JP2005026830A - A/d変換装置 - Google Patents

A/d変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005026830A
JP2005026830A JP2003187959A JP2003187959A JP2005026830A JP 2005026830 A JP2005026830 A JP 2005026830A JP 2003187959 A JP2003187959 A JP 2003187959A JP 2003187959 A JP2003187959 A JP 2003187959A JP 2005026830 A JP2005026830 A JP 2005026830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
conversion
power supply
reference voltage
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003187959A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Takifuji
宏昭 瀧藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2003187959A priority Critical patent/JP2005026830A/ja
Publication of JP2005026830A publication Critical patent/JP2005026830A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成でもA/D変換後のデジタル値のばらつきを小さくするが可能なA/D変換装置を提供することを目的とする。
【解決手段】センサ11から出力される電圧がA/D変換ポートを介して入力され、その電圧をデジタル値に変換するA/D変換部12を備えるマイコン13と、マイコン13を駆動させるための電源電圧を生成すると共に、A/D変換部12にA/D変換用の基準電圧を供給する電源14と、電源14で生成される基準電圧よりも高精度の電圧を生成しA/D変換ポートを介してマイコン13に供給する基準電圧生成部15とを備えて構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力電圧をデジタル値に変換するA/D変換装置に関し、特には、その変換されたデジタル値の補正に関する。
【0002】
【従来の技術】
センサから出力される電圧のばらつきを補正する場合を考える。
一般に、センサから出力される電圧のばらつきは、例えば、センサとそのセンサから出力される電圧が入力されるマイコン(マイクロコンピュータ)との間のインターフェイス回路内の素子の定数のばらつきが原因となっている場合がある。そこで、センサとマイコンとの間にフィルタを設けることで、このセンサから出力される電圧のばらつきを小さくすることができる。
【0003】
ところで、マイコンのA/D変換部で使用されるA/D変換用の基準電圧を生成する電源の低コスト化を図ると、その基準電圧の電圧精度が悪くなり、それにともないA/D変換の精度も悪くなる。しかし、たとえ、基準電圧の電圧精度が悪くなっても、その基準電圧のばらつきが、マイコンの推奨電圧内であれば、大半のマイコンのA/D変換部には悪影響を及ぼさない。
【0004】
また、センサを駆動させるための電源電圧の変動が原因でセンサの出力電圧が変動してしまう場合は、そのセンサを駆動させるための電源電圧に基づいて、センサの出力電圧を補正することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1では、センサを駆動させるための電源電圧を生成する電源(電源31)がA/D変換用の基準電圧も生成する構成であり、そのA/D変換用の基準電圧が何らかの影響により変動すると、A/D変換後のセンサ(センサ41、42)の出力電圧(デジタル値)も変動してしまうおそれがある。
【0005】
そこで、そのA/D変換用の基準電圧が何らかの影響により変動しないように、電源(電源31)を高性能にすることが考えられる。これより、A/D変換用の基準電圧の電圧精度をよくすることができ、A/D変換後のセンサの出力電圧の変動を小さくすることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−27908号 (第3〜4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1では、A/D変換用の基準電圧を生成する電源(電源31)が、センサから出力される電圧をA/D変換するA/D変換部(A/D変換ユニット1)を駆動させる電源電圧も生成しているため、A/D変換用の基準電圧を生成する電源(電源31)は比較的大きな電力を生成する必要がある。そして、その電源(電源31)を高性能にしようとすると、その電源(電源31)は複雑な構成となり高価なものとなるので、生産コストも上がるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明では、簡単な構成でA/D変換後のデジタル値のばらつきを小さくすることが可能なA/D変換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明のA/D変換装置は、入力電圧をA/D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部にA/D変換用の基準電圧を供給する電源部と、前記A/D変換部に前記基準電圧よりも高精度の電圧を供給する電圧供給部とを備え、前記A/D変換部は、前記電圧供給部より供給される高精度の電圧を前記電源部より供給される基準電圧に基づいてA/D変換し、前記入力電圧を前記電源部より供給される基準電圧に基づいてA/D変換し、前記高精度の電圧をA/D変換したデジタル値に基づいて、前記入力電圧をA/D変換したデジタル値を補正することを特徴とする。
