JPH0662782B2 - シリコ−ンゴムコンパウンドの製造方法 - Google Patents

シリコ−ンゴムコンパウンドの製造方法

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JPH0662782B2
JPH0662782B2 JP62213127A JP21312787A JPH0662782B2 JP H0662782 B2 JPH0662782 B2 JP H0662782B2 JP 62213127 A JP62213127 A JP 62213127A JP 21312787 A JP21312787 A JP 21312787A JP H0662782 B2 JPH0662782 B2 JP H0662782B2
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潔 家田
正進 西峯
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シリコーンゴムコンパウンドの連続製造方法
に関するものである。
〔従来の技術〕
シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、耐油性、耐熱水
性、耐薬品性、電気特性等においてすぐれており、生体
に対して無害でもあることから自動車のエンジンまわり
ゴム材、パッキン、ガスケット、防振ゴム、医療用チュ
ーブ等に用いられている。
従来シリコーンゴムコンパウンドを製造方法する方法に
おいては、原料混練後に長時間熱処理を行なうことが必
要とされていた。すなわちオルガノポリシロキサンの高
重合体に充填剤を配合したものに可塑剤を添加、混練し
て均一に分散させた後に加熱混練または加熱放置を長時
間行なうことによって未加硫シリコーンゴムの可塑化戻
り等物性の経時変化を防止し、加硫後のシリコーンゴム
の物性を安定化させなければならなかった。
しかしながら熱処理工程は、シリコーンゴムコンパウン
ドを連続的に製造しようとする場合には、製造工程時
間、またこの工程のために製造装置が大型化してしまう
という欠点があった。
そこで生産性の向上をはかるべく、1軸または2軸の連
続混練押出機を利用することによって原料の配合時間を
短縮する試みも行われている。しかしながら熱処理工程
については、やはり30分ないし数時間の滞留時間を必
要とし、それ故装置を多段化したり、大型化したりしな
ければならないという欠点が解決されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、前記熱処理工程を省略しようとするものであ
り、これによって従来よりも短時間で、高品質のシリコ
ーンゴムコンパウンドを連続製造しようとするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、オルガノポリシ
ロキサンと無機質充填剤とを原料とし、この原料を連続
押出混練機により混練してシリコーンゴムコンパウンド
を製造するにおいて、無機質充填剤として加圧下で無機
けい素化合物により表面処理を施されたものを使用する
ことにより前記問題点を解決しえたものである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。一般に無機質充填
剤の表面処理方法としては、還流方式、懸濁方式、常圧
流動層方式等が種々知られているが、本発明者らは、シ
リコーンゴムコンパウンドの連続的製造方法において
は、加圧下の条件で表面が有機けい素化合物で処理され
た無機質充填剤を用いることが極めて有効であることを
見出した。
無機質充填剤としては、少なくとも50m2/gの比表面
積を有するシリカ系充填剤等であり、湿式シリカでも乾
式シリカでもよい。また、これを表面処理する処理剤と
しての有機ケイ素化合物としてはアルコキシシラン、ハ
ロゲノシラン、シラザン、直鎖状または環状のオルガノ
シロキサンが用いられる。また、表面処理をするにあた
っては、触媒としてアンモニア、炭酸アンモニウム等の
塩基性物質や酢酸、塩酸等の酸性物質を使用してもよ
く、また処理度の調整のため水を少量添加してもよい。
本発明は加圧下で無機質充填剤の表面を処理するが、こ
の圧力は0.2kg/cm2Gより高ければよく、好ましくは
0.4kg/cm2G〜8kg/cm2Gである。
また、この時の温度としては150℃〜350℃であれ
ばよく、好ましくは180℃〜250℃である。
本発明において原料であるオルガノポリシロキサンは、
直鎖状のものが好ましく相対粘度(トルエンにオルガノ
ポリシロキサン1gを溶解してなる100mlの溶液の動
粘度と純トルエンの動粘度との比)が1.8以上の高重
合体であればよく、好ましくはこの相対粘度が2.2〜
3.0のものが用いられる。またこのオルガノポリシロ
キサンの側鎖の有機基は、同種または異種の置換、非置
換の基であり、たとえばメチル基、エチル基、プロピル
基、ビニル基、フェニル基等の一価炭化水素基が例示さ
れる。さらに末端についても側鎖と同様、置換または非
置換の一価炭化水素基、あるいは水酸基等が例示され、
両端の基が同一であっても異なっていてもよい。さら
に、原料に可塑剤としてアルコキシシラン、低分子ヒド
ロキシオルガノポリシロキサン等を添加してもよい。
本発明で使用される連続押出混練機としては、1軸また
は2軸式の押出混練機がよく、効率を考えると2軸式が
好ましい。
本発明においては、前記オルガノポリシロキサンと表面
処理した補強性の無機質充填剤とが上記連続押出混練機
に連続的に投入されるが、非補強性充填剤や通常この種
のシリコーンゴムコンパウンドに添加される添加剤を投
