JPH0662017A - 冗長化lanの伝送媒体切換装置 - Google Patents
冗長化lanの伝送媒体切換装置Info
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- JPH0662017A JPH0662017A JP4214019A JP21401992A JPH0662017A JP H0662017 A JPH0662017 A JP H0662017A JP 4214019 A JP4214019 A JP 4214019A JP 21401992 A JP21401992 A JP 21401992A JP H0662017 A JPH0662017 A JP H0662017A
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- Japan
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- switching
- transmission medium
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- Small-Scale Networks (AREA)
- Computer And Data Communications (AREA)
- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の伝送媒体を有する冗長化LANにおい
て、異常が発生すると、同一条件で伝送媒体を自動的に
切換える。また、より監視員の判断に近い条件で伝送媒
体を切換える。 【構成】 各伝送媒体1a,1b毎に予め設定された1
種類以上の各測定時間内における各エラー回数を計数す
る複数のエラー回数計数回路17a,17bと、各測定
時間毎に伝送媒体相互間のエラー回数の差を算出する複
数のエラー回数差算出回路25と、算出された各測定時
間毎の各エラー回数差がそれぞれ各測定時間毎に定めら
れた各判定値と比較し各測定時間毎に最もエラーが発生
していない伝送媒体を判定する1個以上の判定回路2
3,24と、各判定回路にて判定された各測定時間毎の
各判定結果から次に稼働系とする伝送媒体を最終決定す
る切換優先判断回路28とを備えている。
て、異常が発生すると、同一条件で伝送媒体を自動的に
切換える。また、より監視員の判断に近い条件で伝送媒
体を切換える。 【構成】 各伝送媒体1a,1b毎に予め設定された1
種類以上の各測定時間内における各エラー回数を計数す
る複数のエラー回数計数回路17a,17bと、各測定
時間毎に伝送媒体相互間のエラー回数の差を算出する複
数のエラー回数差算出回路25と、算出された各測定時
間毎の各エラー回数差がそれぞれ各測定時間毎に定めら
れた各判定値と比較し各測定時間毎に最もエラーが発生
していない伝送媒体を判定する1個以上の判定回路2
3,24と、各判定回路にて判定された各測定時間毎の
各判定結果から次に稼働系とする伝送媒体を最終決定す
る切換優先判断回路28とを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信の信頼性を確保す
るために各ノードを複数の伝送媒体で接続した冗長化L
ANに係わり、特に、異常発生時における伝送媒体の切
換制御を行う冗長化LANの伝送媒体切換装置に関す
る。
るために各ノードを複数の伝送媒体で接続した冗長化L
ANに係わり、特に、異常発生時における伝送媒体の切
換制御を行う冗長化LANの伝送媒体切換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LAN(ローカル・エリア・ネットワー
ク)のなかには、通信の信頼性を確保するために各ノー
ドを複数の伝送媒体で接続したものがある。このような
冗長化LANにおいては、いずれか一方の伝送媒体を主
系とし、他方を補助系と設定し、通常は主系の伝送媒体
を稼働状態とし、補助系を待機状態とする。そして、主
系の伝送媒体に何等かの異常が発生すると、補助系の伝
送媒体を稼働状態へ切換え、異常が生じた主系を待機状
態へ切換える。さらに、この各伝送媒体の稼働状態・待
機状態の切換を自動的に実行する方式と、監視員が手動
で切換える方式とがある。
ク)のなかには、通信の信頼性を確保するために各ノー
ドを複数の伝送媒体で接続したものがある。このような
冗長化LANにおいては、いずれか一方の伝送媒体を主
系とし、他方を補助系と設定し、通常は主系の伝送媒体
を稼働状態とし、補助系を待機状態とする。そして、主
系の伝送媒体に何等かの異常が発生すると、補助系の伝
送媒体を稼働状態へ切換え、異常が生じた主系を待機状
態へ切換える。さらに、この各伝送媒体の稼働状態・待
機状態の切換を自動的に実行する方式と、監視員が手動
で切換える方式とがある。
【0003】手動で切換える方式においては、切換え条
件が人間の思考によって行われるので柔軟性に富んでい
る。例えば同一レベルのエラー回数が確認されたとして
も、短期間で終了するものか、長期間に亘って発生する
ものかを区別して、実際に伝送媒体を切換える必要があ
るか否かを判断できる。
件が人間の思考によって行われるので柔軟性に富んでい
る。例えば同一レベルのエラー回数が確認されたとして
も、短期間で終了するものか、長期間に亘って発生する
ものかを区別して、実際に伝送媒体を切換える必要があ
るか否かを判断できる。
【0004】しかし、マニアル操作の場合は、異常発生
を確認してから実際に切換操作するまでに多少の時間が
必要となる。したがって、故障発生に対して迅速な対応
ができない問題がある。また、監視員が異常発生に気付
くのが遅れると、異常状態のまま長期間に亘って運転さ
れることになる。
を確認してから実際に切換操作するまでに多少の時間が
必要となる。したがって、故障発生に対して迅速な対応
ができない問題がある。また、監視員が異常発生に気付
くのが遅れると、異常状態のまま長期間に亘って運転さ
れることになる。
【0005】そこで、異常発生時に稼働伝送媒体を自動
的に切換える冗長化LANは、例えば図14に示すよう
に構成されている。A系とB系とからなる一対の伝送媒
体1a,1bに、回線分岐回路2a,2b及び伝送媒体
切換装置3を介して計算機4が接続されている。伝送媒
体切換装置3は、各伝送媒体1a,1b上に発生するエ
ラーを検出し、異常が生じた場合には、伝送媒体1a,
1bを自動的に正常な方に切換える。
的に切換える冗長化LANは、例えば図14に示すよう
に構成されている。A系とB系とからなる一対の伝送媒
体1a,1bに、回線分岐回路2a,2b及び伝送媒体
切換装置3を介して計算機4が接続されている。伝送媒
体切換装置3は、各伝送媒体1a,1b上に発生するエ
ラーを検出し、異常が生じた場合には、伝送媒体1a,
1bを自動的に正常な方に切換える。
【0006】具体的には、各エラー検出回路5a,5b
は各受信モデム6a,6bから伝送制御回路7a,7b
へ入力される各伝送媒体1a,1b上を伝送される各デ
ータを監視して、例えばビットエラー等が検出される
と、エラー検出情報を二重化制御回路8へ送出する。二
重化制御回路3は、エラー回数を計数してエラー頻度が
例えば許容限界以上になると、伝送系選択回路9へ切換
え先の伝送媒体1a,1bを指定した切換信号を送出す
る。伝送系選択回路9は、切換信号に応じて、計算機4
に接続する伝送媒体1a,1bに対応する伝送制御回路
7a,7bからの信号線を選択する。
は各受信モデム6a,6bから伝送制御回路7a,7b
へ入力される各伝送媒体1a,1b上を伝送される各デ
ータを監視して、例えばビットエラー等が検出される
と、エラー検出情報を二重化制御回路8へ送出する。二
重化制御回路3は、エラー回数を計数してエラー頻度が
例えば許容限界以上になると、伝送系選択回路9へ切換
え先の伝送媒体1a,1bを指定した切換信号を送出す
る。伝送系選択回路9は、切換信号に応じて、計算機4
に接続する伝送媒体1a,1bに対応する伝送制御回路
7a,7bからの信号線を選択する。
【0007】また、計算機4は伝送系選択回路9で選択
されたいずれか一方の伝送制御回路7a,7b及び送信
モデム10a.10bを介して伝送媒体1a,1bへ情
