JPH0662325A - 固体撮像素子を使用した撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子を使用した撮像装置

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Publication number
JPH0662325A
JPH0662325A JP4213129A JP21312992A JPH0662325A JP H0662325 A JPH0662325 A JP H0662325A JP 4213129 A JP4213129 A JP 4213129A JP 21312992 A JP21312992 A JP 21312992A JP H0662325 A JPH0662325 A JP H0662325A
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JP
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adder
output
signal
field
ccd
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JP4213129A
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English (en)
Inventor
Junichi Yamanaka
純一 山中
Shiro Takahashi
史郎 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to US08/103,685 priority patent/US5442393A/en
Publication of JPH0662325A publication Critical patent/JPH0662325A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/81Camera processing pipelines; Components thereof for suppressing or minimising disturbance in the image signal generation

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、固体撮像素子を使用した撮
像装置において、固体撮像素子の2線読み出しの感度向
上効果を保つとともに、垂直解像度を向上することにあ
る。 【構成】この発明は、固体撮像素子から読み出すフィー
ルド期間において前記フィールドの走査位置に相当する
第1の信号及び前記走査位置に隣接した走査位置に相当
するする第2の信号の読み出しを行ない、この第2の信
号を1水平走査期間遅延した信号と第1の信号を加算し
て所定の係数を掛けて本線映像信号及び垂直輪郭信号を
得、さらに、本線映像信号に垂直輪郭信号を加算して映
像信号を得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体撮像素子(以下CC
Dと記す)を使用したテレビジョンカメラ装置(以下カ
メラと記す)の垂直解像度改善の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDカメラの信号読み出しは、2:1
インターレース(以下インターレース)方式の現行カラ
ーテレビジョン放送方式では有効画面内の約480本の
走査線から信号を取り出す際に、第一フィールド、第二
フィールドとも「2画素加算読み出し方式」によってい
ることは周知の通りである。
【0003】この方式はCCD出力としては2本の走査
線の出力信号を加算して読み出したこと等価になる。そ
して各フィールド毎に加算する画素の組合せを変えるこ
とにより走査線の組合せを変えてインターレース走査を
実現している。(以下2線読み出し)この方式の長所、
欠点は以下である。 長所;CCDの出力信号は2本の走査線の出力の和であ
るから、CCDの感度が向上したのと等価である。 短所;CCDの出力信号は2本の走査線の出力の和であ
るから、CCDの走査線が太くなったことと等価であ
る。このため垂直解像度が劣化する。
【0004】この様子を図6〜図8を用いて説明する。
図6はCCDの被写体の一例であり、図6で示す中央部
は白部分であり、それを取り囲む部分の斜線部は黒とす
