JP2710693B2 - エラストマーに架橋可能なオルガノポリシロキサン組成物及びその製法 - Google Patents

エラストマーに架橋可能なオルガノポリシロキサン組成物及びその製法

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JP2710693B2 JP6513780A JP51378094A JP2710693B2 JP 2710693 B2 JP2710693 B2 JP 2710693B2 JP 6513780 A JP6513780 A JP 6513780A JP 51378094 A JP51378094 A JP 51378094A JP 2710693 B2 JP2710693 B2 JP 2710693B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ラジカル生成によりエラストマーに架橋可
能なオルガノポリシロキサン組成物及びその製法に関す
る。
有機過酸化物の添加により架橋される、高粘性のジオ
ルガノポリシロキサン及び充填剤を基礎とする、ラジカ
ル生成によりエラストマーに架橋可能な組成物は公知で
ある。有利な機械的特性、例えば良好な引裂伸張性及び
継続引裂強度の達成のために、様々のビニル含量及び様
々のシロキサン単位を有する、2〜3種類の高粘性ジオ
ルガノポリシロキサンの混合物が使用される。これにつ
いては、例えば、米国特許(US−A)第3652475号明細
書及び米国特許(US−A)第3660345号明細書が参照さ
れる。
しかし、異なった種類の高粘性ジオルガノポリシロキ
サンの使用は、特に連続的操作時に、ポリマーの論理計
算の際及び組成物の製造の際に欠点を有し、それという
のも、異なるポリマーのための数個の供給ポンプを必要
とするからである。
米国特許(US−A)第2803619号明細書に、ビニル不
含のジオルガノポリシロキサン及びビニル含有の、少な
くとも12個の珪素原子を有する直鎖状のオルガノポリシ
ロキサンを含有し、かつ低い圧縮永久歪を有するエラス
トマーを生成させる、ラジカル生成により、エラストマ
ーに架橋可能な組成物が記載されている。
減少された数の高粘性ジオルガノポリシロキサンを含
有し、それでもって、前記の欠点が回避され、かつそれ
でもって、有利な機械特性、例えば良好な引裂伸張性及
び継続引裂強度を有するエラストマーを生じる、ラジラ
ル生成によりエラストマーに架橋可能なオルガノポリシ
ロキサン組成物を製造するという課題があった。この課
題は、本発明により解決される。
本発明の目的は、 (1)ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び
1分間当り60回転で、少なくとも3000Nmの一定値を有す
る高粘性ジオルガノポリシロキサン、 (2)25℃で、20〜1・106mPa・sの平均粘度を有す
る、式: R1R2SiO1/2及びR3SiO1/2 の群から選択された少なくとも1個のシロキサン単位
(M−単位)、式: R1RSiO、R2SiO及びHRSiOの群から選択された少なくと
も1個のシロキサン単位(D−単位)及び式: RSiO3/2、R1SiO3/2及びSiO2の群から選択された少な
くとも1個のシロキサン単位(T−もしくはQ−単位)
[ここで、Rは、1基当り、1〜18個の炭素原子を有す
る一価の、非置換の又はシアノ基もしくはハロゲンによ
り置換された炭化水素基を表わし、かつR1はビニル基を
表わすが、この際、オルガノポリシロキサンは、少なく
とも1.0重量%のSi−結合ビニル基を含有するという条
件を伴なう]からなる低粘性の、ビニル基含有オルガノ
ポリシロキサン及び (3)充填剤 を含有する、ラジカル生成によりエラストマーに架橋可
能なオルガノポリシロキサン組成物である。
更に、本発明の目的は、 (1)高粘性ジオルガノポリシロキサンと、 (2)低粘性の、ビニル含有オルガノポリシロキサン及
び (3)充填剤 並びに場合により他の物質 との混合により、ラジカル生成によりエラストマーに架
橋可能なオルガノポリシロキサン組成物の製法である。
本発明による組成物では、(1)高粘性ジオルガノポリ
シロキサンとして、一般式(I): [式中、Rは1基当り1〜18個の炭素原子を有する一価
の、場合により置換された炭化水素基を表わし、 R1は、ビニル基を表わし、 zは、0又は1であり、 xは、整数であり、かつ yは、0又は整数であり、 この際、x+yの合計は、ブラベンダープラストグラフ
において、23℃及び1分間当り60回転で、少なくとも30
00Nmの一定値となるような値を有する整数である]のも
のを使用する。
式(I)に記載されていないが、ジオルガノポリシロ
キサン単位の1モル%までが、他の、しかし殆んど多か
れ少なかれ回避し難い不純物としてだけで存在するシロ
キサン単位、例えばR3SiO1/2−、RSiO3/2−及びSiO4/2
−単位によって代えられていてよい[式中Rは前記のも
のである]。
基Rの例は、アルキル基、例えばメチル−、エチル