報を送出する。逆に伝送媒体1a,1bからの情報は受
信モデム6a,6bおよび伝送制御回路7a,7b,を
介して伝送系選択回路9に入力され、この伝送系選択回
路9によっていずれか一方の情報か選択されて計算機4
へ入力される。
されたいずれか一方の伝送制御回路7a,7b及び送信
モデム10a.10bを介して伝送媒体1a,1bへ情
報を送出する。逆に伝送媒体1a,1bからの情報は受
信モデム6a,6bおよび伝送制御回路7a,7b,を
介して伝送系選択回路9に入力され、この伝送系選択回
路9によっていずれか一方の情報か選択されて計算機4
へ入力される。
【0008】このように、主系に指定された伝送媒体1
a,1bに異常が生じると自動的に、稼働伝送媒体が、
他方の補助系と指定された伝送媒体1b,1aへ切換る
ので、監視員の監視負担を軽減できる。
a,1bに異常が生じると自動的に、稼働伝送媒体が、
他方の補助系と指定された伝送媒体1b,1aへ切換る
ので、監視員の監視負担を軽減できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示すように構成された冗長化LNAの伝送媒体切換装
置3においても、まだ解消すべき次のような課題があっ
た。
に示すように構成された冗長化LNAの伝送媒体切換装
置3においても、まだ解消すべき次のような課題があっ
た。
【0010】すなわち、従来の伝送媒体切換装置3にお
いては、2本の伝送媒体1a,1bのうち例えばA系の
伝送媒体1aを主系と設定し、他方のB系の伝送媒体1
bを予備系と設定している。そして、通常は主系の伝送
媒体1aのみを用いてデータ伝送を行い、稼働状態の主
系の伝送媒体1aに異常が発生すると、稼働伝送媒体が
待機状態の予備系の伝送媒体1bに自動的に切換わる。
そして、監視員は待機状態の主系の異常に対する対策を
実行し、異常が解消されるとマニアル操作でもって、稼
働系伝送媒体を元の主系の伝送媒体1aに戻す。
いては、2本の伝送媒体1a,1bのうち例えばA系の
伝送媒体1aを主系と設定し、他方のB系の伝送媒体1
bを予備系と設定している。そして、通常は主系の伝送
媒体1aのみを用いてデータ伝送を行い、稼働状態の主
系の伝送媒体1aに異常が発生すると、稼働伝送媒体が
待機状態の予備系の伝送媒体1bに自動的に切換わる。
そして、監視員は待機状態の主系の異常に対する対策を
実行し、異常が解消されるとマニアル操作でもって、稼
働系伝送媒体を元の主系の伝送媒体1aに戻す。
【0011】すなわち、この伝送媒体切換装置3におい
ては、主系に設定された伝送媒体1aが稼働中に異常が
発生すると、自動的に補助系に設定された待機中の伝送
媒体1bに切換わる。しかし、補助系に設定された伝送
媒体1bが稼働中に異常が生じた場合には自動的に待機
中の主系の伝送媒体1aに自動的に切換わることはな
い。
ては、主系に設定された伝送媒体1aが稼働中に異常が
発生すると、自動的に補助系に設定された待機中の伝送
媒体1bに切換わる。しかし、補助系に設定された伝送
媒体1bが稼働中に異常が生じた場合には自動的に待機
中の主系の伝送媒体1aに自動的に切換わることはな
い。
【0012】したがって、主系の伝送媒体1aに異常が
発生し、予備系の伝送媒体1bに自動的に切換えられた
後に、待機中の主系の伝送媒体1aの異常が解除された
状態においては。たとえ、稼働中の補助系の伝送媒体1
bに異常が発生したとしても、待機中の主系の伝送媒体
1aに自動的に切換わらない問題がある。よって、この
場合、上述したように手動で切換える必要があるので、
上述した問題が生じる。
発生し、予備系の伝送媒体1bに自動的に切換えられた
後に、待機中の主系の伝送媒体1aの異常が解除された
状態においては。たとえ、稼働中の補助系の伝送媒体1
bに異常が発生したとしても、待機中の主系の伝送媒体
1aに自動的に切換わらない問題がある。よって、この
場合、上述したように手動で切換える必要があるので、
上述した問題が生じる。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、各伝送媒体を主系又は補助系と予め固定す
る事なく、異常が発生すると、同一条件で稼働状態又は
待機状態に自動的に切換わり、かつ、異常発生と判断す
るための測定時間を1種類以上設けて、各測定時間毎
に、判断基準を異ならせることによって、より監視員の
判断に近い条件でもって、伝送媒体を切換えることがで
き、より緻密な切換制御ができ、冗長性LANの信頼性
をより一層向上できる冗長化LANの伝送媒体切換装置
を提供することを目的とする。
ものであり、各伝送媒体を主系又は補助系と予め固定す
る事なく、異常が発生すると、同一条件で稼働状態又は
待機状態に自動的に切換わり、かつ、異常発生と判断す
るための測定時間を1種類以上設けて、各測定時間毎
に、判断基準を異ならせることによって、より監視員の
判断に近い条件でもって、伝送媒体を切換えることがで
き、より緻密な切換制御ができ、冗長性LANの信頼性
をより一層向上できる冗長化LANの伝送媒体切換装置
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、各ノードが複数の伝送媒体に対してそれぞ
れ接続され、複数の伝送媒体のうち一つの伝送媒体を稼
働系とし他の伝送媒体を待機系とする冗長化LANにお
ける各伝送媒体を稼働系又は待機系に切換制御する冗長
化LANの伝送媒体切換装置において、
に本発明は、各ノードが複数の伝送媒体に対してそれぞ
れ接続され、複数の伝送媒体のうち一つの伝送媒体を稼
働系とし他の伝送媒体を待機系とする冗長化LANにお
ける各伝送媒体を稼働系又は待機系に切換制御する冗長
化LANの伝送媒体切換装置において、
【0015】各伝送媒体毎に該当伝送媒体における予め
設定された1種類以上の各測定時間内における各エラー
回数を計数する複数のエラー回数計数回路と、各測定時
間毎に伝送媒体相互間のエラー回数の差を算出する複数
のエラー回数差算出回路と、算出された各測定時間毎の
各エラー回数差がそれぞれ各測定時間毎に定められた各
判定値と比較し各測定時間毎に最もエラーが発生してい
ない伝送媒体を判定する1個以上の判定回路と、各判定
回路にて判定された各測定時間毎の各判定結果から次に
稼働系とする伝送媒体を最終決定する切換優先判断回路
とを備えたものである。
設定された1種類以上の各測定時間内における各エラー
回数を計数する複数のエラー回数計数回路と、各測定時
間毎に伝送媒体相互間のエラー回数の差を算出する複数
のエラー回数差算出回路と、算出された各測定時間毎の
各エラー回数差がそれぞれ各測定時間毎に定められた各
判定値と比較し各測定時間毎に最もエラーが発生してい
ない伝送媒体を判定する1個以上の判定回路と、各判定
回路にて判定された各測定時間毎の各判定結果から次に
稼働系とする伝送媒体を最終決定する切換優先判断回路
とを備えたものである。
【0016】
【作用】このように構成された冗長化LANの伝送媒体
切換装置によれば、各伝送媒体毎に、エラー回数計数回
路が設けられている。さらに、この各エラー回数計数回
路においては、エラー回数を計数するために互いに長さ
が異なる1種類以上の測定時間が設定されている。そし
て、各測定時間毎にエラー回数が計数される。
切換装置によれば、各伝送媒体毎に、エラー回数計数回
路が設けられている。さらに、この各エラー回数計数回
路においては、エラー回数を計数するために互いに長さ
が異なる1種類以上の測定時間が設定されている。そし
て、各測定時間毎にエラー回数が計数される。
【0017】したがって、エラーの発生状況が、短期間
に多くのエラーが発生したのか、長期に亘って小さいエ
ラーが継続して発生したのかを区別して把握できる。た
とえは短期間に多くのエラーか発生するとこのエラーは
突発的な雑音であると判断でき、長期に亘って少ないエ
ラーが継続する場合は故障と判断できる。したがって、
短期的な雑音においても伝送媒体を切換えると共に、時
間当たりのエラー回数は少ないが長期に亘る場合は故障
であるので、この場合も伝送媒体を切換える。
に多くのエラーが発生したのか、長期に亘って小さいエ
ラーが継続して発生したのかを区別して把握できる。た
とえは短期間に多くのエラーか発生するとこのエラーは
突発的な雑音であると判断でき、長期に亘って少ないエ
