JPH066218A - 温度補償機能を有するアナログ/デジタル変換装置 - Google Patents

温度補償機能を有するアナログ/デジタル変換装置

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JPH066218A
JPH066218A JP15797592A JP15797592A JPH066218A JP H066218 A JPH066218 A JP H066218A JP 15797592 A JP15797592 A JP 15797592A JP 15797592 A JP15797592 A JP 15797592A JP H066218 A JPH066218 A JP H066218A
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analog
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value
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temperature
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JP15797592A
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Akio Okahara
章雄 岡原
Takeshi Yamazaki
剛 山崎
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な回路構成と所定の演算処理を用いて、
温度変化に伴うA/D変換誤差を理想的な値に抑え、誤
動作の無い、しかも低コストで製造する事の出来る温度
補償機能を有するアナログ/デジタル変換装置を提供す
る。 【構成】 少なくとも入出力端子を有するアナログ/デ
ジタル変換回路2、該アナログ/デジタル変換回路を制
御する制御手段3とを有するアナログ/デジタル変換装
置1で有って、該制御手段3には、該アナログ/デジタ
ル変換回路2の入力端子INに入力されるアナログ信号
が当該アナログ/デジタル変換回路2で変換されて出力
端子OUTから出力されるデジタル信号に、所定の補正
値を付加して出力補正を行う機能を有している温度補償
機能を有するアナログ/デジタル変換装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ/デジタル変
換装置に関するものであり、特に詳しくは、環境温度の
変化に応答してA/D変換値の補償を行う事の出来るア
ナログ/デジタル変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、アナログ信号データをデジタ
ル信号データに変換する装置としてアナログ/デジタル
変換装置が例えば逐次比較回路等を始め多くの分野で多
量に使用されている。処で、係るアナログ/デジタル変
換装置に於いては、理想的には、入力信号データに対し
て出力信号データが直線性の関係を持っている事が好ま
しいが、元々係るA/Dコンバータは、温度に関して固
有の特性を有しており、従って、該A/Dコンバータが
使用される環境温度の影響を受け、変換時のデータに温
度に関連して変換誤差が、必然的に含まれてしまう事に
なる。
【0003】つまり、当該アナログ/デジタル変換装置
に関して理想、若しくは規格との間にある公差が発生す
る事になる。例えば、あるアナログ/デジタル変換装置
に於いて、10ビット分解能の規格のもとで使用温度が
−40℃〜100℃の範囲で、±2LSB以内の誤差を
保証している場合、使用電圧を5Vとすると±10mV
以内の誤差範囲に抑える事が要求される事になる。
【0004】図10は、アナログ/デジタル変換回路を
含む所定のシステムからの要求規格が、10ビット分解
能の規格のもとで使用温度が−40℃〜120℃の範囲
で、±1LSB以内の誤差を要求している場合、温度変
化に伴い、A/Dコンバータに於けるA/D変換誤差が
変化する様子を例示している図である。図10の例は、