る(但し以下に続く説明ではこの黒部分は反射率ゼロの
完全黒ではないとして説明している。)また、ほぼ水平
方向に横切る実線と破線はこの被写体を撮像した時の走
査線に相当する。ここでインターレース方式では実線は
例えば第一フィールド(奇数フィールド)の走査線を表
し、破線は第二フィールド(偶数フィールド)の走査線
を表す。中央部を縦に横切る一点鎖線はこの説明におけ
る垂直解像度の様子を示すためのサンプリング点を示
す。
【0005】図7は,図6の被写体の一点鎖線上を画面
上のある黒部分から白部分にかけて、さらに下側の黒部
分にかけて映像レベルをサンプリングした様子を示す。
ここで横軸は一点鎖線上を上から下に向かう時間軸で、
縦軸の実線は第一フィールドの走査線のサンプリング点
に於けるCCD出力信号であり、縦軸の破線は第二フィ
ールドの同様なCCD出力信号である。 ここで実線、
破線の最大値を結ぶ包絡線は一点鎖線上のCCDの垂直
方向の映像レベル分布である。
【0006】第一フィールドではa1とb2,a2とb
3,a3とb4‥‥‥‥‥a10とb11が加算されて
図8(a) に示すような信号が出力される。また、第二フ
ィールドではa1とb1,a2とb2,a3とb3‥‥
‥‥‥a10とb10が加算されて図8(b) に示すよう
な信号が出力される。
【0007】したがって、第一,第二の各フィールドが
インタレースによって図8(c) に示すように補間しあう
ことになり受像機のCRT上では図8(c) の包絡線が目
視されるようになる。
【0008】ここで図7に示されたCCD上の信号立ち
上がり部を注目すると、ここで明らかなように立ち上が
り部分はa2からb4であるが、CRT上で目視される
立ち上がり部は図8(c) で明らかなように図6のb2か
らb4に相当するサンプリング点の間の範囲に拡大して
いる。同様に立ち下がり部分も2線読み出しによってそ
の範囲が拡大する。これが2線読み出しによる垂直解像
度劣化である。
【0009】この垂直解像度劣化を防止するにはCCD
の1線読み出し、すなわち、2本の走査線の加算をやめ
て第一フィールドではanを読み出し、第二フィールド
ではbnを読み出せば良い。この場合は2画素加算が行
われないので感度は2線読み出しの50%に落ちてしま
う。
【0010】このような垂直解像度を解決する方法とし
て、特開平2−220574「CCDカメラ装置」があ
るが、この方法では、2画素加算の2線読み出しを行な
わない信号を基本映像信号とするため、感度の低下を生
じてしまう欠点がある。
【0011】1線読み出しでも感度を50%に落とさず
にすることはCCDの場合可能である。前述のように2
線読み出しを行うとフィールド周期毎に画素の電荷を読
み出すことはすぐ理解できる。例えばわが国の放送方式
では1/60秒毎に電荷を読み出すことなる。この場合
CCDの電荷蓄積周期は1/60秒となる。
【0012】ところが1線読み出しでは図7の実線の走
査線は第一フィールドで読み出しそれに続く第二フィー
ルドでは読み出す必要がないため、CCDの電荷蓄積の
周期を1/30秒にまで延ばすこともできる。(一般に
フレーム蓄積と呼んでいる)しかしこの場合CCDの電
荷蓄積時間が倍になることは動画に対する残像発生を意
味し、現実にフレーム蓄積動作ではこの残像が確認され
ており画質劣化となっている。
【0013】このような問題点の解決策として、特開昭
63−209280に「固体撮像装置の電子シャッタ駆
動法」が示されているが、それによる方法は垂直解像度
の向上を達成できるが以下のような問題点がある。すな
わち垂直解像度向上をCCDのシャッタ駆動法を巧みに
応用して行うため、 (1) 垂直解像度を良好にすればするほどCCDからの出
力信号低下を生じカメラの感度低下となる。 (2) 垂直解像度向上の動作状態では従来のシャッタ動作
ができない。
【0014】(3) 垂直解像度向上を行うと、例えばカメ
ラと同期が取れているTV画面を撮像した場合(以下再
撮)、その再撮画面に明暗の縞が発生することを防止で
きない。(シャッタ動作を行なわない場合は明暗の縞は
発生しないし、一方シャッタ動作では再撮画面に縞が発
生することは周知である)
【0015】(4) 垂直解像度向上を行い蛍光灯の照明下
で撮像すると、蛍光灯のフリッカを消すことができるシ
ャッタ速度を設定できない。(例えば50Hzで点灯さ
れる蛍光灯照明下では、シャッタ速度を1/100秒に
すればフリッカは発生しないが垂直解像度改善はこの条