ラーが継続する場合は故障と判断できる。したがって、
短期的な雑音においても伝送媒体を切換えると共に、時
間当たりのエラー回数は少ないが長期に亘る場合は故障
であるので、この場合も伝送媒体を切換える。
【0018】具体的手法として、本発明においては、各
測定時間毎に伝送媒体相互間のエラー回数の差を算出す
る。なお、このエラー回数差を算出する理由は、両方の
伝送媒体に同時エラーが発生して切換判定値を越えてし
まった場合は、エラーの少ない方に切換える必要かあ
る。そして、この場合、両者のエラー回数差でもって評
価するのが最良であるからである。そして、このエラー
回数差と各測定時間毎に定められた各判定値とを比較す
ることによって、該当測定時間に対して、伝送媒体を切
換えるか否か、切換える場合はどの伝送媒体へ切換える
かを判定する。そして、切換優先判断回路において、各
測定時間毎の判定結果に基づいて最終的な切換伝送媒体
を決定する。
測定時間毎に伝送媒体相互間のエラー回数の差を算出す
る。なお、このエラー回数差を算出する理由は、両方の
伝送媒体に同時エラーが発生して切換判定値を越えてし
まった場合は、エラーの少ない方に切換える必要かあ
る。そして、この場合、両者のエラー回数差でもって評
価するのが最良であるからである。そして、このエラー
回数差と各測定時間毎に定められた各判定値とを比較す
ることによって、該当測定時間に対して、伝送媒体を切
換えるか否か、切換える場合はどの伝送媒体へ切換える
かを判定する。そして、切換優先判断回路において、各
測定時間毎の判定結果に基づいて最終的な切換伝送媒体
を決定する。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0020】図1は実施例の伝送媒体切換装置が組込ま
れた冗長化LANを構成する一つのノードを示す模式図
である。図14に示した従来の伝送媒体切換装置3と同
一部分には同一符号が付してある。したがって、重複す
る部分の詳細説明は省略されている。
れた冗長化LANを構成する一つのノードを示す模式図
である。図14に示した従来の伝送媒体切換装置3と同
一部分には同一符号が付してある。したがって、重複す
る部分の詳細説明は省略されている。
【0021】この実施例の伝送媒体切換装置11におい
ては、各伝送媒体1a,1bは主系,補助系の区別はさ
れていない。A系およびB系の各伝送媒体1a,1b上
を伝送される各種デジタルデータ信号は、それぞれ回線
分岐回路2a,2bおよび各受信モデム6a,6bを介
して、受信切換回路12の各切換端子a,bへ印加され
ると共に、各エラー検出回路5a,5bへ入力される。
各エラー検出回路5a,5bは各伝送制御回路7a,7
b上のデジタルデータ信号を監視して、例えばビットエ
ラー等が検出されると、エラー検出信号e1 ,e2 を二
重化制御回路13へ送出する。
ては、各伝送媒体1a,1bは主系,補助系の区別はさ
れていない。A系およびB系の各伝送媒体1a,1b上
を伝送される各種デジタルデータ信号は、それぞれ回線
分岐回路2a,2bおよび各受信モデム6a,6bを介
して、受信切換回路12の各切換端子a,bへ印加され
ると共に、各エラー検出回路5a,5bへ入力される。
各エラー検出回路5a,5bは各伝送制御回路7a,7
b上のデジタルデータ信号を監視して、例えばビットエ
ラー等が検出されると、エラー検出信号e1 ,e2 を二
重化制御回路13へ送出する。
【0022】また、各伝送媒体1a,1b上を伝送され
る各種デジタルデータ信号は先着判定回路14へも入力
される。この先着判定回路14は、両方の伝送媒体1
a,1bが共に正常であると仮定した場合に、この2本
の伝送媒体1a,1bのうち、先にデータを受信した伝
送媒体1a,1bからの受信データを優先して伝送制御
回路15を介して計算機4へ導く回路である。そして、
この先着判定回路14からの選択信号s0 が信号切換回
路16の常閉接点aを介して前記受信切換回路12の切
換制御端子へ印加される。
る各種デジタルデータ信号は先着判定回路14へも入力
される。この先着判定回路14は、両方の伝送媒体1
a,1bが共に正常であると仮定した場合に、この2本
の伝送媒体1a,1bのうち、先にデータを受信した伝
送媒体1a,1bからの受信データを優先して伝送制御
回路15を介して計算機4へ導く回路である。そして、
この先着判定回路14からの選択信号s0 が信号切換回
路16の常閉接点aを介して前記受信切換回路12の切
換制御端子へ印加される。
【0023】二重化制御回路13は、各エラー検出回路
5a,5bからのエラー検出信号e1 ,e2 に対して所
定の演算・判定処理を実行し、回路切換信号d2 を信号
切換回路16の切換制御端子へ印加すると共に、切換先
の伝送媒体1a,1bを特定する選択信号s2 を信号切
換回路16の常開端子bを介して受信切換回路12の切
換制御端子へ印加する。
5a,5bからのエラー検出信号e1 ,e2 に対して所
定の演算・判定処理を実行し、回路切換信号d2 を信号
切換回路16の切換制御端子へ印加すると共に、切換先
の伝送媒体1a,1bを特定する選択信号s2 を信号切
換回路16の常開端子bを介して受信切換回路12の切
換制御端子へ印加する。
【0024】すなわち、二重化制御回路13が両方の伝
送媒体1a,1bは共に正常であると判断した場合に
は、回路切換信号d2 は[0]レベル状態を維持して、
信号切換回路16は常閉端子a側に接続されている。し
たがって、この期間においては、先着判定回路14の選
択信号s0 によって、受信切換回路12が先にデータを
受信した方の伝送媒体1a,1bを選択する。
送媒体1a,1bは共に正常であると判断した場合に
は、回路切換信号d2 は[0]レベル状態を維持して、
信号切換回路16は常閉端子a側に接続されている。し
たがって、この期間においては、先着判定回路14の選
択信号s0 によって、受信切換回路12が先にデータを
受信した方の伝送媒体1a,1bを選択する。
【0025】また、異常発生時においては、[1]レベ
ルの回路切換信号d2 が出力され、信号切換回路16が
常開端子b側に接続されるので、受信切換回路12は二
重化制御回路13からの選択信号s2 によって切換制御
される。
ルの回路切換信号d2 が出力され、信号切換回路16が
常開端子b側に接続されるので、受信切換回路12は二
重化制御回路13からの選択信号s2 によって切換制御
される。
【0026】また、計算機4から出力されるデジタルデ
ータ信号は、伝送制御回路15および各送信モデム10
a,10bを介して無条件に両方の伝送媒体1a,1b
へ送出される。すなわち、この伝送媒体切換装置11は
各伝送媒体1a,1bからの受信データのみを切換制御
する。
ータ信号は、伝送制御回路15および各送信モデム10
a,10bを介して無条件に両方の伝送媒体1a,1b
へ送出される。すなわち、この伝送媒体切換装置11は
各伝送媒体1a,1bからの受信データのみを切換制御
する。
【0027】二重化制御回路13は例えば図2に示すよ
うに構成されている。各エラー検出回路5a,5bから
入力されたエラー検出信号e1 ,e2 はそれぞれエラー
回数計数回路17a,17bへ入力される。
うに構成されている。各エラー検出回路5a,5bから
入力されたエラー検出信号e1 ,e2 はそれぞれエラー
回数計数回路17a,17bへ入力される。
【0028】A系の伝送媒体1aに対応するエラー回数
計数回路17aは、図3に示すように、タイミング発生
回路18,カウンタ19,3個のデータラッチ20a,
20b,20cと減算回路21と加算回路22とで構成
されている。そして、エラー回数計数回路17aは、1
秒の短測定時間Ts と4秒の長測定時間Tl とにおける
各エラー回数Nas,Nalを計数する機能を有する。
計数回路17aは、図3に示すように、タイミング発生
回路18,カウンタ19,3個のデータラッチ20a,
20b,20cと減算回路21と加算回路22とで構成
されている。そして、エラー回数計数回路17aは、1
秒の短測定時間Ts と4秒の長測定時間Tl とにおける
各エラー回数Nas,Nalを計数する機能を有する。
【0029】すなわち、タイミング作成回路18は1秒
周期のクロック信号を出力する。カウンタ19はエラー