該要求規格に対する理想的な変換誤差を示すものであ
る。
【0005】又、図11は、アナログ/デジタル変換装
置に於いて、要求規格に対して該アナログ/デジタル変
換回路の温度特性から変換誤差が、特定の温度では、満
足しているが、温度条件が厳しくなるとその要求特性を
満足しなくなる関係をしめしたものである。つまり、係
るアナログ/デジタル変換回路に於いては、図12に示
す様に、入力電圧に対する変換出力電圧が、略直線的関
係にある事が好ましく、更に図13に示す様に、温度変
化に対して、理想的な出力値に対する変換誤差が限り無
く±0に近いことが好ましい。
【0006】然しながら、従来に於いては、周辺回路に
温度変化がアナログ/デジタル変換回路に影響が及ばな
い様な工夫をするしかないため、回路構成が大型とな
り、小型化、高集積化には不向きであり、又製造コスト
が大幅に上昇すると言う問題が有った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、簡単な回路構成と所定の
演算処理を用いて、温度変化に伴うA/D変換誤差を理
想的な値に抑え、誤動作の無い、しかも低コストで製造
する事の出来る温度補償機能を有するアナログ/デジタ
ル変換装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような技術構成を採用
するものである。即ち、少なくとも入出力端子を有する
アナログ/デジタル変換回路、該アナログ/デジタル変
換回路を制御する制御手段とを有するアナログ/デジタ
ル変換装置で有って、該制御手段には、該アナログ/デ
ジタル変換回路の入力端子に入力されるアナログ信号が
当該アナログ/デジタル変換回路で変換されて出力され
るデジタル信号に、所定の補正値を付加して出力補正を
行う機能を有している温度補償機能を有するアナログ/
デジタル変換装置である。
【0009】
【作用】本発明にかかる温度補償機能を有するアナログ
/デジタル変換装置は、上記した様な基本的技術構成を
用いているので、当該アナログ/デジタル変換装置が使
用される環境温度が変化した場合でも、該温度の変化に
対して予め定められた当該アナログ/デジタル変換回路
の固有の温度特性から求めた、必要な温度に関連した補
正値を用いて、当該アナログ/デジタル変換回路にて変
換されたデジタル信号値を補正する様にしたものであ
る。
【0010】即ち、本発明に於いては、予め当該アナロ
グ/デジタル変換回路が持っている固有の温度特性か
ら、該アナログ/デジタル変換回路の環境温度が変化し
た場合には、当該アナログ/デジタル変換回路が、どの
程度の変換誤差を含んでアナログ/デジタル変換を行う
かを求めておき、該アナログ/デジタル変換回路に入力
されたアナログ信号が該アナログ/デジタル変換回路で
変換された時に、当該デジタル信号値に、上記の補正
値、例えば補正電圧値を付加するか若しくは該デジタル
信号値から減算する事により、該変換誤差を補償して、
正確なデジタル変換値を得る様にしたものである。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係る温度補償機能を有する
アナログ/デジタル変換装置の具体例を図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は、本発明に係る該温度補償
機能を有するアナログ/デジタル変換装置の一具体例を
説明するブロックダイアグラムであり、図中、少なくと
も入出力端子を有するアナログ/デジタル変換回路2、
該アナログ/デジタル変換回路を制御する制御手段3と
を有するアナログ/デジタル変換装置1で有って、該制
御手段3には、該アナログ/デジタル変換回路2の入力
端子INに入力されるアナログ信号が当該アナログ/デ
ジタル変換回路2で変換されて出力端子OUTから出力
されるデジタル信号に、所定の補正値を付加して出力補
正を行う機能を有している温度補償機能を有するアナロ
グ/デジタル変換装置1が示されている。
【0012】本発明に係る該温度補償機能を有するアナ
ログ/デジタル変換装置1に用いられるアナログ/デジ
