JPH0662294B2 - カルシウムジシアナミド水溶液の製造方法 - Google Patents

カルシウムジシアナミド水溶液の製造方法

Info

Publication number
JPH0662294B2
JPH0662294B2 JP12840786A JP12840786A JPH0662294B2 JP H0662294 B2 JPH0662294 B2 JP H0662294B2 JP 12840786 A JP12840786 A JP 12840786A JP 12840786 A JP12840786 A JP 12840786A JP H0662294 B2 JPH0662294 B2 JP H0662294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
aqueous solution
dicyanamide
calcium dicyanamide
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12840786A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62288113A (ja
Inventor
晶 中村
松夫 小野
秀雄 白川
博三 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP12840786A priority Critical patent/JPH0662294B2/ja
Publication of JPS62288113A publication Critical patent/JPS62288113A/ja
Publication of JPH0662294B2 publication Critical patent/JPH0662294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカルシウムジシアナミド水溶液の改良された製
造方法に関するものである。
(従来の技術) カルシウムジシアナミド水溶液からは塩交換反応によつ
てナトリウム、カリウム、亜鉛等の金属のジシアナミド
塩が得られることが知られている。ジシアナミド金属塩
は、グラム陽性、グラム陰性両菌に対して有効な強力殺
菌消毒剤であるN,N″−ビス(4−クロロフェニル)
−3,12−ジイミノ−2,4,11,13−テトラア
ザテトラデカンジイミダミド(一般名、クロルヘキシジ
ン)等の出発原料または中間体として使用される有用な
化合物である。
水溶媒中で、カルシウムシアナミドと塩化シアンを反応
させてカルシウムジシアナミド水溶液を製造する方法は
公知である(アメリカ特許第2562869号)。さら
に、この方法で得られるカルシウムジシアナミド水溶液
は中性または酸性条件下で安定であるといわれている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、この方法で得られるカルシウムジシアナミド水
溶液を中性または酸性で保存した場合、数日後から白濁
し、以後数ヶ月にわたって難溶性の沈澱物が徐々に析出
し貯槽周辺のつまり等の問題をひきおこす。さらに実質
的な純度低下も生じるという問題をひきおこす。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、このような従来技術にみられる問題点を
解決し、安定に貯蔵し得るカルシウムジシアナミド水溶
液を製造する方法について鋭意検討した結果、水溶媒中
でカルシウムシアナミドと塩化シアンを反応させて得ら
れる粗カルシウムジシアナミド水溶液にpH4〜8の範
囲で次亜塩素酸カルシウムを添加して、加熱処理するこ
とにより、難溶性沈澱物の析出を促進、純度の安定なカ
ルシウムジシアナミド水溶液が得られることを見出し、
本発明に到達した。
すなわち、本発明は水溶媒中でカルシウムシアナミドと
塩化シアンを反応させることによりカルシウムジシアナ
ミドを製造する方法において、得られる粗カルシウムジ
シアナミド水溶液にpH4〜8の範囲で次亜塩素酸カル
シウムを添加して加熱処理することを特徴とするカルシ
ウムジシアナミド水溶液の製造方法を提供するものであ
る。
以下、本発明の方法についてさらに詳細に説明する。
粗カルシウムジシアナミド水溶液は、カルシウムシアナ
ミドを水溶媒中にけんだくさせ、当モルの塩化シアンを
気体または液体状態で添加し、不溶物を濾別することに
よって得られ、通常5〜25%のカルシウムジシアナミ
ドを含む。
本発明の方法に使用されるカルシウムシアナミドは工業
用または肥料用として入手しうる15ないし70%程度
の純分のものであってもさしつかえない。また本発明の
方法に使用される塩化シアンは工業的に青酸と塩素から
製造されうるもので95%程度以上の純度のものであっ
てもさしつかえない。
得られる粗カルシウムジシアナミド水溶液は通常アルカ
リ性を示しているため、酸性物質を添加してpHを4〜
8の範囲に調整し、次亜塩素酸カルシウムを添加して加
熱処理する。酸性物質としては塩酸が望ましい。水溶液
のpHが4未満および8をこえる場合にはカルシウムジ
シアナミドの分解が起こり好ましくない。次亜塩素酸カ
ルシウムの添加量は使用した塩化シアン1モルに対し
0.001〜0.05モルの範囲、好ましくは0.00
5〜0.01モルの範囲がよい。
加熱処理の温度は50℃ないし90℃、好ましくは70
〜80℃の範囲がよい。加熱処理の時間は加熱温度によ
り多少変動するが1〜8時間、好ましくは3〜5時間が
よい。長くなるとカルシウムジシアナミドの分解が起こ
り好ましくない。
(実施例) 以下、本発明の方法をさらに実施例および比較例により
説明する。
実施例 2三ツ口フラスコに石灰窒素248.5g(カルシウ
ムアナミド64.4%含有)と水1368gを入れて撹
拌下に97%塩化シアン127gを2時間かけて導入し
た。この間、反応温度は25℃ないし30℃に保った。
終了後20℃に冷却し、反応混合物を濾別し、瀘液を塩
酸で中和してpH6.5にして粗カルシウムジシアナミ
ド水溶液1391gを得た。この粗カルシウムジシアナ
ミド水溶液中に含まれるカルシウムジシアナミド分は1
1.1%であった。その粗カルシウムジシアナミド水溶
液に次亜塩素酸カルシウム2.0gを添加して70℃で
4時間加熱処理し、析出物を濾別した。析出物の重量は
乾燥後10.2gであった。濾別した水溶液はpH7を
示し、その後4ヶ月間放置しても難溶性の沈澱物は析出
せず、カルシウムジシアナミド分の含有量の低下は認め
られなかった。
比較例 実施例と同様にして製造した粗カルシウムジシアナミド
水溶液(1380g,カルシウムジシアナミド11.2
%含有)をpH6.5の状態で放置したところ、製造後
2日目から白濁がはじまり、10日後に3.7g、30
日後にさらに3.7g、3ヶ月後にさらに3.2g、5
ヶ月後にさらに2.9gの難溶性沈澱物が析出した。こ
の時点で水溶液のpHの約10を示し、カルシウムジシ
アナミドの含有量ははじめの90%に減少した。
(効果) 本発明の方法により、加熱処理後の水溶液を濾別して析
出した沈澱物を除去すれば、従来法で問題であったカル
シウムジシアナミド水溶液からの難溶性沈澱物の析出な
く安定なカルシウムジシアナミド水溶液を得ることがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶媒中で、カルシウムシアナミドと塩化
    シアンを反応させることによりカルシウムジシアナミド
    を製造する方法において得られる粗カルシウムジシアナ
    ミド水溶液にpH4〜8の範囲で次亜塩素酸カルシウム
    を添加して加熱処理することを特徴とするカルシウムジ
    シアナミド水溶液の製造方法。
JP12840786A 1986-06-03 1986-06-03 カルシウムジシアナミド水溶液の製造方法 Expired - Lifetime JPH0662294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12840786A JPH0662294B2 (ja) 1986-06-03 1986-06-03 カルシウムジシアナミド水溶液の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12840786A JPH0662294B2 (ja) 1986-06-03 1986-06-03 カルシウムジシアナミド水溶液の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62288113A JPS62288113A (ja) 1987-12-15
JPH0662294B2 true JPH0662294B2 (ja) 1994-08-17