【0010】
このように、A/D変換用の基準電圧よりも高精度の電圧をデジタル値に変換し、そのデジタル値を使用してA/D変換された入力電圧を補正しているので、たとえ、A/D変換用の基準電圧が何らかの影響により変動してしまっても、A/D変換された入力電圧の誤差を小さくすることができる。
【0011】
また、電圧供給部は、デジタル値を補正する際に使用される高精度の電圧をA/D変換部に供給すればよいのであまり大きな電力を生成する必要がない。これより、電圧供給部は、例えば、電圧精度のよいシャントレギュレータ等を使用して構成することができる。このように、電圧供給部をシャントレギュレータ等を使用して簡単に構成することができるので、生産コストが上がることを抑えることができる。
【0012】
また、前記電圧供給部は、所定の電圧がカソード、アノード間に印加されるシャントレギュレータを備え、該シャントレギュレータのカソードに印加される電圧を前記高精度の電圧とするように構成してもよい。
このように、電圧供給部をシャントレギュレータを使用して簡単に構成しているので、生産コストが上がることを抑えることができる。
【0013】
また、前記電圧供給部は、所定の電圧がカソード、アノード間に印加されるツェナーダイオードを備え、該ツェナーダイオードのカソードに印加される電圧を前記高精度の電圧とするように構成してもよい。
このように、電圧供給部をツェナーダイオードを使用して簡単に構成しているので、生産コストが上がることを抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態のA/D変換装置を示す図である。
図1に示すように、A/D変換装置10は、ある状態を検出し電圧(アナログ値)として出力するセンサ11から出力される電圧がA/D変換ポートを介して入力され、その入力電圧をデジタル値に変換するA/D変換部12を備えるマイコン(例えば、CPU(Central Processing Unit)など)13と、マイコン13を駆動させるための電源電圧を生成すると共に、A/D変換部12にA/D変換用の基準電圧を供給する電源14(電源部)と、A/D変換部12に供給される基準電圧よりも高精度の電圧を生成し、その高精度の電圧をA/D変換ポートを介してマイコン13に供給する基準電圧生成部15(電圧供給部)とを備えて構成される。
【0015】
上記マイコン13は、A/D変換部12の他に、基準電圧生成部15で生成された高精度の電圧がA/D変換用の基準電圧に基づいてA/D変換されたデジタル値を記録する記録部と、記録部に記録されるデジタル値に基づいてA/D変換されたセンサ11の入力電圧を補正する補正部と、補正された入力電圧に基づいて所定の制御(例えば、補正された入力電圧に対応する情報をディスプレイに表示させるなどの制御)を行う制御部とを備えて構成される。
【0016】
図2は、A/D変換装置10をより詳細に説明するための図である。なお、図1に示すA/D変換装置10と同じ構成については、同じ符号を付ける。
図2に示すように、マイコン13の入力端子Vccには、電源14のプラス側(+)の端子が接続され、マイコン13の入力端子Vssには、電源14のマイナス側(−)の端子が接続される。マイコン13は、電源14より供給される電源電圧に基づいて駆動する。
【0017】
また、A/D変換装置10は、電源14のプラス側の端子及びマイナス側の端子にそれぞれ印加される電圧に基づいて、所定の定電流iを生成しその定電流iをセンサ11に供給する電源20を備える。
また、センサ11は、ダイオード21、22、及び23を備えて構成される。ダイオード21、22、及び23は、それぞれが同じ電極の向きで直列に接続される。すなわち、ダイオード21のカソードとダイオード22のアノードとが接続され、ダイオード22のカソードとダイオード23のアノードとが接続される。また、センサ11は、ダイオード21のアノードと電源20のプラス側の端子とが接続され、ダイオード23のカソードと電源20のマイナス側の端子とが接続される。
【0018】
電源20から供給される定電流iは、ダイオード21、22、及び23にそれぞれ順方向電流として流れる。また、ダイオード21のアノードとマイコン13の入力端子Ainとが接続され、ダイオード23のカソードとマイコン13の入力端子AVssとが接続される。ダイオード21のアノードに印加される電圧は、マイコン13の入力端子Ainに入力される。そして、マイコン13は、その入力端子Ainに入力される入力電圧をデジタル値に変換する。
【0019】