タル変換回路2は、従来一般的に使用されているアナロ
グ/デジタル変換回路であれば如何なるものでも使用可
能である。又、本発明に使用される制御手段としては、
該アナログ/デジタル変換回路の変換処理を操作制御し
うる機能を有する演算処理回路であれば如何なるもので
有っても良く、図1の様に、該アナログ/デジタル変換
回路2と同一の基板4上い該アナログ/デジタル変換回
路2とは独立した回路として形成されたもの、例えばマ
イクロコンピュータの如きもので有っても良く、或いは
該アナログ/デジタル変換回路2内に設けられているも
ので有っても良い。
【0013】更には、係る制御手段3としては、該中央
演算処理回路の様なCPU3’を使用するもので有って
も良い。本発明に於ける該制御手段3における所定の補
正値とは、当該アナログ/デジタル変換回路2が使用さ
れている環境温度が変化した場合、当該アナログ/デジ
タル変換回路の固有の温度特性により、変換誤差を発生
するので、係る変換誤差分を補償する為の値である。
【0014】係る補正としては、予め当該アナログ/デ
ジタル変換回路が持っている固有の温度特性から、該ア
ナログ/デジタル変換回路の環境温度が変化した場合に
は、当該アナログ/デジタル変換回路が、どの程度の変
換誤差を含んでアナログ/デジタル変換を行うかを確認
しておき、その値に相当する変換誤差分を補正値として
適宜の記憶手段等に記憶させておき、該アナログ/デジ
タル変換回路に入力されたアナログ信号が該アナログ/
デジタル変換回路で変換された時に、当該デジタル信号
値に、上記の補正値、例えば補正電圧値を付加するか若
しくは該デジタル信号値から減算する事により、該変換
誤差を補償して、正確なデジタル変換値を得る様にした
ものである。
【0015】本発明に係る第1の具体例は、当該所定の
補正値は、該アナログ/デジタル変換回路が、もつ固有
の温度特性に基づいて決定される固定値を使用するもの
である。つまり、本具体例に於いては、使用される該ア
ナログ/デジタル変換回路の温度特性を予め測定してお
き、温度変化に対して、例えば平均値としてどの程度の
変換誤差(α)が発生するかを求めておく。
【0016】そして該変換誤差(α)を該制御手段の記
憶回路に格納しておき、入力されたアナログ値をデジタ
ル値に変換する毎に当該変換値に対して係る変換誤差
(α)としての補正値を加算する事により温度の変化を
補償した正確な変換値を出力する様にしたものである。
勿論、該変換誤差(α)が負の値であれば、加算操作で
実質的な減算が行われるものである事は言うまでもな
い。
【0017】図2には、上記本発明に係る第1の具体例
を実行する場合のフローチャートを示すものであり、ス
タート後ステップ(1)に於いて、入力アナログ値をデ
ジタル変換した値PMがAであった場合には、ステップ
(2)に於いて当該変換デジタル値Aに対して補正値と
して変換誤差(α)を加算して変換値PMとするもので
ある。
【0018】本発明に係る該温度補償機能を有するアナ
ログ/デジタル変換装置1の第2の具体例に於いては、
該所定の補正値は、該アナログ/デジタル変換回路が、
もつ固有の温度特性に基づいて決定される温度変化の関
数として表される値を採用するものである。即ち、本具
体例に於いては、予め当該アナログ/デジタル変換回路
の変換誤差(α)が環境温度に従ってどの様に変化する
かを測定しておき、該アナログ/デジタル変換回路の変
換誤差に関する補正値を温度を変数とする関数として把
握し、係る変換誤差関数を該制御手段に於ける記憶手段
に記憶させておく。
【0019】一方、当該アナログ/デジタル変換回路の
近傍或いは該回路内に適宜の温度センサを設けておき、
当該アナログ/デジタル変換回路が使用される環境温度
を絶えず測定し、その情報を該制御手段3に伝達し、該
温度情報から、該記憶手段に記憶された変換誤差の該補
正値関数から当該温度に対応する補正値を選択して、第
1の具体例と同じ方法によって、制御手段が入力された
アナログ信号をデジタル値へ変換する際に当該補正値
(α)を用いて変換されたデジタル値に補正をかけるも
のである。
【0020】図3は、本具体例を実行する場合のアナロ