−、n−プロピル、イソ−プロピル−、n−ブチル−、
イソ−ブチル−、t−ブチル−、n−ペンチル−、イソ
−ペンチル−、ネオ−ペンチル、及び t−ペンチル基;ヘキシル基、例えばn−ヘキシル
基;ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基;オクチル基、
例えばn−オクチル基及びイソ−オクチル基、例えば2,
2,4−トリメチルペンチル基;ノニル基、例えばn−ノ
ニル基;デシル基、例えばn−デシル基;ドデシル基、
例えばn−ドデシル基;オクタデシル基、例えばn−オ
クタデシル基;アルケニル基、例えばビニル−及びアリ
ル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル−、シ
クロヘキシル−、シクロヘプチル基及びメチルシクロヘ
キシル基;アリール基、例えばフェニル−、ナフチル−
及びアントリル−及びフエナントリル基;アルカリール
基、例えばO−、m−、p−トリル基、キシリル基及び
エチルフェニル基;及びアルアルキル基、例えばベンジ
ル基、α−及びβ−フェニルエチル基である。
置換された基Rの例は、シアンアルキル基、例えばβ
−シアンエチル基、及びハロゲン化炭化水素基、例えば
ハロゲンアルキル基、例えば3,3,3−トリフルオル−n
−プロピル基、2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオロイ
ソプロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基、及びハ
ロゲンアリール基、例えばo−、m−及びp−クロルフ
ェニル基である。
比較的容易な入手性のためだけでも、基Rとして、メ
チル基が有利である。
本発明による組成物で使用される高粘性ジオルガノポ
リシロキサン(1)は、殊に、ブラベンダープラストグ
ラフにおいて、23℃及び1分間当り60回転で、3000〜10
000Nm、有利に4500〜7500Nmの一定値を有する。
高粘性ジオルガノポリシロキサン(1)は、Si−結合
ビニル基を含有していなくてよく、すなわち、式(I)
中で、z及びyは、0値を有する。その例は、ジメチル
シロキサン−及びトリメチルシロキサン単位からなるジ
オルガノポリシロキサンである。
高粘性ジオルガノポリシロキサン(1)は、Si−結合
ビニル基を含有していてよい。その際ビニル基は、連鎖
末端に及び/又は連鎖中に存在してよい。その例は、ジ
メチルシロキサン−及びビニルジメチルシロキサン単位
を有するジオルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサ
ン−、ビニルメチルシロキサン−及びビニルジメチルシ
ロキサン単位を有するジオルガノポリシロキサン及びジ
メチルシロキサン−、ビニルメチルシロキサン−、及び
トリメチルシロキサン単位を有するジオルガノポリシロ
キサンである。
ビニル基含有ジオルガノポリシロキサン(1)中に
は、ビニル基は、殊に、500〜2000個のSi−原子に、1
個ずつのビニル基が分配されるような量で含有されてい
る。
本発明による組成物では、有利に、1種類の高粘性ジ
オルガノポリシロキサン(1)が使用され、このこと
は、使用される高粘性ジオルガノポリシロキサン(1)
の数が、3種のジオルガノポリシロキサンから、1種の
ジオルガノポリシロキサンに減少されるという利点を有
する。しかし、このことは、高粘性ジオルガノポリシロ
キサン(1)が、製造条件的に、混合物であるというこ
とを排除するものではない。例えば、米国特許(US−
A)第4725643号明細書に依る方法に従って高粘性ジオ
ルガノポリシロキサンを製造する場合に、ジオルガノポ
リシロキサンの末端閉鎖(Endstopperung)の際に、ヘ
キサメチルジシラザン及び1,3−ジビニル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシラザンを使用する場合に、トリメチルシ
ロキシ末端基及び/又はビニルジメチルシロキシ末端基
を有するジオルガノポリシロキサンの混合物が得られ
る。
本発明による組成物で使用される低粘性の、ビニル含
有オルガノポリシロキサン(2)の例は、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びRSiO3/2−単位、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びSiO2−単位、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−及びRSiO3/2−単位、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−及びSiO2−単位、 R3SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びRSiO3/2−単位、 R3SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びSiO2−単位、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−,HRSiO−及びRSiO3/2