また、電源14のプラス側の端子とマイコン13の入力端子AVccとが接続され、電源14のマイナス側の端子とマイコン13の入力端子AVssとが接続される。マイコン13は、入力端子AVccに印加される基準電圧に基づいて、入力端子Ainに印加される入力電圧をデジタル値に変換する。なお、この実施形態において、電源14は、電圧精度が例えば±5%となるように構成されている。
【0020】
図3(a)は、センサ11を構成する回路の一例を示す図である。
図3(a)に示すように、センサ11は、ダイオード21のアノードとマイコン13の入力端子Ainとが抵抗30を介して接続される。また、センサ11は、コンデンサ31の一方の端子とダイオード21のアノードとが抵抗30を介して接続され、コンデンサ31の他方の端子とダイオード23のカソードとが接続されると共に、コンデンサ31の他方の端子とマイコン13の入力端子VAssとが接続される。また、この抵抗30及びコンデンサ31は、ダイオード21のアノードに印加される電圧を所望な電圧に変換してマイコン13の入力端子Ainに入力させる。
【0021】
ダイオード21、22、及び23には、それぞれ順方向に定電流iが流れる。一般に、ダイオードは、順方向に一定の電流が流れている場合、そのダイオードの周辺の温度変化に応じて、そのダイオードのもつ電圧−電流特性も変化する。これより、ダイオードの両端の電圧の変化をみることにより、ダイオードの周辺の温度の変化を知ることができる。そして、そのダイオードの両端の電圧より温度を検出することできる。ダイオード21、22、及び23の周囲の温度変化に応じた電圧がダイオード21のアノードに印加され、その電圧が抵抗30及びコンデンサ31を介して入力端子Ainに入力される。マイコン13は、その入力端子Ainに入力される電圧に基づいてダイオード21、22、及び23の周囲温度を求めることができる。
【0022】
図3(b)は、電源20を構成する回路の一例を示す図である。
図3(b)に示すように、電源14のプラス側の端子と抵抗32の一方の端子とが接続され、抵抗32の他方の端子とPNPバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタという)33のエミッタとが接続される。また、トランジスタ33のベースとオペアンプ34の出力端子とが接続される。また、オペアンプ34のプラス側の入力端子は、電源14のプラス側の端子と電源14のマイナス側の端子との間に直列に接続される抵抗35と抵抗36との間に接続される。また、オペアンプ34のマイナス側の入力端子は、抵抗37を介して抵抗32とトランジスタ33との間に接続される。
【0023】
そして、オペアンプ34のプラス側の入力端子には、抵抗35及び抵抗36で分圧された電源14のプラス側の電圧が印加される。また、オペアンプ34のマイナス側の入力端子には、トランジスタ33のエミッタに印加される電圧が抵抗37を介して入力される。オペアンプ34のプラス側の入力端子に入力される電圧とオペアンプ34のマイナス側の入力端子とに印加される電圧の電圧差に応じた電圧がオペアンプ34の出力端子からトランジスタ33のベースに出力される。そして、トランジスタ33は、ベースに印加される電圧に応じて、トランジスタ33のコレクタからセンサ11に定電流iを供給する。なお、電源20を構成する各素子の設定値は、例えば、電源14の出力電圧を5Vとする場合に、1〜10mAの定電流iがセンサ11に供給されるように設定する。
【0024】
図4(a)は、基準電圧生成部15を構成する回路の一例を示す図である。
図4(a)に示すように、基準電圧生成部15は、電源14のプラス側の端子とシャントレギュレータ40のカソード(K)とが抵抗41を介して接続され、電源14のマイナス側の端子とシャントレギュレータ40のアノード(A)とが接続される。また、シャントレギュレータ40のリファレンス端子(Ref)とシャントレギュレータ40のカソードとが接続され、シャントレギュレータ40のカソードに印加される電圧がマイコン13の入力端子Aioに入力される。また、シャントレギュレータ40のアノードとマイコン13の入力端子AVssとが接続される。
【0025】
シャントレギュレータ40は、リファレンス端子の電圧Vrefが2.5Vになるように、カソードに流れ込む電流を調整する。図4(a)に示すシャントレギュレータ40は、リファレンス端子とマイコン13の入力端子Aioとが接続されており、その入力端子Aioには2.5Vの電圧が印加される。なお、抵抗41は、電源14の電圧(本実施形態では5V)と2.5Vの差2.5Vを消費させるために設けられる。また、シャントレギュレータ40のカソードに印加される電圧の電圧精度が例えば±1%となるようなシャントレギュレータ40を使用することにより、基準電圧生成部15は高精度の電圧を生成することができる。
【0026】
このように、基準電圧生成部15は、デジタル値の補正に使用される電圧のみを生成すればよく、例えば、電源14のように大きな電力を生成する必要はない。これより、基準電圧生成部15は、シャントレギュレータ40を使用して簡単に構成することができ、電源14より供給されるA/D変換用の基準電圧よりも電圧精度のよい電圧を生成することができる。
【0027】
図4(b)は、シャントレギュレータ40の等価回路を示す図である。