件を一般には満たさない) 特に上記のうち(1) は日常のカメラ使用状態で発生する
問題点であり、CCDの高画素化に伴うCCDの感度低
下に対して更に感度低下を招くことになる。
【0016】加えてCCDのシャツタ駆動法による垂直
解像度改善は映像信号を垂直方向にサンプリングして注
目した場合立ち上がり、立ち下がりを急峻にはするが垂
直輪郭信号を付加することはできない。
【0017】また従来インターレス方式のカメラの輪郭
補正信号は周知のように垂直輪郭信号を得る場合、同一
のフィールド内で1水平周期、2水平周期の遅延した信
号と遅延無しの信号から得ているので垂直輪郭信号が太
くなってしまう欠点がある。
【0018】これについては実公平2−31912「垂
直輪郭信号発生装置」にフィールドメモリを使用して垂
直輪郭信号が上記従来の方法の1/2 の太さで得られる方
法が示されているが、それにはフィールドメモリが必要
でありかつディジタル回路を用いた大がかりなものとな
る。また異なるフィールドの(1フィールド遅延)信号
とフィールド遅延無しの信号との差信号を得る必要があ
り、その際1フィールド間の映像の移動によって発生す
る残像信号処理等を上記発明とは別個に用意する必要が
ある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
除去するもので、2線読み出しの感度向上効果を保ち上
記の欠点を解決しCCDの垂直解像度改善を向上する技
術をCCDのシャッタ駆動法によらずに提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、読み出すフィ
ールド期間において、前記フィールドの走査位置に相当
する第1の信号及び前記走査位置に隣接した走査位置に
相当する第2の信号がそれぞれ読み出される固体撮像素
子と、前記第2の信号を1水平走査期間遅延する遅延回
路と、この遅延回路出力と前記第2の信号とを加算する
第1の加算器と、この第1の加算器出力と前記第1の信
号とを加算する第2の加算器とを具備する固体撮像素子
を使用した撮像装置である。
【0021】また、読み出すフィールド期間において、
前記フィールドの走査位置に相当する第1の信号及び前
記走査位置に隣接した走査位置に相当する第2の信号が
それぞれ読み出される固体撮像素子と、前記第2の信号
を1水平走査期間遅延する遅延回路と、この遅延回路出
力と前記第2の信号とを加算する第1の加算器と、前記
第1の加算器出力と前記第1の信号を加算し、本線映像
信号を得る第2の加算器と、前記第1の加算器出力と前
記第1の信号を加算し、垂直輪郭信号を得る第3の加算
器と、この垂直輪郭信号を前記本線映像信号に加算する
第4の加算器とを具備する固体撮像素子を使用した撮像
装置である。
【作用】
【0022】上記本発明によるCCDを使用した撮像装
置では、CCDから1線読み出しを行ない、読み出され
たフィールドに隣接するフィールドの走査上に相当する
信号を処理して垂直輪郭信号を得て、これを読み出され
たフィールドの走査上の信号に加えてCCDとしてい
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の1つの実施例を図面を参照し
て説明する。
【0024】図1は本発明の垂直解像度補正装置の一実
施例を示すもので、本実施例では2つの1線読み出し出
力を持つCCD1を例に説明をする。ここでCCD1の
第1の端子1-1 からは第一フィールド(奇数フィール
ド)の走査線位置に相当する信号読み出しが行なわれ、
第2の端子1-2 からは第二フィールド(偶数フィール
ド)の走査線位置に相当する読み出しが行なわれる。ま
た、CCD1の第3の端子1-3 には複数のドライブパル
スが加えられ、ドライブパルスとしてはその方式によっ
て定められた垂直、水平の走査線の映像信号を出力する
同期パルス、シャッタ動作のための制御信号等が加えら
れる。このCCD1は第一フィールドで第1の端子1-1
及び第2の端子1-2 からに同時に(あるいはほぼ同時
に)信号を出力する。第二フィールドも同様である。
【0025】CCD1からの出力はそれぞれ適切な緩衝
増幅器(2-1,2-2 )を介して切り替え回路3に供給され
る。切替え回路3には第一,第二フィールドの識別信号
が加えられ、切替え回路3の出力に対する入力の接続状
態を制御する。なお、識別信号はCCD1を駆動するパ
ルスが使用されている。すなわち、第一フィールドでは
切替え回路3の中の実線で示す接続状態(CCD1の第