グ/デジタル変換回路の構成例を説明する図であり、ア
ナログ/デジタル変換回路2と適宜の制御手段3から構
成されたアナログ/デジタル変換装置1に於いて、該ア
ナログ/デジタル変換回路2に接続され、当該アナログ
/デジタル変換回路の環境温度を検出する温度センサ5
が設けられているものである。
【0021】該温度センサとしては、特に限定されるも
のではないく、公知の温度センサ、例えば図4に示す様
なサーミスタ6を用いるもので有っても良く、又図5に
示される様に、ダイオード7を使用する事も可能であ
る。いずれの場合においても、入力端子部INに入力さ
れるアナログ信号は、当該アナログ/デジタル変換回路
2に於いてデジタル値に変換される場合に、当該環境温
度によって変化する変換誤差に相当する補正値(α)
を、該デジタル値に加算若しくは減算してデジタル変換
値の誤差を補正するものである。
【0022】該第2の具体例のアナログ/デジタル変換
操作のフローチャートは、図2と略同一であり、補正値
(α)が温度の関数である点のみ具体例1と異なってい
る。次に、本発明に係る温度補償機能を有するアナログ
/デジタル変換装置の第3の具体例に付いて説明するな
らば、本具体例に於いて使用される所定の補正値は、前
記した第1の具体例の場合と同様に該アナログ/デジタ
ル変換回路が、もつ固有の温度特性に基づいて決定され
る固定値を用いるものではあるが、本具体例に於いて
は、更に、該アナログ/デジタル変換回路が使用されて
いる環境温度が予め定められた所定の温度範囲を逸脱し
た場合に当該補正値を用いて出力補正を行う様にしたも
ので有る。
【0023】即ち、本具体例に於いては、当該アナログ
/デジタル変換回路2が、比較的通常の温度条件に於い
ては、要求規格を満足するが、温度条件が高くなった
り、低くなったりして厳しい温度環境になると、理想的
変換と実際の変換との間に所定の変換誤差(α)が発生
してくる。その為、例えば温度が−10℃から+25℃
と言う様な温度範囲を設定しておき、当該温度範囲内に
於いては、前記予め定められた所定の該アナログ/デジ
タル変換回路に特有の温度特性から求められて固定の補
正値を用いて変換誤差を補正するが、該アナログ/デジ
タル変換回路2の環境温度が上記した温度範囲を越えた
場合、例えば+25℃を越えた場合若しくは−10℃以
下に低下した場合には、予め定められた別の変換誤差
値、即ち補正値(α’)或いは(α”)を用いて変換処
理を実行するものである。
【0024】係る第3の具体例に於いては、当該所定の
温度範囲に於いて、先ず当該アナログ/デジタル変換回
路2の温度特性から、平均値的な変換誤差(α)を求め
ると共に、該温度範囲を逸脱した場合に於ける該アナロ
グ/デジタル変換回路2の変換誤差(α)或いは
(α”)を別々に設けておいて、当該アナログ/デジタ
ル変換回路2の環境温度の範囲に応じて、当該補正値を
切り換えて使用するものである。
【0025】図6は、本具体例に於けるアナログ/デジ
タル変換装置1の構成例を示すブロックダイアグラムで
あり、図3と同様に、該アナログ/デジタル変換回路2
に温度センサ8が設けられていると同時に、該制御手段
3内に、環境温度を幾つかの範囲に区切り、各温度範囲
に於いて使用される変換誤差である補正値(α)の値を
それぞれ特定し、記憶しておくルックアップテーブル9
が設けられているものであって、当該アナログ/デジタ
ル変換回路2の温度センサの温度情報に基づいて該ルッ
クアップテーブル9から所定の変換誤差である補正値
(α)の値が選択され、前記の各具体例と同様に、デジ
タル変換出力値に補正をかけるものである。
【0026】又、係る第3の具体例に於いて、当該補正
値を上記の様に、各温度範囲でそれぞれ具体的な補正値
を採用するのに対して、当該全温度範囲を所定のビット
数の基づいて分解能を設定して、係る分解能の程度を変
換補正値として用いるもので有っても良い。図7は、第
3の具体例に於ける変換操作のフローチャートを説明す
る図であり、即ち、スタート後、ステップ(1)に於い
て、該アナログ/デジタル変換回路2の環境温度を測定
して、その温度情報Taを該制御手段3に伝達し、該制
