JPH0662089U

JPH0662089U - 移動式床下収納装置

Info

Publication number: JPH0662089U
Application number: JP1004593U
Authority: JP
Inventors: 勇小沢
Original assignee: 勇小沢
Priority date: 1993-02-15
Filing date: 1993-02-15
Publication date: 1994-09-02

Abstract

(57)【要約】【目的】狭い床下空間でも合理的に利用できる旋回及
び回転式の新規な床下収納装置を提供することを目的と
するものである。。【構成】床面下Ｅの収納空間内の床部に、移送用のレ
ール２を敷設し、このレールに複数の収納体５を移動可
能に載置させると共に、チエーン式ラック機構により収
納体５を移動させる構成の移動式床下収納装置としたも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、旋回式床下収納装置に関するもので、新規な連動旋回若しくは直動するように機構の工夫を行なったものである。

【０００２】

【従来技術と問題点】

従来、建物内の壁面や床下，天井部等に設置されるに収納庫は各種のものが提案されている。例えば、一般家庭用においては、キッチンルームの床下収納及び壁面内に設置される収納ユニットがあり、床下収納においては収納能力が少量で且つ、食料品に限定使用される。又、壁面収納ユニットにおいては、壁面内固定式で収納空間として利用できる体積が狭められている。そこで、実開６３ー３３３６１号に見るよう、回転式収納装置が提案されている。しかし、装置が機械的で大掛かりと成り、広い占有空間を必要とし、一般家庭やアパート、マンション等の設置には不向きであり、実用的でない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題，目的】

本考案は、前記従来の問題点に鑑みこれを解消することを課題とし、狭い床下空間でも合理的に利用できる直動乃至回転式の新規な床下収納装置を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の代表的な実施手段は、床面下の収納空間内の床部に、移送用のレールを敷設し、このレールに複数の収納体を移動可能に載置させると共に、チエーン式ラック機構により収納体を移動させる構成としたことを特徴とする移動式床下収納装置。

【０００５】

【作用】

本考案によると、簡潔小型なチエーン式ラック機構により収納体の移動が簡潔に行なえるは勿論のこと、多数の収納体の設置と移送を簡潔な構成で円滑且つ確実に行なえ、一般住宅の狭い床下空間内の利用を図れる。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に示す実施例にて説明する。図１は本考案に係る移動式床下収納装置の平面図であり、図２は本考案に係る要部の側断面図を示している。図３は正断面図、図４は作用を示す正断面図ある。

【０００７】図１において、本考案に係る移動式床下収納装置を示している。床面下Ｅの収納空間内の床部に、２本の移送用のレール２を敷設し、このレールに複数の収納体５，５Ａ，５Ｂ，５Ｃ，５Ｄを移動台車３を介して移動可能に載置させていると共に、２本の移送用のレール２間に併設したチエーン１に移動台車３下面のラック６を着脱自在に係止させ、この搬送機構により縦列する各収納体５，５Ａ，５Ｂ，５Ｃ，５Ｄ及びこの移動台車３，３Ａ，３Ｂ，３Ｃ，３Ｄを移動させる構成となつている。

【０００８】続いて、各部の詳細説明をする。前記チエーン１は、レール２の延長と同じ長さに両端のスプロケット７，７間で張架され、収納体の出入位置（Ａ）においてチエーン駆動の駆動モータＭ２とこの軸９にはまるスプロケット８がチエーン１に噛合している。また、前記移動台車３は、下面４隅にローラ４を備えてレール２に載置され、且つ下面中央部のラック６が前記チエーン１に噛合している。この状態にて、チエーン１を右動，左動させることで各移動台車３，３Ａ，３Ｂ，３Ｃ，３Ｄを一斉に移動させる。前記収納体の出入位置（Ａ）には、ここに位置する移動台車３を床面Ｆの下から上側へ昇降する昇降部材１０を配置している。この昇降部材１０の一実施例は、２組のパンタグラフ式のジャツキであって、昇降モータＭ１，Ｍ１により図３，４のように昇降する。この上昇時は、移動台車３が持ち上げられ、ラック６がチエーン１から又、ローラ４がレール２から各々外れている。そして、下降すると自動的に各部材１，６、４，２は結合する。勿論、上記レール２は、環状に敷設し収納体を旋回移動させてもよい。

【０００９】上記移動式床下収納装置の各移動台車３，３Ａ，３Ｂ，３Ｃ，３Ｄに載る収納体５は、図２，３に見るよう移動台車３に着脱自在に載せられ、天部の蓋１１は、スライド式になっていて、閉塞時はマグネットｍ，ｍ´により、容器に固着する。又、開口時はマグネットｍ，ｍ´が離れ、ピンＰに蓋１１の縁部が止められる。勿論、蓋１１の構成はこの実施例に限定されない。旋回式の開閉構造としても良い。

【００１０】最後に、図２，３，４で前記収納体の出入位置（Ａ）に配置された可動床板Ｆ１の開閉機構を説明する。可動床板Ｆ１の片側には、ヒンジピン１２，１２を植着しており、これが床板Ｆにはまり、上方向へ開閉する。そして、可動床板Ｆ１の片側には、半月歯体Ｇ２が付設しこれに開閉モータＭ３のピニオンＧ１が噛み合っている。しかして、開閉モータＭ３の正逆転により、図２，３の閉じた状態と、図４の開口した状態に成り得る。勿論、可動床板は、手動開閉式としてもよい。