1の端子1-1 及び第2の端子1-2 の出力がそれぞれ切替
え回路3の第1の端子3-1 及び第2の端子3-2から出力
される)とし、第二フィールドでは切替え回路3の中の
破線で示す接続状態(CCD1の第1の端子1-1 及び第
2の端子1-2 の出力がそれぞれ切替え回路3の第2の端
子3-2 及び第1の端子3-1 から出力される)とする。切
替え回路3の第2の端子3-2 の出力は緩衝増幅器4-2 を
介して第1の加算器5の一方に加えられるとともに1水
平遅延回路6を介して第1の加算器5の他方に加えられ
る。また、第1の端子3-1 の出力は緩衝増幅器4-1 を介
して第2の加算器7及び第3の加算器8の一方にそれぞ
れに加えられる。
【0026】また、第1の加算器5の出力は分岐して、
一方は係数回路9により1/2の係数が掛けられて第2
の加算器7に加えられ、また他方は係数回路10により
−1/2の係数が掛けられて第3の加算器8に加えられ
る。さらに、第2の加算器7の出力は遅延線11を介
し、第3の加算器8の出力はローパスフィルタ12及び
レベル調整器13を介してそれぞれ第4の加算器14に
加えられ、第4の加算器14の出力として補正された出
力が得られる。次に図1の垂直解像度補正装置につい
て、図2乃至図4を用いてそのCCD出力の信号処理を
説明する。
【0027】ここでCCD1は図6の被写体を撮像した
場合に第一フィールドではa1とb2,a2とb3,a
3とb4‥‥‥‥‥a10とb11が読み出される。第
二フィールドではa1とb1,a2とb2,a3とb3
‥‥‥‥‥a10とb10が読み出される。この読み出
し出力は図7に示すものと同様である。しかし図1に示
すCCD1は1線読み出しを行なっているので、実線と
破線に相当する走査線の信号を加算せずに出力する。は
じめに図2によって第一フィールドの動作説明をする。
CCD1からの出力は従来例で説明したような図7に示
すような垂直方向の映像レベル分布である。
【0028】ここで第一フィールドのa2とb3が出力
される時点に注目すると、図1の切替え回路3は実線の
接続状態なのでCCD1の第1の端子1-1 の出力のa2
は切替え回路3の第1の端子3-1 の出力に、CCD1の
第2の端子1-2 の出力のb3は切替え回路3の第2の端
子3-2 の出力にとなり、各々緩衝増幅器(4-1,4-2 )を
介し出力される。すなわち、切替え回路3の第1の端子
3-1 からは図2(a) が、第2の端子3-2 からは図2(b)
に示すものが出力される。
【0029】第2の端子3-2 の出力は緩衝増幅器4-2 の
出力を経て第1の加算器5と1HーDL回路6に入力さ
れ、1H−DL回路6により1水平周期期間の遅延出力
を発生する。
【0030】すなわち、第一フィールドの出力a2とb
3が切替え回路3から出力される時点では1H−DL回
路6の出力はb3に1HーDL時間分だけ先立つ信号b
2が現れている。
【0031】したがって、この時点で第1の加算器5は
(b2+b3)の処理を行いその出力は係数回路9によ
り1/2の係数を施し第2の加算器7に加えられること
になる。一方切替え回路3の第1の端子3-1 の出力はa
2であるから第2の加算器7の出力(以下本線映像出力
とする)としては
【0032】
【数1】a' 2=a2+0.5×(b2+b3) となり、一般的に表せば本線映像出力をa'nとして
【0033】
【数2】a'n=an +0.5×(bn +bn+1 ) となる。したがって、本線映像出力は図2(c) に示すよ
うになる。ここでa2はb2、b3に対し主に読み出さ
れる走査線の信号と考える。
【0034】一方、第3の加算器8には切替え回路3の
第1の端子3-1 の信号、すなわち、例示する時点ではa
2が一方の入力として、第1の加算器5の出力を係数回
路10により−1/2の係数を掛けて他方の入力として
加えられる。したがって、この場合は第3の加算器8の
出力として下記の演算を行う。
【0035】
【数3】a''2=a2−0.5×(b2+b3) となり、一般的に表せば、
【0036】
【数4】a''n =an −0.5×(bn +bn+1 ) となる。
【0037】このため第3の加算器8の出力は図2(d)
に示すようになる。これは垂直輪郭信号でありかつ図
2、図7から理解できるように第一フィールドの走査線
上のa2に画面上で隣接する第二フィールドの走査線上
の位置に相当するb2、b3を使用して発生したフィー
ルド内垂直輪郭信号である。(以下第3の加算器8の出
力を垂直輪郭信号とする。)