検出信号e1 のパルス数(エラー数)を1秒間計数して
1秒間のエラー回数Nasとし出力する。また、1秒毎に
カウンタ19から出力される計数値は各データラッチ回
20a〜20cでラッチされ、減算回路21およぴ加算
回路22でもって加減演算され、1秒周期毎に、この周
期を含む前の4周期分のエラー回数を加算した4秒間の
エラー回数Nalを出力する。
周期のクロック信号を出力する。カウンタ19はエラー
検出信号e1 のパルス数(エラー数)を1秒間計数して
1秒間のエラー回数Nasとし出力する。また、1秒毎に
カウンタ19から出力される計数値は各データラッチ回
20a〜20cでラッチされ、減算回路21およぴ加算
回路22でもって加減演算され、1秒周期毎に、この周
期を含む前の4周期分のエラー回数を加算した4秒間の
エラー回数Nalを出力する。
【0030】また、B系の伝送媒体1bに対応するエラ
ー回数計数回路17bも、前述したA系のエラー回数計
数回路17aと同一構成であり、1秒経過する毎に、1
秒間のエラー回数Nbsと4秒間のエラー回数Nblとを出
力する。
ー回数計数回路17bも、前述したA系のエラー回数計
数回路17aと同一構成であり、1秒経過する毎に、1
秒間のエラー回数Nbsと4秒間のエラー回数Nblとを出
力する。
【0031】各エラー回数計数回路17a,17bから
出力された1秒間の各エラー回数NaS,Nbsは1秒単位
の差計算・判定回路23へ入力される。また、各エラー
回数計数回路17a,17bから出力された4秒間の各
エラー回数Nal,Nblは4秒単位の差計算・判定回路2
4へ入力される。
出力された1秒間の各エラー回数NaS,Nbsは1秒単位
の差計算・判定回路23へ入力される。また、各エラー
回数計数回路17a,17bから出力された4秒間の各
エラー回数Nal,Nblは4秒単位の差計算・判定回路2
4へ入力される。
【0032】1秒単位の差計算・判定回路23は例えば
図4に示すように構成されている。A系およびB系のエ
ラー回数Nas,NbSはエラー回数差算出回路25におい
て、両者のエラー回数差ds が算出される。 ds =Nas−NbS …(1)
図4に示すように構成されている。A系およびB系のエ
ラー回数Nas,NbSはエラー回数差算出回路25におい
て、両者のエラー回数差ds が算出される。 ds =Nas−NbS …(1)
【0033】エラー回数差算出回路25から出力された
エラー回数差ds は次の4つの比較回路26a,26
b,26c,26dの各(+)側端子へ入力される。比
較回路26aの(−)側入力端子にはこの1秒の短測定
時間Ts に対応する切換判定値Kssが印加され、比較回
路26dの(+)側入力端子には前記切換判定値Kssを
極性反転した値(−Kss)が印加されている。また、比
較回路26bの(−)側入力端子にはこの1秒の短測定
時間Ts に対応する切換解除値Krsが入力され、比較回
路26cの(+)側入力端子には前記切換判定値Krsを
極性反転した値(−Krs)が印加されている。
エラー回数差ds は次の4つの比較回路26a,26
b,26c,26dの各(+)側端子へ入力される。比
較回路26aの(−)側入力端子にはこの1秒の短測定
時間Ts に対応する切換判定値Kssが印加され、比較回
路26dの(+)側入力端子には前記切換判定値Kssを
極性反転した値(−Kss)が印加されている。また、比
較回路26bの(−)側入力端子にはこの1秒の短測定
時間Ts に対応する切換解除値Krsが入力され、比較回
路26cの(+)側入力端子には前記切換判定値Krsを
極性反転した値(−Krs)が印加されている。
【0034】比較回路26a及び比較回路26bの各出
力信号は次のRS型のFF(フリップフロップ)27a
のセット端子Sおよびリセット端子Rに印加され、比較
回路26c及び比較回路26dの各出力信号は別のFF
27bのリセット端子Rおよびセット端子Sに印加され
ている。各FF27a,27bの出力信号はオアゲート
27cを介して図1の信号切換回路16を切換制御する
回路選択信号dsとして次の切換優先判断回路28へ送
出される。
力信号は次のRS型のFF(フリップフロップ)27a
のセット端子Sおよびリセット端子Rに印加され、比較
回路26c及び比較回路26dの各出力信号は別のFF
27bのリセット端子Rおよびセット端子Sに印加され
ている。各FF27a,27bの出力信号はオアゲート
27cを介して図1の信号切換回路16を切換制御する
回路選択信号dsとして次の切換優先判断回路28へ送
出される。
【0035】また、FF27bの出力信号は次に稼働系
となる伝送媒体1a,1bを指定する予備選択信号ss
として出力される。なお、予備選択信号ssが[1]の
場合はB系の伝送媒体1bを示し、予備選択信号ssが
[0]の場合はA系の伝送媒体1aを示す。そして、予
備選択信号ssは次の切換優先判断回路28へ送出され
る。
となる伝送媒体1a,1bを指定する予備選択信号ss
として出力される。なお、予備選択信号ssが[1]の
場合はB系の伝送媒体1bを示し、予備選択信号ssが
[0]の場合はA系の伝送媒体1aを示す。そして、予
備選択信号ssは次の切換優先判断回路28へ送出され
る。
【0036】各比較回路26a〜26d,各FF27
a,27bおよびオアゲート27cはこの1秒の短測定
時間TS に対する伝送媒体1a,1bを選択する判定回
路を構成する。
a,27bおよびオアゲート27cはこの1秒の短測定
時間TS に対する伝送媒体1a,1bを選択する判定回
路を構成する。
【0037】また、4秒単位の差計算・判定回路24は
前述した1秒単位の差計算・判定回路23と同様の回路
構成を有している。なお、図4の各比較回路26a〜2
6dの(−)側入力端子には、4秒の長測定時間Tl に
おける切換判定値Kslおよび切換解除値Kl が印加され
ている。そして、差計算・回路24内において、エラー
回数差dlが算出され、4秒単位の差計算・判定回路2
4から長測定時間Tlに対する予備選択信号slおよび
回路切換信号dlが次の切換優先判断回路28へ送出さ
れる。
前述した1秒単位の差計算・判定回路23と同様の回路
構成を有している。なお、図4の各比較回路26a〜2
6dの(−)側入力端子には、4秒の長測定時間Tl に
おける切換判定値Kslおよび切換解除値Kl が印加され
ている。そして、差計算・回路24内において、エラー
回数差dlが算出され、4秒単位の差計算・判定回路2
4から長測定時間Tlに対する予備選択信号slおよび
回路切換信号dlが次の切換優先判断回路28へ送出さ
れる。
【0038】切換優先判断回路28は、図7に示すよう
に、各1個のインバータ28a,アンドゲート28bと
2個のオアゲート28c,28dとで構成されている。
1秒の短測定時間Ts の差計算・判定回路23から出力
された回路切換信号dsおよび4秒の長測定時間Tlの
差計算・判定回路24から出力された回路切換信号dl
はオアゲート28cを介して最終の回路選択信号d2 と
して図1の信号切換回路16の切換制御端子へ印加され
る。
に、各1個のインバータ28a,アンドゲート28bと
2個のオアゲート28c,28dとで構成されている。
1秒の短測定時間Ts の差計算・判定回路23から出力
された回路切換信号dsおよび4秒の長測定時間Tlの
差計算・判定回路24から出力された回路切換信号dl
はオアゲート28cを介して最終の回路選択信号d2 と
して図1の信号切換回路16の切換制御端子へ印加され
る。
【0039】また、信号切換回路16の常開端子bに対
する最終の選択信号s2 は、1秒の短測定時間Ts の差
計算・判定回路23から出力された予備選択信号ssが
[1]の場合に無条件にB系の伝送媒体1bを指定する
[1]になる。また、1秒の短測定時間Ts の回路切換
信号dsが[0]の場合で、かつ4秒の長測定時間Tl
の予備選択信号slが[1]の場合に、選択信号s2 は
[1]レベルとなる。その他の場合、選択信号s2 はA
系の伝送媒体1aを示す[0]レベルである。
する最終の選択信号s2 は、1秒の短測定時間Ts の差
計算・判定回路23から出力された予備選択信号ssが
[1]の場合に無条件にB系の伝送媒体1bを指定する
[1]になる。また、1秒の短測定時間Ts の回路切換