入してもよい。また連続押出混練機本体は−10℃〜2
50℃に調温されることが好ましく、これにより混練吐
出物の温度が80℃〜250℃に保つことができる。
〔発明の効果〕
本発明方法によって、シリコーンゴムコンパウンドの連
続的製造法における熱処理工程の省略がはじめて可能と
なり、従来に比し生産性を大幅に向上させることが可能
となった。
また、本発明方法によれば装置の1段化と小型化が可能
であるので、装置を安定に運転することが容易であり、
上記生産性の向上による生産コストの低減化のみならず
高品質のシリコーンゴムコンパウンドを安定して製造す
ることができる。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 窒素ガス通気下で比表面積235m2/gの湿式シリカを
1時間乾燥した後、この湿式シリカ100重量部に対し
てジメチルジメトキシシラン10重量部を添加してこれ
らをオートクレーブ反応器に仕込んで密封し、220℃
で1時間反応させた。この反応器の内圧が3kg/cm2
まで上昇したところで圧力を解放し、窒素ガスを1時間
通気し未反応分のジメチルジメトキシシラン、副生する
メタノールおよび低分子シロキサンを除去して表面処理
シリカを得た。
ついで三条ネジ形状(径2インチ)の2軸混練押出機の
第一投入口にビニル基によって一部置換(メチル基に対
してビニル基が0.12モル%)された相対粘度2.5
のジメチルポリシロキサンを供給速度57kg/hにて投
入し、第二投入口に上記表面処理シリカを23kg/hに
て投入した。混練機ジャケット前半部を200℃、後半
部を20℃に保ったところ吐出ゴムの温度は210℃と
なった。また、混練機での滞留時間は、1.1分であっ
た。こうして連続的に製造されたシリコーンゴムコンパ
ウンドについてその未加硫状態における初期可塑度をウ
ィリアム可塑度計により測定したところ250ポイント
を示した。これを促進経時させるため70℃の恒温槽に
10日間放置(常温下における3ケ月間の放置に相当す
る)したところ、この経時後の可塑度は、330ポイン
トを示し、可塑度の変化は小さかった。またロール作業
性についても良好であった。さらにこのシリコーンゴム
コンパウンド100部に対し、2,5−ジメチル−2,
5ビス(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン0.5部を添
加し、これを170℃、100kg/cm2Gにて10分間プ
レス加硫したところ、そのJIS硬度は49ポイントで
あった。これをさらに、200℃の加熱炉中で4時間、
後加硫したところそのJIS硬度は50ポイントであっ
た。この49から50ポイントの硬度差1ポイントは小
さいものであって、本発明のゴムパウンドの物性が、加
硫条件によらず安定していることを示している。
比較例 実施例で用いたものと同じ湿式シリカを表面処理をせず
に使用した。
すなわち、上記湿式シリカを23kg/hで、また実施例
と同じジメチルポリシロキサンを57kg/hで2軸混練
機に投入した。この他、可塑剤として湿式シリカの10
%量のジメチルジメトキシシランも同時に供給した。し
かし、これらの供給量では混練機への湿式シリカのくい
こみが悪く、安定した運転を行うことができなかった。
これは、原料の配合工程に時間がかかることを示してい
る。
そこで、湿式シリカおよびジメチルポリシロキサンの供
給量をそれぞれ14.4kg/h、35.6kg/hに下げ
運転したところ、混練機による連続製造ができたもの
の、混練機への湿式シリカのくいこみについてはやはり
不安定であった。
未加硫ゴムの初期可塑度は230ポイント、70℃、1
0日間経時後の可塑度は510ポイントであり、経時変
化が大きかった。また、この経時未加硫ゴムはロールに
巻きつきにくい等、加工性に劣っていた。さらに加硫物
性について実施例と同じ条件で調べたところ、170
℃、100kg/cm2G、10分間のプレス加硫でのJI
S硬度は48ポイント、200℃、4時間の後加硫での
JIS硬度56ポイントであった。これは、加硫条件に
よって物性が大きく変化することを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 秀明 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社シリコーン電子材料技術研 究所内 審査官 野村 康秀 (56)参考文献 特開 昭61−272235(JP,A) 日刊工業新聞社「シリコーンゴム加工技 術」(昭和54年12月26日)第36〜40頁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オルガノポリシロキサンと無機質充填剤と
    を連続押出混練機を用いて混練することによりシリコー
    ンゴムコンパウンドを製造するに際し、前記無機質充填
    剤が、圧力0.2kg/cm2G以上、温度150℃〜
    350℃で有機けい素化合物により表面処理を施された
    ものであることを特徴とするシリコーンゴムコンパウン
    ドの製造方法。
JP62213127A 1987-08-28 1987-08-28 シリコ−ンゴムコンパウンドの製造方法 Expired - Fee Related JPH0662782B2 (ja)

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Title
日刊工業新聞社「シリコーンゴム加工技術」(昭和54年12月26日)第36〜40頁

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