【0038】次に図3により第二フィールドの動作を説
明する。CCD1の出力は図7と同様であるが、第二フ
ィールドでは既説明のように走査線の組合せが第一フィ
ールドとは異なる。ここで、第二フィールドのa3とb
3が出力される時点に注目すると、図1の切替え回路3
は破線の接続状態なのでCCD1の第1の端子1-1 の出
力のa3は切替え回路3の第2の端子3-2 の出力に、C
CD1の第2の端子1-2 の出力のb3は切替え回路3の
第1の端子3-1 の出力にとなり、各々緩衝増幅器(4-1,
4-2 )を介し出力される。すなわち、切替え回路3の第
1の端子3-1 からは図3(a) が、第2の端子3-2 からは
図3(b) に示すものが出力される。
【0039】第2の端子3-2 の出力は緩衝増幅器4-2 の
出力を経て第1の加算器5と1HーDL回路6に入力さ
れ、1H−DL回路6により1水平周期期間の遅延出力
を発生する。
【0040】すなわち、第二フィールドの出力a3とb
3が切替え回路3から出力される時点では1H−DL回
路6の出力はa3に1HーDL時間分だけ先立つ信号a
2が現れている。
【0041】したがって、この時点で第1の加算器5は
(a3+a2)の処理を行いその出力は係数回路9によ
り1/2の係数を施し第2の加算器7に加えられること
になる。一方切替え回路3の第1の端子3-1 の出力はb
3であるから第2の加算器7の出力として、
【0042】
【数5】b' 3=b3+0.5×(a3+a2) となり、一般的に表せば本線映像出力をb'nとして
【0043】
【数6】b'n=bn +0.5×(an +an-1 ) となる。したがって、本線映像出力は図3(c) に示すよ
うになる。ここでb3はa3、a2に対し主に読み出さ
れる走査線の信号と考える。
【0044】一方第3の加算器8には切替え回路3の第
1の端子3-1 の信号、すなわち、例示する時点ではb3
が一方の入力として、第1の加算器5の出力を係数回路
10により−1/2の係数を掛けて他方の入力として加
えられる。したがって、この場合は第3の加算器8の出
力として下記の演算を行う。
【0045】
【数7】b''3=b3−0.5×(a3+a2) となり、一般的に表せば、
【0046】
【数8】b''n =bn −0.5×(an +an-1 ) となる。 このため第3の加算器8の出力は図3(d) に
示すようになる。これは垂直輪郭信号でありかつ図2、
図7から理解できるように第一フィールドの走査線上の
b3に画面上で隣接する第二フィールドの走査線上の位
置に相当するa2、a3を使用して発生したフィールド
内垂直輪郭信号である。
【0047】図1の第3の加算器8の垂直輪郭信号出力
は、ローパスフィルタ12を介してレベル調整器13に
加えられその出力が第4の加算器14で本線信号に加算
される。
【0048】垂直輪郭信号はS/N改善のため高周波成
分はカットできることは周知なので、LPFによってS
/N改善を行うことができる。(LPFは必須ではな
い)。また、遅延線11は本線信号と垂直輪郭信号(第
2の加算器6の出力)の位相合わせのための微少時間の
遅延時間調整として使用している。(主にLPF12の
位相合わせが目的)
【0049】次に図4に第一フィールドの本線映像出力
(図2(C) )、第二フィールドの本線映像出力(図3
(c) )をインターレースして補間した様子を示す。これ
が受像器のCRT上に目視できる説明部分についての垂
直方向の解像度を表している。ところで、図4では2線
読み出しの場合の図8(c) に比べ立ち上がり部分が広が
っている。(図4のb' 2からa' 4に相当する期間、
これは図8(c) のb2からa4に相当する)これは2線
読み出しの従来技術の問題点で指摘したb2からb4ま
での広がりよりも広くなっている。しかしこれは以下の
ようにして図7の理想状態に復元できる。
【0050】前述のように第一フィールドでは図2(d)
に、第二フィールドでは図3(d) に示すように垂直輪郭
信号が得られている。そこで、第1の加算器5の本線映
像出力(図2(c) ,図3(c) )に第3の加算器8の垂直
輪郭信号出力(図2(d) 、図3(d) )を第4の加算器1
4において1:1で加算する。
【0051】すなわち、第一フィールドでは図2(d) の
信号は図2(C) の信号に加算され、また第二フィールド
では図3(d) の信号も同様に図3(c) の信号に加算され
る。インターレースして補間した様子で示すと第一フィ
ールドの垂直輪郭信号及び第二フィールドの垂直輪郭信
