JP2945820B2 - 高炉装入物分布制御方法 - Google Patents

高炉装入物分布制御方法

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JP2945820B2 JP19187493A JP19187493A JP2945820B2 JP 2945820 B2 JP2945820 B2 JP 2945820B2 JP 19187493 A JP19187493 A JP 19187493A JP 19187493 A JP19187493 A JP 19187493A JP 2945820 B2 JP2945820 B2 JP 2945820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉原料装入物分布制
御方法に関するものであり、特に羽口から石炭、重油等
の補助燃料を吹き込む場合に好適な装入物分布制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年高炉操業においては、コスト削減を
目的として、石炭などの安価な補助燃料をコークスの代
替として羽口より吹き込む操業を行う高炉が増加してい
る。コークスに代わる補助燃料吹込み量を増加する程、
コスト低減効果が増大するが、炉頂より装入されるコー
クス量の低下による鉱石とコークスの重量比(以下O/
Cと記す)が上昇し、高炉内装入物分布において、高炉
半径方向あるいは、円周方向での局所的な高O/C部が
発生し易くなる。このような局部的高O/Cの発生は、
局部的な通気性の悪化によるガス流分布の不均一化、鉱
石の昇温還元及び溶融滴下の遅れ等を誘発する。この状
態は高炉操業において、炉下部での通気及び炉熱変動等
の操業トラブルの原因となる。
【0003】このような高い装入O/C条件において、
炉内の装入物分布の適正化によるガス流分布の安定化、
高炉操業の安定化を図る技術としては、特公昭64−9
373号公報に開示されているように、炉中心部へ所定
量のコークスを集中投入するという方法がある。これ
は、高炉中心部に確実に低O/C部を作り、中心部のガ
ス流を確保することでガス流分布の安定化を図ろうとす
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特公昭64−93
73号公報においては、高炉の中心部のO/Cをその他
の領域より確実に低く維持することで、中心部でのガス
流は安定的に確保されるが、その他の領域でのO/Cが
局部的に高くなる可能性があった。殊に炉の中心部での
O/Cの上昇は、中間部での鉱石の昇温還元遅れによる
塊状帯での還元停滞層の生成、ガス流れのさらなる偏流
を引き起こすと共に、炉床部への低温溶融物の滴下によ
る炉芯部温度の低下、粘稠物の生成、通気性の悪化とな
り、著しい操業の不安定化に陥ることとなる。本発明は
こうした事情を鑑みなされたものであって、装入O/C
の高い条件であっても、炉内半径方向でのコークス層を
確保し、局部的高O/Cの発生を防止することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】高炉の炉頂より主に鉱石
とコークスを層状に装入する高炉操業において、高炉に
装入する鉱石とコークスの重量比が5.0以上となる場
合に、炉口部でのコークスの炉内装入表面への落下範囲
を炉半径方向において炉壁側より炉中心に向かって40
%以上までの領域とすると共に、炉口部での1層のコー
クス平均層厚が60cm以上となるような1層当たりの
コークス装入量とすることを特徴とする高炉装入物分布
制御方法。
【0006】本発明においては、1回のコークス装入量
が少なくなりがちな装入O/Cの高い条件において、炉
半径方向でのコークスの炉内装入表面への落下範囲を広
げてコークスの堆積を分散させると共に、最低限度の平
均層厚を確保することで、コークス堆積層厚の薄い部分
を作らず、局部的な高O/C部の発生を防止できるもの
である。
【0007】ここで、装入範囲とはベルレス装入装置等
で原料を炉内に装入する時の炉内装入表面への落下範囲
を示し、落下後の炉周辺や炉中心へのころがり等による
分散については、堆積として区別する。
【0008】以下、本発明の技術内容について、図面に
基づいて説明する。図1は装入O/C=5.0・コーク
ス装入量=22t/ch(炉口部平均コークス層厚=6
2cm)の条件において、炉半径方向でのコークス装入
範囲を変化させた場合の炉口部での装入物分布特性調査
実験結果である。鉱石に比べコークスは堆積時の安息角
が大きいため、ケース1の従来技術のように炉壁側にコ
ークスを集中装入した場合中心近傍のO/Cが非常に高
くなる。これに対しケース2,3のように、本発明のコ