信号dsが[0]の場合で、かつ4秒の長測定時間Tl
の予備選択信号slが[1]の場合に、選択信号s2 は
[1]レベルとなる。その他の場合、選択信号s2 はA
系の伝送媒体1aを示す[0]レベルである。
【0040】すなわち、たとえ4秒の長測定時間Tl の
差計算・判定回路24がB系の伝送媒体1bを選択した
としても(sl=1)、1秒の差計算・判定回路23か
ら出力される予備選択信号ssおよび回路切換信号ds
が共に[0]の条件が成立しないと、この予備選択信号
slが最終の選択信号s2 として出力されない。したが
って、4秒の長測定時間Tl の差計算・判定回路24か
ら出力された予備選択信号slは1秒の短測定期間Ts
の予備選択信号ssに比較して、優先度が低い。
差計算・判定回路24がB系の伝送媒体1bを選択した
としても(sl=1)、1秒の差計算・判定回路23か
ら出力される予備選択信号ssおよび回路切換信号ds
が共に[0]の条件が成立しないと、この予備選択信号
slが最終の選択信号s2 として出力されない。したが
って、4秒の長測定時間Tl の差計算・判定回路24か
ら出力された予備選択信号slは1秒の短測定期間Ts
の予備選択信号ssに比較して、優先度が低い。
【0041】表2に切換優先判断路回28の各入力値と
出力値との関係を示す。なお、表2において、回路切換
信号s2 が[0]の場合は、選択信号s2 は受信切換回
路12に届かないで、この選択信号s2 は意味を持たな
い。
出力値との関係を示す。なお、表2において、回路切換
信号s2 が[0]の場合は、選択信号s2 は受信切換回
路12に届かないで、この選択信号s2 は意味を持たな
い。
【0042】このように構成された伝送媒体切換装置1
1において、差計算・判定回路23,24に対してそれ
ぞれ設定される1秒の短測定時間Ts と4秒の長測定時
間Tl における各切換判定値Kss,Kslおよび各切換解
除値Krs,Krlは例えば図5に示すように設定されてい
る。
1において、差計算・判定回路23,24に対してそれ
ぞれ設定される1秒の短測定時間Ts と4秒の長測定時
間Tl における各切換判定値Kss,Kslおよび各切換解
除値Krs,Krlは例えば図5に示すように設定されてい
る。
【0043】但し、図5は一方の伝送媒体1a,1bの
エラー回数が多くなり、異常と判定されて、他方の伝送
媒体1b,1aに稼働系を切換える場合に、切換先の伝
送媒体1b.1aが全く正常であった場合を想定してい
る。この場合、各切換判定値Kss,Ksl、各切換解除値
Krs,Krlおよび各測定時間Ts .Tl は下記に示す関
係を有する。 Kss>Krs …(2) Ksl>Krl …(3) (Ksl/Tl )<(Kss/Ts ) Ts <Tl …(4) Kss<Ksl …(5)
エラー回数が多くなり、異常と判定されて、他方の伝送
媒体1b,1aに稼働系を切換える場合に、切換先の伝
送媒体1b.1aが全く正常であった場合を想定してい
る。この場合、各切換判定値Kss,Ksl、各切換解除値
Krs,Krlおよび各測定時間Ts .Tl は下記に示す関
係を有する。 Kss>Krs …(2) Ksl>Krl …(3) (Ksl/Tl )<(Kss/Ts ) Ts <Tl …(4) Kss<Ksl …(5)
【0044】図5は、基本的に、計数されたエラー回数
Nが切換判定値Kss,Ksl以上に増加すると伝送媒体1
a,1bを切換え、エラー回数Nが切換解除値Krs,K
rl以下に低下すると転送媒体1a,1bの切換状態を元
の状態に復帰させる。
Nが切換判定値Kss,Ksl以上に増加すると伝送媒体1
a,1bを切換え、エラー回数Nが切換解除値Krs,K
rl以下に低下すると転送媒体1a,1bの切換状態を元
の状態に復帰させる。
【0045】エラー回数Nが切換判定値Kss,Ksl近傍
で変動すると、伝送媒体1a,1bが頻繁に切換わる。
この場合、その都度その時点で受信されているデータは
破棄される。この現象を防止するために、(2)(3)式で示
すように、切換判定値Kss,Kslを切換解除値Krs,K
rl以上設定してヒステリシスを設けている。
で変動すると、伝送媒体1a,1bが頻繁に切換わる。
この場合、その都度その時点で受信されているデータは
破棄される。この現象を防止するために、(2)(3)式で示
すように、切換判定値Kss,Kslを切換解除値Krs,K
rl以上設定してヒステリシスを設けている。
【0046】また、4秒の長測定時間Tl における時間
当りの切換判定値(Ksl/Tl )を1秒の短測定時間T
s における時間当りの切換判定値(Kss/Ts )より低
く設定するしている。すなわち、長測定時間Tl におい
て、単位時間の発生回数が低いエラーが継続して発生し
た場合であっても、異常発生と判断して伝送媒体1a,
1bを切換対象とする。
当りの切換判定値(Ksl/Tl )を1秒の短測定時間T
s における時間当りの切換判定値(Kss/Ts )より低
く設定するしている。すなわち、長測定時間Tl におい
て、単位時間の発生回数が低いエラーが継続して発生し
た場合であっても、異常発生と判断して伝送媒体1a,
1bを切換対象とする。
【0047】但し、その低さの程度にも限界があり、長
測定時間Tl の切換判定値Kslが短測定時間Ts の切換
判定値Kssより小さくなる逆転現象を(4) 式で防止して
いる。
測定時間Tl の切換判定値Kslが短測定時間Ts の切換
判定値Kssより小さくなる逆転現象を(4) 式で防止して
いる。
【0048】前述したように、図5の理論は切換える相
手側の伝送媒体1a,1bが全く正常である場合に適用
されるが、両方の伝送媒体1a,1bに切換判定値を越
えるエラーが発生していた場合はエラーの少ない方の伝
送媒体を選択する必要がある。したがって、例えば、図
4に示すように、各伝送媒体1a,1b相互間における
エラー回数差dを算出して、このエラー回数差d(=N
a−Nb)でもって評価している。
手側の伝送媒体1a,1bが全く正常である場合に適用
されるが、両方の伝送媒体1a,1bに切換判定値を越
えるエラーが発生していた場合はエラーの少ない方の伝
送媒体を選択する必要がある。したがって、例えば、図
4に示すように、各伝送媒体1a,1b相互間における
エラー回数差dを算出して、このエラー回数差d(=N
a−Nb)でもって評価している。
【0049】エラー回数差dが正(+)であれば、この
エラー回数差dをA係の伝送媒体1aへの切換条件を作
るためのA系のエラー頻度とする。また、エラー回数差
dが負(−)であれば、逆にB系への切換条件を作るた
めのエラー頻度とする。そして、各エラー頻度をY軸お
よびX軸に表した場合において、相互関係を前記切換判
定値Ks ,切換解除値Kr をパラメータで示すと図6に
示すように、(1) 〜(5) の5つ判定領域に分類される。
エラー回数差dをA係の伝送媒体1aへの切換条件を作
るためのA系のエラー頻度とする。また、エラー回数差
dが負(−)であれば、逆にB系への切換条件を作るた
めのエラー頻度とする。そして、各エラー頻度をY軸お
よびX軸に表した場合において、相互関係を前記切換判
定値Ks ,切換解除値Kr をパラメータで示すと図6に
示すように、(1) 〜(5) の5つ判定領域に分類される。
【0050】判定領域(1) は、エラー回数差dが切換判
定値Ks より大きい(d>Ks )場合であり、稼働系を
A系の伝送媒体1aへ切換える。具体的には、表1に示
すように、図4の比較器26a,26cの出力信号が
[1]レベルとなり、FF27aがセットされ、FF2
7bがリセットされる。その結果、オアゲート27cを
介して[1]の回路切換信号dsが出力される。また、
A系の伝送媒体1aを指定する[0]の予備選択信号s
sが出力される。
定値Ks より大きい(d>Ks )場合であり、稼働系を
A系の伝送媒体1aへ切換える。具体的には、表1に示
すように、図4の比較器26a,26cの出力信号が
[1]レベルとなり、FF27aがセットされ、FF2
7bがリセットされる。その結果、オアゲート27cを
介して[1]の回路切換信号dsが出力される。また、
A系の伝送媒体1aを指定する[0]の予備選択信号s
sが出力される。
【0051】1秒の差計算・判定回路23から出力され
る回路切換信号dsは図7の切換優先判断回路28を通