号は図5(a) に示されるようになり、この図5(a) の信
号と図4(a) の信号が加算されて図5(b) の信号が得ら
れ、この波形は図8(a) の立ち上がり立ち下がり期間と
同一であることがわかる。 したがって、図5(b) は図
8(c) の2線読み出しの出力と比較すると出力レベルは
同一で、2線読み出しと異なり垂直解像度劣化が全く起
きていないことが理解できる。
【0052】ここでレベル調整器13を、例えば第2の
加算器7の本線映像出力(図2(c),図3(c) )に対し第
3の加算器8の出力(図2(d) 、図3(d) )を第4の加
算器14において2倍のレベルで加算する時は、図2
(e) で示すの信号(図2(d) の2倍)が図2(C) に加算
され、また図3(e) で示すの信号(図3(d) の2倍)が
図3(C) に加算されるので(インターレースして補間し
た様子で示すと図5(c)になる)、図5(d) に示すよう
に垂直輪郭信号が原信号(図6)よりも強調された信号
を得ることができる。
【0053】この図2(d) と図3(d) に基づく垂直輪郭
信号は先に述べたようにフィールド内垂直輪郭信号であ
る。このことは、2線読み出しに於けるフィールド内処
理によって得られる垂直輪郭信号の半分の太さ(太さが
半分になることは垂直輪郭信号の輪郭信号周波数が2倍
になることを意味する)の輪郭信号を得られることを意
味し、残像も発生しない。
【0054】以上述べたように本発明によれば、画面上
で隣接する他のフィールドの走査線上に相当する信号と
でフィールド内垂直輪郭信号を得ることができる。そし
てこれは2線読み出しに於ける従来の垂直輪郭信号に比
較して垂直方向の輪郭周波数成分が2倍に高くすること
ができる。この方法はシャッタ動作とは全く無関係なの
で従来例で述べた特開昭63−209280に比較し
て、 (1) 垂直解像度を良好にしても(図1の例ではレベル調
整器13の垂直輪郭信号レベルの増加)感度は低下しな
い。 (2) シャッタ動作を使用しても垂直解像度向上はCCD
の駆動とは無関係なので、垂直解像度改善ができる。
【0055】(3) 垂直解像度を良好にしてもカメラと同
期が取れているTV画面を再撮像した場合シャッタ動作
を全く伴わないので再撮像画面に明暗の縞が発生するこ
とはない。
【0056】(4) シャッタ動作はCCDの駆動で、垂直
解像度改善は回路処理で行うので、蛍光灯の照明下で撮
像すると(例えば50Hzで点灯される蛍光灯照明下で
は、シャッタ速度を1/100秒にすればフリッカは発
生しない)、蛍光灯のフリッカを消し、同時に垂直解像
度改善ができる。
【0057】また、特公平2−31912による垂直解
像度の向上を目的とした信号処理が図1に示す簡単な方
法で達成でき、かつCCDの蓄積電荷を毎フィールド毎
に読み出すことによって発生される本方式の垂直輪郭信
号は同一フィールド内の信号処理なので残像は発生しな
いという特徴を持っている。
【0058】また、従来方式で、1線読み出しで感度低
下を招かないで垂直解像度を向上することができるフレ
ーム蓄積の場合は前述の様に動画に対してフレーム残像
が発生するが、この方式ではフレーム蓄積を行わずに垂
直解像度改善が行える。
【0059】フレーム蓄積によっても従来の垂直輪郭信
号発生方式では、特開昭63−209280によっても
垂直方向の輪郭信号のエッヂを図5(d) のようには付加
できないが、本方式ではこれが可能であり一層の垂直解
像度改善が期待できる。
【0060】以上の説明で切替え回路3はCCD1の外
部にある例で説明したが、この機能に相当する機能がC
CD1内部にあっても、またCCDのフィールド毎の読
み出し走査線の組合せの切り替えがCCD1のドライブ
パルスによって制御されても効果は同じである。また1
H−DL6がCCDの内部にあっても同様である。さら
には第1の加算回路5や係数回路(9,10)がCCD内部
にあっても同様である。
【0061】また、CCDの出力信号を本実施例ではア
ナログ信号として処理することを前提に説明したが、こ
れと同じことをディジタル信号に変換して処理しても効
果は同じであることは言うまでもない。また、第2の加
算器7に得られる本線信号を第一フィールドを例に取る
【0062】
【数9】a'n=an +0.5×(bn +bn+1 ) としたが
【0063】
【数10】a'n=K1×an +K2 ×(bn +bn+1 ) としK1 +K2 ×2=K3 として考え、ここでK3 =2
の場合は2線読み出しと感度は変わらない。K3 を2よ