単位、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−,HRSiO−及びSiO2−単
位及び R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びR1SiO3/2−単位、 からのものであり、この際、R及びR1は前記のものであ
る。
本発明による組成物では、低粘性の、ビニル含有オル
ガノポリシロキサン(2)として、有利に、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びRSiO3/2−単位、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びSiO2−単位、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−及びRSiO3/2又は R1R2SiO1/2−,R2SiO−及びSiO2−単位 からのもの、特に有利に、 R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びRSiO3/2−単位又は R1R2SiO1/2−,R2SiO−,R1RSiO−及びSiO2−単位 からのものが使用され、この際、R及びR1は前記のもの
である。
専門文献でも慣用であるように、式R1R2SiO1/2又はR3
SiO1/2のシロキサン単位は、M−単位として、式R2Si
O、R1RSiO又はHRSiOシロキサン単位は、D−単位とし
て、式RSiO3/2又はR1SiO3/2のシロキサン単位は、T−
単位として、及び式SiO2のシロキサン単位は、Q−単位
として表わされる。
本発明による、M−、D−及びT−単位、有利にR1R2
SiO1/2、R2SiO、R1RSiO及びRSiO3/2からなる、低粘性の
ビニル含有オルガノポリシロキサン(2)において、T
−単位対M−単位の比は、殊に、1:5〜1:100、有利に1:
6〜1:24であり、かつT−単位対D−単位の比は、1:100
〜1:300、有利に1:200〜1:250である。D−単位がR2SiO
−及びR1R2SiO−単位からなる場合には、R2SiO−単位対
R1RSiO−単位の比は、1:0.025〜1:0.1である。
本発明による、M−、D−及びQ−単位、有利にR1R2
SiO1/2、R2SiO、R1RSiO及びSiO2からなる、低粘性のビ
ニル含有オルガノポリシロキサン(2)においては、Q
−単位対M−単位の比は、殊に、1:5〜1:100、有利に1:
6〜1:24であり、かつQ−単位対D−単位の比は、1:100
〜1:300、有利に1:200〜1:250である。D−単位がR2SiO
−及びR1RSiO−単位からなる場合には、R2SiO−単位対R
1RSiO−単位の比は、1:0.025〜1:0.1である。
本発明による低粘性のビニル含有オルガノポリシロキ
サン(2)は、殊に、Si−結合ビニル基1.0〜10.3重量
%、有利に1.0〜8.5重量%を含有する。
本発明による低粘性のビニル含有オルガノポリシロキ
サン(2)は、有利に、25℃で、平均粘度30〜1000mPa
・sを有する。
本発明による組成物では、低粘性のビニル含有オルガ
ノポリシロキサン(2)を、高粘性のジオルガノポリシ
ロキサン(1)の総重量に対して、殊に、0.3〜12重量
%、有利に0.3〜5.0重量%の量で使用する。
1種類のオルガノポリシロキサン(2)を使用しても
よく、また、少なくとも2つの異なる種類のオルガノポ
リシロキサン(2)からなる混合物を使用してもよい。
低粘性のビニル含有オルガノポリシロキサン(2)の
製造は、珪素化学の公知方法に従って、例えば、ビニル
含有オルガノ(ポリ)シロキサンと、ビニル不含のオリ
ガノ(ポリ)シロキサンとの平衡化によって(この際、
ビニル含有オルガノ(ポリ)シロキサン中にも、ビニル
不含のオルガノ(ポリ)シロキサン中にも、T−及び/
又はQ−単位が存在していてよい)、酸性又は塩基性触
媒、例えば、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキ
シド、水酸化カリウム、硫酸、トリフルオルメタンスル
ホン酸、窒化塩化燐、又は酸性粘土、例えば市場で得ら
れる“Tonsil"の存在で行なわれ、又は、加水分解可能
な基又はヒドロキシ基を有するオルガノ(ポリ)シロキ
サン及び/又はシラン(場合により、補助塩基(Hilfsb
asen)の存在で)の共加水分解又は共縮合によって行な
われ、この際、使用されるシランも、オルガノポリシロ
キサンも、最終生成物中に存在するT−又はQ−単位の
ための塩基であってよい。
本発明による組成物では、低粘性の、ビニル含有オル
ガノポリシロキサン(2)として、Si−結合ビニル基を
有するシロキサン単位のほかに、Si−結合水素原子を有
するシロキサン単位も有するものを使用することがで