図4(b)に示すように、シャントレギュレータ40の等価回路は、オペアンプ42と、ツェナ−ダイオード43とを用いて示すことができる。オペアンプ42のプラス側の入力端子は、シャントレギュレータ40のリファレンス端子に相当する。また、オペアンプ42のマイナス側の入力端子とツェナ−ダイオード43のカソードとが接続される。また、ツェナーダイオード43のアノードがシャントレギュレータ40のアノードに相当する。また、オペアンプ42の出力端子は、シャントレギュレータ40のカソードに相当する。また、ツェナ−ダイオード43の降伏電圧Vzを2.5Vとする。オペアンプ42は、オペアンプ42のプラス側の入力端子に印加される電圧とオペアンプ42のマイナス側の入力端子に印加される電圧との電圧差に応じた電圧が一定の電圧(例えば、2.5V)となるように駆動する。
【0028】
このように、オペアンプ42とツェナーダイオード43とを使用することによっても基準電圧生成部15を構成することができ、高精度の電圧を生成することができる。
図5は、マイコン13におけるA/D変換動作及び制御動作について説明するフローチャートである。
【0029】
まず、ステップS1において、マイコン13のA/D変換部12は、基準電圧生成部15より供給される高精度の電圧をデジタル値に変換する。そして、マイコン13の記録部は、そのデジタル値を記録する。
次に、ステップS2において、マイコン13のA/D変換部12は、センサ11の入力電圧をデジタル値に変換する。
【0030】
次に、ステップS3において、マイコン13の補正部は、記録部に記録されるデジタル値に基づいて、A/D変換されたセンサ11の入力電圧を補正する。すなわち、例えば、A/D変換された高精度の電圧の変動の割合を求め、その割合に応じてA/D変換されたセンサ11の入力電圧を補正する。
【0031】
そして、ステップS4において、マイコン13の制御部は、補正部で補正されたセンサ11の入力電圧を使用して所定の制御(例えば、補正された電圧に対応する情報をディスプレイに表示させるなどの制御)を行う。
例えば、A/D変換用の基準電圧を2の10乗、すなわち1023(bit)とし、電源14の基準電圧を5V、基準電圧生成部15の高精度の電圧を2.5Vとする場合を考える。
【0032】
まず、高精度の電圧2.5VをA/D変換すると、2.5/5×1023=512(bit)となる。そして、この512(bit)を記録部に記録する。この512(bit)は、A/D変換されたセンサ11の入力電圧を補正するために使用される。
【0033】
次に、センサ11の入力電圧が3Vである場合、そのセンサ11の入力電圧をA/D変換すると、3/5×1023=614(bit)となる。
そして、A/D変換された高精度の電圧512(bit)を使用して、A/D変換されたセンサ11の入力電圧614(bit)を補正すると、614×512/512=614(bit)となる。
【0034】
そして、この補正された614(bit)は、例えば、温度とA/D変換されたセンサ11の入力電圧とが対応するデータテーブルなどが参照されることにより、対応する温度が求められる。
次に、電源14の基準電圧が5.25V、基準電圧生成部15の高精度の電圧が2.5V、センサ11の入力電圧が3Vとなる場合を考える。
【0035】
まず、高精度の電圧2.5Vは、A/D変換すると、2.5/5.25×1023=487(bit)となる。
次に、センサ11の入力電圧をA/D変換すると、3/5.25×1023=585(bit)となる。
【0036】
次に、記録部に記録される512(bit)を使用し、そのA/D変換されたセンサ11の入力電圧585(bit)を補正すると、585×512/487=615(bit)となる。
このように、電源14の基準電圧が5Vから5.25Vに変動した場合、A/D変換後のセンサ11の入力電圧は、電源14の基準電圧が5Vのとき614(bit)、電源14の基準電圧が5.25Vのとき585(bit)となる。このように、A/D変換後のセンサ11の入力電圧の差は、同じセンサ11から同じ入力電圧が出力にもかかわらず大きい。しかし、補正した後のA/D変換後のセンサ11の入力電圧は、電源14の基準電圧が5Vのとき614(bit)、電源14の基準電圧が5.25Vのとき615(bit)となる。このように、補正した後のA/D変換後のセンサ11の入力電圧の差は、1(bit)しか違わない。これより、補正されたA/D変換後のセンサ11の入力電圧を温度に変換しても電源14の電源電圧の変動すなわちA/D変換用の基準電圧の変動による影響を小さくすることができる。
【0037】
一般に、温度センサの入力電圧をA/D変換する場合、温度変化によりA/D変換用の基準電圧が変動しA/D変換後のデジタル値も変動するおそれがある。これは、A/D変換用の基準電圧を生成する電源がその温度変化に影響され出力電圧を変動させてしまうことに原因がある。
【0038】
そこで、上記実施形態では、A/D変換用の基準電圧よりも高精度の電圧を基準電圧生成部15で生成している。そして、その高精度の電圧をデジタル値に変換し、そのデジタル値を使用してA/D変換されたセンサ11の入力電圧を補正する。これより、たとえ、A/D変換用の基準電圧が何らかの影響により変動してしまっても、A/D変換されたセンサ11の入力電圧の誤差を小さくすることができる。
【0039】