【００１１】尚、前記各モータＭ１，Ｍ２，Ｍ３は、公知の電気制御手段により、コントロールされ、その操作は押ボタンによるものである。即ち、開閉モータＭ３の正逆転により、先ず、図４の開口した状態にする。その後、駆動モータＭ２により、所定の収納体５，他が出入位置（Ａ）に位置決めされ、続いて昇降モータＭ１，Ｍ１により図３，４のように昇降する。この上昇時は、移動台車３が持ち上げられ、ラック６がチエーン１から又、ローラ４がレール２から各々外れている。この状態にて、収納体５の蓋１１をスライドして明け、内容物の出し入れ交換をする。この後、昇降モータＭ１，Ｍ１により図２，３のように下降する。そして、再び、自動的に各部材１，６、４，２は結合する。最後に、開閉モータＭ３の正逆転により、図２，３の閉じた状態とする。

【００１２】本考案は、上記各実施例に限定されることなく考案の要旨内での細部の設計変更が可能であること勿論である。

【００１３】

【効果】

本考案によると床面下の収納空間内の床部に、移送用のレールを敷設し、このレールに収納体を移動可能に載置させると共に、チエーン式ラック機構により収納体を移動させる構成としたから、簡潔小型なチエーン式ラック機構により収納体の移動が簡潔に行なえるは勿論のこと、多数の収納体の設置と移送を円滑に行ない、狭い空間内の利用を図れる効果がある。また、床面下の収納空間内の床部に、移送用のレールを敷設し、このレールに複数の収納体を移動可能に載置させると共に、チエーン式ラック機構により収納体を移動させる他、前記収納体の出入位置には収納体の昇降部材を配置したから、床下収納の収納体が床面上へ上昇し、収納物の出し入れが簡潔にできる。また、前記収納体の出入位置にある収納体は、チエーン式ラック機構から分離して昇降部材により上昇する構成としたから、取り出した収納体の移動する自由度があり、清掃や取替え交換などが簡潔に出来る。また、前記収納体の出入位置にある収納体は、チエーン式ラック機構から分離して昇降部材により上昇する他、スライド式開閉蓋を天部に備えたから、収納物の出し入れ作業や収納蓋の開閉操作が簡潔に出来る。また、前記収納体の出入位置に配置装備された床板は、電動若しくは手動操作にて開閉動作される構成としたから、床板の開閉操作が安全且つ簡潔に出来る。更にまた、前記チエーン式ラック機構は、移送用のレール間に移送方向へ延設したチエーン移送部材と、このチエーンに上側から噛合係止するラック部材を前記収納体の底面に付設したから、収納体とチエーン式ラック機構との連結及び引き離し操作が簡潔に出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る移動式床下収納装置の正面図であ
る。

【図２】本考案に係る要部の側断面図である。

【図３】本考案に係る要部の正断面図である。

【図４】本考案の作用を示す正断面図である。

【符号の説明】

１チエーン２レール３移動台車４ローラ５収納体６ラック７，８スプロケット１０昇降部材１１蓋Ｍ１昇降モータＭ２駆動モータＭ３開閉モータＦ１可動床板Ｅ床部（Ａ）出入位置

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】床面下の収納空間内の床部に、移送用の
レールを敷設し、このレールに複数の収納体を移動可能
に載置させると共に、チエーン式ラック機構により収納
体を移動させる構成としたことを特徴とする移動式床下
収納装置。
【請求項２】前記移送用のレールを環状敷設し、この
レールに載置する複数の収納体を移送装置で旋回移動さ
せることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
載の移動式床下収納装置。
【請求項３】前記移送用のレールを直線敷設し、この
レールに載置する複数の収納体を移送装置で直線移動さ
せることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
載の移動式床下収納装置。
【請求項４】床面下の収納空間内の床部に、移送用の
レールを敷設し、このレールに複数の収納体を移動可能
に載置させると共に、チエーン式ラック機構により収納
体を移動させる他、前記収納体の出入位置には収納体の
昇降部材を配置したことを特徴とする移動式床下収納装
置。
【請求項５】前記収納体の出入位置にある収納体は、
チエーン式ラック機構から分離して昇降部材により上昇
する構成とした実用新案登録請求の範囲第４項記載の移
動式床下収納装置。
【請求項６】前記収納体の出入位置にある収納体は、
チエーン式ラック機構から分離して昇降部材により上昇
する他、スライド式開閉蓋を天部に備えたことを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第４項記載の移動式床下収
納装置。
【請求項７】前記収納体の出入位置に配置装備された
床板は、電動若しくは手動操作にて開閉動作される構成
としたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第４
項、第５項、第６項記載の移動式床下収納装置。
【請求項８】前記チエーン式ラック機構は、移送用の
レール間に移送方向へ延設したチエーン移送部材と、こ
のチエーンに上側から噛合係止するラック部材を前記収
納体の底面に付設してなる実用新案登録請求の範囲第１
項、４項、第５項、第６項記載の移動式床下収納装置。