過して信号切換回路16へ送出される。また、1秒の差
計算・判定回路23から出力される回路切換信号dsが
[1]レベルの場合、アンドゲート28bは成立しない
ので、切換優先判断回路28から出力される最終の選択
信号s2 は[0]レベルとなる。その結果、信号切換回
路16が常開端子b側に切換わり、受信切換回路12が
A系の伝送媒体1a側に切換わる。
る回路切換信号dsは図7の切換優先判断回路28を通
過して信号切換回路16へ送出される。また、1秒の差
計算・判定回路23から出力される回路切換信号dsが
[1]レベルの場合、アンドゲート28bは成立しない
ので、切換優先判断回路28から出力される最終の選択
信号s2 は[0]レベルとなる。その結果、信号切換回
路16が常開端子b側に切換わり、受信切換回路12が
A系の伝送媒体1a側に切換わる。
【0052】判定領域(2) は、エラー回数差dが切換判
定値Ks より小さく、かつ切換解除値Kr より大きい
(Ks ≧d>Kr )場合であり、A系の伝送媒体1aが
稼働状態の場合、現状維持する。また、信号切換回路1
6が先着判定回路14側に接続されていた場合は現状維
持する。さらに、B系の伝送媒体1bが稼働状態の場
合、信号切換回路16へ[1]レベルの回路切換信号d
2 を出力して、信号切換回路16を先着判定回路14側
に接続する。すなわち、先着判定回路14が指定してい
る伝送媒体1a,1bが稼働系となる。
定値Ks より小さく、かつ切換解除値Kr より大きい
(Ks ≧d>Kr )場合であり、A系の伝送媒体1aが
稼働状態の場合、現状維持する。また、信号切換回路1
6が先着判定回路14側に接続されていた場合は現状維
持する。さらに、B系の伝送媒体1bが稼働状態の場
合、信号切換回路16へ[1]レベルの回路切換信号d
2 を出力して、信号切換回路16を先着判定回路14側
に接続する。すなわち、先着判定回路14が指定してい
る伝送媒体1a,1bが稼働系となる。
【0053】この場合、表1に示すように、図4の回路
において、比較器26cの出力信号が[1]レベルとな
るので、FF27bがリセットされ、オアケート27c
から出力される回路切換信号dsは前回値を維持する。
また、予備選択信号ssはA系を指定する[0]レベル
である。
において、比較器26cの出力信号が[1]レベルとな
るので、FF27bがリセットされ、オアケート27c
から出力される回路切換信号dsは前回値を維持する。
また、予備選択信号ssはA系を指定する[0]レベル
である。
【0054】判定領域(3) は、エラー回数差dが切換解
除値Ks の絶対値より小さい場合であり(−Kr ≧d≧
Kr )、エラー回数差dが小さいので、伝送媒体1a,
1bを切換える必要がない。信号切換回路16へ[0]
レベルの回路切換信号d2 を出力して、信号切換回路1
6を先着判定回路14側に接続する。
除値Ks の絶対値より小さい場合であり(−Kr ≧d≧
Kr )、エラー回数差dが小さいので、伝送媒体1a,
1bを切換える必要がない。信号切換回路16へ[0]
レベルの回路切換信号d2 を出力して、信号切換回路1
6を先着判定回路14側に接続する。
【0055】この場合、表1に示すように、図4の回路
において、比較器26b,26cの出力が[1]レベル
となるので、各FF27a,27bがリセットされる。
その結果、[0]の予備選択信号ssおよび[0]の回
路切換信号dsが出力される。そして、図7における切
換優先判断回路28において、最終の選択信号s2 がA
系の伝送媒体1aを示す[0]となるが、4秒の差計算
・判定回路24も同一結果であれば、回路切換新語号d
2 が[0]レベルであるので、たとえ選択信号s2 が
[0]であっても、この選択信号s2 は受信切換回路1
2へ達しない。
において、比較器26b,26cの出力が[1]レベル
となるので、各FF27a,27bがリセットされる。
その結果、[0]の予備選択信号ssおよび[0]の回
路切換信号dsが出力される。そして、図7における切
換優先判断回路28において、最終の選択信号s2 がA
系の伝送媒体1aを示す[0]となるが、4秒の差計算
・判定回路24も同一結果であれば、回路切換新語号d
2 が[0]レベルであるので、たとえ選択信号s2 が
[0]であっても、この選択信号s2 は受信切換回路1
2へ達しない。
【0056】判定領域(4) は、エラー回数差dが(−)
であり、切換判定値Ks より小さく、かつ切換解除値K
r より大きい(−Kr >d≧−Kr )場合である。この
場合、B系の伝送媒体1bが稼働状態の場合、現状維持
する。また、信号切換回路16が先着判定回路14側に
接続されていた場合は現状維持する。さらに、A系の伝
送媒体1aが稼働状態の場合、信号切換回路16へ
[0]レベルの回路切換信号d2 を出力して、信号切換
回路16を先着判定回路14側に接続する。すなわち、
先着判定回路14が指定している伝送媒体1a,1bが
稼働系となる。
であり、切換判定値Ks より小さく、かつ切換解除値K
r より大きい(−Kr >d≧−Kr )場合である。この
場合、B系の伝送媒体1bが稼働状態の場合、現状維持
する。また、信号切換回路16が先着判定回路14側に
接続されていた場合は現状維持する。さらに、A系の伝
送媒体1aが稼働状態の場合、信号切換回路16へ
[0]レベルの回路切換信号d2 を出力して、信号切換
回路16を先着判定回路14側に接続する。すなわち、
先着判定回路14が指定している伝送媒体1a,1bが
稼働系となる。
【0057】この場合、表1に示すように、図4の回路
において、比較器26bの出力が[1]レベルとなり、
FF27aがリセットされるのみで、回路切換信号ds
および予備選択信号ssは前回値を維持する。
において、比較器26bの出力が[1]レベルとなり、
FF27aがリセットされるのみで、回路切換信号ds
および予備選択信号ssは前回値を維持する。
【0058】判定領域(5) は、エラー回数差dが(−)
であり、かつ切換解除値Kr より大きい(−Kr >d)
場合である。この場合、(1) の判定領域と逆に稼働系を
強制的にB系の伝送媒体1bへ切換える。
であり、かつ切換解除値Kr より大きい(−Kr >d)
場合である。この場合、(1) の判定領域と逆に稼働系を
強制的にB系の伝送媒体1bへ切換える。
【0059】この場合、表1に示すように、図4の回路
において、比較器26b,26dの出力が[1]レベル
となり、[1]レベルの予備選択信号ssおよび[1]
レベルの回路選択信号dsが出力されれる。この場合、
4秒の差計算・判定回路24の判断結果の如何に係わら
ず、図7の切換優先判断回路28から、[1]レベルの
回路選択信号d2 および[1]レベルの最終の選択信号
s2 が出力される。その結果、受信切換回路12はB系
の伝送媒体1b側へ切換わる。
において、比較器26b,26dの出力が[1]レベル
となり、[1]レベルの予備選択信号ssおよび[1]
レベルの回路選択信号dsが出力されれる。この場合、
4秒の差計算・判定回路24の判断結果の如何に係わら
ず、図7の切換優先判断回路28から、[1]レベルの
回路選択信号d2 および[1]レベルの最終の選択信号
s2 が出力される。その結果、受信切換回路12はB系
の伝送媒体1b側へ切換わる。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】このように構成された伝送媒体切換装置1
1であれば、A系とB系との2系統の伝送媒体1a,1
bにおいて、両方の伝送媒体1a,1bが正常の場合
は、先着判定回路14によって、先にデータが到来した
方の伝送媒体1a,1bが稼働系となり、他方が待機系
となる。
1であれば、A系とB系との2系統の伝送媒体1a,1
bにおいて、両方の伝送媒体1a,1bが正常の場合
は、先着判定回路14によって、先にデータが到来した
方の伝送媒体1a,1bが稼働系となり、他方が待機系
となる。
【0063】そして、いずれか一方の伝送媒体1a,1
bに異常が発生すると、二重化制御回路13から回路切
換信号d2 が出力され、信号切換回路16が二重化制御
回路13側に切換わり、正常な方の伝送媒体1a,1b
が選択されて稼働系となる。
bに異常が発生すると、二重化制御回路13から回路切