御手段3に於いては、ステップ(2)において、該温度
情報Taから、現在の温度が、如何なる領域に含まれる
温度であるかを判断するが、先ず当該現在の温度Ta
が、25℃よりも小さいか否かが判断され、YESであ
ればステップ(3)に進み、当該温度Taが−10℃よ
り高いか否かが判断され、YESであれば、ステップ
(4)に進み、ルックアップテーブル9から、−10℃
から+25℃の温度領域に於ける変換誤差に相当する補
正値(α)を選択して、デジタル変換値を補正するか、
補正値として、分解能であらわされる0LSBを採用し
て補正を行うもので有っても良い。
【0027】次に、ステップ(2)において、NOであ
れば、ステップ(5)に進み、ルックアップテーブル9
から、+25℃以上の温度領域に於ける変換誤差に相当
する補正値(α’)を選択して、デジタル変換値を補正
するか、補正値として、分解能であらわされる−1LS
Bを採用して補正を行うもので有っても良い。又、ステ
ップ(3)に於いて、NOであれば、ステップ(6)に
進み、ルックアップテーブル9から、−10℃以下の温
度領域に於ける変換誤差に相当する補正値(α”)を選
択して、デジタル変換値を補正するか、補正値として、
分解能であらわされる+1LSBを採用してデジタル変
換値を補正する様にしたものである。
【0028】係る第3の具体例に於けるアナログ値をデ
ジタル値に変換する操作の手順を示すフローチャートは
図8に示されている様に、図2のフローチャートと基本
的には同一であるが、補正値αの値が、測定された温度
が属する温度領域に従って変化する点が異なっている。
つまり、ステップ(1)であるアナログ値pmがアナロ
グ/デジタル変換を受けてステップ(2)でPMと言う
デジタル値に変換されたとする。
【0029】そして該デジタル値PMが100の値て有
ったとすると、ステップ(3)に於いては、環境温度が
測定された結果、補正値αが0である場合には、補正後
のデジタル値PMは100のままであるが、該補正値α
が−1である場合には、補正後のデジタル値PMは99
となる。係る第3の具体例の補正値の変化を図11に示
す。
【0030】次に、本発明に係る温度補償機能を有する
アナログ/デジタル変換装置の第4の具体例に付いて説
明する。即ち、本具体例では、該アナログ/デジタル変
換回路2に、基準電圧入力端子10を設けると共に、該
制御回路3は、該入力された基準電圧の変換値と該基準
電圧とから補正値を算出し、該補正値を用いて、該アナ
ログ/デジタル変換回路2の出力から出力される信号に
補正をかける機能を更に有しているものである。
【0031】即ち、図9は、本具体例を実行する場合の
アナログ/デジタル変換回路の構成例を説明する図であ
り、アナログ/デジタル変換回路2と適宜の制御手段3
から構成されたアナログ/デジタル変換装置1に於い
て、該アナログ/デジタル変換回路2に接続され、基準
電圧入力端子部10が設けられている。該基準電圧入力
端子10としては、高電位電源として例えば+5Vと
し、又低電位電源として0V(GND)を採用する事が
出来るが、又本発明に係る該第4の具体例に於いては、
係る基準電圧を更に分圧した電圧値を基準値として採用
するもので有っても良い。
【0032】係る分圧の例としては、図9に示す様に、
上記高電位電源と低電位電源との間に同一抵抗値を持つ
2個の抵抗体Rを用いて抵抗分割した基準電圧端子11
を使用するもので有っても良い。この場合には、基準電
圧値としては、2.500Vが使用される事になる。そ
して、係る具体例に於いては、該基準電圧値を当該アナ
ログ/デジタル変換回路2の温度特性に基づいて変換誤
差(α)の算出に使用するものであり、その具体的例の
一つとしては、当該基準電圧の最大範囲を所定数のビッ
ト数に分割して、それぞれのビット毎に所定の電位を与
える事により、各ビットを単位分解能と設定するもので
ある。
【0033】つまり、今、基準電圧の最大範囲を5Vと
し、その範囲を10ビットで構成すると、各ビットは
4.88Vの分解能を持つ事になる。従って、該アナロ
グ/デジタル変換装置に関して、要求規格が±2LSB
