の時は、装入始めに細かいコークスが、装入
終わりに粗いコークスが炉内に装入され、傾動角度が4
0度の時は、反対に装入始めに粗いコークスが、装入終
わりに細かいコークスが炉内に挿入される。ベルレス装
入装置では、通常炉内への装入は炉周辺部より順次炉中
心部へ装入するようになっているため、傾動角度0度で
は、炉中心部に粗いコークスが装入されることになる。
【0008】図2は、本装入装置における装入始めと装
入終わりの相対粒径変化の量と上部旋回シュート傾動角
度との関係をとったものであるが、傾動角度と相対粒径
変化の量は一義的に定められることが判明した。本発明
は、装入O/Cが5を越えた時、従来法による中心部O
/C高と、それに起因する中心ガス流の減少を、上記コ
ークス粒径の経時的な調整を用いて解消しようとするも
のである。図1は、上記コークス粒径の経時的な粒径調
整を用いた時のガス流分布指数の動きを示したものであ
る。半径方向のO/C分布は従来法と同じ状態でも上部
旋回シュートの傾動角度を小さくし、炉中心部へ粗いコ
ークスを装入することによって、中心ガス流は増加し、
適正ガス流分布領域に入ることを示している。図3は、
装入O/Cと、適正ガス流分布の領域に入るコークスの
装入始めと装入終わりの粒径変化の量を示したものであ
るが、装入O/Cの上昇に伴って、粒径変化の量を大き
くする必要があることが判明した。
【0009】
【実施例】図4は本発明の実施例で、装入O/C上昇時
の中心ガス流分布指数と、高炉の通気性を示したもので
あるが、従来法によれば、装入O/Cの上昇に伴って中
心ガス流の減少と通気性の悪化現象が見られたが、本発
明を導入したことによって、中心ガス流が増加し、通気
性も改善し、安定的な操業が継続できたことが分かる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、補助
燃料を吹き込むことによってO/Cが5を超えた際にも
炉内中心ガス流の減少と通気性悪化を回避でき高炉の安
定的な操業を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による炉内ガス流分布の変化を表した図
である。
【図2】コークスの装入始めと終わりの相対粒径変化の
量と上部旋回シュートの傾動角度の関係を表した図であ
る。
【図3】装入O/Cとコークスの装入始めと終わりの相
対粒径変化の量との関係を表した図である。
【図4】実施例として、従来法と本発明法を比較した操
業推移図である。
【図5】本発明を実施した高炉炉頂装入装置の概念図で
ある。
【図6】炉内へ装入するコークスの経時的な相対粒径変
化を表した図である。
【図7】従来法による炉内半径方向のO/C分布を表し
た図である。
【図8】従来法による炉内ガス流分布の変化を表した図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 一成 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭59−41403(JP,A) 特開 昭62−124207(JP,A) 特開 昭63−259377(JP,A) 特開 昭59−6307(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルレス式原料装入設備を有し、かつ補助
    燃料を羽口から吹き込む高炉操業において、炉頂より装
    入する鉱石量とコークス量の重量比率が5を越える場
    合、炉頂装入装置の上部旋回シュートの傾動角度の変化
    により上部ホッパー内の堆積形状を調整して高炉内へ装
    入するコークスの経時的な粒径変化を調整し、高炉中心
    部に粗粒コークスを装入することを特徴とする高炉の原
    料装入方法。
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