ークス装入範囲である炉口部半径方向における40%以
上にコークスの装入範囲を拡張すると(正確には、ケー
ス2が炉口半径方向の40%、ケース3が同じく60
%)、コークスの炉口部での堆積形状が炉半径方向全体
に分散され、局部的な著しいO/Cの上昇は防止でき
る。ここで、鉱石はコークスより小さい安息角を有する
ので、炉内への装入堆積時に径方向への分散がコークス
に比べ起こり易く、必ずしも炉口部半径方向の40%以
上の領域への分散装入が必要ではないが、鉱石の集中的
な堆積を防止する上では、コークスと同等の範囲で径方
向に分散装入することが望ましい。
【0009】図2は上記の炉内装入物の分布特性調査実
験結果に基づき、炉半径方向におけるコークスの装入範
囲の百分率と炉半径方向でのO/C極大値との関係を、
炉口部でのコークス平均層厚別に示したものである。特
に装入コークス量が少ない場合にはコークスの装入幅が
狭いと、炉中心近傍までコークスが届かない結果とな
り、O/C無限大という状態になってしまうことは前記
の通りであり、これに対しコークス装入範囲を拡張する
と、炉半径方向でコークスが万遍なく堆積し、炉半径方
向でのO/C分布が平均化されることでO/Cの最大値
が低減できる。このコークス装入範囲は、本発明のごと
く炉半径に対する百分率で40%以上であれば、局部的
O/C増大の防止に効果があることが判った。また、コ
ークスの装入量が極めて少ない場合には、コークス装入
範囲を大きく拡張しても、次に装入される鉱石によるコ
ークス層の崩れ現象を受け、局部的にコークスの堆積が
薄くなってしまう部分ができ、局部的O/Cの著しく高
い領域の発生を防止できない。従って、高炉半径方向全
体に安定的に堆積し得る最低限のコークスの装入量を調
査した結果、コークスの平均堆積層厚が60cm以上と
なるようなコークスの装入量とすれば、局部O/Cの著
しい上昇を防止し得ることも判明した。
【0010】実際には、コークス層厚の増加は、鉱石層
厚の上昇となり、過度の鉱石層厚の上昇は結果的に鉱石
の昇温・還元性の悪化につながるため、コークス層厚の
必要以上の上昇は避けなければならない。因みに、コー
クスの平均堆積層厚が70cmの場合、装入O/C=
5.0においては、鉱石とコークスの嵩比重の比が約
3.7であるので鉱石層厚が約95cmとなる。従っ
て、鉱石の層厚を100cm未満で制御する意味で、コ
ークスの装入量を炉口部でのコークス平均層厚が60c
mから70cmの範囲となるような量とすることが好ま
しい。
【0011】
【実施例】図3に本発明の分布制御による高炉操業の実
施例を示す。装入O/Cの4.4から5.2への上昇に
あたり、当初は1回当たりのコークス装入量の22.7
t/chから19.2t/chへの低下を行ったが、炉
頂ゾンデ中心温度の低下及び送風圧力σの上昇といった
中心ガス流の減少及び通気の変動を生じた。これに対
し、コークス装入幅を炉半径に対する百分率で42%ま
で拡張すると同時に、コークス装入量を炉口部平均層厚
62cm相当となるようなコークスの装入量である2
1.9t/chまで上昇したところ、中心ガス流の増加
及び安定が得られ、高炉の通気状態が改善された。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、5.0を
越える高O/C条件においても、炉半径方向の全体にコ
ークス層が確保され、局部的な高O/C部の発生の防止
により、局部的な通気性の悪化によるガス流分布の不均
一化、鉱石の昇温還元及び溶融滴下の遅れ等を起こすこ
となく安定した高炉操業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炉半径方向でのコークス装入範囲を変化させた
場合の炉内装入物の分布特性調査実験結果における高炉
炉口部での炉半径方向装入物堆積形状及びO/C分布図
【図2】本発明に関するコークス装入範囲と炉半径方向
でのO/C極大値との関係を示す図
【図3】本発明の分布制御による高炉操業の実施例を示
す図
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高炉の炉頂より主に鉱石とコークスを層状
    に装入する高炉操業において、高炉に装入する鉱石とコ
    ークスの重量比が5.0以上となる場合に、炉口部での
    コークスの炉内装入表面への落下範囲を炉半径方向にお
    いて炉壁側より炉中心に向かって40%以上までの領域
    とすると共に、炉口部での1層のコークス平均層厚が6
    0cm以上となるような1層当たりのコークス装入量と
    することを特徴とする高炉装入物分布制御方法。
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