また、基準電圧生成部15は、デジタル値を補正する際に使用される高精度の電圧のみA/D変換部に供給すればよいのであまり大きな電力を生成する必要がない。これより、基準電圧生成部15は、例えば、電圧精度のよいシャントレギュレータ40等を使用して構成することができる。このように、基準電圧生成部15をシャントレギュレータ40等を使用して簡単に構成することができるので、生産コストが上がることを抑えることができる。
【0040】
<その他の実施形態>
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において、種々の構成を採用可能である。例えば、以下のような構成変更も可能である。
【0041】
(1)上記基準電圧生成部15は、上述の回路構成以外でも実現可能である。すなわち、例えば、図6に示すように、基準電圧生成部15は、電源14のプラス側の端子と抵抗60の一方の端子とが接続され、抵抗60の他方の端子とツェナ−ダイオード61のカソードとが接続され、ツェナ−ダイオード61のアノードと電源14のマイナス側の端子とが接続され、ツェナ−ダイオード61のカソードとマイコン13の入力端子Aioとが接続される構成でもよい。
【0042】
このようにツェナ−ダイオード61を使用して基準電圧生成部15を構成することにより、ツェナ−ダイオード61のカソードすなわちマイコン13の入力端子Aioに印加される電圧を一定に保つことができる。
これより、マイコン13の入力端子Aioに高精度の電圧(例えば、2.5V)を入力することができる。
【0043】
(2)また、上記基準電源生成部15は、電源14とは別の電源の電圧に基づいて高精度の電圧を生成してもよい。
(3)また、上記センサ11は、温度センサに限定されない。
(4)また、図4(a)に示す基準電圧生成部15は、例えば、シャントレギュレータ40のカソード又はアノードとリファレンス端子との間に抵抗を設け、その抵抗と抵抗41とのそれぞれの抵抗値を調整し、シャントレギュレータ40のカソードに印加される電圧を変えるように構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、A/D変換用の基準電圧よりも高精度の電圧をデジタル値に変換し、そのデジタル値を使用してA/D変換された入力電圧を補正しているので、たとえ、A/D変換用の基準電圧が何らかの影響により変動してしまっても、A/D変換された入力電圧の誤差を小さくすることができる。
【0045】
また、電圧供給部は、デジタル値を補正する際に使用される高精度の電圧をA/D変換部に供給すればよいのであまり大きな電力を生成する必要がない。これより、電圧供給部は、例えば、電圧精度のよいシャントレギュレータ等を使用して簡単に構成することができるので、生産コストが上がることを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のA/D変換装置を示す図である。
【図2】A/D変換装置の内部をより詳細に説明するための図である。
【図3】センサを構成する回路例を示す図である。
【図4】基準電圧生成部を構成する回路例を示す図である。
【図5】マイコンにおけるA/D変換動作を説明するフローチャートである。
【図6】基準電圧生成部を構成する他の回路例を示す図である。
【符号の説明】
10 A/D変換装置
11 センサ
12 変換部
13 マイコン
14 電源
15 基準電圧生成部
20 電源
21〜23 ダイオード
30 抵抗
31 コンデンサ
32 抵抗
33 PNPバイポーラトランジスタ
34 オペアンプ
35〜37 抵抗
40 シャントレギュレータ
41 抵抗
42 オペアンプ
43 ツェナーダイオード
60 抵抗
61 ツェナーダイオード

Claims (3)

  1. 入力電圧をA/D変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部にA/D変換用の基準電圧を供給する電源部と、
    前記A/D変換部に前記基準電圧よりも高精度の電圧を供給する電圧供給部と、
    を備え、
    前記A/D変換部は、前記電圧供給部より供給される高精度の電圧を前記電源部より供給される基準電圧に基づいてA/D変換し、前記入力電圧を前記電源部より供給される基準電圧に基づいてA/D変換し、前記高精度の電圧をA/D変換したデジタル値に基づいて、前記入力電圧をA/D変換したデジタル値を補正することを特徴とするA/D変換装置。
  2. 請求項1に記載のA/D変換装置であって、
    前記電圧供給部は、所定の電圧がカソード、アノード間に印加されるシャントレギュレータを備え、該シャントレギュレータのカソードに印加される電圧を前記高精度の電圧とすることを特徴とするA/D変換装置。
  3. 請求項1に記載のA/D変換装置であって、
    前記電圧供給部は、所定の電圧がカソード、アノード間に印加されるツェナーダイオードを備え、該ツェナーダイオードのカソードに印加される電圧を前記高精度の電圧とすることを特徴とするA/D変換装置。
JP2003187959A 2003-06-30 2003-06-30 A/d変換装置 Pending JP2005026830A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003187959A JP2005026830A (ja) 2003-06-30 2003-06-30 A/d変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003187959A JP2005026830A (ja) 2003-06-30 2003-06-30 A/d変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005026830A true JP2005026830A (ja) 2005-01-27