き、この際、加硫物の改善された耐熱性又は他の支持体
上への加硫物の改善された接着性に関する利点が生じ
る。
オルガノポリシロキサン(2)は、低粘性の液体であ
り、かつ少量で使用されるので、これは容易に配量さ
れ、かつ加入混合されることができ、このことは、特に
連続操作の際に、有利である。
充填剤(3)の例は、非強化(nicht verstaerkend
e)充填剤、すなわち、50m2/gまでのBET−表面積を有す
る充填剤、例えば石英、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸
ジルコニウム、ゼオライト、モンモリロン石、例えばベ
ントナイト、金属酸化物粉末、例えば酸化アルミニウ
ム、−チタン、−鉄又は−亜鉛もしくはそれらの混合酸
化物、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、窒化物、
例えば、窒化珪素及び窒化硼素、炭化物、例えば、炭化
珪素、窒化物及び/又は炭化物の混合酸化物、例えば、
オキシ窒化珪素、ガラス−及びプラスチック粉末;強化
充填剤、すなわち、50m2/gよりも大きいBET−表面積を
有する充填剤、例えば少なくとも50m2/gのBET−表面積
を有する二酸化珪素、例えば高熱法で製造された珪酸、
沈殿法珪酸、カーボンブラック、例えばファーネス−及
びアセチレンブラック及び大きなBET−表面積の珪素−
アルミニウム−混合酸化物;繊維状の充填剤、例えば石
綿及びプラスチック繊維である。前記の充填剤は、例え
ば有機珪素化合物、例えばヘキサメチルジシラザン、有
機シラン又はオルガノシロキサンでの処理によって、又
はアルコキシ基へのヒドロキシル基のエーテル化によっ
て疎水化されていてよい。1種類の充填剤、また、少な
くとも2種類の充填剤の混合物を使用することもでき
る。
充填剤(3)として、有利に、少なくとも50m2/gのBE
T−表面積を有する高熱法で製造された珪酸及び沈殿法
珪酸を使用する。これらの充填剤は、有利に、疎水性で
あり、この際、充填剤の疎水化は、成分(1)〜(3)
全部混合する前に、又はジオルガノポリシロキサン
(1)の存在で、例えば、米国特許(US−A)第400819
8号明細書に記載されているように、少なくとも50m2/g
のBET−表面積を有する二酸化珪素を、ヘキサメチルジ
シラザンで、高粘性ジオルガノポリシロキサンの存在で
処理することによって、行なわれ得る。
本発明による組成物中で、充填剤(3)は、ジオルガ
ノポリシロキサン(1)の総重量に対して、40〜60重量
%の量で使用される。
本発明による組成物は、ラジカル生成によりエラスト
マーに架橋可能な組成物の製造の際に、成分(1)〜
(3)に付加的に、常法で併用される物質を含有するこ
とができる。その種の物質の例は、貯蔵の際の組成物の
強固化(Verstrammung)の防止剤、例えば、Si−結合ヒ
ドロキシ−又はアルコキシ基を有する低分子のシロキサ
ン又はアルコキシシラン、顔料、強化防止剤、熱安定
剤、防炎化剤及び光保護剤である。
本発明による、ラジカル生成によりエラストマー架橋
可能な組成物の製法は、回分法で、半連続的に、又は完
全連続的に実施され得る。
本発明による組成物の架橋は、遊離ラジカルによって
行なわれる。遊離ラジカルの給源として、過酸化物、特
に有機過酸化物(4)が有利である。そのような有機過
酸化物の例は、アシルペルオキシド、例えば、ジベンゾ
イルペルオキシド、ビス−(4−クロルベンゾイル)−
ペルオキシド、ビス−(2,4−ジクロルベンゾイル)−
ペルオキシド及びビス−(4−メチルベンゾイル)−ペ
ルオキシド;アルキルペルオキシド及びアリールペルオ
キシド、例えばジ−t−ブチル−ルオキシド、2,5−ビ
ス−(t−ブチルペルオキシド)−2,5−ジメチルヘキ
サン、ジクミルペルオキシド及び1,3−ビス−(t−ブ
チルペルオキシ−イソプロピル)−ベンゾール;ペルケ
タール、例えば1,1−ビス−(t−ブチルペルオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;ペルエステル、
例えばジアセチルペルオキシジカルボネート、t−ブチ
ルペルベンゾエート、t−ブチルペルオキシ−イソプロ
ピルカルボネート、t−ブチルペルオキシ−イソノナノ
エート、ジシクロヘキシルペルオキシジカルボネート及
び2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジペルベンゾエートで
ある。
1種類の有機過酸化物(4)、また、少なくとも2種
類の有機過酸化物(4)の混合物を使用いてもよい。
有機過酸化物(4)は、本発明による組成物中で、各
々、ジオルガノポリシロキサン(1)の総重量に対し
て、殊に0.35〜2.0重量%、有利に0.35〜1.5重量%の量
で使用される。
本発明による組成物が、ビニル基を含有していないジ
オルガノポリシロキサンを含有する場合には、良好な引
裂伸張性及び良好な継続引裂強度を有するエラストマー
が得られる。本発明による組成物が、連鎖末端に及び/
