JPH066185B2

JPH066185B2 - ゲーム媒体の貸出機能を有する遊技装置

Info

Publication number: JPH066185B2
Application number: JP63023705A
Authority: JP
Inventors: 龍太郎岸下
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-02-05
Filing date: 1988-02-05
Publication date: 1994-01-26
Anticipated expiration: 2009-01-26
Also published as: JPH01201288A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はスロットマシンやパチンコ機の下部に、そのゲ
ーム機で使用できるメダルや球等のゲーム媒体の貸出機
構を組込んだ遊技装置に関するものである。

〔従来の技術〕

スロットマシンやパチンコ機で使用するメダルや球等の
ゲーム媒体は、店内の景品交換所や店内に設置されたゲ
ーム媒体の専用貸出機においてこれを借受け、ゲーム機
の受皿に借受けた先のゲーム媒体を移し変えてゲームを
行うようになっている。

これだと、ゲーム進行中に新たにゲーム媒体を借受ける
ため、ゲームを中断してそのゲーム機から離れ改めてゲ
ーム媒体を借受けなければならないので煩しく、また、
この間において自分が使用していたゲーム機を他人に占
有使用されてしまうことがあって、種々不便であった。

このため、最近では、店内に列設された複数のパチンコ
機の間に、正面幅が薄い球の貸出機をサンドイッチ状に
設け、席を立たなくてもゲーム媒体を借受けることがで
きるようにした専用貸出機が実用されるようになり、利
用者に好評を博している。

しかし乍ら、列設された各ゲーム機の間に、サンドイッ
チ状にゲーム媒体の貸出機を設けることは、ゲーム店舗
の設営者側からみれば、それだけ経済的負担が増すこと
となるのみならず、スペース的にも貸出機の分について
ゲーム機の設置台数も減らさざるを得ないという問題が
ある。

〔発明が解決しようとする課題〕

一方、このような台間玉貸機を、ゲーム機本体と一体化
した構造のパチンコ機やスロットマシンが実開昭54-140
883号、実開昭59-61088号、実開昭63-197583号として提
案されている。

しかし、これらの提案されているゲーム機一体型の玉貸
機，メダル貸出機では、ゲーム機側のゲーム媒体受皿と
貸出機側のゲーム媒体受皿とが共用タイプであったり、
ゲーム機側の入賞媒体の払出機構を貸出機側の貸出媒体
の払出機構と兼用している構成であるため、共用受皿で
は入賞払出媒体と貸出媒体とが一緒になってしまい、両
媒体の区別がつきにくいという問題があり、また、入賞
払出機構を共用した貸出機構では、入賞払出量と貸出量
との個別のデータを取るには入賞払出と貸出した媒体の
弁別をしなければならず、別途弁別するための機構を不
可欠とするという問題がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記のようなゲーム機本体と一体に形成された
ゲーム媒体の貸出機の現状に鑑み、スペース効率を何ら
損うことなく各ゲーム機ごとに独立してそのゲーム機用
のゲーム媒体の貸出機を設置したと同等の効果が得られ
るようにしたゲーム機を提供することを目的としてなさ
れたもので、その構成は、スロットマシンやパチンコ機
等のゲーム機において、その外箱の大きさをもとの大き
さのままに形成し、該外箱の内部の上半側にゲーム機本
体機構を収装すると共に、前記外箱の下半側に当該ゲー
ム機に使用できるゲーム媒体の貸出機構を収装し、か
つ、ゲーム機本体機構のゲーム媒体受皿を前記外箱の上
部側に、また、貸出機構のゲーム媒体受皿を前記外箱の
下部に設けたことを特徴とするものである。

〔作用〕

ゲーム媒体の貸出機構は、ゲーム機本体の下半部にゲー
ム機本体とは独立して内装され該本体と一体であるが、
ゲーム媒体の取扱いを個々に分けたから、ゲーム媒体の
貸出機を別途設けなくてもよいのみならず、ゲーム機本
体と貸出機とのゲーム媒体の取扱いを独立して取扱うこ
とができるので、機構が煩雑にならず、取扱いも簡易で
ある。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を図に拠り説明する。