Family

ID=14984018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12840786A Expired - Lifetime JPH0662294B2 (ja) 1986-06-03 1986-06-03 カルシウムジシアナミド水溶液の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0662294B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5075899B2 (ja) * 2009-09-29 2012-11-21 章 横田 カルシウムシアナミドを含む粉体、該粉体の製造方法及びその装置
JP2015110486A (ja) * 2012-03-23 2015-06-18 日産化学工業株式会社 シアナミド亜鉛の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62288113A (ja) 1987-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3632637A (en) Hydroxyaryl-containing aminocarboxylic chelating agents
KR20070039948A (ko) 2-아미노-5-요오도 안식향산의 제조 방법
JPH0662294B2 (ja) カルシウムジシアナミド水溶液の製造方法
US3979382A (en) Dichlorocyanurate silver complexes
JPS6030666B2 (ja) 光学活性メルカプトカルボン酸の製造法
JPH0723214B2 (ja) 安定なカルシウムジシアナミド水溶液の製造方法
US5099049A (en) Chelate compositions and their production
KR19990025064A (ko) 4급 암모늄 인산염 화합물 및 그 제조방법
US6492549B2 (en) Process for preparing alkylene diamine triacetic acid
KR920007236B1 (ko) 이미노옥타딘 3-알킬벤젠 설포네이트의 제조방법
US4548757A (en) Aqueous aminomethylenephosphonic acid solutions containing organic carboxylate stabilizing agent
KR101276667B1 (ko) 3,4-디클로로이소티아졸카복실산의 제조방법
US6570022B2 (en) Preparation of bis-(1(2)H-tetrazol-5-yl)-amine monohydrate
JP2834557B2 (ja) トリメルカプト―s―トリアジンのナトリウム塩の水溶液、その製造法および該溶液からなる供給形
EP2029515B1 (en) Use of metal complexes comprising a ligand derived from 2-aryl-2-hydroxyacetic acid and a divalent or trivalent metal cation for the treatment of metal deficiency in plants.
JPS62288102A (ja) ジシアナミド金属塩の製造方法
US4312815A (en) Preparation of a zinc chelate having improved stability
JP3444876B2 (ja) 塩基性次亜塩素酸マグネシウムの製造方法
US4988789A (en) Process for preparing glycine hydrochloride
DE1795021B2 (de) Kupfer-U-Sahe der L- und DL-2-Guanidino-13-thiazoIincarbonsäure-4 oder ihrer Tautomeren, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
JPS632254B2 (ja)
JP3848714B2 (ja) エチレンジアミン−n,n’−ジコハク酸およびその第二鉄錯塩の製法
SU1416097A1 (ru) Способ получени дефолианта
JPH111468A (ja) ジヨードメチル−p−トリルスルホンの製造方法
JP2000219511A (ja) シアナミド水溶液