又は連鎖中にビニル基を有するジオルガノポリシロキサ
ンを含有する場合には、付加的に、改善された反跳び及
び/又は低い圧縮永久歪を有するエラストマーが得られ
る。
本発明による組成物の架橋は、殊に120℃〜150℃の温
度で行なわれる。
架橋してエラストマーになる前の、本発明による組成
物の最終成形は、高粘性のジオルガノポリシロキサンを
基礎とする、エラストマーへ架橋可能な組成物の成形に
好適かつ種々公知の、任意の方法で、例えば押出し又は
圧縮成形によって、行なわれ得る。
本発明による組成物は、シリコーンゴム板、−箔及び
−管並びにあらゆる種類の圧縮成形物、例えばO−環又
はパッキンの製造のために、使用され得る。
低粘性のビニル含有オルガノポリシロキサンA〜Fの
製造: オルガノポリシロキサンA: 25℃で1000mPa・sの粘度を有する、ビニルジメチル
シロキシ基によって末端遮断されたジメチルポリシロキ
サン1500g、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジ
シロキサン85g、メチルビニルジクロルシラン313g、四
塩化珪素47g及び酢酸エチルエステル中のニトリル塩化
燐の40%の溶液3mlからなる混合物を、100℃で、1時間
撹拌し、引続いて水500gを加えた。100℃及び8ミリバ
ールで、回転蒸発器で濃縮し、かつベントナイト50g/酸
化マグネシウム15gを介して濾過した後に、25℃で80m m
2・s-1の粘度を有する、澄明な無色の油状物1594gを得
た。これは29Si−及び1H−NMR−スペクトルに依り、次
の組成を有する: [ViMe2SiO1/2[ViMeSiO][Me2SiO]86[Si
O2] (Me=メチル基、Vi=ビニル基) オルガノポリシロキサンAは、Si−結合ビニル基4.4
重量%を含有する。
オルガノポリシロキサンB: テトラキス−(ジメチルビニルシロキシ)−シラン4.
32g、ジメチルシロキサン−及びメチルビニルシロキサ
ン単位からなり(この際ジメチルシロキサン−対メチル
ビニルシロキサン単位の比は、4対1である)、末端位
のヒドロキシル基及び25℃で150mm2・s-1の粘度を有す
るジオルガノポリシロキサン30.6g、末端位置のヒドロ
キシル基及び50mm2・s-1の粘度を有するジメチルポリシ
ロキサン30g及び酢酸エチルエステル中のニトリル塩化
燐の40%の溶液0.15mlからなる混合物を、撹拌下で、2
時間、120℃に加熱した。引続いて、濃アンモニア水溶
液1mlを添加し、かつ真空中で100℃及び4ミリバールま
で加熱乾燥させた(ausheizen)。ベントナイト2gを介
して濾過した後に、29Si−及1H−NMR−スペクトルに依
り、次の組成を有し、25℃で80mm2・s-1の粘度を有する
澄明な無色の油状物51.5gを得た: [ViMe2SiO1/2[ViMeSiO][Me2SiO]69[Si
O2] (Me=メチル基、Vi=ビニル基) オルガノポリシロキサンC: 25℃で1000mPa・sの粘度を有し、ビニルジメチルシ
ロキシ基によって末端遮断されたジメチルポリシロキサ
ン1500g、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン74.4g、メチルビニルジクロルシラン282g、メ
チルトリクロルシラン12.5g及び酢酸エチルエステル中
のニトリル塩化燐の40%溶液3mlからなる混合物を、100
℃で1時間撹拌し、引続いて水81gを加えた。100℃及び
8ミリバールで回転蒸発器で濃縮しかつベントナイト40
g/酸化マグネシウム10gを介して濾過した後に、29Si−
及び1H−NMR−スペクトルに依り、次の組成を有し、25
℃で68mm2・s-1の粘度を有する澄明な無色の油状物1527
gを得た。: [ViMe2SiO1/29,4[ViMeSiO]24[Me2SiO]226[MeSiO3/2] (Me=メチル基Vi=ビニル基) オルガノポリシロキサンD: 末端位のヒドロキシル基及び25℃で20000mPa・sの粘
度を有するジメチルポリシロキサン444g,1,3−ジビニル
−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン35.5g、メチルビ
ニルジクロルシラン211g、四塩化珪素、15.3g及び酢酸
エチルエステル中のニトリル塩化燐の40%溶液1.2mlか
らなる混合物を、100℃で2時間撹拌し、かつ引続い
て、水121gを加えた。100℃及び5ミリバールで回転蒸
発器で濃縮し、かつ珪酸ゲル60(Fa.Merckで購入でき
る)10gを介して濾過した後に、29Si−及び1H−NMR−ス
ペクトルに依り、次の組成を有し、25℃で97mm2・s-1
粘度を有する澄明な無色の油状物320gを得た: [ViMe2SiO1/2[ViMeSiO]16[Me2SiO]62[Si
O2] (Me=メチル基、Vi=ビニル基) オルガノポリシロキサンDは、Si−結合ビニル基8.1
重量%を含有する。
オルガノポリシロキサンE: 末端位をヒドロキシル基及び25℃で20000mPa・sの粘