換信号d2 が出力され、信号切換回路16が二重化制御
回路13側に切換わり、正常な方の伝送媒体1a,1b
が選択されて稼働系となる。
【0064】この場合、図9に示すように、エラー回数
を短測定時間Ts と長測定時間Tlとの複数の測定時間
で計数し、この複数のエラー回数で正常・異常を評価し
ているので、図8に示すように、短時間に頻度の高いエ
ラーが発生すると、即座に伝送媒体1a,1bが切換わ
ると共に、長時間に亘って頻度の低いエラーが発生し場
合であっても、伝送媒体1a,1bが切換わる。したが
って、操作員の高度な判断に対応する高い切換制御特性
を得ることができる。
を短測定時間Ts と長測定時間Tlとの複数の測定時間
で計数し、この複数のエラー回数で正常・異常を評価し
ているので、図8に示すように、短時間に頻度の高いエ
ラーが発生すると、即座に伝送媒体1a,1bが切換わ
ると共に、長時間に亘って頻度の低いエラーが発生し場
合であっても、伝送媒体1a,1bが切換わる。したが
って、操作員の高度な判断に対応する高い切換制御特性
を得ることができる。
【0065】また、切換優先判断回路28により、1秒
の短測定時間Ts の判定回路23から出力された回路切
換信号dsおよび予備選択信号ssと、4秒の長測定時
間Tl の判定回路24から出力された回路切換信号dl
および予備選択信号slとを優先度を付けて信号合成し
ている。
の短測定時間Ts の判定回路23から出力された回路切
換信号dsおよび予備選択信号ssと、4秒の長測定時
間Tl の判定回路24から出力された回路切換信号dl
および予備選択信号slとを優先度を付けて信号合成し
ている。
【0066】例えば、1秒の判定回路23と4秒の判定
回路とが同一結果であり、同一の伝送媒体1a,1bを
選択する場合は問題ないが、例えばエラー発生状態が各
判定値相互間に入った場合には、異なった判定を行う場
合がある。この場合には、1秒の短測定時間Ts の判定
結果を4秒の長測定時間Tl の判定結果に優先してい
る。
回路とが同一結果であり、同一の伝送媒体1a,1bを
選択する場合は問題ないが、例えばエラー発生状態が各
判定値相互間に入った場合には、異なった判定を行う場
合がある。この場合には、1秒の短測定時間Ts の判定
結果を4秒の長測定時間Tl の判定結果に優先してい
る。
【0067】この理由は、図3の回路図および図9のタ
イムチャートでも理解できるように、4秒の長測定時間
Tl のエラー回数Nlは1秒の短測定時間Ts のエラー
回数Ns よりも時間的に過去のデータを使用しているの
で、新規の突発的な事態に対しては、1秒の短測定時間
Ts のエラー回数Ns で判断するのが重大事故を未然に
防止する上で好ましいからである。
イムチャートでも理解できるように、4秒の長測定時間
Tl のエラー回数Nlは1秒の短測定時間Ts のエラー
回数Ns よりも時間的に過去のデータを使用しているの
で、新規の突発的な事態に対しては、1秒の短測定時間
Ts のエラー回数Ns で判断するのが重大事故を未然に
防止する上で好ましいからである。
【0068】図10は本発明の他の実施例に係わる伝送
媒体切換装置における差計算・判定回路23のエラー回
数差算出回路25に設定する減算演算のパラメータを変
更した場合におけるA系エラー頻度とB系エラー頻度と
の関係を示す図ある。この実施例のおいては、エラー回
数差dを下式のように設定している。 d=(Na−Nb)/(1+α・Na+α・Nb) …(6) 但し、係数αは正数である。
媒体切換装置における差計算・判定回路23のエラー回
数差算出回路25に設定する減算演算のパラメータを変
更した場合におけるA系エラー頻度とB系エラー頻度と
の関係を示す図ある。この実施例のおいては、エラー回
数差dを下式のように設定している。 d=(Na−Nb)/(1+α・Na+α・Nb) …(6) 但し、係数αは正数である。
【0069】すなわち、エラー頻度の変化比率が同じで
あっても、エラー頻度が多くなるに従ってエラー頻度の
変動値は当然多くなる。このためNaとNbとの差をと
るとその変動値は倍になることになり、不安定さが増
し、選択信号s2 の値が変動する可能性が高くなる。
あっても、エラー頻度が多くなるに従ってエラー頻度の
変動値は当然多くなる。このためNaとNbとの差をと
るとその変動値は倍になることになり、不安定さが増
し、選択信号s2 の値が変動する可能性が高くなる。
【0070】このような不都合を解消するためには、N
a又はNbが大きくなるに従って、NaとNbとの差に
対しても変動率が一定になるようにすればよい。従っ
て、(6) 式のような係数αを設定することによって、図
10に示すように、A系のエラー頻度又はB系のエラー
頻度が大きくなるに伴って、各判定領域(1) 〜(5) の間
隔を広くでき、伝送媒体1a,1bの切換動作の安定性
をより一層向上できる。なお、前記係数α=0の場合
が、前述した式(1) の条件となり、各判定領域(1) 〜
(5) は図6で説明した通りである。
a又はNbが大きくなるに従って、NaとNbとの差に
対しても変動率が一定になるようにすればよい。従っ
て、(6) 式のような係数αを設定することによって、図
10に示すように、A系のエラー頻度又はB系のエラー
頻度が大きくなるに伴って、各判定領域(1) 〜(5) の間
隔を広くでき、伝送媒体1a,1bの切換動作の安定性
をより一層向上できる。なお、前記係数α=0の場合
が、前述した式(1) の条件となり、各判定領域(1) 〜
(5) は図6で説明した通りである。
【0071】図11は本発明のさらに別の実施例の伝送
媒体切換装置における二重化制御回路13aの概略構成
を示すブロック図である。また、図12はこの二重化制
御回路13a内に組込まれるエラー回数計数回路17aa
の概略構成図である。図2及び図3と同一部分には同一
符号が付してある。
媒体切換装置における二重化制御回路13aの概略構成
を示すブロック図である。また、図12はこの二重化制
御回路13a内に組込まれるエラー回数計数回路17aa
の概略構成図である。図2及び図3と同一部分には同一
符号が付してある。
【0072】すなわち、図3に示すエラー回数計数回路
17aにおいては、測定時間Tの時間をさらに延長する
と、データラッチ20a〜20cの設置数をさらに増加
させる必要がある。そこで、図12に示すように、過去
の影響度を示す係数βを設定し、各積算回路29a,2
9b及び加算回路22cを用いることによって、任意の
測定時間Tにおけるおおよそのエラー回数Naを得るこ
とができる。
17aにおいては、測定時間Tの時間をさらに延長する
と、データラッチ20a〜20cの設置数をさらに増加
させる必要がある。そこで、図12に示すように、過去
の影響度を示す係数βを設定し、各積算回路29a,2
9b及び加算回路22cを用いることによって、任意の
測定時間Tにおけるおおよそのエラー回数Naを得るこ
とができる。
【0073】したがって、図11の二重化制御回路13
aの差計算・判定回路30においては、A系,B系の各
伝送媒体1a,1bにおける前述した係数βで補正され
た1種類のエラー回数Na,Nbが入力される。そし
て、このエラー回数Na,Nbに基づいて各伝送媒体1
a,1bに対する切換判断が実施される。
aの差計算・判定回路30においては、A系,B系の各
伝送媒体1a,1bにおける前述した係数βで補正され
た1種類のエラー回数Na,Nbが入力される。そし
て、このエラー回数Na,Nbに基づいて各伝送媒体1
a,1bに対する切換判断が実施される。
【0074】図13は本発明のさらに別の実施例の伝送
媒体切換装置における各エラー回数計数回路17aaa の
概略構成を示すブロック図である。図3と同一部分には
同一符号が付してある。
媒体切換装置における各エラー回数計数回路17aaa の
概略構成を示すブロック図である。図3と同一部分には
同一符号が付してある。
【0075】この実施例回路においては、1秒の測定時
間のエラー回数,2秒の測定時間のエラー回数,3秒の
測定時間のエラー回数,4秒の測定時間のエラー回数の
各エラー回数に対して過去のそれぞれの時間に対する係
数K1,K2,K3,K4を積算回路30a〜30dで
乗算して、加算回路22cへ入力している。このように
