JPH0662122U - 床 材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工、修理を容易に行う。施工後に浴槽側カ
ランを追加できる。 【構成】 床材１の浴槽取付部５近傍に配管用の凹部９
を設ける。凹部９の上部に浴槽側カラン８を備えたカウ
ンタ１１を取付ける。給水管１２、給湯管１３は凹部９
内で配管され浴槽側カラン８に個別に接続される。カウ
ンタ１１を外して浴槽側カラン８の追加工事を可能にす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばシステムバス、ユニットバスに用いられる床材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりシステムバス等の床材１′としては、例えば図３及び図４に示すよう に、３方が側壁１ａ，１ｂ，１ｃで囲まれた洗い場３と、浴槽４が取付けられる 枠型の浴槽取付部５′とが一体に設けられ、洗い場３の前板７に洗い場側カラン （混合水栓）６が設けられると共に、カウンタ１１に浴槽側カラン（混合水栓） ８が設けられている。そして、浴槽側カラン８を取付ける際は、浴室外Ｃにおい て給水管１２、給湯管１３を夫々２分し、浴室内Ｄにおいて洗い場側カラン６に 接続される接続管１２′，１３′とは別の接続管１２″，１３″を浴槽側カラン ８に個別に接続するものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来のように浴室外Ｃで配管を行った場合には、浴室外Ｃでの漏 水を十分に防止する必要があり、そのためには高度の漏水対策が必要であり、施 工が困難となる。浴室外Ｃで漏水した時はその被害が大きく、修理も困難であ る。配管は浴室外Ｃにあるため、施工後は浴槽側カラン８を追加することがで きないなどの種々の問題点があった。

【０００４】 本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは 、高度の漏水対策が不要であり、施工、修理が容易であり、さらに施工後におい ても浴槽側カランを容易に追加できるようにした床材を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、洗い場３の側方に浴槽４が取付けられる 床材１の浴槽取付部５近傍に配管用の凹部９を設け、凹部９の上部に浴槽側カラ ン８を備えたカウンタ１１を取付けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、床材１の浴槽取付部５近傍に配管用の凹部９を設けるように したから、例えば給水管１２，給湯管１３を浴室内Ｄの凹部９を利用して配管す ることが可能になる。つまり、浴槽側カラン８を取付ける際は、凹部９内で例え ば給水管１２、給湯管１３を夫々２分してカウンタ１１に設けた浴槽側カラン８ に接続できるようになる。従って、従来のような浴室外Ｃでの漏水を十分に防止 する必要がなくなり、これに伴って高度の漏水対策が不要となるうえ、たとえ漏 水しても浴室内Ｄであるために被害を小さくすることができる。また、浴槽側カ ラン８を備えたカウンタ１１を凹部９の上部に取付けるようにしたから、施工後 においてはカウンタ１１を外すだけで浴槽側カラン８の追加工事を容易に行うこ とができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。本実施例に用いられる床 材１は、一般に床ハーフと称されるものであって、図１及び図２に示すように、 ３方が側壁１ａ，１ｂ，１ｃで囲まれた洗い場３と、浴槽４が取付けられる枠型 の浴槽取付部５とが一体形成されている。洗い場３には洗い場側カラン６（混合 水栓）を備えた前板７が床材１の側壁１ａから一定スペース１０をあけて設置さ れている。また、枠型の浴槽取付部５には、浴槽側カラン８（混合水栓）が設置 される部分に配管用の凹部９が形成されている。この配管用の凹部９は、横方向 Ａに細長いコ字溝状の断面を有し、且つ凹部９の横方向Ａの一端は前板７の背後 スペース１０に開口し、前板７によって上記凹部９の一端が背後スペース１０と 共に洗い場３から隔離されている（図２の状態）。また、上記凹部９の開口した 上部から前板７の背後スペース１０の上部にわたって、浴槽側カラン８を備えた カウンタ１１が架け渡され、このカウンタ１１を外すことによって背後スペース １０及び凹部９が夫々浴室内Ｄに開放されるようになっている。

【０００８】 また、浴室外Ｃの給水管１２、給湯管１３は、床材１の側壁１ａを貫通して浴 室内Ｄに夫々引き込まれており、これら給水管１２、給湯管１３は浴室内Ｄで夫 々２分され、洗い場側カラン６に接続される接続管１２′，１３′とは別の接続 管１２″，１３″が凹部９内で配管されて浴槽側カラン８に接続されるようにな っている。

【０００９】 このように、浴槽側カラン８を取付ける際には、給水管１２、給湯管１３を従 来のように浴室外Ｃで配管せずに、床材１の浴槽取付部５近傍に設けた凹部９を 利用して浴室内Ｄにて配管するようにしたから、従来のような浴室外Ｃでの高度 の漏水対策が不要となり、これに伴って施工の容易化を図ることができる。その うえ、たとえ漏水しても浴室内Ｄであるために被害が大きくなることはなく、修 理が容易となる。さらに、浴槽側カラン８を備えたカウンタ１１を凹部９の上部 に取付けるようにしたから、施工後に浴槽側カラン８を追加して設けたい場合は 、カウンタ１１を外すだけで配管用の凹部９を浴室内Ｄに開放させることができ るので、浴槽側カラン８の追加のための配管工事を容易に行えるようになる。

【００１０】 また、本実施例では、配管用の凹部９の横方向Ａの一端を前板７の背後スペー ス１０に開口させてあるから、背後スペース１０から凹部９内へ向けて最短距離 で配管できるようになり、作業の一層の容易化が図られる。

【００１１】

【考案の効果】

上述のように本考案は、洗い場の側方に浴槽が取付けられる床材の浴槽取付部 近傍に配管用の凹部を設け、凹部の上部に浴槽側カランを備えたカウンタを取付 けたものであるから、浴室外の給水管、給湯管の配管を凹部を利用して浴室内で 行うことにより、高度の漏水対策が不要であると共に漏水時の被害が小さくなり 、従って、施工と修理が夫々容易となり、さらにカウンタを外すだけで施工後に 浴槽側カランを容易に追加することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に用いられる床材の分解斜視
図である。

【図２】同上のカウンタを外した状態の床材の平面図で
ある。

【図３】従来の床材の分解斜視図である。

【図４】従来のカウンタを外した状態の床材の平面図で
ある。

【符号の説明】

１ 床材 ３ 洗い場 ４ 浴槽 ５ 浴槽取付部 ８ 浴槽側カラン ９ 凹部 11 カウンタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗い場の側方に浴槽が取付けられる床材
   の浴槽取付部近傍に配管用の凹部を設け、凹部の上部に
   浴槽側カランを備えたカウンタを取付けたことを特徴と
   する床材。