度を有するジメチルポリシロキサン1355g,ジメチルビニ
ルジクロルシラン28.3g、メチルビニルジクロルシラン6
6g、メチルトリクロルシラン11.7g及び酢酸エチルエス
テル中のニトリル塩化燐の40%溶液1.2mlからなる混合
物を、100℃で2時間撹拌し、かつ引続いて水54gを加え
た。100℃及び2ミリバールで回転蒸発器で濃縮し、か
つ珪酸ゲル60(Fa.Merckで購入できる)10gを介して濾
過した後に、29Si−及び1H−NMR−スペクトルに依り、
次の組成を有し、25℃で621mm2・s-1の粘度を有する澄
明な無色の油状物1233gを得た: [ViMe2SiO1/2[ViMeSiO][Me2SiO]246[MeSiO3/2] (Me=メチル基、Vi=ビニル基) オルガノポリシロキサンEは、Si−結合ビニル基1.3
重量%を含有する。
オルガノポリシロキサンF: 25℃で1000mPa・sの粘度を有し、ビニルジメチルシ
ロキシ基によって末端遮断されたジメチルポリシロキサ
ン1420g、25℃で12mm2・s-1の粘度を有し、ビニルジメ
チルシロキシ基によって末端遮断されたジメチルポリシ
ロキサン60g、ジメチルシロキサン−及びメチルビニル
シロキサン単位からなり(この際、ジメチルシロキサン
−対メチルビニルシロキサン単位の比は、4対1であ
る)、末端位のヒドロキシル基及び25℃で150mm2・s-1
の粘度を有するジオルガノポリシロキサン230g、メチル
トリアセトキシシラン22g及び酢酸エチルエステル中の
ニトリル塩化燐の40%溶液2mlからなる混合物を、100℃
で1時間撹拌した。引続いて、5%の蟻酸カリウム水溶
液20mlを添加し、かつ真空中で、全ての揮発性成分を留
去した。圧力ヌッチェを介する濾過後に、29Si−及び1H
−NMR−スペクトルに依り、次の組成を有し、25℃で591
mm2・s-1の粘度を有する澄明な無色の油状物1670gを得
た: [ViMe2SiO1/2[ViMeSiO][Me2SiO]226[MeSiO3/2] (Me=メチル基、Vi=ビニル基) 例1〜16: 第1表及び第2表に各々挙げたジオルガノポリシロキ
サン271gを、捏和機中で、先ず第1表及び第2表に各々
挙げた量の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシ
ラザン(ジシラザン)及び水と、次いで、第1表及び第
2表に各々挙げたオルガノポリシロキサンと、各々の量
で、かつ最後に、第1表及び第2表に各々挙げた量の、
BET−表面積300m2/gを有する疎水性高熱法製造の二酸化
珪素(HDK)と(この際、疎水化は、成分を全部混合す
る前に、ヘキサメチルジシロキサンを用いて、液相で行
なわれた)、混合させた。混合物を捏和機中で、各々、
3時間150℃で混合させかつ加熱乾燥させた。
混合物の一部を、同一部のビス−(2,4−ジクロルベ
ンゾイル)−ペルオキシド(=ペルオキシド1)及び25
℃で250mPa・sの粘度を有するトリメチルシロキシ基に
よって末端遮断されたジメチルポリシロキサンからなる
ペースト状物と、1.5重量%の量で、各々混合させた。
この混合物から、各々、135℃で10分間での加硫(Vulka
nisation)によって、厚さ2mmの板を製造した。引続い
て、板を各々4時間200℃で熱処理した。
混合物の他の部分を、各々、ジクミルペルオキシド
(=過酸化物2)と、0.7重量%の量で、混合させた。
この混合物から、各々、165℃で10分間での加硫によっ
て、厚さ2mmの板を製造した。引続いて、板を各々4時
間200℃で熱処理した。
エラストマーの機械的値を測定して、かつ結果を表3
〜6にまとめた。ショアーA−硬度をDIN35505に依り、
引裂強度、引裂伸張性及び緊張値(モジュラス)を100
%もしくは300%伸長で、DIN53504に依り、標準棒S3Aを
用いて、継続引裂値をASTMD624Bに依り、反跳をDIN5351
2に依り、圧縮永久歪をDIN53517に依り、かつムーニー
粘度をDIN53523に依り、23℃で、測定した。
比較実験1: ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び1分
間当り60回転で、5800Nmの一定値を有し、ジメチルシロ
キサン−及びビニルメチルシロキサン単位からなり(こ
の際、各々1200番目のSi−原子に1個のビニル基が結合
している)。ビニルジメチルシロキサン基によって末端
遮断されたジオルガノポリシロキサン751g、ブラベンダ
ープラストグラフにおいて、23℃及び1分間当り60回転
で、6000Nmの一定値を有し、トリメチルシロキシ基によ
って末端遮断されたジメチルポリシロキサン268g及びブ
ラベンダ−プラストグラフにおいて、23℃及び1分間当
り60回転で、4000Nmの一定値を有し、ジメチルシロキサ
ン−及びビニルメチルシロキサン単位からなり(この
際、各々5番目のSi−原子に1個のビニル基が結合して
いる)、トリメチルシロキシ基によって末端遮断された