Family

ID=34186646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003187959A Pending JP2005026830A (ja) 2003-06-30 2003-06-30 A/d変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005026830A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7733251B2 (en) 2007-09-13 2010-06-08 Ricoh Company, Limited A/D convertion controlling device and image forming apparatus
DE102010020761A1 (de) 2009-05-18 2010-12-02 Renesas Electronics Corp., Kawasaki-shi Analog-Digital-Wandlungsschaltung und Analog-Digital-Wandlungsverfahren
JP2013243124A (ja) * 2012-04-18 2013-12-05 Skc Haas Display Films Co Ltd ナノレイヤー導光板を製造する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7733251B2 (en) 2007-09-13 2010-06-08 Ricoh Company, Limited A/D convertion controlling device and image forming apparatus
DE102010020761A1 (de) 2009-05-18 2010-12-02 Renesas Electronics Corp., Kawasaki-shi Analog-Digital-Wandlungsschaltung und Analog-Digital-Wandlungsverfahren
JP2013243124A (ja) * 2012-04-18 2013-12-05 Skc Haas Display Films Co Ltd ナノレイヤー導光板を製造する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4855664B2 (ja) 温度を感知してこれに相応するデジタルデータを出力する温度感知器、及びこれを備えるlcd駆動集積回路
EP1598940B1 (en) A/d converter, d/a converter and voltage source
JP5477261B2 (ja) Mosfetの電流判定装置
JP5464204B2 (ja) 発光駆動装置
US9874479B2 (en) Temperature detection device
US11774992B2 (en) Power supply device and semiconductor device for power supply control
JP5315386B2 (ja) 温度測定回路
JP2005026830A (ja) A/d変換装置
JPH08298462A (ja) 半導体装置
KR101332102B1 (ko) 가변전원의 온도보상 전원전압 출력회로 및 그 방법
JP4613929B2 (ja) A/d変換回路
JP2015215316A (ja) ホール素子駆動回路
JP2005326313A (ja) 電圧変動検知回路
US10715040B1 (en) Voltage compensation circuit and voltage compensation method
JP4974760B2 (ja) オフセット調整回路
JP3173727B2 (ja) 電圧検出回路
JP5357118B2 (ja) 半導体レーザ駆動制御回路
KR100834590B1 (ko) 셔터용 액튜에이터 구동 회로 및 셔터용 액튜에이터 장치
JP2007020021A (ja) A/d変換器、並びにそれを用いた電源装置および電子装置
JPS63301625A (ja) A/d変換装置
JP2009200978A (ja) 比較回路装置、シリアルインタフェース回路装置および電子機器
JP3648878B2 (ja) D/a変換装置およびセンサの特性調整回路
JP2019012962A (ja) 半導体装置
JP2021189109A (ja) センサ駆動回路
CN118092566A (zh) 负压产生电路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051003

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071016