であるとすると、補償温度範囲内において、該アナログ
/デジタル変換回路2は、変換誤差が±10mV以内で
収まる特性を有していなければならない事を意味する。
【0034】そこで、本具体例では、当該アナログ/デ
ジタル変換回路2の変換時の温度による変換誤差(α)
の補償を行う為に、該基準電圧と該基準電圧の該アナロ
グ/デジタル変換回路2により変換された後の電圧値と
を比較して、その差を求め、その差を当該アナログ/デ
ジタル変換回路2於ける該変換処理を実行した際の温度
の影響に基づいて形成された変換誤差(α)と判断する
ものである。
【0035】そして、該変換誤差(α)を前記したビッ
ト数で表される分解能により、具体的な補正値を求め
て、補正処理を実行するものである。例えば、或るアナ
ログ/デジタル変換回路2の分解能が8ビットであると
し、又、該アナログ/デジタル変換回路2では、該制御
手段3により変換指定された入力チャンネルの電圧が、
基準電圧である+Vrefと同じであれば、変換値は、
16進法で表示すると、HEX“FF”となり、又、変
換指定された入力チャンネルの電圧が、基準電圧である
−Vrefと同じであれば、変換値は、16進法で表示
してHEX“00”となる。
【0036】又、入力チャネルの電圧が (+Vre
f)+(−Vref)/2で有れば、変換値はHEX
“7F”と表される。そこで、或る入力チャネルCHn
を基準電圧値入力チャンネルとして、該基準電圧として
温度による変化が無い様にする為、上記の様に電位差を
2分割すると、その値は、VCHn=(+Vref)+
(−Vref)/2となり、係る電圧値が入力される事
になる。
【0037】これにより、該入力チャネルCHnのアナ
ログ/デジタル変換理想値は、HEX“7F”となる。
ここで、例えば、CHnの実際のアナログ/デジタル変
換値が温度によりシフトしてHEX“7D”となった場
合には、理想値とA/D変換値との差、即ち(HEX
“7D”)−(HEX“7F”)=HEX“−02”を
温度補正値として採用し、他のアナログ入力値に対する
A/D変換値に加算或いは減算等の演算処理を実行して
温度によるA/D変換に於ける変換誤差(α)を補償す
るものである。
【0038】従って、本具体例に於いては、該温度の影
響による当該アナログ/デジタル変換回路2の変換誤差
(α)をリアルタイムで該アナログ/デジタル変換回路
の出力から出力される信号に補正をかける事が可能とな
る。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る温度補償機能を有するアナ
ログ/デジタル変換装置に於いては、上記の様な構成を
採用しているので、簡単な回路構成と所定の演算処理を
用いて、温度変化に伴うA/D変換誤差を理想的な値に
抑え、誤動作の無い、しかも低コストで製造する事の出
来る温度補償機能を有するアナログ/デジタル変換装置
を提供するものである。
【0040】更に、本発明に係る該回路に於いては、温
度によるアナログ/デジタル変換回路に於ける変換誤差
を吸収して制御性能が安定する温度補償機能を有するア
ナログ/デジタル変換装置を得る事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る温度補償機能を有するア
ナログ/デジタル変換装置の具体例に於ける構成の例を
示すブロックダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明に係る第1の具体例に於けるフ
ローチャートである。
【図3】図3は、本発明に係る第2の具体例の構成例を
示すブロックダイアグラムである。
【図4】図4は、本発明に係る第2の具体例の構成に於
ける他の例を示すブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、本発明に係る第2の具体例の構成に於
ける別の例を示すブロックダイアグラムである。
【図6】図6は、本発明に係る第3の具体例の構成例を
示すブロックダイアグラムである。
【図7】図7は、本発明に係る第3の具体例に於けるフ
ローチャートである。