ジオルガノポリシロキサン53.5gからなる混合物を、捏
和機中で、300m2/gのBET−表面積を有する疎水性の高熱
法製造の二酸化珪素450.5g(この際、疎水化は、成分を
全部混合する前に、ヘキサメチルジシラザンを用いて、
気相で行なった)と混合させた。
そうして得た混合物を、例1に記載したように、有機
過酸化物と混合させ、かつ加硫し、かつそうして得た加
硫物を、引続いて、焼もどした。機械的を、例1に記載
したように、測定した。結果を表3に挙げる。比較実験
2(米国特許(US−A)第2803619号明細書): 例16の操作法を、オルガノポリシロキサンA8.7gの代
りに、式: H2C=CH(CH32SiO[Si(CH32O]10Si(CH32CH=CH2 の直鎖状のビニル含有のジメチルポリシロキサン7.65g
を使用したこおと変更して、繰り返した。
そうして得た混合物を、例16に記載したように、有機
過酸化物と混合させ、かつ加硫し、かつそうして得た加
硫物を引続いて焼もどした。例16に記載したように、機
械的値を測定した。結果を第7表に挙げる。
ジオルガノポリシロキサンI: ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び1分
間当り60回転で、6000Nmの一定値を有し、トリメチルシ
ロキシ基によって末端遮断されたジメチルポリシロキサ
ン。ベラベンダー値は、ジオルガノポリシロキサンの粘
度のための尺度である。
ジオルガノポリシロキサンII: ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び1分
間当り60回転で、6500Nmの一定値を有し、ビニルジメチ
ルシロキシ基によって末端遮断されたジメチルポリシロ
キサン。
ジオルガノポリシロキサンIII: ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び1分
間当り60回転で、5800Nmの一定値を有し、ジメチルシロ
キサン−及びビニルメチルシロキサン単位からなり(こ
の際、各々1200番目のSi−原子に1個のビニル基が結合
している)、ビニルメチルシロキサン基によって末端遮
断されたジオルガノポリシロキサン。
ジオルガノポリシロキサンIV: ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び1分
間当り60回転で、5500Nmの一定値を有し、ジメチルシロ
キサン−及びビニルメチルシロキサン単位からなり(こ
の際、各500番目のSi−原子に1個のビニル基が結合し
ている)、ビニルジメチルシロキサン基によって末端遮
断されたジオルガノポリシロキサン。
ジオルガノポリシロキサンV: ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び1分
間当り60回転で、6300Nmの一定値を有し、ジメチルシロ
キサン−及びビニルメチルシロキサン単位からなり(こ
の際、各2000番目のSi−原子に1個のビニル基が結合し
ている)、トリメチルシロキシ基によって末端遮断され
たジオルガノポリシロキサン。
ジオルガノポリシロキサンVI: ブラベンダープラストグラフにおいて、23℃及び1分
間当り60回転で、6500Nmの一定値を有し、ジメチルシロ
キサン−及びビニルメチルシロキサン単位からなり(こ
の際、各1000番目のSi−原子に1個のビニル基が結合し
ている)、トリメチルシロキシ基によって末端遮断され
たジオルガノポリシロキサン。
ジオルガノポリシロキサンVII: 米国特許(US−A)第4725643号明細書に依り、製造
条件的に、ヘキサメチルジシラザン及び1,3−ジビニル
−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンからなる混合物
で、ジオルガノポリシロキサンを末端閉鎖することによ
って得られる、ブラベンダープラストグラフにおいて、
23℃及び1分間当り60回転で、6000Nmの一定値を有し、
ジメチルシロキサン−及びビニルメチルシロキサン単位
からなり(この際各1400番目のSi−原子に1個のビニル
基が結合している)、トリメチルシロキシ基及び/又は
ビニルジメチルシロキシ基によって末端遮断されたジオ
ルガノポリシロキサンからなる混合物。
例16及び比較実験2の結果の比較は、例16に依る加硫
物が、比較実験2に依る加硫物に比べて、より高いショ
アー硬度、すなわちより高い架橋結合密度、モジュラス
100%及びモジュラス300%に対するより高い値、すなわ
ちより高い架橋結合密度及びより高い可塑性、より良好
な継続引裂強度、より高い反跳及び従ってより良好な可
塑性、過酸化物1の使用における、より低い圧縮永久歪
及びより低いムーニー粘度を有することを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミュラー,ヨハン ドイツ連邦共和国 D―84489 ブルク ハウゼン フリートリッヒ―エベルト― シュトラーセ 3 (56)参考文献 特開 昭51−50353(JP,A) 特開 昭55−13787(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)ブラベンダープラストグラフにおい