各測定時間に対してそれぞれ個別に係数K1〜K4を設
定することによって、最終の伝送媒体1a,1bの切換
判定結果の寄与度に対して、過去の各時間毎に重付けを
行う事が可能となる。
間のエラー回数,2秒の測定時間のエラー回数,3秒の
測定時間のエラー回数,4秒の測定時間のエラー回数の
各エラー回数に対して過去のそれぞれの時間に対する係
数K1,K2,K3,K4を積算回路30a〜30dで
乗算して、加算回路22cへ入力している。このように
各測定時間に対してそれぞれ個別に係数K1〜K4を設
定することによって、最終の伝送媒体1a,1bの切換
判定結果の寄与度に対して、過去の各時間毎に重付けを
行う事が可能となる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明の冗長化LA
Nの伝送媒体切換装置によれば、各伝送媒体を主系又は
補助系と予め固定する事なく、異常が発生すると、同一
条件で稼働系又は待機系に自動的に切換わり、かつ、異
常発生と判断するための測定時間を1種類以上設けて、
各測定時間毎に、判断基準を異ならせている。したがっ
て、より監視員の判断に近い条件でもって、伝送媒体を
自動的にその時点でエラーの少ない最適に伝送媒体に切
換えることができ、より緻密な切換制御ができ、冗長性
LANの信頼性をより一層向上できる。
Nの伝送媒体切換装置によれば、各伝送媒体を主系又は
補助系と予め固定する事なく、異常が発生すると、同一
条件で稼働系又は待機系に自動的に切換わり、かつ、異
常発生と判断するための測定時間を1種類以上設けて、
各測定時間毎に、判断基準を異ならせている。したがっ
て、より監視員の判断に近い条件でもって、伝送媒体を
自動的にその時点でエラーの少ない最適に伝送媒体に切
換えることができ、より緻密な切換制御ができ、冗長性
LANの信頼性をより一層向上できる。
【図1】 本発明の一実施例に係る伝送媒体切換装置の
概略構成図、
概略構成図、
【図2】 同実施例装置の二重化制御回路を示すブロッ
ク図、
ク図、
【図3】 同実施例装置のエラー回数計数回路を示すブ
ロック図、
ロック図、
【図4】 同実施例装置の差計算・判定回路を示すブロ
ック図、
ック図、
【図5】 測定時間と各切換判定値と各切換解除値との
関係を示す図、
関係を示す図、
【図6】 各エラー頻度相互間における各判定領域を示
す図、
す図、
【図7】 同実施例装置の切換優先判断回路を示すブロ
ック図、
ック図、
【図8】 エラー頻度とエラー継続時間との関係を示す
図、
図、
【図9】 エラー頻度と各測定時間との関係を示す図、
【図10】 本発明の他の実施例に係る伝送媒体切換装
置の各エラー頻度相互間における各判定領域を示す図、
置の各エラー頻度相互間における各判定領域を示す図、
【図11】 本発明のさらに別の実施例に係る伝送媒体
切換装置の二重化制御回路を示すブロック図、
切換装置の二重化制御回路を示すブロック図、
【図12】 同実施例装置におけるエラー回数計数回路
を示すブロック図、
を示すブロック図、
【図13】 本発明のさらに別の実施例に係る伝送媒体
切換装置のエラー回数計数回路を示すブロック図、
切換装置のエラー回数計数回路を示すブロック図、
【図14】 従来の伝送媒体切換装置の概略構成図。
1a,1b…伝送媒体、4…計算機、5a,5b…エラ
ー検出回路、11…伝送媒体切換装置、12…受信切換
回路、13…二重化制御回路、14…先着判定回路、1
5…伝送制御回路、16…信号切換回路、17a,17
b…エラー回数計数回路、23,24…差計算・判定回
路、25…エラー回数差算出回路、28…切換優先判断
回路、s2 …選択信号、d2 …回路切換信号。
ー検出回路、11…伝送媒体切換装置、12…受信切換
回路、13…二重化制御回路、14…先着判定回路、1
5…伝送制御回路、16…信号切換回路、17a,17
b…エラー回数計数回路、23,24…差計算・判定回
路、25…エラー回数差算出回路、28…切換優先判断
回路、s2 …選択信号、d2 …回路切換信号。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 12/40
Claims (1)
- 【請求項1】 各ノードが複数の伝送媒体に対してそれ
ぞれ接続され、前記複数の伝送媒体のうち一つの伝送媒
体を稼働系とし他の伝送媒体を待機系とする冗長化LA
Nにおける前記各伝送媒体を稼働系又は待機系に切換制
御する冗長化LANの伝送媒体切換装置において、 前記各伝送媒体毎に該当伝送媒体における予め設定され
た1種類以上の各測定時間内における各エラー回数を計
数する複数のエラー回数計数回路と、前記各測定時間毎
に前記伝送媒体相互間のエラー回数の差を算出する複数
のエラー回数差算出回路と、この算出された各測定時間
毎の各エラー回数差がそれぞれ各測定時間毎に定められ
た各判定値と比較し各測定時間毎に最もエラーが発生し
ていない伝送媒体を判定する1個以上の判定回路と、こ
の各判定回路にて判定された各測定時間毎の各判定結果
から次に稼働系とする伝送媒体を最終決定する切換優先
判断回路とを備えた冗長化LANの伝送媒体切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21401992A JP3207536B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 冗長化lanの伝送媒体切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21401992A JP3207536B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 冗長化lanの伝送媒体切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0662017A true JPH0662017A (ja) | 1994-03-04 |
JP3207536B2 JP3207536B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=16648931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21401992A Expired - Lifetime JP3207536B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | 冗長化lanの伝送媒体切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207536B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180108558A (ko) | 2016-02-17 | 2018-10-04 | 유닉스 컴퍼니 리미티드 | 환기 레지스터 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7122778B1 (ja) | 2021-06-07 | 2022-08-22 | 株式会社飯塚鉄工所 | 金属製箱 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP21401992A patent/JP3207536B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180108558A (ko) | 2016-02-17 | 2018-10-04 | 유닉스 컴퍼니 리미티드 | 환기 레지스터 |
KR20180108557A (ko) | 2016-02-17 | 2018-10-04 | 유닉스 컴퍼니 리미티드 | 환기 레지스터 |
KR20210021045A (ko) | 2016-02-17 | 2021-02-24 | 유닉스 컴퍼니 리미티드 | 환기 레지스터 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3207536B2 (ja) | 2001-09-10 |
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