第１図は本発明をスロットマシンに適用した場合の一例
の正面図、第２図は同じく一部を切開した側面図、第３
図は本発明をパチンコ機に適用した場合の一例の側面
図、第４図は同じく側面図である。

第１図及び第２図に於て、１はスロットマシン本体の外
箱、２はこの外箱１の正面側の上半部に設けたリール
で、ここでは縦列した３個の小径リール２１を１組とす
るリール２が３列設けられており、各組の小径リール２
１はリール窓３から外部に面している。

４は上記外箱１の正面において、リール２の下方近傍に
配設した各リール２１の回転スタートボタン、５は各組
のリールの略直下に配設したストップボタンで、ここで
は各列のリールに対応して３個しか設けていないが、各
小径リール２１の数に合せて９個設けるようにしてもよ
い。

６は、ゲーム媒体、例えば、メダル又は球などの投入
口、７は前記ゲーム媒体を入れておく受皿で、ここでは
ゲーム場で借り受けたゲーム媒体と、入賞して払出され
るゲーム媒体を入れるためのもので、以上により本発明
が適用されるスロットマシンの一例を形成する。

尚、上記スロットマシンは、図に表われないが上記各リ
ール２１の回転駆動源となるモータ、このモータの制御
部や入賞判別部、或は、入賞払出機構等、スロットマシ
ンとして必要な機構，部材が上記外箱１の内部に配設さ
れるが、本発明は、上記スロットマシンの各構成部材や
機構部は、その殆んどが外箱１の上半部に設けられ、こ
の外箱の下半部は独立した空白部に形成され、この空白
部に、次に述べるゲーム媒体の貸出機構が収装される構
成である。

而して、第１図、第２図に示したゲーム媒体の貸出機構
は、一例として次のような構成である。

８は外箱１の下半に形成された空白部に内装されたゲー
ム媒体の貸出機構本体で、前記空白部の上部に外箱１に
臨んで貨幣（紙幣と硬貨）投入口９ａ，９ｂを有すると
共に、投入された貨幣の真がんを判定して真正でないも
のは投入口に返却し、真正なもののみを取り込み、その
額を判読して金額信号に変換して出力する投入貨幣判別
部９と、この判別部の出力信号により駆動制御されるよ
うにしたゲーム媒体の貸出用の払出機構を具備したゲー
ム媒体のホッパ部１０とを主体にして形成されている。
尚、10aは外箱１の下端の外部に前記受皿７とは別に設
けられた貸出用媒体の受皿、10bは上記貸出用の払出機
構における払出口で前記受皿10aに通じている。

尚、上記貸出機構８に対するゲーム媒体の補充は、その
ホッパ部１０に自動的、又は、手動により適宜補給でき
るようになっている。

上記実施例の貸出機構は、ゲーム媒体としてメダル又は
球が貸出される形式のものであるが、ゲーム媒体として
は、上記メダル又は球の数量と等価の電気的、又は、磁
気的、若しくは、光学的信号であってもよい。このよう
にメダルや球等の現物媒体とは異なるゲーム媒体は、そ
の数量の書込み，読出しが可能なＩＣカード，磁気カー
ド，光カードのような記録媒体に一旦書込まれた型式で
受皿10a等に貸出されることとなる。

このように現物ゲーム媒体に代わる記録媒体の書込み信
号をゲーム媒体とする場合、ゲームマシン側はゲーム媒
体の投入口６に代えて記録媒体の挿入口も設け、これに
上記の記録媒体を入れて、書込み記録をゲームの際にマ
シン側に読出しさせてゲームを行うことになる。

また、上記の貸出機構８は、上記スロットマシンのゲー
ム媒体（ゲーム消費や入賞払出）の取扱いとは独立して
いるので、この貸出機構８からゲーム媒体を借受けて、
別のゲーム機等においてゲームを行う、即ち、独立した
ゲーム媒体の貸出機として利用できること勿論である。