【図8】図8は、本発明に係る第3の具体例に於ける他
のフローチャートである。
【図9】図9は、本発明に係る第4の具体例の構成例を
示すブロックダイアグラムである。
【図10】図10は、アナログ/デジタル変換回路に於
ける温度範囲と変換誤差との関係を説明する図である。
【図11】図11は、本発明に係る第3の具体例に於け
るアナログ/デジタル変換回路に於ける温度範囲と変換
誤差との関係を説明する図である。
【図12】図12は、アナログ入力電圧に対するデジタ
ル出力電圧との関係を説明する図である。
【図13】図13は、アナログ/デジタル変換回路に於
ける理想的変換値と変換誤差との関係を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…温度補償機能を有するアナログ/デジタル変換装置 2…アナログ/デジタル変換回路 3…制御手段、CPU 4…基板 5…温度センサ 6…サーミスタ 7…ダイオード 8…温度検知手段 9…ルックアップテーブル 10…基準電圧入力端子 11…分圧基準電圧入力端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも入出力端子を有するアナログ
    /デジタル変換回路、該アナログ/デジタル変換回路を
    制御する制御手段とを有するアナログ/デジタル変換装
    置で有って、該制御手段には、該アナログ/デジタル変
    換回路の入力端子に入力されるアナログ信号が当該アナ
    ログ/デジタル変換回路で変換されて出力されるデジタ
    ル信号に、所定の補正値を付加して出力補正を行う機能
    を有している事を特徴とする温度補償機能を有するアナ
    ログ/デジタル変換装置。
  2. 【請求項2】 当該所定の補正値は、該アナログ/デジ
    タル変換回路が、もつ固有の温度特性に基づいて決定さ
    れる固定値である事を特徴とする請求項1記載のアナロ
    グ/デジタル変換装置。
  3. 【請求項3】 当該所定の補正値は、該アナログ/デジ
    タル変換回路が、もつ固有の温度特性に基づいて決定さ
    れる温度変化の関数として表される値である事を特徴と
    する請求項2記載のアナログ/デジタル変換装置。
  4. 【請求項4】 当該所定の補正値は、該アナログ/デジ
    タル変換回路が、もつ固有の温度特性に基づいて決定さ
    れる固定値であり、且つ環境温度が予め定められた所定
    の温度範囲を逸脱した場合に当該補正値を用いて出力補
    正を行うものである事を特徴とする請求項2記載のアナ
    ログ/デジタル変換装置。
  5. 【請求項5】 該アナログ/デジタル変換回路に、基準
    電圧入力端子を設けると共に、該制御回路は、該入力さ
    れた基準電圧の変換値と該基準電圧とから補正値を算出
    し、該補正値を用いて、該アナログ/デジタル変換回路
    の出力から出力される信号に補正をかける機能を更に有
    している事を特徴とする請求項1記載のアナログ/デジ
    タル変換装置。
  6. 【請求項6】 該アナログ/デジタル変換回路に入力さ
    れる該基準電圧は、更に所定の比率で分圧せしめられ、
    該分圧基準電圧を用いて、該補正値を算出するものであ
    る事を特徴とする請求項5記載のアナログ/デジタル変
    換装置。
  7. 【請求項7】 該環境温度の変化の要素を含む該入力さ
    れた基準電圧の変換値若しくはその分圧電圧値から算出
    された補正値を用いてリアルタイムで該アナログ/デジ
    タル変換回路の出力から出力される信号に補正をかける
    事を特徴とする請求項5乃至6記載のアナログ/デジタ
    ル変換装置。
JP15797592A 1992-06-17 1992-06-17 温度補償機能を有するアナログ/デジタル変換装置 Withdrawn JPH066218A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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