    て、23℃及び1分間当り60回転で、少なくとも3000Nmの
    一定値を有する高粘性のジオルガノポリシロキサン、 (2)25℃で平均粘度20〜1・106mPa・sを有し、式: R1R2SiO1/2及びR3SiO1/2 の群から選択された少なくとも1個のシロキサン単位
    (M−単位)、式: R1RSiO、R2SiO及びHRSiO の群から選択された少なくとも1個のシロキサン単位
    (D−単位)及び式: RSiO3/2、R1SiO3/2及びSiO2 の群から選択された少なくとも1個のシロキサン単位
    (T−もしくはQ−単位)[この際、Rは、1基当り、
    1〜18個の炭素原子を有する一価の、非置換の又はシア
    ノ基もしくはハロゲンにより置換された炭化水素基を表
    わし、かつR1はビニル基を表わすが、この際、オルガノ
    ポリシロキサンは少なくとも1.0重量%のSi−結合ビニ
    ル基を含有するという条件を伴なう]からなる低粘性の
    ビニル含有のオルガノポリシロキサン及び (3)充填剤 を含有する、ラジカル生成によりエラストマーに架橋可
    能なオルガノポリシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】(1)高粘性のジオルガノポリシロキサン
    として、一般式: R1 zR3-zSiO[R2SiO][R1RSiO]ySiR3-zR1 z (I) [式中、Rは、1基当り、1〜18個の炭素原子を有する
    一価の、非置換の又はシアノ基もしくはハロゲンにより
    置換された炭化水素基を表わし、 R1は、ビニル基を表わし、 zは、0又は1であり、 xは、整数であり、かつyは、0又は整数であり、この
    際、x+yの合計は、ブラベンダープラストグラフにお
    いて、23℃及び1分間当り60回転で、少なくとも3000Nm
    の一定値になるような値を有する整数である] のものを使用することを特徴とする、請求項1に記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】(2)低粘性の、ビニル含有のオルガノポ
    リシロキサンとして、 R1R2SiO1/2−、R2SiO−、R1RSiO−及びRSiO3/2− 単位又は R1R2SiO1/2−、R2SiO−、R1RSiO−及びSiO2−単位 [この際、Rは1基当り1〜18個の炭素原子を有する、
    一価の、非置換の又はシアノ基もしくはハロゲンで置換
    された炭化水素基を表わし、かつ R1は、ビニル基を表わす]からなるものを使用すること
    を特徴とする、請求項1又2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】組成物は、ラジカル生成剤として、(4)
    有機過酸化物を含有することを特徴とする、請求項1、
    2又は3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】低粘性の、ビニル含有のオルガノポリシロ
    キサン(2)は、使用される高粘性のジオルガノポリシ
    ロキサン(1)の総重量に対して0.3〜12重量%の量で
    使用されることを特徴とする、請求項1から4までのい
    ずれか1項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】(1)ブラベンダープラストグラフにおい
    て、23℃及び1分間当り60回転で少なくとも3000Nmの一
    定値を有する高粘性のジオルガノポリシロキサンを、 (2)25℃で平均粘度20〜1・106mPa・sを有する、
    式: R1R2SiO1/2及びR3SiO1/2 の群から選択された少なくとも1個のシロキサン単位
    (M−単位)、式: R1RSiO、R2SiO及びHRSiO の群から選択された少なくとも1個のシロキサン単位
    (D−単位)及び式: RSiO3/2、R1SiO3/2及びSiO2 の群から選択された少なくとも1個のシロキサン単位
    (T−もしくはQ−単位)[式中、Rは、1基当り、1
    〜18個の炭素原子を有する一価の、非置換の又はシアノ
    基もしくはハロゲンにより置換された炭化水素基を表わ
    し、かつR1はビニル基を表わし、 この際、オルガノポリシロキサンは、少なくとも1.0重
    量%のSi−結合ビニル基を含有するという条件を伴な
    う]からなる低粘性の、ビニル含有のオルガノポリシロ
    キサン及び (3)充填剤 並びに場合により他の物質と混合させることを特徴とす
    る、請求項1から5までのいずれか1項に記載の組成物
    の製法。
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