JPH0662707B2 - α−ハロゲノイソプロペニルクメン単位含有重合体の製造方法 - Google Patents

α−ハロゲノイソプロペニルクメン単位含有重合体の製造方法

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JPH0662707B2
JPH0662707B2 JP2645985A JP2645985A JPH0662707B2 JP H0662707 B2 JPH0662707 B2 JP H0662707B2 JP 2645985 A JP2645985 A JP 2645985A JP 2645985 A JP2645985 A JP 2645985A JP H0662707 B2 JPH0662707 B2 JP H0662707B2
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JP
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halogenoisopropenylcumene
copolymer
diisopropenylbenzene
polymer
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浅沼  正
淳子 武田
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は反応性に富むα−ハロゲノクメン残基を含有す
る重合体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
反応性の官能基を有するポリスチレン誘導体としては各
種のものがあるが、中でもクロルメチルスチレン単位を
含有する重合体はその反応活性に優れていることから反
応性重合体として極めて有用である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記クロルメチルスチレン単位を含有する重合体は、通
常ポリスチレン誘導体にクロルメチル化剤を反応させて
製造されているが、クロルメチル化剤の毒性、反応の収
率及びクロルメチルスチレン単位の量比の制御性等に問
題がある。そのため上記問題のない方法でクロルメチル
スチレン単位含有重合体と同様の反応性を有する重合体
を製造する方法の開発が望まれている。
本発明者らは、上記問題点を解決するため鋭意検討し、
遂に本発明を完成するに到つた。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明はスチレンおよび/またはその誘導体
とジイソプロペニルベンゼンをラジカル重合して得たイ
ソプロペニル残基含有共重合体にハロゲン化水素を付加
反応させることを特徴とする一般式 (式中、Xはハロゲン原子である。) で表わされるα−ハロゲノイソプロペニルクメン単位含
有重合体の製造方法である。
本発明においては、スチレンおよび/またはその誘導体
とジイソプロペニルベンゼンをラジラカル共重合させて
得たイソプロペニル残基を含有する重合体を用いる。
ここにおいてスチレンの誘導体とはベンゼン環置換誘導
体であり、p−、m−、o−メチルスチレン、p−、m
−、o−メトキシスチレン、p−、m−、o−クロルス
チレンなどのアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン等で
ベンゼン環の1〜3個の水素が置換されたものが例示で
きる。
ジイソプロペニルベンゼンとしては、1,3−ジイソプロ
ペニルベンゼン及び1,4−ジイソプロペニルベンゼンで
あり、これらは混合物も使用できる。
なお、ラジカル共重合時のジイソプロペニルベンゼンの
使用量は、重合体中のイソプロペニル残基所望量により
変わるが、通常モノマー中で1〜80モル%、好ましく
は5〜50モル%である。
また、必要に応じスチレンおよび/またはその誘導体と
ジイソプロペニルベンゼンと共に他の共重合性単量体を
共重合させることができる。
本発明に用いる重合体は、上記スチレンおよび/または
その誘導体とジイソプロペニルベンゼンを、必要に応じ
他の共重合性単量体と共に、通常、好ましくは溶媒の存
在下に、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒドロ
パーオキサイドなどの有機過酸化物、アゾビスブチロニ
トリルなどのアゾビスニトリル類、過硫酸塩、過酸化水
素などの無機過酸化物等のラジカル発生剤(重合開始
剤)により共重合させる。なお、この共重合は重合開始
剤を用いることなく熱重合によつてもかまわない。
ここにおいて、用いる重合開始剤として金属分を含まな
いものが、得られる重合体にハロゲン化水素を付加させ
て得られるα−ハロゲノイソプロペニルクメン単位含有
重合体に金属分が入らないので好ましい。