り小さくすればそれだけ感度は低下する。
【0064】またK1 =1としてK2 を0.5より小さ
くすれば図4(a) に於ける立ち上がり立ち下がりは原信
号(図7に相当)に近づくが(原信号としての垂直解像
度は向上するが)感度低下を招く。この極限は K2 =
0で1線読み出しと同じになり原信号に同じ出力が得ら
れるが、2線読み出しと比較し50%感度が低下する。
【0065】またK1 =1としてK2 を0.5より大き
くすれば感度向上になる。この極限はK2 =1で3線読
み出しと同じになり原信号としては垂直解像度が劣化す
る方向である。
【0066】なお、K1 、K2 、K3 値は加算器や緩衝
増幅器の利得に応じて上に説明した様な係数の効果を得
るように設定しなければならないことは言うまでもな
い。またレベル調整器13の機能を持つ垂直輪郭信号の
利得調整だけではなくK1 、K2 、K3 を適宜変化させ
て垂直解像度の利得や特性を変化できることは言うまで
もない。また、緩衝増幅器(4-1,4-2 )は利得調整機能
等を持ってもかまわない。(例えば同じだけこれら緩衝
増幅器の利得を変える等)
【0067】なお、本発明ではCCD単体について述べ
てきたが、本発明のCCDに3色のフィルターを設ける
単板式のカメラやCCDを3つ用いてそれぞれ3原色に
対応させてカラーテレビジョンを構成することにも適用
できる。また本提案による方式はインターレース方式で
信号処理を行う部分が有るカメラなら我国の現在の標準
方式に限らないことは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように本発明では、CCDか
ら1線読み出しを行ない、読み出されたフィールドに隣
接するフィールドの走査上に相当する信号を処理して垂
直輪郭信号を得て、これを読み出されたフィールドの走
査上の信号に加えてCCD出力としている。これによ
り、垂直解像度の劣化を防止することができるととも
に、感度向上が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例による第一フィールドのレベ
ルと垂直輪郭信号を例示する図。
【図3】本発明の一実施例による第二フィールドのレベ
ルと垂直輪郭信号を例示する図。
【図4】本発明の一実施例によるインターレースによる
第一フィールドと第二フィールドについて例示した図。
【図5】本発明の一実施例によるインターレースによる
第一フィールドと第二フィールドの補間の様子をレベル
と垂直輪郭信号について例示した図。
【図6】垂直解像度の様子を考察するための被写体を示
す図。
【図7】CCDにより被写体を撮像した場合の映像レベ
ルをサンプリングした様子を示す図。
【図8】従来の2線読み出しのレベルと垂直解像度を例
示する図。
【符号の説明】
1・・・CCD 3・・・切替え回路 5・・・第1の加算器 6・・・1H−DL回路 7・・・第2の加算器 8・・・第3の加算器 14・・第4の加算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読み出すフィールド期間において、前記フ
    ィールドの走査位置に相当する第1の信号及び前記走査
    位置に隣接した走査位置に相当する第2の信号がそれぞ
    れ読み出される固体撮像素子と、前記第2の信号を1水
    平走査期間遅延する遅延回路と、この遅延回路出力と前
    記第2の信号とを加算する第1の加算器と、この第1の
    加算器出力と前記第1の信号とを加算する第2の加算器
    とを具備する固体撮像素子を使用した撮像装置。
  2. 【請求項2】読み出すフィールド期間において、前記フ
    ィールドの走査位置に相当する第1の信号及び前記走査
    位置に隣接した走査位置に相当する第2の信号がそれぞ
    れ読み出される固体撮像素子と、前記第2の信号を1水
    平走査期間遅延する遅延回路と、この遅延回路出力と前
    記第2の信号とを加算する第1の加算器と、前記第1の
    加算器出力と前記第1の信号を加算し、本線映像信号を
    得る第2の加算器と、前記第1の加算器出力と前記第1
    の信号を加算し、垂直輪郭信号を得る第3の加算器と、
    この垂直輪郭信号を前記本線映像信号に加算する第4の
    加算器とを具備する固体撮像素子を使用した撮像装置。
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