上記実施例で説明したようなゲーム媒体の貸出機構は、
第３図，第４図に示すようにパチンコ機についても適用
することが可能である。

第３図、第４図に於て、１１はパチンコ機の外箱、２２
は打出された球が運動流下するゲーム盤面、２３は入賞
穴、２４はアウト穴、４１は打球レバー、７１は上部受
皿、71aは入賞球の払出口である。このほか、図に表わ
さないがパチンコ機として必要な部材，機構は、上記外
箱１１の内，外部の上半部における所定の場所に設けら
れているものとする。

この場合において、通常のパチンコ機は、パチンコ機本
体の機構が外箱１１の全体に収まるように配設される
が、本発明においては、外箱１１の内部下半側であっ
て、この外箱１１の背面近くに貸出機構本体８を収設す
るスペースを形成するため、球の給，排ダクト等の配列
を外箱１１の前面側に追込み、これにより形成される外
箱１１における下半側の余剰スペースに前記機構本体８
を収装している。

尚、第３図，第４図の貸出機構において、第１図，第２
図と同一符号は同一部分を示す。

また、第３図、第４図に示したゲーム媒体の貸出機構
も、先の実施例に示したものと同様に現物のゲーム媒体
に代え、これに等価な電気信号等をゲーム媒体とするも
のでも実施できること勿論である。

〔発明の効果〕

本発明の遊技装置は、上記実施例に説明したように、ゲ
ーム機本体の本来の大きさの外箱の下半側の内部に、ゲ
ーム媒体の独立した貸出機として機能する機構を収装し
て設けたので、本発明遊技装置を設置するゲーム場で
は、従来、ゲーム機とゲーム機の間に、別途設置してい
たゲーム媒体の専用貸出機を設置する必要がなくなるの
で、設備コスト，スペース効率の両面に於て、従来より
はるかに有利になる。特に、近時提案されているゲーム
機本体の外箱の幅を貸出機のために広げたり、貸出機を
外箱の上部に載置するタイプのものに比べ、ゲーム機本
体の本来の大きさの中に貸出機を収めたので、いわゆる
台間貸出機の相当分外箱の幅が広がったり、高さが高く
なるものに比べ、スペース効率が高いのみならず、使い
易いという利点がある。

また、ゲームを行う者も、当該ゲーム機に正対面したま
まの姿勢で、ゲーム媒体の借受けをすることができるの
で、ゲーム盤面から殆んど目を離すことなくゲーム媒体
を借受け乍らゲームを継続することができ便利であるの
みならず、入賞払出されるゲーム媒体と、貸出されるゲ
ーム媒体の受皿を個々独立させたので、ゲームに消費し
た媒体の量や入賞払出しされた媒体の量を分けて掌握で
きる。

本発明は以上の通りであるから、パチンコ機やスロット
マシンのように、ゲーム媒体をゲーム場で借受けてゲー
ムを行う遊技装置としてきわめて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明をスロットマシンに適用した場合の一例
の正面図、第２図は同じく一部を切開した側面図、第３
図は本発明をパチンコ機に適用した場合の一例の側面
図、第４図は同じく側面図である。１…外箱、２…リール、３…リール窓、４…スタートボ
タン、５…ストップボタン、６…ゲーム媒体の投入口、
７…受皿、８…貸出機構本体、９…貨幣の判別部、１０
…ゲーム媒体のホッパ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スロットマシンやパチンコ機等のゲーム機
において、その外箱の大きさをもとの大きさのままに形
成し、該外箱の内部の上半側にゲーム機本体機構を収装
すると共に、前記外箱の下半側に当該ゲーム機に使用で
きるゲーム媒体の貸出機構を収装し、かつ、ゲーム機本
体機構のゲーム媒体受皿を前記外箱の上部側に、また、
貸出機構のゲーム媒体受皿を前記外箱の下部に設けたこ
とを特徴とするゲーム媒体の貸出機能を有する遊技装
置。