重合開始剤の使用量は、モノマー組成、目的とする重合
度等により適宜決定すればよい。
また、反応温度は、ラジカル発生の種類により異なり特
定できないが、重合開始剤を使用する場合には−50〜
150℃程度、通常は常温〜100℃程度である。
本発明においては、上述の操作で得られるスチレンおよ
び/またはその誘導体とジイソプロペニルベンゼンの共
重合体にハロゲン化水素の付加反応が行なわれる。共重
合体中のイソプロペニル基は反応性に富むので、上記共
重合体をハロゲン化炭素などの良溶媒に溶解し、次いで
該溶液中にハロゲン化水素ガスを必要に応じ窒素などの
不活性ガスで希釈して、単に導入するだけでほぼ定量的
に反応が進行する。
ここにおいて用いるハロゲン化水素としては、塩化水
素、臭化水素、フッ化水素、ヨウ化水素であり、目的に
より適宜選択される。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1 内容積300mlのフラスコにトルエン160ml、スチレ
ン36mlおよび1,3−ジイソプロペニルベンゼン4mlを
入れ窒素置換した後、アゾビスイソブチロニトリル2g
を加え、90℃に加熱攪拌して5時間反応した。反応混
合液を多量のメタノール中に注ぎ共重合体を沈澱させ
た。沈澱物を過、乾燥して共重合体15gを得た。こ
の共重合体の極限粘度は0.073であつた。
上記して得た共重合体5gをクロロホルム100mlに溶か
し、攪拌している中に塩化水素ガスを140ml/minで3
0分間吹き込み、塩化水素を付加させた後クロロホルム
と未反応の塩化水素を除去した。
得られた重合体は、赤外線吸収スペクトルにおいて、原
料の共重合体にみられたイソプロペニル基に基づく吸収
(1630cm-1)が消失していること、核磁気共鳴スペ
クトルにおいてα−ハロゲノイソプロピル基が定量的に
生成していること等から、α−ハロゲノイソプロペニル
クメン単位を4.8モル%含有する共重合体であつた。な
お、この共重合体の極限粘度は0.078であつた。
また、このα−ハロゲノイソプロペニルクメン単位含有
共重合体は、300W水銀灯で10cmの距離から照射す
ると3時間後にはクロロホルムに不溶であつた。
実施例2 実施例1においてスチレンと1,3−ジイソプロペニルベ
ンゼンの使用量を夫々32m1、8mlに変えるほかは実施
例1と同様にしてイソプロペニル残基含有共重合体12.8
gを得た。なお、この共重合体の極限粘度は0.080であ
つた。
さらに実施例1と同様にしてα−ハロゲノイソプロペニ
ルクメン単位含有共重合体(極限粘度0.068)を得た。
なお、赤外線吸収スペクトルよりイソプロペニル基が全
て反応していること及び核磁気共鳴スペクトルよりα−
ハロゲノイソプロペニルクメン単位が8.5モル%含有さ
れていることを確認した。
実施例3 実施例1においてスチレンに代えてp−メチルスチレン
を用いるほかは実施例1と同様にして、α−ハロゲノイ
ソプロペニルクメン単位含有共重合体(α−ハロゲノイ
ソプロペニルクメン単位5.2モル%、極限粘度0.065)を
得た。
実施例4 実施例1においてスチレンに代えてp−メトキシスチレ
ンを用いるほかは実施例1と同様にしてα−ハロゲノイ
ソプロペニルクメン単位含有共重合体(α−ハロゲノイ
ソプロペニルクメン単位5.8モル%、極限粘度0.068)を
得た。
〔発明の効果〕
本発明の方法によつて、α−ハロゲノイソプロペニルク
メン単位を所望の量含有する重合体を簡単に得ることが
可能であり、当該重合体は極めて反応性に富むためレジ
スト用に、あるいはイオン交換樹脂用原料樹脂として使
用可能であり、工業的に極めて意義がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレンおよび/またはその誘導体とジイ
    ソプロペニルベンゼンをラジカル共重合して得たイソプ
    ロペニル残基含有共重合体にハロゲン化水素を付加反応
    させることを特徴とする一般式 (式中、Xはハロゲン原子である。) で表わされるα−ハロゲノイソプロペニルクメン単位含
    有共重合体の製造方法。
JP2645985A 1985-02-15 1985-02-15 α−ハロゲノイソプロペニルクメン単位含有重合体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0662707B2 (ja)

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JPS61188407A JPS61188407A (ja) 1986-08-22
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JPS61188407A (ja) 1986-08-22

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